JPH06256275A - 抗血小板薬 - Google Patents
抗血小板薬Info
- Publication number
- JPH06256275A JPH06256275A JP4776893A JP4776893A JPH06256275A JP H06256275 A JPH06256275 A JP H06256275A JP 4776893 A JP4776893 A JP 4776893A JP 4776893 A JP4776893 A JP 4776893A JP H06256275 A JPH06256275 A JP H06256275A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- tetrafibricin
- fibrinogen
- compound represented
- streptomyces
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
- Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】
【化3】
で表わされるテトラフィブリシンをStreptomyces neyag
awaensis NR0577 の菌株の培養液から得た。 【効果】 テトラフィブリシンは、抗血小板薬として有
用である。
awaensis NR0577 の菌株の培養液から得た。 【効果】 テトラフィブリシンは、抗血小板薬として有
用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗血小板薬として有用
な後記式Iで表わされるテトラフィブリシン(tetrafib
ricin)に関する。
な後記式Iで表わされるテトラフィブリシン(tetrafib
ricin)に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】血小
板血栓の形成は、障害血管壁への血小板の粘着、血小板
自身の活性化、および血小板相互の凝集、という3つの
反応をへておこることが知られている。これまで開発の
進められてきた抗血小板薬は、血小板内部の活性化経路
を遮断することにより、凝集を阻害する物が中心であっ
た。しかし、これらの薬物は、血小板以外の細胞にも作
用して副作用をおこすこと、異なる活性化経路を介する
様々な血小板活性化物質に対して必ずしも一律に抑制効
果を示さないことが欠点として指摘されている。これに
対し、血小板凝集反応は血しょう中のフィブリノーゲン
が血小板膜上の糖タンパク質GPIIb/III aと結合
し、血小板同士を架橋することによって起こり、血小板
に特異的な反応で、かつあらゆる血小板活性化物質によ
る凝集に関与している。このことから、フィブリノーゲ
ンとGPIIb/III aの結合を阻害する薬物は、より血
小板に特異的で、副作用の少ない抗血小板薬として有用
であろうと考えられる。そこで本発明者らは、GPIIb
/III aとフィブリノーゲンの結合を特異的に阻害する
化合物の探索を行い、本発明のテトラフィブリシンを見
出した。
板血栓の形成は、障害血管壁への血小板の粘着、血小板
自身の活性化、および血小板相互の凝集、という3つの
反応をへておこることが知られている。これまで開発の
進められてきた抗血小板薬は、血小板内部の活性化経路
を遮断することにより、凝集を阻害する物が中心であっ
た。しかし、これらの薬物は、血小板以外の細胞にも作
用して副作用をおこすこと、異なる活性化経路を介する
様々な血小板活性化物質に対して必ずしも一律に抑制効
果を示さないことが欠点として指摘されている。これに
対し、血小板凝集反応は血しょう中のフィブリノーゲン
が血小板膜上の糖タンパク質GPIIb/III aと結合
し、血小板同士を架橋することによって起こり、血小板
に特異的な反応で、かつあらゆる血小板活性化物質によ
る凝集に関与している。このことから、フィブリノーゲ
ンとGPIIb/III aの結合を阻害する薬物は、より血
小板に特異的で、副作用の少ない抗血小板薬として有用
であろうと考えられる。そこで本発明者らは、GPIIb
/III aとフィブリノーゲンの結合を特異的に阻害する
化合物の探索を行い、本発明のテトラフィブリシンを見
出した。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、式I、
【0004】
【化2】
【0005】で表わされる新規化合物テトラフィブリシ
ン、そのN−アシル誘導体、ケトン部分が還元されたヒ
ドロキシ誘導体またはそれらのエステルもしくは塩に関
するものである。
ン、そのN−アシル誘導体、ケトン部分が還元されたヒ
ドロキシ誘導体またはそれらのエステルもしくは塩に関
するものである。
【0006】本発明はまた、テトラフィブリシンを含む
抗血小板薬として有用な医薬組成物、テトラフィブリシ
ンの製造方法およびテトラフィブリシンを産生する微生
物に関するものである。
抗血小板薬として有用な医薬組成物、テトラフィブリシ
ンの製造方法およびテトラフィブリシンを産生する微生
物に関するものである。
【0007】テトラフィブリシンの物理化学的性状は次
の通りである。 形状:淡黄色無定形粉末 比旋光度:[α]24 D -38.9°(C=1、水) 分子式:C41H67NO13 高分解能ファーストアトムボンバードメントマススペク
トル: (C41H68NO13として)計算値 782.4691 実験値 782.
4676(M+H)+ 紫外部吸収スペクトル: λmax(水)ε:229(4,200)、323(48,400) λmax(0.05規定塩酸)ε:235(3,700)、339(4
3,500) λmax(0.05規定水酸化ナトリウム溶液)ε:22
9(4,100)、322(43,900)赤外部吸収スペクトル: νmax(kBr):3,400 、2,940 、1,710 、1,630 、1,550
、1,390 、1,010 、975 cm-1 溶解性 可溶:水、メタノール、エタノール、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ピリジン、ジメチルスルホキシド 不溶:n−ヘキサン、クロロホルム、酢酸エチルエステ
ル1 H 核磁気共鳴スペクトル:400MHz、重水中; (δ ppm) 1.08(3H, d, J=7.1Hz), 1.50(1H, m), 1.52
(2H, m), 1.60(5H, m),1.66(2H, m), 1.72(2H, m), 1.7
5(2H, m), 2.22(2H, m), 2.24(2H, m), 2.30(2H, t, J=
6.6Hz), 2.32(1H, m), 2.36(1H, m), 2.71(1H, dd, J=1
7.0, 3.2Hz), 2.74(1H, m), 2.82(1H, dd, J=17.0, 8.8
Hz), 2.98(2H, ddd, J=7.6, 7.1, 2.2Hz), 3.70(1H,
m), 3.76(1H, m), 3.93(1H, m), 3.97(2H, m), 4.02(1
H, m), 4.15(1H, br.t, J=6.0Hz), 4.18(1H, m), 4.25
(1H, m), 4.26(1H, m), 5.52(1H, dd,J=15.5, 7.6Hz),
5.55(1H, dd, J=15.5, 6.8Hz), 5.58(1H, dd, J=15.5,
5.2Hz), 5.66(1H, dd, J=15.5, 6.6Hz), 5.67(1H, dt,
J=15.5, 6.8Hz), 5.73(1H, dt, J=15.5, 6.3Hz), 5.78
(1H, dt, J=15.2, 6.2Hz), 5.93(1H, d, J=15.2Hz), 6.
