JPH06228459A - 親水化処理用組成物および親水化処理方法 - Google Patents

親水化処理用組成物および親水化処理方法

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JPH06228459A
JPH06228459A JP5032539A JP3253993A JPH06228459A JP H06228459 A JPH06228459 A JP H06228459A JP 5032539 A JP5032539 A JP 5032539A JP 3253993 A JP3253993 A JP 3253993A JP H06228459 A JPH06228459 A JP H06228459A
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Yasuhiko Haruta
泰彦 春田
Katsumi Mitsuishi
克巳 三石
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Kansai Paint Co Ltd
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Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 親水性の持続性、耐食性に優れたフィン材を
提供する。 【構成】 (A)水分散可能なシリカ微粒子、(B)水
溶性もしくは水分散性の有機樹脂、および(C)オニウ
ム基含有加水分解性シラン化合物からなり、(A)成
分:(B)成分の固形分重量比が10:90ないし9
5:5の範囲内にありかつ(A)成分と(B)成分との
合計固形分100重量部に対して(C)成分の量が0.
5〜20重量部の範囲内にある無機‐有機複合化樹脂を
主成分とする親水化処理用組成物、ならびにこの組成物
をアルミニウム又はアルミニウム合金製のフィン材に塗
布し硬化させて硬化塗膜厚が0.1〜5μmの範囲内の
塗膜を形成せしめることからなるフィン材の親水化処理
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は親水持続性に優れた親水
化処理用組成物およびそれを用いたフィン材の親水化処
理方法に関する。
【0002】
【従来の技術およびその課題】空調機の熱交換器は冷房
時に発生する凝縮水が水滴となってフィン間に水のブリ
ッジを形成し、空気の通風路を狭めるため、通風抵抗が
大きくなって電力の損失、騒音の発生、水滴の飛散など
の不具合が発生する。かかる現象を防止する方策とし
て、例えば、アルミニウム製フィン材(以下、フィン材
と称す。)の表面を親水化処理して水滴および水滴によ
るブリッジの形成を防止することが行なわれている。
【0003】親水化処理方法としては例えば、(1)ア
ルミニウムの表面処理法として知られているベーマイト
処理方法;(2)一般式mSiO2/nNa2Oで示され
る水ガラスを塗布する方法(例えば特公昭55‐134
7号公報、特開昭58‐126989号公報など参
照);(3)有機樹脂にシリカ、水ガラス、水酸化アル
ミニウム、炭酸カルシウム、チタニアなどを混合した塗
料またはこれらの塗料に界面活性剤を併用した塗料を塗
布する方法(例えば、特公昭57‐46000号公報、
特公昭59‐8372号公報、特公昭62‐61078
号公報、特開昭59‐229197号公報、特開昭61
‐225044号公報など参照);(4)有機‐無機
(シリカ)複合体樹脂と界面活性剤よりなる塗料を塗布
する方法(特開昭59‐170170号公報参照)など
があげられ、これら方法の中の一部のものは既に実用化
されている。
【0004】以上に例示したごとく熱交換器の親水化処
理技術は実用化されているものの、処理板の親水性の持
続性(水滴接触角、全面水濡製)、耐食性、臭気などの
点で未だ改良すべき問題点がある。
【0005】特に、近年、熱交換器の一層の小型化、軽
量化等のためにフィン材の間隔が狭くなっており、その
ためにより高度の親水性が必要となってきているが、前
記(3)および(4)の処理方法では十分な親水持続性
