JPH0623679B2 - 同期無端可撓部材用走行試験機 - Google Patents

同期無端可撓部材用走行試験機

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JPH0623679B2
JPH0623679B2 JP63313263A JP31326388A JPH0623679B2 JP H0623679 B2 JPH0623679 B2 JP H0623679B2 JP 63313263 A JP63313263 A JP 63313263A JP 31326388 A JP31326388 A JP 31326388A JP H0623679 B2 JPH0623679 B2 JP H0623679B2
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英昭 川原
勝喜 渡辺
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    • G01MEASURING; TESTING
    • G01MTESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01M13/00Testing of machine parts
    • G01M13/02Gearings; Transmission mechanisms
    • G01M13/023Power-transmitting endless elements, e.g. belts or chains

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、タイミングベルトやチェーン等の同期無端可
撓部材を走行させてその各種性能を試験するための走行
試験機の改良に関するものである。
(従来の技術) 従来、タイミングベルトの負荷耐久走行試験や歯飛びト
ルク測定試験等を行うための試験機として、試験しよう
とするタイミングベルトを駆動軸及び従動軸のプーリ間
に掛け、駆動軸を電動モータにより駆動回転させる一
方、従動軸に電気又は流体によりブレーキをかけて、ベ
ルトに一定の負荷を与える動力吸収方式が多用されてい
る。
しかし、このような動力吸収方式の走行試験機では、消
費電力が極めて大きく、使用コストが高くつくという問
題があることから、その改善案として、互いに平行な1
対の回転軸の両端にそれぞれタイミングプーリを取り付
け、このプーリ間を伝動ベルトにより連結し、この間で
負荷を循環させるいわゆる動力循環方式の走行試験機が
提案されている。
この動力循環式試験機の一例を第8図により示すと、駆
動装置としての電動モータ8に伝動ベルト9及びプーリ
10,11を介して駆動連結された駆動軸1と、該駆動
軸1と平行に配設された従動軸2と、上記駆動軸1の一
端に回転一体に取り付けられた第1の試験用タイミング
プーリ3と、駆動軸1の他端に回転一体に取り付けられ
た第1の駆動用プーリ4′と、上記従動軸2の一端に回
転一体に取り付けられ、上記第1の試験用タイミングプ
ーリ3との間に試験用タイミングベルトBが巻き掛けら
れる第2の試験用タイミングプーリ5と、従動軸2の他
端に回転一体に取り付けられた第2の駆動用プーリ6′
と、上記第1及び第2の駆動用プーリ4′,6′間に巻
き掛けられた摩擦伝動ベルトからなる駆動用ベルト7′
とを備えてなり、上記第1の試験用タイミングプーリ3
のピッチ径をDP1、第2の試験用タイミングプーリ5
のピッチ径をDP2、第1の駆動用プーリ4′のピッチ
径をDP3、第2の駆動用プーリ6′のピッチ径をD
P4として、DP1/DP2≠DP3/DP4とするこ
とにより、駆動用ベルト7′をプーリ4′,6′上で強
制的にスリップさせて、試験用タイミングベルトBに負
荷を与えるようにしたものである(例えば特公昭59−
28852号公報参照)。
また、他の例としては、第9図に示す如く、上記と同様
の装置構成において、各プーリ3,5,4′,6′のピ
ッチ径DP1〜DP4をDP1/DP2≠DP3/D
P4とするとともに、駆動軸1又は従動軸2の一方(図
では従動軸2)を軸方向に分割して、その分割部分に流
体継手又は電磁連結装置12を設け、軸2の分割部分間
に相対的な回転速度差をもたせて、その速度差により流
体継手又は電磁連結装置12内でスリップを発生させる
ことにより、試験ベルトBに負荷を付与するようにした
ものがある(例えば特公照62−17688号公報参
照)。
しかし、これら従来のものは、伝動系の一部で強制的に
スリップを発生させることでベルトBに負荷を与える方
式であり、動力の一部のみしか伝動系内を循環しない言
わば不完全動力循環方式である。従って、モータ8の駆
動力はスリップ損失負荷に費やされ、消費電力も大き
く、経済的に有利であるとは言い難い。
特に、高負荷条件を必要とする場合には、第8図に示す
前者のものは、強制的に駆動用ベルト7′をスリップさ
せるため、その駆動用ベルト7′に相当大型の伝動ベル
トを用いたとしても早期に破損してしまう虞れがある。
一方、後者のもの(第9図に示すもの)にあっては、大
容量の流体継手又は電磁連結装置12を必要とするた
め、試験機が大型でかつ高価になるという問題がある。
これに対し、動力が完全に伝動系内を循環する完全動力
循環方式のベルト走行試験機が提案されかつ実施されて
いる。その例を第10図及び第11図により説明する
に、まず、第10図に示される走行試験機は、上記と同
様の装置構成において、第1及び第2の駆動用プーリ
4,6をタイミングプーリで構成し、かつ該両駆動用タ
イミングプーリ4,6間に巻き掛けられる駆動用ベルト
