JPH0622968A - 散乱体内観察装置 - Google Patents

散乱体内観察装置

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JPH0622968A
JPH0622968A JP4177209A JP17720992A JPH0622968A JP H0622968 A JPH0622968 A JP H0622968A JP 4177209 A JP4177209 A JP 4177209A JP 17720992 A JP17720992 A JP 17720992A JP H0622968 A JPH0622968 A JP H0622968A
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JP
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light
image
blood
polarizer
scattering
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JP4177209A
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Mamoru Kaneko
守 金子
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光散乱する散乱体に対し視野確保手段を必要
とせずに、散乱体壁からの反射光を効率よく検出するこ
とのできる散乱体内観察装置を得る。 【構成】 散乱体内観察装置1は、数ピコから数十ピコ
秒の極めて短いパルス光を発生する光源2と、血管4内
に挿入しやすく、前記パルス光を狭窄部3に照射し、か
つその反射光を受光するため、光ファイバーおよびイメ
ージガイドが内蔵され伸長で可撓でかつ細径な挿入部5
と、前記狭窄部3を血液16による光散乱を抑制し撮影
するため、前記パルス光と同期し、かつ短時間シャッタ
ーを開いて前記イメージガイドの像を撮影する瞬間撮像
装置6と、前記瞬間撮像装置6より得られた画像を操作
者や医師らに見やすくするため、処理・表示する解析装
置7より構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光を用いて、血液が満
たされた血管内や、霧の中、汚れた水中など、光散乱に
より見通しのきかない環境内を観察するのに適した散乱
体内観察装置に関する。
【0002】
【従来の技術】細径な内視鏡を下肢大動脈など体表に近
い血管部分から血管狭窄部などの患部まで挿入し、狭窄
の度合い等の観察・診断を行う血管内視鏡がある。
【0003】また、赤色から近赤外領域の光は生体の各
組織に対して、高い透過性がある。このような特徴を利
用して、透過光から生体内部の光吸収情報を断層像や透
視像といった画像で表わし、さらに分光学的知見から酸
素代謝分布や癌の診断などを行う方法が、特開昭62−
72542号、特公平2−50733号に示されてい
る。
【0004】しかし、透過光により生体内部の断層像を
求める場合、生体の表皮や内部組織による強い散乱のた
め照射した光が広範囲に広がってしまい、空間分解能が
きわめて悪くなるといった問題がある。
【0005】この問題の解決するため、受光角を制限
し、さらに空間的な差分により散乱光を取り除く方法
や、時間的に早く到達した光を検出し散乱光を取り除く
方法を、本出願人により出願した特開平3−27984
3号および特開平4−15542号に示した。
【0006】また、通常、血管内は血液で満たされてお
り、血管内視鏡で直接血管壁を観察しようとすると、血
管内視鏡先端部より照射した光のほとんどが血液により
反射・散乱され、その光が血管内視鏡の観察窓に直接入
射するため、実際に見たい血管壁などの像を観察するこ
とが出来ない。そこで、血管内視鏡では、血管内を観察
する際に、カテーテルチューブや内視鏡チャンネルから
生理食塩水を血管内にフラッシュし、血液を排除するこ
とでシャッタを確保していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この生
理食塩水のフラッシュは、多量の生理食塩水を必要とす
るので血液が薄まり被検者にダメージを与えたり、血流
のため何度も生理食塩水をフラッシュしなければならな
いなど多くの問題がある。
【0008】また、前述には近赤外光の透過性の高さと
光散乱を抑制する手段を組み合わせ、生体内を分解能高
く画像化する手段を示したが、その方法は透過光を用い
