JPH0623219B2 - 小さいk‐値のポリアクリルニトリル、その製造方法およびその用途 - Google Patents

小さいk‐値のポリアクリルニトリル、その製造方法およびその用途

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JPH0623219B2 JP59162984A JP16298484A JPH0623219B2 JP H0623219 B2 JPH0623219 B2 JP H0623219B2 JP 59162984 A JP59162984 A JP 59162984A JP 16298484 A JP16298484 A JP 16298484A JP H0623219 B2 JPH0623219 B2 JP H0623219B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、34〜15の極めて小さいK−値を有するア
クリルニトリルの単一重合体の製造方法並びにその際に
得られる生成物およびその用途に関する。
高分子量のアクリルニトリルの単一−および−共重合体
は工業界において大規模に製造されている。これらは特
に、繊維および糸を製造する為の原料として用いられ
る。これら高分子重合体のK−値は一般に80〜90で
ある。かかる重合体の製造は主として水性媒体中での沈
澱重合法に従って行なう。通例にはレドツクス重合法が
有利であり、この場合にはラジカル供与体−無機系の過
酸化化合物−を還元剤と一諸に用いている。
K−値を理解する為にはおよび測定する為にはフィケン
チャー(Fikenscher)、“セルロース化学(Cellulosec
hemie)13”,(1932),58を参照されたい。
低分子量のアクリルニトリルの単一−および−共重合体
は既に度々記述されている。しかしこれらの場合に得ら
れる生成物の比較は困難である。何故ならば、粘度測定
で得られる分子量Mvは粘度測定された極限粘度〔η〕か
ら色々な方程式によって算出されるからである。多くの
執筆者が粘度測定で得られる値の代りに滲透圧測定によ
りそして数平均値としての分子量Mnを記している。周知
の様に分子量MvおよびMnの値は非常に稀にしか一致せ
ず、例えばMnの値はMvの値の半分であり得る。本明細書
では平均分子量を示す為のパラメータとして、フィケン
チャーの“K−値”を用いる。これはアクリルニトリル
重合体にとって工業界において一般的な通例のパラメー
ターである。
“コロイド−およびポリマーサイエンス(Colloid and
Polymer Sciencl)”256,第1027頁(1978)に
は、21、690〜8.650の低分子量Mvのアクリル
ニトリル単一重合体の製法が既に開示されている。この
重合は溶液重合法に従ってジメチルホルムアミド中でラ
ジカラ供与体としての有機系アゾ化合物の使用下に実施
される。この方法の場合には最終生成物は溶液状態で生
じ、更に費用を掛けて単離しなければならない。この種
の重合体は末端スルホナート−および/または−スルフ
ァート基を有していない。
分子量Mv約30,000〜2,000の低分子量ポリアクリルニト
リルを製造する為の別の溶液重合法が米国特許第2,7
63,636号明細書にも開示されている。この重合は
触媒としてのHあるいはKを含有する
高濃度塩酸溶液、例えば塩化亜鉛溶液中で行なう。しか
し還元剤なしにCu2+−イオンの存在下で行なっている。
米国特許第3,208,962号明細書に記載されてい
る、アクリルニトリルの単一−および共重合体も溶液重
合法に従って濃厚塩化亜鉛溶液中でHおよび塩素
のオキシ酸によって製造されている。上記方法の場合と
同様に最終生成物は費用を掛けなければ単離できず、用
いる塩溶液の回収には著しい困難を伴なう。
ドイツ特許出願公告第2,655,714号明細書に
は、沈澱重合法によっても製造される非常に低いK−値
のアクリルニトリル単−重合体の製法が開示されてい
る。しかしながら反応媒体としてイソプロパノールと水
との混合物が用いられそして重合が不連続的に実施され
る。反応混合物中にイソプロパノールが存在すること
が、アクリルニトリルおよび水の代りに三成分系を蒸留
により分離しなければならないので、未反応の単量体ア
クリルニトリルの回収を困難にする。この文献の場合に
は触媒としてのHおよび活性剤としてのヒドロキ
シアミン−あるいはヒドラジン塩が記載されている。こ
れら還元剤はその毒性の為に廃水において環境保護問題
をもたらす。更に上記重合体は鎖状分子中に末端スルホ
ナート−および/または−スルファート基を含有してい
ない。
ドイツ特許第2,318,609号明細書には、沈殿重
合法に従ってアクリルニトリルの単一−および共重合体
の製法が記載されている。反応媒体として水が用いら
れ、過硫酸塩−触媒およびピロ亜硫酸塩−活性剤を用い
て行なわれる。しかしこの方法は35のK−値までの重
合体しかもたらさない。重合体混合物を基準として0.
