JPH06245868A - ステンレス鋼製真空二重容器の製造方法 - Google Patents
ステンレス鋼製真空二重容器の製造方法Info
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- JPH06245868A JPH06245868A JP3223993A JP3223993A JPH06245868A JP H06245868 A JPH06245868 A JP H06245868A JP 3223993 A JP3223993 A JP 3223993A JP 3223993 A JP3223993 A JP 3223993A JP H06245868 A JPH06245868 A JP H06245868A
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- stainless steel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ステンレス鋼表面の自己不動態化処理によ
り、真空加熱後の困難な酸化皮膜の除去処理を一掃す
る。 【構成】 ステンレス鋼製内容器2、外容器4を結合し
て二重容器本体1を形成する。二重容器本体1を真空加
熱処理する前に、二重容器本体1の一部または全部を電
解研磨または酸洗等の化学的研磨処理を行う。この後に
二重容器本体1を真空、加熱処理して空隙部3を真空封
止する。 【効果】 加熱処理時には内容器2、外容器4における
酸化皮膜の生成が抑制され、加熱後の困難な酸化皮膜の
除去処理を一掃できる。不動態化を容易にかつ確実に実
施可能としたものである。
り、真空加熱後の困難な酸化皮膜の除去処理を一掃す
る。 【構成】 ステンレス鋼製内容器2、外容器4を結合し
て二重容器本体1を形成する。二重容器本体1を真空加
熱処理する前に、二重容器本体1の一部または全部を電
解研磨または酸洗等の化学的研磨処理を行う。この後に
二重容器本体1を真空、加熱処理して空隙部3を真空封
止する。 【効果】 加熱処理時には内容器2、外容器4における
酸化皮膜の生成が抑制され、加熱後の困難な酸化皮膜の
除去処理を一掃できる。不動態化を容易にかつ確実に実
施可能としたものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ステンレス鋼製内容
器、外容器からなる二重容器本体を真空、加熱処理して
前記内容器と外容器との空隙部を真空封止する魔法瓶等
のステンレス鋼製真空二重容器の製造方法に関する。
器、外容器からなる二重容器本体を真空、加熱処理して
前記内容器と外容器との空隙部を真空封止する魔法瓶等
のステンレス鋼製真空二重容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ステンレス鋼製の真空二重容器
は、板材を加工して内容器と外容器を各々製作し、前記
内容器の外面にニッケル等のメッキ処理をし、そしてこ
れら内容器と外容器の口部を結合して二重容器本体を製
作し、さらに真空加熱炉内において、前記二重容器本体
の内容器と外容器との間の空隙部を真空排気した後に封
止している。この真空加熱は200〜800℃の温度、
真空度1×10-2〜1×10-6Torr.で行われる
が、この際内容器の内面、外容器の外面に多量の酸化鉄
と酸化クロムの析出や付着したスケールの酸化により変
色した酸化皮膜が形成される。この酸化皮膜は腐食し易
く、多湿の状態では瞬時に錆びを生じることもある。こ
のために真空封止された二重容器本体を電解研磨または
酸洗等の化学研磨によって酸化皮膜除去処理を行ってい
る。特に湯水が収容される内容器の内面は耐食性向上の
ためこの処理は必要である。この酸化皮膜除去処理によ
りステンレス鋼の表面を平滑に仕上げ、自己不動態化を
生じさせて保護皮膜を形成することによって耐食性が向
上する。
は、板材を加工して内容器と外容器を各々製作し、前記
内容器の外面にニッケル等のメッキ処理をし、そしてこ
れら内容器と外容器の口部を結合して二重容器本体を製
作し、さらに真空加熱炉内において、前記二重容器本体
