JPH06239449A - サンプリング缶排出方法及びその装置 - Google Patents

サンプリング缶排出方法及びその装置

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JPH06239449A
JPH06239449A JP2640393A JP2640393A JPH06239449A JP H06239449 A JPH06239449 A JP H06239449A JP 2640393 A JP2640393 A JP 2640393A JP 2640393 A JP2640393 A JP 2640393A JP H06239449 A JPH06239449 A JP H06239449A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 途中サンプリングへの対応性を持ちながら、
高速でしかも接触しながら搬送コンベア上を移動する缶
であっても缶を傷つけたり変形させたり転倒させること
なく整然とサンプリング缶を排出させるという要求性能
を高レベルで達成できるサンプリング缶排出方法及びそ
の装置を提供すること。 【構成】 第2搬送コンベア7の側部であって、第2搬
送コンベア7から排出コンベア8への入口部分に対向す
る位置に配置された缶排出ゴムローラ30bを用い、こ
の缶排出ゴムローラ30bをモータ30cにより第2搬
送コンベア7の移動方向に回転させると共に、サンプリ
ング時に第2搬送コンベア7に直交する方向にエアーシ
リンダ30dにより進退させる構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、缶詰製造ラインの搬送
コンベア上を連なって移動する巻締終了缶のうち特定の
単一または複数の缶を、充填状態や巻締状態等をチェッ
クするために搬送コンベア上から排出コンベア上に排出
するサンプリング缶排出方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、製造ラインを停止することなく巻
締終了缶のうち特定の缶をサンプリングするサンプリン
グ缶排出装置としては、例えば、下記に列挙する装置が
知られている。
【0003】(1) ボード方式 図9に示すように、搬送コンベア上の缶の流れに対して
ある角度に板(ボード)を固定させ、ボードにより受け
止めた缶を排出コンベア側に排出するもので、特開昭5
6−161220号公報や特開平1−285523号公
報等に開示されている。
【0004】(2) プッシュプレート方式 図10に示すように、搬送コンベア上の缶の流れに対し
てプレートを直交方向に押し出し、缶を排出コンベア側
に排出するもので、特開平1−285523号公報や特
公平1−8333号公報や特公平3−71940号公報
等に開示されている。
【0005】(3) ブラシローラ方式 図11に示すように、搬送コンベア上の缶の流れに対し
て固定して配置した回転ブラシローラを全ての缶に接触
させ、この回転ブラシローラで与える力により充填量が
少ない軽量缶を排出コンベア側に排出するもので、特開
昭63−189319号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のサンプリング缶排出装置にあっては、下記に述べる
ような問題があった。
【0007】(1) ボード方式は、ある角度に配置したボ
ードにより缶を受け止めるものであるため、排出コンベ
ア側に排出される缶が図9の矢印方向に回転し、サンプ
リング缶が不安定となって特に高速サンプリング時に缶
が転倒しやすい。
【0008】また、サンプリング条件として、搬送コン
ベア上の缶間隔を十分に取り、且つ、搬送コンベアスピ
ードと排出コンベアスピードを一致させないことには、
実用レベルのサンプリング成功率が達成されなく、上記
缶間隔とコンベアスピードの条件の1つでも満足しない
と、サンプリング成功率が実用レベル以下となる。
【0009】さらに、搬送コンベア上を流れる缶のうち
目視により明らかに不良と思われる特定の缶を1缶或は
数缶だけサンプリングしようとしてもできない。
【0010】(2) プッシュプレート方式は、缶に与えら
れている搬送力とプレートから与える押出力との合力に
より排出コンベア側に排出するに足る排出力を得るもの
であるため、プレートから缶に与える押出力が大きくな
