JPH06227404A - 車両のステアリングシャフト - Google Patents

車両のステアリングシャフト

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JPH06227404A
JPH06227404A JP1758493A JP1758493A JPH06227404A JP H06227404 A JPH06227404 A JP H06227404A JP 1758493 A JP1758493 A JP 1758493A JP 1758493 A JP1758493 A JP 1758493A JP H06227404 A JPH06227404 A JP H06227404A
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JP
Japan
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shaft
steering
members
vehicle
shear pin
Prior art date
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Application number
JP1758493A
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English (en)
Inventor
Keisuke Miyoshi
啓介 三好
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両のステアリングシャフトにおいて、コラ
プス荷重を低く設定することによるメインシャフトの倒
れ変形の防止と、中間シャフトの大きな変形ストローク
を確保することによる衝撃吸収性能の向上との両立を可
能とする。 【構成】 中間シャフト3を、スライド可能な複数のシ
ャフト部材31,32で構成し且つこれをシャーピン部
材40により破断可能に連結する一方、該複数のシャフ
ト部材31,32の少なくともいずれか一方側に脆弱部
33,34を形成するとともに、該複数のシャフト部材
31,32のスライド変位を所定のストローク位置にお
いて規制するスライド規制部材30,35を設ける。シ
ャーピン部材40が比較的小さなコラプス荷重で破断す
ることでメインシャフトの倒れ方向の変形が防止され
る。中間シャフト3が脆弱部33,34で折曲すること
でコラプス時の変形ストロークが拡大される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、車両衝突時の衝撃を
吸収するようにした車両のステアリングシャフトに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】車両のステアリングシャフトは、ステア
リングホイールの回動変位をステアリングギヤに伝達す
ることで操舵を行うものであり、本来的には一本のシャ
フト部材で構成されるものであるが、近年の車両構造の
複雑化に伴う配置スペースの確保の困難さから、ステア
リングシャフトをステアリングホイールが取り付けられ
るメインシャフトと該メインシャフトにユニバーサルジ
ョイントを介して軸線が交差するように連結される中間
シャフトとで構成することも行なわれている(例えば、
実公昭59ー37416号公報参照)。
【0003】ところで、車両においては、衝突時により
ステアリングギヤ部分に衝突荷重がかかってこれが車体
後方側(即ち、車室側)に移動する作用を受けた場合にそ
の変位が直接ステアリングシャフトに伝達されて該ステ
アリングシャフト(即ち、ステアリングホイール)が車室
側への移動するのを抑制する観点から、上記中間シャフ
ト部分に衝撃吸収機能を持たせることが試みられてい
る。その具体的方法としては、上掲公知例にも開示され
るように、中間シャフトを相互にスライド変位可能な二
つのシャフト部材で構成し且つこれをシャーピンによっ
て連結し、衝突により所定以上の軸力が入力された場合
に該シャーピンが破断することで上記二つのシャフト部
材が縮小方向にスライドしもって衝撃吸収を行う方法と
か、中間シャフトを前後二つの部分に分割しこれら両者
間を適度の弾性をもつ蛇腹状のラバーカップリングで連
結し、通常時にはこのラバーカップリングの捩り剛性に
よって操舵力を伝達せしめる一方、ステアリングギヤ側
から所定以上の軸力が入力された場合には上記ラバーカ
ップリングが撓曲変形して中間シャフトが折曲変形する
ことで衝撃吸収を行うようにした方法等が知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これら二つ
の衝撃吸収方法においては後述のようにそれぞれ長所・
短所があり、これらいずれの方法を採用しても衝撃吸収
性能等において不満の残るものであった。
