JPH0624985B2 - 球形を呈したマグヘマイト粒子粉末及びその製造法 - Google Patents

球形を呈したマグヘマイト粒子粉末及びその製造法

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JPH0624985B2
JPH0624985B2 JP61158266A JP15826686A JPH0624985B2 JP H0624985 B2 JPH0624985 B2 JP H0624985B2 JP 61158266 A JP61158266 A JP 61158266A JP 15826686 A JP15826686 A JP 15826686A JP H0624985 B2 JPH0624985 B2 JP H0624985B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、Si含有量がFeに対し 0.1〜5.0 原子%であっ
て、粒子表面が飽和脂肪酸で被覆されており、且つ、電
気抵抗が1013〜1015Ωcmであり、しかも、温度安定性に
優れている球形を呈したマグヘマイト粒子からなる球形
を呈したマグヘマイト粒子粉末及びその製造法に関する
ものである。
その主な用途は、静電複写用の絶縁性磁性トナー用材料
粒子粉末である。
〔従来の技術〕
近年、静電複写機の普及はめざましく、それに伴い、現
像剤である磁気トナーの研究開発が盛んであり、その特
性向上が要求されている。
静電複写機用に用いられる現像剤は、インキ成分である
トナーとトナーを搬送するキャリアとからなり、従来あ
ら一般に使用されているこの種の現像剤には、トナーと
キァリアとが混合している二成分系現像剤とキャリア機
能を具備している一成分系現像剤とがある。
二成分系現像剤は、キャリアに一定粒度の鉄粉、ガラス
ビーズ等を用いて潜像へトナーを供給するものである。
一方、一成分系現像剤は、磁性トナーと呼ばれ、トナー
自身が感磁性を持つことにより、キャリアを用いること
なく、トナー自身で搬送と現像を行うものであり、磁性
粒子粉末を合成樹脂中に分散させた一定粒度の粉末であ
る。
一成分系現像剤には、大別して導電性磁性トナーと絶縁
性磁性トナーとがあり、普通紙への複写が可能なことか
ら後者が広く活用されている。
絶縁性磁性トナーは、例えば、静電気学会誌第7巻第4
号(1983年)の第238 頁の「‥‥(2)絶縁性磁性トナー
樹脂中に磁性粉末を含有せしめて1013Ωcm以上の比抵
抗に設定せしめる。‥‥」なる記載の通り、電気抵抗が
1013Ωcm以上であることが必要であるが、その為には、
樹脂中に分散させる磁性粒子粉末の電気抵抗が出来るだ
け高く、長期に亘り安定であることが強く要求されてい
る。
即ち、樹脂自体は1015Ωcm程度を示す高絶縁体である
が、樹脂中に多量(30〜60重量%)に含有される磁性粒
子粉末の電気抵抗は 107Ωcm程度と低い為、得られる磁
性トナーの電気抵抗は一般に樹脂のそれより低くなって
しまうからである。
また、磁性トナーは、製造時及び現像時に高温にさらさ
れる為、磁性トナー用材料粉末である磁性粒子粉末は、
温度安定性に優れていることが強く要求されている。
即ち、磁性トナーは、マグヘマイト粒子等の磁性粒子粉
末と樹脂とを加熱溶融混練し、冷却固化させた後、粉砕
し、更に、加熱された熱気流中に噴霧状にして通過させ
て球状化処理を行うことにより製造されている。また、
現像に際しては、磁性トナーを定着する為に熱定着や圧
力定着が行われる。
従来、セピア色の磁性トナー用磁性粒子粉末として一般
に茶褐色を呈する粒状又は立方状のマグヘマイト粒子が
広く使用されており、該マグヘマイト粒子は、一般に第
一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液との反応により得られた
水酸化第一鉄コロイドを含む懸濁液に空気等の酸素含有
ガスを通気することにより、水溶液中から出発原料粒子
としてのマグネタイト粒子を生成させ、次いで、該マグ
ネタイト粒子粉末を空気中で加熱酸化することにより製
造されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
電気抵抗が高く長期に亘り安定であり、しかも、温度安
定性に優れたマグヘマイト粒子粉末は、現在、最も要求
されているところであるが、前述した公知方法により得
られるマグヘマイト粒子粉末の電気抵抗は前述した通り
107Ωcm程度と低いものであり、また、温度安定性も優
れたものとは言い難い。即ち、公知方法により得らレた
セピア色のマグヘマイト粒子粉末は、 550℃程度の高温
になるとヘマタイトとなり赤褐色に変色すると同時に磁
性を失い、例えば飽和磁化が低下して5emu/g程度とな
ってしまう。
上述した通り、電気抵抗が高く長期に亘り安定であり、
しかも温度安定性に優れたマグネタイト粒子粉末を製造
する方法の確立が強く要望されている。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明者は、電気抵抗が高く長期に亘り安定であり、し
かも、温度安定性に優れたマグヘマイト粒子粉末を製造
する方法について種々検討を重ねた結果、本発明に到達
したのである。
即ち、本発明は、Si含有量がFeに対し0.1〜5.0原子%で
あって、粒子表面が飽和脂肪酸で被覆されており、且
つ、電気抵抗が1013〜1015Ωcmであり、しかも、温度安
定性に優れていることを特徴とする球形を呈したマグヘ
マイト粒子からなる球形を呈したマグヘマイト粒子粉末
及び第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中の第一鉄塩に
対し0.80〜0.99当量の水酸化アルカリとを反応させて得
られた水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応水溶液
に加熱しながら酸素含有ガスを通気して上記水酸化第一
鉄コロイドを酸化するにあたり、前記水酸化アルカリ又
は前記水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩水溶液のい
ずれかにあらかじめ水可溶性ケイ酸塩をFeに対しSi換算
で 0.1〜5.0 原子%添加し、次いで、70〜100 ℃の温度
範囲で加熱しながら酸素含有ガスを通気した後、該加熱
酸化条件と同一の条件下で水酸化第一鉄コロイドを酸化
後の反応母液中に残存する第一鉄塩に対し1.00当量以上
の水酸化アルカリを添加することにより球形を呈したSi
を含有するマグネタイト粒子を生成させ、次いで、該球
形を呈したSiを含有するマグネタイト粒子を空気中 300
〜400 ℃で加熱酸化することにより球形を呈したSiを含
有すマグヘマイト粒子を得、該球形を呈したSiを含有す
るマグヘマイト粒子と飽和脂肪酸とを撹拌混合すること
により上記球形を呈したSiを含有するマグヘマイト粒子
の粒子表面を飽和脂肪酸で被覆することよりなる球形を
呈したマグヘマイト粒子からなる球形を呈したマグヘマ
イト粒子粉末の製造法である。
〔作 用〕
先ず、本発明において最も重要な点は、飽和脂肪酸で処
理するにあたり、被処理マグヘマイト粒子として第一鉄
塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中の第一鉄塩に対し0.80〜
0.99当量の水酸化アルカリとを反応させて得られた水酸
化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応水溶液に加熱しな
がら酸素含有ガスを通気して上記水酸化コロイドを酸化
するにあたり、前記水酸化アルカリ又は前記水酸化第一
鉄コロイドを含む第一鉄塩水溶液のいずれかにあらかじ
め水可溶性ケイ酸塩をFeに対しSi換算で0.1〜5.0 原子
%添加し、次いで、70〜100 %の温度範囲で加熱しなが
ら酸素含有ガスを通気した後、該加熱酸化条件と同一の
条件下で水酸化第一鉄コロイドを酸化後の反応母液中に
残存する第一鉄塩に対し1.00当量以上の水酸化アルカリ
を添加することにより球形を呈したSiを含有するマグネ
タイト粒子を生成させ、該球形を呈したSiを含有するマ