1〜1.5重量%の低いアクリルニトリル濃度のもと
で、希釈された水溶液の状態でしか製造できないという
欠点もある。このことは、必然的に空時収率を低いもの
とする。この重合は鉄イオンの不存在下に実施され、鉄
および痕跡量の重金属の為の錯塩形成剤として役立つポ
リリン酸塩を添加する。米国特許第3,488,336
号明細書にも、水性媒体中でpH−値>4のもとで過硫酸
塩−触媒によって活性剤および促進剤の不使用下に不連
続的に沈殿重合することによって製造された低分子量ア
クリルニトリル単一重合体が開示されている。この非常
に低い分子量は、アクリルニトリルの重合を非常に著し
く希薄な状態の0.05〜0.5重量%の単量体濃度お
よび非常に長い反応時間にて実施することによって達成
される。収率は最高23%であり、これからたった0.
01〜0.2g(重合体)/l(反応溶液)・時という
空時収率が算出される。従って上記方法は工業的方法に
は適さない。更に、得られる重合体は実際には末端スル
ホナート基を含有していない。
ドイツ特許第2,318,609号明細書にも並びに米
国特許第3,488,336号明細書にも、アクリルニ
トリルの重合を非常に希薄な水溶液状態で実施した時に
のみ低分子量ポリアクリルニトリルを得るとができるこ
とが強調されている。
それ故に相変わらず本発明の課題は、非常に低いK−値
および強酸性末端基高含有量のアクリルニトリル−単一
−および共重合体を製造することおよびこの目的の為
に、工業的に大規模に実施することのでき、工業界に於
て広範囲で実施されている、繊維原料としてのポリアク
リルニトリルを製造する為の沈殿重合法に依存してお
り、新しい化学薬品あるいは公知のポリアクリルニトリ
ル原料の製造に必要とされるのと異なる化学薬品を必要
とせず、反応溶液を後処理する際に三成分混合物を分離
する必要がなくそして非常に高含有量で末端スルホナー
ト−および/または−スルファート基を有するアクリル
ニトリル重合体の製造を、相応して置換されているいか
なる共重合性単量体を用いずとも許容する方法を創造す
ることである。
本発明者は驚ろくべきことに、従来技術の教示に反し
て、34〜15の所望する非常に低いK−値を有し且つ
非常に高い割合で末端スルホナート−および−スルファ
ート基を持つ低分子量のアクリルニトリル単一−および
−共重合体を製造することが可能であり、しかも非常に
高い単量体濃度を用いて水溶液中でのレドツクス系によ
る沈殿重合法よって製造することが可能であることを見
出した。この見出された方法の場合には、高い空時収率
で実施することができる。
それ故に本発明の対象は殊に、少なくとも60重量%の
アクリルニトリル単位および40重量%までの、アクリ
ルニトリルと共重合可能な単位より成り且つ34〜15
のフィケンチャーのK−値を有するアクリル単一−また
は共重合体の連続的または半連続的製造方法である。こ
のK−値は約10,000〜2,700の平均分子量Mv
(粘度測定による)に相当する。この値は、マルゾルフ
(Marzolph)およびショルタン(Scholtan)、“マクロ
モレキュラル・ヘミーエ(Makronolekulare Chemi
e)、57”52(1962)に従って算出した。これらの
重合体は、沈殿重合法に従って、同じ時間単位に配量供
給される水および単量体の量を基準として12〜30重
量%、殊に12〜27重量%の単量体濃度でレドツクス
系によって水性媒体中において連続的にまたは半連続的
に重合され、その際にレドツクス系が同じ時間単位に配
量供給される水の量を基準として0.5〜2.5重量%
(S 2−として計算して)の濃度の過硫酸塩−触
媒、5〜25重量%(S 2−として計算して)の
濃度の亜硫酸塩−活性剤および6×10−4〜2×10
−2重量%の濃度の促進剤としての鉄イオンより組成さ
れており、そして過硫酸塩とピロ亜硫酸塩との重量比が
1:2〜1:30で変化しそして反応混合物中での単量
体の平均滞留時間が1〜4時間、殊に1.5〜2.5時
間である。触媒として過硫酸ナトリウムを、活性剤とし
てピロ亜硫酸ナトリウムをそして鉄イオンの供与体とし
てモーア塩を用いるのが特に有利である。重合温度は通
例には30〜65℃、特に45〜60℃である。本発明
の方法の重合の際の空時収率は25〜105、特に50
〜95gl・時であり、従来技術の方法の空時収率より
何倍も多い空時収率である。
34〜15の所望の低いK−値を有する本発明のアクリ
ルニトリル−単一重合体は、以下の5つのパラメーター
が必要とされる範囲内に厳守された時にのみ得られる: 過硫酸塩−触媒の濃度、 亜硫酸塩−活性剤の濃度、 促進剤としての鉄イオンの濃度、 過硫酸塩とピロ亜硫酸塩との比、 反応混合物中の単量体の滞留時間。
