JPH06246208A - 連続長繊維の塗工装置 - Google Patents

連続長繊維の塗工装置

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JPH06246208A
JPH06246208A JP3533593A JP3533593A JPH06246208A JP H06246208 A JPH06246208 A JP H06246208A JP 3533593 A JP3533593 A JP 3533593A JP 3533593 A JP3533593 A JP 3533593A JP H06246208 A JPH06246208 A JP H06246208A
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coating
roll
continuous
coating roll
diameter
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JP3533593A
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English (en)
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Akitsugu Tashiro
了嗣 田代
秀次 ▲くわ▼島
Hideji Kuwajima
Yoshihiro Miya
好宏 宮
Toichi Sakata
淘一 坂田
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Hitachi Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 連続長繊維に水溶媒のラテックスゴムを含む
混和物を塗工する際、環境及び人体への悪影響が無く、
得られる混和物塗工繊維及び塗工後の混和物に変質を生
ずることがない塗工装置を提供する。 【構成】 混和物1を収納する塗工槽6と、連続長繊維
5を一定速度で該塗工槽6内を通過させて混和物1を含
浸及び付着せしめる上下の位置に設けた2個の塗工ロー
ルを備え、該塗工槽6の底部と下部に設けられた第1塗
工ロール2との間隙4及び第1塗工ロール2とその上部
に設けられた第2塗工ロール3との間隙7を連続長繊維
5の直径の2〜10倍とし、該第2塗工ロール3の直径
が第1塗工ロール2の直径の0.7〜1.2倍とし、か
つ第1塗工ロール2及び第2塗工ロール3を通過して引
上げられる連続長繊維5同士の間隙9を、該連続長繊維
5の直径の10倍以上とした連続長繊維5の塗工装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラッチフェーシング
製造における連続長繊維の塗工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、有機溶剤(特に塩素系)の使用に
よる環境及び人体への悪影響が注目されている。このよ
うな状況の中で、自動車の部品として使用されるクラッ
チフェーシングの製造分野においても、基材の連続長繊
維に有機溶剤を使用しない混和物を、均一な状態で塗工
できる装置の開発が強く望まれている。
【0003】現在のクラッチフェーシング用の混和物
は、有機溶剤としてメチルエチルケトン、トリクロルエ
タンなどを使用し、合成ゴム(アクリロニトリルブタジ
エンゴム、ブタジエンゴム、ニトリルブタジエンゴムな
ど)を溶解し、それに摩擦調整剤、充てん剤、樹脂など
を配合、混合したものである。このクラッチフェーシン
グ用混和物をロール付きの塗工装置に満たし、その中を
基材の連続長繊維を一定速度で通過させ、次いで乾燥し
て混和物が含浸及び付着したクラッチフェーシング用塗
工繊維とし、これを成形してクラッチフェーシングを製
造していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法でクラッチフェーシング用塗工繊維を製造する場合
