JPH06232284A - 半導体パッケージ用のセラミック製リッド - Google Patents
半導体パッケージ用のセラミック製リッドInfo
- Publication number
- JPH06232284A JPH06232284A JP50A JP4219493A JPH06232284A JP H06232284 A JPH06232284 A JP H06232284A JP 50 A JP50 A JP 50A JP 4219493 A JP4219493 A JP 4219493A JP H06232284 A JPH06232284 A JP H06232284A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- solder
- lid
- package
- temperature
- solder layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10W—GENERIC PACKAGES, INTERCONNECTIONS, CONNECTORS OR OTHER CONSTRUCTIONAL DETAILS OF DEVICES COVERED BY CLASS H10
- H10W72/00—Interconnections or connectors in packages
Landscapes
- Die Bonding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セラミック製リッドのはんだ付け工程におい
て、溶融したはんだの飛散を防止する。 【構成】 リッド1に形成されたパッケージ本体11封
着用のはんだ層4に、リッド1がパッケージ本体11に
被せられたときに、パッケージの内外にガスの流通が保
持される凹部5を設ける。これにより、はんだ付け工程
で膨脹するパッケージ内部のガスは凹部5から外部に放
出され、この状態は固相線温度と液相線温度の間まで保
持される。したがって、その分、パッケージ内部が密封
され始める温度が液相線温度に近付き、従来のリッドに
よる場合のようなその内部の高圧化が防止され、はんだ
の飛散がなくなる。
て、溶融したはんだの飛散を防止する。 【構成】 リッド1に形成されたパッケージ本体11封
着用のはんだ層4に、リッド1がパッケージ本体11に
被せられたときに、パッケージの内外にガスの流通が保
持される凹部5を設ける。これにより、はんだ付け工程
で膨脹するパッケージ内部のガスは凹部5から外部に放
出され、この状態は固相線温度と液相線温度の間まで保
持される。したがって、その分、パッケージ内部が密封
され始める温度が液相線温度に近付き、従来のリッドに
よる場合のようなその内部の高圧化が防止され、はんだ
の飛散がなくなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体パッケージ用の
セラミック製リッドに関し、詳しくは、半導体素子をパ
ッケージ本体の内部に収容した後、その本体に被せては
んだ付けにより接合し、内部に収容した半導体素子を密
封するためのセラミック製のリッド(蓋)に関する。
セラミック製リッドに関し、詳しくは、半導体素子をパ
ッケージ本体の内部に収容した後、その本体に被せては
んだ付けにより接合し、内部に収容した半導体素子を密
封するためのセラミック製のリッド(蓋)に関する。
【0002】この種のセラミック製リッド(以下、単に
「リッド」ともいう)としては、特開昭57−1601
47号や特公平3−76784号の公報に開示されてい
る技術が知られている。これらの技術においては、図5
(A)に示すように、リッド51は、パッケージ本体5
2に対面する側の面の周縁に、メタライズ層53を介し
てはんだ層54を平坦に形成したものであり、密封は、
同図に示すように、はんだ層54がパッケージ本体52
のメタライズ層55に密着するようにして被せ、その下
で、所定の温度に加熱することで溶解し、はんだ付け
(封着)するようにしたものである。
「リッド」ともいう)としては、特開昭57−1601
47号や特公平3−76784号の公報に開示されてい
る技術が知られている。これらの技術においては、図5
(A)に示すように、リッド51は、パッケージ本体5
2に対面する側の面の周縁に、メタライズ層53を介し
てはんだ層54を平坦に形成したものであり、密封は、
同図に示すように、はんだ層54がパッケージ本体52