25(1H, dd, 15.2, 11.0Hz), 6.33(1H, dd, J=15.2, 11.
0Hz), 6.42(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz), 6.43(1H, dd, J
=15.2, 11.0Hz), 6.62(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz), 7.03
(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz).13 C 核磁気共鳴スペクトル:100MHz、重水中; (δ ppm) 13.4, 26.1, 35.2, 41.3, 41.9, 42.1, 42.
4, 42.6, 46.0, 46.1,46.3, 46.9, 47.4, 51.6, 54.5,
67.6×2、 68.3, 70.0, 70.3, 71.9, 73.1 ×2,73.9, 7
4.6, 130.0, 130.2, 131.0, 132.0, 133.7, 134.2, 13
5.3, 136.1, 137.1, 137.2, 138.0, 138.5, 141.6, 14
4.1, 178.6, 219.0
の通りである。 形状:淡黄色無定形粉末 比旋光度:[α]24 D -38.9°(C=1、水) 分子式:C41H67NO13 高分解能ファーストアトムボンバードメントマススペク
トル: (C41H68NO13として)計算値 782.4691 実験値 782.
4676(M+H)+ 紫外部吸収スペクトル: λmax(水)ε:229(4,200)、323(48,400) λmax(0.05規定塩酸)ε:235(3,700)、339(4
3,500) λmax(0.05規定水酸化ナトリウム溶液)ε:22
9(4,100)、322(43,900)赤外部吸収スペクトル: νmax(kBr):3,400 、2,940 、1,710 、1,630 、1,550
、1,390 、1,010 、975 cm-1 溶解性 可溶:水、メタノール、エタノール、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ピリジン、ジメチルスルホキシド 不溶:n−ヘキサン、クロロホルム、酢酸エチルエステ
ル1 H 核磁気共鳴スペクトル:400MHz、重水中; (δ ppm) 1.08(3H, d, J=7.1Hz), 1.50(1H, m), 1.52
(2H, m), 1.60(5H, m),1.66(2H, m), 1.72(2H, m), 1.7
5(2H, m), 2.22(2H, m), 2.24(2H, m), 2.30(2H, t, J=
6.6Hz), 2.32(1H, m), 2.36(1H, m), 2.71(1H, dd, J=1
7.0, 3.2Hz), 2.74(1H, m), 2.82(1H, dd, J=17.0, 8.8
Hz), 2.98(2H, ddd, J=7.6, 7.1, 2.2Hz), 3.70(1H,
m), 3.76(1H, m), 3.93(1H, m), 3.97(2H, m), 4.02(1
H, m), 4.15(1H, br.t, J=6.0Hz), 4.18(1H, m), 4.25
(1H, m), 4.26(1H, m), 5.52(1H, dd,J=15.5, 7.6Hz),
5.55(1H, dd, J=15.5, 6.8Hz), 5.58(1H, dd, J=15.5,
5.2Hz), 5.66(1H, dd, J=15.5, 6.6Hz), 5.67(1H, dt,
J=15.5, 6.8Hz), 5.73(1H, dt, J=15.5, 6.3Hz), 5.78
(1H, dt, J=15.2, 6.2Hz), 5.93(1H, d, J=15.2Hz), 6.
25(1H, dd, 15.2, 11.0Hz), 6.33(1H, dd, J=15.2, 11.
0Hz), 6.42(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz), 6.43(1H, dd, J
=15.2, 11.0Hz), 6.62(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz), 7.03
(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz).13 C 核磁気共鳴スペクトル:100MHz、重水中; (δ ppm) 13.4, 26.1, 35.2, 41.3, 41.9, 42.1, 42.
4, 42.6, 46.0, 46.1,46.3, 46.9, 47.4, 51.6, 54.5,
67.6×2、 68.3, 70.0, 70.3, 71.9, 73.1 ×2,73.9, 7
4.6, 130.0, 130.2, 131.0, 132.0, 133.7, 134.2, 13
5.3, 136.1, 137.1, 137.2, 138.0, 138.5, 141.6, 14
4.1, 178.6, 219.0
【0008】以上のような物理化学的性状から、テトラ
フィブリシンは、分子内に共役テトラエン酸構造を有す
る前記式Iで表わされる新規化合物であると決定した。
フィブリシンは、分子内に共役テトラエン酸構造を有す
る前記式Iで表わされる新規化合物であると決定した。
【0009】本発明によって提供される方法に従って、
テトラフィブリシンは、微生物に好適な液体培地中、好
気的条件下に、テトラフィブリシンを産生しうる微生物
を深部培養し、培養液からテトラフィブリシンを採取す
ることによって製造される。
テトラフィブリシンは、微生物に好適な液体培地中、好
気的条件下に、テトラフィブリシンを産生しうる微生物
を深部培養し、培養液からテトラフィブリシンを採取す
ることによって製造される。
【0010】前記の方法で用いられる微生物は、テトラ