グネタイト粒子を空気中 300〜400 ℃で加熱酸化するこ
とにより得られた球形を呈したSiを含有するマグヘマイ
ト粒子を用いた点である。
本発明において、電気抵抗が高く長期に亘り安定である
理由については未だ明らかではないが、本発明者は、被
処理粒子として用いた球形を呈したSiを含有するマグヘ
マイト粒子の球形性が向上したことに起因してマグヘマ
イト粒子の粒子表面に飽和脂肪酸が疎水基であるアルキ
ル基を粒子表面から外へ向けて均一且つ緻密な状態で強
固に配向吸着されている為であろうと考えている。
また、本発明において、温度安定性が優れたマグヘマイ
ト粒子が得られる理由については未だ明らかではない
が、本発明者は、球形を呈したマグヘマイト粒子の球形
性が向上したことに起因して粒子の表面活性が小さくな
ったこと及びマグヘマイト粒子中に含有されるSiの作用
によるものと考えている。
従来、磁性粒子粉末を脂肪酸又はその塩等で被覆するこ
とは種々試みられており、例えば、特開昭58-14773号公
報、特開昭61-53654公報、特開昭54-139544 号公報、特
開昭56-64348号公報及び特開昭56-129857 号公報に記載
の方法があるが、いずれの場合にも、電気抵抗が十分高
く長期に亘り安定な磁性粒子は未だ得らえていない。
従来、球形を呈したマグネタイト粒子を得る方法として
は例えば、特開昭49-35900公報及び特開昭60-71529号公
報に記載の方法があり、またマグネタイト粒子の生成に
あたり、水可溶性ケイ酸塩を添加するものとしては、例
えば、特公昭55-28203号公報及び特開昭58-2226 号公報
に記載の方法がある。しかしながら、これらマグネタイ
ト粒子を加熱酸化して得られるマグヘマイト粒子を脂肪
酸で処理することについては何ら記載されておらず、事
実、後述の比較例に示す通り、電気抵抗が低いものであ
り、しかも、温度安定性に優れたものとは言い難いもの
である。
次に、本発明実施にあたっての諸条件について述べる。
本発明における第一鉄塩水溶液としては、硫酸第一鉄、
塩化第一鉄等が用いられる。
本発明における水酸化アルカリは、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム等のアルカリ金属の水酸化物、水酸化マ
グネシウム、水酸化カルシウム等のアルカリ土類金属の
水酸化物を使用することができる。
本発明における水酸化第一鉄コロイドを沈澱させる為に
使用する水酸化アルカリの量は、第一鉄塩水溶液中のFe
2+に対し0.80〜0.99当量である。
0.80当量未満又は0.99当量を越える場合には、球形を呈
したマグネタイト粒子を生成することが困難である。
本発明における水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄反応
水溶液に酸素含有ガスを通気する際の反応温度は70℃〜
100 ℃である。
70℃未満である場合には、針状晶ゲータイト粒子が混在
し、100 ℃を越える場合でも球形を呈したマグネタイト
粒子は生成するが工業的ではない。
酸化手段は酸素含有ガス(例えば空気)を液中に通気す
ることに行う。
本発明において使用される水可溶性ケイ酸塩としてはナ
トリウム、カリウムのケイ酸塩がある。
水可溶性ケイ酸塩の添加量は、Feに対してSi換算で 0.1
〜5.0 原子%である。
0.1 原子%未満である場合には、本発明の目的とする球
形性の優れた球形を呈したマグネタイト粒子粉末を得る
ことが出来ない。
5.0 原子%を越える場合には、添加した水可溶性ケイ酸
塩が単独で析出し、球形を呈したマグネタイト粒子中に
混在する。
本発明における水可溶性ケイ酸塩は、生成する球形を呈
したマグネタイト粒子の形状に関与するものであり、従
って、水可溶性ケイ酸塩の添加時期は、水酸化第一鉄コ
ロイドを含む第一鉄塩反応水溶液中に酸素含有ガスを通
気してマグネタイト粒子を生成する前であることが必要
であり、水酸化アルカリ又は、水酸化第一鉄コロイドを
含む第一鉄塩反応水溶液のいずれかに添加することがで
きる。
第一鉄塩水溶液中に水可溶性ケイ酸塩を添加する場合に
