JPH06220647A - 燐酸亜鉛被膜で被覆された電着塗装用アルミニウム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被膜形成方法 - Google Patents
燐酸亜鉛被膜で被覆された電着塗装用アルミニウム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被膜形成方法Info
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- JPH06220647A JPH06220647A JP892993A JP892993A JPH06220647A JP H06220647 A JPH06220647 A JP H06220647A JP 892993 A JP892993 A JP 892993A JP 892993 A JP892993 A JP 892993A JP H06220647 A JPH06220647 A JP H06220647A
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- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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- C23C22/05—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions
- C23C22/06—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6
- C23C22/34—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing fluorides or complex fluorides
- C23C22/36—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing fluorides or complex fluorides containing also phosphates
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 燐酸亜鉛処理に対する反応活性度すなわち被
膜化成性の異なるアルミニウム系素材であっても、耐食
性に優れた塗膜を形成することのできる電着塗装用アル
ミニウム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被
膜形成方法を得る。 【構成】 燐酸亜鉛被膜中のホーパイトの面指数の比
〔040〕/〔311〕が3以下であることを特徴とす
る。燐酸亜鉛被膜形成方法は、表面調整剤として燐酸チ
タンコロイドと、LaPO4 、La2 (CO3 )3 、Z
n3 (PO4 ) 2 、ZrO2 、FePO4 及びAl2 O
3 から選ばれる少なくとも1種のコロイド性粒子とを含
む表面調整剤を用い、燐酸亜鉛処理液として、亜鉛イオ
ン0.1〜2g/リットル、マンガンイオン0.1〜3
g/リットル、及び燐酸イオン5〜40g/リットルを
含み、フッ素化合物が0.05〜3g/リットルであ
り、フッ素化合物のうち単純フッ化物がHF換算で0.
2〜0.5g/リットルであり、〔錯フッ化物〕/〔単
純フッ化物〕(モル比)が0.01以上である燐酸亜鉛
処理液を用いることを特徴とする。
膜化成性の異なるアルミニウム系素材であっても、耐食
性に優れた塗膜を形成することのできる電着塗装用アル
ミニウム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被
膜形成方法を得る。 【構成】 燐酸亜鉛被膜中のホーパイトの面指数の比
〔040〕/〔311〕が3以下であることを特徴とす
る。燐酸亜鉛被膜形成方法は、表面調整剤として燐酸チ
タンコロイドと、LaPO4 、La2 (CO3 )3 、Z
n3 (PO4 ) 2 、ZrO2 、FePO4 及びAl2 O
3 から選ばれる少なくとも1種のコロイド性粒子とを含
む表面調整剤を用い、燐酸亜鉛処理液として、亜鉛イオ
ン0.1〜2g/リットル、マンガンイオン0.1〜3
g/リットル、及び燐酸イオン5〜40g/リットルを
含み、フッ素化合物が0.05〜3g/リットルであ
り、フッ素化合物のうち単純フッ化物がHF換算で0.
2〜0.5g/リットルであり、〔錯フッ化物〕/〔単
純フッ化物〕(モル比)が0.01以上である燐酸亜鉛
処理液を用いることを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燐酸亜鉛被膜で被覆さ
れた電着塗装用のアルミニウム系素材及び該アルミニウ
ム系素材の燐酸亜鉛被膜形成方法に関するものであり、
さらに詳細には、塗膜密着性及び耐食性に優れた塗膜を
形成することができる燐酸亜鉛被膜を有したアルミニウ
ム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被膜形成
方法に関するものである。
れた電着塗装用のアルミニウム系素材及び該アルミニウ
ム系素材の燐酸亜鉛被膜形成方法に関するものであり、
さらに詳細には、塗膜密着性及び耐食性に優れた塗膜を
形成することができる燐酸亜鉛被膜を有したアルミニウ
ム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被膜形成
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車ボディ材料として、アルミ
ニウム又はアルミニウム合金板が軽量化のために採用さ
れている。このような自動車ボディ材料は、カチオン型
電着塗装などの電着塗装により塗膜が形成されるが、塗
膜の密着性及び耐食性を向上させるため、多くの場合電
着塗装の前処理として燐酸亜鉛被膜を形成する燐酸亜鉛
被膜処理が施される。自動車ボディ材料としてアルミニ
ウム又はアルミニウム合金板が採用される場合、冷延鋼
板や亜鉛メッキ鋼板と複合されている場合が多く、この
ような鋼板とアルミニウム系素材とを同時に同一の処理
液で処理して燐酸亜鉛被膜を形成することが望ましい。
ニウム又はアルミニウム合金板が軽量化のために採用さ
れている。このような自動車ボディ材料は、カチオン型
電着塗装などの電着塗装により塗膜が形成されるが、塗
膜の密着性及び耐食性を向上させるため、多くの場合電
着塗装の前処理として燐酸亜鉛被膜を形成する燐酸亜鉛
被膜処理が施される。自動車ボディ材料としてアルミニ
ウム又はアルミニウム合金板が採用される場合、冷延鋼
板や亜鉛メッキ鋼板と複合されている場合が多く、この
ような鋼板とアルミニウム系素材とを同時に同一の処理
液で処理して燐酸亜鉛被膜を形成することが望ましい。
【0003】しかしながら、冷延鋼板や亜鉛メッキ鋼板
用の酸性燐酸亜鉛被膜処理液で、このようなアルミニウ
ム系素材を処理すると、処理液中にアルミニウムイオン
が溶出し、鉄系表面に化成不良をもたらすという問題が
あった。このような処理液中のアルミニウムイオンの増
加を防ぐために、処理液にフッ化物を添加し、アルミニ
ウムイオンをNa3 AlF6 (クリオライト)等として
沈澱させる方法が、特開昭57−70281号公報、特
開昭63−157879号公報及び特開昭64−684
81号公報などで提案されている。しかしながら、これ
らの方法によれば、Na3 AlF6 等が燐酸亜鉛被膜に
付着したり、あるいは燐酸亜鉛被膜中に混在するため、
塗膜の密着性や耐食性が劣化するという問題があった。
用の酸性燐酸亜鉛被膜処理液で、このようなアルミニウ
ム系素材を処理すると、処理液中にアルミニウムイオン
が溶出し、鉄系表面に化成不良をもたらすという問題が