の内容器と外容器との間の空隙部を真空排気した後に封
止している。この真空加熱は200〜800℃の温度、
真空度1×10-2〜1×10-6Torr.で行われる
が、この際内容器の内面、外容器の外面に多量の酸化鉄
と酸化クロムの析出や付着したスケールの酸化により変
色した酸化皮膜が形成される。この酸化皮膜は腐食し易
く、多湿の状態では瞬時に錆びを生じることもある。こ
のために真空封止された二重容器本体を電解研磨または
酸洗等の化学研磨によって酸化皮膜除去処理を行ってい
る。特に湯水が収容される内容器の内面は耐食性向上の
ためこの処理は必要である。この酸化皮膜除去処理によ
りステンレス鋼の表面を平滑に仕上げ、自己不動態化を
生じさせて保護皮膜を形成することによって耐食性が向
上する。
【0003】前記自己不動態化はステンレス鋼が酸素を
有する腐食環境下において生ずるものであり、その効果
はステンレス鋼の表面に生成されるきわめて薄い数十オ
ングストロム程度の保護皮膜が形成されることによっ
て、耐腐食性を向上させるものである。この自己不動態
化の原理は、合金電子の電子的構造による作用、物理化
学的な酸化、還元反応、物理的表面保護皮膜形成等によ
る。前記自己不動態化によって、均一な保護皮膜を形成
させる場合には、例えば表面に付着した異物は不動態化
の弊害となるので、前記のように電解研磨または酸洗処
理によって酸化皮膜の除去処理を行う。前記電解研磨は
金属を適当な電解液によって陽極的に溶解し、その際に
表面の微視的凸部を溶かし、平滑的な鏡面光沢を有する
表面に仕上げるものである。また例えば酸洗等の前記化
学研磨は硝酸、ふっ酸等を単独または混酸の状態で金属
を浸漬させるものであるが、短時間で処理するためには
緻密な酸化皮膜が除去の弊害となる。前記電解研磨また
は化学研磨による研磨機構は、基本的には同じものであ
って、電解研磨は外部電源により、化学研磨は金属表面
に存在する局部電池により、いづれも金属をアノード溶
解させ研磨を行うものである。このような研磨機構によ
って、ステンレス鋼の表面に不純物等を殆ど残さない清
浄な表面が形成され、この結果、自己不動態化によって
ステンレス鋼の表面に保護皮膜が形成され、耐腐食性を
向上させることができる。
有する腐食環境下において生ずるものであり、その効果
はステンレス鋼の表面に生成されるきわめて薄い数十オ
ングストロム程度の保護皮膜が形成されることによっ
て、耐腐食性を向上させるものである。この自己不動態
化の原理は、合金電子の電子的構造による作用、物理化
学的な酸化、還元反応、物理的表面保護皮膜形成等によ
る。前記自己不動態化によって、均一な保護皮膜を形成
させる場合には、例えば表面に付着した異物は不動態化
の弊害となるので、前記のように電解研磨または酸洗処
理によって酸化皮膜の除去処理を行う。前記電解研磨は
金属を適当な電解液によって陽極的に溶解し、その際に
表面の微視的凸部を溶かし、平滑的な鏡面光沢を有する
表面に仕上げるものである。また例えば酸洗等の前記化
学研磨は硝酸、ふっ酸等を単独または混酸の状態で金属
を浸漬させるものであるが、短時間で処理するためには
緻密な酸化皮膜が除去の弊害となる。前記電解研磨また
は化学研磨による研磨機構は、基本的には同じものであ
って、電解研磨は外部電源により、化学研磨は金属表面
に存在する局部電池により、いづれも金属をアノード溶
解させ研磨を行うものである。このような研磨機構によ
って、ステンレス鋼の表面に不純物等を殆ど残さない清
浄な表面が形成され、この結果、自己不動態化によって
ステンレス鋼の表面に保護皮膜が形成され、耐腐食性を
向上させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、排気して真空状態を保ちながら加熱処理を行うた
め、内容器の内面、外容器の外面は著しく耐食性に劣っ
た緻密な酸化皮膜が厚く形成される。したがってこの酸
化皮膜を前記電解研磨または酸洗等の化学研磨により除
去しようとした場合には、その除去処理に時間を要する
のみならず、化学研磨処理ではクロム酸化物が不溶のた
めに完全に除去できないという懸念があった。このため