のメタライズ層55に密着するようにして被せ、その下
で、所定の温度に加熱することで溶解し、はんだ付け
(封着)するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、はんだは、
加熱されると固相線温度で溶けはじめて半溶融状とな
り、液相線温度を超えると完全に溶解する。したがっ
て、上記の従来技術における封着は、液相線温度より幾
分高めに設定された温度(以下、「はんだ付け温度」又
は「封着温度」ともいう)条件下で行われる。この場
合、パッケージ本体52にセットされたリッド51のは
んだ54が固相線温度を超えて溶けはじめると、そのは
んだが同時にシール(密閉材)の作用を果たすために、
その段階でパッケージの内部は、ほぼ気密状態となって
しまう。そして、パッケージはその状態の下で封着温度
までさらに加熱される。
加熱されると固相線温度で溶けはじめて半溶融状とな
り、液相線温度を超えると完全に溶解する。したがっ
て、上記の従来技術における封着は、液相線温度より幾
分高めに設定された温度(以下、「はんだ付け温度」又
は「封着温度」ともいう)条件下で行われる。この場
合、パッケージ本体52にセットされたリッド51のは
んだ54が固相線温度を超えて溶けはじめると、そのは
んだが同時にシール(密閉材)の作用を果たすために、
その段階でパッケージの内部は、ほぼ気密状態となって
しまう。そして、パッケージはその状態の下で封着温度
までさらに加熱される。
【0004】このために封着温度においてパッケージの
内部は、ガスの熱膨張によって相対的に著しい高圧とな
り、半溶融ないし溶融状態のはんだが、外方(パッケー
ジの外側)に押しやられ、量の多少はあるものの外部に
飛散し、図5(B)に示すように、一部56,56が外
側のリード57等に付着してしまうといった問題があっ
た。つまり、上記従来のリッド51を使用した場合に
は、はんだ付け工程において、外観不良や、絶縁に支障
が生じてパッケージに要求される機能が満たされないと
いった重大な欠陥をもつ不良品が発生しがちで、結果的
に製造単価の上昇を招いているといった問題があった。
因みに、大型のパッケージにおいては、こうしたことが
歩留まりに及ぼす影響が大きいために、セラミック製の
リッドはあまり使用されず、一般には、コバール板に金
鍍金を施し、封着材として、Au−Snプリフォームを
溶接して構成した高価なものを使用せざるをえないとい
ったのが実情であった。本発明は、こうした点に鑑みて
案出したものであって、はんだ付け工程において、溶融
したはんだの飛散を防止し得るリッドを提供することを
目的とする。
内部は、ガスの熱膨張によって相対的に著しい高圧とな
り、半溶融ないし溶融状態のはんだが、外方(パッケー
ジの外側)に押しやられ、量の多少はあるものの外部に
飛散し、図5(B)に示すように、一部56,56が外
側のリード57等に付着してしまうといった問題があっ
た。つまり、上記従来のリッド51を使用した場合に
は、はんだ付け工程において、外観不良や、絶縁に支障
が生じてパッケージに要求される機能が満たされないと
いった重大な欠陥をもつ不良品が発生しがちで、結果的
に製造単価の上昇を招いているといった問題があった。
因みに、大型のパッケージにおいては、こうしたことが
歩留まりに及ぼす影響が大きいために、セラミック製の
リッドはあまり使用されず、一般には、コバール板に金
鍍金を施し、封着材として、Au−Snプリフォームを
溶接して構成した高価なものを使用せざるをえないとい
ったのが実情であった。本発明は、こうした点に鑑みて
案出したものであって、はんだ付け工程において、溶融
したはんだの飛散を防止し得るリッドを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、半導体を収容したパッケージ本体をは
んだ付けによって密封するためのセラミック製のリッド
であって、前記パッケージ本体に対面する側の面にはん
だ層を一体的に備えてなるものにおいて、このはんだ層
に対して、前記リッドが前記パッケージ本体に被せられ
たときに、パッケージの内外にガスの流通が保持される
凹凸を設けてなることにある。
めに、本発明は、半導体を収容したパッケージ本体をは
んだ付けによって密封するためのセラミック製のリッド
であって、前記パッケージ本体に対面する側の面にはん
だ層を一体的に備えてなるものにおいて、このはんだ層
に対して、前記リッドが前記パッケージ本体に被せられ
