JPH06229749A - 超音波位置検出装置 - Google Patents
超音波位置検出装置Info
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- JPH06229749A JPH06229749A JP1553393A JP1553393A JPH06229749A JP H06229749 A JPH06229749 A JP H06229749A JP 1553393 A JP1553393 A JP 1553393A JP 1553393 A JP1553393 A JP 1553393A JP H06229749 A JPH06229749 A JP H06229749A
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Landscapes
- Length Measuring Devices Characterised By Use Of Acoustic Means (AREA)
- Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
- Position Input By Displaying (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 超音波送受波手段を圧電性を有する板面に備
えることにより、その板面に接触する人指または物体の
位置を特定する超音波位置検出装置を提供する。 【構成】 すだれ状電極TXおよびTYから線形チャー
プ信号を入力すると、すだれ状電極TXおよびTYの各
電極周期長を示す部分からその電極周期長にほぼ対応す
る周波数を有する電気信号が弾性表面波に変換されて圧
電基板1を伝搬し、すだれ状電極RXおよびRYの各電
極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面波が遅延電気信号
に変換されて、すだれ状電極RXおよびRYの各電極周
期長を示す部分から出力される。圧電基板1上の弾性表
面波の伝搬路を圧電基板1よりも軟らかく超音波を吸収
しやすい物質で接触すると、接触位置に対応する弾性表
面波が減衰し、それに応じて遅延電気信号も減衰する。
接触位置はこのようにして減衰した遅延電気信号の周波
数から検出できる。
えることにより、その板面に接触する人指または物体の
位置を特定する超音波位置検出装置を提供する。 【構成】 すだれ状電極TXおよびTYから線形チャー
プ信号を入力すると、すだれ状電極TXおよびTYの各
電極周期長を示す部分からその電極周期長にほぼ対応す
る周波数を有する電気信号が弾性表面波に変換されて圧
電基板1を伝搬し、すだれ状電極RXおよびRYの各電
極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面波が遅延電気信号
に変換されて、すだれ状電極RXおよびRYの各電極周
期長を示す部分から出力される。圧電基板1上の弾性表
面波の伝搬路を圧電基板1よりも軟らかく超音波を吸収
しやすい物質で接触すると、接触位置に対応する弾性表
面波が減衰し、それに応じて遅延電気信号も減衰する。
接触位置はこのようにして減衰した遅延電気信号の周波
数から検出できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は超音波送受波手段を圧電
性を有する板面に備えることにより、その板面に人指ま
たは物体が接触したことを感知し、その接触した位置を
特定する超音波位置検出装置に関する。
性を有する板面に備えることにより、その板面に人指ま
たは物体が接触したことを感知し、その接触した位置を
特定する超音波位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】板面上への人指または物体による接触を
感知しその接触位置を特定する位置検出装置はすばやい
応答性と高い分解能が要求され、たとえばタッチパネル
などへも応用されている。位置検出の方式には抵抗膜方
式、光学方式および超音波方式など様々な方式がある。
抵抗膜方式や光学方式は低消費電力であるものの応答時
間、感度、耐久性等の点で問題を有している。超音波方
式によるタッチパネルとしては反射アレイを用いた弾性
表面波タッチパネルが挙げられる。これは予め弾性表面
波をくさび形トランスデューサを用いて励振させておい
たパネル上に接触することによりその弾性表面波が減衰
することを利用したものであって、耐環境性に優れる等
の利点を有する反面、反射アレイの製作に高度な技術を
必要とするとともにくさび形トランスデューサの工作精
度がタッチパネルとしての機能を左右し、さらに低電圧
駆動に難点を有している。このようにして、従来のタッ
チパネルは応答時間、分解能、耐久性、工作精度、加工
性および量産性等に問題を有している。
感知しその接触位置を特定する位置検出装置はすばやい
応答性と高い分解能が要求され、たとえばタッチパネル
などへも応用されている。位置検出の方式には抵抗膜方
式、光学方式および超音波方式など様々な方式がある。
抵抗膜方式や光学方式は低消費電力であるものの応答時
間、感度、耐久性等の点で問題を有している。超音波方
式によるタッチパネルとしては反射アレイを用いた弾性
表面波タッチパネルが挙げられる。これは予め弾性表面
波をくさび形トランスデューサを用いて励振させておい
たパネル上に接触することによりその弾性表面波が減衰
することを利用したものであって、耐環境性に優れる等
の利点を有する反面、反射アレイの製作に高度な技術を
必要とするとともにくさび形トランスデューサの工作精
度がタッチパネルとしての機能を左右し、さらに低電圧
駆動に難点を有している。このようにして、従来のタッ
チパネルは応答時間、分解能、耐久性、工作精度、加工
性および量産性等に問題を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は圧電性
を有する板面に超音波送受波手段を備えることにより加
工性、耐久性および量産性に優れ、小型軽量化が可能な
超音波位置検出装置を提供することにある。また、低消
費電力、低電圧で効率良く弾性表面波を圧電性板面に励
振することができ、その板面への接触による弾性表面波
の減衰に対する応答時間が短く感度が良好で、しかも接
触した位置を高分解能をもって特定できる超音波位置検
出装置を提供することにある。
を有する板面に超音波送受波手段を備えることにより加
工性、耐久性および量産性に優れ、小型軽量化が可能な
超音波位置検出装置を提供することにある。また、低消
費電力、低電圧で効率良く弾性表面波を圧電性板面に励
振することができ、その板面への接触による弾性表面波
の減衰に対する応答時間が短く感度が良好で、しかも接
触した位置を高分解能をもって特定できる超音波位置検