あった。このような処理液中のアルミニウムイオンの増
加を防ぐために、処理液にフッ化物を添加し、アルミニ
ウムイオンをNa3 AlF6 (クリオライト)等として
沈澱させる方法が、特開昭57−70281号公報、特
開昭63−157879号公報及び特開昭64−684
81号公報などで提案されている。しかしながら、これ
らの方法によれば、Na3 AlF6 等が燐酸亜鉛被膜に
付着したり、あるいは燐酸亜鉛被膜中に混在するため、
塗膜の密着性や耐食性が劣化するという問題があった。
【0004】このような問題を解消するため、燐酸亜鉛
処理液中の単純フッ化物及び錯フッ化物の濃度を所定範
囲に調整した燐酸亜鉛処理液を用いる方法が、特開平3
−191071号公報で開示されている。
処理液中の単純フッ化物及び錯フッ化物の濃度を所定範
囲に調整した燐酸亜鉛処理液を用いる方法が、特開平3
−191071号公報で開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アルミ
ニウム系素材として、6000番系アルミニウム合金
(Al−Mg−Si合金)を用いた場合、上記公報の燐
酸亜鉛被膜処理液では処理液に対する反応活性度が低
く、処理液中の活性フッ素濃度を高める必要があった。
しかしながら、単に活性フッ素濃度を高めた処理液を用
いて形成した燐酸亜鉛被膜では、塗装耐食性が低いとい
う問題を生じた。
ニウム系素材として、6000番系アルミニウム合金
(Al−Mg−Si合金)を用いた場合、上記公報の燐
酸亜鉛被膜処理液では処理液に対する反応活性度が低
く、処理液中の活性フッ素濃度を高める必要があった。
しかしながら、単に活性フッ素濃度を高めた処理液を用
いて形成した燐酸亜鉛被膜では、塗装耐食性が低いとい
う問題を生じた。
【0006】また、アルミニウム系素材として、500
0番系アルミニウム合金(Al−Mg合金)を用いた場
合にも、研削加工がなされている被処理面においては、
被膜化成性が低く、6000番系合金と同様に処理液中
の活性フッ素濃度を高める必要があり、得られる燐酸亜
鉛被膜は塗装耐食性が劣るという問題があった。本発明
の目的は、このような従来の問題点を解消し、燐酸亜鉛
処理液に対する反応活性度及び被膜化成性の異なるアル
ミニウム系素材であっても、耐食性に優れた塗膜を形成
することのできる燐酸亜鉛被膜を有した電着塗装用アル
ミニウム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被
膜形成方法を提供することにある。
0番系アルミニウム合金(Al−Mg合金)を用いた場
合にも、研削加工がなされている被処理面においては、
被膜化成性が低く、6000番系合金と同様に処理液中
の活性フッ素濃度を高める必要があり、得られる燐酸亜
鉛被膜は塗装耐食性が劣るという問題があった。本発明
の目的は、このような従来の問題点を解消し、燐酸亜鉛
処理液に対する反応活性度及び被膜化成性の異なるアル
ミニウム系素材であっても、耐食性に優れた塗膜を形成
することのできる燐酸亜鉛被膜を有した電着塗装用アル
ミニウム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被
膜形成方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
の問題点を解消することを目的とし、塗装耐食性の高い
燐酸亜鉛被膜で被覆されたアルミニウム系素材について
鋭意検討を重ねた結果、特定の結晶構造を有する燐酸亜
鉛被膜で被覆されたアルミニウム系素材が、優れた塗装
耐食性を示すことを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
の問題点を解消することを目的とし、塗装耐食性の高い
燐酸亜鉛被膜で被覆されたアルミニウム系素材について
鋭意検討を重ねた結果、特定の結晶構造を有する燐酸亜
鉛被膜で被覆されたアルミニウム系素材が、優れた塗装
耐食性を示すことを見い出し、本発明を完成するに至っ
た。
【0008】すなわち、本発明に従うアルミニウム系素
材は、燐酸亜鉛被膜中のホーパイトの面指数の比〔04
0〕/〔311〕が3以下である燐酸亜鉛被膜で被覆さ
れたことを特徴としている。
材は、燐酸亜鉛被膜中のホーパイトの面指数の比〔04
0〕/〔311〕が3以下である燐酸亜鉛被膜で被覆さ
れたことを特徴としている。
【0009】ホーパイトは、亜鉛の含水燐酸塩の結晶構
造の1つであり、面指数〔040〕はα−ホーパイトに
対応しており、面指数〔311〕はβ−ホーパイトに対
応している。すなわち、本発明では、燐酸亜鉛被膜中の
α−ホーパイトのβ−ホーパイトに対する比率を所定値
以下にすることを特徴としている。本発明は、従来の燐
酸亜鉛被膜の低い塗装耐食性が、燐酸亜鉛被膜中に多量
に含まれるα−ホーパイトに帰因しているという知見に
基づきなされたものである。
造の1つであり、面指数〔040〕はα−ホーパイトに
対応しており、面指数〔311〕はβ−ホーパイトに対
応している。すなわち、本発明では、燐酸亜鉛被膜中の
α−ホーパイトのβ−ホーパイトに対する比率を所定値
以下にすることを特徴としている。本発明は、従来の燐
酸亜鉛被膜の低い塗装耐食性が、燐酸亜鉛被膜中に多量
に含まれるα−ホーパイトに帰因しているという知見に
基づきなされたものである。
【0010】本発明では、塗装耐食性に優れたβ−ホー
パイトを多く含んでいるため、本発明のアルミニウム系
素材上に塗装した場合、耐食性に優れた塗膜とすること
ができる。
パイトを多く含んでいるため、本発明のアルミニウム系
素材上に塗装した場合、耐食性に優れた塗膜とすること
ができる。
【0011】本発明において、ホーパイトの面指数の比
〔040〕/〔311〕(以下、単に「面指数比」と称
す)は、X線回折分析により対応の面指数のピーク強度
を測定し、ピーク強度の比から面指数比を求めることが
できる。
〔040〕/〔311〕(以下、単に「面指数比」と称
す)は、X線回折分析により対応の面指数のピーク強度
を測定し、ピーク強度の比から面指数比を求めることが
できる。
【0012】本発明において、面指数比は3以下である
ことが必要であり、さらに好ましくは2以下である。面
指数比が3を超える場合には、塗装耐食性に優れるとい
う本発明の効果を充分に得ることができない。また、本
発明において、アルミニウム系素材にはアルミニウム及
びアルミニウム合金が含まれる。
ことが必要であり、さらに好ましくは2以下である。面
指数比が3を超える場合には、塗装耐食性に優れるとい
う本発明の効果を充分に得ることができない。また、本
発明において、アルミニウム系素材にはアルミニウム及
びアルミニウム合金が含まれる。
【0013】本発明において、燐酸亜鉛被膜の被膜量
は、特に限定されるものではないが、0.5〜5g/m
2 の範囲内であることが好ましい。被膜量が0.5g/
m2 未満であると、塗装耐食性が充分に発揮されない場
合があり、5g/m2 を超えても、格別の効果が加味さ
れることはなく、経済性の点から好ましくない場合があ
る。また塗装密着性が劣化するおそれがある。
は、特に限定されるものではないが、0.5〜5g/m
2 の範囲内であることが好ましい。被膜量が0.5g/
m2 未満であると、塗装耐食性が充分に発揮されない場
合があり、5g/m2 を超えても、格別の効果が加味さ
れることはなく、経済性の点から好ましくない場合があ
る。また塗装密着性が劣化するおそれがある。
【0014】また、本発明において、燐酸亜鉛被膜中の
マンガン含有量は、0.3重量%以上であることが好ま
しい。マンガン含有量が0.3重量%未満であると、被
膜における面指数比を3以下に制御することが困難にな
る場合があり、塗装耐食性を充分に向上させることがで
きない場合がある。またマンガン含有量は、9重量%以
