JPH0625207B2 - 撥水撥油性共重合体の製造法 - Google Patents

撥水撥油性共重合体の製造法

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JPH0625207B2
JPH0625207B2 JP60131683A JP13168385A JPH0625207B2 JP H0625207 B2 JPH0625207 B2 JP H0625207B2 JP 60131683 A JP60131683 A JP 60131683A JP 13168385 A JP13168385 A JP 13168385A JP H0625207 B2 JPH0625207 B2 JP H0625207B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、撥水撥油性共重合体の製造法に関する。更に
詳しくは、高度な撥水撥油性能を示し、ソルベント型撥
水撥油剤を形成し得るパーフルオロアルキル基含有共重
合体の製造法に関する。
〔従来の技術〕
ソルベント型撥水撥油剤としては、含フッ素重合性単量
体とその共単量体との種々の共重合体が提案されている
が、パークロルエチレン溶媒中での撥水性が十分なもの
が得られていない。例えば、共単量体として塩化ビニリ
デン10〜60重量%およびアルキル(メタ)アクリレート
2〜15重量%を用い、1,1,1,-トリクロルエタン溶媒中6
5℃で15時間共重合させた共重合体(特公昭53-22547号
公報)、共単量体にベンジル(メタ)アクリレートを用
い、同じ溶媒中65℃で15時間共重合させた共重合体(同
53-3759号公報)、共単量体にアルキルビニルエーテル
を0.5〜50重量%用い、同じ溶媒中70℃で16時間共重合
させた共重合体(同49-45758号公報)などから調製され
た撥水撥油剤は、いずれも1,1,1,-トリクロルエタン中
で撥水撥油性能が測定されており、これをパークロルエ
チレン中で測定すると、十分な撥水撥油性、特に撥水性
を示さない。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者は、パークロルエチレン中における撥水撥油性
は、撥水撥油剤の有効成分たる共重合体の分子量と相関
関係にあるのではないかと考え、1,1,2-トリクロル-1,
2,2-トリフルオロエタン溶液(20℃)における固有粘度
との関係からの検討を試みた。
従来から、この溶媒溶液における撥水撥油性共重合体の
固有粘度の測定例が知られており、例えば、0.1〜0.2
(特公昭47-9416号公報)、0.27〜0.465(同47-40466号
公報)、0.68〜0.22(同47-40465号公報)などの記載が
みられ、特に最後の公報には0.8以下が好ましいと記載
されている。
こうした知見とは異なり、本発明者が分子量との関係に
ついて検討を進めた結果、この固有粘度が1.50以上、好
ましくは2.00以上のフルオロアルキル基含有共重合体
が、パークロルエチレン中においてもすぐれた撥水撥油
性、特に撥水性を示すことを見出した。
このような高分子量の共重合体は、従来の重合法では重
合温度が高かったりあるいは用いられる重合性単量体や
溶媒の連鎖移動が水大きかったりして得られ難かった
が、特定の重合開始剤を用い、60℃以下の重合温度で共
重合反応させることにより、それの製造が可能となっ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
従って、本発明は、1,1,2-トリクロル-1,2,2-トリフロ
オロエタン溶液(20℃)における固有粘度が1.50以上で
ある撥水撥油性共重合体の製造法に係り、かかる撥水撥
油性共重合体の製造は、フルオロアルキル基含有重合性
単量体およびその共単量体を、10時間半減期が60℃以下
である重合開始剤の存在下に、60℃以下の重合温度で共
重合させることにより行われる。
フルオロアルキル基含有重合性単量体としては、例えば
次のようなものが用いられる。ここで、Rは水素原子ま
たはメチル基である。
CH2=CRCOO(CH2)2C6F13 CH2=CRCOO(CH2)2C8F17 CH2=CRCOO(CH2)2C10F21 CH2=CRCOO(CH2)2C12F25 CH2=CRCOO(CH2)2(CF2)6CF(CF3)2 CH2=CRCOO(CH2)2N(CH3)SO2C8F17 CH2=CRCOOCH2C7F15 CH2=CRCOOCH2C9F19 CH2=CRCOOCH2(CF2)10H CH2=CRCOOCH2(CF2)10CF2Cl CH2=CRCOOCH2CF(CF3)(OC3F6)3OC3F7 これらのフルオロアルキル基含有重合性単量体と共重合
される共単量体としては、例えばハロゲン化ビニル、ハ
ロゲン化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸または
メタクリル酸のアルキル、シクロアルキル、アリールま
たはアリルエステル類、スチレン、α−メチルスチレ
ン、アルキルビニルエーテル、アルキルビニルケトン、
