JPH0625424A - 新規重合体及びその製造方法 - Google Patents

新規重合体及びその製造方法

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JPH0625424A
JPH0625424A JP20597592A JP20597592A JPH0625424A JP H0625424 A JPH0625424 A JP H0625424A JP 20597592 A JP20597592 A JP 20597592A JP 20597592 A JP20597592 A JP 20597592A JP H0625424 A JPH0625424 A JP H0625424A
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JP
Japan
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polymer
block copolymer
maleic anhydride
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average molecular
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Application number
JP20597592A
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English (en)
Inventor
Hideo Takamatsu
秀雄 高松
Atsuhisa Ogawa
敦久 小川
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】非極性ポリマーと極性ポリマーとの両方の性質
を有し、他のプラスチックの改質剤及び相溶化剤として
の用途を有する新規重合体及びその製造方法を提供す
る。 【構成】ビニル芳香族化合物の重合体からなるブロック
(A)の1個以上と、共役ジエン化合物の重合体からな
りその炭素−炭素二重結合が水素添加されている(B)
の1個以上とを有するブロック共重合体(C)に、該ブ
ロック共重合体(C)中の共役ジエン化合物の部分に無
水マレイン酸が付加し、しかも、該付加している無水マ
レイン酸にアクリル系重合体が付加してなる新規重合
体、及び、その製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非極性ポリマーと極性
ポリマーとの両方の性質を有し、他のプラスチックの改
質剤及び相溶化剤としての用途を有する新規重合体及び
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビニル芳香族化合物の重合体からなるブ
ロックと、共役ジエン化合物の重合体からなりその炭素
−炭素二重結合が水素添加されているブロックとによる
ブロック共重合体は、耐熱性及び耐候性に優れた性質を
有する熱可塑性エラストマーとして周知であり、各種の
特性を改良する改質剤として他のプラスチックに混合さ
れている。他のプラスチックと混合することによって得
られる特性は、例えば、柔軟性の付与や流動性の向上な
どの弾性の向上であり、ブロック共重合体中のビニル芳
香族化合物の重合体からなるブロックの極性と、共役ジ
エン化合物の重合体からなりその炭素−炭素二重結合が
水素添加されているブロックの非極性とが相乗して奏さ
れ得るようにされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前述のブロ
ック共重合体からなる熱可塑性エラストマーと他のプラ
スチックとの相溶性には自ら限界がある。例えば、ブロ
ック共重合体を非極性のプラスチックと混合して接着性
を改良しようとする目的においては得られる効果が十分
ではない。
【0004】また、極性プラスチックとの間の相溶性を
向上させたり、あるいは、非極性プラスチックの改質剤
としての作用を具備させることを目的として、先のブロ
ック共重合体に対して該共重合体中の水素添加された共
役ジエン化合物の部分に無水マレイン酸を付加した無水
マレイン酸変性ブロック共重合体(C−1)が公知であ
る。この無水マレイン酸を付加した無水マレイン酸変性
ブロック共重合体(C−1)は、混合するプラスチック
の種類によっては相溶性が改良されるが、混合状態の改
善には限界があり、特に極性プラスチックと非極性プラ
スチックとの2種類以上のプラスチックの混合物に対し
て添加する場合には、相溶性の改良はほとんど望めな
い。さらに、非極性プラスチックの改質剤としての作用
の向上は殆ど無い。
【0005】これに対して本発明は、極性プラスチック
及び非極性プラスチックのいずれにも相溶性が良好であ
り、改質効果に優れた特性を有し、特に極性プラスチッ
クと非極性プラスチックとの2種類以上の混合プラスチ
ックに添加する際の混合状態の改良が著しく良好な相溶
化効果の高い新規重合体と、該新規重合体を的確に得る
製造方法とを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ビニ
ル芳香族化合物の重合体からなる数平均分子量1000
〜50000のブロック(A)の1個以上と、共役ジエ
ン化合物の重合体からなりその炭素−炭素二重結合の7
0%以上が水素添加されている数平均分子量20000
〜200000のブロック(B)の1個以上とを有し、
その示性式が{(A)・(B)}m あるいは(A)
{(B)・(A)}n (式中m,nは1以上の整数を表
わす)で表示される数平均分子量30000〜4000
00のブロック共重合体(C)に、該ブロック共重合体
(C)中の共役ジエン化合物の部分に無水マレイン酸
が、ブロック共重合体(C)中の共役ジエン化合物の単
量体単位当たり0.1〜5.0モル%付加し、しかも、
該付加している無水マレイン酸に、数平均分子量500
0〜70000のアクリル系重合体が、ブロック共重合
体(C)中の共役ジエン化合物の単量体単位当たり0.