に前記電解研磨または化学研磨処理の前にさらに前処理
をしなければならなかった。また前記加熱後の真空二重
容器は、真空封止後直ちに電解研磨または化学研磨され
るものでもなく、一般的には真空二重容器はしばらくの
間ストックされた後上記処理をすると、前記酸化皮膜が
錆びを生じ、通常の処理ではこれを除去できず自己不動
態化を形成することが困難になるという問題があった。
は、排気して真空状態を保ちながら加熱処理を行うた
め、内容器の内面、外容器の外面は著しく耐食性に劣っ
た緻密な酸化皮膜が厚く形成される。したがってこの酸
化皮膜を前記電解研磨または酸洗等の化学研磨により除
去しようとした場合には、その除去処理に時間を要する
のみならず、化学研磨処理ではクロム酸化物が不溶のた
めに完全に除去できないという懸念があった。このため
に前記電解研磨または化学研磨処理の前にさらに前処理
をしなければならなかった。また前記加熱後の真空二重
容器は、真空封止後直ちに電解研磨または化学研磨され
るものでもなく、一般的には真空二重容器はしばらくの
間ストックされた後上記処理をすると、前記酸化皮膜が
錆びを生じ、通常の処理ではこれを除去できず自己不動
態化を形成することが困難になるという問題があった。
【0005】本発明は、前記問題を解決して、前記自己
不動態化形成のため従来加熱後の酸化皮膜の除去処理す
るのに困難であったのを解消一掃することを可能とした
ステンレス鋼製真空二重容器の製造方法を提供すること
を目的とする。
不動態化形成のため従来加熱後の酸化皮膜の除去処理す
るのに困難であったのを解消一掃することを可能とした
ステンレス鋼製真空二重容器の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するための、ステンレス鋼製真空二重容器の製造方法
は、ステンレス鋼製内容器とステンレス鋼製外容器の口
部を結合して二重容器本体を形成し、この後に前記二重
容器本体を真空、加熱処理して前記内容器と外容器との
空隙部を真空封止するステンレス鋼製真空二重容器の製
造方法において、前記二重容器本体の少なくとも一部を
真空、加熱処理前に電解研磨または化学研磨を行い、自
己不動態化による保護皮膜を形成したものである。
するための、ステンレス鋼製真空二重容器の製造方法
は、ステンレス鋼製内容器とステンレス鋼製外容器の口
部を結合して二重容器本体を形成し、この後に前記二重
容器本体を真空、加熱処理して前記内容器と外容器との
空隙部を真空封止するステンレス鋼製真空二重容器の製
造方法において、前記二重容器本体の少なくとも一部を
真空、加熱処理前に電解研磨または化学研磨を行い、自
己不動態化による保護皮膜を形成したものである。
【0007】
【作用】本発明は上記した如く、ステンレス鋼の二重容
器を真空、加熱処理前に電解研磨または化学研磨を行っ
て、ステンレス鋼の表面に自己不動態化皮膜を形成する
ので、真空加熱処理時にステンレス鋼表面に生じる耐腐
食性が劣る酸化皮膜の生成を抑制できる。
器を真空、加熱処理前に電解研磨または化学研磨を行っ
て、ステンレス鋼の表面に自己不動態化皮膜を形成する
ので、真空加熱処理時にステンレス鋼表面に生じる耐腐
食性が劣る酸化皮膜の生成を抑制できる。
【0008】
【実施例】本発明の第1実施例を図1及び図2を参照し
て説明する。図1に示すように、二重容器本体1は、有
底なステンレス鋼製内容器2と、前記内容器2の外側に
空隙部3を介して配設されたステンレス鋼製外容器4か
らなり、これら内容器2、外容器4の口部5、6は相互
に結合されている。尚、ステンレス鋼はオーステナイト
系が一般的に用いられる。前記前記内容器2は口部5を
有すると共に下方を開口した筒状の内容器本体7と、該
内容器本体7の底に固着される底部材8からなり、該内
容器2の外面には銅等のメッキ層(図示せず)が形成さ
れている。また前記外容器4は口部6を有すると共に下
方を開口した筒状の外容器本体9と、該外容器本体9の
底に固着される底部材10からなる。そして前記底部材10
には、前記空隙部3を真空排気するための孔11が設けら
れているとともに、該孔11を塞ぐように熔融、固化した