を発揮させることはできない。
【0006】また、前記(1)のベーマイト処理方法に
おいては耐食性に問題があり、しかも得られる被膜が硬
いためプレス加工性に問題がある。さらに前記(2)水
ガラスを塗布する方法はフィン材処理板の水滴接触角が
20°以下という良好な親水持続性を示すが、水ガラス
で処理したフィン材は経時で処理被膜面が粉状を呈する
ようになり、通風時に飛散したセメント臭または薬品臭
が発生する。しかも熱交換器の運転時に発生する凝縮水
によって水ガラスが加水分解し、フィン材表面がアルカ
リ性となるため孔食が起こり易く、また、腐食生成物で
ある水酸化アルミニウム粉末(白粉)が飛散することが
知られており、環境保全上の問題もある。
【0007】このように、熱交換器のフィン材における
親水化技術は従来より数多く提案されているが、親水性
の持続性、耐食性などの点でまだ不十分である。
【0008】そこで、本発明者らは、親水性の持続性、
耐食性等の点において優れたフィン材を提供することが
できる親水化処理方法を開発すべく鋭意研究を行った結
果、特定の有機‐無機複合化樹脂組成物を主成分とする
親水化処理用組成物を使用することによって上記課題を
解決することができることを見い出し本発明を完成し
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】かくして、本発明は、
(A)水分散可能なシリカ微粒子、(B)水溶性もしく
は水分散性の有機樹脂、および(C)オニウム基含有加
水分解性シラン化合物からなり、(A)成分:(B)成
分の固形分重量比が10:90ないし95:5の範囲内
にあり、かつ(A)成分と(B)成分との合計固形分1
00重量部に対して(C)成分の量が0.5〜20重量
部の範囲内にある無機‐有機複合化樹脂を主成分とする
親水化処理用組成物を提供するものである。
【0010】本発明はまた、アルミニウム又はアルミニ
ウム合金製のフィン材に、上記の親水化処理組成物を塗
布し硬化させて硬化塗膜厚が0.1〜5μmの範囲の塗
膜を形成せしめることを特徴とするフィン材の親水化処
理方法を提供するものである。
【0011】本発明の親水化処理用組成物は、上記のと
おり、無機‐有機複合化樹脂を主成分とする組成物であ
る。
【0012】上記無機‐有機複合化樹脂における(A)
成分である水分散可能はシリカ微粒子は、塗膜を粗面化
し、更にシリカ表面に存在するシラノール基が水と水素
結合を形成するので、塗膜に親水性を付与するのに役立
つ。なお、一般にシリカは臭気吸着量が多く、得られる
塗膜において表面層に露出したシリカ微粒子は臭気の吸
着に寄与するが、塗膜の内装部のシリカは有機樹脂成分
で覆われるため、その臭気吸着量は低減する。
【0013】使用しうるシリカ微粒子としては、具体的
には、水分散性シリカ、いわゆるコロイダルシリカ、水
分散可能な粉末状ヒュームドシリカ等が代表的なもので
ある。コロイダルシリカは、例えば、水ガラスの脱ナト
リウム(イオン交換法、酸分解法、解膠法など)によっ
て製造することができ、一次粒子径が5〜50mμの範
囲内にあり、通常、水性分散液として供給されており、
例えば、スノーテックス20、同30、同C、同N、同
AK〔以上、いずれも日産化学(株)製〕、キャタロイ
ドS‐20L、同S‐30H、同SN〔以上、いずれも
触媒化成工業(株)製〕、アデライトAT‐20、同A
T‐30、同AT‐20N、同CT‐100〔以上、い
ずれも旭電化(株)製〕などが挙げられる。
【0014】水分散可能な粉末状ヒュームドシリカとし
ては、一般に、乾式シリカと称される一次粒子径が5〜
50mμの範囲内で、四塩化ケイ素の燃焼によって製造
されるものを使用することができ、アエロジル130、
アエロジル200、アエロジル300、アエロジル38
0、アエロジルR972、アエロジルR974、アエロ
ジルR811〔いずれも日本アエロジル社製などが挙げ
られる。
【0015】これらのシリカ微粒子は単独で又は2種以
上混合して使用することができる。前記、無機‐有機複
合化樹脂における(B)成分である有機樹脂としては、
分子内に水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの官能