出装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の超音波
位置検出装置は、基板の一方の板面に少なくとも2つの
超音波送受波手段を備えた超音波位置検出装置であっ
て、前記超音波送受波手段は1組のすだれ状電極Pと、
前記すだれ状電極Pに対応する1組のすだれ状電極Qと
を含み、前記すだれ状電極PおよびQは前記すだれ状電
極PおよびQの中心線に平行な方向に沿ってそれぞれの
電極周期長が連続的に変化する構造を成し、前記すだれ
状電極Pの電極周期長にほぼ対応して連続的に変化する
周波数の電気信号で前記すだれ状電極Pを励振する手段
と、前記一方の板面における弾性表面波の伝搬路の一部
に接触する人指または物体の位置を前記すだれ状電極Q
に出力される電気信号における周波数成分のうちで減衰
する周波数成分から検出する手段とが設けてあり、前記
すだれ状電極PとQとは前記弾性表面波の送受波の指向
軸を共通にして互いに1対1に対をなして配置されてい
て、1つの前記超音波送受波手段における前記すだれ状
電極PとQとの間の弾性表面波の伝搬路と、別の前記超
音波送受波手段における前記すだれ状電極PとQとの間
の弾性表面波の伝搬路とが互いに直交していることを特
徴とする。
位置検出装置は、基板の一方の板面に少なくとも2つの
超音波送受波手段を備えた超音波位置検出装置であっ
て、前記超音波送受波手段は1組のすだれ状電極Pと、
前記すだれ状電極Pに対応する1組のすだれ状電極Qと
を含み、前記すだれ状電極PおよびQは前記すだれ状電
極PおよびQの中心線に平行な方向に沿ってそれぞれの
電極周期長が連続的に変化する構造を成し、前記すだれ
状電極Pの電極周期長にほぼ対応して連続的に変化する
周波数の電気信号で前記すだれ状電極Pを励振する手段
と、前記一方の板面における弾性表面波の伝搬路の一部
に接触する人指または物体の位置を前記すだれ状電極Q
に出力される電気信号における周波数成分のうちで減衰
する周波数成分から検出する手段とが設けてあり、前記
すだれ状電極PとQとは前記弾性表面波の送受波の指向
軸を共通にして互いに1対1に対をなして配置されてい
て、1つの前記超音波送受波手段における前記すだれ状
電極PとQとの間の弾性表面波の伝搬路と、別の前記超
音波送受波手段における前記すだれ状電極PとQとの間
の弾性表面波の伝搬路とが互いに直交していることを特
徴とする。
【0005】請求項2に記載の超音波位置検出装置は、
前記位置と前記減衰周波数成分とが直線関係にあること
を特徴とする。
前記位置と前記減衰周波数成分とが直線関係にあること
を特徴とする。
【0006】請求項3に記載の超音波位置検出装置は、
前記基板が圧電セラミックで成り、該圧電セラミックの
分極軸の方向は該圧電セラミックの厚さ方向と平行であ
ることを特徴とする。
前記基板が圧電セラミックで成り、該圧電セラミックの
分極軸の方向は該圧電セラミックの厚さ方向と平行であ
ることを特徴とする。
【0007】請求項4に記載の超音波位置検出装置は、
前記基板が非圧電板に圧電薄板を設けた2層構造を成
し、前記すだれ状電極PおよびQが該圧電薄板上に設け
られていることを特徴とする。
前記基板が非圧電板に圧電薄板を設けた2層構造を成
し、前記すだれ状電極PおよびQが該圧電薄板上に設け
られていることを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明の超音波位置検出装置は、圧電性を有す
る基板の一方の板面上に超音波送受波手段を少なくとも
2つ備えて成る簡単な構造を有することから、装置の小
型軽量化が可能である。超音波送受波手段は1組のすだ
れ状電極Pと、すだれ状電極Pに対応する1組のすだれ
状電極Qとから成る。すだれ状電極PおよびQはすだれ
状電極PおよびQの中心線に平行な方向に沿ってそれぞ
れの電極周期長が連続的に変化する構造を成す。このと
き、このすだれ状電極PおよびQの中心線とは各すだれ
状電極においてすだれ状電極を線対称に2等分する線と
する。すだれ状電極Pの電極周期長にほぼ対応して連続
的に変化する周波数の電気信号、たとえば時間とともに
周波数が直線的に変化する線形チャープ信号をすだれ状
電極Pに入力する構造を採用することにより、それぞれ
の電極周期長に応じた部分のすだれ状電極Pからその電
極周期長にほぼ等しい波長を有する弾性表面波を基板の
前記一方の板面上に電極交叉幅に応じて連続的に励振す
ることができる。このとき、電極交叉幅が大きいほど広
い範囲にわたって弾性表面波を励振できる。本発明の超
音波位置検出装置は、低消費電力、低電圧で効率良く弾
性表面波を前記一方の板面に励振することができる。
る基板の一方の板面上に超音波送受波手段を少なくとも
2つ備えて成る簡単な構造を有することから、装置の小
型軽量化が可能である。超音波送受波手段は1組のすだ
れ状電極Pと、すだれ状電極Pに対応する1組のすだれ
状電極Qとから成る。すだれ状電極PおよびQはすだれ
状電極PおよびQの中心線に平行な方向に沿ってそれぞ
れの電極周期長が連続的に変化する構造を成す。このと
き、このすだれ状電極PおよびQの中心線とは各すだれ
状電極においてすだれ状電極を線対称に2等分する線と
する。すだれ状電極Pの電極周期長にほぼ対応して連続
的に変化する周波数の電気信号、たとえば時間とともに
周波数が直線的に変化する線形チャープ信号をすだれ状
電極Pに入力する構造を採用することにより、それぞれ
の電極周期長に応じた部分のすだれ状電極Pからその電
極周期長にほぼ等しい波長を有する弾性表面波を基板の
前記一方の板面上に電極交叉幅に応じて連続的に励振す
ることができる。このとき、電極交叉幅が大きいほど広
い範囲にわたって弾性表面波を励振できる。本発明の超
音波位置検出装置は、低消費電力、低電圧で効率良く弾
性表面波を前記一方の板面に励振することができる。
【0009】すだれ状電極Qを出力用とし、すだれ状電
極Pに対して弾性表面波の送受波の指向軸が共通になる
よう配置する構造を採用することにより、前記一方の板
面に励振されているそれぞれの弾性表面波をすだれ状電
極Qから電気信号として効率よく出力させることができ
る。この際、それぞれの弾性表面波の波長にほぼ対応す
る周波数の電気信号が弾性表面波の波長とほぼ等しい電
極周期長の部分のすだれ状電極Qから連続的に出力され
る。前記一方の板面における弾性表面波の伝搬路(すな
わちすだれ状電極PとQとの間)の一部に人指または物
体で接触すると、前記一方の板面に励振されている弾性
表面波のうちその接触位置に対応する弾性表面波が減衰
または消滅する。従って、接触位置に対応する部分のす
だれ状電極Qに出力される電気信号も減衰または消滅す
る。人指または物体による接触位置をすだれ状電極Qに
出力される電気信号における周波数成分のうちで減衰す
る成分から検出する構造を採用することにより、接触位
置を特定することができる。この際、すだれ状電極Qに
