JPH06237796A - アルカリ性フォスファターゼの検出方法 - Google Patents

アルカリ性フォスファターゼの検出方法

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JPH06237796A
JPH06237796A JP2884293A JP2884293A JPH06237796A JP H06237796 A JPH06237796 A JP H06237796A JP 2884293 A JP2884293 A JP 2884293A JP 2884293 A JP2884293 A JP 2884293A JP H06237796 A JPH06237796 A JP H06237796A
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alp
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glycerol
affinity
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JP2884293A
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Satoshi Kamata
智 鎌田
Kazuhide Yoshikawa
和秀 吉川
Akio Tsuji
章夫 辻
Masako Maeda
昌子 前田
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Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 臨床診断等の分野で広く使用されている酵
素、ALPを、蛍光測定に比較して高感度で検出し得る
化学発光検出を提供する。 【構成】 ALPにNADPもしくはグリセロール−3
−リン酸を接触させてNADもしくはグリセロールを生
成させ、さらにグリセロールもしくはNADをグリセロ
ールデヒドルゲナーゼの存在下で接触させデヒドロキシ
アセトンを生成させ、さらにルシゲニンを接触させて光
を生じさせ、その光を定量測定することによるALPの
検出。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばEIA(エンザ
イムイムノアッセイ)等の、酵素を指標として試料中の
特定物質を測定する方法において頻繁に利用されるアル
カリ性フォスファターゼ(ALP、EC.1.3.1)
の発光法による検出方法を提供するものである。また、
例えばEIA等の手法においては、検出されるべきAL
Pの量はすなわち試料中の特定物質の量に相関してい
る。従って本発明は更に、ALPの発光法による検出工
程を含む試料中の特定物質の検出方法をも提供するもの
である。そして本発明は、上記の検出方法を実施するた
めの検出キットを提供するものである。
【0002】
【従来の技術】EIA等の酵素を指標として試料中の特
定物質を検出する方法においては、安定性が良い、比活
性が高い、ターンオーバー数が高い(検出感度が高い)
といった理由からALPが頻繁に使用されている。AL
Pの検出は、従来パラニトロフェニルフォスフェート等
を使用する比色方法(Handbook of Enz
ymatic Methods of Analysi
s、1976年、p151−160、Marcell
Deckker Inc.N.Y.)、4−メチルウン
ベリフェリルフォスフェートを使用する蛍光方法(前記
文献参照)等により行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】EIAにおいては、い
かに微量の標識酵素(例えばALP)を検出しうるか、
すなわち高い検出感度を有するかが非常に重要である。
近年臨床診断の分野においては生体試料中の各種微量成
分の測定、定量がイムノアッセイの手法を用いることに
より実現されるにつれ様々な疾患との関連が明らかにな
り、また疾患の診断、治療における指標のひとつとして
欠くことができなくなってきた。より高感度のEIAの
手法を提供することは、測定時間の短縮、測定に必要な
生体試料の量の低減、さらには未知のより微量な成分の
測定を可能にするものである。
【0004】ALPのような酵素を検出する方法におい
ては、一般的に蛍光法では比色法の100倍程度の感度
を達成することが可能であり、更に発光法では蛍光法の