たものであり、血管内視鏡のように反射してきた光から
血管を画像化するものではない。
【0009】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、光散乱する散乱体に対し視野確保手段を必要とせ
ずに、散乱体壁からの反射光を効率よく検出することの
できる散乱体内観察装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の散乱体内観察装
置は、パルス光を発生する光源と、前記光源により発生
したパルス光を被検体に導くパルス光伝送手段と、前記
被検体内部より散乱・反射してきた光を像として伝送す
る像伝送手段と、前記光源が発生する前記パルス光と同
期し、前記像伝送手段により伝送された像を一時的に撮
像する瞬間撮像手段とを備えている。
【0011】
【作 用】前記瞬間撮像手段により、前記光源が発生す
る前記パルス光と同期し、前記像伝送手段により伝送さ
れた像を一時的に撮像する。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて述べる。
【0013】図1は本発明の第1実施例に係る散乱体内
観察装置の構成を示す構成図である。
【0014】第1実施例は、瞬間撮像装置として偏光子
とカー効果を起こす非線形光学材料を用いた実施例であ
る。
【0015】図1に示すように、第1実施例の散乱体内
観察装置1は、数ピコから数十ピコ秒の極めて短いパル
ス光を発生する光源2と、血管4内に挿入しやすく、前
記パルス光を狭窄部3に照射し、かつその反射光を受光
するため、光ファイバーおよびイメージガイドが内蔵さ
れ伸長で可撓でかつ細径な挿入部5と、前記狭窄部3を
血液16による光散乱を抑制し撮影するため、前記パル
ス光と同期し、かつ短時間シャッターを開いて前記イメ
ージガイドの像を撮影する瞬間撮像装置6と、前記瞬間
撮像装置6より得られた画像を操作者や医師らに見やす
くするため、処理・表示する解析装置7より構成され
る。
【0016】前記光源2は、波長 1064nm、半値
全幅 50ps、繰り返し30Hz、平均出力48mW
の光を発生するYAGレーザ8と、前記YAGレーザ光
の第2高調波(波長532nm)を発生させるKTP、
KDPなど非線形光学素子よりなるSHG(セカンドハ
ーモニックジェネレータ)9と、前記光の基本波(10
64nm)と第2高調波を分離するダイクロイックミラ
ー10と、このダイクロイックミラー10により分離さ
れた前記第2高調波を励起光として赤色から近赤外光ま
での光を発生する色素レーザ11とから構成される。
尚、色素レーザ11の色素としてLDS698を使用
し、692nmから714nmまで自在に可変できるよ
うになっている。
【0017】さらに、前記基本波は,ミラー15により
ステッピングモータ12とXステージ13に固定されX
方向(図中の矢印)のみに移動可能な光ファイバー14
に導光され、瞬間撮像装置6に導かれるようになってい
る。この時、光ファイバー14をX方向に移動すること
で光路長を変化させ、瞬間撮像装置6のシャッターのタ
イミングを変えることができるようになっている。
【0018】挿入部5は、前記色素レーザ11のパルス
光を血管4内に導くための光ファイバー17と、血管4
内に照射された光を像として検出し、瞬間撮像装置6に
伝送するためのイメージガイド19と、血管内に生理食
塩水や処置具などが挿入可能とするための弾性チューブ
20よりなるチャンネル23とを挿通し、外部は弾性部
材よりなるフレシキブルチューブ21で覆われている。
尚、光ファイバー17の直後には光を拡散させる凹レン
ズ18と、イメージガイド19の直前には結像レンズ2
2が配置されている。
【0019】前記瞬間撮像装置6は,前記イメージガイ
ド19の基端面24の像を後述するイメージインテンシ
ファイアー(I.I)26の撮像面25に結像するため
の結像レンズ27と、前記像の偏光面を制限する第1の
偏光子28と、強い光を照射されたときカー効果による
副屈折を起こす2硫化炭素やニトロベンゼンからなる液
体が満たされた石英性の透明容器29と、偏光面が回転
可能なようにベルト30を介してステッピングモータ3
1と連動する第2の偏光子32と、前記光ファイバー1
4により導かれた基本波の光を遮断し色素レーザの光を
通過させる光学フィルター33と、前記偏光子28、3
2及び前記基本波の光によって副屈折を起こす液体が満
たされた容器29とにより瞬間的にシャッターが開き撮
像面25に投影され、この投影像を増幅するイメージイ
ンテンシファイアー26と、このイメージインテンシフ
