JPH06248920A - 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 - Google Patents

内燃機関の吸排気弁駆動制御装置

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Publication number
JPH06248920A
JPH06248920A JP3827593A JP3827593A JPH06248920A JP H06248920 A JPH06248920 A JP H06248920A JP 3827593 A JP3827593 A JP 3827593A JP 3827593 A JP3827593 A JP 3827593A JP H06248920 A JPH06248920 A JP H06248920A
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JP
Japan
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drive shaft
pin
cam
intake
exhaust valve
Prior art date
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Application number
JP3827593A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Yamada
吉彦 山田
Seinosuke Hara
誠之助 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カムシャフトの回転トルク変動に伴う各ピン
と各係合溝との間の打音と摩耗の発生を防止する。 【構成】 内部に挿通された駆動軸21と相対回動可能
に設けられたカムシャフト22と、該カムシャフト22
のフランジ部27とスリーブ28のフランジ部32との
間に介装されて、駆動軸21の中心に対して偏心揺動可
能な環状ディスク29とを備えている。該環状ディスク
29の保持孔29b,29cに各ピン36,37を回転
自在に支持すると共に、各フランジ部27,32の係合
溝30,33に係合する該各ピン36,37の係合部3
6a,37aの両側面36b,36c、37b,37c
を湾曲状に形成して、回転トルク変動による対向内面3
0a,30b、33a,33bとの衝突を回避するよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の運転状態に
応じて吸気・排気弁の開閉時期を可変制御する吸排気弁
駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の装置としては種々提供さ
れているが、その一つとして例えば実開昭57−198
306号公報等に記載されているものが知られている。
【0003】図17及び図18に基づいて概略を説明す
れば、図中2はカムシャフト1の外周に回転自在に設け
られて、吸気バルブ16をバルブスプリング17のばね
力に抗して開作動させるカムであって、このカム2はカ
ム軸受用ブラケット3とカムシャフト1にキー4を介し
て固設されたフランジ部5とにより軸方向の位置決めが
なされている。また、カム2の一側部に有するフランジ
部7にU字溝6が形成されている一方、前記フランジ部
5にもU字溝8が形成され、両フランジ部5,7間に円
環状のディスク9が介装されている。このディスク9
は、両側の対向位置に前記両U字溝6,8に係合するピ
ン10,11が設けられていると共に、外周が制御環1
2に回転自在に支持されている。この制御環12は、外
周の突起12aを介してシリンダヘッド側の支持孔13
に揺動自在に支持されていると共に、該突起12aの反
対側に有する歯車部12bがロッカシャフト14外周の
歯車環14aに噛合している。
【0004】そして、制御環12は、歯車環14a及び
歯車部12bを介して図外の駆動機構により機関運転状
態に応じて一方あるいは他方向へ揺動するようになって
いる。即ち、ディスク9の中心Yが図17に示す位置に
ある場合は、カムシャフト1とディスク9との回転中心
X,Yが一致し、したがってディスク9は、ピン11と
U字溝8を介してカムシャフト1に同期回転する一方、
カム2はピン10とU字溝6を介してカムシャフト1に
同期回転する。
