JPH06241027A - 触媒機能を有する高周波発熱体 - Google Patents

触媒機能を有する高周波発熱体

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JPH06241027A
JPH06241027A JP5030432A JP3043293A JPH06241027A JP H06241027 A JPH06241027 A JP H06241027A JP 5030432 A JP5030432 A JP 5030432A JP 3043293 A JP3043293 A JP 3043293A JP H06241027 A JPH06241027 A JP H06241027A
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JP
Japan
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frequency
heating element
catalyst
catalytic function
ceramic
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Application number
JP5030432A
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English (en)
Inventor
Yu Fukuda
祐 福田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B1/00Engines characterised by fuel-air mixture compression
    • F02B1/02Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition
    • F02B1/04Engines characterised by fuel-air mixture compression with positive ignition with fuel-air mixture admission into cylinder

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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Catalysts (AREA)
  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はガソリンエンジンなどの排気ガスを
浄化する触媒機能を有する高周波発熱体に関するもの
で、高周波エネルギを利用して高周波発熱体を加熱昇温
させ、エンジンの始動時の排気ガスを浄化することを目
的としている。 【構成】 高周波発熱体は複数のセラミック繊維からな
る高周波吸収体1と触媒体2の両者から構成されてい
る。この構成による高周波発熱体は熱容量を小さくでき
るので高周波エネルギによって短時間で触媒として機能
する温度に昇温させることができ、エンジン始動時に排
出される有害な一酸化炭素や炭化水素を浄化することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波エネルギを利用し
て加熱、昇温させ、自動車などの内燃機関から排出され
る排気ガス中の炭化水素、一酸化炭素などの有害物質を
触媒的に分解する高周波発熱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガソリンを燃料とする自動車は排気ガス
中に含まれる炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物の排出
規制が強化される動きにある。これら汚染物質の浄化方
法の一つとして触媒による後処理方式があり、代表的な
触媒としては空燃比を理論空燃比付近に制御することに
より炭化水素、一酸化炭素の酸化と窒素酸化物の還元を
同時に行い、無害な炭酸ガス、水蒸気、窒素に変換する
触媒体(三元触媒)がある。
【0003】この触媒体はシリカ、アルミナ、マグネシ
アを主成分とするコーディエライトの300〜400セ
ル/inch2のモノリス担体、または鉄−クロム−アルミ
ニウム系合金をコルゲート加工したメタル担体に、表面
積の大きいアルミナなどの微粒子からなるウォッシュコ
ートと呼ばれるコーティング層を設け、このコーティン
グ層に白金、パラジウム、ロジウムなどの貴金属微粒子
を担持して構成されており、触媒機能は排気ガスの加熱
によって発揮される。