ァイアー26に接続され、画像処理等がしやすいようN
TSCの映像信号に変換するCCDカメラ34とから構
成される。さらに、前記YAGレーザ8の前記基本波を
2硫化炭素が満たされた前記透明容器29に照射するよ
うに、前記光ファイバー14の出射端34が臨み、安定
にシャッターが動作するように、その直後に前記基本波
が前記透明容器29内の当該中央で集光するように集光
レンズ35が配置されている。
【0020】前記解析装置7は、前記CCDカメラ34
の画像信号をディジタル処理可能なようにディジタル信
号に変換するA/D変換器36と、複数の画像信号をた
め込む画像メモリ37と、その画像をフィルタリング処
理や画像間で演算するための画像処理装置38と、その
処理結果を表示する表示装置38より構成される。また
解析装置7には前記YAGレーザ光の照射タイミングや
前記シャッターのタイミング、シャッター動作のON・
OFFを制御するため、制御回路40が内蔵されてお
り、YAGレーザ8、ステッピングモータ12、31と
接続している。さらに、前記制御回路40や画像処理装
置38とコンピュータ41が接続されており、このコン
ピュータ41により散乱体内観察装置1の全体的な制御
を行うようになっている。
【0021】このように構成された散乱体内観察装置1
の作用について説明する。
【0022】まず、YAGレーザ8により、1064n
mの近赤外光を発生させ、この光をSHG9に通過させ
ることで第2高調波の532nmの光を発生させる。こ
の2つの波長の光をダイクロイックミラー10により分
離し、それぞれ第2高調波は色素レーザ11に、基本波
は光ファイバー14に入射する。
【0023】ここで、光ファイバー14は光軸方向(X
方向)に移動可能であり、透明容器29までの光路長を
変化させることにより、瞬間撮像装置6のシャッター開
閉のタイミングを変えることができる。
【0024】色素レーザ11に入射された第2高調波
は、色素レーザ11の励起光として色素LDS698に
より波長698nmの赤色光に変換される。この赤色光
を光ファイバー17に導光し、凹レンズ18で広げられ
て血管4の中に照射される。尚、680nmから120
0nmの波長領域の光は血液に対し透過性が高く、血管
内の視察に向いており、前記698nmの赤色光の代わ
りに近赤外光を用いても良い。
【0025】血管内に照射された光は、血液16の中を
散乱させながらも一部の光は狭窄部3に照射され結像レ
ンズ22によりイメージガイド19の先端面に結像され
る。このとき、その像は、血液による光散乱のため狭窄
部3の像が埋もれた状態の像であり、通常は観察できな
い。
【0026】このように散乱光に埋もれた像は、イメー
ジガイド19を伝搬し、その基端面24を出射した像
は、結像レンズ27により偏光子28、CS2 が満たさ
れた透明容器29、偏光子32、光学フィルター33を
通過させ、イメージインテンシファイアー26の撮像面
25に結像される。尚、前記偏光子28と32の偏光面
はそれぞれ垂直となるうよに配置されており、このまま
では像は偏光子32を透過しない。
【0027】そこで、前記光ファイバー14により導か
れた基本波の光を前記像の伝搬方向と当該垂直方向か
ら、レンズ35により透明容器29の内部のほぼ中央付
近に集光するように照射することで、照射された短時間
のみ透明容器29内の2硫化炭素溶液に副屈折(カー効
果)が生じ、像の偏光面がほぼ垂直に変換され、偏光子
32を透過する。この時、光学フィルター25は赤色光
を通過させるバンドパスフィルターであり、ノイズとな
る基本波を遮断する。
【0028】前記イメージインテンシファイアー26に
より得られ像は、CCDカメラによりNTSCの映像信
号に変換され、解析装置7ではこの映像信号をA/D変
換器36によりA/D変換し画像メモリ37に記憶し、
画像メモリ37に記憶された画像情報を画像処理装置3
8で輪郭強調や画像間演算により画質を向上させて表示
装置39で表示する。
【0029】したがって、第1実施例の散乱体内観察装
置1は、透明容器29内の2硫化炭素に光を照射するタ
イミングを狭窄部3から反射してきた光に同期させるこ
とで、血液による光散乱を抑制し、生理食塩水等のフラ
ッシュなしでも観察することができる。
【0030】また、照射光を凹レンズ18で拡散させる
ことで、光の局所的な集中による加熱がないので安全で
あり、さらに、光源2の基本波を光ファイバー14を通
じて瞬間撮像装置6に導くことで、この強力な光が空中
を飛ばないので安全である。
【0031】また、偏光子32を回転させることで、シ
ャッター像を通常の像の両方を撮影できる。さらに、、