上記の各値がこれらの範囲を超えた場合には、より多い
費用が掛かる上に別の技術的効果は達成されない。上記
値がこれら5つのパラメーターの範囲の限界以下で少な
い場合には、34以下の所望のK−値を有する重合体が
もはや得られない。
パラメーターが上記の範囲において任意に選択できない
ことは勿論であり、即ちこれらは互に依存しており、そ
してそれ故に、34のK−値の所望の重合体を得る為
に互に同調させなければならない。この目的の為に、実
施例中の記載の他に次の指針を役立てるべきである。
触媒を僅かな量用いる場合には、促進剤の濃度を増やす
べきでありそして活性剤濃度が高い(大きい触媒/活性
剤−比)所で実施するべきである。
小さい触媒/活性剤−比を用いる場合には、触媒および
促進剤を高濃度で用いなければならない。小量の鉄イオ
ンでは、長い滞留時間および多い触媒−および活性剤使
用量並びに高い触媒/活性剤−比が必要である。
短い滞留時間の場合には、多量の触媒、活性剤および促
進剤と共に大きい触媒/活性剤−比で実施しなければな
らない。
単量体濃度を減らすことが一般に、低いK−値の重合体
をもたらす。
同じ時間単位に配量供給される水と単量体との総量を基
準として12〜30重量%の範囲の単量体濃度に維持す
ることが合理的に工業的に製造することを保証する。上
記限界より過剰の場合には、必ず粘性に成っている反応
混合物を合理的に取扱うことの安全性がもはや保証され
ておらず、12%の下限を下回る場合には空時収率が工
業的にもはや有意義に実現されない程に著しく減少す
る。
本発明に従って製造される34〜15のフィケンチャー
のK−値−粘度の測定による平均分子量約10,000
〜2,700に相当する−を有する低分子量の単一重合
体は、下記式Iの繰り返し構造単位 より成りそして式(III)のスルホナート末端基と式(I
V)のスルファート基 −SO−(III)、−OSO−(IV) との総含有量250〜1,000ミリ当量/kg (重合体)を、180〜900ミリ当量/kg (重合体)の式(III)のスルホナート末端基含有量の
もとで有していることに特徴がある。これは−SO
aおよび−OSONaの総含有量約2.5〜10重量
%以上に相当する。この場合、これらのデータがいずれ
の場合も末端基の含有量に関係していることを指摘すべ
きである。それ故にこれらの値は分子中に相応する基を
既に含有している共重合性単量体を添加しなくとも達成
される。
本発明に従って実施される重合の際に得られる懸濁物は
過または遠心分離によって分離でき、それ故に水含有
のケーキ状物として生ずる。重合体粒子の粒度がK−値
の降下につれて著しく減少することが観察される。しか
しながら過装置の代りに遠心分離機を用いる限り、分
離の問題および洗浄の問題は生じない。高いK−値を有
するポリアクリルニトリルと反対に、本発明の生成物は
例えばジメチルホルムアミドの如き非プロトン系溶剤に
溶解するだけでなく、例えば、アクリルニトリルと水と
の混合物中にも溶解する。ジメチルホルムアミドに溶解
した10%濃度重合体溶液は約25%の水を添加した後
に初めてゲル化する。公知のアクリルニトリル重合体に
比べての驚ろくべき相異は末端スルホナートおよびスル
ファート基の含有量が多いことによる。
この性質の為に本発明の生成物は塗料系および被覆材の
成分として適している。重合体は既に水含有の過ケー
キ状物の形で容易に押出成形できる。
本発明の重合体を例えばアルカリ性加水分解に委ねた場
合には、アルカリ/重合体−比並びにケン化時間に依存
して、分子中にまだ加水分解し難いヘテロ環の形で残留
窒素を含有しているポリアクリレートが得られる。
かかる加水分解生成物は乳化剤、分散剤および、特にボ
ーリングおよび石油採掘の際にスケール防止剤として適
している。特に原油と共に得られる水混合液の場合に
は、最初から溶解している多量のカルシウム−およびマ
グネシウム−化合物を含有している著しい塩含有量の水
が度々観察される。しかしながらカルシウム含有量がこ
の様に多いことが採掘用導管の閉塞を容易にもたらす。
ナショナル・アソシエーション・オブ・コロージオン・
エンジニアーズ(National Association of Corrosi
on Engineers:NaCE)は、相応する溶液または塩水か
ら炭酸カルシウムあるいは硫酸カルシウムが分離あるい
は沈殿するのを防止し得る化合物を試験する試験法を規
格化している。以下の実施例において試験法としてNaCE
−規格TM 03−74を用いる。この場合、選択された条件
下に硫酸カルシウムが分離するのを完全に避ける為に
は、本発明の重合体の加水分解生成物の例えば約15%