フィブリシンを産生しうる微生物であればいかなる微生
物も使用できるが、特にStreptomyces属に属する微生物
が好ましい。特に好ましい株は、Streptomyces neyagaw
aensis NR0577 およびその変異株である。Streptomyces
neyagawaensis NR0577 は、日本国三重県紀伊長島町で
採取された土壌より分離された新菌株である。
フィブリシンを産生しうる微生物であればいかなる微生
物も使用できるが、特にStreptomyces属に属する微生物
が好ましい。特に好ましい株は、Streptomyces neyagaw
aensis NR0577 およびその変異株である。Streptomyces
neyagawaensis NR0577 は、日本国三重県紀伊長島町で
採取された土壌より分離された新菌株である。
【0011】Streptomyces neyagawaensis NR0577 とし
て表示された菌株は、ブダペスト条約に基づいて199
3年3月4日付で以下の通り日本工業技術院生命工学工
業技術研究所に寄託されている:
て表示された菌株は、ブダペスト条約に基づいて199
3年3月4日付で以下の通り日本工業技術院生命工学工
業技術研究所に寄託されている:
【0012】Streptomyces neyagawaensis NR0577 (FER
M-BP 4214)
M-BP 4214)
【0013】Streptomyces neyagawaensis NR0577 (FER
M-BP 4214)(以下、NR0577株と称する場合があ
る)の菌学的性質は以下の通りである。
M-BP 4214)(以下、NR0577株と称する場合があ
る)の菌学的性質は以下の通りである。
【0014】分類学的研究は、国際ストレプトマイセス
プロジェクト(Shirling, E.B. & D. Gottlieb: Method
s for characterization of Streptomyces species. In
t. J. Syst. Bacteriol. 16: 313$340, 1966) の手順に
従って行った。
プロジェクト(Shirling, E.B. & D. Gottlieb: Method
s for characterization of Streptomyces species. In
t. J. Syst. Bacteriol. 16: 313$340, 1966) の手順に
従って行った。
【0015】気菌糸は、しわ状あるいはこぶ状の表面を
有する螺旋状の胞子鎖を形成した。菌核、胞子のう、鞭
毛胞子は観察されなかった。
有する螺旋状の胞子鎖を形成した。菌核、胞子のう、鞭
毛胞子は観察されなかった。
【0016】27℃で15日間、種々の寒天培地上で生
育したNR0577株の培養学的特徴を第1表に示す。
育したNR0577株の培養学的特徴を第1表に示す。
【0017】
【表1】
【0018】気菌糸は灰色を呈した。オートミール寒天
及び無機塩スターチ寒天上での培養後期の気菌糸に湿潤
化した部分が観察された。基生菌糸は無色から灰味黄褐
色であった。メラニン及び他の可溶性色素が生産され
た。生理学的特徴を第2表に示す。
及び無機塩スターチ寒天上での培養後期の気菌糸に湿潤
化した部分が観察された。基生菌糸は無色から灰味黄褐
色であった。メラニン及び他の可溶性色素が生産され
た。生理学的特徴を第2表に示す。
【0019】
【表2】
【0020】NR0577株の全菌体加水分解物は、L
L型のジアミノピメリン酸を含んでいた。
L型のジアミノピメリン酸を含んでいた。
【0021】上記形態学的特徴及び細胞壁タイプを基
に、NR0577株は、Streptomyces属に帰属すると考
えられた。
に、NR0577株は、Streptomyces属に帰属すると考
えられた。
【0022】NR0577株は、この属の既知種のう
ち、Streptomyces neyagawaensis Yamamoto, Nakazawa,
Horii, and Miyake (Shirling, E.B. & D. Gottlieb:
Cooperative description of type strains of Strepto
myces. V. Additional descriptions. Int. J. Syst.
Bacteriol 22: 26394, 1972 )に最も良く似ていた。そ
こで、NR0577株の微生物学的特徴をStreptomyces
neyagawaensis IFO 13477の特徴と直接比較した。
ち、Streptomyces neyagawaensis Yamamoto, Nakazawa,
Horii, and Miyake (Shirling, E.B. & D. Gottlieb:
Cooperative description of type strains of Strepto
myces. V. Additional descriptions. Int. J. Syst.
Bacteriol 22: 26394, 1972 )に最も良く似ていた。そ
こで、NR0577株の微生物学的特徴をStreptomyces
neyagawaensis IFO 13477の特徴と直接比較した。
【0023】Streptomyces neyagawaensis IFO 13477
は、イースト麦芽寒天及び無機塩スターチ寒天上での培
養後期の気菌糸上に湿潤化した部分が観察された。第1
表及び第2表に見られるように、NR0577株の生理
学的特徴は、ミルクのペプトン化及び硝酸塩の還元を除
いて、Streptomyces neyagawaensis 1FO 13477の特徴と
非常に良く似ていた。これらの相違は、NR0577株
を別種とみなすには非常に小さいものであった。故に、
NR0577株はStreptomyces neyagawaensisの一菌株
であると同定し、Streptomyces neyagawaensis NR0577