01〜1.0モル%付加し、該部分が[化5]及び/又
は[化6]で表示される数平均分子量31000〜45
0000の重合体からなる。
【0007】
【化5】
【0008】
【化6】
【0009】また、請求項2の発明は、ビニル芳香族化
合物の重合体からなる数平均分子量1000〜5000
0のブロック(A)の1個以上と、共役ジエン化合物の
重合体からなりその炭素−炭素二重結合の70%以上が
水素添加されている数平均分子量20000〜2000
00のブロック(B)の1個以上とを有し、その示性式
が{(A)・(B)}m あるいは(A){(B)・
(A)}n (式中m,nは1以上の整数を表わす)で表
示される数平均分子量30000〜400000のブロ
ック共重合体(C)と、無水マレイン酸とを反応させる
ことにより、ブロック共重合体(C)中の共役ジエン化
合物の部分に無水マレイン酸が付加している無水マレイ
ン酸変性ブロック共重合体(C−1)を得た後、該無水
マレイン酸変性ブロック共重合体(C−1)と、分子末
端に第1級アミノ基または第2級アミノ基を有する数平
均分子量5000〜70000のアクリル系重合体とを
反応させることにより、無水マレイン酸が前記ブロック
共重合体(C)中の共役ジエン化合物の単量体単位当た
り0.1〜5.0モル%付加し、しかも、該付加してい
る無水マレイン酸に対してアクリル系重合体が、ブロッ
ク共重合体(C)中の共役ジエン化合物の単量体単位当
たり0.01〜1.0モル%付加し、該部分が[化7]
及び/又は[化8]で表示される数平均分子量3100
0〜450000の重合体を得ることからなる。
【0010】
【化7】
【0011】
【化8】
【0012】前記構成による本発明の新規重合体及びそ
の製造方法において、ビニル芳香族化合物の重合体から
なる数平均分子量1000〜50000のブロック
(A)を形成する単量体は、例えば、スチレン,α−メ
チルスチレン,3−メチルスチレン,4−プロピルスチ
レン,1−ビニルナフタレン,2−ビニルナフタレン等
の1種以上であり、また、共役ジエン化合物の重合体か
らなりその炭素−炭素二重結合の70%以上が水素添加
されている数平均分子量20000〜200000のブ
ロック(B)を形成する共役ジエン化合物の単量体は、
例えば、イソプレン,ブタジエン,ペンタジエン等の1
種以上からなる。なお、本発明の新規重合体における諸
種の機械的強度や弾性体としての性状等の点から、共役
ジエン化合物の単量体としては、イソプレンまたはイソ
プレンとブタジエンとの混合物を利用することが最も好
ましい。
【0013】示性式が{(A)・(B)}m あるいは
(A){(B)・(A)}n (式中m,nは1以上の整
数を表わす)で表示されるブロック共重合体(C)にお
いて、ビニル芳香族化合物の重合体からなるブロックの
数平均分子量が1000未満になると、目的の重合体の
弾性が不十分になり、他のプラスチックの改質剤として
の適性が無くなる。また、ビニル芳香族化合物の重合体
からなるブロックの数平均分子量が50000を超える
と、重合体が硬くなって弾性が無くなる。
【0014】さらに、示性式が{(A)・(B)}m
るいは(A){(B)・(A)}n(式中m,nは1以
上の整数を表わす)で表示されるブロック共重合体
(C)において、共役ジエン化合物の重合体からなりそ
の炭素−炭素二重結合の70%以上が水素添加されてい
るブロックの数平均分子量20000未満になると、目
的の重合体の弾性が十分ではなくなり、かつ、機械的強
度も不十分になる。また、共役ジエン化合物の重合体か
らなりその炭素−炭素二重結合の70%以上が水素添加
されているブロックの数平均分子量が200000を超
えると、重合体の溶融粘度が極めて高くなって流動性が
著しく悪化することから、他のプラスチックに対する混
合適性が不良になる。
【0015】示性式が{(A)・(B)}m あるいは
(A){(B)・(A)}n で表示される数平均分子量
30000〜400000のブロック共重合体(C)に