7をタイミングベルトとする。そして、上記各プーリ
3,5,4,6のピッチ径DP1〜DP4をDP1/D
P2=DP3/DP4とするとともに、駆動軸1′を第
1の試験用タイミングプーリ3に回転一体の試験側軸部
1a′と第1の駆動用タイミングプーリ4に回転一体の
駆動側軸部1b′とに分け、両軸部1a′,1b′の対
向部にトルクフランジ13を取り付ける一方、従動軸2
にトーションバー14を取り付けたものである。
一方、第11図に示される試験機は、第10図に示され
る試験機と同様に各プーリ3,5,4,6のピッチ径D
P1〜DP4をDP1/DP2=DP3/DP4とし、
駆動軸1′における両軸部1a′,1b′の対向部にト
ルクフランジ13を取り付けるとともに、駆動用タイミ
ングベルト7の一方のスパンにばね15により付勢され
たアイドラプーリ16を押し当てたものである。
これらの走行試験機はいずれもトルクフランジ13を入
力により捩じった状態でボルトにより締付固定すること
により、伝動系に負荷を与えるようになされている。そ
して、この方式であれば、試験用ベルトB及び駆動用の
ベルト7の双方がタイミングベルトであるので、伝動系
にスリップを起こす部分は全くなく、負荷は完全に伝動
系内を循環することとなり、モータ8は軸受摩擦ロスや
ベルトの曲げロス等の機械的なロスのみを駆動するだけ
で済むので、消費電力が大幅に少なくなり、経済的に有
利となる。
(発明が解決しようとする課題) ところが、このような完全動力循環方式の試験機は、反
面、以下に説明する欠点があった。すなわち、この種の
試験機では、経時的に試験用タイミングベルトBに伸び
が生じた場合、駆動軸1′の捩じれが解放されて負荷の
低下を招いてしまうことから、負荷低下を防止する装置
が不可欠となる。それは前者のもの(第10図に示され
るもの)ではトーションバー14であり、後者のもの
(第11図に示されるもの)においてはアイドラプーリ
16を付勢しているばね15である。しかるに、これら
の装置では、試験用ベルトBの伸びに伴って徐々に生じ
るトルク又は力が低下するため、試験用ベルトBを長時
間に亘って走行させると、やはり大きな負荷低下を起こ
すのは避けられ得ない。このため、実際に長時間の走行
試験を行う場合には、負荷が低下する度に、前者のもの
にあっては、一度トルクフランジ13を解放して再度設
定し直す操作が、また後者のものにあってはばね15の
取付位置を変えて設定し直す操作がそれぞれ必要であ
る。
また、上記トーションバー14やばね15はばね定数が
低いほど負荷低下が小さくなって好ましいが、実際には
ばね定数と弾性限界との兼合いがあり、このため、ばね
定数の異なる複数種類のトーションバー14又はばね1
5を用意しておいて、設定する負荷の大きさに応じて取
り換える必要がある。
さらに、負荷を付与するときには、入力でトルクフラン
ジ13を捩じった状態でボルトを締め付けるので、設定
に手間がかかる。よって、以上の如く試験機の操作性が
極めて悪いという欠点がある。
また、前述の如く、試験機が停止した状態でしか負荷を
与え得ないので、歯飛びトルク測定試験等、ベルト走行
中に連続的に負荷を変化させる試験を行うことは実質的
に不可能である。
本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもので、その目的
は、消費電力が少なく、かつベルトに高負荷条件をも簡
単に付与できるという完全動力循環式のベルト走行試験
機の長所を確保しつつ、その欠点を解消して長時間の走
行試験でも負荷の低下をなくし、操作性を高め、さらに
は歯飛びトルク測定試験等の試験をも行い得るようにす
ることにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、請求項(1)記載の発明の解
決手段は、駆動装置に駆動連結された駆動軸と、該駆動
軸と平行に配設された従動軸と、上記駆動軸の一端に回
転一体に取り付けられたタイミングプーリやスプロケッ
ト等の第1の試験用歯付伝動車と、駆動軸に他端に回転
一体に取り付けられたタイミングプーリやスプロケット
等の第1の駆動用歯付伝動車と、上記従動軸の一端に回
転一体に取り付けられ、上記第1の試験用歯付伝動車と
の間にタイミングベルトやチェーン等の試験用同期無端
可撓部材が巻き掛けられるタイミングプーリやスプロケ
ット等の第2の試験用歯付伝動車と、従動軸の他端に回
転一体に取り付けられたタイミングプーリやスプロケッ
ト等の第2の駆動用歯付伝動車と、上記第1及び第2の
駆動用歯付伝動車間に巻き掛けられたタイミングベルト
やチェーン等の駆動用同期無端可撓部材と、該駆動用同
期無端可撓部材の上記両駆動用歯付伝動車間のスパンに
それぞれ配置された1対の可動アイドラと、該各可動ア
イドラをそれぞれ駆動用同期無端可撓部材のスパンを押
圧するように直線状にスライド移動させる定圧力直動装
置とを設ける。
そして、上記第1の試験用歯付伝動車のピッチ径をD
P1、第2の試験用歯付伝動車のピッチ径をDP2、第
1の駆動用歯付伝動車のピッチ径をDP3、第2の駆動
用歯付伝動車のピッチ径をDP4、駆動及び従動軸間の
距離をC、駆動用同期無端可撓部材のピッチ長さをL
として、 DP1/DP2=DP3/DP4 で、かつ L>2C+π(DP3+DP4)/2 +(DP3−DP4/4C に、すなわち駆動用同期無端可撓部材の長さを軸間距離
Cと両駆動用歯付伝動車のピッチ径DP3,DP4とで
構成されるピッチ周よりも長く設定する。
また、請求項(2)記載の発明の解決手段は、上記1対の
可動アイドラの一方は定圧力直動装置に連結し、他方の
可動アイドラは駆動用同期無端可撓部材を押圧するよう
に付勢するばね部材に連結する。
さらに、請求項(3)記載の発明の解決手段は、上記従動