と命名した。
は、イースト麦芽寒天及び無機塩スターチ寒天上での培
養後期の気菌糸上に湿潤化した部分が観察された。第1
表及び第2表に見られるように、NR0577株の生理
学的特徴は、ミルクのペプトン化及び硝酸塩の還元を除
いて、Streptomyces neyagawaensis 1FO 13477の特徴と
非常に良く似ていた。これらの相違は、NR0577株
を別種とみなすには非常に小さいものであった。故に、
NR0577株はStreptomyces neyagawaensisの一菌株
であると同定し、Streptomyces neyagawaensis NR0577
と命名した。
【0024】NR0577株は、適した条件下で発育さ
せたとき、テトラフィブリシンを生産する。NR057
7株を含む培養液は、該菌株の胞子あるいは菌体を適し
た培地に接種し、好気的条件下で培養することにより調
製される。テトラフィブリシンの生産のために、固形培
地上での培養も可能であるが、大量生産のためには液体
培地での培養が好ましい。培養温度は、菌株が発育し得
る20°〜35℃の広い範囲を適用できるが、26°〜
30℃で、ほぼ中性のpHの培地で培養することが好まし
い。テトラフィブリシンの生産のための菌株の深部好気
培養において、培地は炭素源として市販されているグリ
セライドオイル、あるいはグリセリン、グルコース、マ
ルトース、ラクトース、デキストリン、スターチなどの
炭水化物を純粋又は加工されていない状態で、また窒素
源として、大豆粉、ディスティラーズソリュブル、落花
生粉、綿実粉、肉エキス、ペプトン、魚粉、酵母エキ
ス、コーンスティープリカーなどの有機物、また場合に
より、硝酸塩、アンモニム塩などの無機窒素源を含み得
る。鉱物塩としては、食塩、また、例えば硫酸アンモニ
ウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、リン酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、微量の重金属塩を含み得る。培地
にはまた、クエン酸ナトリウムやリン酸塩などの緩衝剤
も含み得る。通気深部培養工程においては、流動パラフ
ィン、脂肪油やシリコン化合物のような消泡剤が好適に
用いられる。1種類以上の炭素源、窒素源や消泡剤がテ
トラフィブリシンの生産に使用され得る。
せたとき、テトラフィブリシンを生産する。NR057
7株を含む培養液は、該菌株の胞子あるいは菌体を適し
た培地に接種し、好気的条件下で培養することにより調
製される。テトラフィブリシンの生産のために、固形培
地上での培養も可能であるが、大量生産のためには液体
培地での培養が好ましい。培養温度は、菌株が発育し得
る20°〜35℃の広い範囲を適用できるが、26°〜
30℃で、ほぼ中性のpHの培地で培養することが好まし
い。テトラフィブリシンの生産のための菌株の深部好気
培養において、培地は炭素源として市販されているグリ
セライドオイル、あるいはグリセリン、グルコース、マ
ルトース、ラクトース、デキストリン、スターチなどの
炭水化物を純粋又は加工されていない状態で、また窒素
源として、大豆粉、ディスティラーズソリュブル、落花
生粉、綿実粉、肉エキス、ペプトン、魚粉、酵母エキ
ス、コーンスティープリカーなどの有機物、また場合に
より、硝酸塩、アンモニム塩などの無機窒素源を含み得
る。鉱物塩としては、食塩、また、例えば硫酸アンモニ
ウム、硫酸マグネシウム、塩化カリウム、リン酸カリウ
ム、炭酸カルシウム、微量の重金属塩を含み得る。培地
にはまた、クエン酸ナトリウムやリン酸塩などの緩衝剤
も含み得る。通気深部培養工程においては、流動パラフ
ィン、脂肪油やシリコン化合物のような消泡剤が好適に
用いられる。1種類以上の炭素源、窒素源や消泡剤がテ
トラフィブリシンの生産に使用され得る。
【0025】産生したテトラフィブリシンは培養液中に
存在するので、培養液を遠心分離あるいはろ過等の通常
の手段を用いて上澄液と菌体とに分離し、その上澄液か
ら精製する。テトラフィブリシンを培養液から採取する
には、当該物質が両性水溶性物質であるので、このよう
な微生物代謝産物を採取するために通常用いられる分離
・精製手段が適宜利用できる。培養上澄液中に含まれる
活性物質を、はじめに活性炭あるいは非イオン性ハイポ
ーラス樹脂(HP−20、HP−21、CHP−20
P、XAD−2等)のような吸着剤に吸着させ、水と混
合可能な有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、アセトン等と水を適当な混合比
で混ぜた混合液を用いて溶出する。得られた粗テトラフ
ィブリシンは、さらに有機溶媒と水による分配方法、不
純物との溶解度の差を利用する方法、各種カラムクロマ
トグラフィー(担体としてイオン交換樹脂、イオン交換
セファデックス、非イオン性ハイポーラス樹脂、ゲルろ
過剤、逆相シリカゲル等)などをそれぞれ単独又は組合
わせて利用する。
存在するので、培養液を遠心分離あるいはろ過等の通常
の手段を用いて上澄液と菌体とに分離し、その上澄液か
ら精製する。テトラフィブリシンを培養液から採取する
には、当該物質が両性水溶性物質であるので、このよう
な微生物代謝産物を採取するために通常用いられる分離
・精製手段が適宜利用できる。培養上澄液中に含まれる
活性物質を、はじめに活性炭あるいは非イオン性ハイポ
ーラス樹脂(HP−20、HP−21、CHP−20
P、XAD−2等)のような吸着剤に吸着させ、水と混
合可能な有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、イ
ソプロピルアルコール、アセトン等と水を適当な混合比
で混ぜた混合液を用いて溶出する。得られた粗テトラフ
ィブリシンは、さらに有機溶媒と水による分配方法、不
純物との溶解度の差を利用する方法、各種カラムクロマ
トグラフィー(担体としてイオン交換樹脂、イオン交換
セファデックス、非イオン性ハイポーラス樹脂、ゲルろ