封止材13が配されている。
て説明する。図1に示すように、二重容器本体1は、有
底なステンレス鋼製内容器2と、前記内容器2の外側に
空隙部3を介して配設されたステンレス鋼製外容器4か
らなり、これら内容器2、外容器4の口部5、6は相互
に結合されている。尚、ステンレス鋼はオーステナイト
系が一般的に用いられる。前記前記内容器2は口部5を
有すると共に下方を開口した筒状の内容器本体7と、該
内容器本体7の底に固着される底部材8からなり、該内
容器2の外面には銅等のメッキ層(図示せず)が形成さ
れている。また前記外容器4は口部6を有すると共に下
方を開口した筒状の外容器本体9と、該外容器本体9の
底に固着される底部材10からなる。そして前記底部材10
には、前記空隙部3を真空排気するための孔11が設けら
れているとともに、該孔11を塞ぐように熔融、固化した
封止材13が配されている。
【0009】次に製造方法を説明する。図2に示すよう
に、口部5、6を気密に結合して空隙部3を介して、外
面に予め銅等のメッキ層を形成した内容器2と外容器本
体9を一体化し、ついで底部材10を外容器本体9に気密
に結合する。尚、前記排気のための孔11は予じめ設けて
もよく、また不動態化処理後に設けてもよい。
に、口部5、6を気密に結合して空隙部3を介して、外
面に予め銅等のメッキ層を形成した内容器2と外容器本
体9を一体化し、ついで底部材10を外容器本体9に気密
に結合する。尚、前記排気のための孔11は予じめ設けて
もよく、また不動態化処理後に設けてもよい。
【0010】ついで前記内容器2、外容器4を一体化し
た二重容器本体1Aを、電解研磨または酸洗などの化学
研磨を行う。この時、予め排気孔11を設けた場合には、
電解研磨における電解液、化学研磨における薬液が空隙
部3に浸入することを防止するために、栓シ−ル部材
(図示せず)等を施しておく必要がある。そして前記研
磨処理を露出表面の全面に施すことによって、内容器2
の内面、外容器4の外面は平滑的な鏡面光沢を有する表
面に仕上げられ、さらに前述の自己不動態化によってス
テンレス鋼製の内容器2の内面、外容器4の外面に保護
皮膜2A、4Aが各々生成される。
た二重容器本体1Aを、電解研磨または酸洗などの化学
研磨を行う。この時、予め排気孔11を設けた場合には、
電解研磨における電解液、化学研磨における薬液が空隙
部3に浸入することを防止するために、栓シ−ル部材
(図示せず)等を施しておく必要がある。そして前記研
磨処理を露出表面の全面に施すことによって、内容器2
の内面、外容器4の外面は平滑的な鏡面光沢を有する表
面に仕上げられ、さらに前述の自己不動態化によってス
テンレス鋼製の内容器2の内面、外容器4の外面に保護
皮膜2A、4Aが各々生成される。
【0011】次に前記底部材10を上向きとして倒立し、
この後に排気孔11に配した栓を除去し該排気孔11に封止
部材原料12Aを配置する。前記封止部材原料12Aは20
0〜600℃の比較的融点の低い材料、例えばアルミニ
ューム合金、錫、銀錫合金、鉛、鉛錫合金、銀銅インジ
ュウム合金、銀銅錫合金、低温熔融ガラス等からなる。
尚、封止部材原料12Aは400℃程度で熔融するものが
望ましく、そしてこの封止部材原料12Aは前記排気孔11
から空隙部3にこぼれ落ちることがない形状、大きさで
あって、柱状、球状、粒状或いは不定形に形成されてい
る。
この後に排気孔11に配した栓を除去し該排気孔11に封止
部材原料12Aを配置する。前記封止部材原料12Aは20
0〜600℃の比較的融点の低い材料、例えばアルミニ
ューム合金、錫、銀錫合金、鉛、鉛錫合金、銀銅インジ
ュウム合金、銀銅錫合金、低温熔融ガラス等からなる。
尚、封止部材原料12Aは400℃程度で熔融するものが
望ましく、そしてこの封止部材原料12Aは前記排気孔11
から空隙部3にこぼれ落ちることがない形状、大きさで
あって、柱状、球状、粒状或いは不定形に形成されてい
る。
【0012】次に金属製二重容器1を倒立したまま真空
加熱炉に収容する。そして真空加熱炉内を真空排気し、
同時に前記封止部材原料12Aが熔融しない温度、例えば