【0005】また、機関運転状態の変化に伴い駆動機構
によってロッカアーム15を軸支するロッカシャフト1
4を回動させると、制御環12が突起12aを支点とし
て揺動し、これによってディスク9の中心Yがカムシャ
フト1の中心Xに対し前記回動方向に偏心する。このた
め、ピン10,11が夫々U字溝6,8に沿って移動
し、かつ偏心方向にフランジ部5,7をカムシャフト1
を中心に回動させる。依って、カムシャフト1の1回転
毎に、ディスク9の回転位相がカムシャフト1に対して
変化し、同時にカム2の回転位相もディスク9に対して
変化する。したがって、カム2は、カムシャフト1に対
し、ディスク9のカムシャフト1に対する位相差の2倍
の位相差で回転する。この結果、バルブタイミングをカ
ム2の位相差に応じて可変にすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な装置にあっては、前述のように各ピン10,11を、
ディスク9の偏心動に伴いU字溝6,8内を径方向に沿
って速やかに移動させる必要上、各ピン10,11の先
端部外周面とU字溝6,8の対向内面6a,6b、8
a,8bとの間には所定量のクリアランスC,Cが形成
されている。
【0007】このため、各吸排気弁の開閉駆動時にバル
ブスプリング17の反力等に起因してカムシャフト1に
発生する大きな正逆(正負)の回転トルク変動がフラン
ジ部5,7に伝達されると、各対向内面6a,6b、8
a,8bと各ピン10,11の先端部外周面がクリアラ
ンスC,Cを介して衝突し、打音が発生する。また、斯
かる衝突によって前記各面間に経時的に摩耗が発生し
て、前記クリアランスC,Cが大きくなってしまう。こ
の結果、前記打音が一層大きくなると共に、バルブタイ
ミングのずれが発生して制御精度が低下する虞がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の問
題点に鑑みて案出されたもので、機関の回転に同期して
回転する駆動軸と、該駆動軸の外周に相対回動可能に配
設され、かつ外周面で吸排気弁を駆動するカムと、該カ
ムの端部に有するフランジ部に対向配置され、かつ前記
駆動軸に連結固定されたフランジ部と、前記両フランジ
部の間に配設されて、駆動軸の軸心に対して偏心揺動可
能な環状ディスクと、該環状ディスクの両側部に互いに
反対方向に突設されて、前記両フランジ部に形成された
各係合溝内に夫々係入するピンと、前記環状ディスクを
機関運転状態に応じて揺動させる駆動機構とを備えた吸
排気弁駆動制御装置であって、前記各ピンを環状ディス
クに回転自在に設けると共に、前記各ピンの先端側に前
記各係合溝に係合する2面巾状の係合部を設け、かつ該
係合部の各係合溝の対向内面と当接する両側面を湾曲状
に形成したことを特徴としている。
【0009】
【作用】前記構成の本発明によれば、環状ディスクの中
心が駆動軸の中心と合致している場合は、カムは前記環
状ディスク等を介して駆動軸に同期して位相差なしで回
転する。
【0010】一方、機関運転状態の変化に伴い駆動機構
によって環状ディスクが一方向へ揺動すると、その中心
が駆動軸の中心と偏心する。したがって、駆動軸側のフ
ランジ部の係合溝と一方側ピン並びにカム側のフランジ
部の係合溝と他方側のピンの摺動位置が、駆動軸の1回
転毎に移動する。つまり、例えば駆動軸側の係合溝とピ
ンの摺動位置が駆動軸の中心に接近する場合は、カム側
の係合溝とピンの摺動位置が逆に駆動軸中心から離間す
るため、環状ディスクの角速度が駆動軸に対して小さく
なり、カムの角速度も環状ディスクに対して小さくな
る。依って、カムシャフトは駆動軸に対して2重に減速
された形になり、斯かる減速作用によりカムを介して所
望のバルブタイミングを得ることができる。
【0011】尚、環状ディスクを前記とは逆の位置に偏
心させた場合は、カムは駆動軸に対して2重に増速され
る。
【0012】しかも、前述のように環状ディスクが駆動
軸に対して偏心動した状態では、カムの正負の回転トル
ク変動に伴い各ピンが係合溝内で正逆回動して該各ピン
の係合部と係合溝間のクリアランスを吸収する。即ち、
正負の回転トルク変動がカム側フランジ部に伝達される
と、そのトルク変動に伴い各ピンは係合部の両側面が各
対向内面上を滑らかに転動する形で正逆に回動する。し
たがって、両側面は、対向内面に常時当接した状態にな
って該両側面と対向内面との間のクリアランスを吸収す
る。この結果、打音や摩耗の発生が防止される。
【0013】
【実施例】図3は本発明の第1実施例を示し、図3の2