たときに、パッケージの内外にガスの流通が保持される
凹凸を設けてなることにある。
【0006】
【作用】上記の構成により、本発明に係るリッドを使用
した場合においては、リッドをパッケージ本体に被せ、
リフロー炉内で加熱が進んで固相線温度にいたり、そし
て、はんだが溶けはじめて半溶融状態になった段階にお
いても、はんだ層に設けられた凹凸により、ただちにパ
ッケージの内部が密閉されてしまうことがない。したが
つて、この段階では、ガスが内外に流通する状態にあ
り、内部で膨脹したガスは外部に放出される。つまり、
従来のように、はんだの固相線温度になると同時にパッ
ケージの内部が密閉されてしまうといったことがなく、
内外のガスが流通状態にある温度をよりはんだの液相線
温度に近付けることができる。したがって、その分、内
部の高圧化が緩和ないし防止される。
した場合においては、リッドをパッケージ本体に被せ、
リフロー炉内で加熱が進んで固相線温度にいたり、そし
て、はんだが溶けはじめて半溶融状態になった段階にお
いても、はんだ層に設けられた凹凸により、ただちにパ
ッケージの内部が密閉されてしまうことがない。したが
つて、この段階では、ガスが内外に流通する状態にあ
り、内部で膨脹したガスは外部に放出される。つまり、
従来のように、はんだの固相線温度になると同時にパッ
ケージの内部が密閉されてしまうといったことがなく、
内外のガスが流通状態にある温度をよりはんだの液相線
温度に近付けることができる。したがって、その分、内
部の高圧化が緩和ないし防止される。
【0007】一方、さらに加熱が進み、封着温度の付近
ではんだが完全に溶融すると、その流動により、凹凸に
形成されていた部位が平坦(均一)化されて内部が気密
の状態におかれる。そして以後は封着温度にいたって封
着される。このように、本発明においてはパッケージの
内部のガスが従来のように外部に相対して高圧とはなら
ないために、はんだ付け工程におけるはんだの飛散及び
それに起因する前記の不良の発生が防止される。
ではんだが完全に溶融すると、その流動により、凹凸に
形成されていた部位が平坦(均一)化されて内部が気密
の状態におかれる。そして以後は封着温度にいたって封
着される。このように、本発明においてはパッケージの
内部のガスが従来のように外部に相対して高圧とはなら
ないために、はんだ付け工程におけるはんだの飛散及び
それに起因する前記の不良の発生が防止される。
【0008】
【実施例】次に本発明を具体化した第1実施例につい
て、図1ないし図3を参照して詳細に説明する。本例の
セラミック製リッド1は、略正方形に形成されたセラミ
ック製の基板2(一辺;約20mm、厚さ;約1mm)
の片面の外寄り周縁に沿って、環状に、所定のメタライ
ズ層3を設け、その上にはんだ層4を形成し、そして、
はんだ層4のリッドの各辺に沿う中央部位に対して、そ
れを内外に横断する形で、断面矩形の凹部5,5が4か
所切欠様に形成されてなるものである。ここで、はんだ
層4の凹部5の溝の深さD及び幅Wは、少なくとも、そ
の固相線温度の付近での半融解状態では、凹部5が埋ま
らないだけの大きさが必要であり、本例では、次のよう
に設定されている。すなわち、はんだ層4は厚さTが1
50μmであり、溝の深さDは50〜75μm、幅Wは
1mmとされている。なお、はんだ層4の幅は約1.5
mmである。また本例のリッド1は公知の手段によるプ
レス成形により90%アルミナを焼成したものであっ
て、メタライズ層3は、Ag−Pdペーストをスクリー
ン印刷し、その後、焼成して形成したものである。
て、図1ないし図3を参照して詳細に説明する。本例の
セラミック製リッド1は、略正方形に形成されたセラミ
ック製の基板2(一辺;約20mm、厚さ;約1mm)
の片面の外寄り周縁に沿って、環状に、所定のメタライ
ズ層3を設け、その上にはんだ層4を形成し、そして、
はんだ層4のリッドの各辺に沿う中央部位に対して、そ
れを内外に横断する形で、断面矩形の凹部5,5が4か
所切欠様に形成されてなるものである。ここで、はんだ
層4の凹部5の溝の深さD及び幅Wは、少なくとも、そ
の固相線温度の付近での半融解状態では、凹部5が埋ま
らないだけの大きさが必要であり、本例では、次のよう
に設定されている。すなわち、はんだ層4は厚さTが1
50μmであり、溝の深さDは50〜75μm、幅Wは
1mmとされている。なお、はんだ層4の幅は約1.5
mmである。また本例のリッド1は公知の手段によるプ