濃度水溶液0.5〜1ppmなる極めて僅かな量で既に充
分であることが判明している。炭酸カルシウムの沈殿の
回避は更に困難である。実施された実験によると、加水
分解生成物を用いなければ沈殿する炭酸カルシウムの少
なくとも60%を溶液状態に維持する為に、15%濃度
加水分解生成物溶液約5ppmが必要である。
勿論、本発明の生成物を酸性加水分解に委ねることも可
能である。しかしながらこういう事情では、大抵アルカ
リ性ケン化の場合よりも多量の残留窒素含有量が認めら
れる。このことは、推量するに、加水分解の際に生ずる
アクリルアミド基の高い安定性に起因している。
本発明を更に明確にする為に以下の実施例を用いる。他
に表示がない限り、部および%表示は重量単位に関す
る。以下の測定法を用いた: 上記重合体のK−値は、100mlのジメチルホルムアミ
ドに0.5gの重合体を溶解した溶液のηrel−値を
20℃のもとで、球状懸垂液面手段を備えたウベローデ
粘度計によって測定した後に、フィケンチャー(Fikent
ischer)、“セルロース化学(Celluloechemie)”,
,(1932)第58頁以後の式に従って計算する。分子
量Mvの決定は“マクロモレキュラール.ヘミイー(Makr
omolekurare Chemie)”57,第52頁以後(1962)
のマルゾロフ(Marzolph)とシヨルタン(Scholtan)と
の式に従って行なう。極限粘度数〔η〕の測定も、ジメ
チルホルムアミドに溶解した色々の濃度の溶液ついてウ
ベローデ粘度計によって20℃のもとで行なう。
強酸性基(スルホナート−およびスルファート基)の全
体量の測定は色々なイオン交換体カラムによって行な
う。この目的の為に例えば、500mlのジメチルホルム
アミドに試験すべき重合体5gを溶解し、100mlの強
酸性イオン交換樹脂〔バイエルAG社のレバテイト(Le
vetit:商標)S100〕の入った最初のイオン交換体カラ
ムに通す。得られる溶離物を、強酸性のおよび強塩基性
のイオン交換樹脂〔レバテイト(Levatit:商標)S100
/ダイアモンド・シアムロツク(Diamond Shamroch)
社のデュオリツテ(Duolite:商標)A101D〕より成る1
00mlの混合床樹脂の入った第2番目のイオン交換体に
加え、次に再度、100mlの強酸性イオン交換体に加え
る。この混合床イオン交換体を用いることによって、重
合体に結合していない全ての塩が試験すべき溶液から除
かれる。
次に強酸性の末端スルホナート−およびスルファート基
の総含有量は、第三番目のイオン交換体カラムを通過し
た後に得られる所定量の溶離物を非水性の電位差滴定に
よって判る。これに平行して約20gの溶離物の乾繰含
有量測定を実施する。その際相応する試料を真空乾繰室
中で100〜120℃の温度のもとで乾繰させる。
重合体に直接的に結合したスルホナート基を測定する為
に、試験すべき重合体を最初に酸性状態での水性加水分
解に委ねる。この目的の為に例えば15gの重合体粉末
を100mlの0.2%濃度蓚酸水溶液と混合し、還流下
に4時間煮沸する。次いで反応溶液を過し、残渣を注
意深く熱い蒸留水にて酸を含まなくなるまで洗浄し、ア
ルコールにて後処理しそして60℃のもとで乾燥させ
る。加水分解し、洗浄しそして乾燥した−スルファート
・エステル基が分解しているので−末だスルホナート基
だけを含有している試料から、上記の様に、ジメチルホ
ルムアミドに溶解して得た約1%濃度溶液を製造し、そ
して含有量をイオン交換体カラム−系を通し、次に電位
差滴定をし並びに別に乾燥値測定した後に分析する。
スルファート基の含有量は、スルホナート−およびスル
ファート基より成る総含有量から別に測定したスルホナ
ート基含有量を差し引いた差として得られる。重合を実
施する際に常に蒸留水または脱イオン水を用いる。
実施例1 二枚羽根式撹拌機および流出口を備えた5lの四つ口フ
ラスコ中に、CO2によって空気を排除した後に2622m
lの蒸留水、264mgの(NH4)2FeSO4)2・6H2O、8.2
mlの10%濃度H2SO4、600mlの蒸留水に溶解した1
2.2gのKおよび970mlの蒸留水に溶解
した146.4gのNaを導入する。この混合物
を55℃に加熱し、サーモスタットによってこの温度に
維持する。所定の温度に達した後に次の4種の配量供給
液を連続的に配量供給し始める。1時間当りに、 1.585mlのアクリルニトリルと26mlのアクリル酸
メチルエステルとより成る611mlの単量体混合物、 2.93.4mgの(NHFe(SO・6H
および2.8mlの10%濃度HSOを含有する1.166m
lの蒸留水、 3.160mlの蒸留水に溶解した8.6gのK