下であることが好ましい。9重量%を超えたとしても、
格別の効果が加味されず、経済的に不利になる。
マンガン含有量は、0.3重量%以上であることが好ま
しい。マンガン含有量が0.3重量%未満であると、被
膜における面指数比を3以下に制御することが困難にな
る場合があり、塗装耐食性を充分に向上させることがで
きない場合がある。またマンガン含有量は、9重量%以
下であることが好ましい。9重量%を超えたとしても、
格別の効果が加味されず、経済的に不利になる。
【0015】また、燐酸亜鉛被膜中には、ニッケル成分
が0.1〜3重量%の範囲内で含まれることが好まし
い。ニッケル成分は、燐酸亜鉛被膜中の面指数比を小さ
くする、すなわちβ−ホーパイトの生成比を高める効果
があり、塗装耐食性を向上させることができる。ニッケ
ル成分が0.1重量%未満であると、このような効果が
少なくなり、塗装耐食性の向上を充分に図ることができ
ない場合がある。また3重量%を超えると、燐酸亜鉛被
膜中におけるマンガンの含有量が低下する傾向があり、
塗装耐食性の向上の効果が減少するおそれがある。
が0.1〜3重量%の範囲内で含まれることが好まし
い。ニッケル成分は、燐酸亜鉛被膜中の面指数比を小さ
くする、すなわちβ−ホーパイトの生成比を高める効果
があり、塗装耐食性を向上させることができる。ニッケ
ル成分が0.1重量%未満であると、このような効果が
少なくなり、塗装耐食性の向上を充分に図ることができ
ない場合がある。また3重量%を超えると、燐酸亜鉛被
膜中におけるマンガンの含有量が低下する傾向があり、
塗装耐食性の向上の効果が減少するおそれがある。
【0016】また、本発明において、燐酸亜鉛被膜中の
ナトリウム含有量は0.2重量%未満であることが望ま
しい。このようなナトリウム成分は、クリオライト(N
a3AlF6 )またはエルパソライト(K2 NaAlF
6 )のようなアルミニウム/フッ素化合物(以下、Al
−F化合物と称す)の形態で含まれており、このような
Al−F化合物は、酸やアルカリに溶解し易いため、燐
酸亜鉛被膜中にナトリウム成分が0.2重量%以上含ま
れると塗装耐食性が低下する。燐酸亜鉛被膜中のナトリ
ウム成分は、さらに好ましくは0.1重量%未満であ
る。
ナトリウム含有量は0.2重量%未満であることが望ま
しい。このようなナトリウム成分は、クリオライト(N
a3AlF6 )またはエルパソライト(K2 NaAlF
6 )のようなアルミニウム/フッ素化合物(以下、Al
−F化合物と称す)の形態で含まれており、このような
Al−F化合物は、酸やアルカリに溶解し易いため、燐
酸亜鉛被膜中にナトリウム成分が0.2重量%以上含ま
れると塗装耐食性が低下する。燐酸亜鉛被膜中のナトリ
ウム成分は、さらに好ましくは0.1重量%未満であ
る。
【0017】本発明の燐酸亜鉛被膜形成方法は、本発明
の電着塗装用アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被膜を形成
することのできる方法であり、アルミニウム系素材の表
面を、燐酸チタンコロイドと、LaPO4 、La2 (C
O3 )3 、Zn3 (PO4 ) 2 、ZrO2 、FePO4
及びAl2 O3 から選ばれる少なくとも1種のコロイド
性粒子とを含む表面調整剤で処理する工程と、亜鉛イオ
ン0.1〜2g/リットル、マンガンイオン0.1〜3
g/リットル、及び燐酸イオン5〜40g/リットルを
含み、フッ素化合物が0.05〜3g/リットルであ
り、フッ素化合物のうち単純フッ化物がHF換算で0.
2〜0.5g/リットルであり、〔錯フッ化物〕/〔単
純フッ化物〕(モル比)が0.01以上である燐酸亜鉛
処理液で処理する工程とを備えることを特徴としてい
る。
の電着塗装用アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被膜を形成
することのできる方法であり、アルミニウム系素材の表
面を、燐酸チタンコロイドと、LaPO4 、La2 (C
O3 )3 、Zn3 (PO4 ) 2 、ZrO2 、FePO4
及びAl2 O3 から選ばれる少なくとも1種のコロイド
性粒子とを含む表面調整剤で処理する工程と、亜鉛イオ
ン0.1〜2g/リットル、マンガンイオン0.1〜3
g/リットル、及び燐酸イオン5〜40g/リットルを
含み、フッ素化合物が0.05〜3g/リットルであ
り、フッ素化合物のうち単純フッ化物がHF換算で0.
2〜0.5g/リットルであり、〔錯フッ化物〕/〔単
純フッ化物〕(モル比)が0.01以上である燐酸亜鉛
処理液で処理する工程とを備えることを特徴としてい
る。
【0018】本発明で用いる燐酸亜鉛処理液は、亜鉛イ
オンを0.1〜2g/リットル含む。亜鉛イオンが0.
1g/リットル未満であると、燐酸亜鉛被膜の被覆性が
不十分となり、燐酸亜鉛被膜の被膜量が低下し、塗装耐
食性の向上の効果を充分に発揮できないおそれがある。
また、亜鉛イオンが2g/リットルより多くなると、燐
酸亜鉛被膜の塗装密着性が低下するおそれがある。
オンを0.1〜2g/リットル含む。亜鉛イオンが0.
1g/リットル未満であると、燐酸亜鉛被膜の被覆性が
不十分となり、燐酸亜鉛被膜の被膜量が低下し、塗装耐
食性の向上の効果を充分に発揮できないおそれがある。
また、亜鉛イオンが2g/リットルより多くなると、燐
酸亜鉛被膜の塗装密着性が低下するおそれがある。
【0019】マンガンイオンは0.1〜3g/リットル
含まれ、マンガンイオンが0.1g/リットル未満であ
ると、燐酸亜鉛被膜中のマンガン含有量が0.3重量%
未満となり、面指数比を3以下に制御できなくなるおそ
れがある。またマンガンイオンが3g/リットルより多
くなっても、格別の効果が加味されず、経済的に不利に
なる。
含まれ、マンガンイオンが0.1g/リットル未満であ
ると、燐酸亜鉛被膜中のマンガン含有量が0.3重量%
未満となり、面指数比を3以下に制御できなくなるおそ
れがある。またマンガンイオンが3g/リットルより多
くなっても、格別の効果が加味されず、経済的に不利に
なる。
【0020】燐酸イオンは5〜40g/リットル含ま
れ、燐酸イオンが5g/リットル未満であると、燐酸亜
鉛被膜の被覆性が不十分になるおそれがある。また40
g/リットルを超えても格別の効果が加味されず、経済
的に不利なものとなる。
れ、燐酸イオンが5g/リットル未満であると、燐酸亜
鉛被膜の被覆性が不十分になるおそれがある。また40
g/リットルを超えても格別の効果が加味されず、経済
的に不利なものとなる。
【0021】フッ素化合物の含有量は0.05〜3g/
リットルであり、0.05g/リットル未満であると燐
酸亜鉛被膜の被覆性が不十分となり、塗装耐食性の向上
の効果が発揮されないおそれがある。またフッ素化合物
が3g/リットルより多く含有されると、燐酸亜鉛被膜
中に上述のAl/F化合物が混在し、耐食性の低下する
おそれがある。
リットルであり、0.05g/リットル未満であると燐
酸亜鉛被膜の被覆性が不十分となり、塗装耐食性の向上
の効果が発揮されないおそれがある。またフッ素化合物
が3g/リットルより多く含有されると、燐酸亜鉛被膜
中に上述のAl/F化合物が混在し、耐食性の低下する
おそれがある。
【0022】また、本発明において、燐酸亜鉛処理液中
のフッ素化合物のうち単純フッ化物は、HF換算で0.
2〜0.5g/リットルの範囲で含まれる。単純フッ化
物の含有量が0.2g/リットル未満であると、反応活
性度すなわち被膜化成性の低いアルミニウム系素材に対
しては被膜被覆性が不十分となるおそれがある。また、
単純フッ化物が0.5g/リットルより多く含まれる
と、反応活性度すなわち被膜化成性の高いアルミニウム
系素材において、燐酸亜鉛被膜中にAl−F化合物が混
在するおそれがある。
のフッ素化合物のうち単純フッ化物は、HF換算で0.