レス成形により90%アルミナを焼成したものであっ
て、メタライズ層3は、Ag−Pdペーストをスクリー
ン印刷し、その後、焼成して形成したものである。
【0009】一方、はんだ層4は、溶融はんだ中に基板
2を浸漬し、メタライズ層3上にのみ選択的にはんだの
基層を形成し、その基層の上に、凹部5,5を設ける形
で、その部位を除いてはんだペーストを数回(2回)ス
クリーン印刷し、これを所定温度に制御されたリフロー
炉内に通し、凹部形状を保持させたままリフローさせ、
そのまま凝固(固化)させることで凹部5,5を備えた
はんだ層4としたものである。因みに、リフロー温度
は、液相線温度以上で、同温度プラス10℃以下の範囲
とするとよい。但し、本例で使用したはんだは、その組
成がPbが85w%,Snが5w%,Biが7w%,残
部がAg,Inからなるもので、固相線温度は240
℃、液相線温度は280℃である。
2を浸漬し、メタライズ層3上にのみ選択的にはんだの
基層を形成し、その基層の上に、凹部5,5を設ける形
で、その部位を除いてはんだペーストを数回(2回)ス
クリーン印刷し、これを所定温度に制御されたリフロー
炉内に通し、凹部形状を保持させたままリフローさせ、
そのまま凝固(固化)させることで凹部5,5を備えた
はんだ層4としたものである。因みに、リフロー温度
は、液相線温度以上で、同温度プラス10℃以下の範囲
とするとよい。但し、本例で使用したはんだは、その組
成がPbが85w%,Snが5w%,Biが7w%,残
部がAg,Inからなるもので、固相線温度は240
℃、液相線温度は280℃である。
【0010】さて、次に上記の構成による本例リッド1
の作用等について説明する。図2に示すように、はんだ
層4が、パッケージ本体11に形成されたメタライズ層
12に合致するように位置決め密接した下で、図示しな
いリフロー炉内で所定の温度(本例では300℃)に加
熱するのであるが、この場合、リッド1をパッケージ本
体11にセットしたもとでは、はんだ層4とパッケージ
本体11のメタライズ層12との間(接合面部)には、
凹部5によって、パッケージ内外のガスが流通するトン
ネル(逃げ道)が形成される。これにより、パッケージ
内で膨脹するガスは、図2中に矢印で示すように、この
凹部5を通って外側に出る。この状態は、本例において
は液相線温度になる前まで、凹部の連通孔すなわちガス
の流路面積が少しづつ狭小化していくものの、保持され
る。つまり、はんだ層4に設けられた凹部5は、ほぼ液
相線温度になって、流動、平坦化されるように設定され
ており、したがって、それまでは、パッケージの内部が
密閉されず、膨脹したガスは外部に放出される。
の作用等について説明する。図2に示すように、はんだ
層4が、パッケージ本体11に形成されたメタライズ層
12に合致するように位置決め密接した下で、図示しな
いリフロー炉内で所定の温度(本例では300℃)に加
熱するのであるが、この場合、リッド1をパッケージ本
体11にセットしたもとでは、はんだ層4とパッケージ
本体11のメタライズ層12との間(接合面部)には、
凹部5によって、パッケージ内外のガスが流通するトン
ネル(逃げ道)が形成される。これにより、パッケージ
内で膨脹するガスは、図2中に矢印で示すように、この
凹部5を通って外側に出る。この状態は、本例において
は液相線温度になる前まで、凹部の連通孔すなわちガス
の流路面積が少しづつ狭小化していくものの、保持され
る。つまり、はんだ層4に設けられた凹部5は、ほぼ液
相線温度になって、流動、平坦化されるように設定され
ており、したがって、それまでは、パッケージの内部が
密閉されず、膨脹したガスは外部に放出される。
【0011】かくして、液相線温度を超えるとはんだが
完全に融解し、凹部5,5を塞ぐから、封着温度(30
0℃)では、内部の圧力上昇を低く止めることができ
る。以後は、はんだの冷却、凝固後において、所望とす
る半導体パッケージを得ることができる。このように、
本例においては、従来のリッドのようにはんだの溶け始
めとほぼ同時に密閉が始まることによる内圧の異常な上
昇がなく、はんだの飛散が防止される。
完全に融解し、凹部5,5を塞ぐから、封着温度(30
0℃)では、内部の圧力上昇を低く止めることができ
る。以後は、はんだの冷却、凝固後において、所望とす
る半導体パッケージを得ることができる。このように、
本例においては、従来のリッドのようにはんだの溶け始
めとほぼ同時に密閉が始まることによる内圧の異常な上
昇がなく、はんだの飛散が防止される。