【0005】即ち、このような中間シャフトを備えたス
テアリングシャフトは、上述のようにメインシャフトと
中間シャフトとがその軸線が交差するようにして配置さ
れるものであることから、該中間シャフトにかかる衝突
による軸力がメインシャフトに伝達される場合、該軸力
はメインシャフトの軸線に対して傾斜方向に入力される
こととなる。従って、この中間シャフトからメインシャ
フトへ入力される荷重が大きいとこれによってメインシ
ャフトが倒れ方向に変位せしめられ、例えばステアリン
グホイールにエアバック装置が付設されているような場
合には該エアバックの乗員拘束点が設計点からずれる等
の問題が生じるものである。従って、かかる観点からす
れば、上記中間シャフト側からメインシャフト側に入力
される軸力は小さいほど良いと言える。
【0006】一方、衝撃力の吸収性能という観点からす
れば、中間シャフトへの衝突による軸力の入力時には、
該中間シャフトの変形ストロークが大きいほど良いと言
える。
【0007】このような二つの観点から上記二つの衝撃
吸収方法を比較すると、先ず前者のスライド方式の中間
シャフトを備えたものにあっては、操舵力は例えば二つ
のシャフト部材をセレーション嵌合させることで支持し
得ることから、シャーピンの耐剪断性能はこれを比較的
低く設定することができ、従って、衝突時には比較的小
さな軸力がかかった時点で上記シャーピンが破断して二
つのシャフト部材が相互に縮小方向にスライドして衝撃
吸収を行うことから、メインシャフト側に伝達される荷
重が小さく、該メインシャフトの倒れ変位も抑制される
という利点がある。しかし、この反面、二つのシャフト
部材が軸方向にスライドする構成であることからスペー
ス的な制約もあってスライドストロークを余り大きくと
れず、この点で衝撃吸収性能が劣るという欠点を有する
ものである。
【0008】一方、後者のラバーカップリングの撓曲変
形を利用する方式にあっては、撓曲変形であるがために
その変形ストロークを比較的大きくとることが容易であ
り、衝撃吸収性能という点では前者のものに勝るもので
ある。しかしながら、この方式のものは、ラバーカップ
リングの剛性によって操舵力を伝達するものであること
から、該ラバーカップリングの剛性を比較的高く設定す
る必要があり、そのためラバーカップリング部分が撓曲
変形を開始するまでに比較的大きな軸力がかかり、それ
だけ該中間シャフトからメインシャフトへの伝達力が大
きくなることから該メインシャフトの倒れ変形等の問題
が顕著になるという欠点がある。
【0009】尚、上記シャーピンが破断する時の軸力及
び上記ラバーカップリングが撓曲変形を開始する時の軸
力等の衝撃吸収作用の開始時点の荷重は一般に「コラプ
ス荷重」と称されるため、本明細書においても適宜これ
を使用することとする。
【0010】以上の如き従来技術の問題点に鑑み、本願
発明ではコラプス荷重を低く設定することによるメイン
シャフトの倒れ変形の防止と、中間シャフトの大きな変
形ストロークを確保することによる衝撃吸収性能の向上
との両立を可能とした車両のステアリングシャフトを提
供せんとしてなされたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として、請求項1記載の発
明では、一端にステアリングホイールが取り付けられる
とともに車体側に取り付けたステアリングコラムにより
回転自在に支持されたメインシャフトと、その一端が第
1ユニバーサルジョイントを介して上記メインシャフト
の他端に連結されるとともにその他端が第2ユニバーサ
ルジョイントを介してステアリングギヤ側に連結される
中間シャフトとを備えた車両のステアリングシャフトに
おいて、上記中間シャフトを、軸方向にスライド可能な
る如くされた複数のシャフト部材で構成し且つ該複数の
シャフト部材相互間をシャーピン部材により破断可能に
連結するとともに、該複数のシャフト部材の少なくとも
いずれか一方側に脆弱部を形成し、さらに上記複数のシ
ャフト部材が上記シャーピン部材による連結状態から該
シャーピン部材の破断により縮小方向にスライドする場
合にその変位を所定のストローク位置において規制する
スライド規制部材を設けたことを特徴としている。
【0012】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
車両のステアリングシャフトにおいて、上記脆弱部を上
記複数のシャフト部材にそれぞれ設けるとともに、上記
スライド規制部材により上記複数のシャフト部材の縮小
側へのスライドが規制された状態において上記複数のシ
ャフト部材に設けた各脆弱部が軸方向においてほぼ重合
する如く構成したことを特徴としている。
【0013】
【作用】本願各発明ではかかる構成とすることによって
それぞれ次のような作用が得られる。
【0014】請求項1記載の発明では、車両の衝突によ
りステアリングギヤ側から中間シャフトに衝突荷重が軸
