JPH0624859B2 - 液体噴射記録ヘッドを搭載した液体噴射記録装置 - Google Patents

液体噴射記録ヘッドを搭載した液体噴射記録装置

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JPH0624859B2
JPH0624859B2 JP60126288A JP12628885A JPH0624859B2 JP H0624859 B2 JPH0624859 B2 JP H0624859B2 JP 60126288 A JP60126288 A JP 60126288A JP 12628885 A JP12628885 A JP 12628885A JP H0624859 B2 JPH0624859 B2 JP H0624859B2
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  • Electronic Switches (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は液体噴射記録ヘッドを搭載した液体噴射記録装
置に関する。
[従来の技術] 現在知られている各種の記録法のなかでも、記録時に騒
音の発生がほとんどないノンインパクト記録方式であっ
て且つ高速記録が可能であり、しかも普通紙に特別の定
着処理を必要とせずに記録の行なえるいわゆるインクジ
ェット記録法は、極めて有用な記録方式であると認めら
れている。このインクジェット記録法については、これ
までにも様々な方式が提案され改良が加えられて商品化
されたものもあれば現在もなお実用化への努力が続けら
れているものもある。
インクジェット記録法は、インクと称される記録液の液
滴(droplet)を種々の作用原理で飛翔させ、そ
れを紙等の被記録部材に付着させて記録を行なうもので
ある。
そして、本件出願人もかかるインクジェット記録法に係
わる新規方式について既に提案を行なっている。この新
規方式は特開昭52−118798号公報において提案
されており、その基本原理は次に概説する通りである。
つまり、このインクジェット記録方式は、記録液を収容
することのできる作用室中に導入された記録液に対して
情報信号として熱的パルスを与え、これにより記録液が
蒸気泡を発生し自己収縮する過程で生ずる作用力に従っ
て前記作用室に連通せる吐出口より前記記録液を吐出し
て小液滴として飛翔せしめ、これを被記録部材に付着さ
せて記録を行なう方式である。
ところで、この方式は高密度マルチアレー構成にして高
速記録、カラー記録に適合させやすく、実施装置の構成
が従来のそれに比べて簡単であるため、記録ヘッドとし
て全体的にはコンパクト化が図れ且つ量産に向くこと、
半導体分野において技術の進歩と信頼性の向上が著しい
IC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に利用する
ことで長尺化が容易であること等の利点があり、適用範
囲の広い方式である。
上記液体噴射記録装置の特徴的な記録ヘッドには、吐出
口より液体を吐出して飛翔的液滴を形成する手段として
の電気熱変換体が設けられている。
該電気熱変換体は、発生する熱エネルギーを効率良く液
体に作用させること、液体への熱作用のON−OFF応
答速度を高めること等のために、液体に直接接触する様
に吐出口が連通している熱作用部に設けられる構造とす
るのが望ましいとされている。
しかしながら、前記の電気熱変換体は通電されることに
よって発熱する発熱抵抗体と該発熱抵抗体に通電するた
めの一対の電極とで基本的には構成されているために、
発熱抵抗体が直に液体に接触する状態であると、記録用
の液体の電気抵抗値如何によっては該液体を通じて電気
が流れたり、液体を通じての電気の流れによって液体自
体が電気分解したり、あるいは発熱抵抗体への通電の際
に該発熱抵抗体と液体とが反応して、発熱抵抗体自体の
腐食による抵抗値の変化や発熱抵抗体の破損あるいは破
壊が起こったり、更には発熱抵抗体から発生される熱の
作用による熱の作用による液体の蒸気泡の発生から自己
消滅に至る状態変化に伴う機械的衝撃によって発熱抵抗
体の表面が破損したり、あるいは発熱抵抗体の一部に亀
裂が生ずる等して破壊されたりする場合があった。
そのために、従来においては、NiCr等の合金やZr
、HfB等の金属ホウ化物等の比較的発熱抵抗体
材料としての特性に優れた無機材料で発熱抵抗体を構成
すると共に、該材料で構成された発熱抵抗体上にSiO
等の耐酸化性に優れた材料で構成された保護層(上部
層)を設けることで発熱抵抗体が液体に直に接触するの
を防止して、前記の諸問題を解決し信頼性と繰返し使用
耐久性の向上を図ろうとすることが提案されていた。
しかしながら、上記の様な構成の電気熱変換体が設けら
れた記録ヘッドを有する液体噴射記録装置は、記録用の
着色された液体として電気伝導度の比較的低い液体(例
えば液媒体として水やアルコールを用いたもの)を作用
する場合には、耐酸化性に優れ繰返し使用耐久性の点で
満足のいくものであるが、Naイオン等の含有率が高く