2〜0.5g/リットルの範囲で含まれる。単純フッ化
物の含有量が0.2g/リットル未満であると、反応活
性度すなわち被膜化成性の低いアルミニウム系素材に対
しては被膜被覆性が不十分となるおそれがある。また、
単純フッ化物が0.5g/リットルより多く含まれる
と、反応活性度すなわち被膜化成性の高いアルミニウム
系素材において、燐酸亜鉛被膜中にAl−F化合物が混
在するおそれがある。
【0023】また、本発明の燐酸亜鉛処理液中において
は、〔錯フッ化物〕/〔単純フッ化物〕(モル比)は
0.01以上である。この値が0.01未満である場合
には、反応活性度すわなち被膜化成性の高いアルミニウ
ム系素材において燐酸亜鉛被膜中にAl−F化合物が混
在するおそれがある。
は、〔錯フッ化物〕/〔単純フッ化物〕(モル比)は
0.01以上である。この値が0.01未満である場合
には、反応活性度すわなち被膜化成性の高いアルミニウ
ム系素材において燐酸亜鉛被膜中にAl−F化合物が混
在するおそれがある。
【0024】本発明において単純フッ化物としては、例
えば、HF、NaF、KF、NH4F、NaHF2 、K
HF2 、及び、NF4 HF2 などが用いられ、錯フッ化
物としては、例えば、H2 SiF6 、HBF4 及びそれ
らの金属塩(例えば、ニッケル塩、亜鉛塩)などが用い
られる。
えば、HF、NaF、KF、NH4F、NaHF2 、K
HF2 、及び、NF4 HF2 などが用いられ、錯フッ化
物としては、例えば、H2 SiF6 、HBF4 及びそれ
らの金属塩(例えば、ニッケル塩、亜鉛塩)などが用い
られる。
【0025】上記〔錯フッ化物〕/〔単純フッ化物〕
(モル比)において、〔単純フッ化物〕はHF換算のモ
ル数である。従って、例えばHFの場合HFで1モルと
なり、NaHF2 の場合NaHF2 で2モルとなる。ま
た〔錯フッ化物〕については、化合物のモル数であり、
例えばH2 SiF6 で1モルとなり、HBF4 で1モル
となる。
(モル比)において、〔単純フッ化物〕はHF換算のモ
ル数である。従って、例えばHFの場合HFで1モルと
なり、NaHF2 の場合NaHF2 で2モルとなる。ま
た〔錯フッ化物〕については、化合物のモル数であり、
例えばH2 SiF6 で1モルとなり、HBF4 で1モル
となる。
【0026】また、本発明において、燐酸亜鉛処理液が
アルミニウム系素材とともに鉄系素材に対しても燐酸亜
鉛被膜形成の処理に用いられる場合には、さらに亜硝酸
イオン、有機ニトロ化合物、及び過酸化水素よりなる群
から選ばれた被膜化成促進剤が含有されることが好まし
い。亜硝酸イオンの含有量としては0.01〜0.5g
/リットルであることが好ましく、有機ニトロ化合物と
しては0.05〜5g/リットルであることが好まし
く、過酸化水素はH2 O2 として0.5〜10g/リッ
トル含有されることが好ましい。亜硝酸イオン、有機ニ
トロ化合物、及び過酸化水素よりなる群から選ばれた被
膜化成促進剤がこれらの範囲より少ない場合には、鉄系
素材に対しての被覆性が不十分となる場合がある。また
これらの範囲より多く含まれる場合には、鉄系素材の表
面の被膜結晶が微細化し過ぎ、被膜量が低下し耐食性が
悪化するおそれがある。
アルミニウム系素材とともに鉄系素材に対しても燐酸亜
鉛被膜形成の処理に用いられる場合には、さらに亜硝酸
イオン、有機ニトロ化合物、及び過酸化水素よりなる群
から選ばれた被膜化成促進剤が含有されることが好まし
い。亜硝酸イオンの含有量としては0.01〜0.5g
/リットルであることが好ましく、有機ニトロ化合物と
しては0.05〜5g/リットルであることが好まし
く、過酸化水素はH2 O2 として0.5〜10g/リッ
トル含有されることが好ましい。亜硝酸イオン、有機ニ
トロ化合物、及び過酸化水素よりなる群から選ばれた被
膜化成促進剤がこれらの範囲より少ない場合には、鉄系
素材に対しての被覆性が不十分となる場合がある。また
これらの範囲より多く含まれる場合には、鉄系素材の表
面の被膜結晶が微細化し過ぎ、被膜量が低下し耐食性が
悪化するおそれがある。
【0027】また、本発明の燐酸亜鉛処理液において
は、ニッケルイオンが0.1〜4g/リットル含まれる
ことが好ましい。0.1g/リットル未満であると、被
膜中の面指数比を低くする効果が減少し、塗装耐食性の
向上の効果が少なくなる場合がある。また4g/リット
ルより多く含まれると、燐酸亜鉛被膜中のニッケル成分
が多くなり、この結果マンガン含有率が低下し、塗装耐
食性の向上の効果が少なくなる場合がある。
は、ニッケルイオンが0.1〜4g/リットル含まれる
ことが好ましい。0.1g/リットル未満であると、被
膜中の面指数比を低くする効果が減少し、塗装耐食性の
向上の効果が少なくなる場合がある。また4g/リット
ルより多く含まれると、燐酸亜鉛被膜中のニッケル成分
が多くなり、この結果マンガン含有率が低下し、塗装耐
食性の向上の効果が少なくなる場合がある。
【0028】本発明における燐酸亜鉛処理液による処理
温度は、20〜70℃が好ましく、さらに好ましくは3
5〜60℃である。この温度範囲より低くなると、被膜
化成性が悪くなり、長時間の処理を要する場合がある。
またこの温度範囲よりも高くなると、被膜化成促進剤の
分解及び処理液の沈澱発生などにより、処理液のバラン
スがくずれやすく良好な被膜が得られない場合がある。
温度は、20〜70℃が好ましく、さらに好ましくは3
5〜60℃である。この温度範囲より低くなると、被膜
化成性が悪くなり、長時間の処理を要する場合がある。
またこの温度範囲よりも高くなると、被膜化成促進剤の
分解及び処理液の沈澱発生などにより、処理液のバラン
スがくずれやすく良好な被膜が得られない場合がある。
【0029】燐酸亜鉛処理の処理時間は15秒以上が好
ましく、さらに好ましくは30〜120秒間である。処
理時間が15秒未満であると、所望の結晶を有する被膜
が充分に形成されない場合がある。自動車ボディのよう
に複雑な形状を有する対象物を処理する場合には、実用
上浸漬処理とスプレー処理を組み合わせることが好まし
い。この場合、例えば、15秒以上、好ましくは30〜
120秒間浸漬処理し、次いで2秒間、好ましくは5〜
45秒間スプレー処理する。なお、浸漬処理の際に付着
したスラッジを洗い落とすためには、スプレー処理は可
能な限り長時間であることが好ましい。
ましく、さらに好ましくは30〜120秒間である。処
理時間が15秒未満であると、所望の結晶を有する被膜
が充分に形成されない場合がある。自動車ボディのよう
に複雑な形状を有する対象物を処理する場合には、実用
上浸漬処理とスプレー処理を組み合わせることが好まし
い。この場合、例えば、15秒以上、好ましくは30〜
120秒間浸漬処理し、次いで2秒間、好ましくは5〜
45秒間スプレー処理する。なお、浸漬処理の際に付着
したスラッジを洗い落とすためには、スプレー処理は可
能な限り長時間であることが好ましい。
【0030】以上のように、本発明における燐酸亜鉛処
理は、浸漬処理、スプレー処理又はこれらの組合せの処
理により実施することが可能である。
理は、浸漬処理、スプレー処理又はこれらの組合せの処
理により実施することが可能である。
【0031】本発明において、燐酸亜鉛被膜形成処理の
前処理において用いられる表面調整剤は、燐酸チタンコ