シャッターを動作させる光をレンズ35で集光すること
で、光強度が低下しても効率よくシャッター動作ができ
る。
【0032】さらにまた、結像レンズ27とイメージイ
ンテンシファイアー26の結像面25の当該中間または
絞り位置に、副屈折を起こす透明容器を配置すること
で、像の歪みや明るさの不均等の少ない像を得ることが
できる。
【0033】尚、血液以外の光散乱のない場合はステッ
ピングモータ31とベルト30により偏光子32の偏光
面を回転させることで通常の観察も可能となる。また、
偏光子32または28を取り外し可能とすることでも通
常の観察が可能となる。
【0034】次に、第2実施例について説明する。
【0035】図2は、本発明の第2実施例に係る散乱体
内観察装置の構成を示す構成図である。
【0036】第2実施例は、第1実施例におけるカー効
果によるシャッターの代わりに、電気的シャッターを用
いた実施例である。
【0037】図2に示すように、散乱体内観察装置1a
は、前記YAGレーザ励起色素レーザまたは半導体レー
ザ、アルゴンレーザ励起チタンサファイアレーザなどに
より例えば半値全幅 4ps、繰り返し3.81MHz
のパルス光を発生させるパルスレーザ42と、前記パル
ス光のモードを固定し単一モードの光を発生するように
するモードロッカー43と、前記モードロッカー43と
同期して3.81MHzまたはその分周の高周波信号を
発生させる周波数シンセサイザ44と、前記高周波信号
の位相を自在に変化させる位相シフト45と、位相がシ
フトされた高周波信号を増幅する超高速アンプ46と、
前記超高速アンプ46の出力の高周波信号出力と比例し
て増幅率を変えるイメージインテンシファイアー47
と、前記イメージインテンシファイアーの画像をNTS
C信号に変換するCCDカメラと、NTSC信号を蓄積
や各種画像処理を行う画像処理装置48と、前記周波数
シンセサイザ44、位相シフト45および画像処理装置
48を制御するコンピュータ49とを備えて構成され
る。また、イメージインテンシファイアー47と超高速
アンプ46の間には切り替えスイッチング51があり、
通常の観察の場合は高圧電源52に切り替え可能になっ
ている。尚、この切り替えはコンピュータ49により制
御されている。その他の構成については第1実施例と同
様であり、同じ符号を付して説明は省略する。
【0038】このように構成された散乱体内観察装置1
aの作用について説明する。
【0039】まず、パルスレーザ42により赤色から近
赤外領域のピコ秒のパルス光を発生させる。このときモ
ードロッカー43により単一のモードのパルス光を繰り
返して発生させることができる。そして、このパルス光
をミラー15を介してレンズ50により光ファイバー1
7に導光し、第1の実施例同様に、血管内に照射し、関
心領域である狭窄部等からの反射光を結像レンズ22、
イメージガイド19を通じ検出する。イメージガイド1
9の端面24は結像レンズ27によりイメージインテン
シファイアー47の結像面25に結像される。その像は
イメージインテンシファイアー47で数倍から数百倍に
増幅されるが、その増幅率は超高速アンプ46の出力に
比例する。つまり、パルス光と超高速アンプ出力は同期
しており、関心領域である狭窄部からの反射光が最大に
増幅されるように、前記位相シフト45により高周波信
号の位相シフト量を制御する。
【0040】したがって、第2実施例の散乱体内観察装
置1aは、第1実施例同様、関心領域である狭窄部から
の反射光が最大に増幅されるように、前記位相シフト4
5により高周波信号の位相シフト量を制御することで、
血液による光散乱を抑制し、生理食塩水等のフラッシュ
なしでも狭窄部を分解能高く観察する。
【0041】さらに、カー効果によるシャッター手段を
用いた第1実施例では、副屈折物質として2硫化炭素や
ニトロベンゼンなど毒性や爆発性の高い物質を使用して
おり、取扱いの点で注意を必要としたが、第2実施例の
散乱体内観察装置1aは、電気的に高速シャッターを実
現しているので安全性が高い。
【0042】次に、第3実施例について説明する。
【0043】図3は、本発明の第3実施例に係る散乱体
内観察装置の要部の構成を示す構成図である。
【0044】第1実施例では通常観察を行う場合、偏光
子の偏光面を回転させていたが、第3実施例は、偏光子
及び複数のNDフィルターより構成される回転フィルタ
を用い、この回転フィルタにより複数のNDフィルター
を選択して通常の観察を行うものである。
【0045】図3に示すように、副屈折を起こす物質が
満たされた透明容器29と光学フィルター25の間にス
テッピングモーター31により回転可能な円板53が配