【0012】本例におけるはんだの飛散防止の具体的効
果を表1中に示す。表1は、凹部5の断面形状の大きさ
を変化させた試料を用い、溝の深さDとはんだの飛散と
の関係について試験した結果を示すものである。ただ
し、はんだは同一組成のものであり、はんだ層4の厚さ
Tは150μmで、凹部の溝の幅Wは1mm(一定)と
した(図3参照)。表1に示す結果の通り、凹凸(凹
溝)なしの比較例では、60%の試料においてはんだの
飛散がみられたが、凹溝を設けたものにあっては、それ
を0〜20%に減少し得た。これらのことは、とりもな
おさず本発明の効果を実証するものである。
果を表1中に示す。表1は、凹部5の断面形状の大きさ
を変化させた試料を用い、溝の深さDとはんだの飛散と
の関係について試験した結果を示すものである。ただ
し、はんだは同一組成のものであり、はんだ層4の厚さ
Tは150μmで、凹部の溝の幅Wは1mm(一定)と
した(図3参照)。表1に示す結果の通り、凹凸(凹
溝)なしの比較例では、60%の試料においてはんだの
飛散がみられたが、凹溝を設けたものにあっては、それ
を0〜20%に減少し得た。これらのことは、とりもな
おさず本発明の効果を実証するものである。
【表1】
【0013】また、凹部5について、はんだ層4の厚さ
Tを150μmとし、溝の深さDを50〜75μmとし
た下で、凹溝の幅Wを変えてはんだの飛散との関係を試
験してみた。結果は表2の通りである。
Tを150μmとし、溝の深さDを50〜75μmとし
た下で、凹溝の幅Wを変えてはんだの飛散との関係を試
験してみた。結果は表2の通りである。
【表2】 この結果から、溝幅Wが、1.0mm以上の範囲で飛散
がないことが解るが、10.0mmの場合には、メニス
カスが小さくなる外観不良の発生が見受けられた。相対
的なはんだのボリューム不足に起因する思われる。な
お、表1,2より、本例のはんだ層においては、凹溝の
深さが50〜75μmで、幅が1.0〜5mmの範囲で
あるとよいことが解る。
がないことが解るが、10.0mmの場合には、メニス
カスが小さくなる外観不良の発生が見受けられた。相対
的なはんだのボリューム不足に起因する思われる。な
お、表1,2より、本例のはんだ層においては、凹溝の
深さが50〜75μmで、幅が1.0〜5mmの範囲で
あるとよいことが解る。
【0014】さて次に、本発明を具体化した第2実施例
について、図4参照して説明する。但し本例は、前例
が、いわば平坦なはんだ層に凹部を設けることで、はん
だ層に凹凸を設けたものであるのに対して、逆に、平坦
なはんだ層に凸部を設けることで、はんだ層に凹凸を設
けた点のみが相違するのみで、作用ないし効果において
本質的に相違する点はないので、適宜、説明を省略す
る。
について、図4参照して説明する。但し本例は、前例
が、いわば平坦なはんだ層に凹部を設けることで、はん
だ層に凹凸を設けたものであるのに対して、逆に、平坦
なはんだ層に凸部を設けることで、はんだ層に凹凸を設
けた点のみが相違するのみで、作用ないし効果において
本質的に相違する点はないので、適宜、説明を省略す
る。
【0015】すなわち、本例のリッド21は、その基板
22の片面に、底面視ロ字形に形成されたメタライズ層
23上にはんだ層24を設け、その各辺に、断面矩形の
凸部25を2か所づつ、合計8か所突出状に形成したも
のである。しかして、前例と同様にして、パッケージ本
体にセットすると、凸部25,25相互の間が前例にお
ける凹部5と同じ作用をなし、同様の効果を得ることが
できる。本例において、凸部25,25の断面形状につ
いて、はんだ層の厚さを150μmとし、その上に、凸
部を高さを50〜75μmの範囲に設定し、幅Wを変え
た試料を作り、はんだの飛散について確認した。結果は
表3の通りである。
22の片面に、底面視ロ字形に形成されたメタライズ層
23上にはんだ層24を設け、その各辺に、断面矩形の
凸部25を2か所づつ、合計8か所突出状に形成したも
のである。しかして、前例と同様にして、パッケージ本
体にセットすると、凸部25,25相互の間が前例にお
ける凹部5と同じ作用をなし、同様の効果を得ることが
できる。本例において、凸部25,25の断面形状につ
いて、はんだ層の厚さを150μmとし、その上に、凸
部を高さを50〜75μmの範囲に設定し、幅Wを変え
た試料を作り、はんだの飛散について確認した。結果は
表3の通りである。
【表3】 この結果から、凸部25の幅Wは、本例においては0.