り、缶を変形させたり傷つかせたり転倒させたりして、
抜取検査により充填量や巻締について合格であると判定
されても商品価値の喪失により製造ラインに戻すことが
できない。
【0011】(3) ブラシローラ方式は、搬送コンベア上
の缶の流れに対して固定して配置した回転ブラシローラ
を全ての缶に接触させるものであるため、缶表面に施さ
れた印刷を傷つけたり、缶表面に貼り付けられたシール
等を剥がすことがある。
【0012】また、この方式は、回転ブラシローラで与
える力により充填量が少ない軽量缶を排出コンベア側に
排出する目的にのみ用いられるものであり、例えば、フ
ィラーでの充填量不足やシーマーでも巻締不良を抜取検
査する途中サンプリングの目的に使用することができな
い。
【0013】本発明は、上記課題に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、途中サンプリングへの
対応性を持ちながら、高速でしかも接触しながら搬送コ
ンベア上を移動する缶であっても缶を傷つけたり変形さ
せたり転倒させることなく整然とサンプリング缶を排出
させるという要求性能を高レベルで達成できるサンプリ
ング缶排出方法及びその装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明のサンプリング缶排出装置では、搬送コンベアの
側部であって、搬送コンベアから排出コンベアへの入口
部分に対向する位置に配置された缶排出ローラを用い、
ローラ表面に緩衝材を有するこの缶排出ローラを搬送コ
ンベアの移動方向に回転(搬送コンベアに面する側の面
の一部分が搬送コンベアの移動方向と同一方向に動く)
させると共に、サンプリング時に搬送コンベアに直交す
る方向に進退させる手段とした。
【0015】すなわち、缶詰製造ラインの搬送コンベア
上を連なって移動する巻締終了缶のうち特定の単一また
は複数の缶を、搬送コンベア上から排出コンベア上に排
出するサンプリング缶排出装置において、前記搬送コン
ベアの側部であって、搬送コンベアから排出コンベアへ
の入口部分に対向する位置に配置され、ローラ表面に緩
衝材を有する缶排出ローラと、前記缶排出ローラを搬送
コンベアの移動方向に回転(搬送コンベアに面している
側の面の一部分が搬送コンベアの移動方向と同一方向に
動く)させるローラ回転駆動手段と、前記缶排出ローラ
を搬送コンベアに直交する方向に進退させるローラ進退
駆動手段と、サンプリングする特定の缶が前記缶排出ロ
ーラの直前位置にきたことを検出するサンプリング缶検
出手段と、前記サンプリング缶検出手段からの検出信号
に基づいて前記ローラ進退駆動手段に対し進出,停止,
後退の指令を出力するサンプリング缶排出制御手段とを
備えている。
【0016】缶詰製造ラインの搬送コンベア上を連なっ
て移動する巻締終了缶のうち特定の単一または複数の缶
を、搬送コンベア上から分岐する排出コンベア上に排出
するサンプリング缶排出は、下記の工程を経過してなさ
れる。
【0017】(1) サンプリングする特定の缶が排出装置
の缶排出ローラの直前位置にきたことを検出するサンプ
リング缶検出工程 (2) サンプリング缶検出時に、緩衝材を表面に有すると
共に搬送コンベアの移動方向に回転させている缶排出ロ
ーラを、サンプリング缶とわずかにオーバラップさせる
位置まで進出させる排出ローラ進出工程 (3) 搬送コンベア上を移動してきたサンプリング缶を、
前記方向に回転している缶排出ローラにある角度を持っ
て回転接触させて、缶回転を抑える作用と排出コンベア
の方向へ押し出す作用とをサンプリング缶に与えてサン
プリング缶を排出コンベア上に排出するサンプリング缶
排出工程 (4) 搬送コンベア上を移動してきた非サンプリング缶が
缶排出ローラの位置にくる前に缶排出ローラを非サンプ
リング缶と接しない位置まで後退させる缶排出ローラ後
退工程
【0018】
【作用】上記サンプリング缶排出により下記の作用を示
す。
【0019】サンプリング缶の排出時にただ1つの缶の
みと回転接触する缶排出ローラを用い、この缶排出ロー
ラの進退によりサンプリング缶を排出するようにしてい
るため、サンプリングの必要性に応じて缶排出ローラを
進退させることで缶の排出ができるというように、途中
サンプリングへの対応性を持つ。
【0020】缶排出ローラをサンプリング缶とわずかに
オーバラップさせる位置まで進出させるだけでサンプリ
