JPH0623280A - 液体クロマトグラフィー用弱酸性陽イオン交換樹脂 - Google Patents
液体クロマトグラフィー用弱酸性陽イオン交換樹脂Info
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- JPH0623280A JPH0623280A JP4184167A JP18416792A JPH0623280A JP H0623280 A JPH0623280 A JP H0623280A JP 4184167 A JP4184167 A JP 4184167A JP 18416792 A JP18416792 A JP 18416792A JP H0623280 A JPH0623280 A JP H0623280A
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- Japan
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- weakly acidic
- exchange resin
- cation exchange
- styrene
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Abstract
(57)【要約】
【目的】カラム圧力が低く、耐圧性に優れた高性能な高
速分離の可能な液体クロマトグラフィー用弱酸性陽イオ
ン交換樹脂を提供する。 【構成】20体積%以下の異性体が混在するジビニルベ
ンゼンとスチレンとを反応させて得られるスチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体に弱酸性陽イオン交換基を導入
してなる液体クロマトグラフィー用弱酸性陽イオン交換
樹脂。 【効果】実質的に異性体の混在しないジビニルベンゼン
とスチレンの共重合体を母体としているため、カラム充
填剤細孔の構造をほぼ均一とすることができ、耐圧性の
向上およびカラム圧力の低減を図ることができ、例え
ば、重金属イオン、アミン、蛋白質酵素、蛋白質色素等
の高性能な高速分離が可能である。
速分離の可能な液体クロマトグラフィー用弱酸性陽イオ
ン交換樹脂を提供する。 【構成】20体積%以下の異性体が混在するジビニルベ
ンゼンとスチレンとを反応させて得られるスチレン−ジ
ビニルベンゼン共重合体に弱酸性陽イオン交換基を導入
してなる液体クロマトグラフィー用弱酸性陽イオン交換
樹脂。 【効果】実質的に異性体の混在しないジビニルベンゼン
とスチレンの共重合体を母体としているため、カラム充
填剤細孔の構造をほぼ均一とすることができ、耐圧性の
向上およびカラム圧力の低減を図ることができ、例え
ば、重金属イオン、アミン、蛋白質酵素、蛋白質色素等
の高性能な高速分離が可能である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体クロマトグラフィ
ー用弱酸性陽イオン交換樹脂に関し、さらに詳しくはス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体を母体としたカラム
圧が低く、高速分離が可能な液体クロマトグラフィー用
弱酸性陽イオン交換樹脂に関する。
ー用弱酸性陽イオン交換樹脂に関し、さらに詳しくはス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体を母体としたカラム
圧が低く、高速分離が可能な液体クロマトグラフィー用
弱酸性陽イオン交換樹脂に関する。
【0002】
【従来の技術】液体クロマトグラフィーにおける高分子
充填剤には、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ア
クリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリラートなど
の架橋高分子物質にイオン交換基を付与したイオン交換
樹脂が用いられ、イオン交換樹脂は種々のイオン性の化
合物の分離に利用されている。高分子充填剤であるイオ
ン交換樹脂を充填した分離カラムの場合、シリカゲルな
ど他の充填剤を充填した分離カラムに比べると、カラム
圧力が高く、耐圧性も小さいという欠点がある。この理
由は、三次元網状構造を有するイオン交換樹脂の細孔表
面に、例えば水和金属イオンのついたメチルスルホン基
やカルボキシル基などが存在し、溶媒や金属イオンの変
化などにより、膨潤、収縮等を生じ易いためである。