に、前記の有機溶剤を多量に使用することから、環境及
び人体への悪影響が心配される。また可燃性の有機溶剤
を使用した場合、作業中、乾燥中の爆発や火災事故が懸
念される。更に有機溶剤系混和物は、塗工作業時に有機
溶剤が揮発して混和物の粘度が上昇するので、有機溶剤
を追加し、常に一定の粘度を保たなければならない。こ
の管理が不十分であると、クラッチフェーシング用連続
長繊維に一定量の混和物が含浸及び付着されず、不良原
因となる。
【0005】一方混和物の塗工装置においては、基材の
連続長繊維に混和物を良く含浸させるために、通常ロー
ルが3本程度セットされているが、連続長繊維がロール
を通過する際に大きなストレスを受け、機械的に繊維を
破断するほどに強度を弱める。特に連続長繊維として安
価なガラスロービング(フィラメントガラスを束にした
もの)を使用した場合にこの傾向は顕著に現われ、塗工
中に多量のガラスフィラメントがガラスロービングから
脱落し、混和物に混入して粘度を上げるばかりでなく、
混和物の配合組成を変えてしまう。更にこの様にして造
られた塗工基材繊維を用いて製造したクラッチフェーシ
ングは、設定値に比べガラスロービングの配合比率が小
さいものとなり、クラッチフェーシングの特性上最も重
要なバースト強度(回転破壊強度)や摩擦特性の値が著
しく低下する。
【0006】アスベスト代替材を使用し、製造時に有機
溶媒を用いない摩擦材の製造法としては、基材の繊維状
物質としてファイバー状のものを用いた抄造法やモール
ド法によるものがある(特開昭61−63797号公
報、特開平3−210338号公報等)。この方法は繊
維状物質と混和物とを混合して製造する方法(一種のモ
ールド法)であるため、機械強度の低下や品質のバラツ
キが生じ易い。その他水溶媒を用いた摩擦材の製造法と
しては、摩擦調整材を基材に付着し易いように表面処理
をしたもの(特開平3−61732号公報)等がある
が、前記した問題を解決するまでには至っていない。ま
た現在のところ、水溶媒系混和物に適した塗工装置の報
告もない。
【0007】本発明は、混和物のゴム成分として水溶媒
のラテックスゴムを使用することでクラッチフェーシン
グを製造する際の安全と環境の改善が可能であり、ま
た、ラテックスゴム系混和物に適した塗工装置を使用す
ることで、従来の有機溶媒系混和物を塗工したものより
優れた性能を有する、塗工繊維を製造するための繊維の
塗工装置を提供するものである。
【0008】本発明は混和物を収納する塗工槽と、連続
長繊維を一定速度で該塗工槽内を通過させて混和物を含
浸及び付着せしめる上下の位置に設けた2個の塗工ロー
ルを備え、該塗工槽の底部と下部に設けられた第1塗工
ロールとの間隙及び第1塗工ロールとその上部に設けら
れた第2塗工ロールとの間隙を連続長繊維の直径の2〜
10倍とし、該第2塗工ロールの直径が第1塗工ロール
の直径の0.7〜1.2倍であり、かつ第1塗工ロール
及び第2塗工ロールを通過して引上げられる連続長繊維
同士の間隙を10倍以上とした連続長繊維の塗工装置に
関する。
【0009】本装置では塗工ロールにより基材の連続長
繊維を塗工槽の内部に移動させ、塗工槽内に収納した混
和物を連続長繊維に含浸、付着(塗工)するものであ
る。塗工ロールは連続長繊維の案内と共に、混和物の塗
工を容易にする。なお連続長繊維の移動方法については
特に制限はないが、通常は塗工槽の出口又は本装置に連
結した乾燥機の出口から連続長繊維を引っ張り塗工ロー
ルを回転させる方法による。塗工の作業能率を向上させ
るためには、連続長繊維を複数列にして塗工槽を通過さ
せればよい。なお本発明における混和物は、摩擦調整
剤、樹脂及びラテックスを含み、必要に応じ加硫剤、分
散剤、増粘剤、可塑剤、界面活性剤及び水溶媒が含まれ
る。
【0010】基材の連続長繊維としては、ガラス繊維、
炭素繊維、ロックウール、セラミック繊維、フェノール
樹脂繊維、芳香族ポリアミド樹脂繊維、金属繊維等の1
種又は2種以上の混合繊維が用いられるが、通常は価格