電気伝導度の大きな記録用の液体や電界質の液体を使用
する場合には、繰返し使用耐久性、耐経時的変化性の点
で不十分であった。従って、使用する記録用液体の選択
に制約があって、ことに多色あるいは天然色のカラー記
録を行なう場合には障害となっていた。
また、上記の様に発熱抵抗体上に保護層を設ける場合に
おいても、例えば層形成時に生ずる保護層自体の欠陥に
基づく発熱抵抗体側方向への液体の侵入を実質上完全に
防止することは再現性、量産性の点で非常に困難であ
る。ましてや、高密度に多数の熱作用部をその構成の一
部とする液流路(ノズル)を設ける、いわゆる高密度マ
ルチオリフィス化の場合には、少なくとも液流路数だけ
電気熱変換体を一度に設ける必要性から、先の保護層の
欠陥による不良化の電気熱変換体の製造歩留りへの影響
は製造コストの面も含めて大きな問題である。また、前
記保護層の存在により熱応答性が犠牲になるという問題
もある。更に、保護層の存在により所定の電気信号に対
する発熱応答性が犠牲になっている。従って、保護層が
なく、記録用の液体に発熱抵抗体が直に接触する状態で
あっても、耐熱性、耐酸化性、耐機械的衝撃性、耐電気
化学反応性、熱応答性に優れた電気熱変換体を具備する
液体噴射記録装置の開発が広く望まれている。
[発明の目的] 本発明は、上記の諸点に鑑みてなされたものであって、
前記の従来における諸問題を解決した優れた液体噴射記
録ヘッドを搭載した液体噴射記録装置を提供することを
主たる目的とする。
本発明の別の目的は、特に化学的安定性が高く、耐電気
化学反応性、耐酸化性に優れ、且つ耐機械的衝撃性、耐
熱性にも優れ、更に保護層をなくすことにより熱応答性
を向上させ得る発熱抵抗体を具備した液体噴射記録ヘッ
ドを搭載した液体噴射記録装置を提供することである。
[発明の概要」 本発明によれば、上記の目的は、液体を吐出して飛翔的
液滴を形成するために設けられた吐出口と、前記液体を
収容し前記飛翔的液滴を形成するために利用される熱エ
ネルギーを前記液体に作用せしめる熱作用部と、前記熱
作用部に設けられ前記熱エネルギーを発生する電気熱変
換体と、を具備する液体噴射記録ヘッドと、前記飛翔的
液滴が付着する被記録媒体を搬送する搬送手段と、を搭
載する液体噴射記録装置において、前記電気熱変換体を
構成する発熱抵抗層が炭素原子を母体としシリコン原子
とハロゲン原子と水素原子とを含有してなる非晶質材料
からなることを特徴とする液体噴射記録装置によって達
成される。
以下、図面を参照しながら本発明を具体的に説明する。
第1図は本発明の液体噴射記録ヘッドの一実施態様例の
構成を示す部分平面図であり、第2図はそのII−II断面
図である。
図において、12は電気熱変換体が設けられる支持体で
あり、14は電気熱変換体を構成する発熱抵抗層であ
り、16,17は電気熱変換体を構成する対をなす電極
である。第1図に示される様に、発熱抵抗層14と該発
熱抵抗層14に接続された1対の電極16,17との組
が複数個併設されており、これによって有効発熱部1
8,18′,18″,・・・・が所定の間隔をおいて配
列されている。尚、本実施態様例においては、一方の電
極16は複数の電極がまとめられて共通の電極とされて
いる。各発熱部18,18′,18″,・・・・を構成
する発熱抵抗層14に対してはそれぞれ電極16,17
を通じて電気信号が印加され、これに基づき各発熱部が
発熱する。
第2図に示される様に、支持体12と発熱抵抗層14と
電極16,17とを有する基板には支持体12の発熱部
側に溝が形成された天板20が接合されている。第2図
のIII−III断面図を第3図に示す。第2図及び第3図に
示される様に、天板20には各発熱部18,18′,1
8″,・・・・に対応する位置にそれぞれ第1図のII−
II方向に沿う溝22,22′,22″・・・・が形成さ
れている。これらの溝はそれぞれ支持体12との間に記
録液を収容する空間を形成する。これらの空間は記録液
に対し熱エネルギーを作用せしめる熱作用部24を有す
る。
第2図における左方において前記空間は外部に対し開口
しており、該開口が液体の吐出口26となる。空間は第
2図における右方において記録液供給源と接続されてい
る。そして、空間において記録信号に基づき発熱部から
熱エネルギーが発生され空間内の記録液に作用すると該
記録液中において蒸気泡が発生し、その際の圧力で吐出
口26付近の記録液が矢印Xの向きに吐出する。
尚、以上の説明から分る様に、第1図においては天板2
0の図示が省略されている。
本発明において、支持体12の材料としては特に制限は
ないが、実際上はその表面上に形成される発熱抵抗層1
4を形成する際の熱及び使用時において該発熱抵抗層1
4により発生される熱に対する耐久性の良好なものが好
適に使用される。また、支持体12としてはその表面上
に形成される発熱抵抗層14よりも大きな電気抵抗を有
するのが好ましいが、支持体12と発熱抵抗層14との
間に絶縁層を介在せしめてある場合には支持体12が発
熱抵抗層14よりも小さな電気抵抗を有する材料からな
るものであってもよい。更に、本発明においては、液体
噴射記録ヘッドの使用状況等に応じて、熱伝導性の小さ