過剤、逆相シリカゲル等)などをそれぞれ単独又は組合
わせて利用する。
【0026】テトラフィブリシンは遊離型で単離される
が、必要に応じていろいろな医薬適用の塩(カルボン酸
の塩としてナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩
等、アミンの塩として塩酸塩、硫酸塩等)に変換でき
る。またそのエステル、例えばメチルエステルは、ジア
ゾメタンまたはトリメチルシリルジアゾメタンと反応さ
せることにより容易に得られる。N−アシル誘導体、例
えばアセチルアミド誘導体は、水、メタノール、テトラ
ヒドロフラン又はこれらを組合わせた混合液中で、酸無
水物と反応させることにより容易に得られる。テトラフ
ィブリシンを適当な還元剤、例えば水素化ホウ素ナトリ
ウム、水素化ホウ素リチウム、シアン化水素化ホウ素ナ
トリウム等を用いて、ケトン部分が還元されたヒドロキ
シ誘導体が得られる。
が、必要に応じていろいろな医薬適用の塩(カルボン酸
の塩としてナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩
等、アミンの塩として塩酸塩、硫酸塩等)に変換でき
る。またそのエステル、例えばメチルエステルは、ジア
ゾメタンまたはトリメチルシリルジアゾメタンと反応さ
せることにより容易に得られる。N−アシル誘導体、例
えばアセチルアミド誘導体は、水、メタノール、テトラ
ヒドロフラン又はこれらを組合わせた混合液中で、酸無
水物と反応させることにより容易に得られる。テトラフ
ィブリシンを適当な還元剤、例えば水素化ホウ素ナトリ
ウム、水素化ホウ素リチウム、シアン化水素化ホウ素ナ
トリウム等を用いて、ケトン部分が還元されたヒドロキ
シ誘導体が得られる。
【0027】テトラフィブリシンのフィブリノーゲン結
合抑制作用について、以下のような方法で検討した。
合抑制作用について、以下のような方法で検討した。
【0028】(固相法によるGPIIb/III aとフィブ
リノーゲンの結合実験)血小板膜上の糖タンパク質GP
IIb/III aの精製は以下のようにして行った。ヒト洗
浄血小板をトリトンX−100で可溶化し、コンカナバ
リンAカラム、続いてアミノエチルグリシル化したRG
DS−セファロースカラムにかけ、結合したGPIIb/
III aを3mM RGDSで溶出して精製した。フィブリ
ノーゲン(IMCO社)は0.1M NaHCO3 溶液に
1mg/ml の割合で溶解し、これにNHS−ビオチン(1
mg/ml ジメチルホルムアミド溶液)を100分の1量加
えてビオチン化した後、トリス緩衝液等を含む生理食塩
水(20mM Tris−HCl、150mM NaCl、
1mM CaCl2 、1mM MgCl2 、pH7.4)で透
析した。精製したGPIIb/III aを96穴プレートに
0.2μg/wellコートし、洗浄後前記緩衝液85μl 、
薬物15μl 、ビオチン化フィブリノーゲン(2μg/m
l)50μl を加えて、5時間室温にて保温後、結合し
たフィブリノーゲン量をアビジン−ビオチン法にて測定
した。
リノーゲンの結合実験)血小板膜上の糖タンパク質GP
IIb/III aの精製は以下のようにして行った。ヒト洗
浄血小板をトリトンX−100で可溶化し、コンカナバ
リンAカラム、続いてアミノエチルグリシル化したRG
DS−セファロースカラムにかけ、結合したGPIIb/
III aを3mM RGDSで溶出して精製した。フィブリ
ノーゲン(IMCO社)は0.1M NaHCO3 溶液に
1mg/ml の割合で溶解し、これにNHS−ビオチン(1
mg/ml ジメチルホルムアミド溶液)を100分の1量加
えてビオチン化した後、トリス緩衝液等を含む生理食塩
水(20mM Tris−HCl、150mM NaCl、
1mM CaCl2 、1mM MgCl2 、pH7.4)で透
析した。精製したGPIIb/III aを96穴プレートに
0.2μg/wellコートし、洗浄後前記緩衝液85μl 、
薬物15μl 、ビオチン化フィブリノーゲン(2μg/m
l)50μl を加えて、5時間室温にて保温後、結合し
たフィブリノーゲン量をアビジン−ビオチン法にて測定
した。
【0029】テトラフィブリシンの阻害活性を第3表に
示す。
示す。
【0030】
【表3】
【0031】血小板凝集は、フィブリノーゲンが血小板
上のフィブリノーゲン受容体に結合し、血小板同士を架
橋することにより起こる。フィブリノーゲンは二量体と
して働らくと考えられており、血小板同士を架橋し、血
小板凝集を引き起こす。フィブリノーゲンは、α,β,
およびγ鎖から構成されており、血小板のフィブリノー
ゲンリセプター中の2つの領域GPIIbおよびGPIII
aに結合することが明らかにされている。すなわち、フ
ィブリノーゲンα鎖中の4つのアミノ酸配列、アルギニ
ル−グリシル−アスパルチル−セリン(RGDS)を持
つ部分がGPIII aに、フィブリノーゲンγ鎖のC末端
の12のアミノ酸より成る部分(γ400−411)が
GPIIbに結合する。
上のフィブリノーゲン受容体に結合し、血小板同士を架
橋することにより起こる。フィブリノーゲンは二量体と
して働らくと考えられており、血小板同士を架橋し、血
小板凝集を引き起こす。フィブリノーゲンは、α,β,
およびγ鎖から構成されており、血小板のフィブリノー
ゲンリセプター中の2つの領域GPIIbおよびGPIII
aに結合することが明らかにされている。すなわち、フ
ィブリノーゲンα鎖中の4つのアミノ酸配列、アルギニ
ル−グリシル−アスパルチル−セリン(RGDS)を持
つ部分がGPIII aに、フィブリノーゲンγ鎖のC末端
の12のアミノ酸より成る部分(γ400−411)が
GPIIbに結合する。
【0032】第3表中のRGDSおよびγ400−41
1は、上記それぞれのアミノ酸配列を持つ合成ペプチド
で、いずれも競合的にフィブリノーゲンがフィブリノー
ゲン受容体に結合するのを阻害する。テトラフィブリシ
ンはこれらのペプチドとは全く異なる構造を有する新規