基の少くとも1種を含有する水溶化もしくは水分散化で
きる樹脂を使用することができ、例えば、アクリル樹
脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、脂肪酸もしくは
多塩基酸変性ポリブタジエン樹脂、メチロール基導入フ
ェノール樹脂、アルカノールアミン変性ポリウレタン樹
脂、ポリアミドアミン樹脂、アミノ樹脂、ポリカルボン
酸樹脂、ポリビニルアルコール、天然多糖類およびその
誘導体などが挙げられる。これらの樹脂のうちカチオン
型又はノニオン型の樹脂が得られる親水化処理用組成物
の安定性等の点からより好ましい。
【0016】上記有機樹脂の水溶化もしくは水分散化
は、樹脂をそのまま水溶化もしくは水分散化するか、或
いは必要に応じて、樹脂骨格に導入されている官能基に
基いて、例えば酸性樹脂であれば、アミン化合物、アン
モニア水、アルカリ金属水酸化物で中和することによっ
て、また塩基性樹脂であれば、酢酸、乳酸などの脂肪
酸、リン酸塩などの鉱酸で中和することによって達成す
ることができる。
【0017】前記無機‐有機複合化樹脂における(C)
成分であるオニウム基含有加水分解性シラン化合物は、
シランに結合する加水分解性基とオニウム基を含有する
シラン化合物であり、例えば、下記式(I)で示される
オニウム塩を挙げることができる。
【0018】
【化2】
【0019】〔式中、R1はオニウム含有基を表わし、
2およびR3は同一又は相異なり、それぞれ、炭素原子
数1〜6のアルキル基又はフェニル基を表わし、Yは加
水分解性基を表わし、Xはハロゲン原子又は有機酸カル
ボキシレートを表わし、aおよびはそれぞれ0又は1を
表わす〕上記式(I)において、R1によって表わされ
るオニウム含有基としては、例えば、アンモニウム含有
基、ホスホニウム含有基、スルホニウム含有基などが挙
げられる。アンモニウム含有基およびホスホニウム含有
基は、第2級、第3級、第4級のいずれのアンモニウム
又はホスホニウムを含有するものであってもよく、ま
た、スルホニウム含有基は、第2級、第3級のいずれの
スルホニウムを含有するものであってもよい。
【0020】上記オニウム含有基のうち、特にアンモニ
ウム含有基が好ましく、具体的には、下記一般式(I
I)で示されるものが好ましい。
【0021】
【化3】 〔式中、R4は炭素原子数8以上の有機基を表わし、R5
およびR6は同一又は相異なり、それぞれ水素原子又は
炭素原子数1〜3のアルキル基を表わし、R7は炭素原
子数1〜6の2価の有機基を表わす〕上記式(II)に
おいて、R4で表わされる炭素原子数8以上の有機基と
しては、例えばオクチル基、デシル基、ウンデシル基、
オクタデシル基などの炭素原子数8〜30のアルキル
基;p‐ビニルベンジル基などの炭素原子数8〜30の
芳香環含有炭化水素基;β‐N‐ビニルベンジルアミノ
エチル基などの炭素原子数8〜30の窒素原子含有有機
基などを挙げることができる。
【0022】また、R5およびR6における炭素原子数1
〜3のアルキル基としては、例えば、メチル基、エチル
基、n‐プロピル基、イソプロプル基が挙げられ、R7
で表される炭素原子数1〜6の2価の有機基としては、
例えば、エチレン基、1,3‐プロピレン基、1,4‐ブ
チレン基、1,6‐ヘキシレン基などの炭素原子数1〜
6のアルキレン基などを挙げることができる。
【0023】前記式(I)においてR2およびR3によっ
て表わされる炭素原子数1〜6のアルキル基としては、
例えば、メチル基、エチル基、n‐プロピル基、イソプ
ロプル基、n‐ブチル基、t‐ブチル基、ネオペンチル
基、n‐ヘキシル基などが挙げられ、また、Yによって
表わされる加水分解性基には、容易に加水分解されて、
Si原子とともにシラノール基を形成する有機基が包含
され、具体的には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、
ブトキシ、ヘキソキシ基などの炭素原子数1〜6のアル
コキシル基;メトキシエトキシ、エトキシエトキシ、メ
トキシプロポキシ、エトキシブトキシ基などの炭素原子
数2〜6のアルコキシアルコキシル基などが挙げられ