ングを行なうため、缶排出ローラの進退応答性が高くて
サンプリングタイミングが取り易く、高速でしかも接触
しながら搬送コンベア上を移動する缶のサンプリングが
できる。
【0021】缶排出ローラは緩衝材を表面に有すると共
に回転しているため、缶排出ローラが缶に対し衝撃的に
接触せず、缶を傷つけることはない。
【0022】すなわち、缶の排出時には、搬送コンベア
上に突出している缶排出ローラにある角度を持ってサン
プリング缶を接触させるが、この接触は回転している缶
排出ローラとの転がり接触なので、摩擦抵抗は生ぜず、
接触面が順次変わるため、プッシュプレート方式の様
に、移動する缶表面とプレートとの間に接触による摩擦
抵抗が生じて接触面が一箇所に集中し、缶に大きな衝撃
力が作用するということはない。よって、缶排出ローラ
と缶とが接触してもへこみ等で缶を変形させることはな
い。尚、缶の排出力は搬送コンベアの搬送力と缶排出ロ
ーラからの回転力により与えられる。
【0023】移動してきたサンプリング缶をある角度を
持って缶排出ローラと衝突させると、缶がローラから離
れる時、接触による両者の摩擦で缶が搬送コンベアの移
動方向に回転(缶排出ローラに面する側の面の一部分は
搬送コンベアの移動方向と反対方向に動く)しようとす
る。しかし、缶排出ローラを予め搬送コンベアの移動方
向に回転(搬送コンベア及びサンプリング缶に面する側
の面の一部分が搬送コンベアの移動方向と同一方向に動
く)させているため、缶に生じる回転力が缶排出ローラ
の回転力により相殺され、缶の回転が抑えられること
で、缶が回転しながら排出コンベアに乗り移ってゆく時
の不安定さが解消され、サンプリング缶の排出時に缶が
転倒することが防止される。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0025】まず、構成を説明する。
【0026】図1は本発明実施例のサンプリング缶排出
装置を示す平面図、図2は実施例のサンプリング缶排出
装置を示す側面図、図3は実施例装置が適用された缶詰
製造ラインを示す概略平面図、図4はサンプリング缶排
出制御系を示すブロック図である。
【0027】図3において、1はフィラー(充填機)、
2はシーマー(缶蓋巻締機)、3はフィラー1に空缶C
A を供給するインフィードコンベア、4はインフィード
ターレット、5はフィラー1で巻締終了缶CB をシーマ
ー2に供給する第1搬送コンベア、6はシーマー2のデ
ィスチャージターレット、7は巻締終了缶CC を搬送す
る第2搬送コンベア(請求項の搬送コンベアに相当)、
8は第2搬送コンベア7上を連なって移動する巻締終了
缶CC のうち特定の単一または複数のサンプリング缶C
S を排出する排出コンベアであり、第2搬送コンベア7
の側方にこれと平行で同一方向に移動するコンベアベル
トを設け、このコンベアべルト上にサンプリング缶CS
の進行方向を規制するガイドを斜方向に配設して排出コ
ンベアの入口部分を形成してある。
【0028】前記フィラー1には、フィラーボウル23
が回転して基準バルブを検出するため、フィラー基準バ
ルブセンサ11bがフィラーメインターレット23に、
その検出ドッグ24がフィラー固定ハウジング側にそれ
ぞれ取り付けられている。また、インフィールドターレ
ット4からフィラーボウル23に空缶CA が入缶したこ
とを検出するためのフィラー入缶センサ13bが缶移動
軌跡の外周側に取り付けられている。
【0029】前記シーマー2には、シーミングターレッ
ト25が回転して基準ポケットを検出するため、シーマ
ー基準ポケットセンサ11aがシーミングターレット2
5に、その検出ドッグ26がシーマー固定ハウジング側
にそれぞれ取り付けられている。また、フィラー1から
シーマー2に缶を供給する第1搬送コンベア5の途中
に、フィラー1からシーマー2に内容物充填済の缶CB
供給されたことを検出するシーマー入缶センサ13aが
設けられている。
【0030】シーマー2のディスチャージターレット6
から巻締終了缶が排出されたことを検出するための出缶
センサ14がディスチャージターレット6の出口位置に
設けられている。また、シーマー2には、缶が1缶分送
られるごとに1回転する軸にエンコーダ12が取り付け
られている。
【0031】前記第2搬送コンベア7の下流側には、コ
ンベア上を連なって移動する巻締終了缶CC のうち、後
述するサンプリング開始ボタン38により指定されたフ