および 4.160mlの蒸留水に溶解した103.2gのNa
を配置供給する。
反応用フラスコからは連続的に2100ml/時の重合体
懸濁液をホースポンプによって取り出し、それによって
重合の間の反応容積および反応成分の平均滞留時間を一
定に保つ。
重合は約15分後に開始する。これは溶液が濁ることに
よって判る。重合平衡は8時間の間に達成され、その後
にK−値、重合体収率、粒子形状および重合体の性質が
一定になる。重合溶液のpH−値は2.87と測定され
る。取り出される重合体懸濁液を第2番目のフラスコ中
で5%濃度のNaOH溶液によって中和し、従って重合を中
止し、重合体を過あるいは遠心分離によって分離し、
水で洗浄しそして真空乾燥室中で40℃のもとで乾燥さ
せる。
得られる共重合体のK−値は34であり、分子量Mvは約
9,000である。重合体収率は80%であり、空時収率
は95g(重合体)/l.時である。この重合体は1.
04%の硫黄、260ミリ当量/kgの強酸性のスルホナー
ト−およびスルファート基−その内の190ミリ当量/
kgがスルホナート基−を含有している。
重合反応の中止は勿論、他の公知の化合物、例えばハイ
ドロキノン等の添加によっても、特に反応溶液の中和を
省ぶくべき場合に、可能である。
実施例2 実施例1と同様に実施する。但し970mlの蒸留水に2
92.8gのNa、を溶解した溶液を最初に導
入する。他の成分は変えないままである。1時間当りの
配量供給量は以下の通りである: 1.実施例1におけるのと同じ単量体混合物611ml、 2.93.4mgの(NHFe(SO・6HOお
よび2.8mlの10%濃度HSOを含有する1.006ml
の蒸留水、 3.160mlの蒸留水に溶解した8.6gのK
4.320mlの蒸留水に溶解した206.4gのNa
平衡状態での反応混合物のpH−値は2.74である。
K−値31、分子量約7,300を有する共重合体は6
6%の収率および78g(重合体)/l・時の空時収率
で得られる。硫黄含有量は1.42%であり、末端スルホナ
ート−およびスルファート基の含有量は367ミリ当量
/kgであり、そして末端スルホナート基だけの含有量は
265ミリ当量/kgである。
実施例3 最初に導入する量および配量供給液を変えて、実施例1
におけるのと同様に実施する。最初の混合物は2.62
2mlの蒸留水、264mgの(NHFe(SO・6
O、8.2mlの10%濃度HSO、600mlのH
Oに溶解した15.2gのKおよび970
mlのHOに溶解した364.8gのNaより
組成されている。1時間当たりに以下のものを配置供給
する: 1.実施例1におけるのと同じ単量体混合物611ml、 2.93.4mgの(NHFe(SO・6HOお
よび2.8mlの10%濃度HSOを含有する526ml
の水、 3.320mlの水に溶解した10.8gのK 4.640mlの水に溶解した259.2gのNa
定常状態での反応混合物溶液のpH−値は2.73であ
る。得られる共重合体は28のK−値および約6,30
0の分子量Mvを有しており、重合体収率は54%であ
り、空時収率は64g(重合体)/l・時である。重合
体は16.4%の硫黄を含有しており、強酸性基の総含
有量は424ミリ当量/kgで、その内の292ミリ当量
/kgがスルホナート基である。
実施例4 単量体としてアクリルニトリルだけを用いることを除い
て、実施例3を繰り返えす。最初の導入混合物は実施例
3に相応し、配置供給液の組成および配量供給量を僅か
だけ変える。
1.アクリルニトリル614.4ml 2.93.2mgの(NHFe(SO・6HOおよ
び2.9mlの10%濃度HSOを含有する522.7
mlの水、 3.320mlの水に溶解した10.8gのK 4.640mlの水に溶解した259.2gのNa
定常状態において2.78の反応混合物のpH−値が測定
される。得られる単一重合体は23のK−値を有し、分
子量Mvは約5,000である。58%の重合体収率およ
び68g/lの空時収率が測定される。ポリアクリルニ
トリル中の硫黄含有量は2.19%であり、スルホナー
ト−およびスルファート基の総含有量は563ミリ当量
/kgであり、その内の451ミリ当量/kgがスルホナー
ト基である。
実施例5 最初の導入混合物は実施例3の所に記したのと同じもの
を用い、次の液量を配量供給する: 1.アクリルニトリル520.8ml 2.99.0mgの(NHFe(SO・6HOおよ
び3.1mlの10%濃度HSOを含有する619.2
mlの水、 3.320mlの水に溶解した10.8gのK 4.640mlの水に溶解した259.2gのNa
定常状態の反応溶液のpH−値は2.75である。19.
