JPH06230601A - 静電荷像現像用現像剤 - Google Patents

静電荷像現像用現像剤

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JPH06230601A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、転写中抜け現象が良好に抑制され
る静電荷像現像用現像剤を提供することにある。 【構成】 本発明は、トナーと、シリコンオイルまたは
シリコンワニスの存在量が20〜90重量%の微粒子凝
集体とを含有することを特徴とする静電荷像現像用現像
剤に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真法、静電記録法
等に用いられる静電荷像現像用現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】潜像担持体表面に形成したトナー像を、
紙を主とするシート状の転写材に静電的に転写する工程
を含む画像形成装置において、回転円筒状、無端ベルト
状など無端状に走行する潜像担持体を使用し、バイアス
を印加した転写装置をこれに圧接してこれら両者間に転
写材を通過させて、潜像担持体側のトナー像を転写材に
転写するように構成した装置(例えば、特開昭59−4
6664号公報)が提案されている。
【0003】このような装置は、従来からひろく実用さ
れているコロナ放電を利用した転写手段に比して、転写
ローラの潜像担持体への圧接力を調整することによって
転写材の潜像担持体への吸着領域を拡大することができ
る。さらに転写材を転写部位において積極的に押圧支持
するので、転写材搬送手段による同期不良や転写材に存
在するループ及びカールによる転写ずれを生ずるおそれ
が少なく、画像形成装置の小型化にともなう転写材搬送
路の短縮化、潜像担持体の小径化の要請にも対応しやす
い。
【0004】反面、当接により転写を行う装置に於いて
は、当接部位より転写電流が供給される為、ある程度の
圧力を転写装置に加圧する必要がある。当接圧が加えら
れた場合、潜像担持体上のトナー像にも圧力が加わり凝
集が起る傾向がある。
【0005】さらに潜像担持体表面が樹脂で構成されて
いる場合には、トナー凝集物と潜像担持体との間でも密
着が発生し、転写材への移行が阻害され、極端な場合、
密着が強固な部分が全く転写せずトナー画像が欠損する
現象が起りやすい。
【0006】この現象は0.1〜2mmのライン部に於
いて特に顕著になる。これはライン部ではエッジ現像と
なっており、トナーが多くのり、加圧による凝集が起り
やすく、転写による欠損が起りやすいことによる。この
時、形成されるトナー画像は輪郭部のみ画像が形成され
た複写物となり、「転写中抜け」とよばれる。図1b及
び図2bに転写中抜けの例を示す。
【0007】「転写中抜け」は100g/cm2 以上の
厚紙、平滑度の高いOHP用フィルム、両面コピー時の
2面目の複写時等で特に顕著になる。厚紙及びOHP用
フィルムでは転写材の厚みが厚い為に、転写電界に効果
が少ないこと及び加圧が強くなり中抜けしやすくなる事
が考えられる。
【0008】両面コピー時の2面目の複写時では1面目
の定着画像形成時に定着器を通過する際、転写材に定着
装置よりオフセット防止の為に含有させてある離型剤が
付着し、2面目の転写に際しトナーと転写材との密着を
妨げる為、中抜けが起りやすくなると考えられる。
【0009】以上より、当接部材による転写装置の場
合、小型化、低電力等の多数の利点がある反面、転写材
に対する条件が厳しくなる。
【0010】この問題点に対して、トナー100重量部
あたりにシリコーンオイルまたはシリコーンワニスで処
理された微粉末を0.05〜3重量部含有する現像剤を
用いる方法が特公平3−121462号公報に提案され
ている。この方法により、転写中抜けは、原紙等の転写
材では、発生する事がなくなるが、この微粉末は現像剤
の流動性保持のためシリコーンオイルまたはシリコーン
ワニスの含有量を低くおさえ、BET比表面積を高く維
持しているので厚紙に比べ平滑度が高く、トナーとの密
着性の低いOHPフィルム等ではシリコーンオイルまた
はシリコーンワニスで処理された微粉末の添加量を多く
しないと効果が小さく、この問題点の解決が求められて
いる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
の問題点を解決した静電荷像現像用現像剤を提供するこ
とにある。
【0012】本発明の目的はOHPフィルムの様に、表
面が平滑で、転写中抜けが発生し易い転写材でも、転写
中抜けが発生しない静電荷像現像用現像剤を提供するこ
とにある。
【0013】
【発明を解決するための手段及び作用】本発明は、トナ
ーとシリコーンオイルまたはシリコーンワニスの存在量
が20〜90重量%の微粒子凝集体とを含有することを
特徴とする静電荷像現像用現像剤に関する。
【0014】本発明の特徴である微粒子とシリコーンオ
イルまたはシリコーンワニスから成る微粒子凝集体に用
いる該微粒子としては、無機化合物の微粒子または有機
化合物の微粒子が使用される。有機化合物としては、ス
チレン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、シリコー
ンゴム、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド
樹脂、ポリエチレン樹脂、フッ素樹脂等の樹脂粒子脂肪
族系化合物等が挙げられる。
【0015】無機化合物としては、SiO2 、GeO
2 、TiO2 、SnO2 、Al23、B23 、P2
5 、AS23 などの酸化物;ケイ酸塩、ホウ酸塩、
リン酸塩、ゲルマン酸塩、ホウケイ酸塩、アルミノケイ
酸塩、アルミノホウ酸塩、アルミノホウケイ酸塩、タン
グステン酸塩、モリブデン酸塩、テルル酸塩などの金属
酸化物塩;及びこれらの複合化合物;炭化ケイ素、窒化
ケイ素、アモルファスカーボン;等が挙げられる。これ
らは単独あるいは混合して用いる。
【0016】無機化合物微粉体としては、乾式法及び湿
式法で製造した無機化合物微粉体が使用できる。
【0017】ここで言う乾式法とは、ハロゲン化合物の
蒸気相酸化により生成する無機化合物微粉体の製造法で
ある。例えばハロゲン化物ガスの酸素水素中における熱
分解酸化反応を利用する方法で、基礎となる反応式は次
の様なものである。 MXn +1/2nH2 +1/4O2 →MO2 +nHCl
【0018】この式に於いて、例えばMは金属、半金属
元素、Xはハロゲン元素、nは整数を表わす反応式であ
る。具体的には、AlCl3 、TiCl4 、GeCl
4 、SiCl4 、POCl3 、BBr3 を用いればそれ
ぞれAl23 、TiO2 、GeO2 、SiO2 、P2
5 、B23 が得られる。
【0019】この時、ハロゲン化物を混合して用いれば
複合化合物が得られる。
【0020】他には、熱CVD、プラズマCVDなどの
製造法を応用して、乾式による微粉体を得ることができ
る。中でもSiO2 、Al23 、TiO2 などが好ま
しく用いられる。
【0021】一方、本発明に用いられる無機化合物微粉
体を湿式法で製造する方法は、従来公知である種々の方
法が適用できる。例えば、ケイ酸ナトリウムの酸による
分解、一般反応式で下記に示す。 Na2 O・XSiO2 +HCl+H2 O→SiO2 ・n
2 O+NaCl
【0022】また、ケイ酸ナトリウムのアンモニア塩類
またはアルカリ塩類による分解、ケイ酸ナトリウムより
アルカリ土類金属ケイ酸塩を生成せしめた後、酸で分解
しケイ酸とする方法、ケイ酸ナトリウム溶液をイオン交
換樹脂によりケイ酸とする方法、天然ケイ酸またはケイ
酸塩を利用する方法などがある。
【0023】その他には、金属アルコキシドの加水分解
による方法がある。この一般反応式を下記に示す。 M(OR)n +1/2nH2 O→MO2 +nROH
【0024】この式に於いて、例えばMは金属、半金属
元素、Rはアルキル基、nは整数を表わす反応式であ
る。またこの時、2種以上の金属アルコキシドを用いれ
ば複合物が得られる。
【0025】これらの中でも適度な電気抵抗を有する点
で、無機化合物がその中でも、金属酸化物が好ましい。
【0026】特に、Si、Al、Tiの酸化物、複酸化
物が好ましい。
【0027】また表面をカップリング剤等によりあらか
じめ疎水化したものを用いてもよい。
【0028】微粒子の粒径としては、好ましくは0.0
01〜20μm、さらに好ましくは0.005〜10μ
mであるのが良い。
【0029】BET比表面積としては、好ましくは10
乃至400m2 /g、より好ましくは50乃至400m
2 /g、さらに好ましくは100乃至350m2 /gが