物質であり、かつ第3表に示すように、フィブリノーゲ
ンのフィブリノーゲンリセプターへの結合を、RGDS
やγ400−411ペプチドより強く阻害する。したが
って、テトラフィブリシンはフィブリノーゲンの血小板
への結合を阻害することによる血小板凝集の抑制剤、即
ち抗血小板薬として使用することができる。テトラフィ
ブリシンの急性毒性は10mg/kg でも検出させず、毒性
はなかった。
1は、上記それぞれのアミノ酸配列を持つ合成ペプチド
で、いずれも競合的にフィブリノーゲンがフィブリノー
ゲン受容体に結合するのを阻害する。テトラフィブリシ
ンはこれらのペプチドとは全く異なる構造を有する新規
物質であり、かつ第3表に示すように、フィブリノーゲ
ンのフィブリノーゲンリセプターへの結合を、RGDS
やγ400−411ペプチドより強く阻害する。したが
って、テトラフィブリシンはフィブリノーゲンの血小板
への結合を阻害することによる血小板凝集の抑制剤、即
ち抗血小板薬として使用することができる。テトラフィ
ブリシンの急性毒性は10mg/kg でも検出させず、毒性
はなかった。
【0033】本発明の新規化合物テトラフィブリシン
は、その溶媒和物またはその塩を含有する薬学的粗製物
は、経腸的に、例えば錠剤、ラッカー処理錠剤、糖被覆
錠剤、硬質および軟質ゼラチンカプセル、溶液、乳濁
液、又は懸濁液の形態で経口的に、あるいは座剤の形態
で直腸的に又はスプレーとして投与することができる。
錠剤、ラッカー処理剤、糖被覆錠剤および硬質ゼラチン
カプセルを製造するために、活性化合物を薬学的に不活
性な無機又は有機賦形剤と混合することができる。錠
剤、糖被覆錠剤および硬質ゼラチンカプセルに対して使
用することのできるこのような賦形剤の例は、ラクトー
ス、とうもろこし澱粉、又はその誘導体、タルク、ステ
アリン酸又はその塩である。軟質ゼラチンカプセルに対
する適当な賦形剤の例は、植物油、ワックス、脂肪、半
固形および液状のポリオールである。しかしながら、活
性化合物の特性が適当である場合は、軟質ゼラチンカプ
セルを使用する場合に何れの賦形剤も必要でない。
は、その溶媒和物またはその塩を含有する薬学的粗製物
は、経腸的に、例えば錠剤、ラッカー処理錠剤、糖被覆
錠剤、硬質および軟質ゼラチンカプセル、溶液、乳濁
液、又は懸濁液の形態で経口的に、あるいは座剤の形態
で直腸的に又はスプレーとして投与することができる。
錠剤、ラッカー処理剤、糖被覆錠剤および硬質ゼラチン
カプセルを製造するために、活性化合物を薬学的に不活
性な無機又は有機賦形剤と混合することができる。錠
剤、糖被覆錠剤および硬質ゼラチンカプセルに対して使
用することのできるこのような賦形剤の例は、ラクトー
ス、とうもろこし澱粉、又はその誘導体、タルク、ステ
アリン酸又はその塩である。軟質ゼラチンカプセルに対
する適当な賦形剤の例は、植物油、ワックス、脂肪、半
固形および液状のポリオールである。しかしながら、活
性化合物の特性が適当である場合は、軟質ゼラチンカプ
セルを使用する場合に何れの賦形剤も必要でない。
【0034】溶液およびシロップの製造に対して適当な
賦形剤の例は、水、ポリオール、シュクロース、転化糖
およびグルコースである。注射用溶液に対する適当な例
は、水、アルコール、ポリオール、グリセオールおよび
植物油である。座剤に対する適当な例は、天然又は硬化
油、ワックス、脂肪および半液状又は液状のポリオール
である。薬学的組成物は、さらに、防腐剤、可溶化剤、
安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、風味料、浸
透圧を変化させる塩、緩衝剤、被覆剤又は酸化防止剤を
含有することができる。前述した疾患を抑制又は防止す
る活性化合物の投与量は、広範囲な範囲で変化すること
ができる。そして勿論、それぞれの特定の場合における
個々の状況に適合するように調節しなければならない。
一般に、一日につき約10〜400mgの投与量が成人に
対する経口投与において適当である。
賦形剤の例は、水、ポリオール、シュクロース、転化糖
およびグルコースである。注射用溶液に対する適当な例
は、水、アルコール、ポリオール、グリセオールおよび
植物油である。座剤に対する適当な例は、天然又は硬化
油、ワックス、脂肪および半液状又は液状のポリオール
である。薬学的組成物は、さらに、防腐剤、可溶化剤、
安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、風味料、浸
透圧を変化させる塩、緩衝剤、被覆剤又は酸化防止剤を
含有することができる。前述した疾患を抑制又は防止す
る活性化合物の投与量は、広範囲な範囲で変化すること
ができる。そして勿論、それぞれの特定の場合における
個々の状況に適合するように調節しなければならない。
一般に、一日につき約10〜400mgの投与量が成人に
対する経口投与において適当である。
【0035】
【実施例】Streptomyces neyagawaensis NR0577 (FERM-
BP 4214)の凍結菌液(1.5ml)を、グルコース2.0
%、トーストソーヤ2.0%、NaCl 0.25%、
ZnSO4 ・7H2 O 0.005%、CuSO4 ・5
H2 O 0.0005%、MnCl2 ・4H2 O 0.
0005%、CaCO3 0.32%およびニッサンディ
スフームCA−115 0.05%から成る培地100
mlの入った500mlのフラスコに接種し、27℃で3日
間、190rpm で振盪培養した。その後、この培養物2
mlを上記培地100mlの入った500mlのフラスコに移
植し、27℃、190rpm で振盪培養した。テトラフィ
ブリシンの生産は、5日間の培養で最大に達した。大量
培養は、200Lファーメンターで行った。
BP 4214)の凍結菌液(1.5ml)を、グルコース2.0
%、トーストソーヤ2.0%、NaCl 0.25%、
ZnSO4 ・7H2 O 0.005%、CuSO4 ・5
H2 O 0.0005%、MnCl2 ・4H2 O 0.