5のK−値、約4,000の分子量Mvを有する単一重合
体が得られる。重合体収率は50%であり、空時収率は
50g(重合体)/l・時である。重合体の硫黄含有量
は2.61%と測定される。
実施例6 体量体使用量を減らして実施例5を繰り返えす。最初の
混合物は変えないままとし、1時間当りに以下の量を配
量供給する: 1.アクリルニトリル449.5ml 2.103.5mgの(NHFe(SO・6HOお
よび3.1mlの10%濃度HSOを含有する687.
4mlの水、 3.320mlの水に溶解した10.8gのK 4.640mlの水に溶解した259.2gのNa
反応混合物のpH−値は定常状態の2.75である。得ら
れる単一重合体は18のK−値および約3,500の分
子量Mvを有している。重合体収率は約56%であり、空
時収率は48g/l・時であり、硫黄含有量は2.90%
である。
実施例7 選択する最初の混合物は実施例3に相当し、以下の量を
配量供給する: 1.アクリルニトリル303.9ml、 2.112.6mgの(NHFe(SO・6HOお
よび3.5mlの10%濃度HSOを含有する832.
6mlの水、 3.320mlの水に溶解した10.8gのK
、 4.640mlの水に溶解した259.2gのNa
定常状態でのpH−値は2.63である。得られる単一重
合体は15.5のK−値および約2,700の分子量Mv
を有している。硫黄含有量は4.56%であり、強酸性
基の全体量は986ミリ当量/kgであり、その内の87
1ミリ当量/kgはスルホナート基である。重合体収率は
約42%であり、空時収率は24.5g/l・時である。
実施例8 実施例1の装置を用いて上記実施例の場合と同様に実施
する。最初の混合物として、2,640mgの(NHFe(S
O・6HO、8.2mlの10%濃度HSO、6
00mlの水に溶解した18.3gのKおよび15
70mlの水に溶解した549.0gのNaを含有す
る2022mlの水を用いる。1時間当りに以下の量を配
量供給する。
1.303.9mlのアクリルニトリル、 2.112.6mgの(NHFe(SO・6HOお
よび3.5mlの10%濃度HSOを含有する672.
6mlの水、 3.320mlの水に溶解した12.9gのK
、 4.800mlの水に溶解した387.0gのNa
定常状態における反応溶液のpH−値は2.72である
り、得られる単一重合体は16のK−値、約3000の
分子量および5.8%の硫黄含有量を有している。
実施例9 実施例1の装置を再び利用する。最初の混合物として、
2,640mgの(NHFe(SO・6HO、8.
2mlの10%濃度HSO、1,200mlの水に溶解し
たKおよび970mlの水に溶解した126g
のNaを含有する2,022mlの水を用いる。
1時間当りに以下を配量供給する: 1.303.9mlのアクリルニトリル、 2.1126mgの(NHFe(SO・6HOおよ
び3.5mlの10%濃度HSOを含有する472.4
mlの蒸留水、 3.1,000mlの水に溶解した39.2gのK
4.320mlの水に溶解した107.8gのNa
反応混合物は定常状態で1.75のpH−値を示し、得ら
れる重合体は19のK−値、約3,700の分子量Mvおよび
2.86%の硫黄含有量を有している。
以下の実施例10〜13においては、個々のパラメータ
ーの変更よる影響を明らかにする。
実施例10 1時間当り34.4gの量のNaしか配量供給
しないことを除いて実施例1を繰り返えす。この変更に
より触媒と活性剤との重量比が1:12から1:4に減
少する。最初の混合物の場合も1/3の量(48.7g)
のNaしか用いない。この条件のもとでは、反
応混合物が2.53のpH−値を示す所で定常状態にな
る。しかし得られる重合体は、もはや34のK−値を示
さず、44のそれを示す。
実施例11 1時間当りに取り出す反応混合物を2,100mlから
4,200mlに倍にしそしてこれに相応して配量供給量
を倍に増すことによって、実施例3の滞留時間を2時間
からこの実施例11では1時間に減らすことを除いて、
実施例3を繰り返えす。詳細には1時間当りに以下の量
を配量供給する: 1.1,222mlの単量体混合物、 2.186.8mgの(NHFe(SO・6HOお
よび5.6mlの10%濃度HSOを含有する1052mlの
水、 3.640mlの水に溶解した21.6gのK
、 4.1280mlの水に溶解した518.4gのNa
、 定常状態において反応混合物は2.75のpH−値を示
す。かかる事情のもとでは、もはや28のK−値を示さ