1は図外の機関のクランク軸からスプロケットを介して
回転力が伝達される駆動軸、22は該駆動軸21の外周
に一定の隙間をもって配置され、かつ駆動軸21の中心
Xと同軸上に設けられたカムシャフトであって、前記駆
動軸21は、機関前後方向に延設されていると共に、軽
量化等の要請から内部中空状に形成されている。
【0014】前記カムシャフト22は、内部軸方向に駆
動軸21の挿通孔22aが形成され、図外のシリンダヘ
ッド上端部に有するカム軸受52,53に回転自在に支
持されていると共に、図4に示すように外周の所定位置
に吸気弁23をバルブスプリング24のばね力に抗して
バルブリフター25を介して開作動させる複数のカム2
6…が一体に設けられている。また、カムシャフト22
は、長手方向の所定位置で軸直角方向から分割形成され
ていると共に、一方側の分割端部にフランジ部27が設
けられている。また、この両分割端部間にスリーブ28
と環状ディスク29が配置されている。前記フランジ部
27は、図6にも示すように中空部から半径方向に沿っ
た細長い矩形状の係合溝30が形成されていると共に、
その外周面の円周方向に環状ディスク29の一側面に摺
接する突起面27aが一体に設けられている。
【0015】前記スリーブ28は、小径な一端部がカム
シャフト22の前記他方側の分割端部内に回転自在に挿
入している共に、略中央位置に直径方向に貫通した連結
軸31を介して駆動軸21に連結固定されている。ま
た、スリーブ28の他端部に環状ディスク29を介して
フランジ部27と対向するフランジ部32が一体に設け
られている。このフランジ部32は、図7にも示すよう
に前記係合溝30と反対側に半径方向に沿った細長い矩
形状の係合溝33が形成されていると共に、外周面に環
状ディスク29の他側面に摺接する突起面28aが一体
に設けられている。
【0016】前記環状ディスク29は、略ドーナツ板状
を呈し、内径がカムシャフト22の内径と略同径に形成
されて、駆動軸21の外周面との間に環状の隙間部Sが
形成されていると共に、小巾の外周部29aが環状ベア
リング34を介して制御環35の内周面に回転自在に支
持されている。また、直径線上の対向位置に貫通形成さ
れた保持孔29b,29cには、各係合溝30,33に
係入する一対のピン36,37が設けられている。
【0017】前記係合溝30,33は、夫々の対向内面
30a,30b、33a,33bが平坦状に形成されて
いる。一方、前記各ピン36,37は、互いにカムシャ
フト軸方向へ逆向きに突出しており、基部が保持孔29
b,29c内に回転自在に支持されていると共に、先端
側に図6に及び図7に示すように前記係合溝30,33
に係合する係合部36a,37aが形成されている。こ
の係合部36a,37aは、横断面略楕円形状を呈し、
図1及び図2に示すようにその幅寸法が各対向内面30
a,30b、33a,33b間の幅寸法よりも小さく設
定されて、一定幅のクリアランスC,Cが形成されてい
ると共に、短軸側の両側面36b,36c、37b,3
7cが湾曲状に形成されている。即ち、この両側面36
a〜37cは、その曲率半径Rが係合溝30,33の両
対向内面30a,30b、33a,33bとの間に形成
された前記クリアランスC,Cとの関係で決定され、例
えばピン36,37の直径寸法φdが10mmで、対向内
面30a,30b、33a,33b間の巾寸法Wが7mm
に設定されて、クリアランスC,Cの巾寸法が0.2mm
に設定されている場合は、曲率半径Rを、67.2mm以
下に設定する。またクリアランスC,Cが0.5mmに設
定されている場合は、曲率半径Rを、28.8mm以下に
設定する。この曲率半径Rの設定値をさらに小さくする
と、対向内面30a,30b、33a,33bに対する
転動範囲つまりトラベル範囲Tから外れることはない
が、面圧が高くなるため、耐摩耗性の点から設定値は大
きい方が好ましい。
【0018】前記制御環35は、図3〜図5に示すよう
に略円環状を呈し、外周の一端部に有するボス部35a
及び該ボス部35aを貫通した枢支ピン38を支点とし
て図2中上下に揺動自在に設けられている一方、該ボス
部35aと反対側の外周面にレバー部35bが半径方向
に沿って突設されている。また、この制御環35は、レ
バー部35bを介して駆動機構39により揺動するよう
になっている。
【0019】前記駆動機構39は、図4及び図8に示す
ようにシリンダヘッドの所定部位に対向して形成された
第1,第2シリンダ40,41と、該各シリンダ40,
