JPH06240475A - ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液の処理方法 - Google Patents
ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液の処理方法Info
- Publication number
- JPH06240475A JPH06240475A JP2694693A JP2694693A JPH06240475A JP H06240475 A JPH06240475 A JP H06240475A JP 2694693 A JP2694693 A JP 2694693A JP 2694693 A JP2694693 A JP 2694693A JP H06240475 A JPH06240475 A JP H06240475A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- iron
- chlorine gas
- etching solution
- nickel
- ions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- ing And Chemical Polishing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エッチング工程で発生する余剰の塩化ニッケ
ル及び塩化第1鉄を含むエッチング液から、簡単な操作
で、しかも低い運転コストで、金属ニッケル、金属鉄を
回収し、発生する塩素ガスを安全に有効利用して当該液
を再生する。 【構成】 ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液を隔
膜電解法で処理し、陰極でニッケル及び鉄を電析回収す
るとともに、陽極室で発生する塩素ガスを塩化第1鉄含
有のエッチング液に導き、当該液を酸化する。
ル及び塩化第1鉄を含むエッチング液から、簡単な操作
で、しかも低い運転コストで、金属ニッケル、金属鉄を
回収し、発生する塩素ガスを安全に有効利用して当該液
を再生する。 【構成】 ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液を隔
膜電解法で処理し、陰極でニッケル及び鉄を電析回収す
るとともに、陽極室で発生する塩素ガスを塩化第1鉄含
有のエッチング液に導き、当該液を酸化する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ニッケルを含む塩化鉄
系のエッチング液の処理方法に関するもので、特に当該
エッチング液を隔膜電解処理するとともに、そこで発生
する塩素ガスを有効にエッチング液の再生処理に用いる
方法に関するものである。
系のエッチング液の処理方法に関するもので、特に当該
エッチング液を隔膜電解処理するとともに、そこで発生
する塩素ガスを有効にエッチング液の再生処理に用いる
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、カラー受像管の一構成部材たる
シャドウマスクは、鉄及びニッケルを主成分とする素材
の厚さ0.1〜0.3mmの薄板にエッチング処理を施
して、多数の電子ビーム開孔を穿設することで形成され
る。
シャドウマスクは、鉄及びニッケルを主成分とする素材
の厚さ0.1〜0.3mmの薄板にエッチング処理を施
して、多数の電子ビーム開孔を穿設することで形成され
る。
【0003】そのエッチング工程において、鉄及びニッ
ケルを主成分とする素材を塩化第2鉄により開孔穿設す
る場合、成分中のニッケルについては、
ケルを主成分とする素材を塩化第2鉄により開孔穿設す
る場合、成分中のニッケルについては、
【0004】
【化1】
【0005】なる反応により、また鉄については、
【0006】
【化2】
【0007】なる反応により、エッチング能力を有しな
いFeCl2とNiCl2を生成する。このように、3価
の鉄イオンが還元されてなる2価の鉄イオンやニッケル
イオンを含むエッチング廃液は、環境汚染防止上および
経済的要請から再生し、エッチング操作に再利用するこ
とが望ましい。
いFeCl2とNiCl2を生成する。このように、3価
の鉄イオンが還元されてなる2価の鉄イオンやニッケル
イオンを含むエッチング廃液は、環境汚染防止上および
経済的要請から再生し、エッチング操作に再利用するこ
とが望ましい。
【0008】ニッケルを含む廃液からニッケルを除去す
ることについては、従来から幾つかの方法が提案されて
いる。
ることについては、従来から幾つかの方法が提案されて
いる。
【0009】例えば、、特開平4−11989号公報に
おいては、ニッケル等の重金属を含む塩化鉄系の廃液
に、鉄粉と少量の塩化第2鉄を混入して、酸化還元電位
とpHの調整を行ない、次の反応を生じさせて、ニッケ
ルを析出除去することが提案されている。
おいては、ニッケル等の重金属を含む塩化鉄系の廃液
に、鉄粉と少量の塩化第2鉄を混入して、酸化還元電位
とpHの調整を行ない、次の反応を生じさせて、ニッケ
ルを析出除去することが提案されている。
【0010】
【化3】
【0011】
【化4】
【0012】この場合、投入した鉄の表面に不動態の膜
が形成されると、反応の進行を妨げるが、少量の塩化第
2鉄の混入により、当該膜の生成を防止し、鉄粉の表面
を活性化することで、鉄粉の反応を進行させると共に、
析出されたニッケルを当該鉄粉に付着させて沈殿物を生
じさせるものである。
が形成されると、反応の進行を妨げるが、少量の塩化第
2鉄の混入により、当該膜の生成を防止し、鉄粉の表面
を活性化することで、鉄粉の反応を進行させると共に、
析出されたニッケルを当該鉄粉に付着させて沈殿物を生
じさせるものである。
【0013】そして、エッチング工程で生じたFeCl
2や鉄粉の混入により上記反応式で形成されたFeCl2
は、エッチング能力を有せず、当該FeCl2を含むエ
ッチング液が増加するにつれて、エッチング能率が低下
するが、上記環境汚染防止上および経済的要請から、そ