置され、この円板53には偏光子32、透過率 0.1
%のNDフィルター54と、透過率1%のNDフィルタ
ー55と、透過率10%のNDフィルター56が取り付
けられている。その他の構成は第1実施例と同じであ
る。
【0046】シャッター動作の際は偏光子32を配置
し、通常の場合はNDフィルター54、55、56と順
次変え、適当な光量となる所でNDフィルターを固定し
観察する。その他の作用は第1実施例と同じである。
【0047】血液中では関心領域からの反射光に比べ血
液による光散乱強度が数十倍から数百倍も高い。このた
め、通常の観察の際、シャッターを開放するとイメージ
インテンシファイアーには極めて強い光が入射され、最
悪の場合には結像面が焼き付く危険性があるが、第3実
施例はその焼き付けを簡単に防ぐことができる。すなわ
ち、第3実施例は、第1実施例の効果に加え、NDフィ
ルター54、55、56と順次変えTE透過率が0.1
〜10%と順次変化させることで,急激な光量の上昇を
防ぐことができ,イメージインテンシファイアー26の
焼き付けを防止することができる。
【0048】尚、NDフィルターを置き換える手段の他
に、照射レーザの強度を変化させても良い。
【0049】次に、第4実施例について説明する。
【0050】図4ないし図6は本発明の第4実施例に係
わり、図4は散乱体内観察装置の要部の構成を示す構成
図、図5は光学フィルタの透過特性を説明する特性図、
図6はパルス光のタイミングを示すタイミング図であ
る。
【0051】2硫化炭素に強い光つまり高いエネルギー
を照射し続けると、黄色く変色することや、炭化物が生
成され透明溶液中にスス状の粒子が浮游する。このた
め、レーザ光が前記粒子に吸収されたり、散乱されたり
するため、シャッター動作が不安定になることがある
が、第4実施例は、ススなどによる透明溶液の劣化状態
をモニターし、かつ透明容器が取り外し可能とする実施
例である。
【0052】図4に示すように、透明容器29が取り外
し可能なように、光吸収物質よりなり開閉自在な蓋57
と、前記蓋57を開けた際前記透明容器29を外枠58
より取り出し可能とするため、押し出す弾性部材よりな
るバネ59と、前記蓋57の開閉の際透明容器29の衝
撃を和らげる弾性部材60と、前記透明容器29を挾み
配置され、光反射面63を持ったプリズム61、62
と、光学フィルター33を透過しない波長領域の光を発
生するLEDまたはレーザダイオードからなる光発生素
子64と、前記光発生素子64の光を当該ビーム光とす
る集光レンズ65と、前記ビーム光が透明容器29内を
通過した光検出するため直前に集光レンズ66が配置さ
れた光検出器67より構成される。その他の構成につい
ては第1実施例前述と同様であり省略する。尚、光発生
素子64と光検出器67の位置を取り替えても良い。
【0053】ここで、図5に光学フィルター33の透過
波長特性を示す。λ1は血管内に照射する波長の光であ
り、λ3 はシャッター動作をする波長の光である。それ
に対し、前記光発生素子64に使用する波長はλ2 と前
記波長と異っている。つまり、前記λ2 およびλ3 の光
は光学フィルター33を透過せず、観察光のλ1のみ透
過するのでイメージインテンシファイアー26にはノイ
ズとなるλ2 、λ3 の光が入射しない。
【0054】図6にタイミング特性を示す。観察光λ1
は約300ms の繰り返しで受光される(a)。また、これ
に同期してシャッターを動作させるため、シャッターを
動作させるλ3 は前記λ1 と同位相で繰り返される
(b)。それに対し、光発生素子64のλ2 の光は前記
光と位相を例えば180 °ずらし照射する(c)。このた
め、光検出器67には前記λ1 およびλ3 とλ2 が交互
に受光される(d)。そこで、λ2 (c)のタイミング
で光検出器67にゲートをかけることで前記λ1 および
λ3 の影響を取り除くことができる。尚、光検出器67
の直前にλ2 のみのの光を通過するバンドパスフィルタ
ーを配置しても良い。
【0055】このように構成された第4実施例では ま
ず、光発生素子64により波長λ2のパルス光を発生さ
せ、集光レンズ65によりビーム状の光にする。この光
をプリズム61の反射面63で反射させ、副屈折物質が
満たされた透明容器29とほぼ垂直になるように照射
し、前記透明容器内を通過させる。この通過した光をも
う一方のプリズム62の反射面63で図4中下方に反射
させ、集光レンズ66で集光し、光検出器67で検出す
る。透明容器29内の溶液が劣化するとスス状の粒子が
浮游または透明容器表面に付着し始め、光発生素子64
