JPH06253132A - 文字再現性に優れた高品質画像処理法及び印刷方法 - Google Patents

文字再現性に優れた高品質画像処理法及び印刷方法

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JPH06253132A
JPH06253132A JP4023993A JP4023993A JPH06253132A JP H06253132 A JPH06253132 A JP H06253132A JP 4023993 A JP4023993 A JP 4023993A JP 4023993 A JP4023993 A JP 4023993A JP H06253132 A JPH06253132 A JP H06253132A
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Akihiko Machii
昭彦 町井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、缶或いは缶素材等のイン
クの吸収性のない材料に対して、印刷による文字の太り
(ネガでは文字の細り)や潰れが防止され、原稿画像に
忠実な印刷再現を行える刷版を製造できる高品質画像処
理法並びにそれを用いる印刷方法を提供する。 【構成】 原稿画像を画素の単位から成るデジタル画像
信号として読み取り、デジタル画像を画像処理し、処理
後の画像データに基いて印刷用版を製造するに際し、前
記デジタル画像の文字域において、印刷通し方向と直角
方向に位置する文字画線の長手方向に沿った端縁に位置
する画素を、再現しうる最小線幅を越えない範囲で、1
列乃至数列減少させる文字再現性に優れた高品質画像処
理法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文字再現性に優れた高品
質画像処理法及びそれを用いる印刷方法に関するもの
で、特に金属やプラスチック等のインク吸収性の乏しい
ものに、印刷時に文字の太りやつぶれの発生をしにくい
版の製造を可能にする画像処理法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブリキ、テインフリースチール等
の表面処理鋼板やアルミ等の軽金属板は、缶或いは各種
容器蓋の形で包装の用途に広く使用されている。これら
の包装容器には、製品についてのデザインの他に、出所
の表示や品質表示が文字として印刷されている。これら
包装容器に対する印刷は、成形乃至製缶前の塗装金属素
材(ブランク)に事前印刷する方法と、例えば絞りしご
き缶(DI缶)の場合のように、成形後の容器乃至カッ
プに対して側面への印刷を行う(事後印刷)を行う場合
がある。
【0003】包装容器或いはその素材への印刷には、勿
論各種の印刷法が適用されるが、刷版の作成が容易でし
かも印刷の仕上りも良好なことから、一般に平版印刷、
特にオフセット印刷が使用されている。包装容器等に対
する印刷用版の作成に、コンピュータによる画像処理を
適用することは既に知られており、例えば本発明者等の
提案に係る特開昭61−267763号及び61−26
7053号公報には、事前印刷された素材を用いて印刷
絞り成形容器を製造するに際して、原稿画像を画素信号
として、製版用コンピュータに入力し、次に変形処理用
コンピュータで入力画像を環状面に展開した環状面画像
に転換し、この環状面画像を編集処理手段によって網分
解し、それらに基づいて各印刷用網版を作成し、これら
の印刷用版を用いて素材への印刷を行うことが提案され
ている。
【0004】また、特開平3−97582号公報には、
上記座標変換に先立って、原稿上の印刷すべき画像を、
網分解され且つ網点よりも微細な画素に分解された矩形
座標上の画素信号に転換し、各網点を画素信号の単位
で、矩形に対応する環状面に展開させて、環状座標上の
画素信号の網点集合体に座標変換し、変換座標上の画素
信号に基づいて印刷用網版を作成することが記載されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記提案は、事前印刷
の場合でも、絞り成形後の容器に変形や歪更にはモアレ
のない印刷像を再現できるという点で優れたものである
が、出所表示や品質表示等の文字の再現性の点で未だ問
題があることがわかった。即ち、印刷通し方向に文字画
像の太り、潰れが発生し、文字画像の品質が低下し、特
に画数の多い小形の漢字では、潰れが著しく判読が困難
になるという事態さえも発生するのである。上記傾向
は、絞りしごき缶(DI缶)に事後印刷を行う場合にお
いて特に顕著である。というのは、DI缶の側壁部はか