る。
【0024】前記式(II)においてXによって表わさ
れるハロゲン原子としては、塩素、ヨウ素、臭素原子な
どが挙げられ、またXによって表わされる有機酸カルボ
キシレートとしては、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、酪
酸、アクリル酸、メタクリル酸などの炭素原子数1〜6
の有機酸からカルボキシル基部分の水素原子を除いた残
基(有機酸カルボキシレート)を挙げることができる。
【0025】しかして、上記(C)成分であるオニウム
基含有シラン化合物の具体例としては、例えば、オクタ
デシルジメチル〔3‐(トリメトキシシリル)プロピ
ル〕アンモニウムクロライド、N‐β‐(N‐ビニルベ
ンジルアミノエチル)‐γ‐アミノプロピルトリメトキ
シシラン・塩酸塩、p‐ビニルベンジル〔3‐(トリメ
トキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライドなど
を挙げることができる。本発明において、無機‐有機複
合化樹脂における前記の水分散可能なシリカ微粒子
(A)と前記の水溶性もしくは水分散性の有機樹脂
(B)との配合割合は、(A)/(B)の重量固形分比
で一般に10/90〜95/5、好ましくは50/50
〜20/80の範囲とすることからできる。水分散可能
なシリカ微粒子(A)の配合量が(A)、(B)両成分
の和に対して10%未満であると、親水化効果が十分で
なく、一方95%を超えると皮膜形成性が低下する傾向
がみられる。また、オニウム基含有加水分解性シラン化
合物(C)の配合量は(A)、(B)両成分の和(固形
分)100重量部に対して一般に0.5〜20重量部、
特に3〜10重量部の範囲内が好適である。
【0026】オニウム基含有加水分解性シラン化合物
(C)の配合量が0.5重量部より少ないと、親水持続
性が十分でなく、また20重量部を超えると、親水持続
性の効果をさらに増大させることができないばかりか皮
膜の耐水性が悪くなる傾向がみられる。
【0027】本発明の無機‐有機複合化樹脂は、例え
ば、水分散可能なシリカ微粒子(A)と有機樹脂(B)
の水分散液または水溶液およびオニウム基含有加水分解
性シラン化合物(C)を混合し、常温下、好ましくは1
0℃以上の温度で熟成することによって製造することが
できるが、通常は該混合液を50℃以上ないし沸点以下
の温度で、好ましくは約50〜約90℃の温度で連続的
に加熱することが望ましく、加熱によって成分間の結合
が十分に行われる。加熱を継続するに従って混合液の粘
度は徐々に上昇し、ついにはほぼ一定となり変化が認め
られなくなるので、その時間をもって終点とし加熱を停
止すればよい。通常0.5〜5時間を要する。上記
(A)、(B)および(C)成分の混合は(A)および
(B)成分を均一に混合した液中に(C)成分を徐々に
添加、撹拌することによって行なうことが好ましい。
【0028】本発明の親水化処理用組成物は、上記の如
くして製造される無機‐有機複合化樹脂を主成分とする
ものであり、該樹脂以外に、通常、水を含有し、さらに
必要に応じて、有機溶剤、中和剤、着色顔料、防錆顔
料、防錆剤、硬化剤、防かび剤、界面活性剤などを含有
していてもよい。
【0029】配合しうる着色顔料としては、例えば、シ
アニングリーン、シアニンブルー、カーボンブラック、
キナクリドンレッドなどが挙げられ、防錆顔料として
は、例えば、クロム酸亜鉛、クロム酸ストロンチウムな
どのクロム酸塩系;ケイ酸鉛、水酸化鉛などの鉛系など
の防錆顔料が挙げられ、防錆剤としては、例えば、タン
ニン酸、没食子酸などのフェノールカルボン酸およびそ
の塩類;フィチン酸、ホスフィン酸などの有機リン酸や
重リン酸およびその金属塩類;亜硝酸ナトリウムなどの
亜硝酸塩を挙げることができる。また、使用しうる硬化
剤としては、例えば、チタン、ジルコニウム、モリブデ
ン、バナジウムなどの金属のカチオン化合物およびこれ
らの金属のキレート化合物や、通常塗料の硬化剤として
使用されているメラミン樹脂、尿素樹脂、ポリイソシア
ネート樹脂等を挙げることができる。
【0030】上記のようにして得られる無機‐有機複合
