JPH06220618A - 真空成膜装置及びその構成部品の表面処理方法 - Google Patents

真空成膜装置及びその構成部品の表面処理方法

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JPH06220618A
JPH06220618A JP2181393A JP2181393A JPH06220618A JP H06220618 A JPH06220618 A JP H06220618A JP 2181393 A JP2181393 A JP 2181393A JP 2181393 A JP2181393 A JP 2181393A JP H06220618 A JPH06220618 A JP H06220618A
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film
component
substrate
film forming
forming apparatus
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JP2181393A
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Kazutaka Suzuki
一孝 鈴木
Michio Nagase
道夫 長瀬
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Vacuum Metallurgical Co Ltd
Original Assignee
Vacuum Metallurgical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 真空容器内における膜の成膜時に、基板以外
に意に反して膜が成膜されてしまう成膜部品から、基板
に膜が落ちないようにする。 [構成] スパッタ成膜装置1の真空容器2内に開閉自
在のシャッター19を介在させて、陰極3と陽極4とが
配設されている。シャッター19は基材19aにチタン
と銅の混合融滴粒子を吹き付けたものに、その後それを
硝酸水溶液に浸漬させたものである。これによりチタン
が溶けず、銅が溶けることからシャッター19の表面は
凹凸形状となり、表面層内部は多孔質となる。これをシ
ャッター19に用いると、これに成膜された膜が剥がれ
落ちにくくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は真空成膜処理される基板
以外に膜形成される構成部品の膜の剥がれ落ちを、長期
にわたって防止することのできる真空成膜装置及びその
構成部品の表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における真空成膜装置の一例とし
て、図5にグロー放電によって誘導する陰極スパッタ成
膜装置1を示す。このスパッタ成膜装置1は真空容器2
内に成膜源として、陰極3及び陽極4を対向させて配設
している。陰極3は真空容器1の上壁に取り付けられた
支持部品6を貫通し、その下端部にはターゲット7が取
り付けられている。また、陰極3の内部には冷却水を循
環させるために空所が設けられ、陰極3はここに冷却水
が循環することにより冷却される。陰極3の周部には筒
状のアースシールド10が配設されている。
【0003】他方、陽極4は真空容器2の底壁上に配設
され、陽極4上には膜を成膜させる基板8が載置されて
いる。陽極4の直上方には開閉自在のシャッター9が配
設され、陰極3側と陽極4側を仕切る。更に、真空容器
2の底壁部の右方にはスパッタガス用のアルゴンガスを
導入するための導入配管11が弁13を介在させて接続
され、左方には真空容器2内の気体を排気するための排
気口12が接続されている。また、真空容器2外にはグ
ロー放電用の電源5が設けられ、導線によりマイナス側
は陰極3にプラス側は陽極4に接続されている。尚、図
示されていないが上述した導入配管11にはアルゴンが
収容されているガスボンベ、排気口12には真空ポンプ
が接続されている。
【0004】このように構成されているスパッタ成膜装
置1の真空容器2は、図示されていない真空ポンプの駆
動により、排気口12から内部の気体が排気される。真
空容器2内は所望の圧力に減圧されると、ガス導入配管
11からスパッタガス(大気圧より低い)であるアルゴ