は、水可溶性ケイ酸塩を添加すると同時にSiO2として析
出する為、球形性の向上したマグネタイト粒子を得るこ
とができない。
添加した水可溶性ケイ酸塩は、ほぼ全量が生成マグネタ
イト粒子粉末中に含有され、後出実施例に示される通
り、得られたマグネタイト粒子粉末は、添加量とほぼ同
量を含有している。
本発明における水酸化第一鉄コロイドの酸化後の母液中
にざ存するFe2+に対して添加する水酸化アルカリの量
は、1.00当量以上である。
1.00当量未満ではFe2+が全量沈澱しない。1.00当量以上
の工業性を勘案した量が好ましい量である。
本発明における反応母液中に残存するFe2+に対し水酸化
アルカリを添加する際の反応温度及び酸化手段は、前出
水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応水溶液に酸素
含有ガスを通気する際の条件と同一でよい。
本発明におけるマグヘマイト粒子の加熱酸化温度は 300
〜400 ℃である。
300 ℃未満である場合には、マグヘマイト粒子の酸化反
応が遅くマグヘマイト粒子の生成に長時間を要する。
400 ℃を越える場合には、マグネタイトの酸化反応が急
激に生起する為、生成マグネヘマイトからヘマタイトへ
の変態が促進される。
本発明における脂肪酸の種類としては、飽和脂肪酸を用
いることができ、殊に、直鎖型飽和脂肪酸が好ましく、
具体的にはラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ステアリン酸等が使用できる。
飽和脂肪酸の量は、被処理粒子であるマグヘマイト粒子
の粒子表面に飽和脂肪酸の単分子層膜を形成する為に必
要な量以上である。
即ち、単分子層膜を形成する為に必要な飽和脂肪酸の量
(W)は、次式により求めることができる。
但し、 M :飽和脂肪酸の分子量(g) S :被処理粒子マグネタイト粒子のN2吸着によるBET 法
比表面積(cm2/g) A :飽和脂肪酸の吸着占有断面積(Å2) 飽和脂肪酸の量が、単分子層膜を形成する為に必要な量
未満である場合には、電気抵抗が高いマグヘマイト粒子
を得ることができない。単分子層膜を形成する為に必要
な量以上であれば本発明の目的を達成することができる
が必要以上に添加する意味がなく、またマグヘマイト粒
子の粒子表面に吸着しない余分の飽和脂肪酸が多量に存
在することとなり、該マグヘマイト粒子を用いて得られ
た磁気トナーの帯電特性に影響を及ぼすこととなる。得
られる飽和脂肪酸で被覆されたマグヘマイト粒子の絶縁
性及び安定性を考慮すればその上限は、単分子層膜を形
成する為に必要な量の2倍量で充分である。
本発明における球形を呈したSiを含有するマグヘマイト
粒子と飽和脂肪酸との撹拌混合は、乾燥した球形を呈し
たSiを含有するマグヘマイト粒子と飽和脂肪酸とを該飽
和脂肪酸の融点以上の温度に加熱しながら不活性ガス雰
囲気中で行うのが好ましい。
〔実施例〕
次に、実施例並びに比較例により本発明を説明する。
尚、以下の実施例並びに比較例における平均粒子径は B
ET法により、カサ密度はJIS K 5101に記載の方法により
測定し、粒子形態は電子顕微鏡により観察した。
粒子中のSi量は、「螢光X線分析装置3063M 型」(理学
電機工業製)を使用し、JIS K 0119の「けい光X線分析
通則」に従って、螢光X線分析を行うことにより測定し
た。
電気抵抗は、温度20℃、湿度65%の条件下で一晩放置し
たマグヘマイト粒子を用い、該マグヘマイト粒子を充填
率2〜2.5 g/cm2となるように径1.8cmの一対の電極間に
0.2 cmの一定距離ではさんだ後、電圧を25 Vあるいは50
0 V に印加して高抵抗計4329 A (横河ヒュレットパッ
カード社製)で測定した。電気抵抗の安定性は、温度20
℃、湿度65%の条件下で10日間放置した時の電気抵抗の
値で示した。
温度安定性は、マグヘマイト粒子を空気中 400℃の温度
で30分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁化σs 値で
示した。飽和磁化σs 値が低い程、マグヘマイト粒子が