おけるm及びnは1以上の整数であれば良いが、5以下
のものが好適である。なお、該ブロック共重合体(C)
は、{(A)・(B)}m (式中mは1以上の整数を表
わす)で表示されるブロック共重合体と(A){(B)
・(A)}n (nは1以上の整数を表わす)で表示され
るブロック共重合体との混合物であっても良い。
【0016】{(A)・(B)}m あるいは(A)
{(B)・(A)}n で表示されるブロック共重合体に
おいて、共役ジエン化合物の重合体からなるブロックの
炭素−炭素二重結合の水素添加率が70%未満の場合に
は、目的とする重合体を混練,混合等の操作に付す際の
高温下での熱劣化があり、また、これによって得られる
成形物の耐久性が不十分になる。これらのことから、共
役ジエン化合物の重合体からなるブロックの炭素−炭素
二重結合の水素添加率は80%以上であることがより好
ましい。
【0017】ビニル芳香族化合物の重合体からなるブロ
ック(A)の1個以上と、共役ジエン化合物の重合体か
らなりその炭素−炭素二重結合が水素添加される前のブ
ロック(B−1)の1個以上とを有し、その示性式が
{(A)・(B−1)}m あるいは(A){(B−1)
・(A)}n (式中m,nは1以上の整数を表わす)で
表示されるブロック共重合体(C−2)は、公知のアニ
オン重合によって得られる。例えば、(1) ブチルリチウ
ム等のアルキルリチウムを重合開始剤として利用し、ビ
ニル芳香族化合物と共役ジエン化合物とを逐次重合させ
てブロック重合を形成させる方法、(2) ブチルリチウム
等のアルキルリチウムを重合開始剤として利用し、ビニ
ル芳香族化合物の重合と共役ジエン化合物の重合とを逐
次行なった後、カップリング剤を利用するカップリング
を行なう方法によってブロック重合を形成させる方法等
を利用し得る。なお、アルキルリチウムとしては、アル
キル残基の炭素数が1〜10のアルキル化合物を使用し
得るが、特に、メチルリチウム,エチルリチウム,ブチ
ルリチウム等が好適である。また、カップリング法に利
用するカップリング剤としては、ジクロルメタン,ジブ
ロモブタン,ジブロモベンゼン,四塩化スズ等を利用し
得る。これらの重合開始剤及びカップリング法に利用す
るカップリング剤等の使用量は、目的とするブロック共
重合体(C−2)の分子量によって決定する。また、こ
のブロック共重合体(C−2)の重合の際には、反応の
制御を容易にするために、重合開始剤及びカップリング
剤に対して不活性な炭化水素系溶媒、例えば、単素数5
〜12の脂肪族,脂環族、及び芳香族炭化水素、具体的
には、ヘキサン,シクロヘキサン,トルエン等による溶
媒を使用し得る。
【0018】水添ブロック共重合体(C)は、触媒の存
在下に、ブロック共重合体(C−2)に水素を反応させ
る公知の方法によって得られる。この水素添加反応は、
例えば、遷移金属有機化合物とアルミニウム,アルカリ
土類金属またはアルカリ等のアルキル化物との組み合わ
せによるチーグラー系触媒等の均一系触媒、または、ラ
ネーニッケル、あるいは、パラジウム,白金,ルテニウ
ム等の金属を炭素,シリカ,ケイソウ土,アルミナ等に
担持させた不均一系触媒を利用し、常圧〜100kg/
cm2 の水素を、常温〜200℃で0.1 〜100時
間接触させる等の方法によって行ない得る。なお、この
水素添加反応は、その制御を容易にすることから溶媒の
存在下に反応を行なうことが好ましく、例えば、ヘキサ
ンやシクロヘキサン等の炭化水素系溶媒を利用するのが
好適である。
【0019】無水マレイン酸が付加されたブロック共重
合体(C−1)を得る反応は、水素添加反応によって得
られたブロック共重合体(C)に対する無水マレイン酸
の付加反応であり、共役ジエン化合物の重合体からなる
部分に無水マレイン酸を付加させるもので、かかる付加
反応は溶液状態での反応または固相反応のいずれでも行
なうことができ、公知の方法を利用し得る。ブロック共
重合体(C)と無水マレイン酸との溶液状態での反応
