JPH0624133A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH0624133A
JPH0624133A JP3354733A JP35473391A JPH0624133A JP H0624133 A JPH0624133 A JP H0624133A JP 3354733 A JP3354733 A JP 3354733A JP 35473391 A JP35473391 A JP 35473391A JP H0624133 A JPH0624133 A JP H0624133A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新規なポリフェニルメタンを含む感熱記録材
料。 【構成】 〔化1〕の融点が50℃以上のポリフェニルメ
タンを含む: 【化1】 (ここで、R1 とR2 はハロゲン、NO2 、CN、OC
3 、Hまたは5個以下の炭素分子を有するアルキルに
よって構成される群の中から選択され、互いに同一でも
異なっていてもよく、nは3、4または5であり、pは
1、2または3であり、qは0または1であり、p+q
は2以下である)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は置換ポリフェニルメタン
類の感熱記録材料への応用と、それに用いられる新規化
合物とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】置換ポリフェニルメタン類は例えばコン
ピュータのプリンターまたはファクシミリの感熱紙で用
いられる材料である。感熱記録材料は基材(通常は紙)
と、その上に塗布された着色剤の前駆体および顕色剤と
によって構成されている。着色剤の前駆体および顕色剤
は熱の作用で発色する。ヨーロッパ特許第 164,417号に
記載の従来技術では、ベンジルビフェニルまたはt−フ
ェニル (置換または水素化されている場合もある) を前
駆体および顕色剤に加えて、印刷速度を速くし、印字品
質を良くしている。アメリカ合衆国特許第 4,742,042号
にもこれと類似した従来技術が記載されている。この特
許ではベンジルビフェニルをエステルまたはジエステル
で置換することができる。ビフェニルおよびt−フェニ
ルは、製造時に高温を必要とするコストがかかる材料で
ある。ウリマンの工業化学百科辞典(ULIMAN'S ENCYCLOP
EDIA OF INDUSTRIAL CHEMISTRY) 第5版、第A13巻、 2
61〜265 頁には、700 ℃でトルエンを水素化脱アルキル
化してビフェニルを製造する方法と、 700〜850 ℃でベ
ンゼンを脱水縮合してt−フェニルを製造する方法とが
記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、製造が容
易で、感熱記録材料として利用可能な置換ポリフェニル
メタン化合物を発見した。本発明の目的はこの化合物を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、基材上に形成
された着色剤の前駆体と顕色剤とを含む感熱層を有する
感熱記録材料において、感熱層が下記〔化5〕:
【0005】
【化5】 (ここで、R1 とR2 はハロゲン、NO2 、CN、OC
3 、Hまたは5個以下の炭素分子を有するアルキルに
よって構成される群の中から選択され、互いに同一でも
異なっていてもよく、nは3、4または5であり、pは
1、2または3であり、qは0または1であり、p+q
は2以下である)で表される融点が50℃以上のポリフェ
ニルメタンをさらに含むことを特徴とする感熱記録材料
を提供する。上記化合物は感熱記録材料として全て適し
ているが、基材が紙または合成樹脂製フィルムで作られ
ている場合には、融点が50〜220 ℃の化合物を用いるの
が好ましい。上記化合物の中では、R1 とR2 をC
3 、ClおよびHによって構成される群の中から選択し
たものを用いるのが好ましい。
【0006】上記化合物は下記〔化7〕に下記〔化6〕