の波長λ2 の光は前記粒子により散乱あるいは吸収さ
れ、光検出器67に入射する光量は減少する。
【0056】つまり、λ2 の光量の減少を操作者に知ら
せることで、副屈折物質例えば2硫化炭素の劣化を知
り、必要によっては蓋57を開け、透明容器29ごと交
換する。
【0057】したがって、第1実施例の効果に加えて、
操作者は正確に副屈折物質の劣化状態を知ることができ
るので、透明容器29内の溶液が劣化した場合には、透
明容器29が簡単に取り替え可能であるので観察途中で
もすぐにきれいな像を見ることができ、したがって、常
に良好な血管像が得ることができる。
【0058】次に、第5実施例について説明する。
【0059】図7ないし図9は本発明の第5実施例に係
わり、図7は散乱体内観察装置の概念構成を示す構成
図、図8は散乱体内観察装置の要部の構成を示す構成
図、図9は散乱体内観察装置の変形例の要部の構成を示
す構成図である。
【0060】前述のようにカーシャッターを用いること
で血液による光散乱をある程度抑制することができる。
しかしながら、全血のような場合では、カーシャッター
による散乱光抑制に限界がある。そこで、第5実施例
は、偏光子を用い、血液による反射・散乱を抑制する方
法を示す。
【0061】図7(a)に示すように、第5実施例の散
乱体内観察装置の概念構成は、ピコ秒パルスレーザ68
によりパルス光を発生させ、そのパルス光の一部はビー
ムサンプラー69で取り出し超高速光検出器70でスト
リークカメラ76の掃引のタイミングを決める。他の多
くの光はビームサンプラー69を透過し、第1の偏光子
71により直線偏光に変換され、さらにビームスプリッ
ター72を透過し、血液73の内部に配置された血管7
4に照射される。そして、前記血液73および血管74
より反射・散乱してきた光を再びビームスプリッター7
2でほぼ垂直方向に反射し、第2の偏光子75を通しス
トリークカメラ76が超高速度で測定する。尚、血液と
空間からの鏡面反射が入射されないように、その界面の
角度が調整されている。また、偏光による効果が分かる
ように血液はヘマトクリット値5%程度に薄めてある。
【0062】図7(b)に第1の偏光子71と第2の偏
光子75の偏光面が平行の時の反射パルスプロファイル
を示す。位置方向は血管の移動を示し、中央に血管のエ
ッジ端がある。血管からの反射・散乱光が血液による反
射・散乱光に埋もれている。それに対し、図7(c)で
は第1の偏光子と第2の偏光子の偏光面を垂直となるよ
うに配置した場合では、血液による反射・散乱が抑制さ
れ、血管による反射・散乱光の多くが偏光面を保存され
ているが、それに対し、血管の場合では偏光面が乱さ
れ、入射光と温時偏光面を持つ光を遮断することで、血
液による反射・散乱を抑制し、血管の像をS/N良く測
定できる。
【0063】上述した概念構成を実際の散乱体内観察装
置に適用する。光ファイバー17と凹レンズ18の間に
偏光子77と、結像レンズ22とイメージガイド19の
間に偏光子78を配置し、それぞれの偏光面が垂直なる
ようにする。その他の構成は第1実施例あるいは第2実
施例の構成を採用してもよいので、説明は省略する。
【0064】光ファイバー17より出射したパルス光
は、偏光子77により、例えば、図8中紙面と垂直な方
向に偏光面を持つ直線偏光に変換される。この光を凹レ
ンズ18で広げ、血液中の関心領域に照射し、その反射
・散乱光を結像レンズ22で偏光子78を通じイメージ
ガイド19に結像する。このとき、偏光子78は図8中
紙面と平行な方向に偏光面を持っており、血液による反
射・散乱光した光のうち、偏光面が保存された光が遮断
され、S/N良く血管像を測定できる。その他の作用、
効果は、第1あるいは第2実施例と同様である。
【0065】次に、照射用の光ファイバー17の代わり
にイメージガイド19を光照射手段と兼用した変形例を
説明する。
【0066】図9に示すように、血管内部を観察するた
めのパルス光をビームスプリッター79によりイメージ
ガイド91に入射する。このパルス光は偏光子80、λ
/4板81、結像レンズ22を通じ、挿入部5の先端よ
り出射され、この時、前記パルス光は偏光子80により
直線偏光にされ、さらに、前記偏光方向と光軸が45°
に設置されたλ/4板81により円偏光に変換される。
このように円偏光された光が血液・血管に照射され、前
述の場合と同様に血液からは偏光が保持されて反射・散
乱されると、先の円偏光の回転方向が逆廻りとなり、再
びλ/4板81を通過すると、偏光子80の偏光面90
°となり、偏光子80を透過することが出来なくなる。
したがって、血液による反射・散乱光した光のうち、偏