は、例えば、トルエン,キシレン等の芳香族炭化水素や
シクロヘキサン等の脂環族炭化水素からなる溶媒にブロ
ック共重合体(C)を溶解し、これに無水マレイン酸を
添加した後、90〜250℃にて0.5〜50時間程度
加熱する方法によって行なわれる。また、固相反応は、
ニーダー,バンバリーミキサー等の密閉式混合機、ある
いは、単軸,二軸等の押出し機により、ブロック共重合
体(C)と無水マレイン酸とを、100〜300℃加熱
下に0.1〜20分間程度混合,撹拌することによって
行なわれる。無水マレイン酸の付加による無水マレイン
酸変性ブロック共重合体(C−1)の変性部分は、例え
ば、共役ジエン化合物単量体がイソプレンからなる場合
には、例えば、[式9]や[式10]によって表示され
る。
【0020】
【式9】
【0021】
【式10】
【0022】ブロック共重合体(C)と無水マレイン酸
との反応の際には、反応を促進させるために有機過酸化
物、例えば、ベンゾイルパーオキサイド,ラウロイルパ
ーオキサイド等のジアシルパーオキサイド、ジクミルパ
ーオキサイド,2,5−ジメチル,2,5−ジ,(t−
ブチルパーオキシ)ヘキサン等のジアルキルパーオキサ
イド、パーオキシケタール、ケトンパーオキサイド等を
利用し得る。
【0023】無水マレイン酸の付加量がブロック共重合
体(C)中の共役ジエン化合物の単量体単位当たり0.
1モル%未満の場合には、得られる新規重合体の改質作
用が十分ではなく、また、5.0モル%を超えるような
反応は困難であり、しかも、得られる重合体の弾性が低
下する要因となる。このため、無水マレイン酸の付加量
は、共役ジエン化合物の単量体単位当たり0.1〜5.
0モル%、好ましくは、0.3〜3.0モル%である。
【0024】ブロック共重合体(C)中の水素添加され
た共役ジエン化合物の部分に付加した無水マレイン酸に
反応させるアクリル系重合体は、分子末端に第1級アミ
ノ基または第2級アミノ基を有するアクリル系重合体で
あり、チオール基と第1級アミノ基または第2級アミノ
基とを有する化合物の存在下に、アクリル系単量体、例
えば、アクリル酸、アクリル酸メチル,アクリル酸エチ
ル,アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステル、メタク
リル酸、メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メ
タクリル酸ブチル等のメタクリル酸エステル等による単
量体の1種または2種以上の混合物を、ラジカル重合開
始剤にて重合させることにより得られる。チオール基と
第1級アミノ基または第2級アミノ基とを有する化合物
としては、アミノメタンチオール,2−アミノエタンチ
オール,3−アミノプロパンチオール,4−アミノブタ
ンチオール等を使用し得る。また、ラジカル重合開始剤
としては、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ化合物
や、ベンゾイルパーオキサイド等の有機過酸化物等の公
知のものを利用し得る。チオール基と第1級アミノ基ま
たは第2級アミノ基とを有する化合物の存在下にアクリ
ル系単量体を重合させる重合反応は、アクリル系単量体
にチオール基と第1級アミノ基または第2級アミノ基と
を有する化合物を添加した後、さらに、ラジカル重合開
始剤を添加することによって行なえる。このときの反応
の制御を容易にするために、例えば、ベンゼン,トルエ
ン等の芳香族炭化水素や、酢酸メチル,酢酸エチル等の
酢酸エステル等の溶媒を利用し得る。
【0025】前述の無水マレイン酸変性ブロック共重合
体(C−1)に付加反応されるアクリル系重合体の数平
均分子量が5000未満になると得られる重合体の改質
作用が十分ではなく、また、70000を超えると、無
水マレイン酸変性ブロック共重合体(C−1)との反応
が困難になる。このため、無水マレイン酸変性ブロック
共重合体(C−1)に付加反応させるアクリル系重合体
は、数平均分子量5000〜70000、好ましくは7