出力される周波数の帯域はより平坦であることが望まし
く、平坦であるほど減衰周波数成分の検出感度が向上し
信号処理が容易になり回路構成が簡単になる。周波数帯
域が平坦な構造を成すすだれ状電極としてたとえば双曲
線形すだれ状電極が挙げられる。このようにして、本発
明の超音波位置検出装置は応答時間が短く感度が良い。
なお、前記物体としては基板よりも軟らかく超音波を吸
収しやすい物質であることが必要で、人の指などもその
特徴を有する。
極Pに対して弾性表面波の送受波の指向軸が共通になる
よう配置する構造を採用することにより、前記一方の板
面に励振されているそれぞれの弾性表面波をすだれ状電
極Qから電気信号として効率よく出力させることができ
る。この際、それぞれの弾性表面波の波長にほぼ対応す
る周波数の電気信号が弾性表面波の波長とほぼ等しい電
極周期長の部分のすだれ状電極Qから連続的に出力され
る。前記一方の板面における弾性表面波の伝搬路(すな
わちすだれ状電極PとQとの間)の一部に人指または物
体で接触すると、前記一方の板面に励振されている弾性
表面波のうちその接触位置に対応する弾性表面波が減衰
または消滅する。従って、接触位置に対応する部分のす
だれ状電極Qに出力される電気信号も減衰または消滅す
る。人指または物体による接触位置をすだれ状電極Qに
出力される電気信号における周波数成分のうちで減衰す
る成分から検出する構造を採用することにより、接触位
置を特定することができる。この際、すだれ状電極Qに
出力される周波数の帯域はより平坦であることが望まし
く、平坦であるほど減衰周波数成分の検出感度が向上し
信号処理が容易になり回路構成が簡単になる。周波数帯
域が平坦な構造を成すすだれ状電極としてたとえば双曲
線形すだれ状電極が挙げられる。このようにして、本発
明の超音波位置検出装置は応答時間が短く感度が良い。
なお、前記物体としては基板よりも軟らかく超音波を吸
収しやすい物質であることが必要で、人の指などもその
特徴を有する。
【0010】前記一方の板面に超音波送受波手段を少な
くとも2つ設けた構造を採用し、しかも1つの超音波送
受波手段におけるすだれ状電極PとQとの間の弾性表面
波の伝搬路と、別の超音波送受波手段におけるすだれ状
電極PとQとの間の弾性表面波の伝搬路とを互いに直交
させる構造を採用することにより、前記一方の板面にお
ける接触位置をさらに繊細に特定できる。また、超音波
送受波手段の数を増やすことも可能で、基板の大きさに
対応して超音波送受波手段の数を増減したり、またはす
だれ状電極PおよびQの大きさを調整したりする等の手
段をとることができる。このようにして、基板の大きさ
に左右されることなく接触位置のきめ細かな特定が可能
となる。
くとも2つ設けた構造を採用し、しかも1つの超音波送
受波手段におけるすだれ状電極PとQとの間の弾性表面
波の伝搬路と、別の超音波送受波手段におけるすだれ状
電極PとQとの間の弾性表面波の伝搬路とを互いに直交
させる構造を採用することにより、前記一方の板面にお
ける接触位置をさらに繊細に特定できる。また、超音波
送受波手段の数を増やすことも可能で、基板の大きさに
対応して超音波送受波手段の数を増減したり、またはす
だれ状電極PおよびQの大きさを調整したりする等の手
段をとることができる。このようにして、基板の大きさ
に左右されることなく接触位置のきめ細かな特定が可能
となる。
【0011】基板として圧電セラミックを採用し、その
圧電セラミックの分極軸の方向と厚さ方向とを平行にす
る構造を採用することにより、圧電セラミックに効率よ
く弾性表面波を励振することができる。また、圧電セラ
ミックの板面の面内での等方性を利用することにより、
1つの超音波送受波手段におけるすだれ状電極PとQと
の間の弾性表面波の伝搬路と、別の超音波送受波手段に
おけるすだれ状電極PとQとの間の弾性表面波の伝搬路
とを互いに直交させる構造を採用した場合、一方のすだ
れ状電極Qともう一方のすだれ状電極Qに出力される電
気信号のレベルをほぼ同一にすることができる。従って
回路構成が簡単になり装置の小型軽量化が促進できるば
かりでなく、出力信号を常に均一化できるので信号処理
が正確になり感度が向上する。さらに分解能も上昇す
る。圧電セラミックの板面に弾性表面波を伝搬させるた
めには圧電セラミックの厚さはすだれ状電極PおよびQ
の電極周期長の3倍以上であることが望ましい。圧電セ
ラミックの厚さが電極周期長よりも小さく、薄い場合に
はラム波が伝搬するが、位置検出装置としての機能を果
たしうるモードが存在するならば、ラム波の利用も可能
である。基板としては圧電セラミックの他にLiNbO
3 ,LiTaO3 等の圧電性の単結晶が考えられる。し
かし、結晶としての異方性を有していることから電気機
械結合係数を含めて設計の段階で工夫を必要とし、余分
な電子回路を必要とする可能性がある。基板として非圧
電板と圧電薄板とを接着した2層構造基板を採用し、す
だれ状電極PおよびQを圧電薄板上に設けた構造を採用
することにより、圧電薄板に効率よく弾性表面波を励振
することができる。圧電薄板としては圧電セラミックの
他にLiNbO3 ,LiTaO3 等の圧電性の単結晶が
考えられる。また、PVDFその他の高分子圧電フィル
ムも有望である。
圧電セラミックの分極軸の方向と厚さ方向とを平行にす
る構造を採用することにより、圧電セラミックに効率よ
く弾性表面波を励振することができる。また、圧電セラ
ミックの板面の面内での等方性を利用することにより、
1つの超音波送受波手段におけるすだれ状電極PとQと
の間の弾性表面波の伝搬路と、別の超音波送受波手段に
おけるすだれ状電極PとQとの間の弾性表面波の伝搬路
とを互いに直交させる構造を採用した場合、一方のすだ
れ状電極Qともう一方のすだれ状電極Qに出力される電
気信号のレベルをほぼ同一にすることができる。従って
回路構成が簡単になり装置の小型軽量化が促進できるば
かりでなく、出力信号を常に均一化できるので信号処理
が正確になり感度が向上する。さらに分解能も上昇す
る。圧電セラミックの板面に弾性表面波を伝搬させるた
めには圧電セラミックの厚さはすだれ状電極PおよびQ
の電極周期長の3倍以上であることが望ましい。圧電セ
ラミックの厚さが電極周期長よりも小さく、薄い場合に
はラム波が伝搬するが、位置検出装置としての機能を果
たしうるモードが存在するならば、ラム波の利用も可能
である。基板としては圧電セラミックの他にLiNbO
3 ,LiTaO3 等の圧電性の単結晶が考えられる。し
かし、結晶としての異方性を有していることから電気機
械結合係数を含めて設計の段階で工夫を必要とし、余分
な電子回路を必要とする可能性がある。基板として非圧
電板と圧電薄板とを接着した2層構造基板を採用し、す
だれ状電極PおよびQを圧電薄板上に設けた構造を採用
することにより、圧電薄板に効率よく弾性表面波を励振
することができる。圧電薄板としては圧電セラミックの