光面が保存された光が遮断され、S/N良く血管像を測
定できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、本
発明の散乱体内観察装置は、視野確保手段を必要とせず
に、散乱体壁からの反射光を効率よく検出することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る散乱体内観察装置の構成を示
す構成図である。
【図2】第2実施例に係る散乱体内観察装置の構成を示
す構成図である。
【図3】第3実施例に係る散乱体内観察装置の要部の構
成を示す構成図である。
【図4】第4実施例に係る散乱体内観察装置の要部の構
成を示す構成図である。
【図5】第4実施例に係る光学フィルタの透過特性を説
明する特性図である。
【図6】第4実施例に係るパルス光のタイミングを示す
タイミング図である。
【図7】第5実施例に係る散乱体内観察装置の概念構成
を示す構成図である。
【図8】第5実施例に係る散乱体内観察装置の要部の構
成を示す構成図である。
【図9】第5実施例に係る散乱体内観察装置の変形例の
要部の構成を示す構成図である。
【符号の説明】
1…散乱体内観察装置 2…光源 5…挿入部 6…瞬間撮像装置 7…解析装置 8…YAGレーザ 11…色素レーザ 26…イメージインテンシファイアー 28…偏光子 29…透明容器 32…偏光子 34…CCDカメラ
【手続補正書】
【提出日】平成4年8月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】また、通常、血管内は血液で満たされてお
り、血管内視鏡で直接血管壁を観察しようとすると、血
管内視鏡先端部より照射した光のほとんどが血液により
反射・散乱され、その光が血管内視鏡の観察窓に直接入
射するため、実際に見たい血管壁などの像を観察するこ
とが出来ない。そこで、血管内視鏡では、血管内を観察
する際に、カテーテルチューブや内視鏡チャンネルから
生理食塩水を血管内にフラッシュし、血液を排除するこ
とで視野を確保していた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】前記光源2は、波長 1064nm、半値
全幅 50ps、繰り返し30Hz、平均出力480m
の光を発生するYAGレーザ8と、前記YAGレーザ
光の第2高調波(波長532nm)を発生させるKT
P、KDPなど非線形光学素子よりなるSHG(セカン
ドハーモニックジェネレータ)9と、前記光の基本波
(1064nm)と第2高調波を分離するダイクロイッ
クミラー10と、このダイクロイックミラー10により
分離された前記第2高調波を励起光として赤色から近赤
外光までの光を発生する色素レーザ11とから構成され
る。尚、色素レーザ11の色素としてLDS698を使
用し、692nmから714nmまで自在に可変できる
ようになっている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】前記解析装置7は、前記CCDカメラ34
の画像信号をディジタル処理可能なようにディジタル信
号に変換するA/D変換器36と、複数の画像信号をた
め込む画像メモリ37と、その画像をフィルタリング処
理や画像間で演算するための画像処理装置38と、その
処理結果を表示する表示装置39より構成される。また
解析装置7には前記YAGレーザ光の照射タイミングや
前記シャッターのタイミング、シャッター動作のON・
OFFを制御するため、制御回路40が内蔵されてお
り、YAGレーザ8、ステッピングモータ12、31と
接続している。さらに、前記制御回路40や画像処理装
置38とコンピュータ41が接続されており、このコン
ピュータ41により散乱体内観察装置1の全体的な制御
を行うようになっている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】そこで、前記光ファイバー14により導か
れた基本波の光を前記像の伝搬方向と当該垂直方向か
ら、レンズ35により透明容器29の内部のほぼ中央付
近に集光するように照射することで、照射された短時間
のみ透明容器29内の2硫化炭素溶液に副屈折(カー効
果)が生じ、像の偏光面がほぼ垂直に変換され、偏光子
32を透過する。この時、光学フィルター33は赤色光
を通過させるバンドパスフィルターであり、ノイズとな
る基本波を遮断する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】図2に示すように、散乱体内観察装置1a
は、前記YAGレーザ励起色素レーザまたは半導体レー