5〜2mmで、飛散防止に有効であることが解る。な
お、2mmの場合には、はんだボリュームの過剰が原因
と思われる外観不良の発生が見受けられた。
5〜2mmで、飛散防止に有効であることが解る。な
お、2mmの場合には、はんだボリュームの過剰が原因
と思われる外観不良の発生が見受けられた。
【0016】本発明においては、凹部の溝幅や、凸部の
幅は、リッド(パッケージ本体)の種類やはんだの組成
に応じて適宜に設定すればよい。固相線温度と液相線温
度の差が大きい組成のはんだの場合には、凹凸をなるべ
く大きくすると効果的である一方、その温度差の小さい
組成のはんだほど凹凸の高さや幅を小さく設定できる
が、なるべく液相線温度の近くで密封が生じるように設
定する。なお、リッドに形成するはんだ層としては、上
記のPb−Sn系のはんだの他、Au−Sn系の金はん
だ(金系低温ろう材)など、リッド(パッケージ本体)
の種類などに応じて、適宜のものを使用すればよい。
幅は、リッド(パッケージ本体)の種類やはんだの組成
に応じて適宜に設定すればよい。固相線温度と液相線温
度の差が大きい組成のはんだの場合には、凹凸をなるべ
く大きくすると効果的である一方、その温度差の小さい
組成のはんだほど凹凸の高さや幅を小さく設定できる
が、なるべく液相線温度の近くで密封が生じるように設
定する。なお、リッドに形成するはんだ層としては、上
記のPb−Sn系のはんだの他、Au−Sn系の金はん
だ(金系低温ろう材)など、リッド(パッケージ本体)
の種類などに応じて、適宜のものを使用すればよい。
【0017】また、本発明においては、凹凸の断面形状
や数、或いは、配置箇所も適宜に設定することができ
る。一方、はんだ層に設けられる凹部(溝)又は凸部の
断面形状としては、円弧状断面、V字断面とし得るな
ど、矩形断面とした上記のものに限定されるものではな
い。つまり、本発明においては、リッドがパッケージ本
体に被せられたときに、パッケージの内外にガスの流通
が保持され、したがって、例えば、はんだ層に対して、
適数個の柱状或いは錐形の突起を、定間隔又は不定間隔
或いはランダムで配置することで設けた凹凸としてもよ
い。こうしても、固相線温度になると同時に、パッケー
ジが密閉されてしまうことがなく、ガスはこれらの突起
の間を通って外部に放出され、内部の高圧化防止に奏効
するからである。また、一対の対向する2辺のはんだ層
の厚さ(高さ)を他のはんだ層のそれより適当量、高く
(又は低く)形成することにより、凹凸を設けることも
できる。なお、本発明に係るリッドは、当然のことなが
ら種々のパッケージに適用できる。
や数、或いは、配置箇所も適宜に設定することができ
る。一方、はんだ層に設けられる凹部(溝)又は凸部の
断面形状としては、円弧状断面、V字断面とし得るな
ど、矩形断面とした上記のものに限定されるものではな
い。つまり、本発明においては、リッドがパッケージ本
体に被せられたときに、パッケージの内外にガスの流通
が保持され、したがって、例えば、はんだ層に対して、
適数個の柱状或いは錐形の突起を、定間隔又は不定間隔
或いはランダムで配置することで設けた凹凸としてもよ
い。こうしても、固相線温度になると同時に、パッケー
ジが密閉されてしまうことがなく、ガスはこれらの突起
の間を通って外部に放出され、内部の高圧化防止に奏効
するからである。また、一対の対向する2辺のはんだ層
の厚さ(高さ)を他のはんだ層のそれより適当量、高く
(又は低く)形成することにより、凹凸を設けることも
できる。なお、本発明に係るリッドは、当然のことなが
ら種々のパッケージに適用できる。
【0018】リッドのはんだ層に凹凸を設ける技術とし
ては、上記したものの他に、種々の技術を挙げられる。
例えば、平坦に形成したはんだ層の一部を、次工程で切
削(溝)加工又はプレスすることでも設けることができ
る。また、ディップ又は印刷で平坦に設けられたはんだ
層の上に、ステンレス又はセラミックの棒をのせてリフ
ローし、その棒をはんだに食い込ませることでもできる
し、これと上下(天地)を逆にした状態でリフローする
ことでもできる。また、はんだ層の一部をホットナイフ
で溶解させることでも設けることができるし、凹部を設
ける予定の部位をマスキングして溶融はんだにディップ
することでも設けることができる。また、リッドの基板
の面に凹凸を付けておき、一定厚さのメタライズ層及び
はんだ層を設けることでも、結果的にはんだ層に凹凸を
設けることができる。なお、平坦なはんだ層に凸部を設
ける場合には、同一厚さのはんだ層の上に凸部となる部
位にのみさらにはんだペーストを印刷し、リフローすれ
ばよい。
ては、上記したものの他に、種々の技術を挙げられる。
例えば、平坦に形成したはんだ層の一部を、次工程で切
削(溝)加工又はプレスすることでも設けることができ
る。また、ディップ又は印刷で平坦に設けられたはんだ
層の上に、ステンレス又はセラミックの棒をのせてリフ
ローし、その棒をはんだに食い込ませることでもできる
し、これと上下(天地)を逆にした状態でリフローする
ことでもできる。また、はんだ層の一部をホットナイフ
で溶解させることでも設けることができるし、凹部を設
ける予定の部位をマスキングして溶融はんだにディップ
することでも設けることができる。また、リッドの基板
の面に凹凸を付けておき、一定厚さのメタライズ層及び
はんだ層を設けることでも、結果的にはんだ層に凹凸を
設けることができる。なお、平坦なはんだ層に凸部を設
ける場合には、同一厚さのはんだ層の上に凸部となる部
位にのみさらにはんだペーストを印刷し、リフローすれ
ばよい。
【0019】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
に係るリッドによってパッケージ本体を封着する場合に