他にLiNbO3 ,LiTaO3 等の圧電性の単結晶が
考えられる。また、PVDFその他の高分子圧電フィル
ムも有望である。
【0012】
【実施例】図1は本発明の超音波位置検出装置の第1の
実施例を示す平面図である。本実施例は圧電基板1、す
だれ状電極TX,TY,RXおよびRYから成る。圧電
基板1は長さ55mm、幅55mm、厚さ5mmの圧電
セラミックで成る。圧電セラミックの分極軸の方向は該
圧電セラミックの厚さ方向と平行である。前記各すだれ
状電極はアルミニウム薄膜で成り、双曲線形を成してい
る。すだれ状電極TXおよびTYは入力用として、すだ
れ状電極RXおよびRYは出力用として用いられてい
る。すだれ状電極TXとRXとの間の電極間距離、およ
びすだれ状電極TYとRYとの間の電極間距離はともに
36.4mmである。図2は図1の超音波位置検出装置
におけるすだれ状電極TXを示す平面図である。すだれ
状電極TY,RXおよびRYはすだれ状電極TXと同様
な形状を成し、同様な特性を有している。すだれ状電極
TX,TY,RXおよびRYは電極周期長が260μm
〜390μmで26.5対の電極指を有し電極交叉幅は
23.4mmである。
実施例を示す平面図である。本実施例は圧電基板1、す
だれ状電極TX,TY,RXおよびRYから成る。圧電
基板1は長さ55mm、幅55mm、厚さ5mmの圧電
セラミックで成る。圧電セラミックの分極軸の方向は該
圧電セラミックの厚さ方向と平行である。前記各すだれ
状電極はアルミニウム薄膜で成り、双曲線形を成してい
る。すだれ状電極TXおよびTYは入力用として、すだ
れ状電極RXおよびRYは出力用として用いられてい
る。すだれ状電極TXとRXとの間の電極間距離、およ
びすだれ状電極TYとRYとの間の電極間距離はともに
36.4mmである。図2は図1の超音波位置検出装置
におけるすだれ状電極TXを示す平面図である。すだれ
状電極TY,RXおよびRYはすだれ状電極TXと同様
な形状を成し、同様な特性を有している。すだれ状電極
TX,TY,RXおよびRYは電極周期長が260μm
〜390μmで26.5対の電極指を有し電極交叉幅は
23.4mmである。
【0013】図3は図1の超音波位置検出装置の断面図
であって、すだれ状電極TXおよびRXの関係を示して
いる。すだれ状電極TYおよびRYの関係もすだれ状電
極TXおよびRXの関係と同様である。
であって、すだれ状電極TXおよびRXの関係を示して
いる。すだれ状電極TYおよびRYの関係もすだれ状電
極TXおよびRXの関係と同様である。
【0014】図4は図1のすだれ状電極TX,TY,R
XおよびRYの代わりに用いられるすだれ状電極の一実
施例を示す平面図である。このすだれ状電極は6つの部
分に分割されているが、このような分割された形状のす
だれ状電極を用いることによっても、すだれ状電極T
X,TY,RXおよびRYを用いたときと同様な効果が
見られた。また、図2や図4に示されるような電極指が
双曲線形のものだけでなく、電極周期長が連続的に変化
するものであれば電極指が直線形のものであっても同様
な機能を果たす。
XおよびRYの代わりに用いられるすだれ状電極の一実
施例を示す平面図である。このすだれ状電極は6つの部
分に分割されているが、このような分割された形状のす
だれ状電極を用いることによっても、すだれ状電極T
X,TY,RXおよびRYを用いたときと同様な効果が
見られた。また、図2や図4に示されるような電極指が
双曲線形のものだけでなく、電極周期長が連続的に変化
するものであれば電極指が直線形のものであっても同様
な機能を果たす。
【0015】図1の超音波位置検出装置の駆動時、すだ
れ状電極TXおよびTYには時間とともに周波数が変化
する線形チャープ信号が印加され、すだれ状電極TXお
よびTYの電極周期長(260μm〜390μm)にほ
ぼ対応する周波数を有する電気信号のみが弾性表面波に
変換されて圧電基板1を連続的に伝搬する。圧電基板1
を伝搬している弾性表面波のうちすだれ状電極RXおよ
びRYの示す電極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面波
のみが遅延電気信号に変換されてすだれ状電極RXおよ
びRYから出力される。すなわち、すだれ状電極TXお
よびTYの各電極周期長を示す部分からその電極周期長
にほぼ対応する周波数を有する電気信号が弾性表面波に
変換されて圧電基板1を伝搬し、すだれ状電極RXおよ
びRYの各電極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面波が
遅延電気信号に変換されて、すだれ状電極RXおよびR
Yの各電極周期長を示す部分から出力される。このと
き、すだれ状電極TXとRXとの間の弾性表面波の伝搬
路とすだれ状電極TYとRYとの間の弾性表面波の伝搬
路とは互いに直行する。すだれ状電極RXにおいてはそ
れぞれの電極周期長に応じた周波数成分を有する遅延電
気信号が受信され、また、すだれ状電極RYにおいても
それぞれの電極周期長に応じた周波数成分を有する遅延
電気信号が受信される。圧電基板1上の弾性表面波の伝
搬路を圧電基板1よりも軟らかく超音波を吸収しやすい
物質で接触すると、接触位置に対応する弾性表面波が消
滅または減衰するので、その接触位置に対応する周波数
成分を有する遅延電気信号が消滅または減衰する。接触
位置はこのようにして消滅または減衰した遅延電気信号
の周波数から検出できるようになっている。すなわちす
だれ状電極RXおよびRYに現われる遅延電気信号のう
ち消滅または減衰した周波数を読みとることにより、接
触位置を明確にできる。
れ状電極TXおよびTYには時間とともに周波数が変化
する線形チャープ信号が印加され、すだれ状電極TXお
よびTYの電極周期長(260μm〜390μm)にほ
ぼ対応する周波数を有する電気信号のみが弾性表面波に
変換されて圧電基板1を連続的に伝搬する。圧電基板1
を伝搬している弾性表面波のうちすだれ状電極RXおよ
びRYの示す電極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面波
のみが遅延電気信号に変換されてすだれ状電極RXおよ
びRYから出力される。すなわち、すだれ状電極TXお
よびTYの各電極周期長を示す部分からその電極周期長
にほぼ対応する周波数を有する電気信号が弾性表面波に
変換されて圧電基板1を伝搬し、すだれ状電極RXおよ
びRYの各電極周期長にほぼ等しい波長の弾性表面波が
遅延電気信号に変換されて、すだれ状電極RXおよびR
Yの各電極周期長を示す部分から出力される。このと
き、すだれ状電極TXとRXとの間の弾性表面波の伝搬
路とすだれ状電極TYとRYとの間の弾性表面波の伝搬
路とは互いに直行する。すだれ状電極RXにおいてはそ
れぞれの電極周期長に応じた周波数成分を有する遅延電
気信号が受信され、また、すだれ状電極RYにおいても