良い。10m2 /g未満では、本発明の範囲の多量のシ
リコーンオイルまたはシリコーンワニスを好適な粒径の
粒子として保持する事が困難となりやすい。
【0030】本発明に用いるシリコーンオイルとしては
一般式
【0031】
【外1】 〔式中、Rは炭素数1〜3のアルキル基を示し、R′は
アルキル、ハロゲン変性アルキル、フェニル、変性フェ
ニルの如きシリコーンオイル変性基を示し、R″は炭素
数1〜3のアルキル基又はアルコキシ基を示し、m及び
nは整数を示す。〕で表わされるものが好ましい。例え
ばジメチルシリコーンオイル、アルキル変性シリコーン
オイル、α−メチルスチレン変性シリコーンオイル、ク
ロルフェニルシリコーンオイル、フッ素変性シリコーン
オイル等が上げられる。しかしながら、上記シリコーン
オイルのみに限定される物ではない。
【0032】本発明に用いられるシリコーンワニスとし
ては公知の物質が使用できる。
【0033】例えば、信越シリコーン社製、KR−25
1、KP−112等が挙げられる。これらに限定される
ものではない。
【0034】本発明において、シリコーンオイルとして
は、式(I)で表わされる構造をもつアミノ変性シリコ
ーンオイルも使用できる。
【0035】
【外2】 (ここで、R1 、R6 は水素、アルキル基、アリール基
又はアルコキシ基を表わし、R2 はアルキレン基、フェ
ニレン基を表わし、R3 は含窒素複素環をその構造に有
する化合物を表わし、R4 、R5 は水素、アルキル基、
アリール基を表わす。またR2 はなくてもよい。ただし
上記のアルキル基、アリール基、アルキレン基、フェニ
レン基はアミンを含有していても良いし、また帯電性を
損ねない範囲でハロゲン等の置換基を有していても良
い。またmは1以上の数であり、n、lは0を含む正の
数である。ただしn+lは1以上の正の数である。) 上記構造中最も好ましい構造は窒素原子を含む側鎖中の
窒素原子の数が1か2であるものである。
【0036】窒素を含有する不飽和複素環として下記に
その一例を挙げる。
【0037】
【外3】 窒素を含有する飽和複素環の一例を以下に挙げる。
【0038】
【外4】 ただし本発明は何ら上記化合物例に拘束されるものでは
ないが、好ましくは5員環又は6員環の複素環をもつも
のが良い。
【0039】誘導体としては、上記化合物群に炭化水素
基、ハロゲン基、アミノ基、ビニル基、メルカプト基、
メタクリル基、グリシドキシ基、ウレイド基等を導入し
た誘導体が例示される。
【0040】これらは1種または2種以上の混合系で用
いてもよい。
【0041】本発明に用いられるシリコーンワニスとし
ては、例えばメチルシリコーンワニス、フェニルメチル
シリコーンワニス等を挙げることができ、特に、メチル
シリコーンワニスが好ましい。
【0042】メチルシリコーンワニスは、下記構造式で
示されるT31単位、D31単位、M31単位よりなるポリマ
ーであり、かつT31単位を多量に含む三次元ポリマーで
ある。
【0043】
【外5】
【0044】メチルシリコーンワニスまたはフェニルメ
チルシリコーンワニスは、具体的には例えば下記構造式
(II)で示されるような化学構造を有する物質であ
る。
【0045】
【外6】 (R31は、メチル基またはフェニル基を表わす。) 上記シリコーンワニスにおいて、特にT31単位は、良好
な熱硬化性を付与し、三次元網状構造とするために有効
な単位である。上記T31単位は、シリコーンワニス中に
10〜90モル%、特に30〜80モル%の割合で含ま
れることが好ましい。
【0046】このようなシリコーンワニスは、分子鎖の
末端もしくは側鎖に水酸基を有しており、この水酸基の
脱水縮合によって硬化することとなる。この硬化反応を
促進させるために用いることができる硬化促進剤として
は、例えば亜鉛、鉛、コバルト、スズ等の脂肪酸塩;ト
リエタノールアミン、ブチルアミン等のアミン類;など
を挙げることができる。このうち特にアミン類を好まし
く用いることができる。
【0047】上記の如きシリコーンワニスをアミン変性
シリコーンワニスとするためには、前記T31単位、D31
単位、M31単位中に存在する一部のメチル基あるいはフ
ェニル基をアミノ基を有する基に置換すればよい。アミ
ノ基を有する基としては、例えば下記構造式で示される
ものを挙げることができる。が、これらに限定されるも
のではない。
【0048】−CH2 CH2 −NH2 −CH2 (CH22 −NH2 −CH2 (CH22 −NH−(CH23 −NH2
【0049】
【外7】
【0050】上記シリコーンオイルまたはシリコーンワ
ニスは25℃に於ける粘度が、好ましくは50乃至20
0,000センチストークス、さらに好ましくは500
〜150,000センチストークス、より好ましくは
1,500〜100,000センチストークス、さらに
好ましくは3,000〜80,000センチストークス
が良い。
【0051】50センチストークス未満では、多量のシ
リコーンオイルまたはシリコーンワニスの良好な粒子化
が困難であるとともに、微粒子凝集体に安定性が無く、
熱および機械的な応力により、画質が劣化する傾向があ
る。
【0052】200,000センチストークスを超える
場合は、シリコーンオイルまたはシリコーンワニスの粒
子化が困難になる傾向がある。
【0053】シリコーンオイルまたはシリコーンワニス
の粘度測定は、ビスコテスタ−VT500(ハーケ社
製)を用いて行なう。
【0054】いくつかあるVT500用粘度センサーの
一つを選び(任意)、そのセンサー用の測定セルに測定
試料を入れて測定する。装置上に表示された粘度(pa
s)はcs(センチストークス)に換算する。
【0055】微粒子凝集体に於けるシリコーンオイルま
たはシリコーンワニスの量は、20〜90重量%、好ま
しくは27〜85重量%、さらに好ましくは40〜80
重量%の場合に所期の効果が得られる。
【0056】シリコーンオイルまたはシリコーンワニス
の量が20重量%未満の場合、転写中抜けの改良に効果
が少なく、一方90重量%を超える場合は、シリコーン
オイル、またはシリコーンワニスを粒子に保持しにくく
なり、過剰のシリコーンオイルまたはシリコーンワニス
がトナー粒子を凝集させ、画質の劣化を起し易くなる。
【0057】シリコーンオイルまたはシリコーンワニス
と微粒子とから構成される微粒子凝集体は、その比表面
積が0.01乃至50m2 /g(好ましくは0.05乃
至30m2 /g、さらに好ましくは0.1乃至10m2
/g)の場合に、良好な結果が得られる。
【0058】50m2 /gを超える場合は、シリコーン
オイルまたはシリコーンワニスが粒子として保持しにく
くトナーの凝集を引き起こし、画質の劣化が起こり易
い。
【0059】また、粒子の比表面積が50m2 /gを超
える場合は、転写中抜け改良の効果も小さくなる傾向に
ある。0.01m2 /g未満の場合は、画質が劣化する
傾向にある。
【0060】比表面積は、以下の方法によって算出され
た値である。
【0061】比表面積 BET法に従って、比表面積測定装置オートソーブ1
(湯浅アイオニクス社製)を用いて試料表面に窒素ガス
を吸着させ、BET多点法を用いて比表面積を算出す
る。
【0062】微粒子とシリコーンオイルまたはシリコー
ンワニスから成る微粒子凝集体からのシリコーンオイル
またはシリコーンワニスの溶出分は、微粒子凝集体全体
中の10重量%以上であることが好ましい。10重量%
未満であると、転写中抜け改良への効果が小さい。溶出
分の測定は、微粒子とシリコーンオイルまたはシリコー
ンワニスから成る微粒子凝集体を温度70℃以上の油浴
中にて、クロロホルムにより円筒濾紙を用いて、ソック
スレー抽出を12時間行ない抽出液をエバポレーターで
脱クロロホルムした後、残分の重量を測定し求める。
【0063】シリコーンオイルまたはシリコーンワニス
と微粒子とから構成される微粒子凝集体の適用量はトナ
ー100重量部に対して、好ましくは0.01〜10重
量部、より好ましくは0.03〜5重量部、さらに好ま
しくは0.05〜2重量部が良い。0.01重量部未満
では、転写中抜けの改良の効果が少なく、また、10重
量部以上では、トナーの定着性を損なう傾向がある。
【0064】本発明に係わるシリコーンオイルまたはシ
リコーンワニスと微粒子とから構成される微粒子凝集体
はシリコーンオイルまたはシリコーンワニスという離型
性の良好な物質を20重量%〜90重量%と比較的に多
量に含んでおり、それがトナーと感光体表面との離型性
の向上に働く。
【0065】シリコーンワニスよりシリコーンオイルの
方が感光体表面に塗布され易いのでシリコーンオイルの
方が好ましい。またシリコーンオイルにはアルコキシ基
は含まれないことが中抜けの効果の点において好まし
い。
【0066】また、そのシリコーンオイルまたはシリコ
ーンワニスは微粒子とともに粒子状に成形され安定に粒