ザ、アルゴンレーザ励起チタンサファイアレーザなどに
より例えば半値全幅 4ps、繰り返し3.81MHz
のパルス光を発生させるパルスレーザ42と、前記パル
ス光のモードを固定し単一モードの光を発生するように
するモードロッカー43と、前記モードロッカー43と
同期して3.81MHzまたはその分周の高周波信号を
発生させる周波数シンセサイザ44と、前記高周波信号
の位相を自在に変化させる位相シフト45と、位相がシ
フトされた高周波信号を増幅する超高速アンプ46と、
前記超高速アンプ46の出力の高周波信号出力と比例し
て増幅率を変えるイメージインテンシファイアー47
と、前記イメージインテンシファイアーの画像をNTS
C信号に変換するCCDカメラ34と、NTSC信号を
蓄積や各種画像処理を行う画像処理装置48と、前記周
波数シンセサイザ44、位相シフト45および画像処理
装置48を制御するコンピュータ49とを備えて構成さ
れる。また、イメージインテンシファイアー47と超高
速アンプ46の間には切り替えスイッチング51があ
り、通常の観察の場合は高圧電源52に切り替え可能に
なっている。尚、この切り替えはコンピュータ49によ
り制御されている。その他の構成については第1実施例
と同様であり、同じ符号を付して説明は省略する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】血液中では関心領域からの反射光に比べ血
液による光散乱強度が数十倍から数百倍も高い。このた
め、通常の観察の際、シャッターを開放するとイメージ
インテンシファイアーには極めて強い光が入射され、最
悪の場合には結像面が焼き付く危険性があるが、第3実
施例はその焼き付けを簡単に防ぐことができる。すなわ
ち、第3実施例は、第1実施例の効果に加え、NDフィ
ルター54、55、56と順次変えて透過率が0.1〜
10%と順次変化させることで,急激な光量の上昇を防
ぐことができ,イメージインテンシファイアー26の焼
き付けを防止することができる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】図7(b)に第1の偏光子71と第2の偏
光子75の偏光面が平行の時の反射パルスプロファイル
を示す。位置方向は血管の移動を示し、中央に血管のエ
ッジ端がある。血管からの反射・散乱光が血液による反
射・散乱光に埋もれている。それに対し、図7(c)で
は第1の偏光子と第2の偏光子の偏光面を垂直となるよ
うに配置した場合では、血液による反射・散乱が抑制さ
れ、血管のエッジ像がはっきり捉えられているのがわか
る。つまり、血管による反射・散乱光の多くが偏光面を
保存されているが、それに対し、血管の場合では偏光面
が乱され、入射光と同じ偏光面を持つ光を遮断すること
で、血液による反射・散乱を抑制し、血管の像をS/N
良く測定できる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】図9に示すように、血管内部を観察するた
めのパルス光をビームスプリッター79によりイメージ
ガイド19に入射する。このパルス光は偏光子80、λ
/4板81、結像レンズ22を通じ、挿入部5の先端よ
り出射され、この時、前記パルス光は偏光子80により
直線偏光にされ、さらに、前記偏光方向と光軸が45°
に設置されたλ/4板81により円偏光に変換される。
このように円偏光された光が血液・血管に照射され、前
述の場合と同様に血液からは偏光が保持されて反射・散
乱されると、先の円偏光の回転方向が逆廻りとなり、再
びλ/4板81を通過すると、偏光子80の偏光面と
0°となり、偏光子80を透過することが出来なくな
る。したがって、血液による反射・散乱光した光のう
ち、偏光面が保存された光が遮断され、S/N良く血管
像を測定できる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス光を発生する光源と、 前記光源により発生したパルス光を被検体に導くパルス
    光伝送手段と、 前記被検体内部より散乱・反射してきた光を像として伝
    送する像伝送手段と、 前記光源が発生する前記パルス光と同期し、前記像伝送
    手段により伝送された像を一時的に撮像する瞬間撮像手
    段とを備えたことを特徴とする散乱体内観察装置。
JP4177209A 1992-07-03 1992-07-03 散乱体内観察装置 Withdrawn JPH0622968A (ja)

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