ロイドとLaPO4 、La2 (CO3 )3 、Zn3 (P
O4)2 、ZrO2 、FePO4 及びAl2 O3 から選
ばれる少なくとも1種のコロイド性粒子とを含むことを
特徴としている。従来から表面調整剤の成分として用い
られている燐酸チタンコロイドに上記コロイド性粒子を
含有させることにより、燐酸亜鉛被膜中の面指数比を低
下させることができ、面指数比が3以下の燐酸亜鉛被膜
を形成することができる。
前処理において用いられる表面調整剤は、燐酸チタンコ
ロイドとLaPO4 、La2 (CO3 )3 、Zn3 (P
O4)2 、ZrO2 、FePO4 及びAl2 O3 から選
ばれる少なくとも1種のコロイド性粒子とを含むことを
特徴としている。従来から表面調整剤の成分として用い
られている燐酸チタンコロイドに上記コロイド性粒子を
含有させることにより、燐酸亜鉛被膜中の面指数比を低
下させることができ、面指数比が3以下の燐酸亜鉛被膜
を形成することができる。
【0032】燐酸チタンコロイドは、Tiとして0.0
01〜0.1g/リットル含まれることが好ましい。
0.001g/リットル未満では、結晶が粗大化し、燐
酸亜鉛被膜の被覆性が低下して耐食性が向上しない場合
がある。また0.1g/リットルを超えると、格別の効
果が加味されず、経済的に不利なものとなる。
01〜0.1g/リットル含まれることが好ましい。
0.001g/リットル未満では、結晶が粗大化し、燐
酸亜鉛被膜の被覆性が低下して耐食性が向上しない場合
がある。また0.1g/リットルを超えると、格別の効
果が加味されず、経済的に不利なものとなる。
【0033】上記のコロイド性粒子は、Me(金属)と
して、0.001〜0.1g/リットル含有されること
が好ましい。Meが0.001g/リットル未満である
と、燐酸亜鉛被膜中の面指数比を安定して3以下に制御
することが困難な場合がある。Meが0.1g/リット
ルを超えても、格別の効果が加味されず、経済的に不利
なものとなる。
して、0.001〜0.1g/リットル含有されること
が好ましい。Meが0.001g/リットル未満である
と、燐酸亜鉛被膜中の面指数比を安定して3以下に制御
することが困難な場合がある。Meが0.1g/リット
ルを超えても、格別の効果が加味されず、経済的に不利
なものとなる。
【0034】表面調整剤における燐酸根は、PO4 とし
て0.05〜1.5g/リットルであることが好まし
い。0.05g/リットル未満であると、結晶が粗大化
し、燐酸亜鉛被膜の被覆性が低下して、耐食性が向上し
ない場合がある。また1.5g/リットルを加えても、
格別の効果が加味されず、経済的に不利なものとなる。
て0.05〜1.5g/リットルであることが好まし
い。0.05g/リットル未満であると、結晶が粗大化
し、燐酸亜鉛被膜の被覆性が低下して、耐食性が向上し
ない場合がある。また1.5g/リットルを加えても、
格別の効果が加味されず、経済的に不利なものとなる。
【0035】表面調整剤のpHは、8.0〜9.5の範
囲内であることが好ましい。pHが8.0未満である
と、燐酸亜鉛被膜の被覆性が経時的に劣化し、結晶も経
時的に粗大化する傾向にある。またpHが9.5を超え
ても、格別の効果は認められず、pHを保つためのアル
カリの補給量が多くなり、経済的にも不利なものとな
る。
囲内であることが好ましい。pHが8.0未満である
と、燐酸亜鉛被膜の被覆性が経時的に劣化し、結晶も経
時的に粗大化する傾向にある。またpHが9.5を超え
ても、格別の効果は認められず、pHを保つためのアル
カリの補給量が多くなり、経済的にも不利なものとな
る。
【0036】表面調整剤による処理の処理方法として
は、上述の燐酸亜鉛処理液による処理と同様に、浸漬処
理、スプレー処理及びこれら組合せの処理等の態様で適
用することができる。また処理温度は室温〜60℃であ
ることが好ましい。この温度範囲よりも低いと、表面調
整効果が不充分となるおそれがある。
は、上述の燐酸亜鉛処理液による処理と同様に、浸漬処
理、スプレー処理及びこれら組合せの処理等の態様で適
用することができる。また処理温度は室温〜60℃であ
ることが好ましい。この温度範囲よりも低いと、表面調
整効果が不充分となるおそれがある。
【0037】また、この温度範囲より高いと、表面調整
効果が過多となり、特に鉄系素材に燐酸亜鉛処理膜を形
成する場合に、該表面で形成される被膜結晶が微細化し
すぎ、被膜量が低下し耐食性が悪化するおそれがある。
効果が過多となり、特に鉄系素材に燐酸亜鉛処理膜を形
成する場合に、該表面で形成される被膜結晶が微細化し
すぎ、被膜量が低下し耐食性が悪化するおそれがある。
【0038】また、処理時間は15秒〜5分の範囲内で
あることが好ましく、15秒未満である場合には、表面
調整剤の処理の効果を充分に得ることが難しく、5分間
を超えて処理しても格別な効果が加味されず経済的に不
利である。
あることが好ましく、15秒未満である場合には、表面
調整剤の処理の効果を充分に得ることが難しく、5分間
を超えて処理しても格別な効果が加味されず経済的に不
利である。
【0039】
【実施例】図1は、種々条件を変化させて燐酸亜鉛被膜
を形成し、燐酸亜鉛被膜中の面指数比を変化させ、この
燐酸亜鉛被膜を有するアルミニウム系素材の上にカチオ
ン型電着塗装により塗装し、得られた塗板に乾湿複合腐
蝕試験を実施した時の塗膜フクレ幅を測定した結果を示
す図であり、面指数比と塗膜フクレ幅の関係を示す図で
ある。この実験例においては、アルミニウム系素材とし
て、5000番系アルミニウム合金材を用い、このアル
ミニウム合金材に対し、以下に示す手順で燐酸亜鉛被膜
形成処理を行った。
を形成し、燐酸亜鉛被膜中の面指数比を変化させ、この
燐酸亜鉛被膜を有するアルミニウム系素材の上にカチオ
ン型電着塗装により塗装し、得られた塗板に乾湿複合腐
蝕試験を実施した時の塗膜フクレ幅を測定した結果を示
す図であり、面指数比と塗膜フクレ幅の関係を示す図で
ある。この実験例においては、アルミニウム系素材とし
て、5000番系アルミニウム合金材を用い、このアル
ミニウム合金材に対し、以下に示す手順で燐酸亜鉛被膜
形成処理を行った。
【0040】脱脂→水洗→表面調整剤による処理→燐酸
亜鉛処理液による処理→水洗→純水洗→乾燥
亜鉛処理液による処理→水洗→純水洗→乾燥
【0041】図1において、実験例Aは、Ni及びMn
を含有しない燐酸亜鉛処理液を用いて燐酸亜鉛被膜を形
成している。またBはMnを含有する燐酸亜鉛処理液で
被膜を形成しており、CはNi及びMnを含有する燐酸
亜鉛処理液により被膜を形成している。A、B及びCの
比較から明らかなように、燐酸亜鉛処理液中に、Mn、
さらにはMnとNiを含有させることにより、より低い
面指数比の燐酸亜鉛被膜を形成できる傾向にあることが
わかる。
を含有しない燐酸亜鉛処理液を用いて燐酸亜鉛被膜を形
成している。またBはMnを含有する燐酸亜鉛処理液で
被膜を形成しており、CはNi及びMnを含有する燐酸
亜鉛処理液により被膜を形成している。A、B及びCの
比較から明らかなように、燐酸亜鉛処理液中に、Mn、
さらにはMnとNiを含有させることにより、より低い
面指数比の燐酸亜鉛被膜を形成できる傾向にあることが
わかる。
【0042】実験例A、B及びCは、いずれも前処理の