子として、保持されており、トナーが保存中にシリコー
ンオイルまたはシリコーンワニスによって凝集すること
がなく、ガサツキ、トビチリ等のない良好な画質の画像
が得られる。
【0067】本発明の現像剤を用いる電子写真装置の転
写手段としては、潜像担持体にローラーやベルトを圧接
する接触型のものと、コロナ帯電器を用いる非接触型の
ものとがあるが、本発明の現像剤は、これらの中でも接
触型のもので特に効果が顕著である。
【0068】図3に転写ローラーの概略図を示し、図4
に転写ベルトの概略図を示す。
【0069】本発明の現像剤が適用される画像形成装置
に用いられる転写装置としては、図3に見られるような
転写ローラー、或いは図4に見られるような転写ベルト
が挙げられる。図3は典型的なこの種の画像形成装置の
要部の概略側面図であって、図示の装置は、紙面に垂直
方向にのび、矢印A方向に回転する円筒状の潜像担持体
1(以下感光体1という)、これに当接する導電性転写
ローラー2が配設してある。
【0070】図3及び図4において、静電荷像保持体で
ある感光体1の周辺には、その表面を一様に帯電させる
ための一次帯電器、該帯電面に、画像変調されたレーザ
ー光または原稿からの反射光などの光像を投写し、当該
部分の電位を減衰させて静電潜像を形成するための露光
部、現像器、転写後に感光体表面に残る残留トナーを除
去するためのクリーナ、その他画像形成に必要な部材が
配設してあるが、それらは省略してある。
【0071】転写ローラー2は芯金2aと導電性弾性層
2bを有し、導電性弾性層2bはカーボンの如き導電材
料を分散させたポリウレタン系樹脂またはエチレン−プ
ロピレン−ジエン系三元共重合体(EPDM)の如き体
積抵抗106 〜1010Ω・cmの弾性体でつくられてい
る。芯金2aには定電圧電源8によりバイアスが印加さ
れている。
【0072】バイアス条件としては、直流電圧が±0.
2〜±10KVが好ましい。また、転写ローラーは、潜
像保持体に当接圧1〜300g/cm(好ましくは3〜
100g/cm)で当接され、潜像保持体の周速度と、
等速度あるいは周速度に差をつけて回転させる。
【0073】線圧については、次式で算定する。
【0074】(線圧)[g/cm]=(転写部材に加え
られる総圧)[g]÷(当接されている長さ)[cm] 当接圧が1g/cm未満であると転写部材の搬送ブレ、
転写電流不足による転写不良が起り好ましくない。
【0075】本発明のトナーは、転写ローラーが、潜像
保持体と、等速度で回転する系に於いて、特に効果が顕
著である。
【0076】図4は本発明を転写ベルトに適用したもの
である。転写ベルト9は導電ローラー10により支持駆
動される。転写ローラーへの加圧は通常、芯金2aの端
部軸受を加圧する事により行われる。
【0077】静電荷像保持体1の表面が樹脂の如き有機
化合物である画像形成装置に対し、特に有効である。
【0078】有機化合物が表面層を形成している場合、
トナー中に含まれる結着樹脂と接着しやすく、特に同質
の材料を用いた場合、トナーと感光体表面の接点に於い
ては化学的な結合が生じやすく、転写性が低下する問題
点を有しているからである。
【0079】静電荷像保持体の表面物質としては、シリ
コーン樹脂、塩化ビニリデン系樹脂、エチレン−塩化ビ
ニリデン樹脂、スチレン−アクリロニトリル系共重合
体、スチレン−メチルメタクリレート系共重合体、スチ
レン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリカ
ーボネート樹脂等が挙げられるが、これに限定されるこ
とはなく、他のモノマー或いは例示樹脂間での共重合、
ブレンド等も使用することができる。特に、ポリカーボ
ネート樹脂に対して有効である感光体1の直径が50m
m以下(より好ましくは40mm以下、例えば25〜3
5mm)の感光ドラムを有する画像形成装置に対し、特
に有効である。
【0080】小径な感光ドラムの場合、同一の線圧にし
ても曲率が大きい為、当接部に於いて圧力の集中が起り
やすい為である。ベルト状感光体でも同一の現象がある
と考えられ、転写部での曲率25mm以下のベルト状感
光体を有する画像形成装置に対しても有効である。
【0081】さらに、図5を参照しながら、本発明の現
像剤を好ましく適用し得る画像形成装置を説明する。
【0082】バイアス印加手段142からバイアスV2
を印加されている一次帯電器である帯電ローラー135
で感光体133表面を例えば負極性に帯電し、露光14
4により静電荷像を形成し、カウンター方向に設置され
たウレタンゴム性の弾性ブレード190および磁石を内
包している現像スリーブ138を具備する現像装置13
2の磁性トナー及び微粒子凝集体を含む現像剤137で
該静電荷像を現像する。現像部において感光ドラム13
3の導電性基体と現像スリーブ138との間で、バイア
ス印加手段140により交互バイアス、パルスバイアス
及び/又は直流バイアスからなるバイアスV1 が印加さ
れている。転写紙Pが搬送されて、転写部にくるとバイ
アス印加手段143aからバイアスV3 が印加されてい
る当接転写手段143により転写紙Pの背面(感光ドラ
ム側と反対面)を帯電することにより、感光ドラム13
3表面上の現像画像(トナー像)が転写紙P上へ静電転
写される。感光ドラム133から分離された転写紙P
は、加熱加圧ローラー定着器145により転写紙P上の
トナー画像を定着するために定着処理される。
【0083】転写工程後の感光ドラムに残留する磁性ト
ナーは、クリーニングブレード134aを有するクリー
ニング手段134で除去される。クリーニング後の感光
ドラム133は、イレース露光146により除電され、
再度、帯電ローラー135による帯電工程から始まる工
程が繰り返される。
【0084】本発明でトナーの結着樹脂としては、下記
の結着樹脂の使用が可能である。
【0085】例えば、ポリスチレン、ポリ−p−クロル
スチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびそ
の置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共
重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン
−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体、スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体、スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イ
ソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル、フェノール樹脂、天然変性フェノール樹脂、天然樹
脂変性マレイン酸樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹
脂、ポリ酢酸ビニール、シリコーン樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エ
ポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポリビニルブチラール、テ
ルペン樹脂、クマロンインデン樹脂、石油系樹脂などが
使用できる。好ましい結着物質としては、スチレン系共
重合体もしくはポリエステル樹脂がある。
【0086】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えばアクリル酸、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸−
2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、メタクリル
酸、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸ブチル、メタクリル酸オクチル、アクリロニトリ
ル、メタクリルニトリル、アクリルアミドなどのような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸、マレイン酸ブチル、マレイン酸メ
チル、マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を有す
るジカルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニル、
酢酸ビニル、安息香酸ビニルなどのようなビニルエステ
ル類;例えばエチレン、プロピレン、ブチレンなどのよ
うなエチレン系オレフィン類;例えばビニルメチルケト
ン、ビニルヘキシルケトンなどのようなビニルケトン