軸の負荷トルクを検出するトルク検出手段と、該トルク
検出手段の出力信号を受け、従動軸の負荷トルクが一定
となるように定圧力直動装置を作動制御する制御手段と
を設ける。
また、請求項(4)記載の発明の解決手段は、上記駆動用
同期無端可撓部材の少なくとも一方のスパンに該ベルト
を巻き掛ける固定アイドラを、可動アイドラに巻き掛け
られる駆動用同期無端可撓部材の両側スパンが互いに平
行になるように配設するとともに、定圧力直動装置はス
ライド軸が上記可動アイドラ両側のスパンと平行になる
ように配設する。
そして、請求項(5)記載の発明の解決手段は、定圧力直
動装置をエアシリンダ又は油圧シリンダで構成する。
(作用) 上記の構成により、請求項(1)記載の発明では、予め、
一方の定圧力直動装置を作動させて、一方の可動アイド
ラで駆動用歯付伝動車の一方のスパンを押圧することに
より、駆動用同期無端可撓部材の弛みを解消しておき、
次いで、第1及び第2の試験用歯付伝動車間に試験用同
期無端可撓部材を巻き掛け、かつその試験用同期無端可
撓部材に所定の初張力を付与した後、駆動用同期無端可
撓部材が走行中に歯飛びを起こさないよう小さな緩み側
張力を与えるために、上記一方の定圧力直動装置を作動
させて、一方の可動アイドラで駆動用同期無端可撓部材
の一方のスパンを所定の力で押圧する。最後に、他方の
定圧力直動装置を作動させて他方の可動アイドラにより
駆動用同期無端可撓部材の他方のスパンを上記一方のス
パンに対する力よりも大きい力で押圧すると、駆動軸及
び従動軸はそれぞれ互いに逆回りに回転しようとする
が、両軸は試験用同期無端可撓部材により回転が規制さ
れた状態であるので、上記力に応じて伝動系に負荷が生
じ、この負荷により試験用同期無端可撓部材の両側スパ
ンにそれぞれ張力が生じる。このとき、この他方の可動
アイドラの変位に応じて上記一方の可動アイドラが押し
戻されるがその押え力は変化しない。しかる後、駆動装
置を作動させて駆動軸を回転させることにより、試験用
同期無端可撓部材を走行させてその試験を行う。
この場合、試験用同期無端可撓部材に走行試験中に伸び
が生じたとしても、その伸び分だけ他方の可動アイドラ
が一方側に移動し、同時に一方の可動アイドラが押し戻
されるのみであり、その同期無端可撓部材に対する押え
力は全く変化しないこととなる。よって長時間に亘って
走行試験を行っても負荷の低下を可及的に抑えることが
できる。
また、このため、走行試験の途中で、トルクフランジや
トーションバー等の設定のし直し、或いはそのトルクフ
ランジやトーションバー等のばね定数の負荷の大きさに
応じた設定が不要で、試験開始前の操作も容易であり、
よって試験機の操作性を高めることができる。
また、試験機の作動中でも試験用同期無端可撓部材に負
荷を与えることができるので、歯飛びトルク測定試験
等、走行中に連続的に負荷を変化させる試験を行うこと
ができる。
また、請求項(2)記載の発明では、1対の可動アイドラ
のうち、一方は定圧力装置に連結し、他方の可動アイド
ラは駆動用同期無端可撓部材を押圧するように付勢する
ばね部材に連結したことにより、走行中に試験用同期無
端可撓部材が伸びてもそその負荷の変動をばね部材によ
って吸収して、定圧力直動装置の一方をばね部材へ代替
することができ、よって試験機の装置構成の簡略化及び
低コスト化を図ることができる。
さらに、請求項(3)記載の発明では、従動軸の負荷トル
クをトルク検出手段により検出して、制御手段によりそ
の負荷トルクが一定となるよう、定圧力直動装置が作動
制御される。このため、負荷を精度よく安定させること
ができる。
また、請求項(4)記載の発明では、駆動用同期無端可撓
部材の少なくとも一方のスパンに該無端可撓部材を巻き
掛ける固定アイドラを、可動アイドラに巻き掛けられる
駆動用同期無端可撓部材の両側スパンが互いに平行にな
るように配設し、かつ定圧力直動装置をそのスライド軸
が可動アイドラ両側のスパンと平行になるように配設し
たことにより、負荷を設定する場合に、定圧力直動装置
を作動させて、一方の可動アイドラを所定の力で、また
他方の可動アイドラを上記一方の可動アイドラよりも大
きい力でそれぞれ駆動用同期無端可撓部材を引っ張る
と、その力の作用する方向と可動アイドラ両側の無端可
撓部材スパンの方向とは平行であるので、駆動同期無端
可撓部材の両側スパンにはそれぞれ上記力の半分の張力
が生じる。このことから、駆動軸に発生する負荷を求め
ることができ、よって定圧力直動装置によって発生する
負荷を簡単に求ることができる。また、試験用同期無端
可撓部材に伸びが生じたとしても、両可動アイドラが無
端可撓部材スパンと平行に移動するだけで、その無端可
撓部材に対する引張り力は変化しないので、負荷の低下
が生ずることはない。よってトルクメータや他の装置を
要することなく負荷を設定し、かつ該負荷を精度よく安
定させることができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の第1実施例に係るタイミングベルト用
走行試験機Aの概略構成を示し、この試験機Aの基本的
な構成は第8図(第10図及び第11図)のものと同じ
であるので、同図と同じ部分については同じ符号を付し
てその詳細な説明は省略する。
すなわち、駆動軸1及び従動軸2は水平面内で軸間距離
Cの間隔で互いに平行に配置されて回転自在に支承さ
れ、駆動軸1の基端にはVプーリ11が回転一体に取り
付けられ、該プーリ11と、駆動装置としての電動モー
タ8の出力軸8aに取り付けたVプーリ10との間には
Vベルト9が巻き掛けられており、駆動軸1は両Vプー
リ10,11及びVベルト9を介して電動モータ8に駆