なり薄肉化されており、そのためベタ部を良くだすこと
すら困難であり、ベタ部を良く再現するために印圧(缶
とブラケットとの接触圧)を高く設定すると、文字画像
部でのインクの潰れが顕著となるからである。
【0006】従って、本発明の目的は、缶或いは缶素材
等のインクの吸収性のない材料に対して、印刷による文
字の太り(ネガでは文字の細り)や潰れが防止され、原
稿画像に忠実な印刷再現を行える刷版を製造できる高品
質画像処理法並びにそれを用いる印刷方法を提供するに
ある。本発明の他の目的は、絞りしごき缶への印刷に際
しても、文字のふとり(ネガ像ではほそり)やつぶれが
防止され、文字部、ベタ部との印圧のバランスがとりや
すく、両者の印刷再現性に優れた印刷用版を製造できる
画像処理法及びそれを用いる印刷方法を提供するにあ
る。本発明の更に他の目的は、製版工程においてディジ
タル化された原稿画像データの文字部分について、その
画素数をあらかじめ減少させておく画像処理を行うこと
により、印刷時に文字の太り(細り)、つぶれの発生し
にくい印刷版を作成し、原稿画像の高品質な印刷再現を
可能とする方法を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、原稿画
像を画素の単位から成るデジタル画像信号として読み取
り、デジタル画像を画像処理し、処理後の画像データに
基いて印刷用版を製造するに際し、前記デジタル画像の
文字域において、印刷通し方向と直角方向に位置する文
字画線の長手方向に沿った端縁に位置する画素を、再現
しうる最小線幅を越えない範囲で、1列乃至数列減少さ
せることを特徴とする文字再現性に優れた高品質画像処
理法が提供される。
【0008】本発明によれば、原稿画像を画素の単位か
ら成るデジタル画像信号として読み取り、デジタル画像
を画像処理し、処理後の画像データに基いて印刷用版を
製造し、この印刷用版を使用して金属或いはプラスチッ
ク等のインク非吸収性素材に印刷を行う方法において、
前記デジタル画像の文字域において、印刷通し方向と直
角方向に位置する文字画線の長手方向に沿った端縁に位
置する画素を、再現しうる最小線幅を越えない範囲で、
1列乃至数列減少させるように画像処理を行うことを特
徴とする印刷方法が提供される。
【0009】本発明における前記画像処理は、印刷通し
方向及びこれに直角方向を座標として、文字域における
画素の二次元配列を読みとり、この配列におけるデータ
値が1で、印刷通し方向に隣り合った座標におけるデー
タ値がゼロである場合、前記元の配列におけるデータ値
をゼロに書き代えることにより簡便に行うことができ
る。
【0010】
【作用】本発明においては、原稿画像を画素の単位から
成るデジタル画像信号として読みとり、デジタル画像を
画像処理し、処理後の画像データに基いて印刷用版を製
造するが、このデジタル画像の文字域において、印刷通
し方向と直角方向に位置する文字画線について、その長
手方向に沿った端縁に位置する画素を、再現しうる最小
線幅を越えない範囲で、ポジ像の場合1列乃至数列減少
させ、ネガ像の場合1列乃至数列増加させることが重要
な特徴である。本発明の原理を説明するための図1にお
いて、未処理画像、即ち原稿画像を画素の単位で読みと
ったデジタル画像は、ポジ画像であり、このポジ画像は
印刷通し方向と直角方向に延びる文字画線1を備えてお
り、この文字画線1はアスタリスク(星印)で表わされ
る画素2から成っている。
【0011】本発明では、この文字画線1において、そ
の長手方向に沿った端縁に位置する画素2a,2bを1
列乃至数列減少させるように画像処理する。即ち図1の
処理画像(1)では両端縁の画素2a,2bが1列ずつ
減少されており、図1の画像処理(2)では、両端縁の
画素2a,2bが2列ずつ減少されている。図2は、画
数の多い「量」という文字について、原稿をディジタル
化した画像を拡大して示したものであり、図3は図2の
文字画像について上記画像処理(1)を行ったもの、図
4は図2の文字画像について上記画像処理(2)を行っ
たものを示す。図1及び図2乃至4の説明は、ポジ画像
についてのものであるが、ネガ画像の場合には、画線部
1と非画線部とで画素の配置が全く逆になっているとす
ればよく、この場合非画線部の端縁の画素を1列または
2列減少させることにより、画線部の幅を増大させる。
【0012】本発明によれば、上記の画像処理により、
印刷通し方向に直角方向の文字画線において、端縁に沿
った画素を減少させたため、ポジ像の場合印刷通し方向
の画線の幅が減少し、またネガ像の場合印刷通し方向の
白抜き画線の幅が増大するため、印刷時にインクがつぶ
されても、文字の太りや潰れがなく、原稿画像に忠実な