類;例えばビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテルなどのようなビニルエー
テル類;等のビニル単量体が単独もしくは2つ以上用い
られる。
【0087】スチレン系重合体またはスチレン系共重合
体は架橋されていてもよくまた混合樹脂でもかまわな
い。
【0088】結着樹脂の架橋剤としては、主として2個
以上の重合可能な二重結合を有する化合物を用いてもよ
い、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタリンな
どのような芳香族ジビニル化合物;例えばエチレングリ
コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、1,3−ブタジオールジメタクリレートなどの
ような二重結合を2個有するカルボン酸エステル;ジビ
ニルアニリン、ジビニルエーテル、ジビニルスルフィ
ド、ジビニルスルホンなどのジビニル化合物;および3
個以上のビニル基を有する化合物;が単独もしくは混合
物として用いられる。
【0089】塊状重合法では、高温で重合させて停止反
応速度を早めることで、低分子量の重合体を得ることも
できるが、反応をコントロールしにくい問題点がある。
溶液重合法では溶媒によるラジカルの連鎖移動の差を利
用して、又開始剤量や反応温度を調節することで低分子
量重合体を温和な条件で容易に得ることができ、本発明
で用いる樹脂組成物の中で低分子量体を得る時には好ま
しい。
【0090】溶液重合で用いる溶媒としては、キシレ
ン、トルエン、クメン、酢酸セロソルブ、イソプロピル
アルコール、ベンゼン等が用いられる。スチレンモノマ
ー混合物の場合はキシレン、トルエン又はクメンが好ま
しい。重合生成するポリマーによって適宜選択される。
【0091】反応温度としては、使用する溶媒、開始
剤、重合するポリマーによって異なるが、70℃〜23
0℃で行なうのが良い。溶液重合に於いては溶媒100
重量部に対してモノマー30重量部〜400重量部で行
なうのが好ましい。
【0092】更に、重合終了時に溶液中で他の重合体を
混合することも好ましく、数種の重合体をよく混合でき
る。
【0093】また、高分子量成分やゲル成分を得る重合
法としては、乳化重合法や懸濁重合法が好ましい。
【0094】このうち、乳化重合法は、水にほとんど不
溶の単量体(モノマー)を乳化剤で小さい粒子として水
相中に分散させ、水溶性の重合開始剤を用いて重合を行
なう方法である。この方法では反応熱の調節が容易であ
り、重合の行なわれる相(重合体と単量体からなる油
相)と水相とが別であるから停止反応速度が小さく、そ
の結果重合速度が大きく、高重合度のものが得られる。
さらに、重合プロセスが比較的簡単であること、及び重
合生成物が微細粒子であるために、トナーの製造におい
て、着色剤及び荷電制御剤その他の添加物との混合が容
易であること等の理由から、トナー用バインダー樹脂の
製造方法として他の方法に比較して有利である。
【0095】しかし、添加した乳化剤のため生成重合体
が不純になり易く、重合体を取り出すには塩析などの操
作が必要であるので懸濁重合が簡便な方法である。
【0096】懸濁重合においては、水系溶媒100重量
部に対して、モノマー100重量部以下(好ましくは1
0〜90重量部)で行なうのが良い。使用可能な分散剤
としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコー
ル部分ケン化物、リン酸カルシウム等が用いられ、水系
溶媒に対するモノマー量等で適当量であるが、一般に水
系溶媒100重量部に対して0.05〜1重量部で用い
られる。重合温度は50〜95℃が適当であるが、使用
する開始剤、目的とするポリマーによって適宜選択すべ
きである。又開始剤種類としては、水に不溶或は難溶の
ものであれば用いることが可能である。
【0097】使用する開始剤としては、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート、クミルパーピバレ
ート、t−ブチルパーオキシラウレート、ベンゾイルパ
ーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、オクタノイ
ルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t
−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2′−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2′−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,4−ビ
ス(t−ブチルパーオキシカルボニル)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、
n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バリ
レート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプロピ
ル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキサン,2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、
ジ−t−ブチルジパーオキシイソフタレート、2,2−
ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシ
ル)プロパン、ジ−t−ブチルパーオキシα−メチルサ
クシネート、ジ−t−ブチルパーオキシジメチルグルタ
レート、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフ
タレート、ジ−t−ブチルパーオキシアゼラート、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、ジエチレングリコール−ビス(t−ブチルパー
オキシカーボネート)、ジ−t−ブチルパーオキシトリ
メチルアジペート、トリス(t−ブチルパーオキシ)ト
リアジン、ビニルトリス(t−ブチルパーオキシ)シラ
ン等が挙げられ、これらが単独あるいは併用して使用で
きる。
【0098】その使用量はモノマー100重量部に対
し、0.05重量部以上(好ましくは0.1〜15重量
部)の濃度で用いられる。
【0099】本発明に用いられるポリエステル樹脂の組
成は以下の通りである。
【0100】2価のアルコール成分としては、エテレン
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、又(A)
式で表わされるビスフェノール及びその誘導体;
【0101】
【外8】 (式中Rはエチレンまたはプロピレン基であり、x,y
はそれぞれ0以上の整数であり、かつ、x+yの平均値
は0〜10である。) 又(B)式で示されるジオール類;
【0102】
【外9】 (式中R′は−CH2 CH2 −又は
【0103】
【外10】 x′,y′は、0以上の整数であり、かつ、x+yの平
均値は0〜10である。)が挙げられる。
【0104】2価の酸成分としては、例えばフタル酸、
テレフタル酸、イソフタル酸、無水フタル酸などのベン
ゼンジカルボン酸類又はその無水物、低級アルキルエス
テル;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン
酸などのアルキルジカルボン酸類又はその無水物、低級
アルキルエステル;n−ドデセニルコハク酸、n−ドデ
シルコハク酸などのアルケニルコハク酸類もしくはアル
キルコハク酸類、又はその無水物、低級アルキルエステ
ル;フマル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸
などの不飽和ジカルボン酸類又はその無水物、低級アル
キルエステル;等のジカルボン酸類及びその誘導体が挙
げられる。
【0105】また、架橋成分として働く3価以上のアル
コール成分と3価以上の酸成分を併用することが好まし
い。
【0106】3価以上の多価アルコール成分としては、
例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロ
ール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタン
トリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオ
ール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,