のようなエッチング液のエッチング能力を回復させるこ
とが要望される。そのためには、当該FeCl2をエッ
チング能力を有する塩化第2鉄に再生する手立てが必要
である。
2や鉄粉の混入により上記反応式で形成されたFeCl2
は、エッチング能力を有せず、当該FeCl2を含むエ
ッチング液が増加するにつれて、エッチング能率が低下
するが、上記環境汚染防止上および経済的要請から、そ
のようなエッチング液のエッチング能力を回復させるこ
とが要望される。そのためには、当該FeCl2をエッ
チング能力を有する塩化第2鉄に再生する手立てが必要
である。
【0014】そこで、特開平4−11989号公報にお
いては、塩素ガスを吹き込むことによって、FeCl2
をFeCl3に酸化して、廃液の再生を行なうとしてい
る。
いては、塩素ガスを吹き込むことによって、FeCl2
をFeCl3に酸化して、廃液の再生を行なうとしてい
る。
【0015】また、特開昭59−190367号公報に
おいては、NiCl2やFeCl2を含む組成物にオキシ
ム試薬を加えて、ニッケルを含む組成物を沈殿性錯塩に
変性し、当該沈殿性錯塩から分離された2価の鉄イオン
を含む組成物に塩素ガスを溶解させてFeCl3に再生
することが提案されている。
おいては、NiCl2やFeCl2を含む組成物にオキシ
ム試薬を加えて、ニッケルを含む組成物を沈殿性錯塩に
変性し、当該沈殿性錯塩から分離された2価の鉄イオン
を含む組成物に塩素ガスを溶解させてFeCl3に再生
することが提案されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−11989号公報に開示された鉄粉を投入してニッ
ケルを析出除去する方法においては、エッチング工程以
外でも、鉄粉の混入によりFeCl2が形成され、これ
を酸化させるので、かなり多量の余剰FeCl3が発生
することとなり、その処理が問題となる。
4−11989号公報に開示された鉄粉を投入してニッ
ケルを析出除去する方法においては、エッチング工程以
外でも、鉄粉の混入によりFeCl2が形成され、これ
を酸化させるので、かなり多量の余剰FeCl3が発生
することとなり、その処理が問題となる。
【0017】また特開昭59−190367号公報に開
示されたオキシム試薬を加えてニッケルを沈殿除去する
方法では、オキシム試薬の添加に伴い発生するニッケル
錯塩を廃棄物として排出することとしているので、その
処理が問題となる。またエッチング工程で発生するFe
Cl2を酸化させることで、エッチング素材による余剰
のFeCl3が発生することとなり、その処理も問題と
なる。
示されたオキシム試薬を加えてニッケルを沈殿除去する
方法では、オキシム試薬の添加に伴い発生するニッケル
錯塩を廃棄物として排出することとしているので、その
処理が問題となる。またエッチング工程で発生するFe
Cl2を酸化させることで、エッチング素材による余剰
のFeCl3が発生することとなり、その処理も問題と
なる。
【0018】そこで本発明は、上記した従来方法での問
題に鑑み、エッチング工程で発生する余剰の塩化ニッケ
ル及び塩化第1鉄を含むエッチング液から、簡単な操作
で、しかも低い運転コストで、金属ニッケル、金属鉄を
回収し、発生する塩素ガスを安全に有効利用して当該液
を再生することを課題としている。
題に鑑み、エッチング工程で発生する余剰の塩化ニッケ
ル及び塩化第1鉄を含むエッチング液から、簡単な操作
で、しかも低い運転コストで、金属ニッケル、金属鉄を
回収し、発生する塩素ガスを安全に有効利用して当該液
を再生することを課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明によ
り、ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液を隔膜電解
法で処理し、陰極でニッケル及び鉄を電析回収するとと
もに、陽極室で発生する塩素ガスを塩化第1鉄含有のエ
ッチング液に導き、当該液を酸化することにより解決さ
れる。
り、ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液を隔膜電解
法で処理し、陰極でニッケル及び鉄を電析回収するとと
もに、陽極室で発生する塩素ガスを塩化第1鉄含有のエ
ッチング液に導き、当該液を酸化することにより解決さ
れる。
【0020】本発明の基本概念は、エッチング液を隔膜
電解法と塩素ガス法の両方で処理することを内容とする
もので、とりわけ、隔膜電解槽の陽極室で発生する塩素
ガスすべてを塩素ガス法に利用するので、全く無駄が生
じない。
電解法と塩素ガス法の両方で処理することを内容とする
もので、とりわけ、隔膜電解槽の陽極室で発生する塩素
ガスすべてを塩素ガス法に利用するので、全く無駄が生
じない。
【0021】塩素ガス法については、例えば、特開平2
−254188号公報で指摘されているように、従来は
理論上のみの再生方法と考えられていたが、本発明者は
その有効性を確認するとともに、特に本方法のために開
発した密閉型の電解槽を使用し、高電流密度の電解で積
極的に塩素ガスを発生させ、吸収塔を併用することによ
って、当該公報で言及されている「環境衛生上の問題」
を回避することに成功したものである。
−254188号公報で指摘されているように、従来は
理論上のみの再生方法と考えられていたが、本発明者は
その有効性を確認するとともに、特に本方法のために開
発した密閉型の電解槽を使用し、高電流密度の電解で積
極的に塩素ガスを発生させ、吸収塔を併用することによ
って、当該公報で言及されている「環境衛生上の問題」
を回避することに成功したものである。
【0022】本発明の詳細な工程を以下に説明する。
【0023】ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液を
隔膜電解槽の陽極室に導き、含有する2価の鉄イオンを
3価の鉄イオンに酸化するとともに塩素ガスを発生させ
る工程と、隔膜を介して陰極室に移動した金属イオンか
らニッケル及び鉄を電析回収する工程と、陽極室で発生
した塩素ガスで塩化第1鉄含有のエッチング液を酸化す