【0004】また最近では触媒機能を短時間で発揮させ
るため、上記触媒体の骨格をなすメタル担体を抵抗体と
し、電流を流して触媒体を急速加熱する電気ヒータ方式
が検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では下記の課題があった。
【0006】すなわち、従来の触媒体は触媒機能を発揮
させるには触媒層の温度が350℃以上を必要とし、排
気ガスのみによって加熱される場合は前述の触媒として
機能する温度に到達するのに約1分を要し、それまでは
有害な排気ガスがそのまま大気へ排出されるという課題
があった。
【0007】またメタル担体に通電して急速に加熱する
ヒータ方式の触媒体は排気ガスのみによって加熱される
触媒体に比べ、昇温スピードが改善されるがメタル担体
の熱容量が大きいので極めて短時間で昇温させるには大
電力を必要とするという課題があるとともに、電気的絶
縁など信頼性に欠けるという課題がある。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、高周
波加熱を利用し、自動車などのエンジン始動時に排出さ
れる排気ガス中の有害物質である炭化水素や一酸化炭素
を低減する触媒機能を有する高周波発熱体の提供を目的
としたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の触媒機能を有する高周波発熱体は複数のセ
ラミック繊維からなるセラミック支持体に高周波エネル
ギを吸収し発熱する高周波吸収層を形成してなる高周波
吸収体と、複数のセラミック繊維からなるセラミック支
持体に担体層を形成し、前記担体層に触媒を担持してな
る触媒体とから構成している。
【0010】また本発明の触媒機能を有する高周波発熱
体は高周波エネルギを吸収し発熱する複数の高周波吸収
繊維からなる高周波吸収体と、複数のセラミック繊維か
らなるセラミック支持体に担体層を形成し、前記担体層
に触媒を担持してなる触媒体とから構成している。
【0011】
【作用】上記構成において、本発明の触媒機能を有する
高周波発熱体に高周波エネルギが給電されると高周波エ
ネルギは高周波吸収体を構成している高周波吸収層(セ
ラミック支持体に担持されている)あるいは高周波吸収
繊維によって吸収され、熱変換によって高周波吸収体が
加熱される。同時に前記高周波吸収体に隣接して配置さ
れている触媒体が触媒として機能する温度に加熱され
る。この加熱された触媒体によって自動車などから排出
される排気ガス中の一酸化炭素や炭化水素は触媒的に分
解され、無害な炭酸ガスと水蒸気に変換される。
【0012】本発明の触媒機能を有する高周波発熱体を
構成する高周波吸収体および触媒体は従来の触媒体より
も熱容量を小さくすることができる。したがって前記高
周波吸収体の高周波エネルギによる急速加熱が可能とな
るとともに、その熱エネルギを触媒体に効率よく伝達で
き、触媒として機能する温度に短時間で昇温させること
ができる。
【0013】また、前記触媒体を構成するセラミック繊
維からなるセラミック支持体に担体層を形成することに
より比表面積を大きくすることができるので低温下での
触媒活性が高くなり、触媒として機能する時間をさらに
短縮することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0015】図1は本発明の一実施例である触媒機能を
有する高周波発熱体の一部断面図を示している。同図
(a)において、1はセラミック支持体を骨格とする高
周波吸収体であり、複数のセラミック繊維からなるセラ
ミック支持体3に高周波エネルギを吸収して発熱する高
周波吸収層4が形成されている。同図(b)において、
2はセラミック支持体を骨格とする触媒体であり、同図
(a)と同じ複数のセラミック繊維からなるセラミック
支持体3に比表面積を大きくする担体層5が形成され、
この担体層5に排気ガス中の有害物質を分解する触媒6
が担持されている。本発明の触媒機能を有する高周波発
熱体は上記高周波吸収体1と触媒体2の両者で構成され
る。
【0016】図2は図1で示した上記高周波吸収体1お
よび触媒体2の骨格を構成するセラミック支持体3の一
部断面図および外観図を示している。同図(a)におい
て、7はセラミック繊維であり、複数本のセラミック繊
維7を集束して得られる撚糸によってセラミック支持体
3が構成される。同図(b)、(c)はセラミック支持
体3が同図(a)で示した撚糸を織布状に織り上げた偏
織品で構成されたものである。同図(b)、(c)は平
織の例を示しているが、朱子織、からみ織、ブレード、
ロープ、テープなど各種の織り方が可能である。また、
セラミック支持体3は上記織布ではなく、ペーパーやマ