3,5−トリヒドロキシベンゼン等が挙げられる。
【0107】また、本発明における3価以上の多価カル
ボン酸成分としては、例えばトリメリット酸、ピロメリ
ット酸、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,
2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタ
レントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカル
ボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,
5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル
−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テト
ラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−
オクタンテトラカルボン酸、エンポール三量体酸、及び
これらの無水物、低級アルキルエステル;次式
【0108】
【外11】 (式中Xは炭素数3以上の側鎖を1個以上有する炭素数
5〜30のアルキレン基又はアルケニレン基)で表わさ
れるテトラカルボン酸等、及びこれらの無水物、低級ア
ルキルエステル等の多価カルボン酸類及びその誘導体が
挙げられる。
【0109】本発明に用いられるアルコール成分として
は40〜60mol%、好ましくは45〜55mol
%、酸成分としては60〜40mol%、好ましくは5
5〜45mol%であることが好ましい。
【0110】また3価以上の多価の成分は、全成分中の
5〜60mol%であることが好ましい。
【0111】現像性、定着性、耐久性、クリーニング性
の点からスチレン−不飽和カルボン酸誘導体共重合体、
ポリエステル樹脂、及びこれらのブロック共重合体、グ
ラフト化物、更にはスチレン系共重合体とポリエステル
樹脂の混合物が好ましい。
【0112】また、GPLにより測定される分子量分布
で105 以上の領域にピークを有することが好ましく、
更に3×103 〜5×104 の領域にもピークを有する
ことが定着性、耐久性の点で好ましい。
【0113】このような樹脂成分は、たとえば以下に示
すような方法を用いて得ることができる。
【0114】溶液重合、塊状重合、懸濁重合、乳化重
合、ブロック共重合、グラフト化などを応用し、分子量
3×103 〜5×104 の領域にメインピークを有する
重合体(L)と、105 以上の領域にメインピークを有
する重合体あるいはゲル成分を含有する重合体(H)を
形成する。これらの成分を溶融混練時にブレンドするこ
とによって得ることができる。ゲル成分は溶融混練時に
一部あるいは全部切断することができ、THF可溶分と
なって105 以上の領域の成分としてGPCで測定され
るようになる。
【0115】特に好ましい方法としては、重合体(L)
または重合体(H)を溶液重合で形成し、重合終了時
に、他方を溶媒中でブレンドする方法、一方の重合体存
在下で他方の重合体を重合する方法、重合体(H)を懸
濁重合で形成し、この重合体存在下で重合体(L)を溶
液重合で重合して得る方法や溶液重合終了時に溶媒中で
重合体(H)をブレンドする方法、重合体(L)存在下
で、重合体(H)を懸濁重合で重合し得る方法などがあ
る。これらの方法を用いることにより、低分子量分と高
分子量分が均一に混合した重合体が得られる。
【0116】また、正帯電性トナーの場合には、スチレ
ン−アクリル共重合体、スチレン−メタクリル−アクリ
ル共重合体、スチレン−メタクリル−共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、酸価が10以下のポリエステ
ル樹脂及び、これらのブロック共重合体、グラフト化
物、ブレンド樹脂が好ましく、また負帯電性トナーの場
合には、スチレン−アクリル共重合体、スチレン−メタ
クリル−アクリル共重合体、スチレン−メタクリル−共
重合体及びこれらのもとマレイン酸モノエステルとの共
重合体、ポリエステル樹脂、及び、これらのブロック共
重合体、グラフト化物、ブレンド樹脂が、現像性の点で
好ましい。
【0117】特に圧力定着方式に供せられるトナー用の
結着樹脂としては、低分子量ポリエチレン、低分子量ポ
リプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレ
ン−アクリル酸エステル共重合体、高級脂肪酸、ポリア
ミド樹脂、ポリエステル樹脂が挙げられる。これらは、
単独でまたは混合して用いることが好ましい。
【0118】また定着時の定着部材からの離型性の向
上、定着性の向上の点から次のようなワックス類をトナ
ー中に含有させることも好ましい。
【0119】パラフィンワックス及びその誘導体、モン
タンワックス及びその誘導体、マイクロクリスタリンワ
ックス及びその誘導体、フィッシャートロプシュワック
ス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及びその誘
導体、カルナバワックス及びその誘導体などで、誘導体
には酸化物や、ビニル系モノマーとのブロック共重合
物、グラフト変性物を含む。
【0120】その他、アルコール、脂肪酸、酸アミド、
エステル、ケトン、硬化ひまし油及びその誘導体、植物
系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、ペトロ
ラクタム等も利用できる。
【0121】中でも好ましく用いられるワックスは、オ
レフィンを高圧下でラジカル重合あるいはチーグラー触
媒を用いて重合した低分子量のポリオレフィン及びこの
時の副生成物、高分子量のポリオレフィンを熱分解して
得られる低分子量のポリオレフィン、一酸化炭素、水素
からなる合成ガスから触媒を用いて得られる炭化水素の
蒸留残分、あるいはこれらを水素添加して得られる合成
炭化水素などから得られるワックスが用いられ、酸化防
止剤が添加されていてもよい。あるいは、直鎖状のアル
コール、酸アミド、エステルあるいは、モンタン系誘導
体である。また、脂肪酸等の不純物を予め除去してある
ものも好ましい。
【0122】特に好ましいものは、チーグラー触媒でエ
チレンなどのオレフィンを重合したもの及びこの時の副
生成物、フィッシャトロプシュワックスなどの炭素数が
数千、特には千ぐらいまでの炭化水素を母体とするもの
が良い。
【0123】これらのワックスから、プレス発汗法、溶
剤法、真空蒸留、超臨界ガス抽出法、分別結晶化(例え
ば、融液晶析及び結晶ろ別)等を利用して、ワックスを
分子量により分別したワックスが本発明に用いられる。
また分別後に、酸化やブロック共重合、グラフト変性を
行なってもよい。例えば、これらの方法で、低分子量分
を除去したもの、低分子量分を抽出したもの、更にこれ
らから低分子量分を除去したものなどの任意の分子量分
布を持つものである。
【0124】分子量で分別を行なったワックスは、摩擦
帯電に影響を及ぼすことが少なく、現像性に悪影響を与
えないので特に好ましいものである。
【0125】本発明に使用されるワックスは、融点が7
0〜155℃で、160℃における溶融粘度が500c
P以下であることが好ましく、融点が75〜145℃
で、140℃における溶融粘度が1000cP以下であ
ることがより好ましく、融点が80〜135℃で、14
0℃における溶融粘度が500cP以下であることが特
に好ましい。
【0126】磁性トナーの場合に用いる磁性粉として
は、強磁性の元素を含む合金及至化合物の粉末が好まし
く用いられる。例えば、マグネタイト、マグヘマイト、
フェライト等の鉄、コバルト、ニッケル、マンガン亜鉛
等の合金や化合物、その他の強磁性合金等従来より磁性
材料として知られているもの等を挙げる事ができる。
【0127】また、磁性粉粒子の表面あるいは内部にS
i,Al,Mg等の金属イオンの酸化物、含水酸化物、
水酸化物等の化合物を含むものを用いる事ができる。
【0128】また、磁性粉粒子の表面にカップリング
剤、脂肪酸系化合物、樹脂等の有機化合物が反応、吸
着、付着しているものを用いる事ができる。
【0129】磁性体の形状としては、八面体、六面体、
球形、針状、鱗片状等がある。
【0130】磁性体の窒素ガス吸着法によるBET比表
面積としては、1m2 /g〜40m2 /gさらには、2
2 /g〜30m2 /gのものが好ましい。
【0131】磁性体の飽和磁化としては、10Kエルス
テッドの磁場で、5emu/g〜200emu/gさら
には、10emu/g〜150emu/gの幅囲のもの
が好ましい。
【0132】磁性体の残留磁化としては、10Kエルス
テッドの磁場で、1emu/g〜100emu/gさら
には、1emu/g〜70emu/gが好ましい。