文字の印刷再現が可能となる。特に、本発明では画素の
減少により版の文字部に施されるインク量を減少させる
ことができるので、インクのつぶれをも減少させて、画
数の多い文字の再現性を一層顕著に向上させることが可
能となる。かくして、本発明によれば、文字のふとり率
が10%以下であるような高品質印刷が可能である。
【0013】また、従来法では印圧を下げて文字の再現
性を上げると、ベタの再現性が悪くなったが、本発明で
は印圧を上げて印刷可能となるから、ベタの再現性もよ
くなる。かくして、文字部、ベタ部との印圧のバランス
がとりやすくなり、文字部ばかりでなくベタ部の印刷再
現性も向上する。また、印刷しやすい版であると言え、
経験の浅いオペレータにおいても高い品質の印刷物が生
産可能である。更に、印刷を長時間続行すると、温度上
昇により、インクの粘度が低下、文字部のインクが拡が
る傾向があったが、本発明では、印刷機稼働中の温度上
昇に伴うインキ流動性の変化に対して、その影響による
文字品質の低下に至るまでの時間が長く、途中停止によ
る印刷機の調整回数が減少する。比較的小ロットの印刷
では、印刷開始から終了まで調整無しでの生産も可能で
ある。更にまた、画素減少により製版限界(再現しうる
最小線幅)を越えて細くなる画線に対しては、自動的に
補正処理が行われる。これにより製版時の文字欠けなど
が防止され、印刷に最適な文字形状を有する版が作成さ
れる。
【0014】本発明によれば、前記画像処理を、印刷通
し方向及びこれに直角方向を座標として、文字域におけ
る画素の二次元配列を読みとり、この配列におけるデー
タ値が1で、印刷通し方向に隣り合った座標におけるデ
ータ値がゼロである場合、前記元の配列におけるデータ
値をゼロに書き代えることにより行なうのがよい。この
方法によれば、コンピュータ内で自動的にしかも容易に
全ての処理が行われ、極めて簡便である。尚、本発明に
おいて、画素の減少を列の単位で行うのは、画素の減少
を所謂まびきで行う場合には画質の低下があるが、列の
単位では画質の低下が避けられることによる。
【0015】
【実施例】本発明を次の実施例で更に詳細に説明する。
本発明の印刷版作成法のシステムを示す図5及び図5の
各工程における流れ図図6A、図6B及び図6Cにおい
て、図5の番号〜は流れ図の処理番号〜に夫々
対応している。先ず、工程において、原稿画像の製版
処理用画像処理システム(サイテックス社のレスポンス
システムなど)への入力を行う。入力方法としては、走
査型画像入力装置(スキャナシステム)による原稿画像
(版下)の読み取りや、ビットマップ形式やページ記述
言語(ポストスクリプトなど)などによりすでにディジ
タル化された画像データの入力が考えられる。後者の場
合、通信回線などによるオンライン入力、または磁気テ
ープ(MT)、光磁気ディスク(MO)、フロッピィデ
ィスク(FD)などの媒体によるオフライン入力が可能
である。
【0016】次いで工程において、処理対象となる文
字画像の位置情報を画素の単位で座標値として読み取
る。読み取る座標値は図7に示すように処理開始点と終
了点の2ヶ所とし、処理範囲はその2点間を対角線とす
る長方形の内部とする。字体、方向などの違いにより同
一原稿画像内で複数の範囲指定が考えられる。尚、図7
の具体例では、キャンペーン文字域(処理範囲1)、出
所表示文字域(処理範囲2)及び品質表示文字域(処理
範囲3)の3つの処理域があり、夫々に開始点S1〜S
3と終了点E1〜E3とが対角線状に定められている。
【0017】工程において、ディジタル化された原稿
画像データを、高品質化画像処理用の外部コンピュータ
へオンラインまたはオフラインにて出力する。処理で
得られた位置情報は書類として処理へ手渡されるか、
画像データ中に組み入れられて参照される。工程にお
いて、本発明による画像処理を行う。この処理は大まか
に言って、次のステップから成っている。 位置情報に基づいて原稿画像の中から処理範囲の画像を読み出す。 | 処理範囲の画像を画素で表した状態にする(ビットマップ化)。たとえば、文 字の画線部を1、非画線部を0で表す。 | 文字画像の字体、方向などに基づいて画素数の調整方法(減少あるいは増加、 その方向など)を指定する。 | 指定に基づいて画素数の調整処理を行う(※図8参照)。 | 製版限界を越える画線について補正処理を行う(※図9参照)。 | 位置情報に基づいて、処理された画像を原稿画像の元の位置に合成する。 | これらの詳細については、フローチャート図8及び9を参照して後に説明する 。
【0018】工程において、処理された原稿画像を、
製版用画像処理システムへオンラインまたはオフライン