ットなどの不織布も適用できる。
【0017】上記の高周波吸収層4、担体層5は任意の
形に構成されたセラミック支持体3に形成されるのが望
ましいが、セラミック支持体3を構成する各々のセラミ
ック繊維7またはセラミック繊維7よりなる撚糸に予め
形成することも可能である。なお、セラミック支持体3
と高周波吸収層4、担体層5は無機質バインダで接着さ
れ、触媒6は前記無機質バインダによる接着もしくは触
媒溶液の浸漬・乾燥処理により担持される。
【0018】セラミック繊維7は耐熱性に優れたセラミ
ック材料が望ましく、特にアルミナ、シリカ、ジルコニ
アの少なくとも1種の材質が適用される。
【0019】高周波吸収特性に優れた高周波吸収層4の
材料としては半導体材料が挙げられ、特に亜鉛、銅、マ
ンガン、コバルト、鉄、スズ、チタン、ケイ素を主成分
とする酸化物、炭化物、前記金属を含むペロブスカイト
型複合酸化物などの複合酸化物の少なくとも1種からな
るものが適用される。上記半導体材料が高周波エネルギ
の吸収、発熱特性に優れている理由は明確ではないが、
上記半導体材料が高周波の吸収に適した導電特性、誘電
特性を有していることが考えられる。特に高周波吸収材
料として炭化ケイ素を適用することにより、より優れた
高周波エネルギの吸収、発熱特性と排気ガス雰囲気下で
の耐熱性、化学的安定性を実現することができる。
【0020】担体層5の材料としては比表面積を大きく
して担持される触媒6の分散性を向上させ、触媒活性を
高くするために形成されるものであり、耐熱性に優れた
シリカ、アルミナ、ジルコニア、セリアの少なくとも1
種を主成分とするセラミック微粒子が適用される。
【0021】有害物質を分解する触媒6としては白金、
パラジウム、ロジウムの貴金属、銅、マンガン、コバル
トの酸化物、ペロブスカイト型複合酸化物が挙げられ、
これらの少なくとも1種が適用される。
【0022】また無機質バインダは特に限定されるもの
ではないが、耐熱性、接着性に優れたアルミナ、シリ
カ、ジルコニアなどのコロイド粒子のものがよい。
【0023】高周波吸収体1は次のようにして製造され
る。高周波吸収材料に無機質バインダと溶媒(通常は
水)からなるスラリーを作製し、このスラリーにセラミ
ック支持体3を浸漬するか、もしくは前記スラリーをセ
ラミック支持体3に刷毛塗りやスプレーなどの方法によ
り塗布し、前記高周波吸収材料と無機質バインダを付着
させて高周波吸収層4を形成した後、乾燥もしくは焼成
する。前記スラリーの組成は必要とする高周波吸収材料
の付着量、前記高周波吸収材料の接着力を保持できる無
機質バインダ量、浸漬処理の際の作業などによって適宜
設定される。
【0024】一方触媒体2は次のようにして製造され
る。シリカ、アルミナなどのセラミック微粒子と無機質
バインダと溶媒(通常は水)をからなるスラリーを作製
し、このスラリーにセラミック支持体3を浸漬するか、
もしくは前記スラリーをセラミック支持体3に刷毛塗り
やスプレーなどの方法により塗布し担体層5を形成した
後、乾燥もしくは焼成する。次に金属からなる触媒6、
もしくは触媒6を含む金属化合物を分散(または溶解)
させた触媒溶液を作製し、この触媒溶液中に上記の担体
層5を形成したセラミック支持体3を浸漬するか、もし
くは前記触媒溶液をスプレーなどにより担体層5上に塗
布した後、乾燥もしくは焼成する。
【0025】なお、触媒6が金属酸化物である場合、触
媒6と無機質バインダと溶媒からなるスラリーを作製
し、このスラリーにセラミック支持体3を浸漬するか、
もしくは刷毛塗りやスプレーにより塗布した後、乾燥も
しくは焼成することにより触媒6が担持される。
【0026】次に本発明の触媒機能を有する高周波発熱
体の作用と効果について、排ガス浄化装置を一例に挙げ
説明する。
【0027】図3は本発明の高周波吸収体1と触媒体2
で構成される触媒機能を有する高周波発熱体8を配置し
た自動車から排出される排気ガスを浄化する装置の一例
を示すものである。同図において、9は内燃機関の排気
ガスを排出する排気管、10は排気管の途中に設けられ
た加熱室であり、本発明の触媒機能を有する高周波発熱
体8は加熱室10に収納される。このとき前記触媒機能
を有する高周波発熱体8は排気ガスの流れに対し前流側
に高周波吸収体1、後流側に触媒体2となるように配置
されている。11は加熱室10に収納される触媒機能を
有する高周波発熱体8を支持するための支持部材であ
り、この支持部材11は前記触媒機能を有する高周波発
熱体8の外周と加熱室10の内壁との間の断熱機能も兼
ねている。12は加熱室10に給電する高周波エネルギ
を発生させる高周波発振器、13は高周波発振器12か
ら発生した高周波エネルギを加熱室10に伝送する導波
管である。14、15は加熱室10を限定する高周波遮