100倍程度の感度を達成することが可能であるといわ
れている(J.Clin.Lab.Anal.3,31
6−322,1989年,I.Bronsteinと
L.J.Kricka)。従ってより高感度にALPを
検出するためには、比色法よりは蛍光法、発光法が好ま
しいがその中でもさらにより高感度な検出方法が望まれ
ているのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような状況に鑑み
て、本発明者らは、より高感度にALPを検出しうる方
法について鋭意研究を行った結果、本発明を完成するに
至った。
【0006】即ち本発明は、検出されるべきアルカリ性
フォスファターゼ(ALP)にグリセロール−3−リン
酸を接触させてグリセロールを生成させる工程、生成し
たグリセロールにニコチンアミノアデニンジヌクレオチ
ド(NAD)をグリセロールデヒドルゲナーゼの存在下
で接触させデヒドロキシアセトンを生成する工程、生成
したデヒドロキシアセトンにルシゲニンを接触させて光
を生じさせる工程、及び生じた光を定量測定する工程も
しくは、検出されるべきALPにニコチンアミノアデニ
ンジヌクレオチドリン酸(NADP)を接触させてニコ
チンアミノアデニンジヌクレオチド(NAD)を生成さ
せる工程、生成したニコチンアミノアデニンジヌクレオ
チドにグリセロールをグリセロールデヒドルゲナーゼの
存在下で接触させデヒドロキシアセトンを生成する工
程、生成したデヒドロキシアセトンにルシゲニンを接触
させて光を生じさせる工程、及び生じた光を定量測定す
る工程からなるALPの検出方法を提供するものであ
る。
【0007】また前述した様に、ALPの検出は例えば
血液等の試料中の特定タンパク質(特定抗原)や特定の
塩基配列を有するDNAの検出といった、試料中の特定
物質の検出のための操作の一部分として実施されること
がある。
【0008】従って本発明は、少なくとも特定物質、特
定物質に対して親和性を有する物質及び検出されるべき
ALPからなる複合体を形成させる工程、複合体を形成
していない検出されるべきALPを分離する工程、複合
体を形成しているか又は複合体を形成していないALP
のいずれか一方あるいは両方にグリセロール−3−リン
酸を接触させてグリセロールを生成させる工程、生成し
たグリセロールにニコチンアミノアデニンジヌクレオチ
ド(NAD)をグリセロールデヒドルゲナーゼの存在下
で接触させデヒドロキシアセトンを生成する工程、生成
したデヒドロキシアセトンにルシゲニンを接触させて光
を生じさせる工程、及び生じた光を定量測定する工程も
しくは、少なくとも特定物質、特定物質に対して親和性
を有する物質及び検出されるべきALPからなる複合体
を形成させる工程、複合体を形成していない検出される
べきALPを分離する工程、複合体を形成しているか又
は複合体を形成していないALPのいずれか一方あるい
は両方にニコチンアミノアデニンジヌクレオチドリン酸
(NADP)を接触させてニコチンアミノアデニンジヌ
クレオチド(NAD)を生成させる工程、生成したニコ
チンアミノアデニンジヌクレオチドにグリセロールをグ
リセロールデヒドルゲナーゼの存在下で接触させデヒド
ロキシアセトンを生成する工程、生成したデヒドロキシ
アセトンにルシゲニンを接触させて光を生じさせる工
程、及び生じた光を定量測定する工程からなる特定物質
の検出方法を提供するものである。
【0009】更に本発明は、特定物質又は特定物質に対
して親和性を有する物質との結合において特定物質と同
等の能力を有する物質と検出されるべきALPから形成
される既知量の複合体を特定物質に対して親和性を有す
る物質に対して競合的に結合させる工程、特定物質に対
して親和性を有する物質と結合しなかった、特定物質又
は特定物質に対して親和性を有する物質との結合におい
て特定物質と同等の能力を有する物質と検出されるべき
ALPから形成された複合体を分離する工程、特定物質
に対して親和性を有する物質を含む複合体中のALP又
は分離された複合体中のALPのいずれか一方又は両方
にグリセロール−3−リン酸を接触させてグリセロール
を生成させる工程、生成したグリセロールにニコチンア
ミノアデニンジヌクレオチド(NAD)をグリセロール
デヒドルゲナーゼの存在下で接触させデヒドロキシアセ
トンを生成する工程、生成したデヒドロキシアセトンに
ルシゲニンを接触させて光を生じさせる工程、及び生じ
た光を定量測定する工程又は、特定物質又は特定物質に
対して親和性を有する物質との結合において特定物質と