な或いは大きな支持体12を用いることができる。
本発明において使用される支持体12としてはガラス、
セラミックス、シリコン、金属等の無機物からなるもの
やポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂等の有機物からなる
ものが例示できる。
本発明においては、発熱抵抗層14は炭素原子を母体と
しシリコン原子とハロゲン原子と水素原子とを含有して
なる非晶質材料からなる。ハロゲン原子としてはF、C
l、Br、I等が利用でき、これらは単独でもよいし複
数の組合せでもよい。ハロゲン原子としてはF、Clが
好ましいものと挙げられ、その中でも取扱いが容易なこ
とからFが好ましい。
発熱抵抗層14中におけるシリコン原子の含有率は、使
用目的に応じ所望の特性が得られる様に適宜選択される
が、好ましくは0.0001〜40原子%であり、更に
好ましくは0.0005〜20原子%であり、好適には
0.001〜10原子%である。
発熱抵抗層14中におけるハロゲン原子の含有率は、使
用目的に応じ所望の特性が得られる様に適宜選択される
が、好ましくは0.0001〜30原子%であり、更に
好ましくは0.0005〜20原子%であり、好適には
0.001〜10原子%である。
発熱抵抗層14中における水素原子の含有率は、使用目
的の応じ所望の特性が得られる様に適宜選択されるが、
好ましくは0.001〜30原子%であり、更に好まし
くは0.0005〜20原子%であり、好適には0.0
01〜10原子%である。
発熱抵抗層14中におけるシリコン原子の含有率とハロ
ゲン原子の含有率と水素原子の含有率との和は、使用目
的に応じ所望の特性が得られる様に適宜選択されるが、
好ましくは0.0001〜40原子%であり、更に好ま
しくは0.0005〜30原子%であり、好適には0.
001〜20原子%である。
また、発熱抵抗層14の厚さには特に制限がない。
本発明記録ヘッドにおける炭素を母体としシリコン原子
とハロゲン原子と水素原子とを含有してなる非晶質材料
(以下、「a−C:Si:(X,H)」と略記すること
がある。ここではXはハロゲン原子を表わす。)からな
る発熱抵抗層14は、たとえばグロー放電法の様なプラ
ズマCVD法あるいはスパッタリング法等の真空堆積法
によって形成される。
たとえば、グロー放電法によってa−C:Si:(X,
H)からなる抵抗層14を形成するには、基本的には支
持体12を減圧下の堆積室内に配置し、該堆積室内に炭
素原子(C)を供給し得るC供給用の原料ガスとシリコ
ン原子(Si)を供給し得るSi供給用の原料ガスとハ
ロゲン原子(X)を供給し得るX供給用の原料ガスと水
素原子(H)を供給し得るH供給用の原料ガスとを導入
して、該堆積室内にて高周波またはマイクロ波を用いて
グロー放電を生起させ支持体12の表面上にa−C:S
i:(X,H)からなる層を形成させればよい。
また、スパッタリング法によってa−C:Si:(X,
H)からなる抵抗層14を形成するには、基本的には支
持体12を減圧下の堆積室内に配置し、該堆積室内にて
たとえばAr、He等の不活性ガスまたはこれらのガス
をベースとした混合ガスの雰囲気中でCで構成されたタ
ーゲットをスパッタリングする際、堆積室内にSi供給
用の原料ガス、X供給用の原料ガス及びH供給用の原料
ガスを導入すればよい。
上記方法において、C供給用の原料ガス、Si供給用の
原料ガス、X供給用の原料ガス及びH供給用の原料ガス
としては常温常圧においてガス状態のもののほかに減圧
下においてガス化し得る物質を使用することができる。
C供給用の原料としては、たとえば炭素数1〜5の飽和
炭化水素、炭素数2〜5のエチレン系炭化水素、炭素数
2〜4のアセチレン系炭化水素、芳香族炭化水素等、具
体的には、飽和炭化水素としてはメタン(CH)、エ
タン(C)、プロパン(C)、n−ブタン
(n−C10)、ペンタン(C12)、エチレン系
炭化水素としてはエチレン(C)、プロピレン
(C)、ブテン−1(C)、ブテン−2
(C)、イソブチレン(C)、ペンテン
(C10)、アセチレン系炭化水素としてはアセチレ
ン(C)、メチルアセチレン(C)、ブチ
ン(C)、芳香族炭化水素としてはベンゼン(C
)等があげられる。
Si供給用の原料としては、たとえばSiH、Si
、Si、Si10等の水素化ケイ素(シラ
ン類)や、SiF、(SiF、(Si
、(SiF、 Si、Si、SiHF、SiH
SiCl(SiCl、Si Br、(SiBr、SiCl、 SiCl等のハロゲン化ケイ素(ハロゲン原子
で置換されたシラン誘導体)があげられる。
X供給用の原料としては、たとえばハロゲン、ハロゲン
化物、ハロゲン間化合物、ハロゲン置換炭化水素誘導体
等、具体的にはハロゲンとしてはF、Cl、B
、I、ハロゲン化物としてはHF、HCl、HB
r、HI、ハロゲン間化合物としてはBrF、ClF、
ClF、BrF、BrF、IF、IF、IC
l、IBr、ハロゲン置換炭化水素誘導体としてはCF
、CHF、CH、CHF、CCl、CH
Cl、CHCl、CHCl、CBr、CHB
、CHBr、CHBr、CI、CHI