ずに31のそれを示す共重合体が得られる。
実施例12 配量供給するモーア塩の量を186.8mg/時から1
8.7mg/時に減らすことを除いて、実施例11を繰り
返えす。これに相応して最初の混合物中のこのモーア塩
の量を26.4mgに減らす。この条件のもとでは、45
のK−値を示す(要するに、本発明の範囲外にある)共
重合体が得られる。
実施例13 触媒および活性剤の量を減らすが、触媒と活性剤との比
を1:24のままにすることを除いて実施例4を繰り返
えす。実施例13の場合には1時間当りに8.6gのK
および206.4gのNaしか添加
しない。最初の混合物中の触媒および活性剤の含有量も
相応して、12.2gのKおよび292.3gの
Naに減少させる。定常状態での溶液のpH−値
は2.86と測定される。しかし得られる重合体は27
のK−値を示し、もはや実施例4における如く23のK
−値を示さない。
実施例14 撹拌機および還流冷却器を備えた4lの四つ口フラスコ
中において2,490mlの水に192gのNaOH−錠剤を
溶解する。この7.16%濃度の苛性ソーダ溶液を煮沸
状態に加熱し、次に15分間に3回に分けて、実施例1で
得られる34のK−値を有する318gのアクリルニト
リル/アクリル酸メチルエステル−共重合体を加える。
アンモニアの放出下に進行する烈しい反応が始まり、懸
濁液が深赤色に着色する。次に更に加熱した際に均一な
黄色溶液が生ずる。ケン化は6時間後に終了する。加水
分解溶液は次の性質を示す: 固形分含有量:19.2% 残留窒素:0.9% 酸滴定で測定し得るカルボキシル基:5.5% 加水分解を繰り返す。今度はニトリル基とNaOHとのモル
比が1:0.8から1:1.2に増加する。高アルカリ含有量
であることが烈しい反応をもたらす。得られる加水分解
溶液は次の値を示す: 固形分含有量:22.9% 残留窒素含有量:0.5% COOH基含有量:6.9% 実施例15 1lの三つ口フラスコ中で392mlの水に30.2gの
NaOHを溶解し、煮沸するまで加熱しそして実施例7の湿
めったアクリルニトリル単−重合体157.6gを回分
的に加える。この湿めった重合体は、遠心分離残留物と
して32%の固形分含有量で生じ、15のK−値を示
す。この重合体を再び6時間に亘って煮沸還流下ケン化
する。ニトリル基:NaOH.モル比は1:0.8である。
実施例16 実施例14のケン化生成物を、実験室試験法NACE−規格
(NACE−Standard)TM/03/74に従ってスケール防止剤と
して用いる試験をする。この試験では、防止剤を加えた
場合の溶液中に存在するCaSOあるいはCaCOの量を、
ブランク試験と比較して測定する。
CaSO−試験:7.5g/lのNaClおよび11.1g/lのCa
Cl・2HOを含有する溶液(A)と7.5g/lのNaClおよ
び10.66g/lのNaSOを含有する溶液(B)との2種
類の溶液を必要とする。溶液(B)および(B)の各50mlを
1つのビン中で混合し、所定量のケン化生成物の添加後
にしつかり封じて、 振盪しそして71℃のもとに72時間に亘って温度調整
する。次にCaSO−沈殿物上に生ずる透明な結晶不含溶
液1mlを非常に注意深かく取り、フラスコ中で希釈しそ
して取った試料中に存在するカルシウム−イオン含有量
を錯塩滴定により測定する。
CaCO−試験:この試験の為にも2種類の溶液が必要と
される。溶液(A)は12.15g/lのCaCl・2HOおよ
び3.68g/lのMgCl・6HOおよび33g/lのNaClを
含有しており、一方溶液(B)は7.36g/lのNaHCO
よび0.0294g/lのNaSOおよび33g/lのNaClを
含有している。両方の溶液に最初にCOを飽和させ、次
に各50mlの両方の溶液を互に混合し、測定される量の
ケン化生成物を加えそして更にCaSO−試験の場合の如
く処理する。
実施例14に従って得られる加水分解生成物溶液を加え
た場合のCaCO−試験およびCaCO−試験−その際ニト
リル基とNaOHとのモル比を色々に変えて行なう−の結果
を第1表および第2表に示す。表中には、上記モル比の
他に相応する量の加水分解生成物溶液の添加後の上澄み
溶液中のカルシウム−イオン含有量(mg/l)も掲載し
てある。この加水分解物溶液は約15%濃度とみなすと
ができる。測値の変化は多分、試料採取の際に極めて小
さい結晶の硫酸カルシウムまたは炭酸カルシウム結晶微
粒子に帰因している。
実施例17 今度は実施例15の加水分解溶液を用いることを除い
て、実施例16を繰り返す。ここではケン化の際にニト