の点からガラスロービングを用いることが好ましい。
【0011】本発明において、混和物は放置すると摩擦
調整剤や充てん剤の比重の重い成分が沈降してくるの
で、塗工槽は混和物の停滞する場所が少なく、混和物が
均一に流動し、摩擦調整剤等の沈降が少ない形状にする
のが好ましい。例えば断面形状が塗工ロールの外周と同
心円状の円弧を有するU字状にすれば、混和物中の摩擦
調整剤等が沈降し難くなるので好ましい。
【0012】塗工槽内に設置する塗工ロールの形状も特
に制限はないが、連続長繊維に混和物が塗工し易く、連
続長繊維を傷めることがなく、混和物に配合されたラテ
ックスゴムを破壊するほどの剪断力が加わらない形状が
好ましい。例えば円筒ロールの表面にゆるやかな突起を
設けたもの、大円筒ロールの外周に直径が大円筒ロール
の直径の1/40〜1/10の複数の小円筒ロールを取
り付けたもの等は、混和物を良く混合できるので、混和
物中の摩擦調整剤等の沈降を防止でき、かつ連続長繊維
を傷つけることも少ないので好ましい。大円筒ロールの
外周に取り付ける小円筒ロールの直径が小さいと撹拌す
る能力が不足するため好ましくない。反対に大き過ぎる
と撹拌する能力は十分であるが、大円筒ロールとの段差
が大きくなるので連続長繊維が傷つき易くなる。また小
円筒ロールは独自に回転できるようにすれば更に撹拌が
十分になるので好ましい。
【0013】第2塗工ロールの直径は第1塗工ロールの
直径の0.7〜1.2倍とされ、0.7倍未満では混和
物中の摩擦調整剤等が沈降し、1.2倍を越えると塗工
槽の容積を大きくしなければならず、また第2塗工ロー
ルの位置のバランスがとりずらくなると共に第1塗工ロ
ール及び第2塗工ロールから引上げられる連続長繊維同
士が接触して絡み合ったりするおそれがある。
【0014】また第1塗工ロール及び第2塗工ロールの
設置場所が異なる(上下になる)ため、2個の各塗工ロ
ールの連続長繊維を同じスピードで塗工すると混和物の
含浸量及び付着量が異なってしまう。従って2個の塗工
ロールのスピードを変えて各々の塗工ロールを通過する
連続長繊維の混和物中での浸漬時間を一定にして含浸す
ることが好ましいが、予め混和物を過剰に付着させてお
き、しごき装置などでコントロールしても差し支えな
い。
【0015】第1塗工ロール及び第2塗工ロールを通過
して引上げられる連続長繊維同士の間隙は、該連続長繊
維の直径の10倍以上とし、10倍未満であると連続長
繊維同士が接触して絡み合ったりするおそれがある。な
お上限については特に制限はないが、50倍未満であれ
ば混和物中の摩擦調整剤等が沈降し難くなるので好まし
い。
【0016】塗工槽内における塗工ロールの設置場所
は、混和物の停滞する場所が少なく、混和物を均一に流
動することができ、摩擦調整剤等の沈降が少ない所で、
連続長繊維に混和物が塗工し易く、連続長繊維を傷める
ことがなく、混和物に配合されたラテックスゴムを破壊
するほどの剪断力が加わらない場所が好ましい。
【0017】塗工槽の底部と第1塗工ロールの外周との
間隙の最短距離(最短間隙)及び第1塗工ロールとその
上部の第2塗工ロールとの間隙は、使用する連続長繊維
の直径の2〜10倍の範囲とされ、その5倍までが好ま
しい範囲である。連続長繊維の直径は、例えばロービン
グのような場合にはその繊維束を円筒形状に近似させた
場合の直径であり、撚糸の場合にはその外形である。最
短間隙が10倍を越えると混和物中の摩擦調整剤等が沈
降し易くなる。
【0018】なお最短間隙は連続長繊維におけるこぶ状
の接続部(繊維同士をつないだ接続部分)が通過できる
範囲であればよく、最短間隙が小さくなるほど脱落した
連続長繊維の破断片が該連続長繊維に付着する確立が高
くなり、破断片の塗工槽内における蓄積が避けられるの
で好ましい。しかしあまり小さすぎて連続長繊維の直径
の2倍未満になると、混和物に剪断力が強くかかるよう
になり、このためラテックスゴムが破壊されるという欠
点が生じる。
【0019】本発明において使用する混和物中の摩擦調
整剤は、例えばカーボンブラック、黒鉛、カシューダス