同等の能力を有する物質と検出されるべきALPから形
成される既知量の複合体を特定物質に対して親和性を有
する物質に対して競合的に結合させる工程、特定物質に
対して親和性を有する物質と結合しなかった、特定物質
又は特定物質に対して親和性を有する物質との結合にお
いて特定物質と同等の能力を有する物質と検出されるべ
きALPから形成された複合体を分離する工程、特定物
質に対して親和性を有する物質を含む複合体中のALP
又は分離された複合体中のALPのいずれか一方又は両
方にニコチンアミノアデニンジヌクレオチドリン酸(N
ADP)を接触させてニコチンアミノアデニンジヌクレ
オチド(NAD)を生成させる工程、生成したニコチン
アミノアデニンジヌクレオチドにグリセロールをグリセ
ロールデヒドルゲナーゼの存在下で接触させデヒドロキ
シアセトンを生成する工程、生成したデヒドロキシアセ
トンにルシゲニンを接触させて光を生じさせる工程、及
び生じた光を定量測定する工程からなる特定物質の検出
方法を提供するものである。以下、本発明を詳細に説明
する。
【0010】本発明は、グリセロール−3−リン酸をA
LPの酵素基質として使用し、生成したグリセロールに
ニコチンアミノアデニンジヌクレオチド(NAD)をグ
リセロールデヒドルゲナーゼの存在下で接触させデヒド
ロキシアセトンを生成させるか、またはニコチンアミノ
アデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)をALPの
酵素基質として使用し、生成したニコチンアミノアデニ
ンジヌクレオチドにグリセロールをグリセロールデヒド
ルゲナーゼの存在下で接触させデヒドロキシアセトンを
生成させて、生成したデヒドロキシアセトンにルシゲニ
ンを接触させて生じる発光の光量を測定してALPを検
出するものである。
【0011】グリセロール−3−リン酸またはニコチン
アミノアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)とA
LPの反応はALPが酵素活性を発現し得るpHの範囲
で接触させればよく、その際の反応液の組成等に制限は
ないが、特にpH9−11程度が好ましい。
【0012】次に、上記の工程により生じるグリセロー
ルもしくはニコチンアミノアデニンジヌクレオチドをグ
リセロールデヒドロゲナーゼの存在下でニコチンアミノ
アデニンジヌクレオチドもしくはグリセロールと接触さ
せることで、デヒドロキシアセトンを生成させる。その
際の条件はグリセロールデヒドロゲナーゼが酵素活性を
発現し得るpHであればよく、反応液の組成等に制限は
ないが、特にpH8−10程度が好ましい。
【0013】以上の工程で生じるデヒドロキシアセトン
をアルカリ条件下、好ましくは強アルカリ条件下でルシ
ゲニンと接触させることで、光を生じさせることができ
る。生じた光は、通常のルミノメーター等を使用して、
光を生じる反応を起こしてから一定時間の光を積算する
等の通常の測定法に従って行えば良いが、場合によって
は一定時間後の瞬間的な光強度を測定するのみでも良
い。測定結果からALPの量を判断するには、既知量の
ALPを使用して前もって測定した結果から作成される
標準曲線と未知のALPを含む試料からの結果を比較す
る等すれば良い。以上に説明したALPの検出方法は、
ALPが単独で試料中に存在している場合はもちろん、
ALPが例えば核酸、抗原、抗体、アビジン、リガン
ド、又はレセプター等と結合している場合であっても、
その結合により酵素活性が阻害されていない限り適用し
得、更にこれらを介して他のタンパク質、核酸等と複合
体を形成していても良い。
【0014】本発明が提供するALPの検出方法は、前
述の通り試料中の特定物質を検出する場合の一部をなす
ものである。以下に本発明のALPの検出方法を一部分
とする試料中の特定物質の検出方法について説明する。
本発明でいう特定物質とは、例えば、抗原、抗体、アビ
ジン、リガンド、レセプター又は核酸等の、血液や細胞
抽出液等の生体試料等に、天然に又は何等かの疾患やウ
イルス感染等に起因して観察される物質が例示できる。
【0015】本発明で提供される試料中の特定物質の検
出方法は、前述したALPの検出方法の工程に先立ちA
LPと特定物質とで複合体を形成させ、後に前述の様な
方法でALPを検出することでこの特定物質の試料中の
量を知ろうとするものであり、大きく分けてサンドイッ
チ法と競争法からなる。
【0016】まずサンドイッチ法について説明するが、