おいては、はんだ層に設けられた凹凸により、従来のよ
うに、はんだが固相線温度に加熱され半溶融状態になる
と同時にパッケージの内部が密閉されてしまうといった
ことがなく、内外のガスが流通状態にある温度をより液
相線温度に近付けることができる。したがって、その
分、内部の高圧化の防止に有効であり、溶融したはんだ
の飛散及びそれに起因する不良の発生防止に有効であ
る。すなわち、本発明のリッドによれば、パッケージの
外観不良や電気的な絶縁不良の発生が低減され、品質の
向上および製造コストの低減を図ることができる。な
お、こうした効果により、従来不向きとされていた大型
パッケージのリッドにもセラミック化が適することとな
るために、その製造コストについては、大幅な低減が期
待される。
に係るリッドによってパッケージ本体を封着する場合に
おいては、はんだ層に設けられた凹凸により、従来のよ
うに、はんだが固相線温度に加熱され半溶融状態になる
と同時にパッケージの内部が密閉されてしまうといった
ことがなく、内外のガスが流通状態にある温度をより液
相線温度に近付けることができる。したがって、その
分、内部の高圧化の防止に有効であり、溶融したはんだ
の飛散及びそれに起因する不良の発生防止に有効であ
る。すなわち、本発明のリッドによれば、パッケージの
外観不良や電気的な絶縁不良の発生が低減され、品質の
向上および製造コストの低減を図ることができる。な
お、こうした効果により、従来不向きとされていた大型
パッケージのリッドにもセラミック化が適することとな
るために、その製造コストについては、大幅な低減が期
待される。
【図1】本発明に係る半導体パッケージ用のセラミック
製リッドを具体化した第1実施例を示すもので、はんだ
層(底面)側から見た斜視図である。
製リッドを具体化した第1実施例を示すもので、はんだ
層(底面)側から見た斜視図である。
【図2】第1実施例のリッドをパッケージ本体に被せた
状態の部分破断面図である。
状態の部分破断面図である。
【図3】第1実施例のリッドの凹部の部分正面図であ
る。
る。
【図4】本発明に係る半導体パッケージ用のセラミック
製リッドを具体化した第2実施例を示すもので、(A)
はその一部破断正面図であり、(B)はその底面図であ
る。
製リッドを具体化した第2実施例を示すもので、(A)
はその一部破断正面図であり、(B)はその底面図であ
る。
【図5】従来のリッドを説明するもので、(A)は、リ
ッドをパッケージ本体に被せた状態を示す部分破断面図
であり、(B)は、はんだ付けによりパッケージを封着
した後のはんだの飛散状態を説明する部分破断面図であ
る。
ッドをパッケージ本体に被せた状態を示す部分破断面図
であり、(B)は、はんだ付けによりパッケージを封着
した後のはんだの飛散状態を説明する部分破断面図であ
る。
1,21 リッド 2,22 リッドのセラミック製基板 3,23 メタライズ層 4,24 はんだ層 5 はんだ層の凹部 11 パッケージ本体 25 はんだ層の凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 幸裕 名古屋市瑞穂区高辻町14番18号 日本特殊 陶業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体を収容したパッケージ本体をはん
だ付けによって密封するためのセラミック製のリッドで
あって、前記パッケージ本体に対面する側の面にはんだ
層を一体的に備えてなるものにおいて、このはんだ層に
対して、前記リッドが前記パッケージ本体に被せられた
ときに、パッケージの内外にガスの流通が保持される凹
凸を設けてなることを特徴とする、半導体パッケージ用
のセラミック製リッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04219493A JP3214638B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 半導体パッケージ用のセラミック製リッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04219493A JP3214638B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 半導体パッケージ用のセラミック製リッド及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06232284A true JPH06232284A (ja) | 1994-08-19 |
| JP3214638B2 JP3214638B2 (ja) | 2001-10-02 |
Family
ID=12629205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04219493A Expired - Fee Related JP3214638B2 (ja) | 1993-02-05 | 1993-02-05 | 半導体パッケージ用のセラミック製リッド及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3214638B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002054488A3 (en) * | 2000-12-29 | 2003-06-19 | Intel Corp | Ic package pressure release apparatus and method |