にて出力する。製版用画像処理工程では、製版に必要
な一般的な画像処理(マスク作成、線画色分け、切り抜
き合成など)が行われ、製版用の画像として編集され
る。最後の印刷版製造工程では、編集が終了した画像
は印刷される色別に出力される。レーザープロッタなど
により製版用写真フィルム上へ出力される場合や、ダイ
レクト製版システムなどにより直接印刷版として出力さ
れる場合などがある。
【0019】印刷版の形式としてはオフセット印刷用平
版、ドライオフセット印刷用感光性樹脂凸版、グラビア
版などがあり、これらが目的に応じて作成される。画素
数調整処理を説明するための図8(フローチャート)に
おいて、原稿画素データ10は画線部が1、非画線部が
0のデータから成っている。座標yは印刷通し方向であ
り、座標xはこれに直角方向である。画線部の上側及び
下側で1画素ずつ減少させる。
【0020】先ず、2次元配列p(x,y)およびp′
(x,y)内に画素データ(1または0)をすべて読み
込む。変数i,jを、 1≦i≦x, 2≦i≦y−1 の範囲内で変化させ、特定座標におけるデータ p(i,j) が1であるか否かを判定する。Noの場合、上記操作を
続け、Yesの場合、次の処理に移る。上記特定座標と
印刷通し方向に隣り合った座標のデータ値 p(i,j−1) または p(i,j+1) が0であるか否かを判定し、Yesの場合上記i,j座
標におけるデータ値 p′(i,j) をゼロに書き代える。Noの場合には、この書き代えは
行わず、データ値1がそのままp′(i,j)に依存さ
れる。この処理を全ての画素について行ない、2次元配
列p′(x,y)内に処理された画素データ20が作成
される。端縁画素データを2列減少させるときには、上
記処理を2回行えばよい。
【0021】画素数補正処理を説明するための図9(フ
ローチャート)において、画線の幅が再現しうる最小線
幅を越えて小さくなった場合(この具体例では1列)に
は、例えば1画素増加させる補正を行う。即ち、特定座
標におけるデータ値 p(i,j) が1であるか否かを判定する迄は、図8の場合と同様で
あるが、Yesの場合、この特定座標に隣り合った座標
のデータ値 p(i,j−1) 及び p(i,j+1) の両方がゼロであった場合、特定座標よりも上の座標の
データ値 p′(i,j−1) を1に書き代える。この操作により上側に1画素増加さ
せる補正が行われる。勿論、下の座標のデータ値 p′(i,j+1) を1に書き代えると、下側に1画素増加させる補正が行
われることになる。この処理を全ての画素について行な
い、2次元配列p′(x,y)内に補正された画素デー
タ30が作成される。
【0022】上記説明はポジ画像のものであるが、ネガ
画像の場合には、図8において、原稿画像データにおけ
る画線部が0、非画線部が1と逆になったものであり、
処理自体は図8と全く同様に行われる。即ち、非画線部
の下側及び上側で1画素ずつ減少が行われ、画線部の幅
が増大することにより、画線部の細りやつぶれが防止さ
れることになる。
【0023】本発明において、実際に、サイテックス社
のレスポンスシステムを利用して、DI缶用版下の読み
取りを行ったものの文字域について、画像処理用コンピ
ュータにより、図8及び図9のフローチャートに従って
前記画像処理(1)及び画像処理(2)を行った結果を
表1及び表2に示す。表1及び2において、第1欄は処
理域を示し、1Aはキャンペーン文字印刷域、2Cは品
質表示文字印刷域、3Eは出所文字印刷域、4G,5K
及び6Mは商標文字印刷域、8Oはデザイン(ベタ部)
中の内容物表示ネガ文字域、9Sはデザイン(ベタ部)
中の内容積表示ネガ文字域を夫々示す。
【0024】表各欄におけるSTART Xは、X軸
(缶軸方向)における開始座標位置、START Yは
Y軸方向(缶周方向=印刷通し方向)における開始座標
位置、END XはX軸における終了座標位置、END
YはY軸方向における終了座標位置、SIZE Wは
X軸方向の幅、SIZE HはY軸方向の高さを示して
おり、未処理は処理前の画線の画素数、処理は処理後の
画線の画素数を示しており、%は処理後の画線の画素数
のパーセンテージを示している。これら表1及び表2の
結果から、ポジ像の場合、所望の画線の画素数の減少が
得られ、またポジ像の場合、所望の画線の画素数の増大
が得られていることがわかる。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】この処理画像を前記レスポンスシステムに
出力し、版材として東京応化工業社製凸版ミラクロンを
使用して刷版を作成し、ホワイトコートアルミ製350
mlDI缶及びホワイトコートスチール製350mlD