動連結されている。尚、上記駆動軸1及び従動軸2は負
荷の方向と軸の回転方向とによって駆動側及び従動側が
代わるが、便宜上、モータ8に連動している側を駆動軸
1にし、他方を従動軸2とする。また、上記モータ8を
駆動軸1に直結してもよい。
上記駆動軸1の先端にはピッチ径DP1を有する第1の
試験用タイミングプーリ3が、また基端部にはピッチ径
P3を有する第1の駆動用タイミングプーリ4がそれ
ぞれ回転一体に取り付けられている。
一方、上記従動軸2の先端にはピッチ径DP2を有する
第2の試験用タイミングプーリ5が、また基端部にはピ
ッチ径DP4を有する第2の駆動用タイミングプーリ6
がそれぞれ回転一体に取り付けられている。そして、上
記第1及び第2の駆動用タイミングプーリ4,6間には
ピッチ長さLを有する駆動用タイミングベルト7が巻
き掛けられ、第1及び第2の試験用タイミングプーリ
3,5間には試験すべき試験用タイミングベルトBが巻
き掛けられ得るようになされている。
さらに、上記第1及び第2の両駆動用タイミングプーリ
4,6間に巻き掛けられる駆動用タイミングベルト7の
上下両側にはそれぞれ定圧力直動装置としてのエアシリ
ンダ17,18が移動不能に固定され、上側のシリンダ
17は、ピストン17aによって区画形成された圧力室
17bと、ピストン17aに一体に連結され、鉛直下方
に伸長可能なピストンロッド17cとを有し、該ピスト
ンロッド17cの先端(下端)には駆動用タイミングベ
ルト7の上側スパン7aの背面に当接する平プーリから
なる上側可動アイドラプーリ19が回転自在に軸支され
ており、上側シリンダ17の伸長作動により可動アイド
ラプーリ19を下方にスライド移動させて駆動用タイミ
ングベルト7の上側スパン7a背面を押圧するようにな
されている。
一方、下側のシリンダ18は、ピストン18aによって
区画形成された圧力室18bと、ピストン18aに一体
に連結され、鉛直上方に伸長可能なピストンロッド18
cとを有し、該ピストンロッド18cの先端(上端)に
は駆動用タイミングベルト7の下側スパン7bの背面に
当接する平プーリからなる下側可動アイドラプーリ20
が回転自在に軸支されており、上側シリンダ18の伸長
作動により可動アイドラプーリ20を上方にスライド移
動させて駆動用タイミングベルト7の下側スパン7b背
面を押圧するようになされている。
そして、上記各タイミングプーリ3,5,4,6のピッ
チ径DP1〜DP4は、 DP1/DP2=DP3/DP4 に設定されている。また、各タイミングプーリ3,5,
4,6のピッチ径DP1〜DP4、駆動軸1と従動軸2
との軸間距離C及び駆動用タイミングベルト7のピッチ
長さLの関係は、 L>2C+π(DP3+DP4)/2 +(DP3−DP4/4C に設定されている。
次に、上記試験機Aを使用してタイミングベルトBの走
行試験を行う場合について第2図に沿って説明する。
先ず、第2図(a)に示すように、試験用タイミングベ
ルトBを掛ける前に、駆動軸1及び従動軸2の軸間距離
を縮めておき、下側のエアシリンダ18(定圧力直動装
置)の圧力室18bに加圧エアを供給してシリンダ18
を伸長作動させることにより、下側の可動アイドラプー
リ20で駆動用タイミングベルト7の下側スパン7b押
し上げ、その状態でシリンダ18の圧力室18bへのエ
ア供給を停止してシリンダ18を伸長状態に保持する。
このことにより、駆動用タイミングベルト7の弛みが片
寄せられて解消される。
次いで、図(b)に示す如く、第1及び第2の試験用タ
イミングプーリ3,5間に試験しようとするタイミング
ベルトBを巻き掛け、駆動軸1と従動軸2との軸間距離
を設定値Cにする。このことにより試験用タイミングベ
ルトBに所定の初張力Tが付与される。
さらに、図(c)に示すように、下側のエアシリンダ1
8を伸長作動させることにより、下側の可動アイドラプ
ーリ20で駆動用タイミングベルト7の下側スパン7b
を所定の力ΔFで押し上げる。この力ΔFは駆動用タイ
ミングベルト7が走行中に歯飛びを起こさないよう小さ
な緩み側張力を与えるもので、小さい力でよい。
最後に、図(d)に示す如く、上側のエアシリンダ17
の圧力室17bに加圧エアを供給して該シリンダ17を
伸長作動させ、上側の可動アイドラプーリ19により駆
動用タイミングベルト7の上側スパン7aを上記力ΔF
よりも大きい力Fで押し下げる。このことにより、駆動
軸1は先端側から見て時計回り方向に、従動軸2は同反
時計回り方向にそれぞれ回転しようとするが、両軸1,
2は試験用タイミングベルトBにより回転が規制された
状態であるので、上記力Fに応じて伝動系に負荷が生
じ、この負荷により試験用タイミングベルトBの上側及
び下側スパンにそれぞれ張力Ts,Ttが生じる。この
とき、下側の可動アイドラプーリ20は上側可動アイド
ラプーリ19の変位に応じて押し戻されるものの押え力
ΔFは変化しない。
しかる後、上記の状態で電動モータ8を作動させて駆動
軸1を回転させることにより、試験用タイミングベルト
Bを走行させてその試験を行う。
したがって、この実施例の場合、試験用タイミングベル
トBに走行中に伸びが生じたとしても、その伸び分だけ
上側可動アイドラプーリ19が下方に移動し、同時に下
側可動アイドラプーリ20が押し戻されるのみであり、
そのベルト7に対する押え力ΔFは全く変化せず、よっ
て長時間に亘って走行試験を行っても負荷の低下を可及
的に抑えることができる。
また、このように負荷の低下が抑えられるので、トルク
フランジやトーションバー等の設定のし直し、そのトル
クフランジやトーションバー等のばね定数の負荷の大き
さに応じた設定が不要であり、試験開始前の操作も容易
であり、よっては試験機Aの操作性を高めることができ
る。