リル基をNaOHとの色々なモル比にて得られる種々の一連
の試料を実験する。結果は第3表および第4表に記して
ある。上記実施例の場合と同様に、CaCO−試験の場合
に0.5ppmまでの約15%濃度加水分解生成物溶液で
有効であることが判る。ケン化の際のニトリル基とNaOH
とのモル比の影響は、CaCO−試験の場合、問題でない
と思われる。これとは反対に第4表−CaCO−試験−か
らは、高いニトリル基/NaOH−比が有効な生成物をもた
らすことが推できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エルンスト・シユーベルト ドイツ連邦共和国、ケルクハイム/ドナ ウ、トラウベンウエーク、15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】34〜15のフィケンチャーのK−値−粘
    度の測定による平均分子量約10,000〜2,700
    に相当する−を有する低分子量のアクリルニトリル単−
    重合体において、該単一重合体が、 下記式I の繰り返し構造単位より成りそして式(III)の末端ス
    ルホナート基と式(IV)の末端スルファート基 −SO−(III)、−OSO−(IV) との総含有量250〜1,000ミリ当量/kg (重合体)を、180〜900ミリ当量/kg (重合体)の式(III)のスルホナート末端基含有量の
    もとで有していることを特徴とする、上記単一重合体。
  2. 【請求項2】レドックス系によって水性媒体中におい
    て、1.5〜4.0のpH値のもとで連続的にまたは半連
    続的に沈澱重合することによってアクリルニトリルの低
    分子量の単一重合体を製造するに当たって、重合を同じ
    時間単位に配量供給される水および単量体の量を基準と
    して12〜30重量%の単量体濃度で実施し、レドック
    ス系が同じ時間単位に配量供給される水の量を基準とし
    て0.5〜2.5重量%(S 2−として計算し
    て)の濃度の過硫酸塩−触媒、5〜25重量%(S
    2−として計算して)の濃度の亜硫酸塩−活性剤およ
    び6×10−4〜2×10−2重量%の濃度の促進剤と
    して鉄イオンより組成されており、そして過硫酸塩−触
    媒とピロ亜硫酸塩−活性剤との重量比を1:2〜1:3
    0に調整し、反応混合物中の単量体の平均滞留時間が1
    〜4時間でありそして単量体、触媒、活性剤、促進剤の
    濃度値並びに触媒/活性剤−比および滞留時間を、得ら
    れる重合体が34〜15のフィケンチャーのK−値およ
    び、スルホナートおよびスルファート基含有共重合性単
    量体に起因するのでない末端スルホナートおよびスルフ
    ァート基の総含有量250〜1,000ミリ当量/kg
    (重合体)を、180〜900ミリ当量/kg(重合体)
    の末端スルホナート基含有量のもとで有している様に相
    互に調整することを特徴とする、上記単一重合体の製造
    方法。
  3. 【請求項3】重合を30〜65℃の温度のもとで実施す
    る特許請求の範囲第2項記載の方法。
  4. 【請求項4】重合の間の反応混合物中の単量体の平均滞
    留時間が1.5〜2.5時間である特許請求の範囲第2
    項記載の方法。
  5. 【請求項5】触媒として過硫酸ナトリウムを、活性剤と
    してピロ亜硫酸ナトリウムをそして促進剤としてモーア
    塩を用いる特許請求の範囲第2項記載の方法。
  6. 【請求項6】34〜15のフィケンチャーのK−値−粘
    度の測定よる平均分子量約10,000〜2,700に
    相当する−を有する低分子量の単一重合体において、該
    単一重合体が下記式Iの繰り返し構造単位 より成りそして下記式(III)のスルホナート末端基と
    下記式(IV)のスルファート末端基 −SO (III)、−OSO (IV) との総含有量250〜1,000ミリ当量/kg (重合体)を、180〜900ミリ当量/kg (重合体)の式(III)のスルホナート末端基含有量の
    もとで有していることを特徴とする、上記単一重合体
    を、加水分解後に乳化剤、分散剤あるいは、ボーリング
    および石油採掘の際にスケール防止剤として用いる方
    法。
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