CH、CHI等があげられる。
H供給用の原料としては、たとえば水素ガス、及び上記
C供給用原料でもある飽和炭化水素、エチレン系炭化水
素、アセチレン系炭化水素、芳香族炭化水素等の炭化水
素があげられる。
これらの原料は単独で用いてもよいし、複数組合せて用
いてもよい。
以上の様な発熱抵抗層形成法において、形成される抵抗
層14中に含まれるシリコン原子の量、ハロゲン原子の
量及び水素原子の量や抵抗層14の特性を制御するに
は、支持体温度、原料ガスの供給量、放電電力、堆積室
内の圧力等を適宜設定する。
支持体温度は好ましくは20〜1500℃、更に好まし
くは30〜1200℃、最適には50〜1100℃のう
ちから選ばれる。
原料ガスの供給量は目的とする発熱抵抗層性能や目標と
する成膜速度に応じ適宜決められる。
放電電力は好ましくは0.001〜20W/cm2、より
好ましくは0.01〜15W/cm2、最適には0.05
〜10W/cm2のうちから選ばれる。
堆積室内の圧力は、好ましくは10−4〜10Tor
r、より好ましくはには10−2〜5Torrとされ
る。
以上の様な発熱抵抗層形成法を用いて得られる本発明記
録ヘッドの抵抗層はダイヤモンドに近い特性を有する。
即ち、たとえばビッカース硬度1800〜5000のも
のが得られる。また、シリコン原子、ハロゲン原子及び
水素原子を含有するので特に機械的強度が極めて良好で
ある。
本発明における発熱抵抗層は、機械的衝撃に対し高い耐
久性を有し且つ化学的安定性に優れているので、特別に
保護層を必要としない。したがって、本発明における発
熱抵抗層を用いた液体噴射記録ヘッドは信号に入力にと
もなって発生される熱エネルギーが極めて効率よく液体
に付与されるので熱応答性が良好となる。このことは、
液体噴射記録ヘッドに入力される信号に対応して形成さ
れる飛翔液滴の吐出応答性の向上にもつながる。
但し、所望の応答性が発揮されるのであれば、上記した
様な発熱抵抗層上に保護層を形成しても一向にかまわな
い。
また、記録液が導電性の場合には電極間のショートを防
止する上で保護層が必要である。
上記実施態様例において支持体上に発熱抵抗層及び電極
をこの順に設けた例が示されているが、本発明記録ヘッ
ドにおいては支持体上に電極及び発熱抵抗層をこの順に
設けてもよい。第4図はこの様な記録ヘッドの電気熱変
換体を有する基板の部分断面図である。
尚、以上の実施態様例において、支持体12は単一のも
のであるとされているが、本発明における支持体12は
複合体であってもよい。その様な一実施態様例の構成を
第5図に示す。即ち、支持体12は基部12aと表面層
12bとの複合体からなり、基部12aとしてはたとえ
ば上記第1〜3図に関し説明した支持体材料を使用する
ことができまた表面層12bとしてはその上に形成され
る抵抗層14との密着性のより良好な材料を使用するこ
とができる。表面層12bはたとえば炭素原子を母体と
する非晶質材料や従来より知られている酸化物等から構
成される。この様な表面層12bは基部12a上に上記
発熱抵抗層形成法と類似の方法により適宜の原料を用い
て堆積させることにより得られる。また、表面層12b
は通常のガラス質のグレーズ層であってもよく、あるい
は基部12aが金属であればその表面を酸化させ形成さ
せた酸化物層であってもよい。
本発明記録ヘッドにおける電極16、17は所定の導電
性を有しているものであればよく、たとえばAu、C
u、Al、Ag、Ni等の金属からなる。
次に、本発明の記録ヘッドの製造方法の概略について説
明する。
第6図は支持体表面上に発熱抵抗層を形成する際に用い
られる堆積装置の一例を示す模式的説明図である。11
01は堆積室であり、1102〜1106はガスボンベ
であり、1107〜1111はマスフローコントローラ
であり、1112〜1116は流入バルブであり、11
17〜1121は流出バルブであり、1122〜112
6はガスボンベのバルブであり、1127〜1131は
出口圧ゲージであり、1132は補助バルブであり、1
133はレバーであり、1134はメインバルブであ
り、1135はリークバルブであり、1136は真空計
であり、1137は製造すべき電気熱変換体を有する基
板を形成するための支持体材料であり、1138はヒー
タであり、1139は支持体支持手段であり、1140
は高電圧電源であり、1141は電極であり、1142
はシャッタである。尚、1142−1はスパッタリング
法を行なう際に電極1141に取付けられるターゲット
である。
たとえば、1102にはArガスで希釈されたCF
ス(純度99.9%以上)が密封されており、1103
にはArガスで希釈されたCガス(純度99.9
%以上)が密封されており、1104にはArガスで希
釈されたSiHガス(純度99.9%以上)が密封さ
れており、1105にはArガスで希釈されたSi
ガス(純度99.9%以上)が密封されている。これ
らボンベ中のガスを堆積室1101に流入させるに先立
ち、各ガスボンベ1102〜1106のバルブ1122
〜1126及びリークバルブ1135が閉じられている
ことを確認し、また流入バルブ1112〜1116、流