化樹脂を主成分とする親水化処理用組成物は金属などの
被塗物表面にそれ自体既知の方法で塗布し、常温乾燥も
しくは加熱硬化、場合によっては紫外線照射によって硬
化させることにより被塗物表面に親水性に優れた硬化塗
膜を形成させることができる。
【0031】上記被塗物としては、例えば、アルミニウ
ム、アルミニウム合金、銅、真ちゅう、亜鉛めっき鋼
板、鉄などの金属;木材などが挙げられる。特に空調機
の熱交換器のフィン材としてはアルミニウム、アルミニ
ウム合金が用いられており、このフィン材に対しては、
通常、硬化塗膜厚が0.1〜5μmの厚さになるように
塗装され硬化される。塗装方法としては、アルミニウ
ム、アルミニウム合金がフィン材に加工される前に塗装
する場合には、通常、スプレー塗装、ロールコート塗
装、流し塗り‐しごき塗装などが用いられ、塗膜を硬化
させた後にフィン材に加工される。また、アルミニウ
ム、アルミニウム合金がフィン材に加工され、熱交換器
に成形されてから塗装する場合には、通常、浸漬塗装、
スプレー塗装などの塗装法が使用され、ついで塗膜が硬
化される。塗膜の硬化条件は、使用する親水化処理用組
成物の種類、ライン状況などに応じて適宜設定すること
ができる。以下、実施例、比較例により、本発明をさら
に具体的に説明する。
【0032】しかし、これらの例は単なる例示であっ
て、本発明になんら制限を加えるためのものではない。
以下の記載において、「部」および「%」は「重量部」
および「重量%」を示す。
【0033】
【実施例】
実施例1 2リットル四つ口フラスコ中に水を315部仕込み、8
5℃にて撹拌しながらフレーク状のけん化度98.0〜
99.4のポリビニルアルコール〔クラレ(株)製ポバ
ールPVA‐117〕60部を溶解させた。これを室温
まで冷却させた後、撹拌しながら固形分20%のコロイ
ダルシリカ水分散液〔日産化学(株)製「スノーテック
スC」200部を添加した。
【0034】添加終了後、オニウム基含有加水分解性シ
ラン化合物としてオクタデシルジメチル〔3‐(トリメ
トキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド5部
を滴下した。その後、80℃まで加熱して、同温度にて
3時間30分保持して反応せしめた後、室温まで冷却し
撹拌しながらUFR65〔三井サイアナミッド(株)
製、尿素樹脂、固形分100%〕5部を滴下して、無機
‐有機複合化樹脂を主成分とする親水化処理用組成物を
得た。
【0035】実施例2〜10および比較例1〜5 有機樹脂、シリカ微粒子、シラン化合物及び硬化剤の種
類および量を後記表1に示すとおりとする以外は、実施
例1と同様に処理し、各々の親水化処理用組成物を得
た。なお表1における量の表示は固形分量による。
【0036】試験塗板の作成 アルミニウム板(A1050、板厚0.1mm)をアル
カリ脱脂剤〔日本シービーケミカル(株)製、商品名
「ケミクリーナー561B」〕で脱脂したのち、クロメ
ート処理剤〔日本パーカライジング(株)製、商品名
「アルクロム712」〕でクロメート処理(クロム換算
塗着量30mg/m2)を行ない被塗物とした。上記被
塗物に実施例および比較例の組成物のそれぞれを乾燥膜
厚で1ミクロンになるように塗布し、220℃の熱風で
30秒間焼付けることによって親水化処理被膜を形成さ
せて試験塗板を得た。
【0037】この試験塗板にプレス油を塗布し、トリク
レンの蒸気で5分間脱脂処理を行なったのち、塗膜外
観、親水性、耐食性について試験を行なった。その試験
結果を後記表1に示す。
【0038】なお、表1における試験は下記試験方法に
従って行なった。
【0039】塗膜外観:脱脂処理を行なった塗板を目視
評価した。塗膜に異常の認められないものを○とした。
【0040】親 水 性:脱脂処理を行なった初期塗
板、この初期塗板を水道水流水(流水量は塗板1m2
当り15kg/時)中に200時間浸漬した後、引き上
げた塗板、および初期塗板をにおけると同様の水
道水流水中に7時間浸漬し、引き上げて17時間室内で
乾燥させる乾湿工程を1サイクルとし、5サイクル行な
った塗板の各々につき水濡れ性および水滴の接触角を下
記方法で測定した。