ンが導入されて充満される。次に、電源5により電圧が
陽極4と陰極3に印加されると、これらの間の空間にあ
る正イオンが陰極3に取り付けられているターゲット7
に衝突し、このターゲット7の表面及び表面下の原子層
からターゲット原子を放出させる。アースシールド10
はこのグロー空放電を制御し基板に効率的な成膜を形成
させる。ターゲット7から放出された高エネルギー成膜
粒子である原子は基板8に膜を成膜するが、この基板8
の周りに配設されている部品、例えばシャッター9やア
ースシールド10などの成膜装置部品にも膜を成膜して
しまう。基板8は所望の数μmオーダの膜が形成される
と真空容器2外に取り出されるが、この基板8とは異な
りシールド板10やシャッター9などの部品は膜が付着
したまま、膜厚数10μm〜数mmオーダーの厚さとな
るまでスパッタ成膜装置1は使用される。
【0005】このような成膜のための構成部品であるシ
ールド板10やシャッター9などの表面に放出される高
エネルギー成膜粒子は、膜形成時に膜表面の温度を上昇
させる。このため、上記構成部品の基材となる材質と膜
の材質が異なることから、これらの部材間に熱膨張差が
生じる。あるいは高エネルギー粒子の打ち込み効果によ
り膜内部の応力増加を引き起こし、これがシールド板1
0やシャッター9などの成膜装置部品の表面と成膜界面
で歪みを生じ、これらの膜が成膜処理中に剥がれ落ち、
これが基板8への成膜に対して良質の膜が形成されない
等の原因となる場合がある。
【0006】従来では、成膜装置部品から剥がれ落ちる
膜による製品不良を防止する為、作業経験から前記部品
を定期的に交換あるいは膜除去のためのクリーニングを
することにより、装置の使用中に膜の剥がれ落ちが生じ
ることを防止していた。しかし、成膜の内部応力以上の
保持力が従来の真空成膜装置部品の表面にはなく、数1
0〜100μmの膜厚程度で膜の剥がれ落ちが発生し、
部品の交換時期あるいはクリーニング時期の周期が短か
かった。そのため上記の時期を逸して、製品不良となる
こともあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来では基板
以外に成膜される成膜装置部品の表面には、物理的に粒
体吹き付け処理等や化学的な腐食処理等により微小な凹
凸を形成させ、膜の剥がれ落ちを防止していたが、それ
でも充分な効果が得られないという問題があった。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされ、真空容
器内の成膜装置部品に形成された膜を剥がれ難くするこ
とを可能にする真空成膜装置及びその構成部品の表面処
理方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の目的は、真空容器
内の基板の周りに配設されている構成部品のうち、前記
基板以外に膜が成膜される部品の真空成膜装置の構成部
品の表面処理方法において、前記部品は化学的性質の異
なる2種以上の材料を混合した複合材料で作成し、前記
2種以上の材料のうち少なくとも1種以上の材料を残し
て、その他の材料を化学的手段により除去したことを特
徴とする真空成膜装置の構成部品の表面処理方法によっ
て達成される。
【0010】また以上の目的は、真空容器内の基板の周
りに配設されている構成部品のうち、前記基板以外に膜
が成膜される部品の表面処理をする真空成膜装置の構成
部品の表面処理方法において、前記部品の表面に化学的
性質の異なる2種以上の材料を混合したものをコーティ
ングし、該コーティングにより前記部品の表面に形成さ
れた材料膜から、前記2種以上の材料のうち少なくとも
1種以上の材料を残して、その他の材料を化学的手段に
より除去したことを特徴とする真空成膜装置の構成部品
の表面処理方法によって達成される。
【0011】また以上の目的は、真空容器内の基板の周
りに配設されている構成部品のうち、前記基板以外に膜
が成膜される部品の真空成膜装置の構成部品の表面処理
方法において、前記部品は物理的性質の異なる2種以上
の材料を混合した複合材料で作成し、前記2種以上の材
料のうち少なくとも1種以上の材料を残して、その他の
材料を物理的手段により除去したことを特徴とする真空
成膜装置の構成部品の表面処理方法によって達成され
る。
【0012】また以上の目的は、真空容器内の基板の周
りに配設されている構成部品のうち、前記基板以外に膜
が成膜される部品の表面処理をする真空成膜装置の構成