る工程とからエッチング液を再生処理するのが、好適で
ある。
隔膜電解槽の陽極室に導き、含有する2価の鉄イオンを
3価の鉄イオンに酸化するとともに塩素ガスを発生させ
る工程と、隔膜を介して陰極室に移動した金属イオンか
らニッケル及び鉄を電析回収する工程と、陽極室で発生
した塩素ガスで塩化第1鉄含有のエッチング液を酸化す
る工程とからエッチング液を再生処理するのが、好適で
ある。
【0024】また、ニッケルを含む塩化鉄系のエッチン
グ液を隔膜電解槽の陰極室に導き、含有する金属イオン
からニッケル及び鉄を電析回収する工程と、隔膜を介し
て陽極室に移動した塩素イオンを酸化して塩素ガスを発
生させる工程と、還元電析により金属イオン濃度を減じ
た液を上記塩素ガスで酸化する工程とからエッチング液
を再生処理しても、好適である。その際、隔膜電解槽を
複数個備えるようにして、還元電析により金属イオン濃
度を減じた液を次段の陰極室に導き、ニッケル及び鉄を
電析回収するとともに、陽極室で塩素ガスを発生させる
繰り返し工程を加えるようにしてもよい。
グ液を隔膜電解槽の陰極室に導き、含有する金属イオン
からニッケル及び鉄を電析回収する工程と、隔膜を介し
て陽極室に移動した塩素イオンを酸化して塩素ガスを発
生させる工程と、還元電析により金属イオン濃度を減じ
た液を上記塩素ガスで酸化する工程とからエッチング液
を再生処理しても、好適である。その際、隔膜電解槽を
複数個備えるようにして、還元電析により金属イオン濃
度を減じた液を次段の陰極室に導き、ニッケル及び鉄を
電析回収するとともに、陽極室で塩素ガスを発生させる
繰り返し工程を加えるようにしてもよい。
【0025】更に、ニッケルを含む塩化鉄系のエッチン
グ液を二段の隔膜電解槽の第1陰極室に導き、3価の鉄
イオンを2価の鉄イオンに還元する工程と、還元処理後
の当該液を冷却して塩化第1鉄を結晶として分離する工
程と、塩化第1鉄を分離した液を第2陰極室に導き、ニ
ッケル及び鉄を電析回収する工程と、還元電析により金
属イオン濃度を減じた液に上記塩化第1鉄結晶を再溶解
させる工程と、隔膜を介してそれぞれの陽極室に移動し
た塩素イオンを酸化して塩素ガスを発生させる工程と、
当該塩素ガスで、塩化第1鉄結晶を再溶解させた液を酸
化する工程とからエッチング液を再生処理することも、
一層好ましい。なぜならば、金属を電析回収する段階
で、鉄の濃度が低くなり、そのため回収金属中の鉄に対
するニッケルの比率を高めることができるからである。
グ液を二段の隔膜電解槽の第1陰極室に導き、3価の鉄
イオンを2価の鉄イオンに還元する工程と、還元処理後
の当該液を冷却して塩化第1鉄を結晶として分離する工
程と、塩化第1鉄を分離した液を第2陰極室に導き、ニ
ッケル及び鉄を電析回収する工程と、還元電析により金
属イオン濃度を減じた液に上記塩化第1鉄結晶を再溶解
させる工程と、隔膜を介してそれぞれの陽極室に移動し
た塩素イオンを酸化して塩素ガスを発生させる工程と、
当該塩素ガスで、塩化第1鉄結晶を再溶解させた液を酸
化する工程とからエッチング液を再生処理することも、
一層好ましい。なぜならば、金属を電析回収する段階
で、鉄の濃度が低くなり、そのため回収金属中の鉄に対
するニッケルの比率を高めることができるからである。
【0026】本発明で使用される電解隔膜としては、
陰極中に存在する3価から2価に還元された鉄の塩素錯
体が陽極側に移動することを制限し、多少の液面の揺れ
等では、陰極液と陽極液の混合が起こらない程度の気密
性を有し、できるかぎり電気抵抗の小さいものであ
り、できるだけ電極間の電気抵抗を上昇させないもの
であり、耐薬品性、とりわけ耐塩素化性に優れるもの
であって、膜自体が複極を形成しない、電気的に中
性、即ち、極性を持たないものである等の特性を有する
ことが要求され、例えば、モドアクリル、酢酸ビニル、
ポリエステル、PTFE、サラン等を挙げることができ
る。
陰極中に存在する3価から2価に還元された鉄の塩素錯
体が陽極側に移動することを制限し、多少の液面の揺れ
等では、陰極液と陽極液の混合が起こらない程度の気密
性を有し、できるかぎり電気抵抗の小さいものであ
り、できるだけ電極間の電気抵抗を上昇させないもの
であり、耐薬品性、とりわけ耐塩素化性に優れるもの
であって、膜自体が複極を形成しない、電気的に中
性、即ち、極性を持たないものである等の特性を有する
ことが要求され、例えば、モドアクリル、酢酸ビニル、
ポリエステル、PTFE、サラン等を挙げることができ
る。
【0027】また電解槽での陽極には、塩素ガス発生の
際の過電圧を低下させる機能を有するものが求められ、
白金や、寸方安定アノード(dimentionaly stable anod
e、DSAと略称される)と称される(Ru−Sn)O2
/Ti、(Pt−Ir)O2/Tiを用いるのが好まし
い。陰極には、鉄、鉄-ニッケル合金、ニッケル、チタ
ン、カーボン等を用いるのが好ましい。これらの電極仕
様により、液に全く不純物を溶出させることなく、また
電極板から剥離しやすい金属の結晶を得ることができ
る。
際の過電圧を低下させる機能を有するものが求められ、
白金や、寸方安定アノード(dimentionaly stable anod
e、DSAと略称される)と称される(Ru−Sn)O2
/Ti、(Pt−Ir)O2/Tiを用いるのが好まし
い。陰極には、鉄、鉄-ニッケル合金、ニッケル、チタ
ン、カーボン等を用いるのが好ましい。これらの電極仕
様により、液に全く不純物を溶出させることなく、また
電極板から剥離しやすい金属の結晶を得ることができ
る。
【0028】電解液は、液の電気抵抗を下げ実用的な電
流密度を保つために、50〜90℃に保持するのが好ま
しい。
流密度を保つために、50〜90℃に保持するのが好ま
しい。
【0029】
【作用】例えば、ニッケル濃度が2.5〜15g/l程
度の低い場合には、2価の鉄イオン及びニッケルイオン
を含有するエッチング液を、先ず隔膜電解槽の陽極室に
導く。2価の鉄イオンはここで3価の鉄イオンに酸化再
生され、その一部は、2価の鉄イオンとニッケルイオン
と共に、陰極室に移動し、合金として還元電析される。