一部の説明は競争法についても適用し得ることは言うま
でもない。この方法では、まず少なくとも特定物質、特
定物質に対して親和性を有する物質及び検出されるべき
ALPからなる複合体を形成させるが、このためにAL
Pを特定物質に対して親和性を有する物質をと直接又は
間接的に結合させる。ALPと特定物質に対して親和性
を有する物質を直接的に結合させるには、例えばピリジ
ルジスルフィド法(石川栄治 他編、酵素免疫測定法、
医学書院、1987年、p75−)等を行えば良い。一
方これらを間接的に結合させるには、ALPを、特定物
質に対して親和性を有する物質、に対して親和性を有す
る物質に結合させておき、この物質を介して結合させれ
ば良い。ALPを間接的に結合させる方法については、
具体的に、特定物質が抗原で、これに対して親和性を有
する物質が抗体(抗特定物質抗体)である場合に、該抗
特定物質抗体に対する抗体を調製し、これとALPを結
合することが例示できる。この場合、少なくとも特定物
質−抗特定物質抗体−抗(抗特定物質抗体)−ALPと
いう複合体が出現することになる。
【0017】特定物質に対して親和性を有する物質と
は、例えば特定物質が蛋白質性の物質である場合には抗
体が例示でき、特に特定物質が核酸である場合には当該
核酸の塩基配列と相補的な塩基配列を有する核酸が例示
できる。また例えば特定物質がサイトカインやホルモン
である場合には、そのレセプターが例示でき、特定物質
が薬物や酵素である場合には阻害作用を有する化学物質
や低分子蛋白等のリガンドが例示できる。
【0018】このようにすることで、特定物質の量と相
関する量のALPが形成された複合体中に含まれること
になる。続いて複合体に含まれないALPの除去を行
う。このためには、複合体中に含まれる特定物質に対し
て親和性を有する物質とは異なる部位で特定物質と結合
する、第2の特定物質に対して親和性を有する物質を使
用することが例示できる。例えば、複合体を形成させる
反応を生じさせる反応容器の内壁等にこのような第2の
特定物質に対して親和性を有する物質を固定化しておけ
ば、最終的には、ALP−特定物質に対して親和性を有
する物質−特定物質−第2の特定物質に対して親和性を
有する物質−内壁、というようにALPを含む複合体を
固定化することとなり、後に反応容器を洗浄するなどす
れば複合体に含まれないALP(ALPと特定物質に対
して親和性を有する物質が直接または間接的に結合した
もの)を分離、除去することが可能となる。
【0019】前記の例では、第2の特定物質に対して親
和性を有する物質を反応容器の内壁に固定化する例を示
したが、内壁ではなく、別途調製されたビーズ等を使用
することもできる。このようなビーズに、例えば磁性物
質を混入しておけば、複合体を形成させ、当該ビーズに
固定化する反応の際に反応液を簡単に攪拌することもで
きる。このようなビーズは、従来のEIAにおいて公知
である。
【0020】一方、複合体に含まれないALPの分離、
除去は、前記したような固定化された第2の特定物質に
対して親和性を有する物質を使用することなく実施する
ことも可能である。即ち、複合体に含まれるALPと、
複合体に含まれないALPでは見かけの分子量が異なる
ことから、例えば高速液体クロマトグラフィー等に供す
ることでもこれを分離できる。
【0021】以上のようにして、複合体に含まれるAL
Pと複合体に含まれないALPを分離した後、前述した
ALPの検出方法に従っていずれかのALPの検出を行
うことで、試料中の特定物質の量を知ることができる。
ここで、複合体に含まれるALPの量は特定物質の量に
相関しているためこれを検出することが好ましいが、既
知量のALP(ALPと特定物質に対して親和性を有す
る物質が直接又は間接的に結合したもの)を使用した場
合には分離、除去されたALPの量を検出することによ
っても試料中の特定物質の量を知ることができる。
【0022】次に競争法について説明する。競争法にお
いても、特定物質に対して親和性を有する物質を使用す
る。また、この特定物質に対して親和性を有する物質と
の結合において特定物質と同等の能力を有する物質をも
使用する。このような特定物質と同等の能力を有する物
質としては、予め調製された特定物質そのもの、特定物
質中に存在する親和性を有する物質により認識される部
分等がある。
【0023】このような特定物質と同等の能力を有する
物質とALPを予め直接又は間接的に結合させた複合体
を、試料中の特定物と共に特定物質に対して親和性を有
