JPH0622580B2 - サクシニルキトサンより構成された医用材料 - Google Patents

サクシニルキトサンより構成された医用材料

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JPH0622580B2
JPH0622580B2 JP1305763A JP30576389A JPH0622580B2 JP H0622580 B2 JPH0622580 B2 JP H0622580B2 JP 1305763 A JP1305763 A JP 1305763A JP 30576389 A JP30576389 A JP 30576389A JP H0622580 B2 JPH0622580 B2 JP H0622580B2
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succinyl
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能光 黒柳
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Katakura Chikkarin Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、N−サクシニルキトサンからなる生体適合性
の優れた医用材料およびその製造法に関し、詳しくは、
創傷カバー材、人工皮膚、人工血管または止血材などに
応用することのできる医用材料およびその製造法に関す
る。
〔従来の技術〕
キトサンはカニやエビ等の甲殻類の甲皮に存在するキチ
ン(N−アセチル−β−D−グルコサミンを主構成単位
とる)を濃アルカリで処理することによって得られる塩
基性多糖である。キトサンは、化学構造的にはD−グル
コサミンがβ−(1→4)結合したものであるが、キチ
ンを濃アルカリで処理する時の条件によってグルコサミ
ンのN−アセチル基が残り、通常は、β−D−グルコサ
ミンとN−アセチル−β−D−グルコサミンの共重合体
の構造になっている。
近年、キトサン及びその誘導体のバイオマテリアルとし
ての研究が盛んに行われており、吸収性縫合糸、人工血
管、薬物徐放担体、創傷被覆材等への応用が研究されて
いる。しかし、キトサン及びその誘導体は親水性高分子
であるため、含水状態での機械的強度が弱いという欠点
をもっている。人工血管等に用いるにはそのものだけで
は満足な性能のものは得られなかった。
また、キトサンは生体に存在しない多糖類であり、生体
にとって明らかに異物であるので、これをそのまま生体
に適用すると、長期にわたり体内に残留し、炎症反応が
いつまでも終息しない。このように、キトサン単独で
は、医用材料としての応用が困難であり、またコラーゲ
ンを加えて生体適合性を向上する方法も未だ不充分であ
って、キトサンの臨床的な実用化に到っていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは、キトサンについて永年にわたって研究を
続けてきたが、キトサンを化学的に修飾してキトサン誘
導体、すなわちN−サクシニルキトサン、としたものは
従来技術の上記問題点を解決し医用材料として充分に使
用できることを見出し、これらの知見に基づいて本発明
に到達した。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、臨床応用可能な生体適合性の優れたキトサン
誘導体を提供することにあり、その構造の概要は次のよ
うである。
1.N−サクシニルキトサンより構成された医用材料。
2.全アミノ基の15〜55モル%がサクシニル化され
たN−サクシニルキトサンより構成された医用材料。
3.上記N−サクシニルキトサンがジイソシアン酸ヘキ
サメチレン等の架橋剤で架橋されている医用材料。
4.創傷被覆材、人工血管、瘉着防止膜、止血材等とし
て有用な上記医用材料。
5.多孔質体、フィルム状に加工された上記医用材料。
本発明のN−サクシニルキトサンからなる医用材料は、
N−サクシニルキトサンの溶液、分散液またはゲルを凍
結乾燥した多孔質状に加工する方法、またはN−サクシ
ニルキトサンを成形して、フィルム状または膜状に加工
する方法等によって製造される。
本発明のN−サクシニルキトサンは、キトサンをサクシ
ニル化することによって得られるが、N−サクシニルキ
トサンの調製に使用するキトサンは、キチンを濃アルカ
リによる脱アセチル化して得られたものであって、酸に
溶解するものであれば、いかなるものであっても、これ
を使用することができるが、脱アセチル化度が少なくと
も45%であるものを使用するのが好ましい。
本発明のN−サクシニルキトサン医用材料を二官能性の
架橋剤で処理するか、または放射線を照射することによ
って架橋し、それによって医用材料の強度や吸水性を向
上することができる。
医用材料の架橋における二官能性の架橋剤は、二以上の
官能基を有するものであれば、いかなるものであって
も、これを使用することができるが、ヘキサメチレンジ
イソシアネートまたはグルタルアルデヒドを使用するの
が好ましい。二官能性の架橋剤は、予めN−サクシニル
キトサンの溶液または分散液に加え、フィルム状、膜状
または多孔質状に成形した後に架橋反応させることもで
きるが、N−サクシニルキトサンをフィルム状、膜状ま
たは多孔質状に成形した後、成形品を架橋剤の溶液に浸
漬するか、あるいは成形品に放射線を照射し、それによ