また、試験機Aの作動中でもベルトBに負荷が与えられ
るので、歯飛びトルク測定試験等、ベルト走行中に連続
的に負荷を変化させる試験を行うことが可能となる。
尚、上記実施例では、駆動用タイミングプーリ4,6に
巻き掛けられている駆動用タイミングベルト7の両スパ
ン7a,7bをそれぞれエアシリンダ17,18により
駆動される可動アイドラプーリ19,20によって押圧
するようにしたが、両可動アイドラプーリ19,20の
うち、一方の可動アイドラプーリ19(又は20)を定
圧力直動装置としてのエアシリンダに連結し、他方の可
動アイドラプーリ20(又は19)は駆動用タイミング
ベルト7を押圧するように付勢するばね部材に連結する
ようにしてもよい。例えば下側可動アイドラプーリ20
をばね部材に連結した場合、上記の如く、下側可動アイ
ドラプーリ20を介して駆動用タイミングベルト7の下
側スパン7aを押し上げる力ΔFは小さい力でよいの
で、上記ばね部材のばね定数は低くすることができる。
そして、走行中に試験用ベルトBが伸びるために上記下
側可動アイドラプーリ20が押し戻されるが、ばね部材
のばね定数が低いので、試験用ベルトBの負荷は殆ど変
化することはない。
第3図は本発明の第2実施例を示し(尚、第1図と同じ
部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略
する)、試験用タイミングベルトBにかかる負荷を自動
的に調整するようにしたものである。
すなわち、この実施例では、従動軸2にその負荷トルク
を検出する検出手段としてのトルクメータ21が取り付
けられている。このトルクメータ21の出力信号は比較
器22においてボリュームからなるトルク設定器23に
より設定された負荷トルクと比較され、その差の信号が
アンプ24で増幅されて、下側エアシリンダ18の圧力
室18bに供給されるエア圧力を調整するための空圧変
換器25に出力される。よって、上記比較器22、トル
ク設定器23、アンプ24及び空圧変換器25により、
トルクメータ21の出力信号を受け、そのトルクメータ
21により検出された従動軸2の負荷トルクがトルク設
定器23による設定負荷トルクになるよう(両者の差が
零になるよう)空圧変換器25により下側エアシリンダ
18の圧力室18bの圧力を制御して、下側可動アイド
ラプーリ20による駆動用タイミングベルト7の下側ス
パン7bに対する押圧力を調整するようにした制御装置
26が構成されている。
したがって、この実施例では、トルクメータ21により
負荷の変動が検出され、その負荷とトルク設定器23に
よる設定負荷との差がなくなるように下側エアシリンダ
18の圧力室18bに対するエア圧力が制御されて負荷
が一定に補正されるので、試験用ベルトBに対する負荷
を精度よく安定させることができる。
また、第4図は本発明の第3実施例を示し、上記の第2
実施例におけるトルクメータ21や制御装置26等を用
いることなく、負荷を設定しかつその負荷を精度よく安
定させ得るようにしたものである。
この実施例では、駆動用タイミングベルト7の上下両側
のスパン7a,7bにそれぞれ平プーリからなる1つの
固定アイドラプーリ27,28が回転自在に軸支され、
この各アイドラプーリ27,28にベルト7の上下スパ
ン7a,7bが巻き掛けられている。
そして、上側固定アイドラプーリ27の配置位置は、上
側エアシリンダ17′のピストンロッド17c′先端に
軸支したタイミングプーリからなる上側可動アイドラプ
ーリ19′に巻き掛けられる駆動用タイミングベルト7
の両側スパン7c,7d,つまり駆動用タイミングベル
ト7において上側可動アイドラプーリ19′及び駆動軸
1上の第1の駆動用タイミングプーリ4の間に位置する
スパン7cと、上記上側可動アイドラプーリ19′及び
上側固定アイドラプーリ27の間に位置するスパン7d
とが互いに平行になるように設定されている。
一方、下側固定アイドラプーリ28の配置位置は、下側
エアシリンダ18′のピストンロッド18c′先端に軸
支したタイミングプーリからなる下側可動アイドラプー
リ20′に巻き掛けられる駆動用タイミングベルト7の
両側スパン7e,7f,つまり駆動用タイミングベルト
7において下側可動アイドラプーリ20′及び従動軸2
上の第2の駆動用タイミングプーリ6の間に位置するス
パン7eと、上記下側可動プーリ20′及び下側固定ア
イドラプーリ28の間に位置するスパン7fとが互いに
平行になるように設定されている。
また、定圧力直動装置を構成する上側及び下側のエアシ
リンダ17′,18′は圧力室17b′,18b′への
加圧エアの供給によりピストンロッド17c′,18
c′が没入する収縮タイプとされ、かつ上側エアシリン
ダ17′にあってはそのピストンロッド17c′の伸縮
方向たるスライド軸が上記上側可動アイドラプーリ1
9′両側のベルト7のスパン7c,7dと平行になるよ
うに、また下側エアシリンダ18′にあっては同様にピ
スンロッド18c′の伸縮方向たるスライド軸が上記下
側可動アイドラプーリ20′両側のベルト7のスパン7
e,7fと平行になるようにそれぞれ配設されている。
したがって、この実施例では、負荷を設定する場合、エ
アシリンダ17′,18′の圧力室17b′,18b′
への加圧エアの供給により該エアシリンダ17′,1
8′を収縮させて、上側可動アイドラプーリ19′によ
りΔFの力で、また下側可動アイドラプーリ20′によ
りFの力でそれぞれ駆動用タイミングベルト7を引っ張
ると、その力ΔF,Fの作用する方向と可動アイドラプ
ーリ19′,20′両側のベルトスパン7c,7d,7
e,7fの方向とは平行であるので、駆動用タイミング
ベルト7の上側スパン7aにはΔF/2の張力が、また
下側スパン7bにはF/2の張力がそれぞれ生じる。こ
