JPH06256267A - P−ニトロベンジルアルコールの製造方法 - Google Patents

P−ニトロベンジルアルコールの製造方法

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JPH06256267A
JPH06256267A JP7523793A JP7523793A JPH06256267A JP H06256267 A JPH06256267 A JP H06256267A JP 7523793 A JP7523793 A JP 7523793A JP 7523793 A JP7523793 A JP 7523793A JP H06256267 A JPH06256267 A JP H06256267A
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JP
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water
pnbalc
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product
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JP7523793A
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English (en)
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Kiyohide Murata
清秀 村田
Makoto Fukui
誠 福井
Kazuhiro Mitome
一浩 三留
Kazuteru Hagita
和照 萩田
Tsukasa Ishikura
司 石倉
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Nippon Kayaku Co Ltd
Sanko Kagaku Kogyo KK
Sanko Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
Sanko Kagaku Kogyo KK
Sanko Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 p−ニトロトルエンのメチル基を置換臭素化
して得られるp−ニトロベンジルブロマイドを加水分解
してp−ニトロベンジルアルコールを製造する場合、p
−ニトロベンジルアルコールの二量体や三量体の副生量
を減少させ、収率良く高純度p−ニトロベンジルアルコ
ールを取得することが可能なp−ニトロベンジルブロマ
イドの加水分解方法を提供すること。 【構成】 p−ニトロベンジルブロマイドの加水分解に
よるp−ニトロベンジルアルコールの製造に際し、副生
するHBrの水中濃度が10重量%以下になる量の水を
存在させることを特徴とするp−ニトロベンジルアルコ
ールの製造方法。前記の方法でp−ニトロベンジルアル
コールを製造する場合、加水分解用水中に副生する臭化
水素量の0.9当量以下の量の水溶性アルカリを存在さ
せることを特徴とするp−ニトロベンジルアルコールの
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品の中間原料とし
て有用なp−ニトロベンジルアルコールの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来技術及びその問題点】p−ニトロベンジルアルコ
ール(以下、PNBALCと省略)はベンジルアルコー
ルのニトロ化により製造されており、この方法は高純度
品の製造が可能なため医薬品中間原料用PNBALC製
造法として重要視されている。しかし、この方法は芳香
族アルコールのニトロ化反応であるため危険性が多く、
これまでにも爆発事故が多発しているから、必ずしも好
ましい製造方法とは云えない。一方、PNBALCを製
造するために、p−ニトロトルエン(以下、PNTと省
略)を出発原料とし、これを臭素化してp−ニトロベン
ジルブロマイド(以下、PNBMBと省略)を得、これ
を加水分解する方法も知られている。この場合の前段の
臭素化反応は、100〜150℃で容易に進行すること
が特開昭50−89337号公報等多数の文献に発表さ
れている。
【0003】PNTのメチル基を臭素化する方法では、
得られる臭素化生成物中にp−ニトロベンザルブロマイ
ド(以下、PNBDBと省略)が副生物として含まれて
いるが、生成物を蒸留してPNBMBとPNBDBを分
離するのは高沸点及び沸点の近似でむつかしいうえ、両
者の晶析分離も両者の溶解性が近似しているため高収率