って架橋反応を行わせることもできる。放射線として
は、紫外線、ガンマ線などの粒子線のいかなるものであ
っても、これを使用することができるが、紫外線または
ガンマ線を使用するのが好ましい 本発明のN−サクシニルキトサン医用材料は、フィルム
状、膜状または多孔質状の成形品の形で使用されるが、
それ以外の医用材料と組合わせて使用することもでき
る。フィルム状、膜状または多孔質状の成形品の形にお
いて使用する例として創傷被覆材、止血材または瘉着防
止膜としての使用があり、また他の医用材料と組合わせ
て使用する例としては、合成高分子材料でつくられた人
工血管やカテーテルの内面や外面のコーティングとして
の使用がある。このような合成高分子の医用材料のコー
ティングとして使用するには、N−サクシニルキトサン
の溶液に合成高分子の医用材料を浸漬した後乾燥する方
法、N−サクシニルキトサンの粘ちょうな溶液または分
散液を合成高分子の医用材料に塗布した後乾燥する方
法、または乾燥以前に、カルボン酸無水物または他の反
応剤と複合材を反応させて、化学的な処理を行なった後
に乾燥する方法がある。このような本発明のN−サクシ
ニルキトサンを他の医用材料と組合わせたものは、その
表面が本発明のN−サクシニルキトサンによって被覆さ
れており、乾燥して得られた医用材料の表面はフィルム
状または膜状であり、さらに凍結乾燥して得られた医用
材料の表面は多孔質状であって、その生体適合性は向上
したものとなっている。
N−サクシニルキトサンにヘパリンを含ませたものはす
ぐれた抗血栓性を有していて、血管壁に塗布したりまた
人工血管としての応用に適しており、さらにN−サクシ
ニルキトサンにプロタミンを含ませたものはすぐれた血
液凝固作用を有していて、止血材としての応用に適して
いる。
以下において、実施例により本発明をさらに詳細に説明
するが、本発明はこれらの例に限定されるものではな
い。
実施例1 (キトサンの調製) 紅ズワイガニの甲殻の粉砕品200gを5%塩酸2に
入れて、室温において、5時間撹拌した後、溶液を濾過
し、残さの固形物を水洗した。この固形物を5%水酸化
ナトリウム水溶液2に入れ、撹拌しながら90℃に
2.5時間加熱した後、溶液を瀟過し、残さの固形物を
水洗した。
ここに得られたキチンを50%水酸化ナトリウム水溶液
2に入れ、撹拌しながら90℃に2.5時間加熱した
後、溶液を濾過し、沈降した固形物を充分に水洗し、そ
して95℃において乾燥し、脱アセチル化度99%のキ
トサン41gを得た。
(N−サクシニルキトサンの調製) 上記キトサン2gを8%酢酸水溶液40mlに溶解した
後、これを160mlのメタノールで希釈した。これとは
別にコハク酸無水物1.4g(キトサンのアミノ基1モ
ルに対して0.98モルに相当する)をアセトン50ml
に溶解し、得られたコハク酸無水物のアセトン溶液の全
量を前記のキトサン溶液に加え、一夜放置した。沈デン
物を濾過した後、乾燥してN−サクシニルキトサンの粉
末2gを得た。このN−サクシニルキトサンのアミノ基
の修飾率は35%であった。
実施例2 〔サクシニル化キトサンの組織適合性〕 キトサンおよびその誘導体は分子鎖の官能基、特に電荷
を有する官能基が組織に影響を与える場合がある。そこ
で、サクシニル化度を制御し分子内の電荷のバランスを
調整したサクシニル化キトサン誘導体を作成し、組織適
合性を検討した。比較材料としてキトサンとアテロコラ
ーゲンを用い、それぞれの材料の水溶液から凍結乾燥法
により多孔体を作成し、分子間架橋を導入したサンプル
について、ラット背部皮下に一定期間埋入して組織反応
を調べた。
実 験 6〜8週のSDラット(体重150〜180g)の背部
皮膚全層に3cm×4cmの大きさにコの字型に切開し、パ
ニクルスを温存しながら皮膚を剥離し、ここに2cm×3
cm大の各種サンプルのスポンジを置き、皮膚を被せて周
辺(3辺)を縫合した。各サンプルは、EOGガス滅菌
した後、皮下に埋入した。埋入後10日目、20日目に
サンプルを取出し、10%ホルマリンで固定した後、薄
切してヘマトキシリン・エオジンで染色した。
ここで、S−19…サクシニル化19モル%のキトサン S−49…サクシニル化49モル%のキトサン S−70…サクシニル化70モル%のキトサン 材料が生体内で分解されている期間は炎症反応が継続し
ている期間であることを考慮して第1表の材料の分解を
検討すると、キトサンはほとんど分解されないため炎症
反応は長期間継続するが、キトサンを化学修飾したS-1
9,S-49はコラーゲンと同程度におさえることができる
ことがわかる。
実施例3 〔置換度が異なるサクシニル化キトサン多孔体の調製〕 調製方法: a)キトサン多孔体 キトサン1・97gへ酢酸0.89g(1.3モル当量
/NH2)と水を加え全量125gに溶解し1.5%キト
サン溶液とした。これを11cm×10cm角ポリスチレン
製トレイへ溶解厚2mm(溶液22g/トレイ)で分注し
た。分注後メタノール・バス中で急速に凍結し、2日間
真空乾燥を行いスポンジを得た。このスポンジをIN水
酸化ナトリウム5ml/メタノール45ml混合溶液中へ一
晩浸漬し中和した。メタノール50mlで5回洗浄した
後、架橋した。架橋後メタノール50mlで8回、エタノ
ール1:水1混合液50mlで3回、最後に水50mlで2
回洗浄、これをメタノール・バス中で急速に凍結し、1
日間真空凍結乾燥を行った。乾燥した多孔体は約10cm
×5cm角にカットし約0.5mm厚にプレス後、E.O.