表面調整剤として燐酸チタンコロイドを含む表面調整剤
(商品名;サーフファイン5N−8:0.1g/リット
ル濃度でTi0.01g/リットル,PO4 0.5g/
リットル含有:日本ペイント社製)を用いている。実験
例A1 、B1 、及びC1 は、この従来の表面調整剤に代
えて、上述のLaPO4 等のコロイド性粒子を含有させ
た表面調整剤を用いて前処理しており、図1に示される
ように、このような表面調整剤を用いることにより、さ
らに燐酸亜鉛被膜の面指数比を低くすることができる。
表面調整剤として燐酸チタンコロイドを含む表面調整剤
(商品名;サーフファイン5N−8:0.1g/リット
ル濃度でTi0.01g/リットル,PO4 0.5g/
リットル含有:日本ペイント社製)を用いている。実験
例A1 、B1 、及びC1 は、この従来の表面調整剤に代
えて、上述のLaPO4 等のコロイド性粒子を含有させ
た表面調整剤を用いて前処理しており、図1に示される
ように、このような表面調整剤を用いることにより、さ
らに燐酸亜鉛被膜の面指数比を低くすることができる。
【0043】図1に示す面指数比が3以上の他の実験例
は、Co、Cu、Mg、Ca等の各種金属によって変性
した燐酸亜鉛処理液を用い、従来の燐酸チタンコロイド
含有の表面調整剤で前処理した実験例である。面指数比
が3以下のその他の実験例は、これら各種金属を含む燐
酸亜鉛処理液で処理したものであり、表面調整剤として
上述のLaPO4 等のコロイド性粒子を含有させた表面
調整剤を用いて前処理した後に燐酸亜鉛被膜を形成させ
たものである。図1から明らかなように、表面調整剤と
して、LaPO4 等のコロイド性粒子を含有させること
により、面指数比の小さな燐酸亜鉛被膜を形成すること
ができる。
は、Co、Cu、Mg、Ca等の各種金属によって変性
した燐酸亜鉛処理液を用い、従来の燐酸チタンコロイド
含有の表面調整剤で前処理した実験例である。面指数比
が3以下のその他の実験例は、これら各種金属を含む燐
酸亜鉛処理液で処理したものであり、表面調整剤として
上述のLaPO4 等のコロイド性粒子を含有させた表面
調整剤を用いて前処理した後に燐酸亜鉛被膜を形成させ
たものである。図1から明らかなように、表面調整剤と
して、LaPO4 等のコロイド性粒子を含有させること
により、面指数比の小さな燐酸亜鉛被膜を形成すること
ができる。
【0044】以上のようにして形成した燐酸亜鉛被膜で
被覆されたアルミニウム系素材に、下塗りとして、市販
のカチオン型電着塗料を用いて、乾燥膜厚が30μmと
なるように塗装した。さらに、中塗り及び上塗りとし
て、市販のメラミンアルキッド系塗料を用い、乾燥膜厚
が30μm(中塗り)及び40μm(上塗り)となるよ
うに塗装し、得られた塗膜について塗装耐食性を評価し
た。
被覆されたアルミニウム系素材に、下塗りとして、市販
のカチオン型電着塗料を用いて、乾燥膜厚が30μmと
なるように塗装した。さらに、中塗り及び上塗りとし
て、市販のメラミンアルキッド系塗料を用い、乾燥膜厚
が30μm(中塗り)及び40μm(上塗り)となるよ
うに塗装し、得られた塗膜について塗装耐食性を評価し
た。
【0045】塗装耐食性は、乾湿複合試験により行っ
た。塗膜にカッターナイフで十字傷を入れ、塩水噴霧
(5%,35℃×2分)→乾燥(60℃,58分)→湿
潤(95%RH,50℃,3時間)のサイクルの腐食環
境に200サイクル放置し、傷からの塗膜の最大フクレ
幅(mm)を測定し評価した。
た。塗膜にカッターナイフで十字傷を入れ、塩水噴霧
(5%,35℃×2分)→乾燥(60℃,58分)→湿
潤(95%RH,50℃,3時間)のサイクルの腐食環
境に200サイクル放置し、傷からの塗膜の最大フクレ
幅(mm)を測定し評価した。
【0046】図1から明らかなように面指数比が3以下
の燐酸亜鉛被膜を有するアルミニウム系素材において
は、塗膜のフクレ幅が著しく小さくなっており、塗装耐
食性に優れている。次に、本発明の燐酸亜鉛被膜形成方
法について、具体的な実施例を挙げて詳細に説明する。
の燐酸亜鉛被膜を有するアルミニウム系素材において
は、塗膜のフクレ幅が著しく小さくなっており、塗装耐
食性に優れている。次に、本発明の燐酸亜鉛被膜形成方
法について、具体的な実施例を挙げて詳細に説明する。
【0047】処理対象となるアルミニウム系素材として
は、5000番系アルミニウム・マグネシウム合金を用
い、以下の工程に従い処理し塗装した(実施例1〜6及
び比較例1〜5)。 (1)脱脂→(2)水洗→(3)表面調整→(4)化成
→(5)水洗→(6)純水洗→(7)乾燥→(8)塗装 表面調整剤としては、表1に示す組成のものを用いた。
は、5000番系アルミニウム・マグネシウム合金を用
い、以下の工程に従い処理し塗装した(実施例1〜6及
び比較例1〜5)。 (1)脱脂→(2)水洗→(3)表面調整→(4)化成
→(5)水洗→(6)純水洗→(7)乾燥→(8)塗装 表面調整剤としては、表1に示す組成のものを用いた。
【0048】
【表1】
【0049】(a)日本ペイント社製表面調整剤サーフ
ファイン5N−8(燐酸チタンコロイド形成剤)0.1
g/リットル濃度で、Ti0.01g/リットル、PO
4 0.5g/リットル含有。
ファイン5N−8(燐酸チタンコロイド形成剤)0.1
g/リットル濃度で、Ti0.01g/リットル、PO
4 0.5g/リットル含有。
【0050】(b)第1燐酸ナトリウム溶液に硝酸ラン
タン溶液を添加し、沈澱生成物(燐酸ランタン)を洗浄
し、乾燥したものを使用。 (c)試薬Zn3 (PO4 )2 ・4H2 Oを使用。 (d)日産化学工業社製商品名「ジルコニアゾルNZS
−20A」 (e)日産化学工業社製商品名「アルミナゾル200」 燐酸亜鉛処理液としては、表2に示す組成を有するもの
を使用した。
タン溶液を添加し、沈澱生成物(燐酸ランタン)を洗浄
し、乾燥したものを使用。 (c)試薬Zn3 (PO4 )2 ・4H2 Oを使用。 (d)日産化学工業社製商品名「ジルコニアゾルNZS
−20A」 (e)日産化学工業社製商品名「アルミナゾル200」 燐酸亜鉛処理液としては、表2に示す組成を有するもの
を使用した。
【0051】
【表2】
【0052】各工程について以下説明する。 (1)脱脂 アルカリ性脱脂剤(日本ペイント社製「サーフクリーナ
SD250」)を2重量%濃度で使用し、40℃で2分
間浸漬処理した。
SD250」)を2重量%濃度で使用し、40℃で2分
間浸漬処理した。
【0053】(2)水洗 水道水を使用し、水圧によるスプレー洗浄処理を行っ
た。 (3)表面調整 上記表1に示す表面調整剤を用いて、室温で15秒間浸
漬処理し、表面調整剤による処理を行った。
た。 (3)表面調整 上記表1に示す表面調整剤を用いて、室温で15秒間浸
漬処理し、表面調整剤による処理を行った。
【0054】(4)化成 上記表2に示す組成を有する燐酸亜鉛処理液を用い、4
0℃で2分間浸漬処理し、燐酸亜鉛被膜を形成した。 (5)水洗 水道水を使用し、室温で15秒間水洗した。
0℃で2分間浸漬処理し、燐酸亜鉛被膜を形成した。 (5)水洗 水道水を使用し、室温で15秒間水洗した。
【0055】(6)純水洗 イオン交換水を使用し、室温で15秒間浸漬処理した。 (7)乾燥 100℃の熱風で10分間乾燥した。