度の低い場合には、2価の鉄イオン及びニッケルイオン
を含有するエッチング液を、先ず隔膜電解槽の陽極室に
導く。2価の鉄イオンはここで3価の鉄イオンに酸化再
生され、その一部は、2価の鉄イオンとニッケルイオン
と共に、陰極室に移動し、合金として還元電析される。
【0030】陽極室では、塩素イオンが電子を失って塩
素ガスが発生する。当該塩素ガスは、吸収塔に導かれ
る。塩素ガスの発生により塩素濃度を減じ一部の2価の
鉄イオンを3価の鉄イオンに電解酸化された液は、陽極
室からエッチング槽に戻される。発生した塩素ガスによ
って、別の塩化第1鉄含有エッチング液を酸化して、再
生エッチャントとしてエッチング槽に戻す。
素ガスが発生する。当該塩素ガスは、吸収塔に導かれ
る。塩素ガスの発生により塩素濃度を減じ一部の2価の
鉄イオンを3価の鉄イオンに電解酸化された液は、陽極
室からエッチング槽に戻される。発生した塩素ガスによ
って、別の塩化第1鉄含有エッチング液を酸化して、再
生エッチャントとしてエッチング槽に戻す。
【0031】ニッケル濃度が比較的高い場合には、2価
の鉄イオン及びニッケルイオンを含有するエッチング液
を、上記とは逆に、先ず隔膜電解槽の陰極室に導く。エ
ッチング液に含まれる金属イオンは還元電析され、ニッ
ケルや鉄を含む合金が回収される。
の鉄イオン及びニッケルイオンを含有するエッチング液
を、上記とは逆に、先ず隔膜電解槽の陰極室に導く。エ
ッチング液に含まれる金属イオンは還元電析され、ニッ
ケルや鉄を含む合金が回収される。
【0032】一方、陽極室では、塩素イオンが酸化され
て塩素ガスを発生する。当該塩素ガスは、吸収塔に集め
られる。塩素ガスの発生により塩素濃度を減じ還元電析
により金属イオン濃度を減じた液は、陰極室から抜き出
され、塩素ガスによって酸化再生されて、エッチング槽
に戻される。
て塩素ガスを発生する。当該塩素ガスは、吸収塔に集め
られる。塩素ガスの発生により塩素濃度を減じ還元電析
により金属イオン濃度を減じた液は、陰極室から抜き出
され、塩素ガスによって酸化再生されて、エッチング槽
に戻される。
【0033】塩化第1鉄の溶解度が塩化第2鉄のそれよ
りも小さいことを利用して、陰極液を冷却し、塩化第1
鉄を一旦結晶分離することで、電解条件を変えて、ニッ
ケルを効率良く回収することが可能である。
りも小さいことを利用して、陰極液を冷却し、塩化第1
鉄を一旦結晶分離することで、電解条件を変えて、ニッ
ケルを効率良く回収することが可能である。
【0034】本発明においては、通常の電解方法では発
生を極力抑えるように考慮されていた塩素ガスを、完全
密閉された系内においてエッチング液の再生に積極的に
利用するものである。
生を極力抑えるように考慮されていた塩素ガスを、完全
密閉された系内においてエッチング液の再生に積極的に
利用するものである。
【0035】
【実施例】以下に、本発明の実施例を挙げて更に具体的
に説明する。エッチング液の組成に応じて最適な方法が
選択される。電解方法は、電解毎に液を全量抜き出すバ
ッチ方式、濃度調整された電解液の循環する電解槽に、
電解液濃度が一体に保たれるように一定量の原液を供給
し、一定量の液を抜き出して回収する連続方式のいずれ
かを選択すればよく、場合によっては両方式を組み合わ
せてもよい。
に説明する。エッチング液の組成に応じて最適な方法が
選択される。電解方法は、電解毎に液を全量抜き出すバ
ッチ方式、濃度調整された電解液の循環する電解槽に、
電解液濃度が一体に保たれるように一定量の原液を供給
し、一定量の液を抜き出して回収する連続方式のいずれ
かを選択すればよく、場合によっては両方式を組み合わ
せてもよい。
【0036】実施例1 図1に概念的に示された装置において、エッチング工程
に供されたエッチング原液は、エッチング槽1から、エ
ッチング廃液として、7ml/minの流量で、モドアク
リル製隔膜を有し電解電圧4Vの隔膜電解槽2の陽極室
3(電極;(Ru−Sn)O2/Ti)に導かれる。エ
ッチング槽1から引き出されたエッチング原液の一部
は、吸収塔5に導かれる。陽極室3では、2価の鉄イオ
ンが3価の鉄イオンに酸化され、その一部の3価鉄イオ
ンは、2価の鉄イオンとニッケルイオンと共に、隔膜を
介して陰極室4(電極;Ti)に移動する。
に供されたエッチング原液は、エッチング槽1から、エ
ッチング廃液として、7ml/minの流量で、モドアク
リル製隔膜を有し電解電圧4Vの隔膜電解槽2の陽極室
3(電極;(Ru−Sn)O2/Ti)に導かれる。エ
ッチング槽1から引き出されたエッチング原液の一部
は、吸収塔5に導かれる。陽極室3では、2価の鉄イオ
ンが3価の鉄イオンに酸化され、その一部の3価鉄イオ
ンは、2価の鉄イオンとニッケルイオンと共に、隔膜を
介して陰極室4(電極;Ti)に移動する。
【0037】陽極では、塩素イオンが電子を奪われて、
塩素ガスを発生する。この塩素ガスは、吸収塔5に導か
れる。この導入塩素ガスによって、エッチング槽1から
引き出され吸収塔5に導かれたエッチング原液の一部
は、塩化第1鉄が塩化第2鉄にされる。このように酸化
再生された塩化第2鉄を含む液は、再生エッチャントと
してエッチング槽1に戻される。また塩素ガスの発生に
より塩素濃度を減じた陽極液も、再生エッチャントとし
てエッチング槽1に戻される。
塩素ガスを発生する。この塩素ガスは、吸収塔5に導か
れる。この導入塩素ガスによって、エッチング槽1から
引き出され吸収塔5に導かれたエッチング原液の一部
は、塩化第1鉄が塩化第2鉄にされる。このように酸化
再生された塩化第2鉄を含む液は、再生エッチャントと
してエッチング槽1に戻される。また塩素ガスの発生に
より塩素濃度を減じた陽極液も、再生エッチャントとし
てエッチング槽1に戻される。
【0038】隔膜を介して陰極室4に移動した金属イオ
ンのうち、3価の鉄イオンは電子を受け取り、一旦、2
価の鉄イオンとなる。陰極室4では、陰極液が流入・流
出して循環する。電解に伴い、陰極液のpHが上昇し、
スラッジが発生するので、これを濾過しながら陰極液を
循環するのが好ましい。この陰極室4で、金属イオンが
還元電析される。析出回収された金属の組成を調べたと