出バルブ1117〜1121及び補助バルブ1132が
開かれていることを確認して、先ずメインバルブ113
4を開いて堆積室1101及びガス配管内を排気する。
次に真空計1136の読みが約1.5×10−6Tor
rになった時点で、補助バルブ1132、流入バルブ1
112〜1116及び流出バルブ1117〜1121を
閉じる。その後、堆積室1101内に導入すべきガスの
ボンベに接続されているガス配管のバルブを開いて所望
のガスを堆積室1101内に導入する。
次に、以上の装置を用いてグロー放電法によって本発明
記録ヘッドの抵抗層を形成する場合の手順の一例につい
て説明する。バルブ1122を開いてガスボンベ110
2からCF/Arガスを流出させ、バルブ1124を
開いてガスボンベ1104からSiH/Arガスを流
出させ、出口圧ゲージ1127、1129の圧力を1k
g/cm2に調整し、次に流入バルブ1112、1114
を徐々に開いてマスフローコントローラ1107、11
09内に流入させておく。続いて、流出バルブ111
7、1119、補助バルブ1132を徐々に開いてCF
/ArガスとSiH/Arガスとを堆積室1101
内に導入する。この時、CF/Arガスの流量とSi
/Arガスの流量との比が所望の値になる様にマス
フローコントローラ1107、1109を調整し、また
堆積室1101内の圧力が所望の値になる様に真空計1
136の読みを見ながらメインバルブ1134の開度を
調整する。そして、堆積室1101内の支持手段113
9により支持されている支持体1137の温度が所望の
温度になる様にヒータ1138により加熱した上で、シ
ャッタ1142を開き堆積室1101内にてグロー放電
を生起させる。
次に、以上の装置を用いてスパッタリング法によって本
発明記録ヘッドの抵抗層を形成する場合の手順の一例に
ついて説明する。高圧電源1140により高電圧が印加
される電極1141上には予め高純度グラファイト11
42−1をターゲットとして設置しておく。グロー放電
法の場合と同様にして、ガスボンベ1102からCF
/Arガスをガスボンベ1104からSiH/Arガ
スをそれぞれ所望の流量にて堆積室1101内に導入さ
せる。シャッタ1142を開いて、高圧電源1140を
投入することによりターゲット1142−1をスパッタ
リングする。尚、この際ヒータ1138により支持体1
137を所望の温度に加熱し、メインバルブ1134の
開度を調整することにより堆積室1101内を所望の圧
力とすることはグロー放電法の場合と同様である。
第1〜3図に示される様な液体噴射記録ヘッドの電気熱
変換体を有する基板の場合には、上記の様にして支持体
上に発熱抵抗層を形成した後に、該発熱抵抗層上に電極
形成のための導電層(たとえばAu層,Al層)を形成
し、その後フォトリソグラフィー技術を利用して導電層
及び発熱抵抗層のパターニングを行なう。そして、更に
必要ならば絶縁性材料等からなる保護層を積層してもよ
い。
また、第4図に示される様な液体噴射記録ヘッドの電気
熱変換体を有する基板の場合には、予め支持体上に導電
層を形成し、フォトリソグラフィー技術を用いて該導電
層のパターニングを行なった後に、以上の様なグロー放
電法またはスパッタリング法による発熱抵抗層の形成が
行なわれる。
溝付の天板としては、たとえば上記支持体と同様な材質
からなり、適宜の手段たとえばマイクロカッターによる
機械的切削や化学的エッチング等により、また天板が感
光性ガラス等の場合には所望のパターンの露光、現像に
より溝を形成したものを利用することができる。
電気熱変換体を有する基板と天板との接合は位置合せを
十分に行なった上でたとえば接着剤による接着や天板の
材質によっては熱融着によって行なうことができる。
以上の実施態様例においては、第7図に部分斜視図を示
す様なタイプの液体噴射記録ヘッド即ち記録液吐出口2
6が天板20に形成された溝22の方向に開口している
ヘッドについて説明したが、本発明においては第8図に
示される様に液体吐出口26が天板20に直接設けられ
ていてもよい。第8図のタイプのヘッドにおいては天板
20に形成された溝22の端部の開口は記録液導入口と
して利用され、記録液は吐出口26から矢印Yの方向に
吐出する。もちろん、溝22の端部は一方が閉じられた
形状となっていてもよく、記録液の導入も少なくとも一
方の開口から行なわればよい。
次に、本発明液体噴射記録ヘッドの変形例を示す。
第9図は上記第8図におけるIX−IX断面図である。この
場合には天板20の溝22の部分以外は電気熱変換体を
有する基板と密着している。従って、天板20の各溝2
2に対応して形成される各熱作用部24は支持体12と
の密着部分よりなるバリヤ部30により互いに遮断され
ている。尚、第9図において各発熱部18は各吐出口2
6に対応して設けられている。
第10〜12図はその他の例を示す第9図に対応する断
面図である。
第10図の場合にはバリヤ部30が支持体12とは完全
には密着しておらず、各発熱部18に対応する熱作用部
24は互いに連通している。
第11図の場合にはバリヤ部30が天板20ではなく基
板に形成されており、上記第10図の場合と同様各発熱