ィラー1またはシーマー2のポケット番号の缶を指定し
た缶数だけ第2搬送コンベア7から排出コンベア8にサ
ンプリングさせるためのサンプリング缶排出ユニット3
0が配置されている。そして、サンプリング缶排出ユニ
ット30の上流側には、サンプリング缶排出ユニット3
0からの距離が缶外径以下となる位置にサンプリングタ
イミングセンサ16(請求項のサンプリング缶検出手段
に相当)が設けられている。
【0032】尚、図3において、33は第2搬送コンベ
アエンコーダ、34は巻締終了缶CCをランダムに手作
業で抜き取って検缶するためのインスペクションテーブ
ル、35はサンプリング缶センサである。
【0033】図1及び図2において、前記サンプリング
缶排出ユニット30は、ユニットベース30aと、第2
搬送コンベア7の側部であって、第2搬送コンベア7か
ら排出コンベア8への入口部分に対向する位置に配置さ
れた缶排出ゴムローラ30b(缶排出ローラに相当)
と、前記缶排出ゴムローラ30bを第2搬送コンベア7
の移動方向に回転させるモータ30c(ローラ回転駆動
手段に相当)と、前記缶排出ゴムローラ30bを第2搬
送コンベア7に直交する方向に進退させるエアーシリン
ダ30d(ローラ進退駆動手段に相当)と、ローラプー
リ30eとモータプーリ30fとテンションプーリ30
gとに掛け渡されるベルト30hと、前記缶排出ゴムロ
ーラ30bと固定プーリ30iとに掛け渡されるガイド
ベルト30jとを有して構成されている。尚、前記缶排
出ゴムローラ30bは、図2に示すように、下側に1個
と上側に2個のゴムローラにより構成したものを示して
いるが、下側に1個と上側に3個のゴムローラというよ
うに、缶のサイズに応じてゴムローラ数の増減を行なえ
るようにしている。
【0034】また、前記サンプリングタイミングセンサ
16の位置には、巻締終了缶CC の幅方向を規定する導
入ガイドプレート36が設けられている。
【0035】図4において、37は前記モータ30c及
びエアーシリンダ30dへの駆動指令によりサンプリン
グ缶排出制御を行なうサンプリングコントローラ(サン
プリング缶排出制御手段に相当)で、内部回路として、
電源回路AVRと入出力回路I/Oと中央演算処理ユニ
ットCPUとモータドライバーとシリンダドライバーと
表示ドライバーを有する。
【0036】このサンプリングコントローラ37へは、
サンプリング開始ボタン38とモータ回転数設定器39
と各光電センサ14,16,35とフィラー制御盤及び
シーマー制御盤等から入力情報がもたらされる。また、
サンプリングコントローラ37のモータドライバーから
はモータ30cに対し設定された回転数を得る駆動指令
が出力され、シリンダドライバーからはエアーシリンダ
30dに対し最適のサンプリングタイミングを得る進
出,停止,後退の駆動指令が出力され、表示ドライバー
からは表示器40に対しサンプリングに関する情報の表
示指令が出力され、入出力回路I/Oからはシーマー制
御盤に対しフィードバックサンプリング情報が出力され
る。
【0037】次に、作用を説明する。
【0038】[サンプリング缶排出作用]缶詰製造ライ
ンの第2搬送コンベア7上を連なって移動する巻締終了
缶CC のうち特定の単一または複数のサンプリング缶C
S を、第2搬送コンベア7上から排出コンベア8上に排
出するサンプリング缶排出は、下記の工程を経過してな
される。
【0039】(1) サンプリングする特定の缶がサンプリ
ング排出ユニット30の缶排出ゴムローラ30bの直前
位置にきたことをサンプリングタイミングセンサ16に
より検出するサンプリング缶検出工程(図5) ここで、サンプリングする缶の特定は、例えば、特開平
3−71940号公報に記載されているように、連続排
出や個別排出の選択と、排出缶の指定と、シーマー1の
先頭缶の管理やフィラー2の先頭缶の管理等により行な
われる。
【0040】(2) サンプリング缶検出時に、緩衝材であ
るゴムを素材とすると共に第2搬送コンベア7の移動方
向に回転させている缶排出ゴムローラ30bを、サンプ
リング缶CS とわずかにオーバラップさせる位置までエ
アーシリンダ30dにより進出させる排出ローラ進出工
程(図5) ここで、缶排出ゴムローラ30bの回転数は、第2搬送
コンベア7の搬送速度や缶の大きさ,重量等によりモー
タ回転数設定器39において缶排出に最適の回転数に設
定される。
【0041】(3) 移動してきたサンプリング缶CS を、