200〜600℃の温度範囲に加熱する。このようにし
て空隙部3を充分排気した後に、真空加熱炉内を前記封
止部材原料12Aが熔融する温度、例えば200〜800
℃の温度範囲に加熱する。この加熱によって前記封止部
材原料12Aが熔融して排気孔11を封止する。
加熱炉に収容する。そして真空加熱炉内を真空排気し、
同時に前記封止部材原料12Aが熔融しない温度、例えば
200〜600℃の温度範囲に加熱する。このようにし
て空隙部3を充分排気した後に、真空加熱炉内を前記封
止部材原料12Aが熔融する温度、例えば200〜800
℃の温度範囲に加熱する。この加熱によって前記封止部
材原料12Aが熔融して排気孔11を封止する。
【0013】この後に封止された金属製二重容器1を冷
却することによって、前記熔融した封止部材原料12Aが
固化して封止材12となる。
却することによって、前記熔融した封止部材原料12Aが
固化して封止材12となる。
【0014】この加熱処理においては、前記内容器2の
内面、外容器4の外面は、スケール等の異物が予め除去
されていると共に、保護皮膜2A、4Aが形成されてい
るために、高温状態になっても、酸化皮膜の生成が抑制
される。このために前記内容器2の内面、外容器4の外
面はほぼ平滑的で鏡面光沢を有する表面が保たれてい
る。
内面、外容器4の外面は、スケール等の異物が予め除去
されていると共に、保護皮膜2A、4Aが形成されてい
るために、高温状態になっても、酸化皮膜の生成が抑制
される。このために前記内容器2の内面、外容器4の外
面はほぼ平滑的で鏡面光沢を有する表面が保たれてい
る。
【0015】尚、前記保護皮膜2A、4Aを形成した内
容器2、外容器4であっても、真空加熱炉の塵等が内容
器2、外容器4に付着して表面に極めて薄い酸化皮膜が
生成される虞があるが、このような場合には真空、加熱
処理後に二重容器本体1を電解研磨または酸洗等の化学
的研磨処理をすれば極めて薄い酸化皮膜は容易に除去す
ることができる。
容器2、外容器4であっても、真空加熱炉の塵等が内容
器2、外容器4に付着して表面に極めて薄い酸化皮膜が
生成される虞があるが、このような場合には真空、加熱
処理後に二重容器本体1を電解研磨または酸洗等の化学
的研磨処理をすれば極めて薄い酸化皮膜は容易に除去す
ることができる。
【0016】尚また、上記実施例ではステンレス鋼の露
出した全面を真空処理加熱前に電解研磨、化学研磨した
例について説明したが、必ずしも全面を処理する必要は
ない。例えばデザイン上機械仕上げを必要とする部分は
機械研磨仕上げすれば良く、その他の部分のみを電解研
磨、化学研磨すれば良い。特に内容器2内面や外容器4
の底部材10は本発明の方法は効果を発揮する。
出した全面を真空処理加熱前に電解研磨、化学研磨した
例について説明したが、必ずしも全面を処理する必要は
ない。例えばデザイン上機械仕上げを必要とする部分は
機械研磨仕上げすれば良く、その他の部分のみを電解研
磨、化学研磨すれば良い。特に内容器2内面や外容器4
の底部材10は本発明の方法は効果を発揮する。
【0017】以上のように、前記実施例ではステンレス
鋼製内容器2とステンレス鋼製外容器4を結合して二重
容器本体1を形成し、この後に前記二重容器本体1を真
空、加熱処理して空隙部3を真空封止するステンレス鋼
製真空二重容器の製造方法において、前記二重容器本体
1の全面または一部を真空、加熱処理する前に、電解研
磨または酸洗等の化学的研磨処理を行い、表面に自己不
動態化による保護皮膜2A、4Aを形成したことによっ
て、前記加熱処理時には前記内容器2の内面と外容器4
の外面における酸化皮膜の生成を抑制でき、ほとんどそ
のままの状態で製品化とすることができる。
鋼製内容器2とステンレス鋼製外容器4を結合して二重
容器本体1を形成し、この後に前記二重容器本体1を真
空、加熱処理して空隙部3を真空封止するステンレス鋼
製真空二重容器の製造方法において、前記二重容器本体
1の全面または一部を真空、加熱処理する前に、電解研
磨または酸洗等の化学的研磨処理を行い、表面に自己不
動態化による保護皮膜2A、4Aを形成したことによっ
て、前記加熱処理時には前記内容器2の内面と外容器4