充填剤には、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、ア
クリル系樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリラートなど
の架橋高分子物質にイオン交換基を付与したイオン交換
樹脂が用いられ、イオン交換樹脂は種々のイオン性の化
合物の分離に利用されている。高分子充填剤であるイオ
ン交換樹脂を充填した分離カラムの場合、シリカゲルな
ど他の充填剤を充填した分離カラムに比べると、カラム
圧力が高く、耐圧性も小さいという欠点がある。この理
由は、三次元網状構造を有するイオン交換樹脂の細孔表
面に、例えば水和金属イオンのついたメチルスルホン基
やカルボキシル基などが存在し、溶媒や金属イオンの変
化などにより、膨潤、収縮等を生じ易いためである。
【0003】液体クロマトグラフィー分析の所要時間を
短縮するためには、溶離液を高速で流すことができる耐
圧性の装置と高分子充填剤が必要となる。例えば、機械
的強度の小さい高分子充填剤を用いて溶離液を高速で流
すと、充填剤細孔の構造が圧縮され、その結果、カラム
圧が上昇し、装置、特に送液ポンプにかかる負担が大き
くなる。イオン交換樹脂の機械的強度は、高分子の架橋
度を増加することにより向上させることができるが、架
橋度を変化させると、分離性能、特に他成分アミノ酸の
相互分離性能に大きく影響する。近年、液体クロマトグ
ラフィーの分野において、高性能分離、高速分離が求め
られ、樹脂の小粒径化、溶離液の高流速化が行われてい
るが、いずれにおいてもカラム圧力の上昇を伴い、樹脂
および装置の寿命に悪影響を及ぼす要因となっている。
短縮するためには、溶離液を高速で流すことができる耐
圧性の装置と高分子充填剤が必要となる。例えば、機械
的強度の小さい高分子充填剤を用いて溶離液を高速で流
すと、充填剤細孔の構造が圧縮され、その結果、カラム
圧が上昇し、装置、特に送液ポンプにかかる負担が大き
くなる。イオン交換樹脂の機械的強度は、高分子の架橋
度を増加することにより向上させることができるが、架
橋度を変化させると、分離性能、特に他成分アミノ酸の
相互分離性能に大きく影響する。近年、液体クロマトグ
ラフィーの分野において、高性能分離、高速分離が求め
られ、樹脂の小粒径化、溶離液の高流速化が行われてい
るが、いずれにおいてもカラム圧力の上昇を伴い、樹脂
および装置の寿命に悪影響を及ぼす要因となっている。
【0004】一方、スチレン−ジビニルベンゼン共重合
体にスルホン基等を導入したイオン交換樹脂は、他成分
アミノ酸を高い性能で分離する高速アミノ酸分析に用い
られている。スチレン−ジビニルベンゼン共重合体は、
スチレンとジビニルベンゼンを水溶液中で懸濁重合して
得られるが、架橋剤モノマーであるジビニルベンゼンに
は、m−ジビニルベンゼン、p−ジビニルベンゼン、エ
チルビニルベンゼンなどが混在した混合物が用いられて
いる。例えば特公昭54−26396号公報では、架橋
剤モノマーとして純度55重量%のジビニルベンゼン、
40重量%のエチルビニルベンゼンおよび5重量%のそ
の他の飽和化合物の混合物が用いられている。しかしな
がら、このような充填剤を高速アミノ酸分析に用いる
と、上述したようにカラム圧が上昇し、樹脂および装置
に負担がかかる、分離性能が低下する等の問題があっ
た。
体にスルホン基等を導入したイオン交換樹脂は、他成分
アミノ酸を高い性能で分離する高速アミノ酸分析に用い
られている。スチレン−ジビニルベンゼン共重合体は、
スチレンとジビニルベンゼンを水溶液中で懸濁重合して
得られるが、架橋剤モノマーであるジビニルベンゼンに
は、m−ジビニルベンゼン、p−ジビニルベンゼン、エ
チルビニルベンゼンなどが混在した混合物が用いられて
いる。例えば特公昭54−26396号公報では、架橋
剤モノマーとして純度55重量%のジビニルベンゼン、
40重量%のエチルビニルベンゼンおよび5重量%のそ
の他の飽和化合物の混合物が用いられている。しかしな
がら、このような充填剤を高速アミノ酸分析に用いる
と、上述したようにカラム圧が上昇し、樹脂および装置
に負担がかかる、分離性能が低下する等の問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前記
従来技術の問題を解決し、カラム圧力が低く、耐圧性に
優れた高性能な高速分離の可能な液体クロマトグラフィ
ー用弱酸性陽イオン交換樹脂を提供することにある。