トであり、充てん剤は硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸
カルシウム、シリカ等であり、いずれも粒径は5〜30
0μmのものが好ましい。粒径が小さいとチキソ性が顕
著に現われ、混和物全体の粘度を上昇させ、塗工繊維の
製造時に支障を来す。反対に粒径の大き過ぎるものが配
合されると、混和物を塗工した繊維を巻き取る工程で付
着していた該大粒径のものが脱落して配合比率のバラツ
キが増大し、また混和物中での沈降も問題となる。な
お、混和物の粘度は30〜250ポアズが好ましい。
【0020】使用する樹脂は特に制限はないが、熱硬化
性樹脂又は耐熱性樹脂が好ましい。これらの樹脂として
はフェノール樹脂、変性フェノール樹脂、メラミン樹
脂、尿素樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリイミド樹
脂、エポキシ樹脂等があり、その形態は固形、粉末、液
状の何れでもよい。樹脂の量はクラッチフェーシングに
した場合に固形分として10〜50重量%含有するよう
な量が好ましい。樹脂の量が少ないと連続長繊維と摩擦
調整剤及び充てん剤との結合が弱くなる。また多過ぎる
とクラッチフェーシングの摩擦係数及び摩耗率の調整が
困難になる。
【0021】使用するラテックスゴムは架橋性ラテック
スゴムが用いられる。ラテックスのゴム成分としては、
ニトリルブタジエンゴム、アクリルゴム等がある。ラテ
ックスゴムのラテックス量としては、クラッチフェーシ
ング中に固形分として5〜20重量%含有する量を加え
るのが好ましい。加硫剤はコロイド硫黄や沈降硫黄が用
いられ、必要に応じて加硫助剤として亜鉛華、加硫促進
剤として例えば大内新興社製のノクセラーシリーズなど
が用いられる。
【0022】ラテックスゴムは水溶性高分子樹脂からな
る分散剤、増粘剤及び可塑剤と共に用いられる。水溶性
高分子樹脂としては、一般にメチルセルローズ、カルボ
キシメチルセルローズ、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルエーテル、ポリビニルエチ
ルエーテル等がある。分散剤及び増粘剤の量はクラッチ
フェーシング中に10重量%以下含有する量を加えるの
が好ましく、混和物中には10重量%以下加えるのが好
ましい。量が多いとクラッチフェーシングの摩擦係数及
び高温での機械強度が低下する。一方少ないと摩擦調整
剤及び充てん剤の分散効果及び混和物の増粘効果が期待
できず、とくに添加するラテックスの安定性が失われ、
ゴム溶液が凝集する。
【0023】可塑剤としては、水溶性高分子樹脂に相溶
し、摩擦特性に影響しない物質、例えばグリコール類が
好ましい。可塑剤は混和物を塗工し、乾燥したプリプレ
グの成形加工を容易にするためのものであり、最終製品
(クラッチフェーシング)には極力存在しないようにす
るのが好ましい。特に好ましい材料は、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等
の低級グリコールである。その量は分散剤及び増粘剤の
量にもよるが、分散剤及び増粘剤に対し80〜20重量
%が好ましい。また界面活性剤としては、アニオン系及
びノニオン系が好ましく、その使用量は混和物に対して
1〜20重量%が好ましい。
【0024】
【実施例】以下本発明の実施例を説明する。 実施例1 図1は本発明の実施例になる連続長繊維の塗工装置を示
す図であり、塗工槽6の底部と塗工槽6内に設置した直
径が150mmの円筒形の第1塗工ロール2との間隙4
及び該第1塗工ロール2とその上部の直径が120mm
の円筒形の第2塗工ロール3との間隙7をそれぞれ9m
m(使用連続長繊維5の3倍)に設定し、これらの間隙
にそれぞれ連続長繊維5を通し、混和物1を連続長繊維
5に含浸、付着させるものである。この塗工槽6の底部
は断面形状が第1塗工ロール2の外周と同心円状の円弧
を有するU字状になっている。なお第1塗工ロール2の
外周表面には直径が大円筒ロール2aの直径の1/30