41内から出没自在に設けられて各先端縁で前記レバー
部35aの円弧状先端を上下方向から挾持する油圧ピス
トン42及びリテーナ43と、前記第1シリンダ40内
の受圧室40aに油圧を給排して油圧ピストン42を進
退動させる油圧回路44とを備えている。
【0020】前記第2シリンダ41内に設けられたリテ
ーナ43は、略有底円筒状に形成され、第2シリンダ4
1内に弾装されたコイルスプリング45のばね力で進出
方向(レバー部方向)に付勢されている。
【0021】前記油圧回路44は、一端部がオイルパン
46内に、他端部が受圧室40aに夫々連通した油通路
47と、該油通路47のオイルパン46側に設けられた
オイルポンプ48と、該オイルポンプ48の下流側に設
けられた3ポート2位置型の電磁切換弁49とから主と
して構成されている。前記電磁切換弁49は、機関回転
数や吸入空気量等の信号に基づいて現在の機関運転状態
を検出するコントローラ50からのON−OFF信号に
よって流路を切り換え作動し、ON信号によって油通路
47全体を連通する一方、OFF信号によって油通路4
7とドレン通路51を連通するようになっている。
【0022】以下、本実施例の作用について説明する。
【0023】まず、コントローラ50から電磁切換弁4
9にON信号が出力されると、オイルポンプ48から油
通路47に圧送された作動油はそのまま受圧室40aに
供給される。したがって、該受圧室40aの内圧上昇に
伴い油圧ピストン42が図4,図8の実線で示すように
コイルスプリング45のばね力に抗してレバー部35b
を押し下げるので、制御環35つまり環状ディスク29
の回転中心Yと駆動軸21の中心Xが合致する。この場
合は、環状ディスク29と駆動軸21との間に回転位相
は生じず、またカムシャフト22の中心と環状ディスク
29の中心Yも合致しているため、両者22,29間の
回転位相差も生じない。したがって、駆動軸21の回転
に伴い連結軸31を介してスリーブ28が同期回転する
と共に、スリーブ側の係合溝33とピン37,環状ディ
スク29,ピン36,カムシャフト22側の係合溝30
を介してカムシャフト22も同期回転する。
【0024】次に、機関運転状態の変化に伴い電磁切換
弁49にOFF信号が出力されて、油通路47の上流側
を遮断すると共に、油通路47の下流側とドレン通路5
1を連通する。このため、受圧室40a内の作動油は、
油通路47を逆流してドレン通路51からオイルパン4
6内に戻され、したがって、受圧室40aの内圧低下に
伴い油圧ピストン42がバルブスプリング24及びコイ
ルスプリング45のばね力でリテーナ43を介して後退
移動する。これにより、制御環35は、図4,図8の一
点鎖線で示すようにリテーナ43により押し上げられて
枢支ピン38を支点として上方へ揺動し、環状ディスク
29の中心Yが駆動軸21の中心Xと偏心する。したが
って、スリーブ28の係止溝33とピン37、並びにカ
ムシャフト22の係合溝30とピン36との位置が駆動
軸21の1回転毎に移動し、環状ディスク29の角速度
が変化して不等角速度回転になる。
【0025】即ち、例えば係合溝33とピン37の摺動
位置が駆動軸21の中心Xに接近する場合は、係合溝3
0とピン36の摺動位置が中心Xから離れる関係にな
る。この場合は、環状のディスク29は、駆動軸21に
対して角速度が小さくなり、環状ディスク29に対しカ
ムシャフト22の角速度も小さくなる。したがって、カ
ムシャフト22は、駆動軸21に対して2重に減速され
た状態になる。
【0026】一方、機関運転状態がさらに変化して前述
とは逆に油圧ピストン42によりレバー部35bが押し
下げられ環状ディスク29が図4,図8の2点鎖線で示
すように中心合致位置よりもさらに下方へ揺動して、係
合溝33とピン37の摺動位置が駆動軸21の中心Xか
ら離れ、係合溝30とピン36の作動位置が中心Xに接
近する関係になると、逆にカムシャフト22は、駆動軸
21に対して2重に増速された状態になる。
【0027】この結果、該夫々の角速度の変化に基づき
カムシャフト22及びカム26と駆動軸21との回転位
相差は、図9Bに示すように変化し、バルブタイミング
は同図Aに示すようにバルブリフトを一定のままカムシ
ャフト22の位相差に応じて変化する。
【0028】つまり、カムシャフト22の角速度が相対
的に大きい場合は、駆動軸21に対する回転位相は両者
21,22が等速になるまで進み、やがてカムシャフト
22の角速度が相対的に小さくなると回転位相は両者2