・低コストで行うには大きな困難が伴う。そこで、臭素
化生成物の分離・精製を行わずに直接加水分解処理し、
加水分解後に晶析分離する方法が検討されている。しか
し、この場合には加水分解時にPNBDBの加水分解生
成物のほかPNBALCの二量体や三量体が副生し、こ
れらがPNBALCの収率や純度を低下させる原因の一
つとなっている。
【0004】次に、PNTからPNBALCを得るまで
に反応経路で生起する主反応及び主要な副反応を反応式
で記す。 I.臭素化反応
【化1】
【化2】 II.加水分解反応
【化3】
【化4】
【化5】
【0005】III.加水分解時の副反応 (III−A)
【化6】 (III−B)
【化7】
【化8】 (III−C)
【化9】
【化10】
【0006】以上に示した反応のうち、(1)式及び
(2)式の置換臭素化反応はラジカル反応として進行
し、(3)〜(9)式の反応はカルボニウムイオン機構
で進行する。PNBALCは、(1)式及び(3)式の
反応を経由してPNTから形成されるが、(2)式及び
(4)〜(10)式の反応によりPNBALDやPNB
ALCの二量体及び三量体が副生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、PNBMB
の加水分解によるPNBALCの製造方法において、加
水分解時に副生するPNBALCの二量体や三量体の生
成量を減少させ、目的とするPNBALCを高収率で且
つ高純度で得る方法を提供することをその課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、PNBMBを水中
で加水分解反応させる際に大量の水を用い、副生するH
Brの水中濃度を10重量%以下に抑制して反応を行う
時には反応時間が著しく短かくてすみ、PNBALCの
二量体の生成及びPNBALCと分離困難なPNBAL
Cの三量体の生成量が少なく、晶析法で容易に高純度P
NBALCが得られる加水分解生成物製造が可能なこと
を見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発
明によれば、PNBMBを加水分解してPNBALCを
製造する際に、副生するHBrの水中濃度が10重量%
以下になる量の水中で加水分解させることを特徴とする
PNBALCの製造方法が提供される。
【0009】本発明では、PNBMBの加水分解反応
を、加水分解反応時に副生するHBrの水中濃度が10
重量%以下、好ましくは7重量%以下になる量の水中で
行うことを特徴とする。水の使用量が前記範囲より過少
では、加水分解反応時間が長くなる上に副生物の生成量
が多くなる。なお、水量の上限は特に制約されない。
【0010】本発明の加水分解反応では、加水分解反応
用水中に少量の水溶性アルカリを存在させると加水分解
反応時間を更に短縮させることができ、目的とするPN
BALCの収率及び純度がより向上する。アルカリ添加
量の範囲は、副生HBr量の0.9当量以下、好ましく
は0.5〜0.7当量であり、アルカリ添加量がこの範
囲より多くなると生成するPNBALCが著しく着色す
る。アルカリは水溶性であればよく、使用可能なアルカ
リとしては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化
リチウム等のアルカリ金属の水酸化物;炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸リチウム等のアルカリ金属の炭
酸塩;重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム、重炭酸リチ
ウム等のアルカリ金属の重炭酸塩;ギ酸ナトリウム、シ
ュウ酸ナトリウム等のアルカリ金属の有機酸塩;水酸化
アンモニウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム
等のアンモニウム塩;等があるが、アルカリ金属の炭酸
塩の使用が好ましい。アルカリ金属炭酸塩を用いること
により、着色のない色調の良好な加水分解生成物を得る
ことができる。
【0011】本発明では、水中に添加するアルカリは反
応開始時にその全量を加えることもできるが、副生する
HBr量に応じて徐々に加える方が望ましく、一般的に
は反応開始後にアルカリ水の形で連続的又は間欠的に加
えるのが良い。本発明の加水分解反応は、常圧又は加圧
下で80℃以上、好ましくは90〜110℃の温度で実
施するのがよく、特に水の沸点である100℃、或いは
95〜105℃で実施するのが好ましい。この場合に
は、加圧装置が不要なうえ反応温度制御も容易である。
本発明の加水分解反応では、PNBMBの加水分解反応
が100%に達するまで反応を継続すると副反応が増加
するから、PNBMB反応率95〜99%で反応を停止