従来技術の問題を解決し、カラム圧力が低く、耐圧性に
優れた高性能な高速分離の可能な液体クロマトグラフィ
ー用弱酸性陽イオン交換樹脂を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、20体積%以
下の異性体が混在するジビニルベンゼンとスチレンとを
反応させて得られるスチレン−ジビニルベンゼン共重合
体に弱酸性陽イオン交換基を導入してなる液体クロマト
グラフィー用弱酸性陽イオン交換樹脂に関する。
下の異性体が混在するジビニルベンゼンとスチレンとを
反応させて得られるスチレン−ジビニルベンゼン共重合
体に弱酸性陽イオン交換基を導入してなる液体クロマト
グラフィー用弱酸性陽イオン交換樹脂に関する。
【作用】従来のようにスチレンとジビニルベンゼンを共
重合する際に、異性体が20体積%を超えて混在するジ
ビニルベンゼンを用いると、構造の異なるモノマーが架
橋することになり、液体クロマトグラフィー分析のカラ
ム圧や分離性能に影響を及ぼす充填剤細孔の構造が不均
一となり、充填剤の膨潤度や収縮率等に差を生じ、溶離
液を高速で流すとカラム圧が高くなる。しかし、本発明
の弱酸性陽イオン交換樹脂は、20体積%以下の異性体
が混在するジビニルベンゼンを用いたスチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体を母体とするため、充填剤細孔の構
造がほぼ均一となり、装置に加わる圧力の負担を軽減で
き、溶離液の流速を速めることにより高速分離が達成で
きる。
重合する際に、異性体が20体積%を超えて混在するジ
ビニルベンゼンを用いると、構造の異なるモノマーが架
橋することになり、液体クロマトグラフィー分析のカラ
ム圧や分離性能に影響を及ぼす充填剤細孔の構造が不均
一となり、充填剤の膨潤度や収縮率等に差を生じ、溶離
液を高速で流すとカラム圧が高くなる。しかし、本発明
の弱酸性陽イオン交換樹脂は、20体積%以下の異性体
が混在するジビニルベンゼンを用いたスチレン−ジビニ
ルベンゼン共重合体を母体とするため、充填剤細孔の構
造がほぼ均一となり、装置に加わる圧力の負担を軽減で
き、溶離液の流速を速めることにより高速分離が達成で
きる。
【0007】本発明に用いられるスチレン−ジビニルベ
ンゼン共重合体は、スチレンと、20体積%以下、好ま
しくは10体積%以下の異性体(m−ジビニルベンゼン
またはp−ジビニルベンゼン)が混在するジビニルベン
ゼンとの共重合により得られる。異性体の混在が20体
積%を超えるとカラム圧力の低減を図ることができな
い。上記共重合体の重合は、例えば、粒径調整剤として
ポリビニルアルコール等の水溶性高分子を、粒径付着防
止剤としてドデシル硫酸ナトリウム等の界面活性剤を溶
解した水溶液中に、スチレン、ジビニルベンゼンおよび
重合開始剤を仕込み、懸濁重合法によって行うことがで
きる。分離性能に優れた微粒子状の共重合体を得るため
には、モノマー濃度を水1リットルに対して100g以
下、水溶性高分子の濃度を5.0×10-2g/ml以
上、攪拌速度を毎分1,500回転以上、重合温度を5
0〜100℃の範囲とするのが好ましい。重合開始剤と
しては、過酸化ベンゾイル、過酸化tert−ブチル等
の過酸化物、アゾビスイソブチルニトリル、アゾビスシ
クロヘキサンニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。該
重合開始剤は、通常、モノマーに対して1重量%以上添
加される。
ンゼン共重合体は、スチレンと、20体積%以下、好ま
しくは10体積%以下の異性体(m−ジビニルベンゼン
またはp−ジビニルベンゼン)が混在するジビニルベン
ゼンとの共重合により得られる。異性体の混在が20体
積%を超えるとカラム圧力の低減を図ることができな
い。上記共重合体の重合は、例えば、粒径調整剤として
ポリビニルアルコール等の水溶性高分子を、粒径付着防
止剤としてドデシル硫酸ナトリウム等の界面活性剤を溶
解した水溶液中に、スチレン、ジビニルベンゼンおよび
重合開始剤を仕込み、懸濁重合法によって行うことがで
きる。分離性能に優れた微粒子状の共重合体を得るため
には、モノマー濃度を水1リットルに対して100g以
下、水溶性高分子の濃度を5.0×10-2g/ml以
上、攪拌速度を毎分1,500回転以上、重合温度を5
0〜100℃の範囲とするのが好ましい。重合開始剤と
しては、過酸化ベンゾイル、過酸化tert−ブチル等
の過酸化物、アゾビスイソブチルニトリル、アゾビスシ