回転している缶排出ゴムローラ30bにある角度を持っ
て回転接触させることで発生しようとする缶回転を抑え
る作用と排出コンベア8の方向へ押し出す作用をサンプ
リング缶CS に与えてサンプリング缶CS を排出コンベ
ア8上に排出するサンプリング缶排出工程(図6及び図
7) (4) 第2搬送コンベア7上を移動してきた非サンプリン
グの巻締終了缶CC が缶排出ゴムローラ30bの位置に
くる前に缶排出ゴムローラ30bを非サンプリングの巻
締終了缶CC と接しない位置までエアーシリンダ30d
により後退させる排出ローラ後退工程(図8) [サンプリング対応性]サンプリング缶排出時にただ1
つの缶のみと回転接触できる缶排出ゴムローラ30bを
用い、この缶排出ゴムローラ30bの進退によりサンプ
リング缶CS を排出するようにしているため、サンプリ
ングの必要性に応じて缶排出ゴムローラ30bを進退さ
せることで缶の排出ができ、連続サンプリング及び個別
サンプリングに限らず手動や自動による途中サンプリン
グへの対応性を持つ。
【0042】[高速対応性]缶排出ゴムローラ30bを
サンプリング缶CS とわずかにオーバラップさせる位置
まで進出させるだけでサンプリングを行なうため、缶排
出ゴムローラ30bの進退応答性が高くてサンプリング
タイミングが取り易く、高速でしかも接触しながら第2
搬送コンベア7上を移動する缶のサンプリングができ
る。
【0043】尚、実施例でのシリンダストローク量は、
5mm〜7mmであり、十分に高い進退応答性が得られる。
【0044】[缶の傷つき変形防止作用]缶排出ゴムロ
ーラ30bは素材が緩衝材であると共にサンプリング缶
CS の移動方向と同一方向に回転しているため、缶排出
ゴムローラがサンプリング缶CSに対しプッシュプレー
トとの接触のように衝撃的に接触せず、サンプリング缶
CS を傷つけることはない。
【0045】すなわち、サンプリング缶CS の排出時に
は搬送コンベア7上に僅かに突出している缶排出ゴムロ
ーラ30bにサンプリング缶CS をある角度を持って接
触させるが、この接触は回転している缶排出ゴムローラ
30bとの転がり接触なので、摩擦抵抗は生ぜず順次接
触面が変わるため、プッシュプレート方式の押出力の様
に大きな力が缶に作用することがない。しかも、この搬
送力は、サンプリング缶CS と缶排出ゴムローラ30b
との緩衝接触により力のピークが低く抑えられる。
【0046】よって、缶排出ゴムローラ30bとサンプ
リング缶CS とが接触してもへこみ等でサンプリング缶
CS を変形させることはない。
【0047】尚、サンプリング缶CS を排出コンベア8
に排出する排出力は、図6に示すように、搬送力の接線
方向分力と缶排出ゴムローラ30bからの回転力との和
と、搬送力の法線方向反力との合力により与えられる。
【0048】[缶の転倒防止作用]移動してきたサンプ
リング缶CS を、ある角度を持って缶排出ゴムローラ3
0bに衝突させると、通常、サンプリング缶CS は、缶
排出ゴムローラ30bから離れる時に、第2搬送コンベ
ア7の移動方向と同一方向に回転(図6において時計回
り)しようとする。しかし、実際には、缶排出ゴムロー
ラ30bを予め第2搬送コンベア7の移動方向に回転
(図6において時計回り)させているため、サンプリン
グ缶CS に生じる回転(缶排出ゴムローラ30bと接触
する面は缶排出ゴムローラ30bと反対方向に動く)力
が缶排出ゴムローラ30bにより与えられる回転力によ
り相殺され、缶の回転が抑えられることで、缶が回転し
ながら排出コンベア8に乗り移ってゆく時の不安定さが
解消され、サンプリング缶CS の排出時にサンプリング
缶CS が転倒することが防止される。
【0049】次に、効果を説明する。
【0050】第2搬送コンベア7の側部であって、第2
搬送コンベア7から排出コンベア8への入口部分に対向
する位置に配置された缶排出ゴムローラ30bを用い、
この缶排出ゴムローラ30bを図5に示すように第2搬
送コンベア7の移動方向にモータ30cにて回転させる
と共に、サンプリング時に第2搬送コンベア7に直交す
る方向にエアーシリンダ30dにて進退させる装置と
し、缶詰製造ラインの第2搬送コンベア7上を連なって
移動する巻締終了缶CC のうち特定のサンプリング缶C
S を、缶排出ゴムローラ30bによる回転接触により第
2搬送コンベア7上から排出コンベア8上に排出するよ
うにしたため、途中サンプリングへの対応性を持ちなが