変態したことを示す。
〈マグネタイト粒子粉末の製造〉 実施例1〜10、比較例1〜4; 実施例1 Fe2+ 1. mol/を含む硫酸第一鉄水溶液20を、あ
らかじめ、反応器中に準備されたFeに対しSi換算で 0.3
原子%を含むようにケイ酸ソーダ(3号)(Si28.55wt
%)18.9gを添加して得られた2.64-NのNaOH水溶液20
に加え(Fe2+に対し0.95当量に該当する。)、pH 6.9、
温度90℃においてFe(OH)2 を含む第一鉄塩水溶液の生成
を行った。
上記Fe(OH)2 を含む第一鉄塩水溶液に温度90℃において
毎分 100の空気を 240分間通気してマグネタイト粒子
を含む第一鉄塩水溶液を生成した。
次いで、上記マグネタイト粒子を含む第一鉄塩水溶液に
1.58-NのNaOH水溶液2加え(Fe2+に対し1.05当量に該
当する。)、pH 11.8 、温度90℃において毎分20の空
気を60分間通気してマグネタイト粒子を生成した。
生成粒子は、常法により、水洗、別、乾燥、粉砕し
た。
得られたマグネアチト粒子粉末は、図1に示す電子顕微
鏡写真(×20000)から明らかに通り、粒子相互間のから
み合い等がなく、平均粒子径が0.20μmの球形を呈した
粒子であった。
また、この球形を呈したマグネタイト粒子粉末は、螢光
X線分析の結果、Feに対しSiを0.29原子%含有したもの
であって、カサ密度0.57g/cm3、吸油量17 ml/100
g、 L値34.8であった。
実施例2〜10 水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反応水溶液の生成
における第一鉄塩水溶液の種類、濃度並びに使用量、水
酸化アルカリの種類、濃度並びに使用量、水可溶性ケイ
酸塩の種類、添加量並びに添加時期、残存Fe2+の沈澱に
おける水酸化アルカリの種類並びに使用量及び各工程に
おける反応温度を種々変化させた以外は実施例1と同様
にしてマグネタイト粒子粉末を得た。
この時の主要製造条件及び生成マグネタイト粒子粉末の
諸特性を表1に示す。
実施例2〜10で得られたマグネタイト粒子粉末は、電気
顕微鏡観察の結果、いずれも粒子相互間のからみ合い等
がなく球形を呈した粒子であった。
実施例3で得られたマグネタイト粒子粉末の電子顕微鏡
写真(×20000)を図2に示す。
比較例1 Fe2+ 1.5 mol/を含む硫酸第一鉄水溶液20を、あら
かじめ、反応器中に準備された3.45-NのNaOH水溶液20
に加え(Fe2+に対し1.15当量に該当する。)、pH 12.8
、温度90℃においてFe(OH)2を含む第一鉄塩水溶液の生
成を行った。
上記Fe(OH)を含む第一鉄塩水溶液に温度90℃において
毎分 100の空気を 220分間通気してマグネタイト粒子
を生成した 得られたマグネタイト粒子粉末は、図3に示す電子顕微
鏡写真(×20000)から明らかな通り、六面体を呈した粒
子であった。
この六面体を呈したマグネタイト粒子粉末は、平均粒子
径が0.17μmであり、カサ密度0.25g/cm3、吸油量29
ml/100g、 L値40.1であった。
比較例2 Fe2+ 1.5 mol/を含む硫酸第一鉄水溶液20を、あら
かじめ、反応器中に準備された1.92-NのNaOH水溶液20
に加え(Fe2+に対し0.64当量に該当する。)、pH 4.8、
温度90℃においてFe(OH)を含む第一鉄塩水溶液の生成
を行った。
上記Fe(OH)を含む第一鉄塩水溶液に温度90℃において
毎分 100の空気を 190分間通気してマグネタイト粒子
を生成した。
得られたマグネタイト粒子粉末は、図4に示す電子顕微
鏡写真(×20000)から明らかな通り、不定形粒子であ
った。
この不定形のマグネタイト粒子粉末は、平均粒子径が0.
19μmであり、カサ密度0.34g/cm3、吸油量27ml/1
00g、 L値39.0であった。
比較例3 Fe2+ 1.5 mol/を含む硫酸第一鉄水溶液20を、あら
かじめ、反応器中に準備された2.85-NのNa2CO3水溶液20
に加え(Fe2+に対し0.95当量に該当する。)、pH 6.