クロヘキサンニトリル等のアゾ化合物が挙げられる。該
重合開始剤は、通常、モノマーに対して1重量%以上添
加される。
【0008】本発明になる液体クロマトグラフィー用弱
酸性陽イオン交換樹脂は、上記で得られた微粒子状のス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体に弱酸性陽イオン交
換基を導入することにより得られる。該弱酸性陽イオン
交換基の導入は、公知の官能基導入法により、例えば、
高分子実験講座、第7巻 機能高分子、共立出版(19
74)p.1に記載されている方法により行うことがで
きる。弱酸性陽イオン交換基としては、カルボキシル
基、リン酸エステル基などが挙げられる。
酸性陽イオン交換樹脂は、上記で得られた微粒子状のス
チレン−ジビニルベンゼン共重合体に弱酸性陽イオン交
換基を導入することにより得られる。該弱酸性陽イオン
交換基の導入は、公知の官能基導入法により、例えば、
高分子実験講座、第7巻 機能高分子、共立出版(19
74)p.1に記載されている方法により行うことがで
きる。弱酸性陽イオン交換基としては、カルボキシル
基、リン酸エステル基などが挙げられる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明す
る。 実施例1 (1)スチレン−p−ジビニルベンゼン共重合体の合成 プロペラ型攪拌翼を有する攪拌機、還流冷却機および窒
素導入管を取りつけた内容積500mlのセパラブル円
筒形3つ口フラスコに、ポリビニルアルコール(重合度
2,000、ケン化度80モル%)12.5gおよびド
デシル硫酸ナトリウム0.01gを加えて200mlの
蒸留水に溶解した(ポリビニルアルコール濃度:6.2
5×10-2g/ml、ドデシル硫酸ナトリウム濃度:
5.0×10-5g/ml)。続いて、過酸化ベンゾイル
0.36gおよびp−ジビニルベンゼン1.15gをス
チレン18.7mlに溶解して上記水溶液に加え、窒素
ガスを導入しながら毎分3,000回転で攪拌しつつ、
油浴で反応溶液温度90℃に保った。6時間後、反応器
を冷却し、生成物を熱湯トルエンで充分に洗浄した後、
50℃以下で乾燥し、1〜10μmの球形微粒子状の共
重合体を得た。共重合体の赤外吸収スペクトルをKBr
法により測定したところ、p−ジビニルベンゼンに由来
するp−二置換ベンゼン環の吸収が1,500cm-1に見
られた。
る。 実施例1 (1)スチレン−p−ジビニルベンゼン共重合体の合成 プロペラ型攪拌翼を有する攪拌機、還流冷却機および窒
素導入管を取りつけた内容積500mlのセパラブル円
筒形3つ口フラスコに、ポリビニルアルコール(重合度
2,000、ケン化度80モル%)12.5gおよびド
デシル硫酸ナトリウム0.01gを加えて200mlの
蒸留水に溶解した(ポリビニルアルコール濃度:6.2
5×10-2g/ml、ドデシル硫酸ナトリウム濃度:
5.0×10-5g/ml)。続いて、過酸化ベンゾイル
0.36gおよびp−ジビニルベンゼン1.15gをス
チレン18.7mlに溶解して上記水溶液に加え、窒素
ガスを導入しながら毎分3,000回転で攪拌しつつ、
油浴で反応溶液温度90℃に保った。6時間後、反応器
を冷却し、生成物を熱湯トルエンで充分に洗浄した後、
50℃以下で乾燥し、1〜10μmの球形微粒子状の共
重合体を得た。共重合体の赤外吸収スペクトルをKBr
法により測定したところ、p−ジビニルベンゼンに由来
するp−二置換ベンゼン環の吸収が1,500cm-1に見
られた。
【0010】(2)弱酸性陽イオン交換樹脂の調製およ
びカラム圧の測定 上記で得られた共重合体5gにAlCl3 0.5gを加
え、室温でCH3 Clと反応させた。こうして得られた
メチル化共重合体にKMnO4 15gと蒸留水200m
lを加えて4時間煮沸し、カルボキシル基を導入して弱
酸性陽イオン交換樹脂7gを得た。次いでこの弱酸性陽
イオン交換樹脂を内径4.6mm、長さ30mmのカラムに
充填し、0.6M酢酸ナトリウム水溶液90体積%とエ
タノール10体積%の混合液からなる溶離液を0.4m
l/min の流速で流し、このときのカラム圧力を測定し
たところ、カラム圧力は62kg/cm2 であった。
びカラム圧の測定 上記で得られた共重合体5gにAlCl3 0.5gを加
え、室温でCH3 Clと反応させた。こうして得られた
メチル化共重合体にKMnO4 15gと蒸留水200m
lを加えて4時間煮沸し、カルボキシル基を導入して弱
酸性陽イオン交換樹脂7gを得た。次いでこの弱酸性陽
イオン交換樹脂を内径4.6mm、長さ30mmのカラムに
充填し、0.6M酢酸ナトリウム水溶液90体積%とエ
タノール10体積%の混合液からなる溶離液を0.4m
l/min の流速で流し、このときのカラム圧力を測定し
たところ、カラム圧力は62kg/cm2 であった。
【0011】実施例2 実施例1において、ジビニルベンゼンとして、m−ジビ
ニルベンゼンを用いて共重合したスチレン−m−ジビニ
ルベンゼン共重合体を用いた以外は実施例1と同様にし
てカルボキシル型弱酸性陽イオン交換樹脂を調製し、そ
のカラム圧力を測定したところ、カラム圧力は54kg/
cm2 であった。 実施例3 実施例1において、ジビニルベンゼンとして、p−ジビ
ニルベンゼンにm−ジビニルベンゼンをそれぞれ10、
15、20、25、30、50、70、75、80、8
5および90体積%の割合で混合した混合物を用いた以
外は実施例1と同様にしてスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体を合成した。得られた共重合体の形状を観察し
たところ、いずれも1〜10μmの球形微粒子であっ
た。得られたそれぞれの共重合体を用いて実施例1と同
様にして弱酸性陽イオン交換樹脂を調製し、それらのカ
ラム圧力を測定した。結果を実施例1、2の結果を含め
て図1に示したが、図1から、20体積%以下の異性体
を含むp−ジビニルベンゼンまたはm−ジビニルベンゼ
ンを用いた弱酸性陽イオン交換樹脂のカラム圧は、大幅
に低下することがわかった。
ニルベンゼンを用いて共重合したスチレン−m−ジビニ
ルベンゼン共重合体を用いた以外は実施例1と同様にし
てカルボキシル型弱酸性陽イオン交換樹脂を調製し、そ
のカラム圧力を測定したところ、カラム圧力は54kg/
cm2 であった。 実施例3 実施例1において、ジビニルベンゼンとして、p−ジビ
ニルベンゼンにm−ジビニルベンゼンをそれぞれ10、
15、20、25、30、50、70、75、80、8
5および90体積%の割合で混合した混合物を用いた以
外は実施例1と同様にしてスチレン−ジビニルベンゼン
共重合体を合成した。得られた共重合体の形状を観察し
たところ、いずれも1〜10μmの球形微粒子であっ
た。得られたそれぞれの共重合体を用いて実施例1と同
様にして弱酸性陽イオン交換樹脂を調製し、それらのカ
ラム圧力を測定した。結果を実施例1、2の結果を含め
て図1に示したが、図1から、20体積%以下の異性体
を含むp−ジビニルベンゼンまたはm−ジビニルベンゼ
ンを用いた弱酸性陽イオン交換樹脂のカラム圧は、大幅
に低下することがわかった。
【0012】実施例4 実施例2で得られたm−ジビニルベンゼンを用いたカル
ボキシル型陽イオン交換樹脂を、内径4.6mm、長さ3
0mmのカラムに充填し、0.02Mリン酸緩衝液を溶離
液として流速1.0ml/min で流し、トリプシノーゲ
ンとリボヌクレアーゼの混合液の分離を行った。その結
果を図2に示したが、10分という短時間で完全に分離
することができた。このときのカラム圧力は136kg/
cm2 であった。
ボキシル型陽イオン交換樹脂を、内径4.6mm、長さ3
0mmのカラムに充填し、0.02Mリン酸緩衝液を溶離
液として流速1.0ml/min で流し、トリプシノーゲ
ンとリボヌクレアーゼの混合液の分離を行った。その結
果を図2に示したが、10分という短時間で完全に分離
することができた。このときのカラム圧力は136kg/
cm2 であった。
【0013】実施例5 p−ジビニルベンゼンを用いて合成した共重合体5gに
テトラクロロエチレン7gを加えて膨潤し、クロロメチ
ルエーテル10gを加えた。次に無水ZnCl 2 2.5
gを加え、50℃で5時間加熱後、冷却し、水洗した。
こうして得られたクロロメチル化共重合体にP(OE
t)2 50gを反応させて弱酸性陽イオン交換樹脂を調
製し、実施例1と同様にしてカラム圧力を測定したとこ
ろ、カラム圧力は45kg/cm2 であった。 実施例6 実施例2において、m−ジビニルベンゼンを用いた共重
合体にリン酸エステル基を導入した以外は実施例2と同
様にして弱酸性陽イオン交換樹脂を調製し、そのカラム
圧力を測定したところ、カラム圧力は47kg/cm2 で
あった。 実施例7 実施例6で得られたリン酸エステル型弱酸性陽イオン交
換樹脂を実施例4と同様のカラムに充填し、0.1Mリ
ン酸緩衝液を用いてミオグロビンとリボヌクレアーゼの
混合液の分離を行った。その結果を図3に示したが、1
5分という短時間で完全に分離することができた。この
ときのカラム圧力は119kg/cm2 であった。
テトラクロロエチレン7gを加えて膨潤し、クロロメチ
ルエーテル10gを加えた。次に無水ZnCl 2 2.5
gを加え、50℃で5時間加熱後、冷却し、水洗した。
こうして得られたクロロメチル化共重合体にP(OE
t)2 50gを反応させて弱酸性陽イオン交換樹脂を調
製し、実施例1と同様にしてカラム圧力を測定したとこ
ろ、カラム圧力は45kg/cm2 であった。 実施例6 実施例2において、m−ジビニルベンゼンを用いた共重
合体にリン酸エステル基を導入した以外は実施例2と同
様にして弱酸性陽イオン交換樹脂を調製し、そのカラム
圧力を測定したところ、カラム圧力は47kg/cm2 で
あった。 実施例7 実施例6で得られたリン酸エステル型弱酸性陽イオン交
換樹脂を実施例4と同様のカラムに充填し、0.1Mリ
ン酸緩衝液を用いてミオグロビンとリボヌクレアーゼの
混合液の分離を行った。その結果を図3に示したが、1
5分という短時間で完全に分離することができた。この
ときのカラム圧力は119kg/cm2 であった。
【0014】比較例1 実施例1において、ジビニルベンゼンとして、m−ジビ
ニルベンゼン、p−ジビニルベンゼン、m−エチルビニ
ルベンゼンおよびp−エチルビニルベンゼンが混在した
従来のジビニルベンゼンを用いた以外は実施例1と同様
にしてスチレン−ジビニルベンゼン共重合体を合成し
た。得られた共重合体の形状を観察したところ、1〜1
0μmの球形微粒子であった。この共重合体の赤外吸収
スペクトルをKBr法により測定したところ、m−ジビ
ニルベンゼン、p−ジビニルベンゼン、m−エチルビニ
ルベンゼンおよびp−エチルビニルベンゼンの各二置換
ベンゼン環に由来する吸収が認められた。得られた共重
合体に実施例1と同様にしてカルボキシル型陽イオン交
換樹脂を調製し、そのカラム圧力を測定したところ、カ
ラム圧力は138kg/cm2 と実施例1、2に比較して
高いカラム圧力を示した。 比較例2 比較例1で得た陽イオン交換樹脂を用いて実施例4と同
様にしてトリプシノーゲンとリボヌクレアーゼの混合液
の分離を行おうとしたが、樹脂の耐圧を超え、急激にカ
ラム圧力が上昇し、測定不可能となり、実施例4のよう
な高速分離はできなかった。
ニルベンゼン、p−ジビニルベンゼン、m−エチルビニ
ルベンゼンおよびp−エチルビニルベンゼンが混在した
従来のジビニルベンゼンを用いた以外は実施例1と同様
にしてスチレン−ジビニルベンゼン共重合体を合成し
た。得られた共重合体の形状を観察したところ、1〜1
0μmの球形微粒子であった。この共重合体の赤外吸収
スペクトルをKBr法により測定したところ、m−ジビ
ニルベンゼン、p−ジビニルベンゼン、m−エチルビニ
ルベンゼンおよびp−エチルビニルベンゼンの各二置換
ベンゼン環に由来する吸収が認められた。得られた共重
合体に実施例1と同様にしてカルボキシル型陽イオン交
換樹脂を調製し、そのカラム圧力を測定したところ、カ
ラム圧力は138kg/cm2 と実施例1、2に比較して
高いカラム圧力を示した。 比較例2 比較例1で得た陽イオン交換樹脂を用いて実施例4と同
様にしてトリプシノーゲンとリボヌクレアーゼの混合液
の分離を行おうとしたが、樹脂の耐圧を超え、急激にカ
ラム圧力が上昇し、測定不可能となり、実施例4のよう
な高速分離はできなかった。
【0015】比較例3 比較例1において、共重合体にリン酸エステル基を導入
した陽イオン交換樹脂を用いた以外は比較例1と同様に
してそのカラム圧力を測定したが、カラム圧力は130
kg/cm2 と実施例1、2に比して高い圧力を示した。 比較例4 比較例3で得た陽イオン交換樹脂を用いて実施例7と同
様にしてミオグロビンとリボヌクレアーゼの混合液の分
離を行おうとしたが、樹脂の耐圧を超え、急激にカラム
圧力が上昇し、測定不可能となり、実施例7のような高
速分離はできなかった。
した陽イオン交換樹脂を用いた以外は比較例1と同様に
してそのカラム圧力を測定したが、カラム圧力は130
kg/cm2 と実施例1、2に比して高い圧力を示した。 比較例4 比較例3で得た陽イオン交換樹脂を用いて実施例7と同
様にしてミオグロビンとリボヌクレアーゼの混合液の分
離を行おうとしたが、樹脂の耐圧を超え、急激にカラム
圧力が上昇し、測定不可能となり、実施例7のような高
速分離はできなかった。
【0016】
【発明の効果】本発明の液体クロマトグラフィー用弱酸
性陽イオン交換樹脂によれば、実質的に異性体の混在し
ないジビニルベンゼンとスチレンの共重合体を母体とし
ているため、カラム充填剤細孔の構造をほぼ均一とする
ことができ、耐圧性の向上およびカラム圧力の低減を図
ることができ、例えば、重金属イオン、アミン、蛋白質
酵素、蛋白質色素等の高性能な高速分離が可能である。
性陽イオン交換樹脂によれば、実質的に異性体の混在し
ないジビニルベンゼンとスチレンの共重合体を母体とし
ているため、カラム充填剤細孔の構造をほぼ均一とする
ことができ、耐圧性の向上およびカラム圧力の低減を図
ることができ、例えば、重金属イオン、アミン、蛋白質
酵素、蛋白質色素等の高性能な高速分離が可能である。
【図1】m−ジビニルベンゼンおよびp−ジビニルベン
ゼンの使用割合とカラム圧力の関係を示す図。
ゼンの使用割合とカラム圧力の関係を示す図。
【図2】実施例4におけるカラムクロマトグラムを示す
図。
図。
【図3】実施例7におけるカラムクロマトグラムを示す
図。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 20体積%以下の異性体が混在するジビ
ニルベンゼンとスチレンとを反応させて得られるスチレ
ン−ジビニルベンゼン共重合体に弱酸性陽イオン交換基
を導入してなる液体クロマトグラフィー用弱酸性陽イオ
ン交換樹脂。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4184167A JPH0623280A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 液体クロマトグラフィー用弱酸性陽イオン交換樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4184167A JPH0623280A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 液体クロマトグラフィー用弱酸性陽イオン交換樹脂 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0623280A true JPH0623280A (ja) | 1994-02-01 |
Family
ID=16148542
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4184167A Pending JPH0623280A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | 液体クロマトグラフィー用弱酸性陽イオン交換樹脂 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0623280A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111944083A (zh) * | 2019-05-14 | 2020-11-17 | 山东辰信新能源有限公司 | 一种改性大孔酸性阳离子交换树脂的制备方法 |
| JP2022528188A (ja) * | 2019-04-10 | 2022-06-08 | メトローム・アクチェンゲゼルシャフト | Ps/dvbコポリマー粒子上に親水性表面を生成する方法 |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP4184167A patent/JPH0623280A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2022528188A (ja) * | 2019-04-10 | 2022-06-08 | メトローム・アクチェンゲゼルシャフト | Ps/dvbコポリマー粒子上に親水性表面を生成する方法 |
| US12291618B2 (en) | 2019-04-10 | 2025-05-06 | Metrohm Ag | Method for producing a hydrophilic surface on PS/DVB copolymer particles |
| CN111944083A (zh) * | 2019-05-14 | 2020-11-17 | 山东辰信新能源有限公司 | 一种改性大孔酸性阳离子交换树脂的制备方法 |
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