【0056】(8)塗装 日本ペイント社製のカチオン電着塗料「パワートップU
−1000」を用いて、常法に従ってカチオン電着塗装
し(膜厚30μm)、その上に日本ペイント社製のメラ
ミンアルキッド系中上塗り塗料を常法に従って中上塗り
塗装した。(膜厚30μm及び40μm)。
−1000」を用いて、常法に従ってカチオン電着塗装
し(膜厚30μm)、その上に日本ペイント社製のメラ
ミンアルキッド系中上塗り塗料を常法に従って中上塗り
塗装した。(膜厚30μm及び40μm)。
【0057】以上のようにして得られた実施例1〜6及
び比較例1〜5の燐酸亜鉛被膜処理板及び塗装板につい
て、以下のようにして被膜特性及び塗装品質を評価し
た。 被膜特性 ・被膜量(g/m2 ) 一定面積の処理板を予め秤量した後、1+1硝酸液に2
0℃で1分間浸漬して、燐酸亜鉛被膜を溶解させ、溶解
後秤量して被膜量を求めた。
び比較例1〜5の燐酸亜鉛被膜処理板及び塗装板につい
て、以下のようにして被膜特性及び塗装品質を評価し
た。 被膜特性 ・被膜量(g/m2 ) 一定面積の処理板を予め秤量した後、1+1硝酸液に2
0℃で1分間浸漬して、燐酸亜鉛被膜を溶解させ、溶解
後秤量して被膜量を求めた。
【0058】・Ni,Mn,Na(%) 上記の被膜量の測定において、硝酸液に溶解した溶解液
中の各金属イオン量を原子吸光法で求め、被膜量から各
金属イオンの含有量を求めた。 ・面指数比 X線回折法で、燐酸亜鉛被膜処理板の燐酸亜鉛被膜にお
ける〔040〕及び〔311〕の各結晶面のピーク強度
比を測定し、面指数比を求めた。
中の各金属イオン量を原子吸光法で求め、被膜量から各
金属イオンの含有量を求めた。 ・面指数比 X線回折法で、燐酸亜鉛被膜処理板の燐酸亜鉛被膜にお
ける〔040〕及び〔311〕の各結晶面のピーク強度
比を測定し、面指数比を求めた。
【0059】塗装品質 ・耐糸錆性(984時間) 標準状態で24時間放置した後、恒温恒湿(50℃,8
0%RH,240時間)と5%NaCl(1秒浸漬)の
サイクルを4回繰り返し、予めカッターナイフで十字傷
を入れた部分からの糸錆を観察し、その最大糸錆長さを
測定し評価した。
0%RH,240時間)と5%NaCl(1秒浸漬)の
サイクルを4回繰り返し、予めカッターナイフで十字傷
を入れた部分からの糸錆を観察し、その最大糸錆長さを
測定し評価した。
【0060】・耐塗膜フクレ性(200サイクル) 塗膜にカッターナイフで十字傷を入れた後、下記のサイ
クルを200サイクル繰り返し、十字傷をいれた部分か
らの塗膜のフクレを観察し、その最大フクレ幅を測定し
評価した。
クルを200サイクル繰り返し、十字傷をいれた部分か
らの塗膜のフクレを観察し、その最大フクレ幅を測定し
評価した。
【0061】塩水噴霧試験(JIS K 2371)2
分間放置→熱風(60℃×58分)→恒温恒湿(50
℃,95%RH,3時間) 以上のようにして得られた被膜特性及び塗装品質の結果
を表3に示す。
分間放置→熱風(60℃×58分)→恒温恒湿(50
℃,95%RH,3時間) 以上のようにして得られた被膜特性及び塗装品質の結果
を表3に示す。
【0062】
【表3】
【0063】比較例1は、表面調整剤として燐酸チタン
コロイドのみを含有する表面調整剤を用いた例であり、
比較例2は燐酸亜鉛処理液において単純フッ化物を含有
しない例であり、比較例3は燐酸亜鉛処理液において単
純フッ化物が0.5g/リットル以上含まれている例で
あり、比較例4は燐酸亜鉛処理液中にマンガンイオンが
含まれていない例であり、比較例5は燐酸亜鉛処理液に
おいて錯フッ化物を含有しない例である。
コロイドのみを含有する表面調整剤を用いた例であり、
比較例2は燐酸亜鉛処理液において単純フッ化物を含有
しない例であり、比較例3は燐酸亜鉛処理液において単
純フッ化物が0.5g/リットル以上含まれている例で
あり、比較例4は燐酸亜鉛処理液中にマンガンイオンが
含まれていない例であり、比較例5は燐酸亜鉛処理液に
おいて錯フッ化物を含有しない例である。
【0064】表3から明らかなように、本発明の従う実
施例1〜6では、いずれも面指数比が3以下であり、耐
糸錆性及び耐塗膜フクレ性において優れている。上記実
施例では、処理対象として5000番系アルミニウム合
金材を用いているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、その他のアルミニウム合金やアルミニウムに対
して適用することができ、さらには自動車ボディ材料の
ように、冷延鋼板や亜鉛メッキ鋼板と組み合わされ複合
されたアルミニウム系素材に対して適用され得るもので
ある。
施例1〜6では、いずれも面指数比が3以下であり、耐
糸錆性及び耐塗膜フクレ性において優れている。上記実
施例では、処理対象として5000番系アルミニウム合
金材を用いているが、本発明はこれに限定されるもので
はなく、その他のアルミニウム合金やアルミニウムに対
して適用することができ、さらには自動車ボディ材料の
ように、冷延鋼板や亜鉛メッキ鋼板と組み合わされ複合
されたアルミニウム系素材に対して適用され得るもので
ある。
【0065】
【発明の効果】本発明の電着塗装用アルミニウム系素材
では、ホーパイトの面指数比が3以下である燐酸亜鉛被
膜を有することにより、従来の燐酸亜鉛被膜よりも塗装
耐食性に優れた電着塗装用アルミニウム系素材とするこ
とができる。
では、ホーパイトの面指数比が3以下である燐酸亜鉛被
膜を有することにより、従来の燐酸亜鉛被膜よりも塗装
耐食性に優れた電着塗装用アルミニウム系素材とするこ
とができる。
【0066】本発明の燐酸亜鉛被膜形成方法は、ホーパ
イトの面指数比が3以下の燐酸亜鉛被膜を形成すること
のできる方法であり、本発明の方法に従うことにより、
ホーパイトの面指数比が3以下の燐酸亜鉛被膜をアルミ
ニウム系素材表面に形成することができ、塗装耐食性に
優れたアルミニウム系素材とすることができる。
イトの面指数比が3以下の燐酸亜鉛被膜を形成すること
のできる方法であり、本発明の方法に従うことにより、
ホーパイトの面指数比が3以下の燐酸亜鉛被膜をアルミ
ニウム系素材表面に形成することができ、塗装耐食性に
優れたアルミニウム系素材とすることができる。
【0067】本発明の方法に従えば、アルミニウム系素
材の表面のみならず、鉄系表面及び亜鉛系表面にも塗装
耐食性に優れた燐酸亜鉛被膜を形成することができるの
で、冷延鋼板や亜鉛メッキ鋼板と同時に同一の処理液で
処理し、塗装耐食性に優れた自動車ボディ等の材料を得
ることができる。
材の表面のみならず、鉄系表面及び亜鉛系表面にも塗装
耐食性に優れた燐酸亜鉛被膜を形成することができるの
で、冷延鋼板や亜鉛メッキ鋼板と同時に同一の処理液で
処理し、塗装耐食性に優れた自動車ボディ等の材料を得
ることができる。
【図1】燐酸亜鉛被膜中のホーパイトの面指数比と塗膜
フクレ性との関係を示す図。
フクレ性との関係を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 傍田 保 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内
Claims (8)
- 【請求項1】 燐酸亜鉛被膜で被覆された電着塗装用ア
ルミニウム系素材であって、 前記燐酸亜鉛被膜中のホーパイトの面指数の比〔04