ころ、鉄88.6%、ニッケル3.0%、銅5.9%、
クロム1.2%、コバルト0.3%の結果を得た。回収
金属の量は、2.0g/hであった。析出金属1gあた
りの電解電力は、4.2Wh/gであった。
ンのうち、3価の鉄イオンは電子を受け取り、一旦、2
価の鉄イオンとなる。陰極室4では、陰極液が流入・流
出して循環する。電解に伴い、陰極液のpHが上昇し、
スラッジが発生するので、これを濾過しながら陰極液を
循環するのが好ましい。この陰極室4で、金属イオンが
還元電析される。析出回収された金属の組成を調べたと
ころ、鉄88.6%、ニッケル3.0%、銅5.9%、
クロム1.2%、コバルト0.3%の結果を得た。回収
金属の量は、2.0g/hであった。析出金属1gあた
りの電解電力は、4.2Wh/gであった。
【0039】78〜82℃の範囲に調整された隔膜電解
槽に入る直前の廃液の組成、循環する陰極液の組成、再
生エッチャントの組成は、それぞれ表1に示される通り
である。
槽に入る直前の廃液の組成、循環する陰極液の組成、再
生エッチャントの組成は、それぞれ表1に示される通り
である。
【0040】
【表1】
【0041】実施例2 図2に概念的に示された装置において、エッチング工程
に供されたエッチング原液は、エッチング槽1から、エ
ッチング廃液として、5ml/minの流量で、モドアク
リル製隔膜を有し電解電圧4.5Vの隔膜電解槽2の陰
極室4(電極;Ti)に導かれる。当該陰極室4では、
3価の鉄イオンが2価の鉄イオンに還元され、更に金属
イオンが還元電析される。隔膜を介して陽極室3(電
極;(Ru−Sn)O2/Ti)に移動した塩素イオン
は、陽極で酸化されて塩素ガスを発生する。発生した塩
素ガスは、吸収塔5に導かれる。隔膜電解槽2の陽極液
は、陽極室3を流入・流出して循環する。
に供されたエッチング原液は、エッチング槽1から、エ
ッチング廃液として、5ml/minの流量で、モドアク
リル製隔膜を有し電解電圧4.5Vの隔膜電解槽2の陰
極室4(電極;Ti)に導かれる。当該陰極室4では、
3価の鉄イオンが2価の鉄イオンに還元され、更に金属
イオンが還元電析される。隔膜を介して陽極室3(電
極;(Ru−Sn)O2/Ti)に移動した塩素イオン
は、陽極で酸化されて塩素ガスを発生する。発生した塩
素ガスは、吸収塔5に導かれる。隔膜電解槽2の陽極液
は、陽極室3を流入・流出して循環する。
【0042】還元電析により金属イオン濃度を減じた陰
極液は、吸収塔5に導かれて、当該吸収塔5に導入され
た塩素ガスによって、塩化第1鉄が塩化第2鉄にされ
る。酸化再生された塩化第2鉄を含む液は、再生エッチ
ャントとしてエッチング槽1に戻される。
極液は、吸収塔5に導かれて、当該吸収塔5に導入され
た塩素ガスによって、塩化第1鉄が塩化第2鉄にされ
る。酸化再生された塩化第2鉄を含む液は、再生エッチ
ャントとしてエッチング槽1に戻される。
【0043】陰極室4で析出回収された金属の組成を調
べたところ、鉄35.0%、ニッケル56.5%、銅
3.8%、クロム0.9%の結果を得た。回収金属の量
は、8.5g/hであった。析出金属1gあたりの電解
電力は、15.0Wh/gであった。
べたところ、鉄35.0%、ニッケル56.5%、銅
3.8%、クロム0.9%の結果を得た。回収金属の量
は、8.5g/hであった。析出金属1gあたりの電解
電力は、15.0Wh/gであった。
【0044】68〜72℃の範囲に調整された隔膜電解
槽に入る直前の廃液の組成、吸収塔に入る前の陰極液の
組成、循環する陽極液の組成、吸収塔を出た再生エッチ
ャントの組成は、それぞれ表2に示される通りである。
槽に入る直前の廃液の組成、吸収塔に入る前の陰極液の
組成、循環する陽極液の組成、吸収塔を出た再生エッチ
ャントの組成は、それぞれ表2に示される通りである。
【0045】
【表2】
【0046】実施例3 図3に概念的に示された装置において、エッチング工程
に供されたエッチング原液は、エッチング槽1から、エ
ッチング廃液として、5ml/minの流量で、モドアク
リル製隔膜を有し電解電圧4Vの第1隔膜電解槽2の陰
極室4(電極;Ti)に導かれる。陰極室4では、3価
の鉄イオンが2価の鉄イオンに還元され、一部の金属イ
オンは還元電析される。隔膜を介して陽極室3(電極;
(Ru−Sn)O2/Ti)に移動した塩素イオンは、
陽極で酸化されて塩素ガスを発生する。発生した塩素ガ
スは、吸収塔5に導かれる。第1隔膜電解槽2の陽極液
は、陽極室3を流入・流出して循環する。
に供されたエッチング原液は、エッチング槽1から、エ
ッチング廃液として、5ml/minの流量で、モドアク
リル製隔膜を有し電解電圧4Vの第1隔膜電解槽2の陰
極室4(電極;Ti)に導かれる。陰極室4では、3価
の鉄イオンが2価の鉄イオンに還元され、一部の金属イ
オンは還元電析される。隔膜を介して陽極室3(電極;
(Ru−Sn)O2/Ti)に移動した塩素イオンは、
陽極で酸化されて塩素ガスを発生する。発生した塩素ガ
スは、吸収塔5に導かれる。第1隔膜電解槽2の陽極液
は、陽極室3を流入・流出して循環する。
【0047】還元電析により金属イオン濃度を減じ、陽
極室3への移動で塩素イオン濃度も減じた第1隔膜電解
槽2の陰極液は、同じくモドアクリル製隔膜を有し電解
電圧4.5Vの第2隔膜電解槽6の陰極室7(電極;T
i)に導かれる。陰極室7では、金属イオンが還元電析
される。第1隔膜電解槽2と第2隔膜電解槽6とから析
出回収された金属の組成を調べたところ、鉄7.0%、
ニッケル13.2%、銅78.0%、クロム0.25
%、スズ1.9%の結果を得た。回収金属の量は、9.
1g/hであった。析出金属1gあたりの電解電力は、
15Wh/gであった。
極室3への移動で塩素イオン濃度も減じた第1隔膜電解
槽2の陰極液は、同じくモドアクリル製隔膜を有し電解
電圧4.5Vの第2隔膜電解槽6の陰極室7(電極;T
i)に導かれる。陰極室7では、金属イオンが還元電析
される。第1隔膜電解槽2と第2隔膜電解槽6とから析
出回収された金属の組成を調べたところ、鉄7.0%、
ニッケル13.2%、銅78.0%、クロム0.25
%、スズ1.9%の結果を得た。回収金属の量は、9.