ら、高速でしかも接触しながら第2搬送コンベア上を移
動する壁厚が非常に薄肉の缶であっても缶を傷つけたり
変形させたり転倒させることなく整然とサンプリング缶
CS を排出させるという要求性能を高レベルで達成でき
るサンプリング缶排出方法及びその装置を提供すること
ができる。
【0051】ちなみに、本発明者が行なった比較実験結
果を下記に示す。
【0052】*図9に示す従来のボード方式(各コンベ
ア上には缶の滑りをよくするために界面活性剤を含有す
る水を流しておいた) 条件 ・第2搬送コンベア速度 119m/min ・排出コンベア速度 4速(下表の通り) ・缶間隔 4種類(下表の通り) ・缶数 8缶づつ繰り返し流す ・缶外径 66mm ・缶種 缶胴壁厚0.0112mmのビール用 アルミ缶 ・内容物充填量 500g ・缶内圧 0.7kg/cm2 実験回数 ・各条件にて10回 実験結果 ・下記の表に示し、分子の数は缶排出に成功した数
【表1】 *本実施例の回転ローラ方式(界面活性剤を含有する水
を使用せず) (連続サンプリング実験1) 条件 ・第2搬送コンベア速度 156m/min ・排出コンベア速度 117m/min ・缶間隔 0mm ・缶数 8缶づつ繰り返し流す ・缶外径 66mm ・缶種 缶胴壁厚0.0102mmのビール用 アルミ缶 ・内容物充填量 350g ・缶内圧 0.7kg/cm2 ・ローラ外径及び回転数 48mm/844rpm 実験回数 ・上記条件にて30回 実験結果 ・排出は全て成功で、転倒缶及び変形缶無し。
【0053】 (連続サンプリング実験2) 条件 ・第2搬送コンベア速度 156m/min ・排出コンベア速度 88m/min ・缶間隔 0mm ・缶数 8缶づつ繰り返し流す ・缶外径 66mm ・缶種 缶胴壁厚0.0112mmのビール用 アルミ缶 ・内容物充填量 500g ・缶内圧 0.7kg/cm2 ・ローラ外径及び回転数 48mm/637rpm 実験回数 ・上記条件にて50回 実験結果 ・排出は全て成功。
【0054】缶底のでこぼこによる転倒缶が1缶。変形
缶無し。
【0055】 (途中サンプリング実験1) 条件 ・第2搬送コンベア速度 156m/min ・排出コンベア速度 117m/min ・缶間隔 0mm ・缶数 8缶 ・缶外径 66mm ・缶種 缶胴壁厚0.0102mmのビール用 アルミ缶 ・内容物充填量 350g ・缶内圧 0.7kg/cm2 ・ローラ外径及び回転数 48mm/844rpm ・排出方法 最初の1缶目を通過させ、2,3缶目 を排出し、それ以降の缶は通過させる 実験回数 ・上記条件にて30回 実験結果 ・排出は全て成功。
【0056】缶底のでこぼこによる転倒缶が2缶。変形
缶無し。
【0057】 (途中サンプリング実験2) 条件 ・第2搬送コンベア速度 156m/min ・排出コンベア速度 88m/min ・缶間隔 0mm ・缶数 8缶 ・缶外径 66mm ・缶種 缶胴壁厚0.0112mmのビール用 アルミ缶 ・内容物充填量 500g ・缶内圧 0.7kg/cm2 ・ローラ外径及び回転数 48mm/637rpm ・排出方法 最初の1缶目を通過させ、2,3缶目 を排出し、それ以降の缶は通過させる 実験回数 ・上記条件にて30回 実験結果 ・排出は全て成功で、転倒缶及び変形缶無し。
【0058】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0059】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明にあって
は、搬送コンベアの側部であって、搬送コンベアから排
出コンベアへの入口部分に対向する位置に配置された缶
排出ローラを用い、ローラ表面に緩衝材を有するこの缶
排出ローラを搬送コンベアの移動方向に回転させると共
に、サンプリング時に搬送コンベアに直交する方向に進
退させる手段とし、缶詰製造ラインの搬送コンベア上を
連なって移動する巻締終了缶のうち特定のサンプリング
缶を、缶排出ローラによる回転接触により搬送コンベア
上から排出コンベア上に排出するようにしたため、途中
サンプリングへの対応性を持ちながら、高速でしかも接
触しながら搬送コンベア上を移動する缶であっても缶を
傷つけたり変形させたり転倒させることなく整然とサン
プリング缶を排出させるという要求性能を高レベルで達