する物質に対して競争的に結合させてALP−特定物質
と同等の能力を有する物質−特定物質に対して親和性を
有する物質からなる複合体を形成させ、後にこのような
複合体を形成していないALP−特定物質と同等の能力
を有する物質からなる複合体を分離する。競争法におい
ては、既知量のALP−特定物質と同等の能力を有する
物質からなる複合体を特定物質と共に特定物質に対して
親和性を有する物質に対して結合させる点が特徴であ
る。
【0024】ALP−特定物質と同等の能力を有する物
質からなる複合体を分離するには、サンドイッチ法にお
ける複合体を形成していないALPを分離、除去するの
と同様に、特定物質に対して親和性を有する物質を反応
容器の内壁やビーズ等に固定化しておき洗浄したり、あ
るいは液体クロマトグラフィー等を実施すれば良い。競
争法においては分離された成分のALPを検出しても良
いし、ALP−特定物質と同等の能力を有する物質−特
定物質に対して親和性を有する物質との複合体中のAL
Pを検出しても良い。なお、競争法における特定物質、
特定物質に対して親和性を有する物質等はサンドイッチ
法におけるそれと同様の意味である。またサンドイッチ
法及び競争の基本的な原理については、例えばE.Is
hikawaら、Scand.J.Immunol.
8、7、1978年等の記載を参照することができる。
【0025】更に本発明は、以上のようなALPの検出
方法、ALPの検出方法をその一部とする試料中の特定
物質の検出方法を実施するための検出キットを提供する
ものである。具体的には少なくともグリセロール−3−
リン酸またはニコチンアミノアデニンジヌクレオチドリ
ン酸(NADP)、グリセロールデヒドロゲナーゼ、ル
シゲニンを含むものである。これらに加えて、例えば試
料中の特定物質を検出するため、特定物質に対して親和
性を有する物質等が加えられても良い。これらは例えば
凍結乾燥等の処理を施しておけば長期の保存にも適した
ものとなる。
【0026】このような検出キットに未知量のALPを
含む、例えば純粋なALP試料や先に説明したような試
料中の特定物質の量に相関して形成された複合体に含ま
れるALPを添加することで、ALPの量を検出し強い
ては試料中の特定物質の量を知ることができる。
【0027】
【実施例】以下に本発明を詳細に説明するために実施例
を記載するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0028】実施例1 チューブまたはマイクロタイタープレートに0.25m
M塩化マグネシウムを含む0.1Mトリス−塩酸緩衝液
(pH9.8)で希釈したALP標準溶液25マイクロ
lと、同緩衝液で調製した0.1mM NADP溶液2
5マイクロlを加え、37℃2時間反応させる。反応溶
液にさらに0.1Mグリシン−水酸化カリウム緩衝液
(pH9.0)で調製した0.1Mグリセロール溶液及
び1U/mlグリセロールデヒドロゲナーゼ溶液を各々
25マイクロlずつ加え、37℃30分間反応させる。
反応溶液に2N硫酸溶液10マイクロlを加え酵素反応
を停止した後、1M水酸化カリウム溶液50マイクロl
と、0.005% トリトンX−100を含む8×10
−4%ルシゲニン溶液50マイクロlを加え、生じる発
光をルミネッセンスリーダー(コロナ社製)で測定し
た。その結果、ALPの最小検出感度は0.125am
ol/assayであった。
【0029】実施例2 チューブまたはマイクロタイタープレートに0.25m
M塩化マグネシウムを含む0.1Mトリス−塩酸緩衝液
(pH9.8)で希釈したALP標準溶液25マイクロ
lと、同緩衝液で調製した0.5mM グリセロール−
3−リン酸溶液25マイクロlを加え、37℃2時間反
応させる。反応溶液にさらに0.1Mグリシン−水酸化
カリウム緩衝液(pH9.0)で調製した5mM NA
D溶液及び1U/mlグリセロールデヒドロゲナーゼ溶
液を各々25マイクロlずつ加え、37℃15分間反応
させる。反応溶液に2N硫酸溶液10マイクロlを加え
酵素反応を停止した後、1M水酸化カリウム溶液50マ
イクロlと、0.005%トリトンX−100を含む8
×10−4%ルシゲニン溶液50マイクロlを加え、生
じる発光を実施例1と同様に測定した。その結果、AL
Pの最小検出感度は0.25amol/assayであ
った。
【0030】実施例3 マイクロタイタープレートにコーティング緩衝液である
0.05%アジ化ナトリウムを含む0.015M炭酸ナ
トリウム−0.035M炭酸水素ナトリウム(pH9.