000〜50000である。
【0026】無水マレイン酸変性ブロック共重合体(C
−1)と分子末端に第1級アミノ基または第2級アミノ
基を有するアクリル系重合体との反応は、溶液状態での
反応または固相反応のいずれであっても行なうことがで
きる。溶液状態での反応は、例えば、ベンゼン,トルエ
ン等の芳香族炭化水素や酢酸メチル,酢酸エチル等の酢
酸エステルに、無水マレイン酸変性ブロック共重合体
(C−1)と分子末端に第1級アミノ基または第2級ア
ミノ基を有するアクリル系重合体とを溶解し、50〜2
00℃にて加熱反応させる方法により、また、固相反応
は、ニーダー,バンバリーミキサー等の密閉式混合機、
あるいは、単軸,二軸等の押出し機により、無水マレイ
ン酸変性ブロック共重合体(C−1)と分子末端に第1
級アミノ基または第2級アミノ基を有するアクリル系重
合体とを、80〜250℃加熱下に0.1〜20分間混
合,撹拌することによって行ない得る。ブロック共重合
体(C)中の共役ジエン化合物の単量体単位当たりのア
クリル系重合体の付加量が0.01モル%未満の場合に
は、アクリル系重合体の付加に起因する改質作用が十分
ではなく、また、1.0モル%以上を付加させると重合
体の弾性が不十分になる。
【0027】無水マレイン酸変性ブロック共重合体(C
−1)と、分子末端に第1級アミノ基または第2級アミ
ノ基を有するアクリル系重合体とを反応させることによ
って得られる重合体の数平均分子量が31000未満に
なると、改質剤としての物性の低下が著しく、また、4
50000を超えると、溶融粘度の上昇が大きく、他の
プラスチックとの混和性が不十分になる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の新規重合体及びその製造方法
の具体的な構成について説明する。 「実施例1」乾燥した後に窒素で置換した耐圧反応容器
に、シクロヘキサン600mlとブチルリチウム0.5
mlとを投入して50℃に昇温し、さらに、スチレン1
0mlとイソプレン120mlとスチレン10mlとを
逐次添加して重合することにより、「スチレン重合体か
らなるブロック−イソプレン重合体からなるブロック−
スチレン重合体からなるブロック」による共重合体を得
た。なお、この共重合体の数平均分子量は152000
であり、該共重合体におけるスチレン重合体からなるブ
ロックの数平均分子量は9800、イソプレン重合体か
らなるブロックの数平均分子量は132000である。
得られた共重合体を500mlのシクロヘキサンに溶解
してから、Pd−C(Pd:5重量%)を添加し、水素
圧35kg/cm2 ,120℃にて水素添加反応を行な
った。反応終了後に触媒を除去して重合体を回収し、水
添ブロック共重合体(C)を得た。得られた水添ブロッ
ク共重合体(C)の水素添加率は、ヨウ素価の測定結果
より95.1%であった。
【0029】続いて、水添ブロック共重合体(C)の5
0gに、無水マレイン酸2.0gと2,5−ジメチル,
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.1g
とを添加し、ブラベンダープラスチコーダーにより22
0℃にて5分間混練し、無水マレイン酸を付加させた無
水マレイン酸変性ブロック共重合体(C−1)を得た。
得られた無水マレイン酸変性ブロック共重合体(C−
1)の無水マレイン酸の付加量は、酸価の測定結果か
ら、ブロック共重合体(C−1)中のイソプレンの単量
体単位当たり1.5モル%であった。
【0030】他方、別の耐圧反応容器に、350mlの
酢酸エチルと、6gの2−アミノエチルチオールと、2
00gのメタクリル酸メチルモノマーと、反応開始剤と
して10gのアゾビスイソブチロニトリルとを投入し、
70℃に加熱することによって重合反応を行ない、末端
に平均1.01個の第1級アミノ基を有する数平均分子
量37600のメタクリル酸メチル重合体を得た。
【0031】しかる後に、前述の無水マレイン酸変性ブ