1g/hであった。析出金属1gあたりの電解電力は、
15Wh/gであった。
【0048】隔膜を介して陽極室8(電極;(Ru−S
n)O2/Ti)に移動した塩素イオンは、第1隔膜電
解槽と同じく陽極で酸化されて塩素ガスを発生する。発
生した塩素ガスは、吸収塔5に導かれる。第2隔膜電解
槽6の陽極液も、陽極室8を流入・流出して循環する。
金属イオン濃度が減じ、陽極室8への移動で塩素イオン
濃度も減じた第2隔膜電解槽6の陰極液は、吸収塔5に
導かれ、導入された塩素ガスと接触する。その結果、塩
化第1鉄が塩化第2鉄にされる。酸化再生された塩化第
2鉄を含む液は、再生エッチャントとしてエッチング槽
1に戻される。
n)O2/Ti)に移動した塩素イオンは、第1隔膜電
解槽と同じく陽極で酸化されて塩素ガスを発生する。発
生した塩素ガスは、吸収塔5に導かれる。第2隔膜電解
槽6の陽極液も、陽極室8を流入・流出して循環する。
金属イオン濃度が減じ、陽極室8への移動で塩素イオン
濃度も減じた第2隔膜電解槽6の陰極液は、吸収塔5に
導かれ、導入された塩素ガスと接触する。その結果、塩
化第1鉄が塩化第2鉄にされる。酸化再生された塩化第
2鉄を含む液は、再生エッチャントとしてエッチング槽
1に戻される。
【0049】第1隔膜電解槽に入る直前の廃液の組成、
68〜72℃の範囲にそれぞれ調整された第1隔膜電解
槽・第2隔膜電解槽での陰極液及び陽極液の組成、再生
エッチャントの組成は、それぞれ表3に示される通りで
ある。
68〜72℃の範囲にそれぞれ調整された第1隔膜電解
槽・第2隔膜電解槽での陰極液及び陽極液の組成、再生
エッチャントの組成は、それぞれ表3に示される通りで
ある。
【0050】
【表3】
【0051】実施例4 図3に概念的に示された装置において、エッチング工程
に供された実施例3とは異なる組成のエッチング原液
は、エッチング槽1から、エッチング廃液として、実施
例3と同様に第1隔膜電解槽2の陰極室4に導かれる。
に供された実施例3とは異なる組成のエッチング原液
は、エッチング槽1から、エッチング廃液として、実施
例3と同様に第1隔膜電解槽2の陰極室4に導かれる。
【0052】組成以外については実施例と同じ条件で電
解を行ない、第1隔膜電解槽2と第2隔膜電解槽6とか
ら析出回収された金属の組成を調べたところ、鉄71.
0%、ニッケル6.5%、銅17.2%、クロム0.2
%、コバルト0.04%、亜鉛0.03%の結果を得
た。回収金属の量は、7.0g/hであった。析出金属
1gあたりの電解電力は、7.2Wh/gであった。
解を行ない、第1隔膜電解槽2と第2隔膜電解槽6とか
ら析出回収された金属の組成を調べたところ、鉄71.
0%、ニッケル6.5%、銅17.2%、クロム0.2
%、コバルト0.04%、亜鉛0.03%の結果を得
た。回収金属の量は、7.0g/hであった。析出金属
1gあたりの電解電力は、7.2Wh/gであった。
【0053】第1隔膜電解槽に入る直前の廃液の組成、
78〜82℃の範囲にそれぞれ調整された第1隔膜電解
槽・第2隔膜電解槽での陰極液及び陽極液の組成、再生
エッチャントの組成は、それぞれ表4に示される通りで
ある。
78〜82℃の範囲にそれぞれ調整された第1隔膜電解
槽・第2隔膜電解槽での陰極液及び陽極液の組成、再生
エッチャントの組成は、それぞれ表4に示される通りで
ある。
【0054】
【表4】
【0055】実施例5 図4に概念的に示された装置において、エッチング工程
に供されたエッチング原液は、エッチング槽1から、エ
ッチング廃液として、5ml/minの流量で、モドアク
リル製隔膜を有し電解電圧4Vの第1隔膜電解槽2の陰
極室4(電極;Ti)に導かれる。陰極室4では、3価
の鉄イオンが2価の鉄イオンに還元される。還元された
2価の鉄イオンを含む陰極液を切替弁9で開閉調整され
た2個の冷却槽10のいずれかに導き、冷却する。塩化
第1鉄は塩化第2鉄に比べて、その溶解度が小さく、結
晶として分離可能である。
に供されたエッチング原液は、エッチング槽1から、エ
ッチング廃液として、5ml/minの流量で、モドアク
リル製隔膜を有し電解電圧4Vの第1隔膜電解槽2の陰
極室4(電極;Ti)に導かれる。陰極室4では、3価
の鉄イオンが2価の鉄イオンに還元される。還元された
2価の鉄イオンを含む陰極液を切替弁9で開閉調整され
た2個の冷却槽10のいずれかに導き、冷却する。塩化
第1鉄は塩化第2鉄に比べて、その溶解度が小さく、結
晶として分離可能である。
【0056】冷却槽10において、沈降した結晶を分離
したオーバーフロー液は、同じくモドアクリル製隔膜を
有し電解電圧4.5Vの第2隔膜電解槽6の陰極室7
(電極;Ti)に導かれる。
したオーバーフロー液は、同じくモドアクリル製隔膜を
有し電解電圧4.5Vの第2隔膜電解槽6の陰極室7
(電極;Ti)に導かれる。
【0057】一方、隔膜を介して陽極室3(電極;(R
u−Sn)O2/Ti)に移動した塩素イオンは、陽極
で酸化されて塩素ガスを発生する。発生した塩素ガス
は、第1吸収塔5に導かれる。第1隔膜電解槽2の陽極
液は、陽極室3を流入・流出して循環する。
u−Sn)O2/Ti)に移動した塩素イオンは、陽極
で酸化されて塩素ガスを発生する。発生した塩素ガス
は、第1吸収塔5に導かれる。第1隔膜電解槽2の陽極
液は、陽極室3を流入・流出して循環する。
【0058】鉄成分の濃度が減じられたオーバーフロー
液を受け入れた陰極室7では、金属イオンが還元電析さ
れる。この第2隔膜電解槽6から析出回収された金属の
組成を調べたところ、鉄15.5%、ニッケル81.0
%、銅0.05%の結果を得た。回収金属の量は、4.
8g/hであった。析出金属1gあたりの電解電力は、
13.5Wh/gであった。
液を受け入れた陰極室7では、金属イオンが還元電析さ
れる。この第2隔膜電解槽6から析出回収された金属の
組成を調べたところ、鉄15.5%、ニッケル81.0
%、銅0.05%の結果を得た。回収金属の量は、4.