1,22が等速になるまで遅れる。そして、図9Bで示
すように回転位相差の最大,最小点の途中に同位相点
(P点)が存在し、同図の破線で示す回転位相の変化で
は、P点よりも前の吸気弁23の開弁時期が遅れ、P点
より後の閉弁時期は進み、図9Aの破線で示すように弁
の作動角が小さくなる。一方、図9Bの一点鎖線で示す
回転位相の変化では、P点よりも前では開弁時期は進
み、P点より後の閉弁時期は遅れ、図9Aの一点鎖線で
示すように弁の作動角が大きくなる。尚、図9Aの実線
は中心X,Yが合致している場合である。
【0029】ところで、前述のように駆動軸21の回転
力Fはスリーブ28のフランジ部32から一方の係合溝
33,ピン37,環状ディスク29,ピン36,他方の
係合溝30,カムシャフト22のフランジ部27,カム
26に順次伝達される。この際、カムシャフト22に
は、図10に示すようにカム26のベースサークル時は
回転トルク変動は発生しないが、カム26のリフト(上
り)時と下降(下り)時にバルブスプリング24のばね
力等に起因して上り時には負の、下り時には正の回転ト
ルク変動が発生している。したがって、駆動軸21側の
ピン37は、カム26のベースサークル時には図11に
示すように静止状態となってスリーブ側のフランジ部3
2に伝達された回転力Fを係合溝33の一方側内面33
bを介して一側面37cの略中央部一点で受ける。一
方、カムシャフト22側のピン36も同様に静止状態と
なり係合溝30の一方側内面30bを介して一側面36
c略中央部一点で受ける。
【0030】そして、カム26の上り時と下り時には、
図10に示すように正負の回転トルク変動に伴い各ピン
36,37が各係合溝30,33内で正逆回動して、ク
リアランスCを吸収する。即ち、フランジ部32の回転
方向と逆方向の負の回転トルク変動がカムシャフト側の
フランジ部27を介して伝達されると、カム26のリフ
トが開始されて回転力Fが増加すると、ピン37が図1
2に示すように回動して係合部37aの両側面37b,
37cは対向内面33a,33b上を滑りながら転動す
る。したがって、一側面37bの下端部と他側面37c
の上端部が両対向内面33a,33bにQ1,Q2の2
点で接触する。
【0031】また、クランク角が進んで、カム26が最
大リフト位置に近づき回転トルク変動も負の回転トルク
からトルク零のP点に近づくと、該回転トルクも徐々に
小さくなる。そして、カム26が下り側に切り換えられ
てP点を通過すると、フランジ部32の回転方向と同方
向の正の回転トルク変動になるため、該正の回転トルク
変動が大きくなってピン37が図13に示すように逆回
動して係合部37aも対向内面33a,33b上を滑り
ながら転動して、今度は一側面37bの下端部と他側面
37cの上端部が対向内面33a,33bにQ3とQ4
の2点接触する。
【0032】このため、クリアランスCが吸収されて、
係合部37aと係合溝33の内面33a,33bとの衝
突が回避される。この結果、回転トルク変動による打音
や摩耗の発生が十分に防止される。
【0033】尚、カムシャフト22側のピン36も前述
と同様な回動作用によってクリアランスCを吸収する。
【0034】また、環状ディスク29の偏心動に伴う各
ピン36,37の各係合溝30,33内での滑り速度V
は、図10に示すようにクランク角180°及び540
°付近で最大速度となり、円滑な摺動性が得られる。
【0035】更に、両側面36b,36c、37b,3
7cの曲率半径Rは、ピン36,37本体の曲率半径よ
りも十分に大きく設定してあるため、各対向内面30
a,30b、33a,33bとの面圧も十分に低下し、
したがって、摩耗の進行を十分に抑制できる。
【0036】また、両側面36b,36c、37b,3
7cを湾曲状に形成したため、潤滑油を各対向内面30
a,30b、33a,33bとの間に巻き込み易くな
り、潤滑性能が向上する。
【0037】図14〜図16は本発明の第2実施例を示
し、第1実施例の構成を前提として、ピン37を回動機
構60によって積極的に回動させるようにしたものであ
る。
【0038】即ち、ピン37は、図14に示すように環
状ディスク29の保持孔29b,29c内に回動自在に
挿通される基部の所定位置に、凹溝61が形成されてい
る。この凹溝61は、ピン37の軸心から所定量オフセ
ットαした接線方向に沿って形成されている。一方、回
動機構60は、環状ディスク29の外周面から保持孔2
9cへ貫通形成された収納孔62内に、前記凹溝61の
底面61aを押圧する円柱状の押圧部材63が設けられ