ロック共重合体(C−1)30gと、メタクリル酸メチ
ル重合体20gとを、ブラベンダープラスチコーダーに
より200℃にて7分間混練し、無水マレイン酸変性ブ
ロック共重合体(C−1)の無水マレイン酸部分と、末
端に第1級アミノ基を有するメタクリル酸メチル重合体
とを反応させ、メタクリル酸メチル重合体がイソプレン
ブロックのイソプレン単量体単位当たり0.03モル%
付加している新規重合体(a)を得た。
【0032】膜浸透圧計での測定による新規重合体
(a)の数平均分子量は163000である。また、新
規重合体(a)は、赤外吸収スペクトルの測定により、
1800cm-1及び1880cm-1付近に酸無水基のC
=Oに基づく吸収、1720cm-1付近にカルボキシル
基のC=Oに基づく吸収、1640cm-1付近に[式
5]に表示されるアミド結合のC=Oに基づく吸収、1
710cm-1付近に[式6]に表示される環状イミド結
合のC=Oに基づく吸収を有しており、水添ブロック共
重合体(C)に対して、マレイン酸及び/又は無水マレ
イン酸を介するアミド結合によってアクリル系重合体が
付加している重合体が得られたことが確認された。
【0033】「実施例2」実施例1における水添ブロッ
ク共重合体(C)を得る工程において、スチレンとイソ
プレンとスチレンとを逐次添加する工程での各単量体の
量を変えるだけで、それ以外の工程は全て実施例1の水
添ブロック共重合体(C)を得る工程と同様にして、別
の数平均分子量106000の水添ブロック共重合体
(C)を得た。該水添ブロック共重合体(C)における
スチレン重合体からなるブロックの数平均分子量は12
500、イソプレン重合体からなるブロックの数平均分
子量は70200、水素添加率は、ヨウ素価の測定結果
より96.9%であった。
【0034】次いで、水添ブロック共重合体(C)の5
0gに、無水マレイン酸3.5gと2,5−ジメチル,
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.2g
とを添加し、ブラベンダープラスチコーダーにより22
0℃にて5分間混練し、無水マレイン酸を付加させた無
水マレイン酸変性ブロック共重合体(C−1)を得た。
得られた無水マレイン酸変性ブロック共重合体(C−
1)の無水マレイン酸の付加量は、酸価の測定結果か
ら、無水マレイン酸変性ブロック共重合体(C−1)中
のイソプレンの単量体単位当たり2.3モル%であっ
た。
【0035】他方、別の耐圧反応容器に、実施例1にお
けるメタクリル酸メチル重合体の重合条件において、反
応開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリルと2−ア
ミノエチルチオールとの量を変えるだけで、その他の条
件は全て実施例1の対応する条件と同一条件により、末
端に平均0.98個の第1級アミノ基を有する数平均分
子量21500のメタクリル酸メチル重合体を得た。
【0036】しかる後に、前述の無水マレイン酸変性ブ
ロック共重合体(C−1)25gと、メタクリル酸メチ
ル重合体25gとを、ブラベンダープラスチコーダーに
より200℃にて7分間混練し、無水マレイン酸変性ブ
ロック共重合体(C−1)の無水マレイン酸部分と、末
端に第1級アミノ基を有するメタクリル酸メチル重合体
とを反応させ、メタクリル酸メチル重合体がイソプレン
ブロックのイソプレン単量体単位当たり0.04モル%
付加している新規重合体(b)を得た。
【0037】膜浸透圧計での測定による新規重合体
(b)の数平均分子量は107000である。また、新
規重合体(b)は、赤外吸収スペクトルの測定により、
1800cm-1及び1880cm-1付近に酸無水基のC
=Oに基づく吸収、1720cm-1付近にカルボキシル
基のC=Oに基づく吸収、1640cm-1付近に[式
5]に表示されるアミド結合のC=Oに基づく吸収、1
710cm-1付近に[式6]に表示される環状イミド結
合のC=Oに基づく吸収を有しており、水添ブロック共