蔽手段であり、多数のパンチング孔を有する金属板ある
いは多数の貫通孔を有する金属のハニカム構造体から構
成される。
【0028】ガソリン車のエンジンが始動すると、エン
ジンから排出された一酸化炭素や炭化水素などの有害物
質を含む排気ガスは排気管9を通り、触媒機能を有する
高周波発熱体8に流入する。一方、エンジン始動と同時
に、あるいはエンジン始動直前に高周波発振器12が制
御部(図示せず)からの指令により高周波エネルギを発
生させる。この高周波エネルギは導波管13を伝送して
加熱室10に給電されると、高周波吸収体1のセラミッ
ク支持体2に形成されている高周波吸収層4によって高
周波エネルギが吸収され、熱に変換される。同時に高周
波吸収体1の排気ガスの流れに対し後方に隣接して配置
されている触媒体2が高周波吸収体1からの熱伝達によ
って加熱される。触媒体2に担持されている触媒6が触
媒として機能する温度に到達すると、排気ガス中の有害
物質である一酸化炭素や炭化水素は排気ガス中に含まれ
る酸素との反応が起こり無害である水蒸気と炭酸ガスに
分解される。この無害となった排気ガスはマフラを通過
して排気管9より大気に排出される。
【0029】(実施例1)セラミック支持体3として直
径15μmのシリカの連続繊維(セラミック繊維)を1
000本集束した撚糸を縦糸、横糸ともに10本(撚
糸)/inchの打ち込み数で平織された織布(直径90m
m)と、高周波吸収層4を構成する高周波吸収材料とし
て炭化ケイ素ウィスカーを用い高周波吸収体1を作製し
た。またセラミック支持体3として上記と同じ織布と、
担体層5を構成するセラミック微粒子としてアルミナ
と、有害物質を分解する触媒6として白金を用い触媒体
2を作製した。なお、無機質バインダとしてアルミナゾ
ルを用いた。上記高周波吸収体1を5枚、上記の触媒体
2を5枚それぞれ重ね合せて触媒機能を有する高周波発
熱体8を構成し、高周波吸収体1が排気ガスの前流側と
なるように図3に示す排気ガス浄化装置(高周波消費電
力1.5kW)の加熱室10に収納し、排気ガス量約30
0l/min、排気ガス温度300〜350℃となるように
エンジン(排気量2000cc)を運転し、炭化水素分析
計による炭化水素の浄化性能を評価したところ、高周波
給電30秒後で約70%の浄化率が得られた。
【0030】また、触媒6として白金の代わりにロジウ
ム、パラジウムの貴金属及び銅、マンガン、鉄、コバル
トの金属酸化物を用いたところ、高周波給電30秒後で
40〜70%の浄化率が得られた。
【0031】(実施例2)セラミック支持体2として直
径12μmのアルミナの連続繊維(セラミック繊維)を
1000本集束した撚糸を縦糸、横糸ともに10本(撚
糸)/inchの打ち込み数で平織された織布(直径90m
m)と、高周波吸収層4を構成する高周波吸収材料とし
て酸化亜鉛ウィスカーを用い高周波吸収体1を作製し
た。またセラミック支持体3として上記と同じ織布と、
担体層5を構成するセラミック微粒子としてジルコニア
と、有害物質を分解する触媒6として白金を用い触媒体
2を作製した。なお、無機質バインダとしてアルミナゾ
ルを用いた。上記高周波吸収体1を5枚、上記の触媒体
2を5枚それぞれ重ね合せて触媒機能を有する高周波発
熱体8を構成し、高周波吸収体1が排気ガスの前流側と
なるように図3に示す排気ガス浄化装置(高周波消費電
力1.5kW)の加熱室10に収納し、排気ガス量約30
0l/min、排気ガス温度300〜350℃となるように
エンジン(排気量2000CC)を運転し、炭化水素分析
計による炭化水素の浄化性能を評価したところ、高周波
給電30秒後で約65%の浄化率が得られた。
【0032】また、前記高周波吸収材料で構成される高
周波吸収層4として酸化亜鉛ウィスカーの代わりに銅、
マンガン、コバルト、チタン、スズ、鉄の各酸化物、そ
れらの混合物、それらの金属を1種以上含む複合酸化
物、チタン−ケイ素−炭素−酸素の化合物を用いたとこ
ろ、高周波給電30秒後で50〜60%の浄化率が得ら
れた。
【0033】また、前記セラミック微粒子で構成される
担体層5としてジルコニアの代わりにシリカ、セリアを
用いたところ、高周波給電30秒後で55〜65%の浄
化率が得られた。
【0034】一方、実施例2において、高周波エネルギ
を給電しない場合、30秒後の浄化率は約5%であっ
た。
【0035】以上のように、本発明の触媒機能を有する
高周波発熱体8を排気ガス浄化装置に適用することによ
り優れた浄化性能を得ることができる。これは高周波吸
収体1および触媒体2の骨格となるセラミック支持体3
がセラミック繊維7から構成されるので、従来のコーデ
ィエライト担体からなる触媒体に比べて熱容量が1/3