8g/hであった。析出金属1gあたりの電解電力は、
13.5Wh/gであった。
【0059】隔膜を介して陽極室8(電極;(Ru−S
n)O2/Ti)に移動した塩素イオンは、第1隔膜電
解槽と同じく陽極で酸化されて塩素ガスを発生する。発
生した塩素ガスは、第2吸収塔11に導かれる。第2隔
膜電解槽6の陽極液も、陽極室8を流入・流出して循環
する。金属イオン濃度が減じ、陽極室8への移動で塩素
イオン濃度も減じた第2隔膜電解槽6の陰極液は、第2
吸収塔11に導かれ、導入された塩素ガスと接触して、
2価の鉄イオンを3価の鉄イオンに酸化する。
n)O2/Ti)に移動した塩素イオンは、第1隔膜電
解槽と同じく陽極で酸化されて塩素ガスを発生する。発
生した塩素ガスは、第2吸収塔11に導かれる。第2隔
膜電解槽6の陽極液も、陽極室8を流入・流出して循環
する。金属イオン濃度が減じ、陽極室8への移動で塩素
イオン濃度も減じた第2隔膜電解槽6の陰極液は、第2
吸収塔11に導かれ、導入された塩素ガスと接触して、
2価の鉄イオンを3価の鉄イオンに酸化する。
【0060】酸化された塩化第2鉄を含む当該液は、切
替弁9の閉鎖によって第1陰極室4からの液導入を停止
しているいずれかの冷却槽10に導かれ、ここで塩化第
1鉄の結晶を溶解する。結晶の堆積量に応じて冷却槽1
0を切り替えて、一方で冷却を、他方で結晶の溶解を行
なうものである。塩化第1鉄の結晶を溶解した回収液は
第1吸収塔5に導かれ、導入された塩素ガスと接触し
て、2価の鉄イオンをほぼ全量3価の鉄イオンに酸化再
生して、エッチング槽1に戻される。
替弁9の閉鎖によって第1陰極室4からの液導入を停止
しているいずれかの冷却槽10に導かれ、ここで塩化第
1鉄の結晶を溶解する。結晶の堆積量に応じて冷却槽1
0を切り替えて、一方で冷却を、他方で結晶の溶解を行
なうものである。塩化第1鉄の結晶を溶解した回収液は
第1吸収塔5に導かれ、導入された塩素ガスと接触し
て、2価の鉄イオンをほぼ全量3価の鉄イオンに酸化再
生して、エッチング槽1に戻される。
【0061】第1隔膜電解槽に入る直前の廃液の組成、
68〜72℃の範囲にそれぞれ調整された第1隔膜電解
槽・第2隔膜電解槽での循環陽極液の組成、オーバーフ
ロー液の組成、第2隔膜電解槽での陰極液の組成、塩化
第1鉄の結晶を溶解し冷却槽を出た回収液の組成、再生
エッチャントの組成は、それぞれ表5に示される通りで
ある。
68〜72℃の範囲にそれぞれ調整された第1隔膜電解
槽・第2隔膜電解槽での循環陽極液の組成、オーバーフ
ロー液の組成、第2隔膜電解槽での陰極液の組成、塩化
第1鉄の結晶を溶解し冷却槽を出た回収液の組成、再生
エッチャントの組成は、それぞれ表5に示される通りで
ある。
【0062】
【表5】
【0063】実施例6 図4に概念的に示された装置において、実施例5と同様
にエッチング液の処理を行なった。
にエッチング液の処理を行なった。
【0064】第2隔膜電解槽6から析出回収された金属
の組成を調べたところ、鉄46.5%、ニッケル48.
4%、銅0.06%の結果を得た。回収金属の量は、1
2.6g/hであった。析出金属1gあたりの電解電力
は、10.5Wh/gであった。
の組成を調べたところ、鉄46.5%、ニッケル48.
4%、銅0.06%の結果を得た。回収金属の量は、1
2.6g/hであった。析出金属1gあたりの電解電力
は、10.5Wh/gであった。
【0065】第1隔膜電解槽に入る直前の廃液の組成、
第1隔膜電解槽・第2隔膜電解槽での循環陽極液の組
成、オーバーフロー液の組成、第2隔膜電解槽での陰極
液の組成、塩化第1鉄の結晶を溶解し冷却槽を出た回収
液の組成、再生エッチャントの組成は、それぞれ表6に
示される通りである。
第1隔膜電解槽・第2隔膜電解槽での循環陽極液の組
成、オーバーフロー液の組成、第2隔膜電解槽での陰極
液の組成、塩化第1鉄の結晶を溶解し冷却槽を出た回収
液の組成、再生エッチャントの組成は、それぞれ表6に
示される通りである。
【0066】
【表6】
【0067】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明は以下の効果を奏するものである。
本発明は以下の効果を奏するものである。
【0068】本発明は、エッチング液を隔膜電解法と塩
素ガス法の両方で処理するので、無駄なく当該液を再生
することができる。
素ガス法の両方で処理するので、無駄なく当該液を再生
することができる。
【0069】また本発明による方法は、鉄、ニッケルの
みでなく、銅、スズ、クロム、亜鉛等の金属を電析又は
スラッジとして分離させ得るため、エッチング液中に含
まれるこれら不純物の濃度を一定値以上に上昇させるこ
となく、循環使用できるという長所もある。
みでなく、銅、スズ、クロム、亜鉛等の金属を電析又は
スラッジとして分離させ得るため、エッチング液中に含
まれるこれら不純物の濃度を一定値以上に上昇させるこ
となく、循環使用できるという長所もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る概念フロー図である。
【図2】本発明の別の実施例に係る概念フロー図であ
る。
る。
【図3】本発明の更に別の実施例に係る概念フロー図で
ある。
ある。
【図4】冷却槽を備えた本発明の別の実施例に係る概念
フロー図である。
フロー図である。
1 エッチング槽 2 隔膜電解槽 3 吸収塔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷村 裕次 東京都三鷹市下連雀八丁目10番16号 日鉄 鉱業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項1】 ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液
を隔膜電解法で処理し、陰極でニッケル及び鉄を電析回
収するとともに、陽極室で発生する塩素ガスを塩化第1
鉄含有のエッチング液に導き、当該液を酸化することを
特徴とするエッチング液の処理方法。 - 【請求項2】 ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液
を隔膜電解槽の陽極室に導き、含有する2価の鉄イオン
を3価の鉄イオンに酸化するとともに塩素ガスを発生さ
せる工程と、隔膜を介して陰極室に移動した金属イオン
からニッケル及び鉄を電析回収する工程と、陽極室で発
生した塩素ガスで塩化第1鉄含有のエッチング液を酸化
する工程とからなるエッチング液の処理方法。 - 【請求項3】 ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液
を隔膜電解槽の陰極室に導き、含有する金属イオンから
ニッケル及び鉄を電析回収する工程と、隔膜を介して陽
極室に移動した塩素イオンを酸化して塩素ガスを発生さ
せる工程と、還元電析により金属イオン濃度を減じた液
を上記塩素ガスで酸化する工程とからなるエッチング液
の処理方法。 - 【請求項4】 ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液
を複数段の隔膜電解槽の最初の陰極室に導き、ニッケル
及び鉄を電析回収する工程と、隔膜を介して陽極室に移
動した塩素イオンを酸化して塩素ガスを発生させる工程
と、還元電析により金属イオン濃度を減じた液を次段の
陰極室に導き、ニッケル及び鉄を電析回収するととも
に、陽極室で塩素ガスを発生させる少なくとも1回の繰
り返し工程と、最終段の陰極室から抜き出した液を上記
塩素ガスで酸化する工程とからなるエッチング液の処理
方法。 - 【請求項5】 ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液
を二段の隔膜電解槽の第1陰極室に導き、3価の鉄イオ
ンを2価の鉄イオンに還元する工程と、還元処理後の当
該液を冷却して塩化第1鉄を結晶として分離する工程
と、塩化第1鉄を分離した液を第2陰極室に導き、ニッ
ケル及び鉄を電析回収する工程と、還元電析により金属
イオン濃度を減じた液に上記塩化第1鉄結晶を再溶解さ
せる工程と、隔膜を介してそれぞれの陽極室に移動した
塩素イオンを酸化して塩素ガスを発生させる工程と、当
該塩素ガスで、塩化第1鉄結晶を再溶解させた液を酸化
する工程とからなるエッチング液の処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2694693A JPH06240475A (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液の処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2694693A JPH06240475A (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液の処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06240475A true JPH06240475A (ja) | 1994-08-30 |