6)緩衝液を用いて希釈した10マイクロl/ml抗ウ
サギIgGを250マイクロlずつ各ウエルに加え、4
℃で一夜放置し、抗体を吸着させる。次いで、固相化し
たプレートに0.05%アジ化ナトリウムをふくむ25
%ブロックエース水溶液を300マイクロlずつ加え、
ブロッキングを行った。
【0031】このようにして調製した抗体固定化プレー
トに0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)、0.
1%ゼラチン、0.05%アジ化ナトリウムで希釈した
既知濃度のコレシストキニン(CCK)溶液又は試料溶
液50マイクロl、同緩衝液で希釈した抗CCK抗体溶
液及びCCK−ALP標識体を各々25マイクロlずつ
加え4℃で72時間競合反応を行った。つづいて生理食
塩水(0.1% Tween20、0.05%アジ化ナ
トリウム)を各ウエル200マイクロlずつ加え、3回
洗浄後、0.025mM NADP溶液100マイクロ
lを加え37℃で2時間反応させた。つづいて0.15
Mグリセロール溶液及び1.5U/mlグリセロールデ
ヒドロゲナーゼ溶液を各15マイクロlずつ加え37℃
で30分間反応させ、2N硫酸溶液10マイクロlを加
え酵素反応を停止後、1M水酸化カリウム溶液50マイ
クロlと0.005%トリトンX−100を含む8×1
0−4%ルシゲニン溶液50マイクロlを加え、生じる
発光を実施例1と同様に測定した。結果を図1に示す。
本法によるCCKの最小検出感度は0.2pg/ass
ayであった。 実施例4 マイクロタイタープレートにコーティング緩衝液である
0.05%アジ化ナトリウムを含む0.015M炭酸ナ
トリウム−0.035M炭酸水素ナトリウム(pH9.
6)緩衝液を用いて希釈した10マイクロl/ml抗ヒ
ト絨毛性ゴナドトロビン(hCG)抗体を250マイク
ロlずつ各ウエルに加え、4℃で一夜放置し、抗体を吸
着させる。次いで、固相化したプレートに0.05%ア
ジ化ナトリウムをふくむ25%ブロックエース水溶液を
300マイクロlずつ加え、ブロッキングを行った。
【0032】このようにして調製した抗体固定化プレー
トに0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)、0.