それぞれの電極周期長に応じた周波数成分を有する遅延
電気信号が受信される。圧電基板1上の弾性表面波の伝
搬路を圧電基板1よりも軟らかく超音波を吸収しやすい
物質で接触すると、接触位置に対応する弾性表面波が消
滅または減衰するので、その接触位置に対応する周波数
成分を有する遅延電気信号が消滅または減衰する。接触
位置はこのようにして消滅または減衰した遅延電気信号
の周波数から検出できるようになっている。すなわちす
だれ状電極RXおよびRYに現われる遅延電気信号のう
ち消滅または減衰した周波数を読みとることにより、接
触位置を明確にできる。
【0016】図5はすだれ状電極TX,RX間またはT
Y,RY間における周波数に対する挿入損失の関係を示
す特性図である。但し上から順に、接触しない場合の特
性、低周波数側を接触した場合の特性、中心周波数付近
を接触した場合の特性、高周波数側を接触した場合の特
性を示す。挿入損失における接触した場合と接触しない
場合との間の差は図1の超音波位置検出装置の信号処理
を行なう上で十分な変化である。このようにして、圧電
基板1上の接触位置に対応して振幅が極小となるディッ
プの周波数を読みとることにより、接触位置が検出でき
る。
Y,RY間における周波数に対する挿入損失の関係を示
す特性図である。但し上から順に、接触しない場合の特
性、低周波数側を接触した場合の特性、中心周波数付近
を接触した場合の特性、高周波数側を接触した場合の特
性を示す。挿入損失における接触した場合と接触しない
場合との間の差は図1の超音波位置検出装置の信号処理
を行なう上で十分な変化である。このようにして、圧電
基板1上の接触位置に対応して振幅が極小となるディッ
プの周波数を読みとることにより、接触位置が検出でき
る。
【0017】図6は接触位置と周波数との関係を示す特
性図である。但し圧電基板1を接触する際、ペン先が直
径2mmのゴム製で成る接触ペンを使用した。また、こ
の接触ペンは接触圧を一定に保つためにバネを介して固
定物に固定されている。一方、圧電基板1は移動可能な
ステージ上に固定されている。このステージはステッピ
ングモータにより最小2μm移動する。圧電基板1上の
接触位置に対応するディップの周波数を読みとる場合、
接触ペンを圧電基板1上に接触させステージを移動させ
ながらそのときのディップの周波数をネットワークアナ
ライザにより測定した。図6は接触ペンを弾性表面波の
伝搬方向に対し垂直に移動させたときの結果、すなわち
圧電基板1上のすだれ状電極TX,RX間またはTY,
RY間における弾性表面波の伝搬方向に対し垂直な直線
を描いた結果を示す。接触位置と周波数とが良好な直線
関係にあることがわかる。接触位置の誤差はペン先の直
径の2mm以内であり、良好な直線性を維持している。
分解能の限界は波長のオーダで決まり、ペン先を波長以
下で移動させた場合には周波数は一定の値を示す。図1
の超音波位置検出装置の最小分解能は0.54mmであ
る。このようにして、接触位置と周波数とは良好な直線
関係にありその分解能も高いことが確認された。
性図である。但し圧電基板1を接触する際、ペン先が直
径2mmのゴム製で成る接触ペンを使用した。また、こ
の接触ペンは接触圧を一定に保つためにバネを介して固
定物に固定されている。一方、圧電基板1は移動可能な
ステージ上に固定されている。このステージはステッピ
ングモータにより最小2μm移動する。圧電基板1上の
接触位置に対応するディップの周波数を読みとる場合、
接触ペンを圧電基板1上に接触させステージを移動させ
ながらそのときのディップの周波数をネットワークアナ
ライザにより測定した。図6は接触ペンを弾性表面波の
伝搬方向に対し垂直に移動させたときの結果、すなわち
圧電基板1上のすだれ状電極TX,RX間またはTY,
RY間における弾性表面波の伝搬方向に対し垂直な直線
を描いた結果を示す。接触位置と周波数とが良好な直線
関係にあることがわかる。接触位置の誤差はペン先の直
径の2mm以内であり、良好な直線性を維持している。
分解能の限界は波長のオーダで決まり、ペン先を波長以
下で移動させた場合には周波数は一定の値を示す。図1
の超音波位置検出装置の最小分解能は0.54mmであ
る。このようにして、接触位置と周波数とは良好な直線
関係にありその分解能も高いことが確認された。
【0018】図7は接触ペンを用いて圧電基板1に数字
の9を入力した場合の接触位置を示す特性図である。但
し、接触位置はすだれ状電極RXまたはRYに対応する
ディップの周波数および図6の特性をもとに検出された
ものである。この結果は本発明の超音波位置検出装置が
文字入力に十分対応可能であることを示す。
の9を入力した場合の接触位置を示す特性図である。但
し、接触位置はすだれ状電極RXまたはRYに対応する
ディップの周波数および図6の特性をもとに検出された
ものである。この結果は本発明の超音波位置検出装置が
文字入力に十分対応可能であることを示す。
【0019】図8は本発明の超音波位置検出装置の第2
の実施例を示す断面図である。本実施例は図1の第1の
実施例における圧電基板1を圧電薄板2と非圧電板3と
の2層構造基板に置き換えたものである。図8ではすだ
れ状電極TXおよびRXの関係が示されている。すだれ
状電極TYおよびRYの関係もすだれ状電極TXおよび
RXの関係と同様である。圧電薄板2は厚さ230μm
のTDK製101A材(製品名)で成る。非圧電板3は
厚さ1.9mmのパイレックスガラスで成る。圧電薄板
2は厚さ約20μmのエポキシ系樹脂によって非圧電板
3上に固着されている。
の実施例を示す断面図である。本実施例は図1の第1の
実施例における圧電基板1を圧電薄板2と非圧電板3と
の2層構造基板に置き換えたものである。図8ではすだ
れ状電極TXおよびRXの関係が示されている。すだれ
状電極TYおよびRYの関係もすだれ状電極TXおよび
RXの関係と同様である。圧電薄板2は厚さ230μm
のTDK製101A材(製品名)で成る。非圧電板3は
厚さ1.9mmのパイレックスガラスで成る。圧電薄板
2は厚さ約20μmのエポキシ系樹脂によって非圧電板
3上に固着されている。
【0020】図9は非圧電板3を伝搬する弾性表面波の
速度分散曲線を示す特性図であり、弾性表面波の波数k
と圧電薄板2の厚さdとの積(kd)または弾性表面波
の波長λに対するdの割合(d/λ)に対する各モード
の位相速度を示す図である。但し、圧電薄板2は、圧電
薄板2の非圧電板3と接触する方の板面(ガラス側板
面)が電気的に開放状態にあってもう一方の空気に接触
する方の板面(空気側板面)が電気的に短絡状態にある
ものと、圧電薄板2のガラス側板面と空気側板面とが共
に電気的に短絡状態にあるものである。本実施例におい
ては圧電薄板2の板面に金属薄膜を被覆することにより
その板面を電気的に短絡状態にしている。本図におい
て”short”は短絡状態を、”open”は開放状