6、温度90℃においてFeCOを含む第一鉄塩水溶液の生
成を行った。
上記FeCOを含む第一鉄塩水溶液に温度90℃において毎
分 100の空気を 240分間通気してマグネタイト粒子を
含む第一鉄塩水溶液を生成した。
次いで、上記マグネタイト粒子を含む第一鉄塩水溶液に
1.58-NのNaOH水溶液2を加え(Fe2+に対し1.05当量に
該当する。)、pH 11.6 、温度90℃において毎分20の
空気を60分間通気してマグネタイト粒子を生成した。
生成粒子は、常法により、水洗、別、乾燥、粉砕し
た。
得られたマグネタイト粒子粉末は、図5に示す電子顕微
鏡写真(×20000)に示す通り、不定形で球形とは言い
難い粒子であった。
このマグネタイト粒子粉末の粒子径は0.12μmであり、
カサ密度0.29g/cm3、吸油量23ml/100g、 L値38.4
であった。
比較例4 水可溶性ケイ酸塩を添加しなかった以外は実施例1と同
様にしてマグネタイト粒子を生成した。
得られたマグネタイト粒子の粒子径は0.19μmであっ
て、カサ密度0.52g/cm3、吸油量19 ml/100g、 L値
36.0であった。
<マグヘマイト粒子粉末の製造> 実施例11〜20、比較例5〜8; 実施例11 実施例1で得られた球形を呈したマグネタイト粒子100g
を電気炉を用い、空気中、 370℃で60分間加熱酸化して
マグヘマイト粒子粒子を得た。
得られたマグヘマイト粒子粒子粉末は、図6に示す電子
顕微鏡写真(×20,000)から明らかな通り、粒子相互間
の凝集等がなく粒度が均斉であって、平均粒子径が0.21
μmの球形を呈した粒子であった。
また、この球形を呈したマグヘマイト粒子粉末は螢光X
線分析の結果、Feに対しSiを0.30原子%含有したもので
あって、カサ密度0.58g/cm3であり、電気抵抗は 5.3×1
0Ωcmであった。
上記球形を呈したマグヘマイト粒子粉末30g を空気中40
0 ℃で30分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁化σs
は76 emu/gであり、温度安定性に優れていた。
実施例12〜20 マグネタイト粒子の種類及び加熱酸化温度を種々変化さ
せた以外は実施例11と同様にしてマグヘマイト粒子を得
た。
この時の主要製造条件及び諸特性を表2に示す。
実施例12〜20で得られたマグヘマイト粒子は、電子顕微
鏡観察の結果、いずれも粒子相互間のからみ合い等がな
く球形を呈した粒子であった。
実施例13で得られたマグヘマイト粒子粉末の電子顕微鏡
写真(×20,000)を図7に示す。
比較例5 比較例1で得られたマグネタイト粒子100gを電気炉を用
い空気中、350 ℃で60分間加熱酸化してマグヘマイト粒
子を得た。
得られたマグヘマイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結
果、粒子が互いに凝集した六面体粒子であって、粒度が
不均斉であり、平均粒子径が0.18μm、カサ密度が0.25
g/cm3、電気抵抗は 4.2×10Ωcmの粒子であった。
上記六面体を呈したマグヘマイト粒子粉末30g を空気中
400℃で30分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁化σ
s は55 emu/gであった。
比較例6 比較例2で得られたマグネタイト粒子100gを電気炉を用
い空気中、350 ℃で60分間熱酸化してマグヘマイト粒子
を得た。
得られたマグヘマイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結
果、粒子が互いに凝集した不定形粒子であって、粒度が
不均斉であり、平均粒子径が0.20μm、カサ密度が0.35
g/cm3、電気抵抗は 6.2×10Ωcmの粒子であった。
上記不定形のマグヘマイト粒子粉末30g を空気中 400℃
で30分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁化σs は50
emu/gであった。
比較例7 比較例3で得られたマグネタイト粒子100gを電気炉を用
い空気中、350 ℃で60分間熱酸化してマグヘマイト粒子
を得た。
得られたマグヘマイト粒子粉末は、電子顕微鏡観察の結
果、粒子が互いに凝集した不定形粒子であって、粒度が
不均斉であり、平均粒子径が0.14μm、カサ密度が0.30
g/cm3、電気抵抗は 4.2×10Ωcmの粒子であった。
上記不定型のマグヘマイト粒子粉末30g を空気中 400℃
で30分間加熱して得られた粒子粉末の飽和磁化σs は52
emu/gであった。
比較例8 比較例4で得られたマグネタイト粒子100gを電気炉を用
い空気中、350 ℃で30間加熱酸化してマグヘマイト粒子
を得た。
得られたマグヘマイト粒子粉末は、平均粒子径が0.20μ