【0133】磁性体の平均粒子径としては、0.05〜
1.0μm、さらに好ましくは0.1〜0.6μm、さ
らに好ましくは0.1〜0.4μmのものが良い。
【0134】トナーへの磁性粉の含有量としては、結着
樹脂100重量部に対して、5〜200重量部、さらに
は10〜150重量部であることが良い。5重量部未満
では、トナーの磁気力が小さく、カブリ、飛散が発生し
やすい。200重量部を越える場合は、定着性をそこな
う傾向がある。
【0135】本発明の特徴とする、帯電量分布をトナー
に与えるため、次の荷電制御剤を添加することが好まし
く、他の構成材料ごとによって、添加する化合物の種
類、添加量によってコントロールすることができる。
【0136】(1)トナーを正荷電性に制御するものと
して下記の物質がある。
【0137】ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による変成
物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレートなどの四級アンモニウム塩、
及びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム
塩及びこれらのレーキ顔科、トリフェニルメタン染料及
びこれらのレーキ顔科、(レーキ化剤としては、りんタ
ングステン酸、りんモリブデン酸、りんタングステンモ
リブデン酸、アンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、フェ
リシアン化物、フェロシアン化物など)高級脂肪酸の金
属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズオキサ
イド、ジシクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガ
ノスズオキサイド;ジブチルスズボレート、ジオクチル
スズボレート、シクロヘキシルスズボレートなどのジオ
ルガノスズボレート類;グアニジニン化合物、イミダゾ
ール化合物。これらを単独で或いは2種類以上組合せて
用いることができる。これらの中でも、トリフェニルメ
タン化合物、カウンターイオンがハロゲンでない四級ア
ンモニウム塩が好ましく用いられる。また一般式(1)
【0138】
【外12】 [R1 :H,CH32 ,R3 :置換または未置換のアルキル基(好ましく
は、C1 〜C4 )]で表わされるモノマーの単重合体:
前述したスチレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステルの如き重合性モノマーとの共重合体を正荷電性
制御剤として用いることができる。この場合これらの荷
電制御剤は、結着樹脂(の全部または一部)としての作
用をも有する。
【0139】トナーを負荷電性に制御するものとして下
記物質がある。
【0140】例えば有機金属錯体、キレート化合物が有
効であり、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯
体、芳香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族ダイカルボ
ン酸系の金属錯体がある。他には、芳香族ハイドロキシ
カルボン酸、芳香族モノ及びポリカルボン酸及びその金
属塩、無水物、エステル類、ビスフェノール等のフェノ
ール誘導体類などがある。
【0141】また次に示した一般式(3)で表わされる
アゾ系金属錯体が好ましい。
【0142】
【外13】 [式中Mは配位中心金属を表わし、Sc、Ti、V、C
r、Co、Ni、Mn、Fe等があげられる。Arはア
リール基であり、フェニル基、ナフチル基などがあげら
れ、置換基を有していてもよい。この場合の置換基とし
ては、ニトロ基、ハロゲン基、カルボキシル基、アニリ
ド基および炭素数1〜18のアルキル基、アルコキシ基
などがある。X、X′、Y、Y′は−O−、−CO−、
−NH−、−NR−(Rは炭素数1〜4のアルキル基)
である。
【0143】
【外14】 は水素、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、脂肪族
アンモニウムあるいはなしを示す。]特に中心金属とし
てはFe、Crが好ましく、置換基としては、ハロゲ
ン、アルキル基、アニリド基が好ましくカウンターイオ
ンとしては水素、アンモニウム、脂肪族アンモニウムが
好ましい。
【0144】あるいは次の一般式(4)に示した塩基性
有機酸金属錯体も負帯電性を与えるものであり、本発明
に使用できる。
【0145】
【外15】 〔式中、Mは配位中心金属を表わし、Cr、Co、N
i、Mn、Fe、Zn、Al、Si、Bなどが挙げられ
る。Aは
【0146】
【外16】 (アルキル基などの置換基を有していてもよい)、
【0147】
【外17】 (Xは、水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基を示す)お
よび
【0148】
【外18】 (Rは、水素原子、C1 〜C18のアルキル又はアルケニ
ル基を示す)を表わす。
【0149】
【外19】 は水素、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、脂肪族
アンモニウムあるいはなし等が挙げられる。Zは−O−
あるいは
【0150】
【外20】 である。
【0151】特に中心金属としては、Fe、Crが好ま
しく置換基としてはアルキル基、アリール基、ハロゲン
が好ましくカウンターイオンは、水素、アンモニウム、
脂肪族アンモニウムが好ましい。
【0152】電荷制御剤をトナーに含有させる方法とし
ては、トナー内部に添加する方法と外添する方法があ
る。これらの電荷制御剤の使用量としては、結着樹脂の
種類、他の添加剤の有無、分散方法を含めたトナー製造
方法によって決定されるもので、一義的に限定されるも
のではないが、好ましくは結着樹脂100重量部に対し
て0.1〜10重量部、より好ましくは0.1〜5重量
部の範囲で用いられる。また、外添する場合は、樹脂1
00重量部に対し0.01〜10重量部が好ましく、特
に、メカノケミカル的にトナー粒子表面に固着させるの
が好ましい。
【0153】本発明の現像剤に使用されるトナーとして
は、重量的粒径3〜15μm(より好ましくは4〜9μ
m)を有するものが、解像性及び好適な凝集性の点で好
ましい。
【0154】着色剤としても従来より知られている無機
・有機の染料・顔料が使用可能であり、例えば、カーボ
ンブラック・アニリンブラック・アセチレンブラック・
ナフトールイエロー・ハンザイエロー・ローダムレーキ
・アリザリンレーキ・ベンガラ・フタロシアニンブルー
・インダンスレンブルー等がある。これらは通常、結着
樹脂100重量部に対し0.5〜20重量部使用され
る。
【0155】本発明に係るトナーを製造するにあたって
は、上述した様なトナー構成材料をボールミルその他の
混合機により充分混合した後、熱ロールニーダー、エク
ストルーダーの如き熱混練機を用いて良く混練し、混練
物を冷却固化後、機械的な粉砕、粉砕物の分級によって
トナーを得る方法が好ましい。他には、結着樹脂の溶液
中に構成材料を分散した後、噴霧乾燥することによりト
ナーを得る方法;結着樹脂を構成すべき単量体に所定の
材料を混合して乳化懸濁液とした後に、重合させてトナ
ーを得る重合法によるトナーの製造法がある。本発明に
係るトナーは、コア材及びシェル材から成るマイクロカ
プセルトナーであっても良い。
【0156】さらに必要に応じ所望の添加剤をヘンシェ
ルミキサー等の混合機により充分混合し、本発明に係る
トナーを得ることができる。
【0157】また、トナーに好ましい帯電性、耐久性、
クリーニング性、流動性を与える為に次のようなものを
外添混合することも好ましい。
【0158】例えば、湿式製法シリカ、乾式製法シリカ
等の微粉末シリカ、それらシリカをシランカップリング
剤、チタンカップリング剤、シリコンオイル等により表
面処理を施した処理シリカ、アルミナ、酸化チタン(チ
タニア)、酸化ゲルマニウム、酸化ジルコニウム等の金
属酸化物、炭化ケイ素、炭化チタン等の炭化物、及び窒
化ケイ素、窒化ゲルマニウム等の窒化物などの無機微粉
体である。
【0159】本発明に用いられる無機微粉体は、トナー
100重量部に対して0.01〜8重量部、好ましくは
0.1〜4重量部使用するのが良い。
【0160】好ましくは、BET法で測定した窒素吸着
による比表面積が30m2 /g以上(特に50〜400
2 /g)の範囲内のシリカ微粉体または酸化チタン微
粉体が微粒子凝集体との組合せにおいて良好な結果を与
える。トナー100重量部に対してシリカ微粉体または
酸化チタン微粉体0.01〜8重量部、好ましくは0.