をフリーデル・クラフツ (Friedel-Crafts) (F/C)
縮合反応させて製造することができる:
【0007】
【化6】
【0008】
【化7】 (ここで、R1 、R2 およびnは上記と同じ意味を有す
る)
【0009】この反応自体は公知である。フリーデル・
クラフツ反応の触媒はハロゲン化物または無機酸であ
る。例えば、塩化鉄、三塩化アンチモン、四塩化チタン
または塩化アルミニウムを使用する。また、硫酸または
ゼオライトを用いることもできる。2つの反応物は触媒
の存在下で容易に反応する。反応後に、過剰な反応物は
蒸留で除去することができる。触媒F/Cは、過剰な反
応物を蒸留で除去した後に、公知方法すなわち水洗、中
和、乾燥によって除去することができる。R1 とR2
CH3 で、nが3の場合の化合物は、塩化物(CH3)2
6 3CH2 Clを反応系内(in situ) で合成、すなわ
ち出発材料の(CH3)3 6 3の一部をラジカル塩素
化し、次いで、(CH3)2 6 3 CH2Cl と(CH3)
36 3 との混合物で構成される反応媒体中に触媒F
/Cを添加して、フリーデル・クラフツ反応させる。芳
香族炭化水素のラジカル塩素化は公知であり、トルエン
のラジカル塩素化はヨーロッパ特許第 136,230号に記載
されている。この特許の内容は本明細書の一部をなす。
反応終了後は、蒸留によって生成物を回収すればよい。
【0010】〔化1〕の化合物の一部は新規化合物であ
る。従って、本発明は下記〔化8〕で表される融点が50
℃以上のポリフェニルメタンにも関するものである:
【0011】
【化8】 (ここで、R1 とR2 はハロゲン、NO2 、CN、OC
3 、Hおよび5個以下の炭素分子を有するアルキルに
よって構成される群の中から選択され、互いに同一でも
異なっていてもよく、nは3、4または5であり、pは
1、2または3であり、qは0または1であり、p+q
は2以下である)、ただし、下記の場合は除く: (a) q=0で、p=1で、R1 がCH3 (オルト位置)
で、R2 がハロゲンまたはHの場合、 (b) q=0で、p=1で、R2 がCH3 (オルト位
置)、R1 がハロゲンまたはHの場合。 特に、q=0、p=1で、R1 とR2 がHまたはCH3
である化合物を用いるのが好ましい。記録材料の製造方
法自体は公知である。以下、本発明の実施例を説明す
る。
【0012】
【実施例】実施例1 回転式撹拌機と、加熱ジャケットと、塩素注入器とを備
えた反応装置に 150mgのアゾビスイソブチロニトリル
(AIBN)を含む3.33モル (400g) のメシチレンを入
れる。全体を 150℃に加熱し、1時間かけて1モルの塩
素を導入し、それと同時に、メシチレン0.67モル(80
g)に溶かした 350mgのAIBN溶液を導入する。次い
で、反応媒体を窒素で脱気し、フラスコに採る。これを
1.9モル(228g)のメシチレンと 2.2gの無水塩化鉄と
を入れた反応容器に入れる。この導入は温度140 ℃で1
時間かけて行う。次いで、 1.5gの塩化鉄を追加した
後、 150℃で2時間30分反応を続行させる。脱気後、反
応媒体を水銀柱10mmの真空下で4枚のプレートを有する
カラムで蒸留し、未反応のメシチレンを除去する。次い
で、真空度を水銀柱1mmに下げて 151℃で留出する下記
〔化9〕の化合物90gを得る。
【0013】
【化9】 この化合物の融点は66℃であり、クロマトグラフィ分析
による純度は97.8%である。これは白色の固体で、溶融
状態では無色である。残留塩素含有量は550ppmである。
【0014】実施例2 回転式撹拌機と、上昇冷却器と、加熱ジャケットと、窒
素注入器とを備える反応装置に、4モル(537g)のデュレ
ン(durene)を入れ、 140℃に加熱する。 2.1gの塩化鉄
を添加し、窒素で掃気しながら1時間かけてフラスコか
ら塩化ベンゾイル1.33モル(168g)を導入する。 0.5g
のFeCl3 を添加した後、 140〜150 ℃でさらに3時間反
応させる。脱気し塩酸は水を入れた洗浄瓶に回収する。