態であることを示す。弾性表面波には複数個のモードが
ある。零次モードは基本レイリー波であり、零次モード
はkd値が零のとき非圧電板3のレイリー波速度に一致
していて、kd値が大きくなるにつれて圧電薄板2のレ
イリー波速度に収束している。1次以上のモードではカ
ットオフ周波数が存在し、kd値がそれぞれの最小のと
き非圧電板3の横波速度に収束している。本図において
○印は実測値を示す。
速度分散曲線を示す特性図であり、弾性表面波の波数k
と圧電薄板2の厚さdとの積(kd)または弾性表面波
の波長λに対するdの割合(d/λ)に対する各モード
の位相速度を示す図である。但し、圧電薄板2は、圧電
薄板2の非圧電板3と接触する方の板面(ガラス側板
面)が電気的に開放状態にあってもう一方の空気に接触
する方の板面(空気側板面)が電気的に短絡状態にある
ものと、圧電薄板2のガラス側板面と空気側板面とが共
に電気的に短絡状態にあるものである。本実施例におい
ては圧電薄板2の板面に金属薄膜を被覆することにより
その板面を電気的に短絡状態にしている。本図におい
て”short”は短絡状態を、”open”は開放状
態であることを示す。弾性表面波には複数個のモードが
ある。零次モードは基本レイリー波であり、零次モード
はkd値が零のとき非圧電板3のレイリー波速度に一致
していて、kd値が大きくなるにつれて圧電薄板2のレ
イリー波速度に収束している。1次以上のモードではカ
ットオフ周波数が存在し、kd値がそれぞれの最小のと
き非圧電板3の横波速度に収束している。本図において
○印は実測値を示す。
【0021】図10は非圧電板3を伝搬する弾性表面波
の速度分散曲線を示す特性図であり、kd値またはd/
λ値に対する各モードの位相速度を示す図である。但
し、圧電薄板2は、圧電薄板2のガラス側板面と空気側
板面とが共に電気的に開放状態にあるものと、圧電薄板
2のガラス側板面が電気的に短絡状態にあって空気側板
面が電気的に開放状態にあるものを用いた。零次モード
ではfd値が零のとき非圧電板3のレイリー波速度に一
致していて、kd値が大きくなるにつれて圧電薄板2の
レイリー波速度に収束している。1次以上のモードでは
カットオフ周波数が存在し、kd値がそれぞれの最小の
とき非圧電板3の横波速度に収束している。本図におい
て○印は実測値を示す。
の速度分散曲線を示す特性図であり、kd値またはd/
λ値に対する各モードの位相速度を示す図である。但
し、圧電薄板2は、圧電薄板2のガラス側板面と空気側
板面とが共に電気的に開放状態にあるものと、圧電薄板
2のガラス側板面が電気的に短絡状態にあって空気側板
面が電気的に開放状態にあるものを用いた。零次モード
ではfd値が零のとき非圧電板3のレイリー波速度に一
致していて、kd値が大きくなるにつれて圧電薄板2の
レイリー波速度に収束している。1次以上のモードでは
カットオフ周波数が存在し、kd値がそれぞれの最小の
とき非圧電板3の横波速度に収束している。本図におい
て○印は実測値を示す。
【0022】図11は圧電薄板2の異なる2つの電気的
境界条件下での位相速度差から算出した実効的電気機械
結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図である。但
し、圧電薄板2は、圧電薄板2のガラス側板面を電気的
に短絡状態にし空気側板面にすだれ状電極を設けたもの
を用いている。kd値がほぼ2.7付近以上のとき零次
モードのk2 は高次モードに比べて大きな値を示す。
境界条件下での位相速度差から算出した実効的電気機械
結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図である。但
し、圧電薄板2は、圧電薄板2のガラス側板面を電気的
に短絡状態にし空気側板面にすだれ状電極を設けたもの
を用いている。kd値がほぼ2.7付近以上のとき零次
モードのk2 は高次モードに比べて大きな値を示す。
【0023】図12は圧電薄板2の異なる2つの電気的
境界条件下での位相速度差から算出した実効的電気機械
結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図である。但
し、圧電薄板2は、圧電薄板2のガラス側板面を電気的
に開放状態にし空気側板面にすだれ状電極を設けたもの
を用いている。零次モードのk2 は高次モードに比べて
大きな値を有している。
境界条件下での位相速度差から算出した実効的電気機械
結合係数k2 とkd値との関係を示す特性図である。但
し、圧電薄板2は、圧電薄板2のガラス側板面を電気的
に開放状態にし空気側板面にすだれ状電極を設けたもの
を用いている。零次モードのk2 は高次モードに比べて
大きな値を有している。
【0024】図9〜12より、圧電薄板2を伝搬する零
次モードの弾性表面波の速度はkd値が大きくなるにつ
れて圧電薄板2単体を伝搬する弾性表面波の速度に収束
し、kd値がほぼ2付近のときk2 が最大値を示すこと
がわかる。
次モードの弾性表面波の速度はkd値が大きくなるにつ
れて圧電薄板2単体を伝搬する弾性表面波の速度に収束
し、kd値がほぼ2付近のときk2 が最大値を示すこと
がわかる。
【0025】図11および図12より、圧電薄板2の空
気側板面にすだれ状電極を設けガラス側板面を電気的に
短絡また開放状態にした構造においてすだれ状電極に加
えられる電気的エネルギーが弾性表面波に変換される度
合が大きくなることがわかる。
気側板面にすだれ状電極を設けガラス側板面を電気的に
短絡また開放状態にした構造においてすだれ状電極に加
えられる電気的エネルギーが弾性表面波に変換される度
合が大きくなることがわかる。
【0026】kd値が2を越える領域での零次モード表
面波の位相速度は速度分散がきわめて小さく、波長に比
べて十分な厚さを有する圧電磁器単体でのレイリー表面
波速度とほとんど一致することになる。このことは厚い
圧電板を使用することなく薄い圧電板とガラス等の非圧
電体との層状構成によって所望の特性を実現できること
を示している。
面波の位相速度は速度分散がきわめて小さく、波長に比
べて十分な厚さを有する圧電磁器単体でのレイリー表面
波速度とほとんど一致することになる。このことは厚い
圧電板を使用することなく薄い圧電板とガラス等の非圧
電体との層状構成によって所望の特性を実現できること
を示している。
【0027】
【発明の効果】本発明の超音波位置検出装置によれば、
すだれ状電極Pの電極周期長にほぼ対応して連続的に変
化する周波数の電気信号をすだれ状電極Pに入力する構
造を採用することにより、それぞれの電極周期長に応じ
た部分のすだれ状電極Pからその電極周期長にほぼ等し
い波長を有する弾性表面波を基板におけるすだれ状電極
PおよびQを有する板面上に電極交叉幅に応じて連続的
に励振することができる。しかも、低消費電力で高電圧
を印加すること無しに効率良く弾性表面波を励振するこ