成できるサンプリング缶排出方法及びその装置を提供す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のサンプリング缶排出装置の要部
であるサンプリング缶排出ユニットを示す平面図であ
る。
【図2】実施例のサンプリング缶排出ユニットを示す側
面図である。
【図3】実施例のサンプリング缶排出方法及びその装置
が適用された缶詰製造ラインを示す概略平面図である。
【図4】実施例のサンプリング缶排出制御系を示すブロ
ック図である。
【図5】実施例のサンプリング缶排出方法でのサンプリ
ング缶検出工程及び缶排出ゴムローラ進出工程を示す作
用説明図である。
【図6】実施例のサンプリング缶排出方法でのサンプリ
ング缶排出工程の缶とローラの接触状態を示す作用説明
図である。
【図7】実施例のサンプリング缶排出方法でのサンプリ
ング缶排出工程のサンプリング缶排出状態を示す作用説
明図である。
【図8】実施例のサンプリング缶排出方法での缶排出ゴ
ムローラ後退工程を示す作用説明図である。
【図9】従来のボード方式によるサンプリング缶排出方
法を示す図である。
【図10】従来のプッシュプレート方式によるサンプリ
ング缶排出方法を示す図である。
【図11】従来のブラシローラ方式によるサンプリング
缶排出方法を示す図である。
【符号の説明】
7 第2搬送コンベア(搬送コンベア) 8 排出コンベア 16 サンプリングタイミングセンサ(サンプリング缶
検出手段) 30b 缶排出ゴムローラ(缶排出ローラ) 30c モータ(ローラ回転駆動手段) 30d エアーシリンダ(ローラ進退駆動手段) 37 サンプリングコントローラ(サンプリング缶排出
制御手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 缶詰製造ラインの搬送コンベア上を連な
    って移動する巻締終了缶のうち特定の単一または複数の
    缶(以下、サンプリング缶)を、搬送コンベア上から排
    出コンベア上に排出するサンプリング缶排出方法におい
    て、 サンプリングする特定の缶が排出装置の缶排出ローラの
    直前位置にきたことを検出するサンプリング缶検出工程
    と、 サンプリング缶検出時に、緩衝材を表面に有すると共に
    搬送コンベアの移動方向に回転している(搬送コンベア
    に面している側の面の一部分が搬送コンベアの移動方法
    と同一方向に動く)缶排出ローラを、サンプリング缶と
    わずかにオーバラップさせる位置まで進出させる排出ロ
    ーラ進出工程と、 搬送コンベア上を移動してきたサンプリング缶を、前記
    方向に回転している缶排出ローラにある角度を持って回
    転接触させて、缶回転を抑える作用と排出コンベアの方
    向へ押し出す作用とをサンプリング缶に与えてサンプリ
    ング缶を排出コンベア上に排出するサンプリング缶排出
    工程と、 搬送コンベア上を移動してきた非サンプリング缶が缶排
    出ローラの位置にくる前に缶排出ローラを非サンプリン
    グ缶と接しない位置まで後退させる缶排出ローラ後退工
    程と、 を備えていることを特徴とするサンプリング缶排出方
    法。
  2. 【請求項2】 缶詰製造ラインの搬送コンベア上を連な
    って移動する巻締終了缶のうち特定の単一または複数の
    缶を、搬送コンベア上から排出コンベア上に排出するサ
    ンプリング缶排出装置において、 前記搬送コンベアの側部であって、搬送コンベアから排
    出コンベアへの入口部分に対向する位置に配置され、ロ
    ーラ表面に緩衝材を有する缶排出ローラと、 前記缶排出ローラを搬送コンベアの移動方向に回転(搬
    送コンベアに面している側の面の一部分が搬送コンベア
    の移動方向と同一方向に動く)させるローラ回転駆動手
    段と、 前記缶排出ローラを搬送コンベアに直交する方向に進退
    させるローラ進退駆動手段と、 サンプリングする特定の缶が前記缶排出ローラの直前位
    置にきたことを検出するサンプリング缶検出手段と、 前記サンプリング缶検出手段からの検出信号に基づいて
    前記ローラ進退駆動手段に対し進出,停止,後退の指令
    を出力するサンプリング缶排出制御手段と、 を備えていることを特徴とするサンプリング缶排出装
    置。
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