重合体(C)に対して、マレイン酸及び/又は無水マレ
イン酸を介するアミド結合によってアクリル系重合体が
付加している重合体が得られたことが確認された。
【0038】「実施例3」乾燥した後に窒素で置換した
耐圧反応容器に、シクロヘキサン600mlとブチルリ
チウム0.7mlとを投入して50℃に昇温し、さら
に、スチレン52mlとイソプレン110mlとを逐次
添加して重合することにより、スチレン重合体からなる
ブロック−イソプレン重合体からなるブロックによる共
重合体を得た。なお、この共重合体の数平均分子量は1
13000であり、該共重合体におけるスチレン重合体
からなるブロックの数平均分子量は43500、イソプ
レン重合体からなるブロックの数平均分子量は6940
0である。得られた共重合体を500mlのシクロヘキ
サンに溶解してから、Pd−C(Pd:5重量%)を添
加し、水素圧35kg/cm2 ,120℃にて水素添加
反応を行なった。反応終了後に触媒を除去して重合体を
回収し、水添ブロック共重合体(C)を得た。得られた
水添ブロック共重合体(C)の水素添加率は、ヨウ素価
の測定結果より97.4%であった。
【0039】続いて、水添ブロック共重合体(C)の5
0gに、無水マレイン酸5.0gと2,5−ジメチル,
2,5−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン0.3gと
を添加し、ブラベンダープラスチコーダーにより220
℃にて5分間混練し、無水マレイン酸を付加させた無水
マレイン酸変性ブロック共重合体(C−1)を得た。得
られた無水マレイン酸変性ブロック共重合体(C−1)
の無水マレイン酸の付加量は、酸価の測定結果から、ブ
ロック共重合体(C−1)中のイソプレンの単量体単位
当たり2.6モル%であった。
【0040】しかる後に、前述の無水マレイン酸変性ブ
ロック共重合体(C−1)20gと、実施例1で得られ
た末端に平均1.01個の第1級アミノ基を有する数平
均分子量37600のメタクリル酸メチル重合体30g
とを、ブラベンダープラスチコーダーにより200℃に
て7分間混練し、無水マレイン酸変性ブロック共重合体
(C−1)の無水マレイン酸部分と、末端に第1級アミ
ノ基を有するメタクリル酸メチル重合体とを反応させ、
メタクリル酸メチル重合体がイソプレンブロックのイソ
プレン単量体単位当たり0.05モル%付加している新
規重合体(c)を得た。
【0041】膜浸透圧計での測定による新規重合体
(c)の数平均分子量は114000である。また、新
規重合体(c)は、赤外吸収スペクトルの測定により、
1800cm-1及び1880cm-1付近に酸無水基のC
=Oに基づく吸収、1720cm-1付近にカルボキシル
基のC=Oに基づく吸収、1640cm-1付近に[式
5]に表示されるアミド結合のC=Oに基づく吸収、1
710cm-1付近に[式6]に表示される環状イミド結
合のC=Oに基づく吸収を有しており、水添ブロック共
重合体(C)に対して、マレイン酸及び/又は無水マレ
イン酸を介するアミド結合によってアクリル系重合体が
付加している重合体が得られたことが確認された。
【0042】[実験]実施例1〜実施例3で得られた各
新規重合体(a)〜(c)とポリプロピレン(PP)と
メチルメタクリレートポリマー(PMMA)とを、[表
1]の所定欄に示す重量による組成割合でブラベンダー
プラスチコーダーにて混練した後に、厚さ2.0mmに
プレス成形して3種類のシートを得た。また、ポリプロ
ピレンとメチルメタクリレートポリマーとを、[表1]
の所定欄に示す配合割合でブラベンダープラスチコーダ
ーにて混練した後に、厚さ2.0mmにプレス成形して
比較のためのシートを得た。得られた各シートの機械的
物性を測定することにより、前記新規重合体(a)〜
(c)の相溶化剤としての作用を評価した。また、各シ
ートのポリマーの分散粒径を電子顕微鏡によって観察し