力として入力された場合、これがコラプス荷重に達する
とシャーピン部材が破断して第1シャフト部材と第2シ
ャフト部材とが縮小方向への相対的にスライドし、衝撃
力が吸収緩和される。従って、中間シャフトからメイン
シャフトに上記コラプス荷重以上の荷重が作用すること
がないため該中間シャフトとメインシャフトとの軸線が
交差状態であっても該メインシャフトが倒れ方向に変形
するということがなくなるものである。
【0015】上記第1シャフト部材と第2シャフト部材
との縮小方向へのスライドストロークが所定値に達する
と、スライド規制部材が作動して該各シャフト部材のス
ライド作用が規制され、中間シャフトに作用する荷重が
増大するが、この場合にはこの荷重を受けて上記第1シ
ャフト部材あるいは第2シャフト部材の少なくともいず
れか一方に設けた脆弱部の応力が局部的に増加し該脆弱
部において中間シャフトが折曲変形することになる。こ
の結果、中間シャフトの変形ストロークは、上記スライ
ド変形によるものと脆弱部での折曲変形によるものとの
合算値となり、これらいずれか一方による変形ストロー
クよりも増大することとなる。
【0016】請求項2記載の発明では、脆弱部が第1シ
ャフト部材と第2シャフト部材の双方に設けられ、且つ
スライド規制部材の作動時点においてはこれが軸方向に
ほぼ重合することから、中間シャフト全体からみた脆弱
部の剛性低下代が大きく、従って、上記した請求項1記
載の場合よりもさらに小さなコラプス荷重で且つスムー
ズに折曲変形することになる。
【0017】
【発明の効果】従って、本願各発明の車両のステアリン
グシャフトによれば、コラプス荷重が小さいことから、
中間シャフトからの伝達荷重によってメインシャフトが
倒れ変形を起こすのが確実に防止でき、これにより例え
ば、ステアリングホイール部分にエアバックを装着した
車両にあってはエアバックによる乗員保護性能が確保さ
れ、車両の安全性のより一層の向上が図れるという効果
がある。
【0018】また、中間シャフトのコラプス時における
変形ストロークを大きくとれるところから、該中間シャ
フトにかかる衝突による衝撃力をより円滑且つ確実に吸
収緩和してステアリングホイール側への衝撃力の伝達を
抑制することができるという効果もある。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいて本願
発明の車両のステアリングシャフトを具体的に説明する
と、図3には本願発明の実施例にかかるステアリングシ
ャフト1を備えた車両のステアリング装置部分が示され
ている。このステアリングシャフト1は、その一端2a
にステアリングホイール4が取り付けられたメインシャ
フト2と、該メインシャフト2の他端2bにその一端3a
が第1ユニバーサルジョイント5を介して連結された後
述の中間シャフト3とを有している。そして、上記メイ
ンシャフト2は、車体側のステアリング支持メンバー1
2にブラケット11を介して支持されたステアリングコ
ラム10に回転可能に嵌挿支持されている。また、上記
中間シャフト3の他端3bは、車幅方向に配置されたス
テアリングギヤボックス8内のステアリングギヤ9に噛
合してこれを回転させることで操舵を行うピニオンシャ
フト7に第2ユニバーサルジョイント6を介して連結さ
れている。
【0020】ここで、上記メインシャフト2は、車体前
方へ向けて斜め下方に傾斜状態で配置され、また上記中
間シャフト3は上記メインシャフト2の他端2bから斜
め下方で且つ車幅方向側方の両方向に傾斜した状態で配
置されている。従って、車両の衝突によりステアリング
ギヤボックス8に衝突荷重がかかり該ステアリングギヤ
ボックス8が車体後方側へ移動すると、上記ピニオンシ
ャフト7に連結された中間シャフト3には所定の軸力が
かかり、さらにこの軸力が上記メインシャフト2に対し
て斜め下方から伝達されることになる。このため、中間
シャフト3においてその負荷軸力を吸収緩和しなければ
大きな荷重がメインシャフト2にかかって該メインシャ
フト2を車室側に移動させたりあるいは横方向に倒れ変
形を生ぜしめることとなる。このためこの実施例におい
ては上記中間シャフト3に本願発明を適用して特有の新
規な構造を実施することで衝撃力の吸収緩和作用の促進
とメインシャフト2の倒れ変形の防止とを実現するよう
にしている。以下、図1及び図2を参照して中間シャフ
ト3の具体的構造及びその作用効果について詳述する。
【0021】上記中間シャフト3は、図1に示すよう
に、後述する第1シャフト部材31と第2シャフト部材
32とからなる複合構造とされている。
【0022】上記第1シャフト部材31は、その内周面
にセレーションを形成した筒体で構成されるとともに、
その一端31a(即ち、中間シャフト3の一端3a)が連結
ピン30を介して上記第2ユニバーサルジョイント6の
一端に連結されている。一方、上記第2シャフト部材3