I缶に、マツイ化学社製ファンタインキを用い、ウイン
クラー・ファラート社製WIFAG印刷機により印刷を
行った。各文字域における文字像は、ポジ像、ネガ像と
もインクの潰れや画線の太りや細りもなく、文字の再現
性に優れていた。
【0028】本発明の方法は、絞りしごき缶のように、
素材の厚みが小さく、可撓性があり、従って印刷に際し
て大きな印圧を必要とする包装容器や包装素材に対する
印刷に有用であるが、文字の潰れがなく、画線の太りや
細りがないという利点は、他の金属素材、プラスチック
素材或いはこれらの複合素材に対する印刷においても同
様に達成されることが理解されるべきである。
【0029】
【発明の効果】本発明の効果を列挙すると次の通りであ
る。印刷による文字のふとり、つぶれが防止され、原稿
画像に忠実な印刷再現が行える。文字のふとり率が10
%以下であるような高品質印刷が可能である。文字部、
ベタ部との印圧のバランスがとりやすくなり、文字部ば
かりでなくベタ部の印刷再現性も向上する。印刷しやす
い版であると言え、経験の浅いオペレータにおいても高
い品質の印刷物が生産可能である。印刷機稼働中の温度
上昇に伴うインキ流動性の変化に対して、その影響によ
る文字品質の低下に至るまでの時間が長く、途中停止に
よる印刷機の調整回数が減少する。比較的小ロットの印
刷では、印刷開始から終了まで調整無しでの生産も可能
である。画素減少により製版限界(再現しうる最小線
幅)を越えて細くなる画線に対しては、自動的に補正処
理が行われる。これにより製版時の文字欠けなどが防止
され、印刷に最適な文字形状を有する版が作成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理を説明するための説明図である。
【図2】未処理のデジタル画像の一例を示す拡大図であ
る。
【図3】「図2」のデジタル画像の画線の端縁について
画素1列を減少させたものの拡大図である。
【図4】「図2」のデジタル画像の画線の端縁について
画素2列を減少させたものの拡大図である。
【図5】本発明による印刷版作成法を説明するシステム
図である。
【図6】Aは「図5」における工程乃至の流れ図で
ある。Bは「図5」における工程及びの流れ図であ
る。Cは「図5」における工程及びの流れ図であ
る。
【図7】原稿画像における文字域の座標を説明するため
の説明図である。
【図8】本発明における画素数調整処理を説明するため
のフローチャートである。
【図9】本発明における画素数補正処理を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
1 文字画線 2 画素 10 原稿画素データ 20 画素数調整処理された画素データ 30 画素数補正処理された画素データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 1/387 4226−5C

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を画素の単位から成るデジタル
    画像信号として読み取り、デジタル画像を画像処理し、
    処理後の画像データに基いて印刷用版を製造するに際
    し、前記デジタル画像の文字域において、印刷通し方向
    と直角方向に位置する文字画線の長手方向に沿った端縁
    に位置する画素を、再現しうる最小線幅を越えない範囲
    で、1列乃至数列減少させることを特徴とする文字再現
    性に優れた高品質画像処理法。
  2. 【請求項2】 前記画像処理を、印刷通し方向及びこれ
    に直角方向を座標として、文字域における画素の二次元
    配列を読みとり、この配列におけるデータ値が1で、印
    刷通し方向に隣り合った座標におけるデータ値がゼロで
    ある場合、前記元の配列におけるデータ値をゼロに書き
    代えることにより行なう請求項1記載の画像処理法。
  3. 【請求項3】 原稿画像を画素の単位から成るデジタル
    画像信号として読み取り、デジタル画像を画像処理し、
    処理後の画像データに基いて印刷用版を製造し、この印
    刷用版を使用して金属或いはプラスチック等のインク非
    吸収性素材に印刷を行う方法において、前記デジタル画
    像の文字域において、印刷通し方向と直角方向に位置す
    る文字の画線の長手方向に沿った端縁に位置する画素
    を、再現しうる最小線幅を越えない範囲で、1列乃至数
    列減少させるように画像処理を行うことを特徴とする印
    刷方法。
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