とができる。すだれ状電極Qをすだれ状電極Pに対して
弾性表面波の送受波の指向軸が共通になるよう配置する
構造を採用することにより、弾性表面波をすだれ状電極
Qから電気信号として効率よく出力させることができ
る。この際、それぞれの弾性表面波の波長にほぼ対応す
る周波数の電気信号が弾性表面波の波長とほぼ等しい電
極周期長の部分のすだれ状電極Qから連続的に出力され
る。弾性表面波の伝搬路の一部に人指または物体で接触
すると、その接触位置に対応する弾性表面波が減衰また
は消滅するので、接触位置に対応する部分のすだれ状電
極Qに出力される電気信号も減衰または消滅する。接触
位置をすだれ状電極Qに出力される電気信号における周
波数成分のうちで減衰する成分から検出する構造を採用
することにより、接触位置を特定することができる。こ
の際、すだれ状電極Qに出力される周波数の帯域はより
平坦であることが望ましく、平坦であるほど減衰周波数
成分の検出感度が向上し信号処理が容易になり回路構成
が簡単になる。周波数帯域が平坦な構造を成すすだれ状
電極としてたとえば双曲線形すだれ状電極が挙げられ
る。このようにして、本発明の超音波位置検出装置は応
答時間が短く感度が良い。接触する物体としては基板よ
りも軟らかく超音波を吸収しやすい物質であることが必
要で、人の指などもその特徴を有する。
すだれ状電極Pの電極周期長にほぼ対応して連続的に変
化する周波数の電気信号をすだれ状電極Pに入力する構
造を採用することにより、それぞれの電極周期長に応じ
た部分のすだれ状電極Pからその電極周期長にほぼ等し
い波長を有する弾性表面波を基板におけるすだれ状電極
PおよびQを有する板面上に電極交叉幅に応じて連続的
に励振することができる。しかも、低消費電力で高電圧
を印加すること無しに効率良く弾性表面波を励振するこ
とができる。すだれ状電極Qをすだれ状電極Pに対して
弾性表面波の送受波の指向軸が共通になるよう配置する
構造を採用することにより、弾性表面波をすだれ状電極
Qから電気信号として効率よく出力させることができ
る。この際、それぞれの弾性表面波の波長にほぼ対応す
る周波数の電気信号が弾性表面波の波長とほぼ等しい電
極周期長の部分のすだれ状電極Qから連続的に出力され
る。弾性表面波の伝搬路の一部に人指または物体で接触
すると、その接触位置に対応する弾性表面波が減衰また
は消滅するので、接触位置に対応する部分のすだれ状電
極Qに出力される電気信号も減衰または消滅する。接触
位置をすだれ状電極Qに出力される電気信号における周
波数成分のうちで減衰する成分から検出する構造を採用
することにより、接触位置を特定することができる。こ
の際、すだれ状電極Qに出力される周波数の帯域はより
平坦であることが望ましく、平坦であるほど減衰周波数
成分の検出感度が向上し信号処理が容易になり回路構成
が簡単になる。周波数帯域が平坦な構造を成すすだれ状
電極としてたとえば双曲線形すだれ状電極が挙げられ
る。このようにして、本発明の超音波位置検出装置は応
答時間が短く感度が良い。接触する物体としては基板よ
りも軟らかく超音波を吸収しやすい物質であることが必
要で、人の指などもその特徴を有する。
【0028】基板における1つの超音波送受波手段にお
けるすだれ状電極PとQとの間の弾性表面波の伝搬路
と、別の超音波送受波手段におけるすだれ状電極PとQ
との間の弾性表面波の伝搬路とを互いに直交させる構造
を採用することにより、接触位置をさらに繊細に特定で
きる。また、超音波送受波手段の数を増やすことも可能
で、基板の大きさに対応して超音波送受波手段の数を増
減したり、またはすだれ状電極PおよびQの大きさを調
整したりする等の手段をとることができる。このように
して、基板の大きさに左右されることなく接触位置のき
め細かな特定が可能となる。
けるすだれ状電極PとQとの間の弾性表面波の伝搬路
と、別の超音波送受波手段におけるすだれ状電極PとQ
との間の弾性表面波の伝搬路とを互いに直交させる構造
を採用することにより、接触位置をさらに繊細に特定で
きる。また、超音波送受波手段の数を増やすことも可能
で、基板の大きさに対応して超音波送受波手段の数を増
減したり、またはすだれ状電極PおよびQの大きさを調
整したりする等の手段をとることができる。このように
して、基板の大きさに左右されることなく接触位置のき
め細かな特定が可能となる。
【0029】基板として圧電セラミックを採用し、その
圧電セラミックの分極軸の方向と厚さ方向とを平行にす
る構造を採用することにより、圧電セラミックに効率よ
く弾性表面波を励振することができる。また、圧電セラ
ミックの板面の面内での等方性を利用することにより、
1つの超音波送受波手段におけるすだれ状電極PとQと
の間の弾性表面波の伝搬路と、別の超音波送受波手段に
おけるすだれ状電極PとQとの間の弾性表面波の伝搬路
とを互いに直交させる構造を採用した場合、一方のすだ
れ状電極Qともう一方のすだれ状電極Qに出力される電
気信号のレベルをほぼ同一にすることができる。従って
回路構成が簡単になり装置の小型軽量化が促進できるば
かりでなく、出力信号を常に均一化できるので信号処理
が正確になり感度が向上する。さらに分解能も上昇す
る。基板としては圧電セラミックの他にLiNbO3 ,
LiTaO3 等の圧電性の単結晶が考えられる。しか
し、結晶としての異方性を有していることから電気機械
結合係数を含めて設計の段階で工夫を必要とし、余分な
電子回路を必要とする可能性がある。
圧電セラミックの分極軸の方向と厚さ方向とを平行にす
る構造を採用することにより、圧電セラミックに効率よ
く弾性表面波を励振することができる。また、圧電セラ
ミックの板面の面内での等方性を利用することにより、
1つの超音波送受波手段におけるすだれ状電極PとQと
の間の弾性表面波の伝搬路と、別の超音波送受波手段に
おけるすだれ状電極PとQとの間の弾性表面波の伝搬路
とを互いに直交させる構造を採用した場合、一方のすだ
れ状電極Qともう一方のすだれ状電極Qに出力される電
気信号のレベルをほぼ同一にすることができる。従って
回路構成が簡単になり装置の小型軽量化が促進できるば
かりでなく、出力信号を常に均一化できるので信号処理
が正確になり感度が向上する。さらに分解能も上昇す
る。基板としては圧電セラミックの他にLiNbO3 ,
LiTaO3 等の圧電性の単結晶が考えられる。しか
し、結晶としての異方性を有していることから電気機械
結合係数を含めて設計の段階で工夫を必要とし、余分な
電子回路を必要とする可能性がある。
【0030】基板として非圧電板と圧電薄板とを接着し
た2層構造基板を採用し、すだれ状電極PおよびQを圧
電薄板上に設けた構造を採用することにより、圧電薄板
に効率よく弾性表面波を励振することができる。圧電薄
板としては圧電セラミックの他にLiNbO3 ,LiT
aO3 等の圧電性の単結晶が考えられる。また、PVD
Fその他の高分子圧電フィルムも有望である。