部18に対応する熱作用部24は互いに連通している。
第12図の場合には第9〜11図の場合の様なバリヤ部
は形成されていない。
以上の第9〜12図は第8図に示されるタイプの液体噴
射記録ヘッドについてのものであるが、第7図に示され
るタイプのものについても同様である。
バリヤ部(壁)30は上記した様に必ず設けなければな
らないというものではない。隣接する吐出口から吐出さ
れる液体の吐出方向や吐出速度、または吐出量等に影響
を与えても飛翔液滴の被記録部材への着弾点に許容範囲
を越える誤差がでなければバリヤ部は必ずしも設ける必
要はない。しかし、吐出口間相互の影響を一層少なくす
るためやエネルギー効率(液体の吐出効率)を向上させ
るためにはバリヤ部を設けることは好ましい。また、バ
リヤ部は天板に一体的に形成されてもよいしバリヤ部の
みが別部材とされていてもよいのはもちろんである。平
板な天板としては前記溝付き天板と同様の材質を用いる
ことができる。また、バリヤ部及び天板としては感光性
樹脂を用いることもできる。
以下に、本発明液体噴射記録ヘッドの具体的実施例を示
す。
[実施例] 先ず、以下の実施例及び比較例において使用される電気
熱変換体を有する基板を次の要領で作成した。
支持体としては、コーニング社製の#7059ガラス、
表面層として熱酸化SiO蓄積層(厚さ5μm)を設
けたSi板を用いた。
支持体上に発熱抵抗層及び電極、ならびに場合により更
に保護層を形成する。これら発熱抵抗層、電極及び保護
層の層構成は以下のA,B,Cの3種類のタイプとし
た。
タイプA 支持体上に第6図に示される堆積装置を用いて発熱抵抗
層を形成した。堆積の際の条件は第1表及び第2表にそ
れぞれ示される通りである。尚、第1表記載の実施例は
グロー放電法で行なわれ、また第2表記載の実施例及び
比較例はスパッタリング法により行なわれた。スパッタ
リングの際のターゲットとしては比較例を除いてグラフ
ァイト(99.99%)が用いられ、比較例はHfB
が用いられた。
堆積中において各ガスの流量及びその他の条件は第1表
及び第2表にそれぞれ示されるとおりに保たれ、第3表
に示される厚さの発熱抵抗層が形成された。次に、その
発熱抵抗層上に電子ビーム法によりAl層を形成しフォ
トリソグラフィー技術によりレジストパターンを形成
し、Al層を所望の形状にエッチングして複数対の電極
を形成した。続いて、フォトリソグラフィー技術により
レジストパターンを形成してHF系エッチング液を用い
て所定の部分の発熱抵抗層を除去した。その一例とし
て、40μm×200μmの発熱抵抗層の部分からなる
発熱部に上記電極が付されている発熱抵抗素子を形成し
た。この発熱部は8個/mmピッチで配列した。
次に、感光性ポリイミド(商品名フォトニース)をスピ
ンコートする。そして、80℃で1時間プリベークし、
アライナーで露光後、現像し、発熱部を窓あけ構造とし
た構成にする。そして、140℃で30分更に400℃
で1時間ポストベークをして電気熱変換体を有する基板
が完成する。
尚、かくして得られた電気熱変換体の各発熱部の抵抗は
第3表に示される通りであった。
尚、感光性ポリイミドはAl電極のインク中における電
解を防ぐためのものである。
完成した電気熱変換体を有する基板の模式的斜視図を第
13図に、模式的断面図を第14図に示す。図におい
て、28はポリイミド層である。
タイプB タイプAの場合と同様にして支持体上に発熱抵抗層を形
成した。堆積の条件は第1表及び第2表にそれぞれ示さ
れる通りである。なお、堆積中において各ガスの流量及
びその他の条件は第1表及び第2表にそれぞれ示される
とおりに保たれ、第3表に示される厚さの発熱抵抗層を
が形成された。次に、その発熱抵抗層上に電子ビーム法
によりAu層を形成しフォトリソグラフィー技術により
レジストパターンを形成しAu層を所望の形状にエッチ
ングして複数対の電極を形成した。続いて、フォトリソ
グラフィー技術によりレジストパターンを形成してHF
系エッチング液を用いて所定の部分の発熱抵抗層を除去
した。その一例として40μm×200μmの発熱抵抗
層の部分からなる発熱部に上記電極が付されている発熱
抵抗素子を形成した。この発熱部は8個/mmピッチで
配列した。かくして、電気熱変換体を有する基板が完成
する。
尚、かくして得られた電気熱変換体の各発熱部の抵抗は
第3表に示される通りであった。
完成した電気熱変換体を有する基板の模式的斜視図を第
15図に、模式的断面図を第16図に示す。
タイプC 支持体上に電子ビーム法によりAl層を形成しフォトリ
ソグラフィー技術によりレジストパターンを形成しAl
層を所望の形状にエッチングして複数対の電極を形成し
た。次に、パターンが形成されたAl層の上に発熱抵抗
層を形成した。
発熱抵抗層はタイプAの場合と同様にして形成された。
堆積の条件は第1表及び第2表にそれぞれ示される通り
に保たれ、第3表に示される厚さの発熱抵抗層が形成さ
れた。続いて、フォトリソグラフィー技術によりレジス
トパターンを形成してHF系エッチング液を用いて所定
の部分の発熱抵抗層を除去した。その一例として40μ