Family
ID=12207327
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2694693A Pending JPH06240475A (ja) | 1993-02-16 | 1993-02-16 | ニッケルを含む塩化鉄系のエッチング液の処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06240475A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012073816A1 (ja) * | 2010-12-03 | 2012-06-07 | 荏原ユージライト株式会社 | エッチング液の維持管理方法およびそのためのシステム |
| CN114277405A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-04-05 | 中南大学 | 一种采用串联式隔膜电沉积模组制备金属铋的方法 |
| CN114525550A (zh) * | 2022-01-07 | 2022-05-24 | 中南大学 | 一种甲基磺酸体系电积液及其制备金属铋的方法和应用 |
| WO2023217253A1 (zh) * | 2022-05-12 | 2023-11-16 | 叶涛 | 一种递进式电解回用酸性蚀刻废液的方法及其装置 |
Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS552763A (en) * | 1978-06-23 | 1980-01-10 | Hideo Tsubaki | Electrolysis method of chlorine compound etching solution |
| JPS5518558A (en) * | 1978-07-27 | 1980-02-08 | Kagaku Gijutsu Shinkoukai | Recovering method for copper from ferric chloride etching waste solution containing copper |
| JPS59190367A (ja) * | 1983-04-13 | 1984-10-29 | Toshiba Corp | 金属板のエツチング装置及びそのエツチング液再生方法 |
| JPS60128271A (ja) * | 1983-12-15 | 1985-07-09 | Tsurumi Soda Kk | 金属銅及び塩素の製造方法 |
| JPS61104092A (ja) * | 1984-10-23 | 1986-05-22 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | エツチング液の再生方法 |
-
1993
- 1993-02-16 JP JP2694693A patent/JPH06240475A/ja active Pending
Patent Citations (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS552763A (en) * | 1978-06-23 | 1980-01-10 | Hideo Tsubaki | Electrolysis method of chlorine compound etching solution |
| JPS5518558A (en) * | 1978-07-27 | 1980-02-08 | Kagaku Gijutsu Shinkoukai | Recovering method for copper from ferric chloride etching waste solution containing copper |
| JPS59190367A (ja) * | 1983-04-13 | 1984-10-29 | Toshiba Corp | 金属板のエツチング装置及びそのエツチング液再生方法 |
| JPS60128271A (ja) * | 1983-12-15 | 1985-07-09 | Tsurumi Soda Kk | 金属銅及び塩素の製造方法 |
| JPS61104092A (ja) * | 1984-10-23 | 1986-05-22 | Sumitomo Special Metals Co Ltd | エツチング液の再生方法 |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012073816A1 (ja) * | 2010-12-03 | 2012-06-07 | 荏原ユージライト株式会社 | エッチング液の維持管理方法およびそのためのシステム |
| CN114277405A (zh) * | 2021-12-30 | 2022-04-05 | 中南大学 | 一种采用串联式隔膜电沉积模组制备金属铋的方法 |
| CN114525550A (zh) * | 2022-01-07 | 2022-05-24 | 中南大学 | 一种甲基磺酸体系电积液及其制备金属铋的方法和应用 |
| WO2023217253A1 (zh) * | 2022-05-12 | 2023-11-16 | 叶涛 | 一种递进式电解回用酸性蚀刻废液的方法及其装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR100207041B1 (ko) | 구리전해액에서 안티몬 및 비스무트를 회수하는 방법 | |
| KR100256895B1 (ko) | 에칭액의 처리방법 | |
| US4256557A (en) | Copper electrowinning and Cr+6 reduction in spent etchants using porous fixed bed coke electrodes | |
| US3983018A (en) | Purification of nickel electrolyte by electrolytic oxidation | |
| US3959096A (en) | Electrochemical recovery of copper from alloy scrap | |
| JP2965442B2 (ja) | ニッケルを含む塩化鉄系廃液の再生方法 | |
| JP2698253B2 (ja) | 銅を含む塩化第二鉄エッチング液の処理方法 | |
| JPH11229172A (ja) | 高純度銅の製造方法及び製造装置 | |
| JP2997110B2 (ja) | エッチング液の処理方法 | |
| JPH0463157B2 (ja) | ||
| JP2007254800A (ja) | 高純度ニッケルの製造方法及びそれにより得られる高純度ニッケル | |
| JP3088884B2 (ja) | 銅を含む塩化鉄系廃液の再生方法 | |
| JPS6353267B2 (ja) | ||
| JP2965457B2 (ja) | ニッケルを含む塩化鉄系廃液の再生方法 | |
| JPS592754B2 (ja) | アンチモン、ヒ素、水銀および錫の電解回収方法 | |
| JP3242289B2 (ja) | 銅及びニッケルを含有する塩化鉄溶液の処理方法 | |
| JP3112807B2 (ja) | ニッケルを含む塩化鉄溶液の処理方法 | |
| JP4049886B2 (ja) | 高純度コバルトの製造方法 | |
| JP2570076B2 (ja) | 高純度ニッケルの製造方法 | |
| JP3258848B2 (ja) | 電気亜鉛めっき浴中の金属不純物イオンの除去方法 | |
| JPH0967627A (ja) | 銅電解精製における電解液中のアンチモン、ビスマスの選択的回収方法 | |
| JP3112805B2 (ja) | ニッケルを含む塩化鉄溶液の処理方法 | |
| JP3112806B2 (ja) | ニッケルを含む塩化鉄溶液の処理方法 | |
| JPH02254188A (ja) | 塩化銅溶液の電解処理方法 | |
| US1345846A (en) | Process of extracting metals from their ores |