2は、上記第1シャフト部材31内に嵌挿可能な所定長
さの軸体の外周面にセレーションを形成して構成されて
いる。そして、この第2シャフト部材32の一端32a
は、上記第1シャフト部材31に内挿されて該第2シャ
フト部材32とセレーション結合される一方、その他端
32bは上記第2ユニバーサルジョイント6の一端にセ
レーション結合されている。
【0023】そして、この第1シャフト部材31と第2
シャフト部材32とは、該第2シャフト部材32の一端
32a側の端面35と上記連結ピン30との間に所定の
ストロークSを確保した状態でシャーピン部材40によ
って連結されている。尚、このシャーピン部材40は、
上記第2シャフト部材32の外周面に形成した環状凹部
37内に嵌装配置される環状のベース部材41と該ベー
ス部材41の外周面に周方向に所定ピッチで突設された
複数のピン部42,42,・・とで構成され、該各ピン部
42,42,・・を上記第1シャフト部材31側に形成し
た複数のピン受孔38,38,・・に嵌入させることで上
記第1シャフト部材31と第2シャフト部材32とを連
結している。尚、このシャーピン部材40のピン部42
の破断力は、比較的小さな値に設定されている。
【0024】さらに、上記第1シャフト部材31と第2
シャフト部材32のうち、該第1シャフト部材31は、
その外周壁の上記シャーピン部材40の取付位置よりも
第1ユニバーサルジョイント5側寄り位置に所定大きさ
の開孔33,33,・・を周方向に所定間隔で形成してい
る。また、第2シャフト部材32の外周面の上記シャー
ピン部材40の取付位置よりも上記第2ユニバーサルジ
ョイント6寄り位置には、所定大きさの環状溝34が形
成されている。そして、この第1シャフト部材31側の
各開孔33,33,・・と第2シャフト部材32側の環状
溝34,34,・・との相対的な形成位置は、図1に示す
ようにこの両者が上記シャーピン部材40によって連結
された状態における軸方向間隔S1が上記ストロークS
とほぼ一致するように設定されている。尚、この第1シ
ャフト部材31の開孔33と第2シャフト部材32の環
状溝34はそれぞれ特許請求の範囲中の脆弱部に該当す
るものである。
【0025】このように構成された中間シャフト3にお
いては、通常時(非衝突時)には上記第1シャフト部材3
1と第2シャフト部材32とのセレーション結合によっ
て上記メインシャフト2側の回転力(ステアリング操作
力)が中間シャフト3を介して上記ピニオンシャフト7
側に伝達される。従って、上記シャーピン部材40は何
等回転力を受けるものではないため、その強度設定に際
しては衝突時において第1シャフト部材31と第2シャ
フト部材32との間に作用する剪断力のみを考慮して設
定すれば良いことから、その強度をかなり小さな値まで
下げることが可能である。
【0026】この状態において車両が衝突すると、上記
ステアリングギヤボックス8側から衝突力が中間シャフ
ト3に対してその軸力として負荷される。この場合、こ
の軸力が上記シャーピン部材40のピン部42を破断に
至らしめる剪断力に達すると(即ち、コラプス荷重に達
すると)、該ピン部42が破断しこれによる上記第1シ
ャフト部材31と第2シャフト部材32との連結作用が
解除されるため、該第2シャフト部材32は第1シャフ
ト部材31内に嵌入する方向(矢印F方向)にスライド
し、これによって上記衝突力を吸収緩和する如く作用す
る。この場合、上述のように上記シャーピン部材40の
強度性能が比較的低く設定されていることから、コラプ
ス荷重を比較的小さな値に抑えることができるものであ
る。従って、中間シャフト3から伝達される荷重によっ
てメインシャフト2が倒れ方向に変位するのが確実に防
止され、延いては上述の如くエアバッグ装置を備えたも
のにあっては該エアバッグによる乗員の保護性能の向上
が図れるものである。
【0027】このように第2シャフト部材32が第1シ
ャフト部材31側へスライドすることで衝突力が吸収緩
和されるわけであるが、そのストローク量は配置スペー
ス等から自ずと限界があり、例えばこの実施例の場合に
は上述のようにストロークSを確保するのが限界であ
り、図2に示すように第2シャフト部材32のスライド
量が上記ストロークSに達すると該第2シャフト部材3
2の端面35が上記連結ピン30に当接してそれ以上の
スライドが規制される(即ち、この実施例においては、
上記端面35と連結ピン30とで特許請求の範囲中のス
ライド規制部材が構成されている)。従って、これ以上
は第2シャフト部材32のスライドによる衝撃緩和作用
は期待できない。
【0028】ところが、この実施例においては、上記ス
トロークSに達して第2シャフト部材32のスライドが
規制されると、その時点において該第1シャフト部材3
1の各開孔33,33,・・と第2シャフト部材32の環
状溝34とが軸方向においてほぼ重合するようになって
いる。このため、この重合部分の剛性は他の部分に比し