0005%、CaCO3 0.32%およびニッサンディ
スフームCA−115 0.05%から成る培地100
mlの入った500mlのフラスコに接種し、27℃で3日
間、190rpm で振盪培養した。その後、この培養物2
mlを上記培地100mlの入った500mlのフラスコに移
植し、27℃、190rpm で振盪培養した。テトラフィ
ブリシンの生産は、5日間の培養で最大に達した。大量
培養は、200Lファーメンターで行った。
【0036】上述のように準備した種培養物3Lを、上
記培地150Lの入ったファーメンターに移植した。フ
ァーメンターは27℃、通気量150L/分、撹拌35
0rpm で運転した。5日目にテトラフィブリシンの生産
は最大に達した。
記培地150Lの入ったファーメンターに移植した。フ
ァーメンターは27℃、通気量150L/分、撹拌35
0rpm で運転した。5日目にテトラフィブリシンの生産
は最大に達した。
【0037】培養液中のテトラフィブリシンの取得は、
次のようにして行った。培養上澄230Lを、水で平衡
化したダイヤイオンHP−21に吸着させた後、カラム
を作成し、水で非吸着物質を溶出後10%含水エタノー
ルで洗浄し、50%含水エタノール200Lで活性物質
を溶出した。溶出液を約20Lになるまで減圧濃縮し、
等容のn−ブチルアルコールと酢酸エチルエステルの混
合液で脂溶性不純物を抽出除去し、活性物質が含まれる
水層をさらに約5Lになるまで減圧濃縮し、凍結乾燥す
ることにより、テトラフィブリシンを含む混合物180
g を得た。
次のようにして行った。培養上澄230Lを、水で平衡
化したダイヤイオンHP−21に吸着させた後、カラム
を作成し、水で非吸着物質を溶出後10%含水エタノー
ルで洗浄し、50%含水エタノール200Lで活性物質
を溶出した。溶出液を約20Lになるまで減圧濃縮し、
等容のn−ブチルアルコールと酢酸エチルエステルの混
合液で脂溶性不純物を抽出除去し、活性物質が含まれる
水層をさらに約5Lになるまで減圧濃縮し、凍結乾燥す
ることにより、テトラフィブリシンを含む混合物180
g を得た。
【0038】前操作で得たテトラフィブリシンを含む混
合物を、8Lのメタノール中で1時間撹拌後、不溶な沈
殿物をろ過した。そのろ液を減圧濃縮することによりテ
トラフィブリシンを含む混合物31.1g を得た。
合物を、8Lのメタノール中で1時間撹拌後、不溶な沈
殿物をろ過した。そのろ液を減圧濃縮することによりテ
トラフィブリシンを含む混合物31.1g を得た。
【0039】前操作で得たテトラフィブリシンを含む混
合物を15%含水エタノール500mlに溶解し、15%
含水エタノールで平衡化したMCIゲルCHP−20P
カラム(1.5L) に通塔し、15%含水エタノール、
17.5%含水エタノールで順次洗浄後、30%含水エ
タノールで溶出した。この溶出液を減圧濃縮後、凍結乾
燥することによりテトラフィブリシンを含む混合物6g
を得た。
合物を15%含水エタノール500mlに溶解し、15%
含水エタノールで平衡化したMCIゲルCHP−20P
カラム(1.5L) に通塔し、15%含水エタノール、
17.5%含水エタノールで順次洗浄後、30%含水エ
タノールで溶出した。この溶出液を減圧濃縮後、凍結乾
燥することによりテトラフィブリシンを含む混合物6g
を得た。
【0040】前操作で得たテトラフィブリシンを含む混
合物を水に溶解し、分取高速液体クロマトグラフィーを
用いて分取した。用いたカラムは、資生堂製(Capcell p
ak C18AG 3×25cm) であり、0.05M Na2 HPO4
を含む35%含水メタノールを用い溶出した。GPIIb
/III aとフィブリノーゲンとの結合に対し阻害活性を
示す画分を分取し、その画分を1規定塩酸でpH7.0に
調整後、水を加えることにより最終的に10%含水メタ
ノール溶液になるように活性画分を希釈した。その溶液
を15%含水エタノールで平衡化したMCIゲルCHP
−20Pカラム(1L)に通塔し、15%含水エタノー
ルで洗浄後、50%含水エタノール(2L)により溶出
させることによりリン酸塩を除去した。その溶出液を減
圧濃縮し、凍結乾燥することにより、テトラフィブリシ
ンを含む混合物798mgを得た。
合物を水に溶解し、分取高速液体クロマトグラフィーを
用いて分取した。用いたカラムは、資生堂製(Capcell p
ak C18AG 3×25cm) であり、0.05M Na2 HPO4
を含む35%含水メタノールを用い溶出した。GPIIb
/III aとフィブリノーゲンとの結合に対し阻害活性を
示す画分を分取し、その画分を1規定塩酸でpH7.0に
調整後、水を加えることにより最終的に10%含水メタ
ノール溶液になるように活性画分を希釈した。その溶液
を15%含水エタノールで平衡化したMCIゲルCHP
−20Pカラム(1L)に通塔し、15%含水エタノー
ルで洗浄後、50%含水エタノール(2L)により溶出
させることによりリン酸塩を除去した。その溶出液を減
圧濃縮し、凍結乾燥することにより、テトラフィブリシ
ンを含む混合物798mgを得た。
【0041】前操作で得たテトラフィブリシンを含む混
合物を水6mlに溶解し、トヨパールHW−40SFカラ
ム(3L)に通塔し、水により溶出した。GPIIb/II
I aとフィブリノーゲンとの結合に対し阻害活性を示す
画分を集め、減圧濃縮、さらに凍結乾燥することによ
り、210mgの淡黄色無定形粉末としてテトラフィブリ
シンを得た。
合物を水6mlに溶解し、トヨパールHW−40SFカラ
ム(3L)に通塔し、水により溶出した。GPIIb/II
I aとフィブリノーゲンとの結合に対し阻害活性を示す
画分を集め、減圧濃縮、さらに凍結乾燥することによ
り、210mgの淡黄色無定形粉末としてテトラフィブリ
シンを得た。
【0042】実施例2 下記のそれぞれの成分を含む錠剤を、それ自体公知の方
法で製造した。 テトラフィブリシン 100mg スターチ 26mg カルボキシメチルセルロース 15mg 結晶セルロース 20mg ステアリン酸マグネシウム 4mg (計) (165mg)
法で製造した。 テトラフィブリシン 100mg スターチ 26mg カルボキシメチルセルロース 15mg 結晶セルロース 20mg ステアリン酸マグネシウム 4mg (計) (165mg)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】テトラフィブリシンの物理化学的性状は次
の通りである。 形状:淡黄色無定形粉末 比旋光度:[α]24 D -38.9°(C=1、水) 分子式:C41H67NO13 高分解能ファーストアトムボンバードメントマススペク
トル: (C41H68NO13として)計算値 782.4691 実験値 782.