1〜5重量部使用するのがよい。
【0161】又、本発明に用いられるシリカ微粉末は、
必要に応じ、疎水化、帯電性コントロール、などの目的
で少量のシリコーンワニス、各種変性シリコーンワニ
ス、シリコーンオイル、各種変性シリコーンオイル、シ
ランカップリング剤、官能基を有するシランカップリン
グ剤、その他の有機ケイ素化合物等の処理剤で、あるい
は種々の処理剤で併用して処理されていることも好まし
い。
【0162】表面処理されている場合も、シリカ微粉体
または酸化チタン微粉体はBET比表面積が30m2
g以上(より好ましくは、50〜400m2 /g)を有
しているのが良い。
【0163】また、現像性、耐久性を向上させるために
次の無機粉体を添加することも好ましい。マグネシウ
ム、亜鉛、アルミニウム、セリウム、コバルト、鉄、ジ
ルコニウム、クロム、マンガン、ストロンチウム、錫、
アンチモンなどの金属酸化物;チタン酸カルシウム、チ
タン酸マグネシウム、チタン酸ストロンチウムなどの複
合金属酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭
酸アルミニウム等の金属塩;カオリンなどの粘度鉱物;
アパタイトなどリン酸化合物;炭化ケイ素、窒化ケイ素
などのケイ素化合物;カーボンブラックやグラファイト
などの炭素粉末が挙げられる。なかでも、酸化亜鉛、酸
化アルミニウム、酸化コバルト、二酸化マンガン、チタ
ン酸スロンチウム、チタン酸マグネシウムなどが好まし
い。
【0164】同様の目的で、以下の有機粒子や複合粒子
を添加することも好ましい。ポリアミド樹脂粒子、シリ
コーン樹脂粒子、シリコーンゴム粒子、ウレタン粒子、
メラミン−ホルムアルデヒド粒子、アクリル樹脂粒子な
どの樹脂粒子;ゴム、ワックス、脂肪酸系化合物、樹脂
等と金属、金属酸化物、塩、カーボンブラック等の無機
粒子とからなる複合粒子が挙げられる。
【0165】更に次のような滑剤粉末を添加することも
できる。テフロン、ポリフッ化ビニリデンなどのフッ素
樹脂:フッ化カーボンなどのフッ素化合物。ステアリン
酸亜鉛等の脂肪酸金属塩;脂肪酸、脂肪酸エステル等の
脂肪酸誘導体。硫化モリブデン、アミノ酸およびアミノ
酸誘導体が挙げられる。
【0166】2成分現像方法に用いる場合のキャリアと
しては、従来知られているものがすべて使用可能である
が、具体的には、表面酸化または未酸化の鉄、ニッケ
ル、コバルト、マンガン、クロム、希工類等の金属及び
それらの合金または酸化物などの平均粒径20〜300
μmの粒子が使用される。
【0167】またそれらキャリア粒子の表面に、スチレ
ン系樹脂、アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素
系樹脂、ポリエステル樹脂等の物質を付着または被覆さ
せたもの等が好ましく使用される。
【0168】微粒子凝集体の製造例を以下に説明する。
【0169】微粒子凝集体1 乾式法で合成された酸化ケイ素微粉体(比表面積:20
0m2 /g)を80℃に加熱した密閉型ヘンシェルミキ
サー中に入れ、該酸化ケイ素微粉体100重量部に対し
て、150重量部の処理量となる様にアルコールで希釈
したジメチルシリコーンオイル(25℃に於ける粘度1
2,000cs)を噴霧しながら高速で攪拌し、ジメチ
ルシリコーンオイルを60重量%含有するBET比表面
積2.5m2 /gの微粒子凝集体1を得た。
【0170】微粒子凝集体2 微粒子として、乾式法で合成された酸化ケイ素微粉体
(比表面積:200m2/g)の表面をシランカップリン
グ剤で疎水化したものを用いる以外は、微粒子凝集体1
と同様にしてBET比表面積2.2m2 /gの微粒子凝
集体2を得た。
【0171】微粒子凝集体3〜6 微粒子として表1に示した様なものを用いる以外は、微
粒子凝集体1と同様にして微粒子凝集体3〜6を得た。
【0172】微粒子凝集体7〜10 シリコーンオイルとして表1に示した粘度の異なるジメ
チルシリコーンオイルを用いる以外は、微粒子凝集体1
と同様にして微粒子凝集体7〜10を得た。
【0173】微粒子凝集体11〜14 シリコーンオイルとしてアミノ変性シリコーンオイル
(粘度3,500センチポイズ;アミン価2000)を
表2に示した量で用いる以外は、微粒子凝集体1と同様
にして微粒子凝集体11〜14を得た。
【0174】微粒子凝集体15〜16 微粒子としてアミノシランカップリング剤で疎水化した
シリカを用いる以外は微粒子凝集体11〜14と同様に
して、微粒子凝集体15〜16を得た。
【0175】微粒子凝集体17〜20 微粒子凝集体製造時のジメチルシリコーンオイルの噴霧
条件、及び攪拌条件を変化させ、ジメチルシリコーンオ
イルの量を100重量部にする以外は微粒子凝集体7と
同様にしてBET比表面積の異なる微粒子凝集体17〜
20を得た。
【0176】
【表1】
【0177】
【表2】
【0178】トナーの製造例を以下に説明する。
【0179】磁性トナー1 スチレン−ブチルアクリレート−マレイン酸モノブチル
共重合体 100重量部 磁性酸化鉄(平均粒径0.2μ) 100重量部 低分子量ポリプロピレン 4重量部 モノアゾ鉄錯体 1重量部 上記材料を予備混合した後に、130℃に設定した2軸
混練押し出し機によって、溶融混練を行った。混練物を
冷却後、粗粉砕し、ジェット気流を用いた粉砕機によっ
て微粉砕し、更に風力分級器を用いて分級し、重量平均
粒径7.0μmの分級粉(磁性トナー1)を得た。
【0180】磁性トナー2 スチレン−ブチルアクリレート共重合体 100重量部 磁性酸化鉄(平均粒径0.2μm) 80重量部 炭化水素ワックス 4重量部 トリフェニルメタン化合物 2重量部 (構造式を以下に示す)
【0181】
【外21】
【0182】上記材料を予備混合した後、130℃に設
定した2軸混練押し出し機によって溶融混練を行った。
混練物を冷却後、粗粉砕し、ジェット気流を用いた粉砕
機によって微粉砕し、更に風力分級機を用いて分級し、
重量平均粒径8.5μmの分級粉(磁性トナー2)を得
た。
【0183】非磁性トナー1 スチレン−ブチルアクリレート−ジメチルアミノエチル
アクリレート共重合体75重量部 スチレン−ブタジエン共重合体 25重量部 低分子量ポリプロピレン 4重量部 赤色不溶性アゾ顔料 5重量部 上記材料を予備混合した後、130℃に設定した2軸混
練押し出し機によって溶融混練を行った。混練物を冷却
後、粗粉砕し、ジェット気流を用いた粉砕機によって微
粉砕し、更に風力分級機を用いて分級し、平均粒径1
2.5μmの分級粉(非磁性トナー1)を得た。
【0184】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。
【0185】実施例1 磁性トナー1 100重量部に、ジメチルシリコーンオ