1%ゼラチン、0.05%アジ化ナトリウムで希釈した
既知濃度のhCG溶液又は試料溶液100マイクロlを
加え、37℃で1時間反応を行った。つづいて生理食塩
水(0.1% Tween20、0.05%アジ化ナト
リウム)を各ウエル200マイクロlずつ加え、3回洗
浄後、0.1Mトリス−塩酸緩衝液(pH7.0)、
0.1%ゼラチン、0.05%アジ化ナトリウムで希釈
した抗hCG抗体−ALP標識体溶液100マイクロl
を加え、37℃で1時間反応を行った。つづいて生理食
塩水(0.1% Tween20、0.05%アジ化ナ
トリウム)を各ウエル200マイクロlずつ加え、3回
洗浄後、実施例3と同様の方法でルシゲニンを用いる化
学発光法で測定した。結果を図2に示す。本法によるh
CGの最小検出感度は0.005mIU/mlであっ
た。
【0033】
【発明の効果】本発明では、ALPにNADPもしくは
グリセロール−3−リン酸を接触させてNADもしくは
グリセロールを生成させ、さらにグリセロールもしくは
NADをグリセロールデヒドルゲナーゼの存在下で接触
させデヒドロキシアセトンを生成させ、さらにルシゲニ
ンを接触させて光を生じさせ、その光を定量測定するこ
とでALPを高感度で検出することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は実施例1の結果を示すものである。横軸
は測定されるべきALPの濃度をmole/lの単位で
示したものであり、縦軸は各ALP濃度の時の光強度を
countの単位で示したものである。
【図2】図2は実施例2の結果を示すものである。横軸
は測定されるべきALPの濃度をmole/lの単位で
示したものであり、縦軸は各ALP濃度の時の光強度を
countの単位で示したものである。
【図3】図3は実施例3の結果を示すものである。横軸
は測定されるべきCCKの濃度をpg/asssayの
単位で示したものであり、縦軸はCCK濃度0の時の光
強度を100%としたときの各CCK濃度のサンプルを
測定したときの光強度の割合(B/B0)を示したもの
である。
【図4】図4は実施例4の結果を示すものである。横軸
は測定されるべきhCGの濃度をmIU/mlの単位で
示したものであり、縦軸は各hCG濃度の時の光強度を
countの単位で示したものである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出されるべきアルカリ性フォスファタ
    ーゼ(ALP)にグリセロール−3−リン酸を接触させ
    てグリセロールを生成させる工程、生成したグリセロー
    ルにニコチンアミノアデニンジヌクレオチド(NAD)
    をグリセロールデヒドルゲナーゼの存在下で接触させデ
    ヒドロキシアセトンを生成する工程、生成したデヒドロ
    キシアセトンにルシゲニンを接触させて光を生じさせる
    工程、及び生じた光を定量測定する工程からなるALP
    の検出方法。
  2. 【請求項2】 検出されるべきALPにニコチンアミノ
    アデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)を接触させ
    てニコチンアミノアデニンジヌクレオチド(NAD)を
    生成させる工程、生成したニコチンアミノアデニンジヌ
    クレオチドにグリセロールをグリセロールデヒドルゲナ
    ーゼの存在下で接触させデヒドロキシアセトンを生成す
    る工程、生成したデヒドロキシアセトンにルシゲニンを
    接触させて光を生じさせる工程、及び生じた光を定量測
    定する工程からなるALPの検出方法。
  3. 【請求項3】 検出されるべきALPが、核酸、抗原、
    抗体、アビジン、リガンド又はレセプターと結合してい
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載のALPの検
    出方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも特定物質、特定物質に対して
    親和性を有する物質及び検出されるべきALPからなる
    複合体を形成させる工程、複合体を形成していない検出
    されるべきALPを分離する工程、複合体を形成してい
    るか又は複合体を形成していないALPのいずれか一方
    あるいは両方にグリセロール−3−リン酸を接触させて
    グリセロールを生成させる工程、生成したグリセロール
    にニコチンアミノアデニンジヌクレオチド(NAD)を
    グリセロールデヒドルゲナーゼの存在下で接触させデヒ
    ドロキシアセトンを生成する工程、生成したデヒドロキ
    シアセトンにルシゲニンを接触させて光を生じさせる工
    程、及び生じた光を定量測定する工程からなる特定物質
    の検出方法。