G.滅菌を行った。
b)サクシニル化19モル%キトサン多孔体 Sucキトサン2.01gへ酢酸0.65g(1.3モ
ル当量/NH2)と水を加え全量に125gにして溶解し
1.5%Sucキトサン溶液とした。以下a)キトサン
多孔体の調製と同じ操作を行った。
c)サクシニル化49モル%キトサン多孔体 Sucキトサン2.05gへ水を加え全量125gとし
て溶解し、1.5%Sucキトサン溶液とした。これを
11cm×10cm角ポリスチレン製トレイへ溶液厚2mm
(溶液22g/トレイ)で分注した。分注後メタノール
・バス中で急速に凍結し、2日間真空凍結乾燥を行い多
孔体を得た。この多孔体をメタノール50ml中へ一晩浸
漬した後、架橋した。その後メタノール50mlで8回、
エタノール1:水1混合液50mlで3回、最後に水50
mlで2回洗浄、これをメタノール・バス中で急速に凍結
し、1日間真空凍結乾燥を行った。
乾燥した多孔体は約10cm×5cm角にカットし約0.5
mm厚にプレス後、E.O.G.滅菌を行った。
d)サクシニル化70モル%キトサン多孔体 Sucキトサン2.07gへ水を加え全量125gとし
て溶解し、1.5%Sucキトサン溶液とした。以下
c)49%キトサン多孔体の調製と同じ操作を行った。
架橋…架橋はジイソシアン酸ヘキサメチレン(HMDICを
メタノール(モレキュラ・シーブスで脱水したもの)へ
溶かした溶液を使用して行った。
スポンジ1枚に対しHMDIC2.5g/メタノール50ml
(=5%sol.)で30℃、16時間、振とうして反応さ
せた。
〔発明の効果〕
本発明の医用材料は、優れた生体適合性を有するから、
生体に使用しても、抗原性が問題にならず、安全に使用
することができ、各種誘導体の組合せにより創傷カバー
材や人工皮膚として使用した場合は、創傷面の治瘉を促
進し、血栓性または抗血栓性を付与したものは、止血材
または人工血管として使用することができ、優れた効果
を示す。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】N−サクシニルキトサンより構成されたこ
    とを特徴とする医用材料。
  2. 【請求項2】N−サクシニルキトサンの全アミノ基の1
    5〜55モル%がサクシニル化されていることを特徴と
    する請求項1に記載の医用材料。
  3. 【請求項3】N−サクシニルキトサンが架橋されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の医用材料。
  4. 【請求項4】N−サクシニルキトサンがジイソシアン酸
    へキサメチレンで架橋されていることを特徴とする請求
    項3に記載の医用材料。
  5. 【請求項5】N−サクシニルキトサンが、人工皮膚また
    は創傷カバー材を製作する材料であることを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載の医用材料。
  6. 【請求項6】N−サクシニルキトサンが、人工血管を製
    作する材料であることを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の医用材料。
  7. 【請求項7】N−サクシニルキトサンが、瘉着防止膜を
    製作する材料であることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれかに記載の医用材料。
  8. 【請求項8】N−サクシニルキトサンが、止血材を製作
    する材料であることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の医用材料。
  9. 【請求項9】N−サクシニルキトサンが、多孔質状に加
    工されたものであることを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれかに記載の医用材料。
  10. 【請求項10】N−サクシニルキトサンが、フイルム状
    に加工されたものであることを特徴とする請求項1ない
    し8のいずれかに記載の医用材料。
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CN109984953B (zh) * 2019-05-22 2022-08-19 宁波御坊堂生物科技有限公司 一种蛋白肽沐浴、洁肤凝胶及其制备方法

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