の外面における酸化皮膜の生成を抑制でき、ほとんどそ
のままの状態で製品化とすることができる。
【0018】図3は本発明の第2実施例を示したもので
あり、前記第1実施例と同一部分には同一符号を付し、
その詳細な説明を省略する。第2実施例では二重容器を
形成する部品の段階で部品の一部を、電解研磨または酸
洗等の化学研磨処理を行うものであり、例えば製品化後
プラスチックでカバ−される外容器肩部材13及び外容器
底部材10、更には内容器2の内面等を個々に予め電解研
磨または酸洗等の化学研磨処理を行い前記外容器肩部材
13、外容器底部材10の表面及び内容器2の内面等に自己
不動態化による保護皮膜を形成している。その後接合一
体化、真空加熱排気処理、封止工程によりステンレス鋼
製真空二重容器となす。
あり、前記第1実施例と同一部分には同一符号を付し、
その詳細な説明を省略する。第2実施例では二重容器を
形成する部品の段階で部品の一部を、電解研磨または酸
洗等の化学研磨処理を行うものであり、例えば製品化後
プラスチックでカバ−される外容器肩部材13及び外容器
底部材10、更には内容器2の内面等を個々に予め電解研
磨または酸洗等の化学研磨処理を行い前記外容器肩部材
13、外容器底部材10の表面及び内容器2の内面等に自己
不動態化による保護皮膜を形成している。その後接合一
体化、真空加熱排気処理、封止工程によりステンレス鋼
製真空二重容器となす。
【0019】その後外容器4の胴部4Aは機械研磨また
は塗装により仕上げることにより充分な耐蝕性が得られ
る。
は塗装により仕上げることにより充分な耐蝕性が得られ
る。
【0020】またプラスチックでカバ−される外容器型
部材13及び外容器底部材10は真空加熱前に電解研磨また
は化学研磨を行い表面に自己不動態化による保護皮膜を
形成している為に機械研磨または塗装、電解研磨、化学
研磨等の仕上げ処理を施す必要がない。
部材13及び外容器底部材10は真空加熱前に電解研磨また
は化学研磨を行い表面に自己不動態化による保護皮膜を
形成している為に機械研磨または塗装、電解研磨、化学
研磨等の仕上げ処理を施す必要がない。
【0021】以上のように、前記第2実施例では二重容
器の部品を真空、加熱前に電解研磨または酸洗等の化学
研磨処理を行い、部品の表面にそれぞれ自己不動態化に
よる保護皮膜を形成したことによって、真空加熱処理時
に表面における酸化皮膜を抑制でき機械研磨または塗
装、電解研磨、化学研磨等の仕上げ処理を施すことなく
製品化することができる。
器の部品を真空、加熱前に電解研磨または酸洗等の化学
研磨処理を行い、部品の表面にそれぞれ自己不動態化に
よる保護皮膜を形成したことによって、真空加熱処理時
に表面における酸化皮膜を抑制でき機械研磨または塗
装、電解研磨、化学研磨等の仕上げ処理を施すことなく
製品化することができる。
【0022】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば第2実施例においては、外容器底部材
のみ、または内容器及び外容器底部材等、各々の組み合
わせが可能である。
ではなく、例えば第2実施例においては、外容器底部材
のみ、または内容器及び外容器底部材等、各々の組み合
わせが可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明は、ステンレス鋼製内容器とステ
ンレス鋼製外容器を結合して二重容器本体を形成し、こ
の後に前記二重容器本体を真空、加熱処理して前記内容
器と外容器との空隙部を真空封止するステンレス鋼製真
空二重容器の製造方法において、前記二重容器の一部ま
たは全体を真空加熱処理前に部品の状態或いは組立て
後、電解研磨または酸洗等の化学研磨を行い、ステンレ
ス鋼表面に各々自己不動態化による保護皮膜を形成した
ことによって、真空加熱処理時にはすでに自己不動態化
による保護皮膜が生成されており、このために真空加熱
後の困難な酸化皮膜の除去処理等を一掃することができ
る。
ンレス鋼製外容器を結合して二重容器本体を形成し、こ
の後に前記二重容器本体を真空、加熱処理して前記内容