イルで疎水化したシリカ(BET比表面積:140m2
/g;シリコーンオイル量16重量%)0.8重量部
と、BET比表面積2.5m2 /gの微粒子凝集体1
0.4重量部とをヘンシェルミキサーで攪拌及び混合し
て現像剤を調製した。
【0186】この現像剤をキヤノン製レーザービームプ
リンターLBP−B406Eの転写ローラーの周速を潜
像保持体と等速する様に改造し、OPC感光体への当接
圧を5g/cm改造したものに適用し、連続2,000
枚プリントした。
【0187】プリントの初期と2,000枚時に120
g/m2 の厚紙とOHPフィルムそれぞれにプリントを
し、転写中抜けを評価した。その結果を表3に示す。
【0188】実施例2〜10 微粒子凝集体として表3に示すものを用いる以外は実施
例1と同様にして現像剤を得、実施例1と同様に評価し
た。その結果を表3に示す。
【0189】比較例1 微粒子凝集体1を用いない以外は実施例1と同様にして
現像剤を得、実施例1と同様に評価した。その結果を表
3に示す。
【0190】実施例11〜13 微粒子凝集体1の添加量を表4に示した量にする以外は
実施例1と同様にして現像剤を得、実施例1と同様に評
価した。その結果を表4に示す。
【0191】実施例14 磁性トナー2 100重量部と、アミノ変性シリコーン
オイルで疎水化したシリカ(BET比表面積:85m2
/g;アミノ変性シリコーンオイル量10重量%)0.
4重量部と、微粒子凝集体11の0.5重量部とをヘン
シェルミキサーで攪拌及び混合し、現像剤とした。
【0192】キヤノン製複写機NP−2020の転写装
置を転写ローラに改造したものに得られた現像剤を適用
し、連続2,000枚複写を行った。
【0193】転写ローラとしては、導電性カーボンとE
PDM樹脂から成る導電性弾性層を有する外径16mm
のものを用い、この転写ローラを感光体表面に5g/c
mの当接圧で当接させ、感光体の周速と等速で回転する
ように設定した。バイアス条件として、3.8KVの直
流電圧をかけ、−50μAの電流値に設定した。
【0194】初期と2,000枚時に、120g/m2
の厚紙とOHPフィルムそれぞれに複写を行い、転写中
抜けを評価した。その結果を表4に示した。
【0195】実施例15〜19 微粒子凝集体として表4に示すものを用いる以外は実施
例1と同様にして現像剤を得、実施例1と同様に評価し
た。その結果を表4に示す。
【0196】比較例2 微粒子凝集体11を用いない以外は実施例14と同様に
して現像剤を得、実施例14と同様に評価した。その結
果を表4に示す。
【0197】比較例3 微粒子凝集体1のかわりに、ジメチルシリコーンオイル
(粘度300cs)そのものを0.4重量部用いる以外
は実施例1と同様にして現像剤を得、実施例1と同様に
評価した。その結果を表4に示す。
【0198】実施例20 非磁性トナー1 100重量部と、アミノ変性シリコー
ンオイルで疎水化したシリカ(比表面積:85m2
g;シリコーンオイル量10重量%)0.8重量部と、
微粒子凝集体12の0.4重量部とポリフッ化ビニリデ
ン微粒子0.5重量部とをヘンシェルミキサーで攪拌及
び混合し、現像剤を得た。
【0199】この現像剤8重量部と磁性キャリア(スチ
レンアクリル共重合体とフッ化ビニリデン重合体の混合
物による樹脂コートフェライトキャリア、平均径:65
μm)100重量部とをV型混合機で混合し、二成分系
現像剤とした。
【0200】この現像剤を実施例14で用いたNP−2
020の改造機のカラー現像器に適用し、1,000枚
複写した。初期と1,000枚時に120g/m2 の厚
紙とOHPフィルムそれぞれに複写を行い、転写中抜け
を評価した。その結果を表5に示す。
【0201】実施例21 微粒子凝集体12のかわりに、微粒子凝集体15を用い
る以外は実施例20と同様にして現像剤を得、同様に評
価をした。その結果を表5に示す。
【0202】実施例22〜25 微粒子凝集体1のかわりに、表5に示すような微粒子凝
集体を用いる以外は実施例1と同様に現像剤を得、実施
例1と同様に評価した。その結果を表5に示す。
【0203】
【表3】
【0204】
【表4】
【0205】
【表5】
【0206】転写中抜けの評価 ○ …まったく問題ナシ ○△…ほんのわずかに発生している程度 △ …発生はしているものの使用可能 × …実用困難 ガサツキ(ハーフトーン) ○…均一でまったく問題ナシ △…若干ガサついているものの問題ナシ ×…実用困難
【0207】
【発明の効果】本発明の静電荷像現像剤は、転写中抜け
の抑制に対して極めて顕著な効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1aは、正常な画像を示す図であり、図1b
は転写中抜け現象が発生している画像を示す図である。
【図2】図2aは、正常な画像を示す図であり、図2b
は転写中抜け現象が発生している画像を示す図である。
【図3】転写ローラを具備する静電転写装置の概略的説
明図である。
【図4】転写ベルトを具備する静電転写装置の概略的説
明図である。
【図5】本発明の装置ユニットを装着した画像形成装置
の一具体例を示す概略図である。
【符号の説明】 1 感光体 2 転写ローラ 8 バイアス手段 9 転写ベルト 133 感光ドラム 137 現像剤 143 当接転写手段 190 弾性ブレード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩原 和義 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーと、シリコーンオイルまたはシリ
    コーンワニスの存在量が20〜90重量%の微粒子凝集
    体とを含有することを特徴とする静電荷像現像用現像
    剤。
  2. 【請求項2】 微粒子凝集体は、BET比表面積が0.
    01〜50m2 /gであり、シリコーンオイルまたはシ
    リコーンワニスの存在量が27〜85重量%である請求
    項1の静電荷像現像用現像剤。
  3. 【請求項3】 トナー100重量部当り、BET比表面
    積0.05〜30m2 /gの微粒子凝集体0.01〜1
    0重量部及びBET比表面積50〜400m2 /gのコ
    ロイダルシリカ0.01〜8重量部を含有する請求項1
    または2の静電荷像現像用現像剤。
  4. 【請求項4】 トナー100重量部当り、BET比表面
    積0.05〜30m2 /gの微粒子凝集体0.01〜1
    0重量部及び酸化チタン微粉体0.01〜8重量部を含
    有する請求項1乃至3のいずれかの静電荷像現像用現像
    剤。
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