この塩酸は理論値の96%である。次に、反応媒体を4枚
のプレートを有する蒸留カラムを用いて水銀柱15mmの真
空下で直接蒸留する。未反応のデュレンを分離した後、
蒸留カラムを取り除き、蒸留を続行すると、水銀柱15mm
下で 184〜185 ℃で留出する下記〔化10〕のベンジルデ
ュレンが得られる。
【0015】
【化10】 得られる重量は 200gで、この収率は使用した塩化ベン
ジルに対して67%である。この化合物はクロマトグラフ
ィ分析による純度が98.2%で融点が55℃の白色固体で、
溶融状態では無色である。生成物の塩素含有量は20 ppm
以下である。
【0016】実施例3 実施例2と同じ操作方法で、塩化ベンジルをペンタメチ
ルベンゼンと縮合させる。塩化ベンジル:ペンタメチレ
ンベンゼンのモル比は1:5とする。反応・蒸留後、水
銀柱10mm下で 202〜206 ℃で留出する下記〔化11〕のベ
ンジルペンタメチレンベンゼンを得る。
【0017】
【化11】 使用した塩化ベンジルに対する収率は73%である。クロ
マトグラフィ分析による純度は98.8%で、融点は 112℃
である。この化合物は白色固体で、溶融状態では無色で
ある。塩素含有量は20ppm 以下である。
【0018】実施例4 実施例2と同じ操作方法で、塩化オルトメチルベンジル
をデュレンと縮合させる。塩化オルトメチルベンジル:
ズレンのモル比は1:5とする。反応・蒸留後、水銀柱
32mm下で 213〜217 ℃で留出する下記〔化12〕の化合物
を得る。
【0019】
【化12】 使用した塩化オルトメチルベンジルに対する収率は53%
である。クロマトグラフィ分析による純度は98.1%で、
融点は98℃である。この化合物は白色固体で、溶融状態
では無色である。
【0020】実施例5 実施例4を繰り返したが、塩化オルトメチルベンジルを
塩化パラメチルベンジルに代えた。反応・蒸留後、水銀
柱25mm下で 213〜214 ℃で留出する〔化13〕の化合物を
得る。
【0021】
【化13】 使用した塩化パラメチルベンジルに対する収率は68%で
ある。クロマトグラフィ分析による純度は97.1%で、融
点は 105℃である。
【0022】実施例6 実施例2を繰り返したが、塩化パラクロロベンジルを使
用し、塩化パラクロロベンジル:デュレンのモル比を
1:3にする。反応・蒸留後、水銀柱16mm下で 214〜21
7 ℃で留出する下記〔化14〕の化合物を得る。
【0023】
【化14】 使用した塩化パラキシリルに対する収率は70%である。
クロマトグラフィ分析による純度は99.3%で、融点は 1
02℃である。これは、白色固体で、溶融状態では無色で
ある。蒸留残留物を水銀柱6mmの真空下で蒸留すると、
270〜280 ℃で留出する〔化15〕のビス(パラクロロベ
ンジル)デュレンを得る。
【0024】
【化15】 クロマトグラフィ分析による純度は91.8%(パラクロロ
ベンジルデュレン 3.6%を含む)で、融点は 210℃であ
る。
【0025】実施例7 実施例2を繰り返して、塩化ベンジルとメシチレンとを
縮合させる。しかし、塩化ベンジル:メシチレンのモル
比は1:2とする。反応・蒸留後、水銀柱12mm下で 164
〜165 ℃で留出する下記〔化16〕の化合物を得る。
【0026】
【化16】 収率は59%で、クロマトグラフィ分析による純度は98.5
%である。この化合物は室温で液体である。残留物を水
銀柱12mmの真空下でさらに蒸留すると、 245〜246 ℃で
留出する下記〔化17〕のジベンジルメシチレンが得られ
る。
【0027】
【化17】 クロマトグラフィ分析による純度は93.5%で、融点は73
℃である。
【0028】実施例8 実施例3で得られたベンジルペンタメチルベンゼン(B
PB)4部を、THA108(市販の「着色剤の前駆体」)
1部およびTHA70(市販の「顕色剤」)2.5部と一緒
に十分に粉砕する。これは、図1に示すような熱分析で
単一のピークを示す。こおことは、この生成物を感熱紙
の増感剤(sensibilisation) として使用できることを示