m、カサ密度が0.53g/cm3であり、電気抵抗が 6.5×10
Ωcmの粒子であった。
上記マグヘマイト粒子粉末30gを空気中 400℃で30分間
加熱して得られた粒子粉末の飽和磁化σsは52 emu/gで
あった。
〈マグヘマイト粒子の脂肪酸による被覆処理〉 実施例21〜30、比較例9〜12; 実施例21 実施例11の球形を呈したSiを含有するマグヘマイト粒子
を用い、該マグヘマイト粒子2000gとステアリン酸27.8
g(単分子層膜被覆相当量の1.2 倍に該当する。)とを
温度 120℃で30間N2ガス流下撹拌混合した。
得られたステアリン酸で被覆された球形を呈したSiを含
有するマグヘマイト粒子の電気抵抗は1.2 ×1015Ωcmと
高いものであり、10日間放置後の電気抵抗は1.3 ×1015
Ωcmと安定なものであった。また、このマグヘマイト粒
子30g を空気中、400 ℃で30分間加熱して得られた粒子
粉末の飽和磁化σs は 76 emu/gであった。
実施例22〜30、比較例9〜12 マグヘマイト粒子の種類、脂肪酸の種類、量並びに加熱
温度を種々変化させた以外は実施例21と同様にして脂肪
酸で被覆されたマグヘマイト粒子を得た。この時の主要
製造条件及び諸特性を表3に示す。
〔効 果〕 本発明に係る球形を呈したSiを含有するマグヘマイト粒
子粉末は、電気抵抗が高く長期に亘り安定であり、しか
も、温度安定性に優れたものであるから、現在、最も要
求されている静電複写用の磁性トナーの材料粒子粉末と
して好適である。
磁性トナーの製造に際して、本発明により得られた球形
を呈したSiを含有するマグヘマイト粒子を用いた場合に
は、電気抵抗が高く長期に亘り安定な絶縁性磁性トナー
を得ることができ、また、温度安定性に優れている為、
磁性トナーの製造時、現像時に変色及び磁気特性の低下
等を惹起することがない。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図5は、いずれもマグネタイト粒子粉末の粒子
形態(構造)を示す電子顕微鏡写真(×20,000)であ
り、図1及び図2はそれぞれ実施例1及び実施例3で得
られた球形を呈したマグネタイト粒子粉末、図3は比較
例1で得られた六面体を呈したマグネタイト粒子粉末、
図4は比較例2で得られた不定形のマグネタイト粒子粉
末、図5は比較例3で得られた球形性の不充分なマグネ
タイト粒子粉末である。 図6及び図7は、いずれも球形を呈したマグヘマイト粒
子粉末の粒子形態(構造)を示す電子顕微鏡写真(×2
0,000)であり、図6及び図7は、それぞれ実施例11及
び実施例13で得られたマグヘマイト粒子粉末である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Si含有量がFeに対し 0.1〜5.0 原子%であ
    って、粒子表面が飽和脂肪酸で被覆されており、且つ、
    電気抵抗が1013〜1015Ωcmであり、しかも、温度安定性
    に優れていることを特徴とする球形を呈したマグヘマイ
    ト粒子からなる球形を呈したマグヘマイト粒子粉末。
  2. 【請求項2】第一鉄塩水溶液と該第一鉄塩水溶液中の第
    一鉄塩に対し0.80〜0.99当量の水酸化アルカリとを反応
    させて得られた水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩反
    応水溶液に加熱しながら酸素含有ガスを通気して上記水
    酸化第一鉄コロイドを酸化するにあたり、前記水酸化ア
    ルカリ又は前記水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩水
    溶液のいずれかにあらかじめ水可溶性ケイ酸塩をFeに対
    しSi換算で 0.1〜5.0 原子%添加し、次いで、70〜100
    ℃の温度範囲で加熱しながら酸素含有ガスを通気した
    後、該加熱酸化条件と同一の条件下で水酸化第一鉄コロ
    イドを酸化後の反応母液中に残存する第一鉄塩に対し1.
    00当量以上の水酸化アルカリを添加することにより球形
    を呈したSiを含有するマグネタイト粒子を生成させ、次
    いで、該球形を呈したSiを含有するマグネタイト粒子を
    空気中 300〜400 ℃で加熱酸化することにより球形を呈
    したSiを含有するマグヘマイト粒子を得、該球形を呈し
    たSiを含有するマグヘマイト粒子と飽和脂肪酸とを撹拌
    混合することにより上記球形を呈したSiを含有するマグ
    ヘマイト粒子の粒子表面を飽和脂肪酸で被覆することを
    特徴とする球形を呈したマグヘマイト粒子からなる球形
    を呈したマグヘマイト粒子粉末の製造法。
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