の小円筒ロール2bが多数取り付けてあり、また第2塗
工ロール3の外周表面には直径が大円筒ロール3aの直
径の1/24の小円筒ロール3bが多数取り付けてあ
る。更に第2塗工ロール3の軸は第1塗工ロール2の軸
の上部延長部より30mm程連続長繊維5の繰り出し側
にずらし、塗工した繊維8同士が接触して絡み合った
り、接着しないようにした。
【0025】以下の実施例及び比較例に用いる混和物に
は次のものを使用した。摩擦調整剤、充てん剤及び加硫
剤として、酸化亜鉛、硫酸バリウム、カーボンブラッ
ク、黒鉛、シリカ粉、けい酸カルシウム、カシュー変性
フリクションダスト及び微粉イオウをV型ブレンダーで
均一に混合したものを使用した。樹脂としては、熱硬化
型のノボラックフェノール樹脂(ヘキサミン7重量%含
有)及びメチル化メラミン樹脂をV型ブレンダーで均一
に混合したものを使用した。ラテックスゴムとしては、
NBRラテックス(固形分45重量%)を水で希釈し調
整した。分散剤及び増粘剤は、ポリビニルアルコールを
水で希釈し調整したものを使用し、また可塑化剤は、エ
チレングリコールを用いた。上記した成分を均一に混合
して規定配合の混和物を得た。なお混合の際、ラテック
スゴムが変質しないように室温で大きな剪断力を加えな
いで行った。
【0026】次に連続長繊維5として外径(直径)が3
mmのガラスロービングを用い、該連続長繊維5を30
本前記した図1の塗工装置における塗工槽6の底部と第
1塗工ロール2との間隙4及び該第1塗工ロール2と第
2塗工ロール3との間隙7にそれぞれ通した。ついで塗
工槽6内に上記で得た混和物1を入れ、毎分1mの速度
で塗工槽6の出口から連続長繊維5を矢印方向に引っ張
り、塗工装置に連設した温度100℃の熱風循環式縦型
連続炉10を通過させ、2000mの混和物塗工繊維を
得た。なお塗工した繊維8は両者の間隙9が45mmあ
った為、繊維同士が接触して絡み合ったり、接触するこ
とはなかった。
【0027】塗工終了後の塗工槽6内の混和物1は、ラ
テックスゴムの変質による異常やガラスロービングから
脱落したフィラメントガラスの沈降、摩擦調整剤の沈降
などがなく、また塗工ロールへのフィラメントガラスの
付着もなかった。
【0028】実施例2 混和物及び連続長繊維は実施例1と同一のものを用い
た。塗工槽の底部と第1塗工ロールとの間隙及び第1塗
工ロールと第2塗工ロールとの間隙を15mm(連続長
繊維の径の5倍)にした以外は実施例1と同様の方法及
び条件で混和物塗工繊維を得た。なお塗工した繊維同士
が接触して絡み合ったり、接着することがなく、塗工終
了後の塗工槽内の混和物や塗工ロールの状態は実施例1
の場合と同じであった。
【0029】実施例3 混和物及び連続長繊維は実施例1と同一のものを用い
た。塗工槽の底部と第1塗工ロールとの間隙及び第1塗
工ロールと第2塗工ロールとの間隙を27mm(連続長
繊維の径の9倍)にした以外は、実施例1と同様の方法
及び条件で混和物塗工繊維を得た。なお塗工した繊維同
士が接触して絡み合ったり、接着することがなく、塗工
終了後の塗工槽内の混和物や塗工ロールの状態は実施例
1の場合と同じであった。
【0030】比較例1 図2に示すように、第1塗工ロール11及び第2塗工ロ
ール12の直径をいずれも150mmとし、かつ第1塗
工ロール11の軸の上部延長上に第2塗工ロール12の
軸が位置するように設置し、また第1塗工ロール11と
第2塗工ロール12の外周表面に取り付けた小円筒ロー
ル11b及び12bの直径は、いずれも大円筒ロール1
1a及び12aの直径の1/30とした塗工装置を用い
た以外は、実施例1と同様の方法及び条件で混和物塗工
繊維を得た。塗工終了後の塗工槽6内の混和物1や塗工
ロールの状態は実施例1の場合と同じであったが、乾燥
中、熱風循環式縦型連続炉10の熱風によって塗工した
繊維8同士が絡み合ったり、接着した。
【0031】比較例2 図3に示すように、第1塗工ロール13の直径を150
mm及び第2塗工ロール14の直径を75mmとし、か
つ第1塗工ロール13の軸の上部延長上に第2塗工ロー