部品の表面処理方法において、前記部品の表面に物理的
性質の異なる2種以上の材料を混合したものをコーティ
ングし、該コーティングにより前記部品の表面に形成さ
れた材料膜から、前記2種以上の材料のうち少なくとも
1種以上の材料を残して、その他の材料を物理的手段に
より除去したことを特徴とする真空成膜装置の構成部品
の表面処理方法によって達成される。
【0013】また以上の目的は、真空容器内に収容され
た基板に膜を成膜する真空成膜装置において、前記基板
の周りに配設されている構成部品のうち、該基板以外に
膜が成膜される部品の表面を多数の凹凸形状とし、且つ
少なくとも該部品の内部の表面近傍を多孔質にしたこと
を特徴とする真空成膜装置によって達成される。
【0014】
【作用】真空容器の周りに配設されている部品を化学的
または物理的性質の異なる2種以上の材料でなる複合材
料で作成し、これらの2種以上の材料のうち少なくとも
1種以上の材料を残して、その他の材料を化学的または
物理的手段により除去する。または、真空容器の周りに
配設されている部品の表面に化学的または物理的性質の
異なる2種以上の材料をコーティングし、その部品の表
面からコーティングした材料膜の2種以上の材料のうち
少なくとも1種以上の材料を残して、その他の材料を化
学的または物理的手段により除去する。これらにより、
真空容器の基板の周りに配設される部品の表面に多数の
凹凸形状が形成され、またその表面層内も多孔質にな
る。この表面の大小複雑な凹凸形状及び表面層内の多孔
質による空隙は、膜が成膜したときに発生する内部応力
を凹凸形状及び多孔質部へ分散、解放することにより緩
和し、また表面のより複雑な凹凸形状は投錨効果をより
確実なものとし、膜の剥がれ落ちを長期にわたり防止す
ることができる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の第1実施例による真空成膜装
置及びその構成部品の表面処理方法について図面を参照
して説明する。尚、従来例の同じ部分については同一の
符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0016】図1は本発明に係わるスパッタ成膜装置2
1を示す。この真空容器2内は陰極3と陽極4とが対向
して配設され、それらの間には開閉自在のシャッター1
9が配設されている。このシャッター19は真空容器2
内の基板の周りに配設されている構成部品のうち、基板
8の成膜中に膜が成膜されてしまう部品の一つである。
図ではシャッター19は閉状態で陰極3側と陽極4側を
仕切り、開状態では図示されていないシャッター19の
収容場所に収容される。このシャター19は母材である
基材19aにチタン(Ti)をコーティングしたもので
あり、表面層が多孔質で表面に大小の凹凸が形成される
ように表面処理されている。
【0017】以下、この表面処理の方法について説明す
る。図2のAはシャッター19が表面処理される前の基
材19aを示し、この基材19aの材質はSUS304
(ステンレス)からなる。この基材19aの表面に2種
の金属を混合し、溶射処理を行なうのであるが、本実施
例ではチタン(Ti)と銅(Cu)の混合融滴粒子を吹
き付けて、基材19aの表面を被覆している。そして、
このチタンと銅の混合物が被覆された基材19aを、硝
酸水溶液が収容されている容器に浸漬する。この硝酸水
溶液には銅のみが溶けて、図2のBに示すように、基材
19aの表面にはチタンのみの表面層19bが形成され
る。この表面層19bは表面に多数の大小の凹凸が形成
され、内部にも多数の孔hが形成されている。この表面
層19bが基材19aに形成されたものが、シャッター
19となる。尚、シャッター19の表面粗さは13μm
であり、図では誇張して厚く示している。
【0018】図3のAは上述したシャッター19が表面
処理される前の、基材19aの表面のSEM写真(倍率
200倍、後述する他のSEM写真についても倍率は2
00倍である。)であり、図3のBはシャッター19が
表面処理された後のSEM写真である。図3のAに示す
ように基材19aの表面はほぼ平坦面であるのに対し、
シャッター19の表面は図3のBに示すように銅が溶け
た所に凹凸が形成され、表面層19b内の内部にも銅が
溶けた孔hが形成されているのが分かる。図3のCは本
実施例との比較例1で、従来技術のドライブラスト処理