m×200μmの発熱抵抗層の部分からなる発熱部に上
記電極が付されている発熱抵抗素子を形成した。この発
熱部は8個/mmピッチで配列した。尚、Al電極はこ
の発熱抵抗層によって保護されているので保護膜を形成
する必要はない。かくして、電気熱変換体を有する基板
が完成する。
尚、かくして得られた電気熱変換体の各発熱部の抵抗は
第3表に示される通りであった。
完成した電気熱変換体を有する基板の模式的斜視図を第
17図に、模式的断面図を第18図に示す。
以上の様にして完成した電気熱変換体を有する基板を用
いて液体噴射記録ヘッドを作成する。作成されるヘッド
には上記第7図に示されるタイプ(以下、タイプ1とい
う)及び上記第8図に示されるタイプ(以下、タイプ2
という)がある。
タイプ1については2種類の作成方法により、またタイ
プ2については1種類の作成方法により作成が行なわれ
た。以下、それらの作成方法について述べる。
タイプ1−1 先ず、第19図の模式的斜視図に示す様に、ガラス板4
0に複数本の溝22(幅40μm,深さ40μm)と共
通インク室となる溝42とをマイクロカッターを用いて
切削形成してなる溝付きの天板20を作成する。
次に、上記で完成した基板と天板20とを発熱部と溝2
2との位置合せをした上で接合し、更に第20図の模式
的斜視図に示す様に不図示のインク供給部から共通イン
ク室にインクを導入するためのインク導入管44を接続
して記録ヘッド46を一体的に完成した。
タイプ1−2 上記で完成した基板上に感光性フィルム50(商品名オ
ーディール、東京応化)をラミネートする。そして、ア
ライナーで露光し、現像し、所望のパターン形状に作成
する。次に、感光性樹脂フィルム52(商品名オーデイ
ール、東京応化)をラミネートしたガラス板54を上記
のパターン形成したフィルム上にはりあわせ接合する。
そして、この接合体をたとえばダイシング切断等の機械
加工により整形して吐出口26を形成し、更に不図示の
インク供給部から共通インク室にインク導入管44を接
続して、第21図の模式的斜視図に示す様な記録ヘッド
56が一体的に完成した。
タイプ2 先ず、吐出口26が形成された天板20を作成する。天
板20はエッチングなどで溝をつけたステンレス板上に
感光性フィルム(商品名PHT−145FT−50、日
立化成)のパターンを形成し、そしてその上にNiメッ
キで電鋳をして作成する。吐出口26として穴があく部
分は感光性フィルムのパターンがあるところである。こ
の様にして作成した天板20と上記で完成した基板と発
熱部とこれに対応した吐出口26とで位置合せをして接
着剤で接合する。尚、基板は天板20内にインクが供給
できる様に、機械加工で穴をあけてある。次に、接合し
た基板の背面に不図示のインク供給部から共通インク室
にインクを導入するための導入管60を接合して第22
図の模式的斜視図に示す様な記録ヘッド62を一体的に
完成した。尚、64は天板20の凹部でありバリヤ部を
構成する。
電気熱変換体を有する基板の層構成のタイプA、タイプ
B、タイプCとヘッド作成方法のタイプ1−1,タイプ
1−2,タイプ2との組合せがあるが、以下の耐久性実
験においてはタイプAとタイプ1−1との組合せが用い
られた。
以下、作成された記録ヘッドの耐久性についての実験に
ついて述べる。
以上において作成された記録ヘッドには各発熱部に関す
る個別の電極17と各発熱部に共通の電極16とにそれ
ぞれ接続されている電極リード(個別電極リード及び共
通電極リード:不図示)を有するリード基板が付設さ
れ、記録ヘッドユニットが完成した。
これら記録ヘッドユニットを用いて、第23図に概略斜
視図の示される様な液体噴射記録装置を構成した。
第23図において、70は記録ヘッドユニットであり、
72は該記録ヘッドユニット70の載置されているキャ
リッジであり、74は該キャリッジ72の往復移動のた
めのガイド部材である。また、76はプラテンであり、
78は該プラテン76上に保持されている被記録部材た
とえば紙である。
記録ヘッドユニット70の記録液吐出口は矢印Zの方向
を向いており、記録液は該矢印方向に液滴となって吐出
せしめられ、プラテン76上の被記録部材78上にドッ
ト状に付着する。適宜の駆動手段により記録ヘッドユニ
ット70をガイド部材74に沿って移動させることによ
り主走査が行なわれ、一方適宜の駆動手段によりプラテ
ン76を回転軸77のまわりに回転させることにより副
走査が行なわれ、これにより被記録部材78上に記録が
行なわれる。
実験条件は次の通りであった。
発熱部に10μsecのパルス幅、200μsecのパ
ルス入力周期で最低発泡電圧(インク中で発泡しはじめ
る電圧)の1.2倍の電圧(たとえば最低発泡電圧が2
0Vであれば24V)の矩形パルスを印加した。用いた
インクの組成は以下の通りであった。
水 68重量部 DEG 30重量部 黒色染料 2重量部 上記実験条件及びインクを用いてインク滴吐出実験を行
なったところ、第3表に示す様な耐久性評価が得られ
た。
なお、これらの実施例及び比較例における耐久性の評価
は次の通り電気的パルスの繰返し印加可能回数により行
なった。即ち、第3表中の耐久性の欄に示されている。