以下となり、セラミック支持体3に奪われる熱量が抑制
され触媒として機能する温度により速く昇温させること
ができるためである。
【0036】また触媒体2は高周波吸収体1の排気ガス
の流れに対し後流側に配置されるので排気ガス中に含ま
れるイオウなどの付着が抑制され、被毒による触媒の劣
化を防止することができる。
【0037】上述の実施例では本発明の触媒機能を有す
る高周波発熱体8は高周波吸収体1および触媒体2をそ
れぞれ5枚積層しているが、それぞれの積層する枚数は
特に限定されるものではなく、高周波発熱体として必要
とされる圧力損失、熱容量、触媒性能によって最適な状
態に適宜設計されるものである。
【0038】また実施例では排気ガスの通路は織布の縦
糸と横糸で構成される格子を利用しているが、この構成
に限定されるものではなく、織布をスパイラル状に巻
き、織布と織布の隙間で排気ガスの通路を構成してもよ
い。
【0039】また実施例ではセラミック支持体3として
織布を用いているが、前記織布に限定されるものではな
く、セラミック繊維7または複数のセラミック繊維7を
集束した撚糸から構成されるペーパーやマットなどの不
織布もセラミック支持体3として適用される。
【0040】一方、図4は本発明の他の実施例である触
媒機能を有する高周波発熱体を構成する高周波吸収体の
一部断面図である。16は高周波吸収体を示し、この高
周波吸収体16は図2で説明したセラミック支持体3と
同様な構成、製造方法によって得ることができる。すな
わち、複数の高周波吸収繊維17を集束して撚糸を構成
し、第2図(b)、(c)に示すように前記撚糸を織布
状に織り上げて、高周波吸収体16が造られる。この高
周波吸収体16においてもセラミック支持体3と同様に
平織、朱子織、からみ織、ブレード、ロープ、テープな
ど各種の織り方が可能である。また上記織布ではなくペ
ーパーやマットなどの不織布が適用できる。前述の高周
波吸収体1と異なる点は高周波吸収繊維17が高周波を
吸収することができるので高周波吸収層4を必要としな
いことである。
【0041】なお、高周波吸収体16は前述の本発明の
触媒機能を有する高周波発熱体8と同様に触媒体2との
組み合わせで用いられる。
【0042】高周波吸収体16を構成する高周波吸収繊
維17の材料は前述の高周波吸収層4と同じものが適用
される。特に高周波吸収特性、連続繊維としての加工性
に優れている炭化ケイ素、チタン−ケイ素−炭素−酸素
の化合物がよい。
【0043】(実施例3)高周波吸収体16として直径
10μmの炭化ケイ素の連続繊維を800本集束した撚
糸を縦糸、横糸ともに10本(撚糸)/inchの打ち込み
数で平織された織布(直径90mm)を用いた。また、触
媒体2としては実施例1と同じものを用いた。上記高周
波吸収体16を5枚、上記触媒体2を5枚それぞれ重ね
合せて触媒機能を有する高周波発熱体8を構成し、高周
波吸収体16が排気ガスの前流側となるように図3に示
す排気ガス浄化装置(高周波消費電力1.5kW)の加熱
室10に収納し、排気ガス量約300l/min、排気ガス
温度300〜350℃となるようにエンジン(排気量2
000cc)を運転し、炭化水素分析計による炭化水素の
浄化性能を評価したところ、高周波給電30秒後で約6
5%の浄化率が得られた。
【0044】また、高周波吸収繊維17として炭化ケイ
素連続繊維の代わりにチタン−ケイ素−炭素−酸素の化
合物からなる連続繊維を用いたところ、高周波給電30
秒後で60%の浄化率が得られた。
【0045】上述のように、高周波吸収体16として高
周波吸収繊維を用いても優れた浄化性能を得ることがで
きる。これは実施例1、2と同様に高周波吸収体16と
して高周波吸収繊維17を用いることにより熱容量を小
さくすることができるので急速加熱が可能となるととも
にその熱を触媒体2へ効率よ伝達でき、触媒として機能
する温度により速く昇温させることができるためであ
る。
【0046】本発明の触媒機能を有する高周波発熱体8
を構成する高周波吸収体1または16と触媒体2は上記
実施例のように複数枚用いる場合、例えば各々を1枚ず
つあるいは2枚ずつ交互に配置してもよく、実施例に限
定されるものではない。
【0047】なお、本発明の触媒機能を有する高周波発
熱体8はオーブン電子レンジなどの調理器から排出され
る油煙、臭気の分解手段としても利用できる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の触媒機能を
有する高周波発熱体によれば、以下の効果が得られる。
【0049】(1)高周波吸収体および触媒体が軽量で
あるセラミック繊維から構成されるので、従来のコーデ
ィエライト担体からなる触媒体に比べて熱容量を1/3
以下とすることができる。したがって、触媒として機能