器と外容器との空隙部を真空封止するステンレス鋼製真
空二重容器の製造方法において、前記二重容器の一部ま
たは全体を真空加熱処理前に部品の状態或いは組立て
後、電解研磨または酸洗等の化学研磨を行い、ステンレ
ス鋼表面に各々自己不動態化による保護皮膜を形成した
ことによって、真空加熱処理時にはすでに自己不動態化
による保護皮膜が生成されており、このために真空加熱
後の困難な酸化皮膜の除去処理等を一掃することができ
る。
【図1】本発明の第1実施例を示す一部切欠き正面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の第1実施例を示す第1工程を示す一部
切欠き正面図である。
切欠き正面図である。
【図3】本発明の第2実施例を示す一部切欠き正面図で
ある。
ある。
1 二重容器本体 2 内容器 2A 4A 保護皮膜 3 空隙部 4 外容器 5 6 口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C25F 3/24 8414−4K (72)発明者 大塚 栄二 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本酸 素株式会社内 (72)発明者 山木 純 東京都港区西新橋1丁目16番7号 日本酸 素株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 ステンレス鋼製内容器とステンレス鋼製
外容器の口部を結合して二重容器本体を形成し、前記二
重容器本体を真空、加熱処理して前記内容器と外容器と
の空隙部を真空封止するステンレス鋼製真空二重容器の
製造方法において、前記二重容器本体の少なくとも一部
を真空、加熱処理前に電解研磨または化学研磨を行い、
自己不動態化による保護皮膜を形成したことを特徴とす
るステンレス鋼製真空二重容器の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3223993A JPH06245868A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | ステンレス鋼製真空二重容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3223993A JPH06245868A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | ステンレス鋼製真空二重容器の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06245868A true JPH06245868A (ja) | 1994-09-06 |
Family
ID=12353444
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3223993A Pending JPH06245868A (ja) | 1993-02-22 | 1993-02-22 | ステンレス鋼製真空二重容器の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06245868A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08165600A (ja) * | 1994-12-14 | 1996-06-25 | Yamaguchi Seisakusho:Kk | ステンレス容器の内面研磨方法および装置 |
-
1993
- 1993-02-22 JP JP3223993A patent/JPH06245868A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH08165600A (ja) * | 1994-12-14 | 1996-06-25 | Yamaguchi Seisakusho:Kk | ステンレス容器の内面研磨方法および装置 |
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