ている。この押圧部材63は、収納孔62の端部に圧入
されたスプリングシート64との間に弾装されたコイル
スプリング65のばね力で凹溝底面61aを押圧する方
向に付勢されている。
【0039】したがって、この実施例によれば、回動機
構60の押圧部材63によって、凹溝底面61aを押圧
することにより、ピン37が常時一方向に回動されてい
る。このため、係合部37aは、両端面37b,37c
が、対向内面33a,33bに常に2点接触状態で当接
しているのでクリアランスCを確実に吸収できる。した
がって、前提環状ディスク29が駆動軸21と同心上に
配置されて、係合部37aが係合溝33内で径方向へ摺
動しない場合でもクリアランスCが吸収されるので、回
転トルク変動による打音や摩耗の発生をさらに防止でき
る。
【0040】尚、この実施例では、駆動軸21側のみを
説明したが、カムシャフト22側にも回動機構60を設
けることも可能である。
【0041】本発明は、各実施例の構成に限定されるも
のではなく、例えば係合部の両側面の曲率半径を装置の
態様に応じて任意に変更できると共に、係合部全体の横
断面形状を楕円形状に形成することも可能である。
【0042】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、とりわけ各ピンの各係合部の両側面を湾曲状に
形成したため、係合溝に対するピンの円滑な摺動を確保
できることは勿論のこと、回転トルク変動に伴いピンが
正逆回動して両側面が係合溝の対向内面に滑らかに転動
しつつ2点接触する。したがって、両側面と対向内面間
のクリアランスが吸収される。この結果、回転トルク変
動による係合部と係合溝の打音や摩耗の発生が防止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す拡大図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】本実施例の要部を示す破断図。
【図4】図5のB矢視図。
【図5】本実施例の要部を示す平面図。
【図6】図3のC−C線断面図。
【図7】図3のD−D線断面図。
【図8】本実施例の駆動手段を示す概略図。
【図9】本実施例の駆動軸とカムシャフトとの回転位相
差とバルブリフト量の特性図。
【図10】回転トルク変動とバルブリフト及びピンの摺
動速度を示すグラフ。
【図11】本実施例の作動を示す説明図。
【図12】本実施例の作動を示す説明図。
【図13】本実施例の作動を示す説明図。
【図14】本発明の第2実施例を供されるピンを示す斜
視図。
【図15】図16のE−E線断面図。
【図16】第2実施例に供される環状ディスクの側面
図。
【図17】従来の吸排気弁駆動制御装置の断面図。
【図18】図17のF−F線断面図。
【符号の説明】
21…駆動軸 22…カムシャフト 27…フランジ部 29…環状ディスク 30,33…係合溝 30a,30b、33a,33b…対向内面 32…フランジ部 36,37…ピン 36a,37a…係合部 36b,36c、37b,37c…両側面 39…駆動機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関の回転に同期して回転する駆動軸
    と、該駆動軸の外周に相対回動可能に配設され、かつ外
    周面で吸排気弁を駆動するカムと、該カムの端部に有す
    るフランジ部に対向配置され、かつ前記駆動軸に連結固
    定されたフランジ部と、前記両フランジ部の間に配設さ
    れて、駆動軸の軸心に対して偏心揺動可能な環状ディス
    クと、該環状ディスクの両側部に互いに反対方向に突設
    されて、前記両フランジ部に形成された各係合溝内に夫
    々係入するピンと、前記環状ディスクを機関運転状態に
    応じて揺動させる駆動機構とを備えた吸排気弁駆動制御
    装置であって、前記各ピンを環状ディスクに回転自在に
    設けると共に、前記各ピンの先端側に前記各係合溝に係
    合する2面巾状の係合部を設け、かつ該係合部の各係合
    溝の対向内面と当接する両側面を湾曲状に形成したこと
    を特徴とする内燃機関の吸排気弁駆動制御装置。
JP3827593A 1993-02-26 1993-02-26 内燃機関の吸排気弁駆動制御装置 Pending JPH06248920A (ja)

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