「〇」、「×」は、以下の通り電気的パルスの繰返し印
加回数が何回であったかを示している。
〇 1010回以上 × 10回以下 ここで電気的パルスの繰り返し印加数が、10回以上
のときは従来の記録ヘッドに比べ格段に優れた耐久性を
持つものであり、記録ヘッドに求められる寿命を充分に
満足するものである。そして、10回以下のときはユ
ーザーが使用する際に必要な印字耐久性としては不充分
なものである。
また、層厚、抵抗値に関しては耐久性をほぼ同じ条件で
評価できるように、発熱抵抗層の夫々の数値を適宜調整
した。
以上の結果から、本発明の実施例においては比較例に比
べて著しく優れた耐久性を有する記録ヘッドが得られた
ことが分る。また、本発明実施例においては記録性も優
れていいるものであった。
上記耐久性実験においては上記タイプAとタイプ1−1
との組合せが用いられたが、他の組合せにおいても同様
の結果が得られた。
次に、本発明液体噴射記録装置の一実施態様例の一部切
欠斜視図を第24図に示す。
本実施態様例においては、2個の記録ヘッドユニット7
0がそれぞれ押え部材71により並列にキャリッジ72
に固定されて載置されている。記録ヘッドユニット70
はいわゆる使い捨てタイプのものであり、記録液を内蔵
している。キャリッジ72のガイド部材74に沿っての
移動は、プーリ80,81間に巻回されたワイヤ82の
一部を上記キャリッジ72に固定しておき、モータ84
によりプーリ81を駆動回転させることにより行なわれ
る。
一方、プラテン76の回転軸77はモータ86及びギヤ
機構88により駆動回転せしめられ、これにより被記録
部材78が送られる。
90はキャリッジ72を介して記録ヘッドユニット70
に対しZ方向への記録液の吐出の電気信号を供給するた
め、キャリッジ72に接続されているフレキシブル配線
板である。
[発明の効果] 以上の様な本発明によれば、発熱抵抗層として炭素原子
を母体としシリコン原子とハロゲン原子と水素原子とを
含有してなる非晶質材料を用いていることにより、化学
的安定性が高く、耐電気化学反応性、耐酸化性に優れ、
且つ耐機械的衝撃性、耐熱性に優れた電気熱変換体を有
し、従って熱応答性及び繰返し使用耐久性が極めて良好
な液体噴射記録ヘッド及び液体噴射記録装置が提供され
る。本発明によれば特に機械的強度の優れた電気熱変換
体が得られる。
よって、本発明により高周波数応答でしかも信頼性の高
い液体噴射記録を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明記録ヘッドの部分平面図であり、第2図
はそのII−II断面図であり、第3図は第2図のIII−III
断面図である。 第4図及び第5図は本発明記録ヘッドの電気熱変換体を
有する基板の部分断面図である。 第6図は堆積装置の模式的説明図である。 第7図及び第8図は本発明記録ヘッドの部分斜視図であ
る。 第9図〜第12図は本発明記録ヘッドの部分断面図であ
る。 第13図、第15図及び第17図は本発明記録ヘッドの
電気熱変換体を有する基板の斜視図であり、第14図、
第16図及び第18図はそれぞれそれらの断面図であ
る。 第19図は本発明記録ヘッドの天板の斜視図である。 第20図、第21図及び第22図は本発明記録ヘッドの
斜視図である。 第23図は本発明記録装置の斜視図である。 第24図は本発明記録装置の一部切欠斜視図である。 12:支持体、24:発熱抵抗層、 16,17:電極、18:発熱部 20:天板、24:熱作用部 26:吐出口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小室 博和 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 矢野 泰弘 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−42472(JP,A) 特開 昭61−286146(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体を吐出して飛翔的液滴を形成するため
    に設けられた吐出口と、前記液体を収容し前記飛翔的液
    滴を形成するために利用される熱エネルギーを前記液体
    に作用せしめる熱作用部と、前記熱作用部に設けられ前
    記熱エネルギーを発生する電気熱変換体と、を具備する
    液体噴射記録ヘッドと、前記飛翔的液滴が付着する被記
    録媒体を搬送する搬送手段と、を搭載する液体噴射記録
    装置において、前記電気熱変換体を構成する発熱抵抗層
    が炭素原子を母体としシリコン原子とハロゲン原子と水
    素原子とを含有してなる非晶質材料からなることを特徴
    とする液体噴射記録装置。
JP60126288A 1985-06-10 1985-06-12 液体噴射記録ヘッドを搭載した液体噴射記録装置 Expired - Lifetime JPH0624859B2 (ja)

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