する温度により速く昇温させることができ、優れた排気
ガスの浄化性能を得ることができる。
【0050】(2)触媒体を構成するセラミック繊維か
らなるセラミック支持体に担体層を形成することにより
比表面積を大きくすることができるので、触媒活性が高
くなり、より低温から触媒反応を起こさせるができる。
したがって触媒として機能する時間をさらに短縮するこ
とができ、優れた排気ガスの浄化性能を得ることができ
る。
【0051】(3)本発明の触媒機能を有する高周波発
熱体は触媒として機能する温度に極めて短時間で昇温で
きるので、エンジンから離れた位置に配設することでき
る。したがって自動車が高速走行時などのようにエンジ
ン直下で排気ガス温度が高い状況でも高温環境が避けら
れられるで、高周波吸収体、触媒体の劣化が著しく抑制
され、優れた耐久性を実現することができる。
【0052】(4)触媒体は高周波吸収体の排気ガスの
流れに対し後流側に配置されるので排気ガス中に含まれ
るイオウなどの付着が抑制され、被毒による触媒の劣化
を防止することができるので触媒寿命を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における高周波発熱体の一部
断面図
【図2】本発明の高周波発熱体を構成するセラミック支
持体の一部断面図と外観図
【図3】本発明の高周波発熱体を用いた排ガス浄化装置
の構成図
【図4】本発明の他の実施例における高周波吸収体の一
部断面図
【符号の説明】
1 高周波吸収体 2 触媒体 3 セラミック支持体 4 高周波吸収層 5 担体層 6 触媒 7 セラミック繊維 8 触媒機能を有する高周波発熱体 16 高周波吸収体 17 高周波吸収繊維
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 7/06 102 T 7815−3K

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のセラミック繊維からなるセラミック
    支持体に高周波エネルギを吸収し発熱する高周波吸収層
    を形成してなる高周波吸収体と、複数のセラミック繊維
    からなるセラミック支持体に担体層を形成し、前記担体
    層に触媒を担持してなる触媒体とから構成される触媒機
    能を有する高周波発熱体。
  2. 【請求項2】高周波エネルギを吸収し発熱する複数の高
    周波吸収繊維からなる高周波吸収体と、複数のセラミッ
    ク繊維からなるセラミック支持体に担体層を形成し、前
    記担体層に触媒を担持してなる触媒体とから構成される
    触媒機能を有する高周波発熱体。
  3. 【請求項3】セラミック支持体を構成するセラミック繊
    維はシリカ、アルミナ、ジルコニアの少なくとも1種で
    ある請求項1または2記載の触媒機能を有する高周波発
    熱体。
  4. 【請求項4】高周波吸収層および高周波吸収繊維は半導
    体材料で構成される請求項1または2記載の触媒機能を
    有する高周波発熱体。
  5. 【請求項5】高周波吸収層および高周波吸収繊維は亜
    鉛、銅、マンガン、コバルト、鉄、チタン、ケイ素の少
    なくとも1種を含む酸化物および炭化物で構成される請
    求項1または2記載の触媒機能を有する高周波発熱体。
  6. 【請求項6】高周波吸収層および高周波吸収繊維は炭化
    ケイ素で構成される請求項1または2記載の触媒機能を
    有する高周波発熱体。
  7. 【請求項7】セラミック支持体に形成される担体層はシ
    リカ、アルミナ、ジルコニア、セリアの少なくとも1種
    を主成分とするセラミック微粒子で構成される請求項1
    または2記載の触媒機能を有する高周波発熱体。
  8. 【請求項8】高周波吸収体および触媒体は気体が通過で
    きる開口を有する織布で構成される請求項1または2記
    載の触媒機能を有する高周波発熱体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200055387A (ko) * 2018-11-13 2020-05-21 한국생산기술연구원 휘발성 유기 화합물 저감을 위한 직물 기반 자가히팅 유연소자 및 그 제조방법

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JPH04241717A (ja) * 1991-01-11 1992-08-28 Toyota Motor Corp 排ガス浄化装置
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