た。結果を[表2]に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【作用,効果】本発明の新規重合体は、非極性ポリマー
と極性ポリマーとの両方の性質を有することから、例え
ば、ポリオレフィン等のプラスチックに混合すると、該
混合物の接着性や塗装性を向上させ、また、ポリアミド
等の極性ポリマーに混合すると、該混合物の柔軟性を向
上させる。また、本発明の新規重合体は、非極性ポリマ
ーと極性ポリマーとを混合する際の相溶化剤としての優
れた作用,効果を奏する。さらに、本発明の新規重合体
の製造方法によれば、前述の非極性ポリマーと極性ポリ
マーとの両方の性質を兼備する有用なポリマーが、容易
かつ的確に得られる。
【化9】
【化10】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビニル芳香族化合物の重合体からなる
    数平均分子量1000〜50000のブロック(A)の
    1個以上と、共役ジエン化合物の重合体からなりその炭
    素−炭素二重結合の70%以上が水素添加されている数
    平均分子量20000〜200000のブロック(B)
    の1個以上とを有し、示性式が{(A)・(B)}m
    るいは(A){(B)・(A)}n (式中m,nは1以
    上の整数を表わす)で表示される数平均分子量3000
    0〜400000のブロック共重合体(C)に、該ブロ
    ック共重合体(C)中の共役ジエン化合物の部分に無水
    マレイン酸が、ブロック共重合体(C)中の共役ジエン
    化合物の単量体単位当たり0.1〜5.0モル%付加
    し、しかも、該付加している無水マレイン酸に、数平均
    分子量5000〜70000のアクリル系重合体が、ブ
    ロック共重合体(C)中の共役ジエン化合物の単量体単
    位当たり0.01〜1.0モル%付加し、該部分が[化
    1]及び/又は[化2]で表示される数平均分子量31
    000〜450000の重合体からなることを特徴とす
    る新規重合体。 【化1】 【化2】
  2. 【請求項2】 ビニル芳香族化合物の重合体からなる
    数平均分子量1000〜50000のブロック(A)の
    1個以上と、共役ジエン化合物の重合体からなりその炭
    素−炭素二重結合の70%以上が水素添加されている数
    平均分子量20000〜200000のブロック(B)
    の1個以上とを有し、その示性式が{(A)・(B)}
    m あるいは(A){(B)・(A)}n (式中m,nは
    1以上の整数を表わす)で表示される数平均分子量30
    000〜400000のブロック共重合体(C)と、無
    水マレイン酸とを反応させることにより、ブロック共重
    合体(C)中の共役ジエン化合物の部分に無水マレイン
    酸が付加している無水マレイン酸変性ブロック共重合体
    (C−1)を得た後、該無水マレイン酸変性ブロック共
    重合体(C−1)と、分子末端に第1級アミノ基または
    第2級アミノ基を有する数平均分子量5000〜700
    00のアクリル系重合体とを反応させることにより、無
    水マレイン酸が前記ブロック共重合体(C)中の共役ジ
    エン化合物の単量体単位当たり0.1〜5.0モル%付
    加し、しかも、該付加している無水マレイン酸に対して
    アクリル系重合体が、ブロック共重合体(C)中の共役
    ジエン化合物の単量体単位当たり0.01〜1.0モル
    %付加し、該部分が[化3]及び/又は[化4]で表示
    される数平均分子量31000〜450000の重合体
    を得ることを特徴とする新規重合体の製造方法。 【化3】 【化4】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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