のことから、駆動軸1にはDP3・(F−ΔF)/4
(但し、DP3は第1の駆動用タイミングプーリ4のピ
ッチ径)なる負荷が発生することとなり、エアシリンダ
17′,18′に作用するエア圧力によって発生する負
荷を簡単に求めることができる。
また、試験用タイミングベルトBに伸びが生じたとして
も、両可動アイドラプーリ19′,20′がベルトスパ
ン7c〜7fと平行に移動するだけで、そのベルト7に
対する引張力ΔF,Fは変化しないので、負荷の低下が
生ずることはなく、よってトルクメータや他の装置を要
することなく、負荷を設定しかつ該負荷を精度よく安定
させることができる利点がある。
尚、この第3実施例の構成において、駆動用タイミング
ベルト7の上側及び下側スパン7a,7bの双方に固定
アイドラプーリ27,28を配設せずに、そのいずれか
一方に設けてもよい。また、固定アイドラプーリは駆動
用タイミングベルト7の上下一方のスパン7a(又は7
b)において2つ以上としてもよい。
すなわち、第5図〜第7図は上記第3実施例を具体的に
示し、31は固定されたフレームで、その上面には駆動
軸取付用基盤32及び従動軸取付用基盤33が互いに所
定間隔をあけて対向配置され、上記駆動軸取付用基盤3
2には駆動軸1が軸受32a,32aを介して、また従
動軸取付用基盤33には従動軸2が軸受33a,33a
を介してそれぞれ回転自在に支持されている。そして、
上記従動軸取付用基盤33はフレーム31に駆動軸取付
用基板32に接離するようにスライド移動可能に支持さ
れている。そして、フレーム31上には両基盤32,3
3を通る方向に互いに平行に延びる2本の送りねじ3
4,35が回転可能にかつ摺動不能に支持され、この両
送りねじ34,35に従動軸取付用基盤33が螺合され
ている。上記両送りねじ34,35はチェーン36によ
って互いに回転一体に駆動連結され、各送りねじ34,
35の一端にはハンドル37,38が取り付けられてお
り、このハンドル37,38のいずれか一方を回し操作
して、送りねじ34,35にて従動軸取付用基盤33を
スライド移動させることにより、従動軸2を駆動軸1と
平行に接離させて両軸1,2の軸間距離を調整するよう
になされている。
上記駆動軸1の基端(第5図では下端)には第1の駆動
用タイミングプーリ4が、また先端(同上端)には第1
の試験用タイミングプーリ3が、さらにこの第1の試験
用タイミングプーリ3近傍中間部にはVプーリ11がそ
れぞれ取り付けられている。また、従動軸2の基端(第
5図では下端)には第2の駆動用タイミングプーリ6
が、また先端(同上端)には第2の試験用タイミングプ
ーリ5がそれぞれ取り付けられている。また、フレーム
31の内部には中間基盤39が取り付けられ、この中間
基盤39上には電動モータ8が設置され、このモータ8
の出力軸8a上のVプーリ10と上記駆動軸1上のVプ
ーリ11との間にはVベルト9が掛けられている。
上記フレーム31の背面側(第5図では下側)には上端
がフレーム31上面よりも上方に延びるシリンダ取付用
基盤40が一体に取り付けられ、該基盤40の下端部に
は鉛直上下方向のスライド軸を有する下側エアシリンダ
18′が直接固定され、該シリンダ18′のピストンロ
ッド18c′先端(上端)には下側可動アイドラプーリ
20′が回転自在に支持されている。一方、シリンダ取
付用基盤40の上部には上下方向に延びる送りねじ41
がハンドル42の回し操作により螺動可能に支持され、
該送りねじ41の下端に上側エアシリンダ17′が支持
され、該シリンダ17′のピストンロッド17c′先端
(下端)には上側可動アイドラプーリ19′が回転自在
に支持されている。
さらに、シリンダ取付用基盤40には1対の上側固定ア
イドラプーリ27,29及び1対の下側固定アイドラプ
ーリ28,30がそれぞれ回転自在に取り付けられてい
る。そして、これら4つの固定アイドラプーリ27,2
9,28,30、エアシリンダ17′,18′の各取付
位置及び方向は、上記の如く、エアシリンダ17′(又
は18′)のピストンロッド17c′(又は18c′)
先端の可動アイドラプーリ19′(又は20′)に巻き
掛けられた駆動用タイミングベルト7の両スパン7c,
7d(又は7e,7f)が互いに平行になり、かつ該両
スパン7c,7d(又は7e,7f)に対しエアシリン
ダ17′(又は18′)のスライド軸が平行になるよう
に設定されている。
また、43は上記シリンダ取付用基盤40において下側
可動アイドラプーリ20′の下側に取り付けられたリミ
ットスイッチで、下側アイドラスイッチ20′が下降移
動したときに接触してON作動し、モータ8を停止させ
るものである。尚、図中、44は空圧配管である。
したがって、この変形例の場合、4つの固定アイドラプ
ーリ27,29,28,30、エアシリンダ17′,1
8′の各取付位置及び方向が、可動アイドラプーリ1
9′(又は20′)に巻き掛けられた駆動用タイミング
ベルト7の両スパン7c,7d(又は7e,7f)が互
いに平行になり、かつ該両スパン7c,7d(又は7
e,7f)とエアシリンダ17′(又は18′)のスラ
イド軸とが平行になるように設定されていることから、
負荷の設定が容易になり、しかも試験用タイミングベル
トBを長時間に亘って走行させても安定した負荷を付与
することができる。
また、上側エアシリンダ17′は、送りねじ41の下端
に支持されているので、ハンドル42を操作するだけで
送りねじ41の螺動により昇降移動する。このため、1
本の駆動用タイミングベルト7により、軸間距離を広範
囲に変えてベルトBの走行試験を行うことができ、没用
性を高めることができる。
さらに、試験用タイミングベルトBの負荷耐久試験中に