0〕/〔311〕が3以下であることを特徴とする、電
着塗装用アルミニウム系素材。 - 【請求項2】 前記燐酸亜鉛被膜の被膜量が0.5〜5
g/m2 である、請求項1に記載の電着塗装用アルミニ
ウム系素材。 - 【請求項3】 前記燐酸亜鉛被膜中のマンガン含有量が
0.3重量%以上であり、ナトリウム含有量が0.2重
量%未満である、請求項1または2に記載の電着塗装用
アルミニウム系素材。 - 【請求項4】 前記燐酸亜鉛被膜が、燐酸チタンコロイ
ドと、LaPO4 、La2 (CO3 )3 、Zn3 (PO
4 )2 、ZrO2 、FePO4 及びAl2 O 3 から選ば
れる少なくとも1種のコロイド性粒子とを含む表面調整
剤で処理した後形成された被膜である、請求項1〜3の
いずれか1項に記載の電着塗装用アルミニウム系素材。 - 【請求項5】 前記燐酸亜鉛被膜が、亜鉛イオン0.1
〜2g/リットル、マンガンイオン0.1〜3g/リッ
トル、及び燐酸イオン5〜40g/リットルを含み、フ
ッ素化合物が0.05〜3g/リットルであり、フッ素
化合物のうち単純フッ化物がHF換算で0.2〜0.5
g/リットルであり、〔錯フッ化物〕/〔単純フッ化
物〕(モル比)が0.01以上である燐酸亜鉛処理液で
処理することにより形成された被膜である、請求項1〜
4のいずれか1項に記載の電着塗装用アルミニウム系素
材。 - 【請求項6】 アルミニウム系素材の表面に、ホーパイ
トの面指数の比〔040〕/〔311〕が3以下である
燐酸亜鉛被膜を形成する方法であって、 燐酸チタンコロイドと、LaPO4 、La2 (CO3 )
3 、Zn3 (PO4 ) 2 、ZrO2 、FePO4 及びA
l2 O3 から選ばれる少なくとも一種のコロイド性粒子
とを含む表面調整剤で前記アルミニウム系素材の表面を
処理する工程と、 亜鉛イオン0.1〜2g/リットル、マンガンイオン
0.1〜3g/リットル、及び燐酸イオン5〜40g/
リットルを含み、フッ素化合物が0.05〜3g/リッ
トルであり、フッ素化合物のうち単純フッ化物がHF換
算で0.2〜0.5g/リットルであり、〔錯フッ化
物〕/〔単純フッ化物〕(モル比)が0.01以上であ
る燐酸亜鉛処理液で処理する工程とを備える、燐酸亜鉛
被膜形成方法。 - 【請求項7】 前記表面調整剤が、燐酸チタンコロイド
をTiとして0.001〜0.1g/リットル、燐酸根
をPO4 として0.05〜1.5g/リットル、コロイ
ド性粒子をMe(金属)として0.001〜0.1g/
リットル含み、pHが8.0〜9.5である、請求項6
に記載の燐酸亜鉛被膜形成方法。 - 【請求項8】 前記燐酸亜鉛処理液が、亜硝酸イオン
0.01〜0.5g/リットル、有機ニトロ化合物0.
05〜5g/リットル、及び過酸化水素0.5〜10g
/リットルよりなる群から選ばれる一種以上を含む、請
求項6または7に記載の燐酸亜鉛被膜形成方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP892993A JPH06220647A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 燐酸亜鉛被膜で被覆された電着塗装用アルミニウム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被膜形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP892993A JPH06220647A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 燐酸亜鉛被膜で被覆された電着塗装用アルミニウム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被膜形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06220647A true JPH06220647A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=11706356
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP892993A Pending JPH06220647A (ja) | 1993-01-22 | 1993-01-22 | 燐酸亜鉛被膜で被覆された電着塗装用アルミニウム系素材及び該アルミニウム系素材の燐酸亜鉛被膜形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06220647A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10306382A (ja) * | 1997-04-30 | 1998-11-17 | Honda Motor Co Ltd | アルミニウム合金用リン酸亜鉛処理剤 |
| JP2003064481A (ja) * | 2001-08-22 | 2003-03-05 | Nippon Paint Co Ltd | リン酸亜鉛処理剤 |
| CN101508581A (zh) * | 2009-03-21 | 2009-08-19 | 中国海洋大学 | 纳米CePO4包覆ZrO2粉体的水热制备方法 |
| CN102703888A (zh) * | 2012-06-25 | 2012-10-03 | 赵家文 | 一种金属铝盐覆盖膜剂及其制作方法、金属铝盐覆盖膜 |
| JP2022523717A (ja) * | 2019-01-29 | 2022-04-26 | ケメタル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 金属表面を効果的にリン酸塩処理するための代替の組成物及び代替の方法 |
| JP2023530923A (ja) * | 2020-06-10 | 2023-07-20 | ケメタル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 水性酸洗い組成物及びその使用方法 |
-
1993
- 1993-01-22 JP JP892993A patent/JPH06220647A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JPH10306382A (ja) * | 1997-04-30 | 1998-11-17 | Honda Motor Co Ltd | アルミニウム合金用リン酸亜鉛処理剤 |
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| US12584229B2 (en) | 2020-06-10 | 2026-03-24 | Chemetall Gmbh | Method for applying a conversion coating with an aquous pickling composition comprising an aminophosphonic acid and a polymer |
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