している。ベンジルペンタメチルベンゼン(BPB)と
「着色剤の前駆体」と「顕色剤」との混合物を、新日鉄
(NIPPON STEEL)のヨーロッパ特許第 164,417号またはウ
ィギンズ テーペ(WIGGINSTAEPE)のヨーロッパ特許第 3
43,014号に記載の方法と類似の方法で紙に塗布してファ
クシミリ用感熱紙を製造した。
【0029】実施例9 実施例7で得られたジベンジルメシチレン(DBM)
(純度96%、F=89%)6部を、CF51( 市販の「着色
剤の前駆体」) 1部およびビスフェノールA 2.5部と一
緒に粉砕した。得られた混合物のサーモグラム(図2)
から、この生成物は感熱紙の感熱紙の増感剤(sensibili
sation) として使用できることが確認された。ジベンジ
ルメシチレン(DBM)と「着色剤の前駆体」と「顕色
剤」との混合物を、新日鉄(NIPPON STEEL)のヨーロッパ
特許第 164,417号またはウィギンズテーペ(WIGGINSTAEP
E)のヨーロッパ特許第 343,014号に記載の方法と類似の
方法で紙に塗布してファクシミリ用感熱紙を製造した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例8によるBPBと、THA108 と、T
HA70との混合物のサーモグラム。
【図2】 実施例9によるDBMと、CF51と、ビスフ
ェノールAとの混合物のサーモグラム。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材上に形成された着色剤の前駆体と顕
    色剤とを含む感熱層を有する感熱記録材料において、 感熱層が下記〔化1〕で表される融点が50℃以上のポリ
    フェニルメタンをさらに含むことを特徴とする感熱記録
    材料: 【化1】 (ここで、R1 とR2 はハロゲン、NO2 、CN、OC
    3 、Hまたは5個以下の炭素分子を有するアルキルに
    よって構成される群の中から選択され、互いに同一でも
    異なっていてもよく、nは3、4または5であり、pは
    1、2または3であり、qは0または1であり、p+q
    は2以下である)。
  2. 【請求項2】 ポリフェニルメタンの融点が50〜220 ℃
    である請求項1に記載の材料。
  3. 【請求項3】 R1 とR2 がCH3 、ClおよびHによっ
    て構成される群の中から選択される請求項1または2に
    記載の材料。
  4. 【請求項4】 下記〔化3〕に下記〔化2〕をフリーデ
    ル・クラフツ縮合反応させることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項に記載のポリフェニルメタンの製造
    方法: 【化2】 【化3】 (ここで、R1 、R2 およびnは上記と同じ意味を有す
    る)
  5. 【請求項5】 第1段階で(CH3)3 6 3 の一部を
    ラジカル塩素化し、第2段階で(CH3)2 6 3 CH
    2 Clと(CH3)3 6 3 とをフリーデル・クラフツ反
    応させる、R1 とR2 がCH3 で、nが3であるポリフ
    ェニルメタンの製造方法。
  6. 【請求項6】 下記〔化4〕で表わされる融点が50℃以
    上のポリフェニルメタン: 【化4】 (ここで、R1 とR2 はハロゲン、NO2 、CN、OC
    3 、Hおよび5個以下の炭素分子を有するアルキルに
    よって構成される群の中から選択され、互いに同一でも
    異なっていてもよく、nは3、4または5であり、pは
    1、2または3であり、qは0または1であり、p+q
    は2以下である)、ただし、下記の場合は除く: (a) q=0で、p=1で、R1 がCH3 (オルト位置)
    で、R2 がハロゲンまたはHの場合、 (b) q=0で、p=1で、R2 がCH3 (オルト位
    置)、R1 がハロゲンまたはHの場合。
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