で基材に凹凸を形成したもののSEM写真である。基材
19aと同様に基材質にSUS304を用い、これに
(アルミナ)Al23 の80メッシュの粒子を吹き付
けて表面に凹凸を形成させている。本実施例の表面層1
9bとは異なり、表面はほぼ平坦であまり凹凸がなく、
表面内部にも孔は形成されていないのが分かる。
【0019】図4のA〜Cは基材質がチタンである場合
の比較例であり、図4のAは表面処理のなされていない
チタンの表面のSEM写真である。図4のBは比較例2
であり、従来技術のドライブラスト処理で基材に凹凸を
形成したもののSEM写真である。基材19aとは異な
り基材質にチタンを用い、これにアルミナ(Al2
3 )の80メッシュの粒子を吹き付けて表面に凹凸を形
成させている。本実施例の表面層19bとは異なり、表
面はほぼ平坦で表面内部にも孔は形成されていないのが
分かる。図4のCは比較例3で基材質にチタンを用い、
これに同じくチタンの融滴粒子を吹き付ける溶射処理を
施している。これは表面に多少の凹凸はあるが、本実施
例の図3のBに示すように表面に形成された凹凸形状に
比べると、本実施例ほど顕著ではない。表1に本第1実
施例及び上述した比較例1〜3の各基材質の表面粗さの
違いを示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1から分かるように表面粗さは本第1実
施例の13μmと比較例1〜3と比べ、本実施例のもの
が最も粗いのが分かる。また、成膜厚さ(成膜される膜
の剥がれ落ちが生じない膜の厚さ。)も1mmと、他の
比較例1〜3よりも厚く、成膜の保持性が良く、従来の
5倍の耐剥離効果がある。本実施例では、このように表
面処理されたシャッター19がスパッタ成膜装置に用い
られ、また説明を省略するがアースシールド20にもシ
ャッター19と同様な表面処理を施したものがスパッタ
成膜装置21に使用されている。また、基板8に膜を成
膜させるため、ターゲット7にはチタンが使用される。
【0022】以上、本発明の第1実施例によるスパッタ
成膜装置21の構成について説明したが、次にその作用
について説明する。
【0023】図示されていない真空ポンプの駆動によ
り、真空容器2内から気体が排気される。真空容器2内
は10-6Torrまで減圧されると、ガス導入配管11
からスパッタガスであるアルゴンが導入されて、真空容
器2内は10-3Torrとなるように満たされる。電源
5により200Vの電圧が陽極4と陰極3との間に印加
される。上述したように基板8にTiNの膜が成膜され
るが、この基板8の周りに配設されている部品、例えば
シャッター19やアースシールド20などの成膜装置部
品にも、作業者の意に反してTiNの膜が成膜される。
基板8は所望の数μmオーダの膜が形成されると真空容
器2外に取り出されるが、この基板8とは異なりアース
シールド20やシャッター19などの部品は膜が付着し
たまま、スパッタ成膜装置21は引き続き使用される。
【0024】図2のB及び図3のBに示されるように、
シャッター19の表面は多数の複雑な凹凸が形成され、
膜となる原子がこの凹凸面の間隙に成膜することによ
り、投錨効果がもたらされ、これが膜の剥がれ落ちを防
止する。また、膜の成膜時に生じる基材19aと膜の熱
膨張差により生じる内部応力は、表面層19bの表面の
凹凸部及び表面層19b内部に存在する孔h部へ分散、
解放することにより緩和し、歪みによる膜の剥がれ落ち
を防止する。これにより、従来よりも厚い膜がシャッタ
ー19やアースシールド20に成膜しても、これらの膜
が基板8に落下することは大巾に軽減し、基板8に形成
される膜に不純物が混ざり込むことも殆どなくなる。従
って、これらのクリーニングを行なう時期の間隔も充分
に開けることができる。
【0025】尚、本実施例では基材19aに被覆した2
種以上の混合物は、シャッター19に成膜される膜への
耐剥離効果を均一にする観点から、均一分散混合するこ
とが望ましい。また、シャッター19の表面層19bの
材質は成膜される膜の材質と同一か、又はこれと同程度
以下の熱膨張係数を有する材質が好ましい。
【0026】次に、本発明の第2実施例による真空成膜
装置及びその構成部品の表面処理方法について説明す
る。尚、本実施例では第1実施例で説明したシャッター
のみについて説明する。
【0027】図2のAに示す第1実施例で用いたSUS
304である基材19a面にモリブデン(Mo)とアル