【0041】水濡れ性:水道水の入ったビーカーに塗板
を10秒間浸漬し、引上げた時の塗板表面の水濡れ状態
を目視で判定する。
【0042】○・・・・・全面が水濡れ、引上げ10秒
後においても水の偏りがない状態。
【0043】△・・・・・引上げ直後は全面濡れている
が、引上げ10秒後には塗板の端部から中央に水が寄っ
ている状態。
【0044】×・・・・・引上げ直後に水玉ができ、塗
板全体に水が濡れない状態。
【0045】接 触 角:塗板と水との接触角の測定は、
塗板を80℃で5分間乾燥したのち、協和化学(株)製
コンタクタングルメーターDCAA型で測定する。 耐 食 性:JIS‐Z‐2371塩水噴霧試験法に準ず
る。試験時間は500時間とした。
【0046】白サビ、フクレの発生のない場合を良好
(○)とした。
【0047】白サビ又はフクレが少し発生したものをや
や不良(△)とした。
【0048】
【表1】
【0049】なお、表1における有機樹脂、シリカ微粒
子、シラン化合物及び尿素樹脂の種類は下記のとおりで
ある。
【0050】有 機 樹 脂 A:ポリビニルアルコール
(けん化度98.0〜99.4) 有 機 樹 脂 B:カルボキシメチルセルロース(エーテ
ル化度0.7〜0.8) 有 機 樹 脂 C:水分散性酢酸中和カチオン型アクリル
樹脂 シリカ微粒子D:スノーテックスC〔日産化学(株)
製、コロイダルシリカ水分散液〕 シリカ微粒子E:アエロジル200〔日本アエロジル
(株)製、粉末状ヒュームドシリカ〕 シラン化合物F:オクタデシルジメチル〔3‐(トリメ
トキシシリル)プロピル〕アンモニウムクロライド シラン化合物G:N‐β‐(N‐ビニルベンジルアミノ
エチル)‐γ‐アミノプロピルトリメトキシシラン・塩
酸塩 シラン化合物H:γ‐(メタクリロキシプロピル)トリ
メトキシシラン シラン化合物I:N‐β‐(アミノエチル)γ‐アミノ
プロピルトリメトキシシラン 硬 化 剤 J:UFR65〔三井サイアナミッド
(株)製、尿素樹脂〕 硬 化 剤 K:ジヒドロキシ・ビス(ラクタト)チタ
【0051】
【発明の効果】本発明の組成物を用いることによって親
水持続性に優れた塗膜を形成せしめることができ、この
組成物を用いたアルミニウム(合金)製のフィン材の親
水化処理方法によって熱交換器の塗装フィン材として適
した、親水持続性に優れ、耐食性が良好でかつ冷房作動
初期における臭気の問題のない親水化処理フィンを提供
することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 7/12 PSL 7211−4J F28F 3/00 9141−3L

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)水分散可能なシリカ微粒子、
    (B)水溶性もしくは水分散性の有機樹脂、および
    (C)オニウム基含有加水分解性シラン化合物からな
    り、(A)成分:(B)成分の固形分重量比が10:9
    0ないし95:5の範囲内にあり、かつ(A)成分と
    (B)成分との合計固形分100重量部に対して(C)
    成分の量が0.5〜20重量部の範囲内にある無機‐有
    機複合化樹脂を主成分とする親水化処理用組成物。
  2. 【請求項2】 シラン化合物(C)が下記一般式(I) 【化1】 〔式中、R1はオニウム含有基を表わし、R2およびR3
    は同一又は相異なり、それぞれ炭素原子数1〜6のアル
    キル基又はフェニル基を表わし、Yは加水分解性基を表
    わし、Xはハロゲン原子又は有機酸カルボキシレートを
    表わし、aおよびbはそれぞれ0又は1を表わす〕で示
    される化合物である請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 アルミニウム又はアルミニウム合金製の
    フィン材に、請求項1又は2記載の組成物を塗布し硬化
    させて硬化塗膜厚が0.1〜5μmの範囲内の塗膜を形
    成せしめることを特徴とするフィン材の親水化処理方
    法。
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