該ベルトBが切断し、或いは歯飛びを起こしたときに
は、上下両側のエアシリンダ17′,18′に対する圧
力バランスが崩れ、そのために下側エアシリンダ18′
のピストンロッド18c′先端の下側可動アイドラプー
リ20′が下降する。この下降移動によりリミットスイ
ッチ43がON作動し、モータ8が停止してベルトBの
走行が停止する。すなわち、リミットスイッチ43を取
り付けておくだけで、異常時には即座にベルトBの走行
を停止させることができる。
尚、上記実施例では、駆動アイドラプーリ19,20を
駆動する定圧力直動装置をエアシリンダ17,18とし
たが、油圧シリンダを用いてもよい。
また、定圧力直動装置としては、可動アイドラプーリ1
9,20を直動させる力が移動量に無関係で一定であれ
ばよいので、上記のようなシリンダの代りにウェイトに
作用する重力によって負荷を付与するようにすることも
できる。すなわち、例えば上記第3実施例の構成におい
て、可動アイドラプーリ19′,20′をシリンダ1
7′,18′に連結するのではなく、そのアイドラプー
リ19′,20′を上下方向にスライド可能にしてそれ
にワイヤーやロープの一端を連繋し、そのワイヤ等の他
端にウェイトを取り付けるとよい。その場合、一方の可
動アイドラプーリ19′(又は20′)に連結されたウ
ェイトの重さ変えることで、試験用タイミングベルトB
に付与する負荷を可変とすることができる。また、他方
の可動アイドラプーリ20′(又は19′)は、駆動用
タイミングベルト7の歯飛びを防ぐ程度の小さい力でベ
ルト7を押圧すれば済むので、軽量のウェイトに連結す
ればよい。そして、こうして定圧力直動装置としてウェ
イトを使用する結果、シリンダと同等の機能を満足させ
つつ、試験機の製作費をさらに一層低減することができ
る利点がある。
さらに、上記各実施例における駆動側のプーリ4,6,
19,20,27〜30をスプロケットに、タイミング
ベルト7をチェーンにそれぞれ代えてもよく、同様の作
用効果を奏することができる。
また、上記各実施例はタイミングベルトBの走行試験を
行う試験機の例であるが、本発明は、タイミングベルト
Bのほか、チェーンや歯車等の同期伝動部材全般の走行
試験機にも適用することができる。例えば、第1及び第
2の試験用タイミングプーリの代りにスプロケットを取
り付けると、その両スプロケット間にチェーンを掛けて
その走行試験を行うことができる。また、自動車のトラ
ンスミッションやディファレンシャルギャ等の歯車装置
の走行試験を行う場合には、試験用タイミングプーリ及
びベルトをそれぞれ駆動用タイミングプーリ及びベルト
とし、駆動軸もしくは従動軸又は両軸に歯車装置を取り
付ければよい。
最後に、上記第3実施例の変形例の装置構成による走行
試験機(第5図〜第7図参照)を製作してタイミングベ
ルトの走行試験を行った場合、同等の負荷条件が与えら
れる従来の動力吸収式走行試験機に比べ、製作費は約1
/10程度で済み、時間当りの消費電力は約1/20程
度に低くなった。
また、上下両側のエアシリンダの圧力室に供給する加圧
エアの圧力を減圧弁によって調整することにより、試験
用タイミングベルトに負荷を容易に付与することがで
き、さらにはその負荷を連続的に変化させることができ
た。
また、試験用タイミングベルトに20kg・mの負荷トル
クを与えて負荷耐久走行試験を行ったところ、100時
間経過後の負荷の変動は略±2%であった(尚、試験機
の評価のために従動軸にトルクメータを取り付けて試験
を行った)。
さらに、駆動用タイミングプーリ、可動及び固定アイド
ラプーリをスプロケットに、また駆動用タイミングベル
トをチエーンにそれぞれ代えて同様の試験を行った場合
でも、上記と同様の性能を評価することができた。よっ
て、上記本発明例の走行試験機は上記効果を確実に得る
ことができることが判明した。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)記載の発明によると、
駆動装置に駆動連結された駆動軸の一端にピッチ径D
P1の第1の試験用歯付伝動車を、他端にピッチ径D
P3の第1の駆動用歯付伝動車をそれぞれ回転一体に取
り付ける一方、駆動軸と平行な従動軸の一端にピッチ径
P2の第2の試験用歯付伝動車を、他端にピッチ径D
P4の第2の駆動用歯付伝動車をそれぞれ回転一体に取
り付け、両試験用歯付伝動車間に試験用同期無端可撓部
材を、両駆動用歯付伝動車間に駆動用同期無端可撓部材
をそれぞれ掛け、駆動用同期無端可撓部材の両駆動用歯
付伝動車間のスパンにそれぞれ直線状にスライド移動可
能な1対に可動アイドラを配設し、その各可動アイドラ
をそれぞれ駆動用同期無端可撓部材を押圧するようにス
ライド移動させる定圧力直動装置を設け、上記歯付伝動
車のピッチ径DP1〜DP4の関係をDP1/DP2
P3/DP4とし、かつ駆動用同期無端可撓部材の長
さを駆動軸及び従動軸の軸間距離と両駆動用歯付伝動車
のピッチ径DP3,DP4とで構成されるピッチ周より
も長く設定したことにより、駆動用同期無端可撓部材の
両スパンに同時に大きさの異なる力を付与して負荷を発
生させる完全動力循環式走行試験機を得ることができ、
大型のモータや負荷装置要する動力吸収式や不完全動力
循環式のものよりも走行試験機の製作コストを大幅に低
減することができ、しかも試験中の消費電力を低減する
ことができ、特に大きい負荷条件を必要とする走行試験
機に顕著な効果を奏することができる。また、負荷の設
定を容易にして、操作性を大幅に向上させることができ
るとともに、負荷の安定性を高め、長時間に亘って同期
無端可撓部材を走行させても設定のし直しが不要であ
り、さらには、負荷を連続的に変化させることができる
ので、歯飛びトルク測定試験等にも使用でき、汎用性を