ミニウム(Al)の混合融滴粒子を溶射処理で吹き付け
て、基材19aの表面を被覆する。そして、このモリブ
デンとアルミニウムとの混合物が被覆された基材19a
を800℃の雰囲気に放置し、アルミニウムを融解除去
する。この温度では融点の低いアルミニウムのみが溶
け、これが溶けると基材19aの表面はモリブデンリッ
チのみで被膜され、多数の大小の凹凸が形成され、表面
層内にも多数の孔が形成される。上述した表1の実施例
2に示すように、基材19aに被膜されたモリブデンリ
ッチの表面粗さは12μmであり、本第1実施例とほぼ
同様であり、比較例1〜3よりも表面は粗い。また、成
膜厚さの1mmと他の比較例1〜3よりも厚い。本実施
例でも第1実施例で説明したスパッタ成膜装置21にこ
の表面処理を施したシャッターを用いると、第1実施例
と同様な効果を有することは明らかである。
【0028】次に、本発明の第3実施例による真空成膜
装置及びその構成部品の表面処理方法について説明す
る。
【0029】チタンとアルミニウムの混合粒子をアーク
溶解により溶融混合した複合材料をを用い、図2のAに
示すような板状の基板を作成する。このチタンとアルミ
ニウムの複合材料からなる基板を塩酸水溶液が収容され
ている容器に浸漬する。この塩酸水溶液にはアルミニウ
ムのみが溶けて、図2のCに示すシャッター22ができ
上がる。このチタンからなるシャッター22は表面に多
数の大小の凹凸が形成され、上述の表1の実施例3に示
すようにこのチタンリッチの表面粗さは13μmであ
り、成膜厚さも1.0mmと第1実施例と同様であり、
比較例よりも向上している。また、第1実施例のように
表面層のみならず内部全体にわたって多数の孔h’が形
成されている。本実施例でも第1及び第2実施例よりも
製作が容易でそれと同様か、又はそれ以上の効果を奏す
ることは明らかである。尚、本実施例では化学的手段に
より、複合材料の表面に多数の凹凸を形成し、且つ内部
に多数の孔h’を形成したが、第2実施例のように物理
的手段にも応用ができることは明らかである。
【0030】以上、本発明の各実施例について説明した
が、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基いて種々の変形が可能である。
【0031】例えば、以上の第1実施例ではシャッター
19及びアースシールド20のみに本発明に関わる表面
処理を施したが、例えば真空容器内の成膜装置部品であ
る他の部品、例えば真空容器の内壁など、膜が作業者の
意に反して成膜される部品であれば、それらにも勿論、
適用が可能である。
【0032】また、以上の各実施例では基部品19aの
表面に化学的又は物理的性質の異なる2種の材料を溶射
した後、前記部品の表面から該2種の材料のうち1種の
材料を残して、他の材料を化学的又は物理的手段により
除去したが、これに限らず、化学的又は物理的性質の異
なる2種以上の材料を基部品19aの表面に溶射した
後、基部品19aの表面から該2種以上の材料のうち少
なくとも1種以上の材料を残して、他の材料を化学的又
は物理的手段により除去するようにしてもよいし、更に
それらの混合比については基材と成膜される膜との熱膨
張率の差などを考慮して、適宜考えることができる。
【0033】また更に以上の各実施例によれば、真空成
膜装置としてスパッタ成膜装置を用いたが、他のプラズ
マなどの成膜方法を用いた装置にも勿論、適用すること
ができる。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の真空成膜装
置及びその構成部品の表面処理方法によれば、基板に膜
を成膜させるときに、基板以外に膜が成膜される構成部
品から基板へ膜が落ちるのを軽減することができ、基板
の成膜不良の発生を軽減する。また、真空容器内のクリ
ーニングの周期が延び、装置のランニングコストが低減
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による真空成膜装置の概略
断面図である。
【図2】Aは同装置に使用されているシャッターの基材
を示す断面図であり、Bは表面処理されたシャッターの
断面図であり、Cは本発明の第3実施例による真空成膜
装置に使用されているシャッターの断面図である。
【図3】各々倍率200倍で、Aはシャッターの基材の
表面部の断面を示すSEM写真であり、Bは本実施例の
シャッターの表面層を示すSEM写真であり、Cは比較