  5. 【請求項5】 少なくとも特定物質、特定物質に対して
    親和性を有する物質及び検出されるべきALPからなる
    複合体を形成させる工程、複合体を形成していない検出
    されるべきALPを分離する工程、複合体を形成してい
    るか又は複合体を形成していないALPのいずれか一方
    あるいは両方にニコチンアミノアデニンジヌクレオチド
    リン酸(NADP)を接触させてニコチンアミノアデニ
    ンジヌクレオチド(NAD)を生成させる工程、生成し
    たニコチンアミノアデニンジヌクレオチドにグリセロー
    ルをグリセロールデヒドルゲナーゼの存在下で接触させ
    デヒドロキシアセトンを生成する工程、生成したデヒド
    ロキシアセトンにルシゲニンを接触させて光を生じさせ
    る工程、及び生じた光を定量測定する工程からなる特定
    物質の検出方法。
  6. 【請求項6】 検出されるべきALPが特定物質に対し
    て親和性を有する物質と直接又は間接的に結合してお
    り、複合体を形成しているALPと複合体を形成してい
    ないALPの分離が特定物質に対して親和性を有する物
    質とは異なる部位で特定物質と結合する物質であり水に
    不溶化されているものを利用して達成されることを特徴
    とする請求項4又は5に記載の特定物質の検出方法。
  7. 【請求項7】 特定物質又は特定物質に対して親和性を
    有する物質との結合において特定物質と同等の能力を有
    する物質と検出されるべきALPから形成される既知量
    の複合体を特定物質に対して親和性を有する物質に対し
    て競合的に結合させる工程、特定物質に対して親和性を
    有する物質と結合しなかった、特定物質又は特定物質に
    対して親和性を有する物質との結合において特定物質と
    同等の能力を有する物質と検出されるべきALPから形
    成された複合体を分離する工程、特定物質に対して親和
    性を有する物質を含む複合体中のALP又は分離された
    複合体中のALPのいずれか一方又は両方にグリセロー
    ル−3−リン酸を接触させてグリセロールを生成させる
    工程、生成したグリセロールにニコチンアミノアデニン
    ジヌクレオチド(NAD)をグリセロールデヒドルゲナ
    ーゼの存在下で接触させデヒドロキシアセトンを生成す
    る工程、生成したデヒドロキシアセトンにルシゲニンを
    接触させて光を生じさせる工程、及び生じた光を定量測
    定する工程からなる特定物質の検出方法。
  8. 【請求項8】 特定物質又は特定物質に対して親和性を
    有する物質との結合において特定物質と同等の能力を有
    する物質と検出されるべきALPから形成される既知量
    の複合体を特定物質に対して親和性を有する物質に対し
    て競合的に結合させる工程、特定物質に対して親和性を
    有する物質と結合しなかった、特定物質又は特定物質に
    対して親和性を有する物質との結合において特定物質と
    同等の能力を有する物質と検出されるべきALPから形
    成された複合体を分離する工程、特定物質に対して親和
    性を有する物質を含む複合体中のALP又は分離された
    複合体中のALPのいずれか一方又は両方にニコチンア
    ミノアデニンジヌクレオチドリン酸(NADP)を接触
    させてニコチンアミノアデニンジヌクレオチド(NA
    D)を生成させる工程、生成したニコチンアミノアデニ
    ンジヌクレオチドにグリセロールをグリセロールデヒド
    ルゲナーゼの存在下で接触させデヒドロキシアセトンを
    生成する工程、生成したデヒドロキシアセトンにルシゲ
    ニンを接触させて光を生じさせる工程、及び生じた光を
    定量測定する工程からなる特定物質の検出方法。
  9. 【請求項9】 特定物質に対して親和性を有する物質と
    結合しなかった、特定物質又は特定物質に対して親和性
    を有する物質との結合において特定物質と同等の能力を
    有する物質と検出されるべきALPから形成された複合
    体を分離する工程が、固定化された特定物質に対して親
    和性を有する物質を利用して達成されることを特徴とす
    る請求項7又は8に記載の特定物質の検出方法。
  10. 【請求項10】 検出されるべきALPが、核酸、抗
    原、抗体、アビジン、リガンド又はレセプターと結合し
    ていることを特徴とする請求項4から9いずれかの項に
    記載の特定物質の検出方法。
  11. 【請求項11】請求項1〜10いずれかに記載の検出方
    法を行うための検出キット。
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