するのが良い。
【0012】本発明で反応原料に用いるPNBMBは、
精製物であっても粗製物であってもよい。特に、本発明
ではPNTの臭素化によって得られる未反応PNTを含
むPNBMB含有量が50重量%以上、好ましくは60
重量%以上の臭素化生成物をそのまま本発明の反応原料
として用いることができる。このようなPNBMB粗製
物をそのまま加水分解反応原料として用いることによ
り、目的物であるPNBALCを安価に且つ効率よく製
造することができる。加水分解反応終了後の生成液は、
これを静置して水層と有機層とに分離してから有機層に
トルエン等の有機溶媒を加え、加熱して有機相に存在し
ている結晶を充分に溶解させて均一にした後、冷却して
目的とするPNBALC結晶を析出させ、これを前記の
有機溶媒を使用して再度晶析させて精製品とすることが
できる。この場合、晶析を2回行うことで純度99.5
%以上のPNBALCを得ることができる。
【0013】
【実施例】次に、本発明を実施例によって更に具体的に
説明するが、本発明はこの実施例によって限定されるも
のではない。なお、以下の実施例及び比較例における反
応生成物の分析は高速液体クロマトグラフ法で行ったも
のである。また、以下に示す%は重量%である。
【0014】実施例1 PNT137g(1モル)をコンデンサー、撹拌機、温
度センサー及び臭素滴下口を備えた容量2リットルの四
ッ口フラスコに入れ、充分な撹拌下に油浴で130℃に
加熱しながら臭素160g(1モル)を10時間で滴下
した。滴下終了後も130℃で2時間撹拌を継続するこ
とによって、添加した臭素の色が完全に消失し、コンデ
ンサーを通ってHBr吸収ビン(吸収液:水)に捕集さ
れた捕集物の重量は80gに達した。反応生成物を分析
すると、PNBMB64.3%、PNBDB20.5%
で、未反応のPNTは15.2%含まれていた。次に、
臭素化反応終了後のフラスコ内容物を100℃に冷却
し、この冷却物に80℃の温水800gを加え、内容物
を約100℃で良く撹拌しながら加水分解反応を行っ
た。このようにして、フラスコ内容物を適宜サンプリン
グしながら反応を継続すると、反応開始後16時間でフ
ラスコ内有機相中のPNBMB濃度が2%となったの
で、この時点で加熱を停止して加水分解反応を終了させ
た。
【0015】以上のようにして得られた加水分解反応終
了後の反応液は、PNBALC48.6%、PNBMB
2.0%、PNBDB25.9%、PNBALD0.5
%、PNT17.6%、PNBALCの二量体8.1%
及びPNBALCの三量体0.1%を含む有機相液と、
6.48%のHBrを含む水相液から成る。これを冷却
後静置して2層に分離し、水相(上層液)を除去した。
次いで、有機相にトルエン500gを加えて80℃に加
熱して折出している結晶を溶解させた。溶液が充分均一
になってからも30分間80℃に保持後、5℃に冷却し
てPNBALC結晶を充分析出させてから濾別した。更
に、前記と同様に晶析を繰り返してから精製結晶を減圧
乾燥し、目的とする高純度PNBALCを73.5g
(0.480モル)取得した。これを分析するとPNB
ALC純度99.5%であった。
【0016】実施例2 臭素滴下時間を12時間とし、滴下終了後の臭素化反応
時間を1時間とした以外は、実施例1と全く同様にして
PNTの臭素化を行ったところ、HBr吸収ビンの重量
増加量は79gになり、使用した臭素がほぼ完全に消費
されたことが確認された。そこで、この時点で反応液を
分析すると、この液にはPNBMB66.1%、PNB
DB18.5%及び未反応PNT15.4%が含まれて
いた。臭素化反応終了後の液は、実施例1の場合と同様
に臭素化反応用フラスコから外へ出すことなく、これに
80℃の温水720gを添加すると共に、実施例1の加
水分解反応時と同一条件で加熱・撹拌しながら、30重
量%炭酸ソーダ水溶液80gを1時間で滴下した。ここ
で添加した全アルカリ量は、加水分解反応により副生す
る全HBr量に対して0.7当量であった。滴下終了後
は、実施例1と同様に適宜サンプリングしながら加水分
解反応を継続し、滴下終了後10時間でフラスコ内有機
相中のPNBMB濃度が2%となったので、ここで加熱
を停止して反応を終了させた。この場合の全反応時間は
11時間であり、非常に短縮されたものであった。
【0017】加水分解反応終了後の液は、実施例1と全
く同一の方法で水相と有機相に分離した。この場合、水
相中には生成したHBrと炭酸ソーダで形成される臭化
ソーダと、炭酸ソーダで中和されていないHBrが含ま
れており、これらの全量を炭酸ソーダで中和する前のH
Br量(生成した全HBr量)に換算すると、水相中の
HBr濃度は6.7%と計算される。また、有機層の組
成は、PNBALC49.8%、PNBMB1.5%、