例1の表面部を示すSEM写真である。
【図4】各々倍率200倍で、Aは基部品にチタンを用
いた場合の表面部の断面を示すSEM写真であり、Bは
比較例2の表面部を示すSEM写真であり、Cは比較例
3の表面部を示すSEM写真である。
【図5】従来のスパッタ成膜装置の概略断面図である。
【符号の説明】
2 真空容器 8 基板 19 シャッター 19b 表面層 20 アースシールド 21 スパッタ成膜装置 22 シャッター
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年1月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】 各々倍率200倍で、Aはシャッターの基材
の表面部の断面の金属組織を表わすSEM写真であり、
Bは本実施例のシャッターの表面層の金属組織を表わす
SEM写真であり、Cは比較例1の表面部の金属組織を
表わすSEM写真である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】 各々倍率200倍で、Aは基部品にチタンを
用いた場合の表面部の断面の金属組織を表わすSEM写
真であり、Bは比較例2の表面部の金属組織を表わす
EM写真であり、Cは比較例3の表面部の金属組織を表
わすSEM写真である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空容器内の基板の周りに配設されてい
    る構成部品のうち、前記基板以外に膜が成膜される部品
    の真空成膜装置の構成部品の表面処理方法において、前
    記部品は化学的性質の異なる2種以上の材料を混合した
    複合材料で作成し、前記2種以上の材料のうち少なくと
    も1種以上の材料を残して、その他の材料を化学的手段
    により除去したことを特徴とする真空成膜装置の構成部
    品の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 真空容器内の基板の周りに配設されてい
    る構成部品のうち、前記基板以外に膜が成膜される部品
    の表面処理をする真空成膜装置の構成部品の表面処理方
    法において、前記部品の表面に化学的性質の異なる2種
    以上の材料を混合したものをコーティングし、該コーテ
    ィングにより前記部品の表面に形成された材料膜から、
    前記2種以上の材料のうち少なくとも1種以上の材料を
    残して、その他の材料を化学的手段により除去したこと
    を特徴とする真空成膜装置の構成部品の表面処理方法。
  3. 【請求項3】 真空容器内の基板の周りに配設されてい
    る構成部品のうち、前記基板以外に膜が成膜される部品
    の真空成膜装置の構成部品の表面処理方法において、前
    記部品は物理的性質の異なる2種以上の材料を混合した
    複合材料で作成し、前記2種以上の材料のうち少なくと
    も1種以上の材料を残して、その他の材料を物理的手段
    により除去したことを特徴とする真空成膜装置の構成部
    品の表面処理方法。
  4. 【請求項4】 真空容器内の基板の周りに配設されてい
    る構成部品のうち、前記基板以外に膜が成膜される部品
    の表面処理をする真空成膜装置の構成部品の表面処理方
    法において、前記部品の表面に物理的性質の異なる2種
    以上の材料を混合したものをコーティングし、該コーテ
    ィングにより前記部品の表面に形成された材料膜から、
    前記2種以上の材料のうち少なくとも1種以上の材料を
    残して、その他の材料を物理的手段により除去したこと
    を特徴とする真空成膜装置の構成部品の表面処理方法。
  5. 【請求項5】 真空容器内に収容された基板に膜を成膜
    する真空成膜装置において、前記基板の周りに配設され
    ている構成部品のうち、該基板以外に膜が成膜される部
    品の表面を多数の凹凸形状とし、且つ少なくとも該部品
    の内部の表面近傍を多孔質にしたことを特徴とする真空
    成膜装置。
JP2181393A 1993-01-14 1993-01-14 真空成膜装置及びその構成部品の表面処理方法 Pending JPH06220618A (ja)

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