ル14の軸が位置するように設置し、また第1塗工ロー
ル13の外周表面に取り付けた小円筒ロール13bの直
径は、大円筒ロール13aの直径の1/30とし、第2
塗工ロール14の外周表面に取り付けた小円筒ロール1
4bの直径は、大円筒ロール14aの直径の1/15と
した塗工装置を用いた以外は、実施例1と同様の方法及
び条件で混和物塗工繊維を得た。なお塗工した繊維8同
士が絡み合ったり、接着することはなかったが、塗工終
了後の塗工槽6内の混和物1は、第1塗工ロール13付
近で摩擦調整剤の沈降が確認された。
【0032】比較例3 塗工槽の底部と第1塗工ロールとの間隙及び第1塗工ロ
ールと第2塗工ロールとの間隙を4.5mm(連続長繊
維の径の1.5倍)にした以外は実施例1と同様の方法
及び条件で混和物塗工繊維を得た。なお塗工した繊維同
士が接触して絡み合ったり、接着することはなかった
が、塗工終了後の塗工槽内の混和物は、ラテックスゴム
が破壊して発生したと思われるゲル状物質が多数確認で
きた。また塗工ロールにはガラスロービングから脱離し
たフィラメントが多量に付着していた。
【0033】
【発明の効果】本発明の装置を使用すれば、有機溶媒を
用いないラテックスゴムを配合した混和物を連続長繊維
に塗工してクラッチフェーシング用の混和物塗工繊維を
製造する場合、環境及び人体への悪影響が無く、得られ
る混和物塗工繊維及び塗工後の混和物に変質を生ずるこ
とがない。本発明の繊維の塗工装置はラテックスゴム系
混和物の塗工に適した優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例になる連続長繊維の塗工装置を
示す概略図である。
【図2】比較例1における連続長繊維の塗工装置を示す
概略図である。
【図3】比較例2における連続長繊維の塗工装置を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 混和物 2 第1塗工ロール、2a 大円筒ロール、2b 小
円筒ロール 3 第2塗工ロール、3a 大円筒ロール、3b 小
円筒ロール 4 間隙 5 連続長繊維 6 塗工槽 7 間隙 8 塗工した繊維 9 間隙 10 熱風循環式縦型連続炉 11 第1塗工ロール、11a 大円筒ロール、11b
小円筒ロール 12 第2塗工ロール、12a 大円筒ロール、12b
小円筒ロール 13 第1塗工ロール、13a 大円筒ロール、13b
小円筒ロール 14 第2塗工ロール、14a 大円筒ロール、14b
小円筒ロール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂田 淘一 茨城県日立市東町四丁目13番1号 日立化 成工業株式会社茨城研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 混和物を収納する塗工槽と、連続長繊維
    を一定速度で該塗工槽内を通過させて混和物を含浸及び
    付着せしめる上下の位置に設けた2個の塗工ロールを備
    え、該塗工槽の底部と下部に設けられた第1塗工ロール
    との間隙及び第1塗工ロールとその上部に設けられた第
    2塗工ロールとの間隙を連続長繊維の直径の2〜10倍
    とし、該第2塗工ロールの直径が第1塗工ロールの直径
    の0.7〜1.2倍とし、かつ第1塗工ロール及び第2
    塗工ロールを通過して引上げられる連続長繊維同士の間
    隙を、該連続長繊維の直径の10倍以上とした連続長繊
    維の塗工装置。
  2. 【請求項2】 塗工槽の底部が断面U字状で、塗工ロー
    ルの外周と同心円状の円弧を有する請求項1記載の連続
    長繊維の塗工装置。
  3. 【請求項3】 塗工ロールが、大円筒ロールの外周に大
    円筒ロールの直径の1/40〜1/10の直径の複数の
    小円筒ロールを取り付けたものである請求項1又は2記
    載の連続長繊維の塗工装置。
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