| JP2008066885A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 水晶振動子用のガラス封止カバー及びこれを用いた表面実装用の水晶振動子 |
| JP2015153833A (ja) * | 2014-02-12 | 2015-08-24 | セイコーインスツル株式会社 | 電子部品装置の製造方法、及び電子部品装置 |
| JP2016111270A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | シャープ株式会社 | 半導体装置、および半導体装置の製造方法 |
-
1993
- 1993-02-05 JP JP04219493A patent/JP3214638B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002054488A3 (en) * | 2000-12-29 | 2003-06-19 | Intel Corp | Ic package pressure release apparatus and method |
| US7220624B2 (en) | 2000-12-29 | 2007-05-22 | Intel Corporation | Windowed package for electronic circuitry |
| US7242088B2 (en) | 2000-12-29 | 2007-07-10 | Intel Corporation | IC package pressure release apparatus and method |
| KR100815214B1 (ko) * | 2000-12-29 | 2008-03-19 | 인텔 코오퍼레이션 | Ic 패키지 압력 방출 방법, 이 방법을 이용하는 ic 패키지 및 전자장치 |
| JP2008066885A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Nippon Dempa Kogyo Co Ltd | 水晶振動子用のガラス封止カバー及びこれを用いた表面実装用の水晶振動子 |
| JP2015153833A (ja) * | 2014-02-12 | 2015-08-24 | セイコーインスツル株式会社 | 電子部品装置の製造方法、及び電子部品装置 |
| JP2016111270A (ja) * | 2014-12-09 | 2016-06-20 | シャープ株式会社 | 半導体装置、および半導体装置の製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3214638B2 (ja) | 2001-10-02 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA2135794A1 (en) | Tin-Bismuth Solder Connection Having Improved High Temperature Properties, and Process for Forming Same | |
| JP3417608B2 (ja) | 半導体パッケージ用のセラミック製リッド基板 | |
| JPH06232284A (ja) | 半導体パッケージ用のセラミック製リッド | |
| JPH01151813A (ja) | 小型水晶振動子 | |
| JPS6335099B2 (ja) | ||
| JP7318572B2 (ja) | 半導体装置及び半導体装置の製造方法 | |
| CN101119827B (zh) | 用于具有不同基板的热可靠封装的方法和配置 | |
| JP7004191B2 (ja) | 気密封止用キャップおよび電子部品収納パッケージ | |
| JP3091344B2 (ja) | 半導体パッケージ用のセラミック製リッド | |
| US5372296A (en) | Graphite lid seal fixture | |
| JP7022297B2 (ja) | 気密封止用キャップおよび電子部品収納パッケージ | |
| US5644478A (en) | Electronic component and its manufacturing method | |
| JPH07235565A (ja) | 電子回路装置 | |
| JPH0766315A (ja) | 半導体パッケージ用のセラミック製リッド基板およびセラミック製リッド | |
| US3660891A (en) | Filler metal alloy for titanium brazing | |
| JPH06163305A (ja) | チップ部品 | |
| JPH03187247A (ja) | 半導体集積回路装置およびその製造方法 | |
| JPH11191601A (ja) | 半導体パッケージ気密封止用リッド | |
| JP2017189793A (ja) | Au−Sn系はんだ合金 | |
| TWI402947B (zh) | 不透氣密封蓋及其製造方法 | |
| US20250266337A1 (en) | Circuit module and mounting method for circuit module | |
| US7182240B2 (en) | Solder coated lid | |
| JPH0410458A (ja) | 半導体集積回路装置の製造方法および製造装置 | |
| JPS61127150A (ja) | 半導体パツケ−ジの封止構造 | |
| JPH02211995A (ja) | ペースト状ハンダ |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |