JPH062358B2 - ポリアミド成形品の製造方法 - Google Patents

ポリアミド成形品の製造方法

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JPH062358B2
JPH062358B2 JP5147386A JP5147386A JPH062358B2 JP H062358 B2 JPH062358 B2 JP H062358B2 JP 5147386 A JP5147386 A JP 5147386A JP 5147386 A JP5147386 A JP 5147386A JP H062358 B2 JPH062358 B2 JP H062358B2
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浩 倉内
章一 田中
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はラクタム類のアルカリ重合法において、成形品
の金型からの離型を容易にすると共に、良好な塗装性を
有するポリアミド成形品を製造する方法に関する。
[従来技術及びその問題点] ラクタム類をアルカリ触媒及び助触媒の作用で重合させ
る、いわゆるアルカリ重合法を利用してラクタム類の重
合及び成形を同時に行うことは公知である。また、上記
方法において、成形時に成形品の金型からの離型を容易
にするために、シリコーン系の離型剤を使用することも
知られている。
しかしながら、このような離型剤を使用すると離型性は
良くなるが、成形された成形品を通常の塗装条件で塗装
しても塗料のハジキや塗膜の接着力が低く、実用に供す
るものは得られない。このために、塗装に際して離型剤
を取除くために、濃カセイソーダ液のような特殊な溶剤
で処理をして乾燥させたり、表面を研磨したりしてい
る。このために、脱脂工程が煩雑になり工業的に不利と
なる。
また、離型剤を塗布しない方法もあるが、離型が困難に
なり成形時間が長くなる。さらに、金型の材質がシリコ
ーン、エポキシ、不飽和ポリエステル樹脂等の樹脂型の
場合には金型の寿命が短くなり、著しい場合には破損す
ることもある。
[問題点を解決するための技術的手段] 本発明の目的は、ラクタム類のアルカリ重合法におい
て、水又はアルコール類の溶剤で容易に取り除くことが
できる水溶性シリコーン離型剤を金型に塗布することに
よって達成される。
本発明で使用されるラクタム類の具体例としては、γ−
プチロラクタム、δ−バレロラクタム、ε−カプロラク
タム、ω−エナントラクタム、ω−カプリルラクタム、
ω−ウンデカノラクタム及びω−ラウリンラクタムが挙
げられる。これらのラクタム類は単独で使用してもよ
く、2種以上を併用してもよい。
アルカリ触媒としては、公知のラクタム類のアルカリ重
合法において使用される化合物をすべて用いることがで
きる。その具体例としては、アルカリ金属、アルカリ土
類金属、これらの水素化物、酸化物、水酸化物、炭酸
塩、アルキル化物又はアルコキシド、グリニヤール化合
物、ソジウムナフタレン、さらに上記金属又は金属化合
物のラクタム類との反応生成物、例えば、ラクタム類の
ナトリウム塩、カリウム塩が挙げられる。アルカリ触媒
の使用量は、ラクタム類に対して0.05〜10モル
%、特に0.2〜5モル%であることが好ましい。
助触媒についても、公知のラクタム類のアルカリ重合法
において使用される化合物をすべて用いることができ
る。その具体例としては、N−アシアルラクタム、有機
イソシアネート、酸塩化物、酸無水物、エステル、尿素
誘導体、カルボジイミド及びケテンが挙げられる。さら
に、分子末端に水酸基、チオール基、アミノ基あるいは
カルボキシル基を2個以上有するポリマーと、アジボイ
ルビスカプロラクタム、セバコイルビスカプロラクタ
ム、ヘキサメチレン−1、6−ビスカプロラクタムある
いはジイソシアネートとを、前期ポリマーの官能基に対
して当量以上反応させて得られる反応生成物を助触媒と
して使用することができる。
これらの反応生成物を助触媒として使用することによ
り、得られるポリアミドの耐衝撃性を大きく改善するこ
とができる。助触媒の使用量は、ラクタム類に対して
0.03〜10モル%であることが好ましい。
本発明におけるラクタム類のアルカリ重合は、それ自体
公知の方法に従って行うことができる。重合温度は重合
すべきラクタム類の融点以上であり、かつ生成ポリアミ
ドの融点未満の温度である。重合時間は通常1時間以下
である。
本発明において、実質的に重合反応を阻害しない可塑
剤、充填剤、繊維、発泡剤、染料、顔料、酸化防止剤な
どの存在下にラクタム類を重合させることもできる。好
ましい可塑剤としては、N−アルキルピロリドン、ジア
ルキルイミダゾリジノンなどが挙げられ、その使用量は
ラクタム類に対して通常2〜25重量%である。充填材
の具体例としては、炭酸カルシウム、ワラストナイト、
カオリン、黒鉛、石コウ、長石、雲母、アスベスト、カ
ーボンブラック、二硫化モリブデンなどが挙げられる。
繊維の具体例としては、ミルドグラス、繊維状マグネシ
ウム化合物、チタン酸カリウム繊維、鉱物繊維、グラフ
ァイト繊維、ボロン繊維、スチール繊維などが挙げられ
る。充填材及び/又は繊維の使用量は、ラクタム類に対
して通常2〜50重量%である。発泡材の具体例として
は、ベンゼン、トルエン、キシレンなどが挙げられ、そ
の使用量はラクタム類に対して通常1〜15重量%であ
る。本発明はキャスティング法又は反応射出成形法によ
ってラクタム類から直後に丸棒、板、パイプあるいは自
動車部品などの成形品を製造する方法として好適であ
る。
本発明において使用されるシリコーン離型剤としては、
シリコーン(ジメチルシロキサン)のメチル基の少なく
とも1つをポリエーテル、アミン、カルボキシル基等の
親水基で置換した水又はアルコール類に可溶なものであ
る。具体的には、信越化学(株)製のKM244F、K
F393、X−22−2710等が挙げられる。これら
の内では特にポリエーテルで置換されたKM244Fが
好ましい。
離型剤の粘度、分子量等は特に制限はないが、約1,0
00〜2,000C.P(25℃)程度の粘度のものが
好ましい。
離型剤の金型への塗布量は金型へ塗布した時に「垂れ」
が生じない程度であればよい。
また、これらの離型剤は塗布に先立って、水及びメタノ
ール、エタノール、n−ブタノール、イソプロピルアル
コール等のアルコール類又は、トリクロルエタンのよう
な溶剤によって簡単に脱脂して使用される。
本発明において使用される金型の材質としては、鉄、ア
ルミ等の金属類及びその合金、並びにシリコーン、エポ
キシ、不飽和ポリエステル等の樹脂類が使用される。
塗装及び評価方法 塗装に先立って成形品はイソプロピルアルコールで脱脂
処理を行った。
次いで、下塗塗料プラグロス1、100S(日本油脂
(株)製)を膜厚が約30μmとなるように塗布し、1
0分間放置した。これを140℃のオーブン中に30分
間入れて硬化後に取出し、30分間室温で冷却した。
次いで、上塗塗料としてメラミNO.1ホワイト(日本
油脂(株)製)を膜厚が約30μmとなるようにし塗布
し、10分間放置した。これを140℃のオーブン中に
30分間入れて硬化後に取出し、24時間室温で放置
後、下記のテストを行った。
外 観……ハジキ、ワキ等を目視で判断した。
密着性……JISD0202に従って評価した。
耐水性……塗装した成形品を40℃との温水に240時
間浸漬後、上記の外観及び密着性を評価した。
[実施例] 実施例1 100℃に加熱された実質的に無水のε−カプロラクタ
ム500gにナトリウムメチラート(純度95%)6.