向上させることができという実用上優れた効果を有する
ものである。
また、請求項(2)記載の発明によると、上記一方の可動
アイドラを定圧力直動装置に連結し、他方の可動アイド
ラは駆動用同期無端可撓部材を押圧するように付勢する
ばね部材に連結したことにより、走行中に試験用同期無
端可撓部材が伸びてもその負荷の変動をばね部材によっ
て吸収でき、よって定圧力直動装置のばね部材への代替
により試験機の装置構成の簡略化及び低コスト化を図る
ことができる。
さらに、請求項(3)記載の発明によると、従動軸の負荷
トルクを検出して、その負荷トルクが一定となるよう、
定圧力直動装置の圧力を制御するようにしたことによ
り、負荷を精度よく安定させることができる。
また、請求項(4)記載の発明によると、駆動用同期無端
可撓部材の少なくとも一方のスパンに該無端可撓部材を
巻き掛ける固定アイドラを、可動アイドラに巻き掛けら
れる駆動用同期無端可撓部材の両側スパンが互いに平行
になるように配設し、かつ定圧力直動装置をそのスライ
ド軸が可動アイドラ両側のスパンと平行になるように配
設したことにより、トルクメータや他の装置を要するこ
となく、負荷の設定及びその負荷の高精度の安定維持を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の第1実施例を示し、第1図
は走行試験機の概略構成を模式的に示す斜視図、第2図
は試験機の使用操作手順を示す説明図である。第3図は
第2実施例を示す第1図相当図である。第4図〜第7図
は第3実施例を示し、第4図は第1図相当図、第5図は
その変形例における走行試験機の具体的な構造を示す平
面図、第6図は同背面図、第7図は同左側面図である。
第8図〜第11図はそれぞれ従来例を示す第1図相当図
である。 A……走行試験機、1……駆動軸、2……従動軸、3…
…第1の試験用タイミングプーリ、4……第1の駆動用
タイミングプーリ、5……第2の試験用タイミングプー
リ、6……第2の駆動用タイミングプーリ、7……駆動
用タイミングベルト、7a〜7f……スパン、8……電
動モータ(駆動装置)、17,17′……上側エアシリ
ンダ(定圧力直動装置)、18,18′……下側エアシ
リンダ(定圧力直動装置)、19,19′……上側可動
アイドラプーリ、20,20′……下側可動アイドラプ
ーリ、21……トルクメータ(トルク検出手段)、26
……制御装置、27,29……上側固定アイドラプー
リ、28,30……下側固定アイドラプーリ、C……軸
間距離、DP1〜DP4……ピッチ径、L……ピッチ
長さ、B……試験用タイミングベルト。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動装置に駆動連結された駆動軸と、 該駆動軸と平行に配設された従動軸と、 上記駆動軸の一端に回転一体に取り付けられた第1の試
    験用歯付伝動車と、 駆動軸に他端の回転一体に取り付けられた第1の駆動用
    歯付伝動車と、 上記従動軸の一端に回転一体に取り付けられ、上記第1
    の試験用歯付伝動車との間に試験用同期無端可撓部材が
    噛合して巻き掛けられる第2の試験用歯付伝動車と、 従動軸の他端に回転一体に取り付けられた第2の駆動用
    歯付伝動車と、 上記第1及び第2の駆動用歯付伝動車間に噛合して巻き
    掛けられた駆動用同期無端可撓部材と、 該駆動用同期無端可撓部材の上記両駆動用歯付伝動車間
    のスパンにそれぞれ配設された1対の可動アイドラと、 該各可動アイドラをそれぞれ駆動用同期無端可撓部材の
    スパンを押圧するように直線状にスライド移動させる定
    圧力直動装置とを備えてなり、 上記第1の試験用歯付伝動車のピッチ径をDP1、第2
    の試験用歯付伝動車のピッチ径をDP2、第1の駆動用
    歯付伝動車のピッチ径をDP3、第2の駆動用歯付伝動
    車のピッチ径をDP4、駆動及び従動軸間の距離をC、
    駆動用同期無端可撓部材のピッチ長さをLとして、 DP1/DP2=DP3/DP4 で、かつ L>2C+π(DP3+DP4)/2 +(DP3−DP4/4C に設定されていることを特徴とする同期無端可撓部材用
    走行試験機。
  2. 【請求項2】一方の可動アイドラは定圧力直動装置に連
    結され、他方の可動アイドラは駆動用同期無端可撓部材
    を押圧するように付勢するばね部材に連結されているこ
    とを特徴とする請求項(1)記載の同期無端可撓部材用走
    行試験機。
  3. 【請求項3】従動軸の負荷トルクを検出するトルク検出
    手段と、該トルク検出手段の出力信号を受け、従動軸の
    負荷トルクが一定となるように定圧力直動装置を作動制
    御する制御手段とを設けたことを特徴とする請求項(1)
    又は(2)記載の同期無端可撓部材用走行試験機。
  4. 【請求項4】駆動用同期無端可撓部材の少なくとも一方
    のスパンに該無端可撓部材を巻き掛ける固定アイドラ
    が、可動アイドラに巻き掛けられる駆動用同期無端可撓
    部材の両側スパンが互いに平行になるように配設され、
    定圧力直動装置はスライド軸が上記可動アイドラ両側の
    スパンと平行になるように配設されていることを特徴と
    する請求項(1)、(2)又は(3)記載の同期無端可撓部材用走
    行試験機。
  5. 【請求項5】定圧力直動装置は、エアシリンダ又は油圧
    シリンダであることを特徴とする請求項(1)、(2)、(3)又
    は(4)記載の同期無端可撓部材用走行試験機。
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