た2層構造基板を採用し、すだれ状電極PおよびQを圧
電薄板上に設けた構造を採用することにより、圧電薄板
に効率よく弾性表面波を励振することができる。圧電薄
板としては圧電セラミックの他にLiNbO3 ,LiT
aO3 等の圧電性の単結晶が考えられる。また、PVD
Fその他の高分子圧電フィルムも有望である。
【図1】本発明の超音波位置検出装置の第1の実施例を
示す平面図。
示す平面図。
【図2】図1の超音波位置検出装置におけるすだれ状電
極TXを示す平面図。
極TXを示す平面図。
【図3】図1の超音波位置検出装置の断面図。
【図4】図1のすだれ状電極TX,TY,RXおよびR
Yの代わりに用いられるすだれ状電極の一実施例を示す
平面図。
Yの代わりに用いられるすだれ状電極の一実施例を示す
平面図。
【図5】すだれ状電極TX,RX間またはTY,RY間
における周波数に対する挿入損失の関係を示す特性図。
における周波数に対する挿入損失の関係を示す特性図。
【図6】接触位置と周波数との関係を示す特性図。
【図7】接触ペンを用いて圧電基板1に数字の9を入力
した場合の接触位置を示す特性図。
した場合の接触位置を示す特性図。
【図8】本発明の超音波位置検出装置の第2の実施例を
示す断面図。
示す断面図。
【図9】非圧電板3を伝搬する弾性表面波の速度分散曲
線を示す特性図。
線を示す特性図。
【図10】非圧電板3を伝搬する弾性表面波の速度分散
曲線を示す特性図。
曲線を示す特性図。
【図11】圧電薄板2の異なる2つの電気的境界条件下
での位相速度差から算出した実効的電気機械結合係数k
2 とkd値との関係を示す特性図。
での位相速度差から算出した実効的電気機械結合係数k
2 とkd値との関係を示す特性図。
【図12】圧電薄板2の異なる2つの電気的境界条件下
での位相速度差から算出した実効的電気機械結合係数k
2 とkd値との関係を示す特性図。
での位相速度差から算出した実効的電気機械結合係数k
2 とkd値との関係を示す特性図。
1 圧電基板 2 圧電薄板 3 非圧電板 TX,TY,RX,RY すだれ状電極
Claims (4)
- 【請求項1】 基板の一方の板面に少なくとも2つの超
音波送受波手段を備えた超音波位置検出装置であって、 前記超音波送受波手段は1組のすだれ状電極Pと、前記
すだれ状電極Pに対応する1組のすだれ状電極Qとを含
み、 前記すだれ状電極PおよびQは前記すだれ状電極Pおよ
びQの中心線に平行な方向に沿ってそれぞれの電極周期
長が連続的に変化する構造を成し、 前記すだれ状電極Pの電極周期長にほぼ対応して連続的
に変化する周波数の電気信号で前記すだれ状電極Pを励
振する手段と、 前記一方の板面における弾性表面波の伝搬路の一部に接
触する人指または物体の位置を前記すだれ状電極Qに出
力される電気信号における周波数成分のうちで減衰する
周波数成分から検出する手段とが設けてあり、 前記すだれ状電極PとQとは前記弾性表面波の送受波の
指向軸を共通にして互いに1対1に対をなして配置され
ていて、 1つの前記超音波送受波手段における前記すだれ状電極
PとQとの間の弾性表面波の伝搬路と、別の前記超音波
送受波手段における前記すだれ状電極PとQとの間の弾
性表面波の伝搬路とが互いに直交していることを特徴と
する超音波位置検出装置。 - 【請求項2】 前記位置と前記減衰周波数成分とが直線
関係にあることを特徴とする請求項1に記載の超音波位
置検出装置。 - 【請求項3】 前記基板が圧電セラミックで成り、該圧
電セラミックの分極軸の方向は該圧電セラミックの厚さ
方向と平行であることを特徴とする請求項1または2に
記載の超音波位置検出装置。 - 【請求項4】 前記基板が非圧電板に圧電薄板を設けた
2層構造を成し、前記すだれ状電極PおよびQが該圧電
薄板上に設けられていることを特徴とする請求項1また
は2に記載の超音波位置検出装置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1553393A JPH06229749A (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | 超音波位置検出装置 |
| AU45851/93A AU4585193A (en) | 1992-07-24 | 1993-07-23 | Ultrasonic touch system |
| PCT/JP1993/001028 WO1994002911A1 (en) | 1992-07-24 | 1993-07-23 | Ultrasonic touch system |
| EP93916211A EP0651902A1 (en) | 1992-07-24 | 1993-07-23 | Ultrasonic touch system |
| US08/374,599 US5717434A (en) | 1992-07-24 | 1993-07-23 | Ultrasonic touch system |
| CN94100323A CN1092918A (zh) | 1992-07-24 | 1994-01-22 | 超声波触摸系统 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1553393A JPH06229749A (ja) | 1993-02-02 | 1993-02-02 | 超音波位置検出装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06229749A true JPH06229749A (ja) | 1994-08-19 |
Family
ID=11891454
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1553393A Pending JPH06229749A (ja) | 1992-07-24 | 1993-02-02 | 超音波位置検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06229749A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001074760A (ja) * | 1999-09-06 | 2001-03-23 | Koji Toda | 超音波ドップラー流速計 |
-
1993
- 1993-02-02 JP JP1553393A patent/JPH06229749A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001074760A (ja) * | 1999-09-06 | 2001-03-23 | Koji Toda | 超音波ドップラー流速計 |
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