て極端に低下することとなり、従って、上記第2シャフ
ト部材32のスライド規制により中間シャフト3に軸力
が発生すると、該重合部分に応力集中が起きてメインシ
ャフト2は、図2に鎖線図示するように、該重合部分に
おいて側方へ折曲変形する。従って、この中間シャフト
3の折曲によりコラプス時の変形ストロークがさらに確
保され、結果的にこの折曲変形を生じない場合に比して
より大きな変形ストロークを得ることができ、この結
果、衝突力の吸収緩和作用が格段に向上し、衝突時の安
全性がより一層高められるものである。
【0029】尚、この実施例においては上記第2シャフ
ト部材32を中実軸で構成しているが、他の実施例にお
いてはこれを筒体で構成することもできることは勿論で
ある。また、このように筒体で第2シャフト部材32を
構成した場合における上記脆弱部の形成方法としては、
例えば壁厚を局部的に薄くするとか周壁にスリットを形
成する等の方法が考えられる。
【0030】さらに、上記第1シャフト部材31に形成
される開孔33と第2シャフト部材32に形成される環
状溝34の寸法を適宜調整することで、これらが重合し
た時点での脆弱部としての剛性を任意に設定することが
できるものである。即ち、上記寸法調整によりコラプス
荷重と折曲変形時の変形ストローク特性との相対関係を
任意に変更設定し得るということであり、このことは特
に構造の異なる多種類の車両(例えば、エンジンの大き
さが異なる車両とか車体に対するエンジンのレイアウト
が異なる車両等)に本発明を適用してこれら各種の車両
にそれぞれ最適な特性を得る上において有用な技術であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例にかかる車両のステアリング
シャフトの要部縦断面図である。
【図2】図1に示したステアリングシャフトの状態変化
図である。
【図3】本願発明の実施例にかかる車両のステアリング
シャフトの全体を示す側面図である。
【符号の説明】
1はステアリングシャフト、2はメインシャフト、3は
中間シャフト、4はステアリングホイール、5は第1ユ
ニバーサルジョイント、6は第2ユニバーサルジョイン
ト、7はピニオンシャフト、8はステアリングギヤボッ
クス、9はステアリングギヤ、10はステアリングコラ
ム、11はブラケット、12はステアリング支持メンバ
ー、30は連結ピン、31は第1シャフト部材、32は
第2シャフト部材、33は開孔、34は環状溝、35は
端面、37は環状凹部、38はピン受孔、40はシャー
ピン部材、41はベース部材、42はピン部である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端にステアリングホイールが取り付け
    られるとともに車体側に取り付けたステアリングコラム
    により回転自在に支持されたメインシャフトと、その一
    端が第1ユニバーサルジョイントを介して上記メインシ
    ャフトの他端に連結されるとともにその他端が第2ユニ
    バーサルジョイントを介してステアリングギヤ側に連結
    される中間シャフトとを備えた車両のステアリングシャ
    フトであって、 上記中間シャフトを、軸方向にスライド可能なる如くさ
    れた複数のシャフト部材で構成し且つ該複数のシャフト
    部材相互間をシャーピン部材により破断可能に連結する
    とともに、該複数のシャフト部材の少なくともいずれか
    一方側に脆弱部を形成し、 さらに上記複数のシャフト部材が上記シャーピン部材に
    よる連結状態から該シャーピン部材の破断により縮小方
    向にスライドする場合にその変位を所定のストローク位
    置において規制するスライド規制部材を設けたことを特
    徴とする車両のステアリングシャフト。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記脆弱部が上記複
    数のシャフト部材にそれぞれ設けられるとともに、上記
    スライド規制部材により上記複数のシャフト部材の縮小
    側へのスライドが規制された状態において上記複数のシ
    ャフト部材に設けた各脆弱部が軸方向においてほぼ重合
    する如く構成されたことを特徴とする車両のステアリン
    グシャフト。
JP1758493A 1993-02-04 1993-02-04 車両のステアリングシャフト Pending JPH06227404A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5580314A (en) * 1993-03-29 1996-12-03 Nsk Ltd. Energy absorbing intermediate shaft
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