3gを添加し、副生するメタノールを減圧下に留去し
て、アルカリ触媒液(A成分)を調製した。
100℃に加熱された実質的に無水のε−カプロラクタ
ム400gに、数平均分子量2000のポリオキシプロ
ピレンジアミン(三井テキサコケミカル(株)製、ジェ
ファミンD−2000)100g、ヘキサメチレン−
1,6−ビスカルバミドカプロラクタム39.4g、を
添加し、同温度、窒素ガス雰囲気下で攪拌して、B成分
を調製した。
A成分及びB成分を混合攪拌し、混合物を直ちに、あら
かじめ表面に離型剤KM244F(信越化学(株)製)
を塗布した後に、140℃に予熱されたシリコーン樹脂
型(内容積50m、寸法100×100×5mm)に充
填し、成形品を約3分後に金型から取出した。
成形品の金型からの離型は容易であり、塗装品の外観、
密着性も良好であった。
以下にこれらの結果を表1に示す。
実施例2 シリコーン樹脂型に代えて、エポキシ樹脂型を用いた以
外は実施例1と同様の操作を繰返した。
実施例3 シリコーン樹脂型に代えて、不飽和ポリエステル樹脂型
を用いた以外は実施例1と同様の操作を繰返した。
実施例4 シリコーン樹脂型に代えて、金属型(S55C)を用い
た以外は実施例1と同様の操作を繰返した。
実施例5 数平均分子量2,000のポリオキシプロピレンジアミ
ン(三井テキサコケミカル(株)製、ジエファーミンD−
2000)に代えて、液状アクリルニトリルブタジエン
ゴム(宇部興産(株)製、ATBN1300×16)を
使用した以外は実施例1と同様の操作を繰返した。
実施例6 シリコーン樹脂型に代えて、エポキシ樹脂型を使用した
以外は実施例5と同様の操作を繰返した。
実施例7 ナイロンRIM成形装置のA成分層に実質的に無水のε
−カプロラクタム4kg及びナトリウムカプロラクタム1
00gを入れて100℃に保持した。
B成分槽には実質的に無水のε−カプロラクタム2.8
kg、ヘキサメチレン1.6ビスカルバミドカプロラクタ
ム370g、ATBN1300×16(宇部興産(株)
製)1.2kgを添加し均一に攪拌しながら液温を100
℃に保った。
次いで、A成分及びB成分を容積比1:1でミキシング
ヘッドに供給し、約15kg/cm2の圧力で衝突混合さ
せ、次いでミキシングヘッドから、あらかじめ金型の表
面に水溶性シリコーン離型剤KM−244Fを塗布し、
150℃に予熱されている板状金型(内容積300m
、寸法350×350×2.5mm、材質(S55C)
に射出した。2分後に成形品を取出して各種評価を行っ
た。
実施例8 実施例7におけるB成分槽に実質的に無水のε−カプロ
ラクタム2.4kg、ヘキサメチレン1.6ビスカルバミ
ドカプロラクタム494g、ATBN1300×16,
1.6kg、ミルドグラスファイバー(セントラル硝子
(株)製EFH−100−31)1.6kgを添加して使
用した以外は実施例7と同様の操作を繰返した。
[比較例] 比較例1 シリコーン樹脂型に離型剤を塗布しなかったこと以外は
実施例1と同様の操作を繰返した。
成形品の金型からの離型は困難であった。
比較例2 離型剤を塗布しなかったこと以外は実施例2と同様の操
作を繰返した。
成形品の金型からの離型は困難で、正常な表面状態の成
形品は得られなかった。
比較例3 離型剤KM−244Fに代えて、非水性シリコーン離型
剤KS−61(信越化学(株)製)を使用した以外は実
施例1と同様の操作を繰返した。
比較例4 離型剤KM−244Fに代えてKS−61を使用した以
外は実施例2と同様の操作を繰返した。
比較例5 離型剤KM−244Fに代えてKS−61を使用した以
外は実施例4と同様の操作を繰返した。
比較例6 離型剤KM−244Fに代えてKS−61を使用した以
外は実施例7と同様の操作を繰り返した。
比較例7 離型剤KM−244Fに代えてKS−61を使用した以
外は実施例8と同様の操作を繰返した。
比較例8 離型剤KM−244Fに代えて、非水性シリコーン離型
剤KS−61を使用し、脱脂剤として10%カセイソー
ダ液で脱脂後、100℃オーブン中で30分間乾燥後塗
装した以外は実施例1と同様の操作を繰返した。
[発明の効果] ラクタム類のアルカリ重合法において、その成形品の金
型よりの離型性及び塗装性は、従来法においては、離型
剤を使用しない時には塗装性は良好であるが、離型性が
悪い欠点がある。また、非水溶性の離型剤を使用した時
は、離型性は良いが、塗装性は適当な脱脂剤がなくハジ
キ、ワキ等が現れる欠点がある。
本発明の方法においては、実施例に示す通り水溶性のシ
リコーン離型剤を使用することで、離型性も良く、アル
コール類で簡単に脱脂することが出来て塗装性も良好な
極めて優れた特徴のある成形品が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ラクタム類、アルカリ触媒及び助触媒の混
    合物を、表面に水溶性シリコーンが塗布された金型に、
    射出して重合成形することを特徴とするポリアミド成形
    品の製造方法。
JP5147386A 1986-03-11 1986-03-11 ポリアミド成形品の製造方法 Expired - Lifetime JPH062358B2 (ja)

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