ブタジエン、イソプレン、クロロプレン、ポリアルキレ
ングリコールのアクリレートまたはメタクリレート、カ
ルボン酸ビニルエステル、p−ビニルベンゼンスルホン
酸、2−ヒドロキシエチルメタクリレートのリン酸エス
テルなどが挙げられ、好ましくは塩化ビニリデン、アク
リル酸またはメタクリル酸のエステル類が用いられる。
これらの各種共単量体は、一般に約10〜70重量%、好ま
しくは約20〜60重量%の割合で共重合される。
共重合反応は、1,1,2-トリクロル-1,2,2-トリフオロエ
タン、1,1,2,2-テトラクロル-1,2-ジフルオロエタンな
どのフッ素・塩素系溶媒中で、10時間半減期が60℃以下
である重合開始剤、例えばビス(4-第3ブチルシクロヘ
キシル)パーオキシジカーボネート、イソブチルパーオ
キサイド、2,4−ジクロルベンゾイルパーオキサイド、
o−メチルベンゾイルパーオキサイド、トリメチルペン
チルパーオキシフェノキシアセテート、クミルパーオキ
シネオデカノエート、第3ブチルパーオキシピバレー
ト、ジメトキシブチルジカーボネート、ジ(2-エチルヘ
キシル)パーオキシジカーボネート、ジイソプロピルパ
ーオキシジカーボネートなどを用い、60℃以下、好まし
くは50℃以下の重合温度で行われる。
これらの重合開始剤の中で、ビス(4-第3ブチルシクロ
ヘキシル)パーオキシジカーボネートは、室温で固体の
ため取扱いが容易であり、またフッ素・塩素系溶媒への
溶解性が高く、その分解物はアルコール、エーテルなど
であって酸性物質を含まないので、特に好ましい重合開
始剤として用いられる。
重合反応液は、固形分濃度が約40重量%程度の共重合体
溶液として得られるので、これを一旦重合溶媒として用
いられた溶媒で固形分濃度が約15重量%程度になる迄希
釈した後、約0.5重量%迄パークロルエチレンで希釈し
て撥水撥油剤を調製する。
このようにして調製された撥水撥油剤は、ソルベント
系、特にパークロルエチレン系となし得る撥水撥油剤と
して、木綿、羊毛、絹、ポリエステル、ポリアミド、再
生セルロースなどの各種繊維またはこれらの混紡の織
布、皮革などの被処理物に、噴霧、浸漬、その他任意の
手段を用いて適用される。
〔発明の効果〕
本発明に係る撥水撥油性共重合体は、ドライクリーニン
グ溶剤であるパークロルエチレン系の撥水撥油剤として
調製した場合、すぐれた撥水撥油性を示し、特に従来の
ものにはみられない良好な撥水性を示している。
〔実施例〕 次に、実施例について本発明を説明する。
実施例 1 容量250mlのセパラブルフラスコに、パーフルオロオク
チルエチルアクリレート(FAAc)20g、塩化ビニリデン
20gおよび1,1,2-トリクロル-1,2,2-トリフルオロエタ
ン(R-113)60gを仕込み、十分に窒素置換した後、重
合開始剤としてビス(4-第3ブチルシクロヘキシル)パ
ーオキシジカーボネート0.5gを加え、還流条件下に16
時間反応させ、ガスクロマトグラフィーですべての単量
体成分が消失したのを確認して重合反応を終了させた。
固形分濃度40.16重量%の共重合体溶液が得られ、これ
を固形分濃度15重量%迄R-113で希釈し、次いで固形分
濃度0.5重量%迄パークロルエチレンで希釈した。この
希釈液中に綿布またはポリエステル布を浸漬、乾燥し
て、撥水撥油処理を行なった。これらの撥水撥油処理さ
れた布について、撥水性についてはJIS L-1006スプレー
法により、また撥油性についてはn−ヘプタン−ヌジョ
ール法によりそれぞれ測定した。なお、[η]は、1,1,
2-トリクロル-1,2,2-トリフルオロエタン溶液(20℃)
における共重合体の固有粘度である。
実施例2〜8 実施例1において、重合開始剤の使用量を1gに変更す
ると共に、共単量体の種類および使用量、溶媒の種類お
よび重合温度などを変更して共重合反応を行ない、得ら
れた共重合体溶液から調製された撥水撥油剤について、
撥水撥油性能を測定した。ただし、実施例6において
は、FAAcが24g用いられた。
比較例1〜7 実施例2〜8において、比較例5以外は重合開始剤をア
ゾビスイソブチロニトリルに変更し、60℃以上での共重
合反応を行ない、得られた共重合体溶液から調製された
撥水撥油剤について、撥水撥油性能を測定した。
以上の各実施例および比較例で得られた結果は、次の表
に示される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フルオロアルキル基含有重合性単量体およ
    びその共単量体を、10時間半減期が60℃以下である重合
    開始剤の存在下に、60℃以下の重合温度で共重合させる
    ことを特徴とする、1,1,2-トリクロル-1,2,2-トリフロ
    オロエタン溶液(20℃)の固有粘度が1.50以上である撥
    水撥油性共重合体の製造法。
  2. 【請求項2】10時間半減期が60℃以下である重合開始剤
    がビス(4-第3ブチルシクロヘキシル)パーオキシジカ
    ーボネートである特許請求の範囲第1項記載の撥水撥油
    性共重合体の製造法。
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