PNBDB22.8%、PNBAL0.3%、PNT1
9.0%、PNBALCの二量体6.3%及びPNBA
LCの三量体0.01%であった。この有機相を、実施
例1と全く同一の方法で処理するとPNBALCが7
5.7g(0.495モル)得られた。このPNBAL
Cは、純度99.7%であった。
【0018】実施例3 実施例1において、使用する水量を変えて水中のHBr
濃度を種々変化させた以外は実施例1と同様にして実験
を行った。その実験結果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】実施例4 実施例2において、添加する炭酸ソーダの量を変化させ
た以外は実施例2と同様にして実験を行った。その結果
を表2に示す。
【0021】
【表2】
【0022】表2の実験No.1では、Na2CO3添加
量を全副生HBr量と当量添加したため生成したPNB
ALCが著しく着色し、製品純度や収率も減少した。従
って、アルカリ添加量が1当量以上では本発明の目的を
達成することができない。
【0023】比較例1 加水分解用に添加する温水量を500gにした以外は、
加水分解原料製造用のPNT置換臭素化反応も含めて、
実施例1と全く同一方法でPNBALCの合成実験を行
ったところ、加水分解反応に29時間という長時間を要
し、加水分解反応終了後の水相にはHBrが10.3%
含まれていた。また、有機相にはPNBALC42.2
%、PNBMB1.8%、PNBDB18.0%、PN
BALD4.2%、PNT15.1%、PNBALCの
二量体13.3%及びPNBALCの三量体0.7%が
含まれていた。この有機相を実施例1と同様に処理する
と、高純度PNBALCが68.2g(0.446モ
ル)得られたが、その純度は98.7%であり、PNB
ALCの三量体含有率も0.5%に達し、医薬原料用P
NBALCとしては不適であった。
【0024】比較例2 比較例1において加水分解用温水の添加量を300gに
すると、加水分解反応に36時間という長時間を要し、
加水分解反応終了後の水相にはHBrが17.2%含ま
れ、有機相にはPNBALC37.3%、PNBMB
2.1%、PNBDB25.3%、PNBALD3.9
%、PNT17.2%、PNBALCの二量体12.4
%及びPNBALCの三量体1.1%が含まれていた。
この有機相を実施例1と同様に処理すると、高純度PN
BALC66.6g(0.435モル)が得られるが、
その純度は98.3%であり、PNBALCの三量体含
有率も0.9%と高く、医薬原料用には不適であった。
【0025】
【発明の効果】本発明のPNBALC製造方法は、PN
Tのメチル基を臭素化して得られるPNBMBを加水分
解する際に、加水分解用水中のHBr濃度を10重量%
以下に保つことで、目的とするPNBALCを著しく短
縮された反応時間で、高純度かつ収率良く得ることがで
きる。また、前記の加水分解反応時には、加水分解用水
中に生成するHBr量の0.9当量以下の量の水溶性ア
ルカリを含有させることで、反応時間を更に短縮させる
ことができる上、PNBALC収率や純度を更に向上さ
せることができる。本発明のPNBALC製造方法は、
PNTの臭素化反応生成物をそのまま加水分解原料とす
ることにより、精製PNBMBを加水分解原料にした場
合よりもコスト的に有利に高純度PNBALCを得るこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 萩田 和照 広島県福山市北美台4−9 (72)発明者 石倉 司 広島県福山市明王台5−339

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 p−ニトロベンジルブロマイドを加水分
    解してp−ニトロベンジルアルコールを製造する方法に
    おいて、副生する臭化水素の水中濃度が10重量%以下
    になる量の水中で、p−ニトロベンジルブロマイドを加
    水分解させることを特徴とするp−ニトロベンジルアル
    コールの製造方法。
  2. 【請求項2】 該水中に、副生する臭化水素量の0.9
    当量以下の量の水溶性アルカリを存在させることを特徴
    とする請求項1のp−ニトロベンジルアルコールの製造
    方法。
  3. 【請求項3】 p−ニトロトルエンの臭素化生成物を精
    製することなく直接加水分解することを特徴とする請求
    項1又は2のp−ニトロベンジルアルコールの製造方
    法。
JP7523793A 1993-03-09 1993-03-09 P−ニトロベンジルアルコールの製造方法 Pending JPH06256267A (ja)

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