4676(M+H)+ 紫外部吸収スペクトル: λmax(水)nm(ε): 229(4,200) 、323(48,400) λmax(0.05規定塩酸)nm(ε): 235(3,700) 、339(4
3,500) λmax(0.05規定水酸化ナトリウム溶液)nm(ε): 229
(4,100) 、322(43,900) 赤外部吸収スペクトル: νmax(kBr):3,400 、2,940 、1,710 、1,630 、1,550
、1,390 、1,010 、975 cm-1 溶解性 可溶:水、メタノール、エタノール、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ピリジン、ジメチルスルホキシド 不溶:n−ヘキサン、クロロホルム、酢酸エチルエステ
ル1 H 核磁気共鳴スペクトル:400MHz、重水中; (δ ppm) 1.08(3H, d, J=7.1Hz), 1.50(1H, m), 1.52
(2H, m), 1.60(5H, m),1.66(2H, m), 1.72(2H, m), 1.7
5(2H, m), 2.22(2H, m), 2.24(2H, m), 2.30(2H, t, J=
6.6Hz), 2.32(1H, m), 2.36(1H, m), 2.71(1H, dd, J=1
7.0, 3.2Hz), 2.74(1H, m), 2.82(1H, dd, J=17.0, 8.8
Hz), 2.98(2H, ddd, J=7.6, 7.1, 2.2Hz), 3.70(1H,
m), 3.76(1H, m), 3.93(1H, m), 3.97(2H, m), 4.02(1
H, m), 4.15(1H, br.t, J=6.0Hz), 4.18(1H, m), 4.25
(1H, m), 4.26(1H, m), 5.52(1H, dd,J=15.5, 7.6Hz),
5.55(1H, dd, J=15.5, 6.8Hz), 5.58(1H, dd, J=15.5,
5.2Hz), 5.66(1H, dd, J=15.5, 6.6Hz), 5.67(1H, dt,
J=15.5, 6.8Hz), 5.73(1H, dt, J=15.5, 6.3Hz), 5.78
(1H, dt, J=15.2, 6.2Hz), 5.93(1H, d, J=15.2Hz), 6.
25(1H, dd, 15.2, 11.0Hz), 6.33(1H, dd, J=15.2, 11.
0Hz), 6.42(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz), 6.43(1H, dd, J
=15.2, 11.0Hz), 6.62(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz), 7.03
(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz).13 C 核磁気共鳴スペクトル:100MHz、重水中; (δ ppm) 13.4, 26.1, 35.2, 41.3, 41.9, 42.1, 42.
4, 42.6, 46.0, 46.1,46.3, 46.9, 47.4, 51.6, 54.5,
67.6×2、 68.3, 70.0, 70.3, 71.9, 73.1 ×2,73.
9, 74.6, 130.0, 130.2, 13
1.0, 132.0, 133.7, 134.2,
135.3, 136.1, 137.1, 13
7.2, 138.0, 138.5, 141.6,
144.1, 178.6, 219.0
の通りである。 形状:淡黄色無定形粉末 比旋光度:[α]24 D -38.9°(C=1、水) 分子式:C41H67NO13 高分解能ファーストアトムボンバードメントマススペク
トル: (C41H68NO13として)計算値 782.4691 実験値 782.
4676(M+H)+ 紫外部吸収スペクトル: λmax(水)nm(ε): 229(4,200) 、323(48,400) λmax(0.05規定塩酸)nm(ε): 235(3,700) 、339(4
3,500) λmax(0.05規定水酸化ナトリウム溶液)nm(ε): 229
(4,100) 、322(43,900) 赤外部吸収スペクトル: νmax(kBr):3,400 、2,940 、1,710 、1,630 、1,550
、1,390 、1,010 、975 cm-1 溶解性 可溶:水、メタノール、エタノール、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ピリジン、ジメチルスルホキシド 不溶:n−ヘキサン、クロロホルム、酢酸エチルエステ
ル1 H 核磁気共鳴スペクトル:400MHz、重水中; (δ ppm) 1.08(3H, d, J=7.1Hz), 1.50(1H, m), 1.52
(2H, m), 1.60(5H, m),1.66(2H, m), 1.72(2H, m), 1.7
5(2H, m), 2.22(2H, m), 2.24(2H, m), 2.30(2H, t, J=
6.6Hz), 2.32(1H, m), 2.36(1H, m), 2.71(1H, dd, J=1
7.0, 3.2Hz), 2.74(1H, m), 2.82(1H, dd, J=17.0, 8.8
Hz), 2.98(2H, ddd, J=7.6, 7.1, 2.2Hz), 3.70(1H,
m), 3.76(1H, m), 3.93(1H, m), 3.97(2H, m), 4.02(1
H, m), 4.15(1H, br.t, J=6.0Hz), 4.18(1H, m), 4.25
(1H, m), 4.26(1H, m), 5.52(1H, dd,J=15.5, 7.6Hz),
5.55(1H, dd, J=15.5, 6.8Hz), 5.58(1H, dd, J=15.5,
5.2Hz), 5.66(1H, dd, J=15.5, 6.6Hz), 5.67(1H, dt,
J=15.5, 6.8Hz), 5.73(1H, dt, J=15.5, 6.3Hz), 5.78
(1H, dt, J=15.2, 6.2Hz), 5.93(1H, d, J=15.2Hz), 6.
25(1H, dd, 15.2, 11.0Hz), 6.33(1H, dd, J=15.2, 11.
0Hz), 6.42(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz), 6.43(1H, dd, J
=15.2, 11.0Hz), 6.62(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz), 7.03
(1H, dd, J=15.2, 11.0Hz).13 C 核磁気共鳴スペクトル:100MHz、重水中; (δ ppm) 13.4, 26.1, 35.2, 41.3, 41.9, 42.1, 42.
4, 42.6, 46.0, 46.1,46.3, 46.9, 47.4, 51.6, 54.5,
67.6×2、 68.3, 70.0, 70.3, 71.9, 73.1 ×2,73.
9, 74.6, 130.0, 130.2, 13
1.0, 132.0, 133.7, 134.2,
135.3, 136.1, 137.1, 13
7.2, 138.0, 138.5, 141.6,
144.1, 178.6, 219.0
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】分類学的研究は、国際ストレプトマイセス
プロジェクト(Shirling, E.B. &
D. Gottlieb: Methods for
characterization of Strep
tomyces species. Int. J.
Syst. Bacteriol. 16: 313〜
340,1966) の手順に従って行った。
プロジェクト(Shirling, E.B. &
D. Gottlieb: Methods for
characterization of Strep
tomyces species. Int. J.
Syst. Bacteriol. 16: 313〜
340,1966) の手順に従って行った。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】NR0577株は、この属の既知種のう
ち、Streptomyces neyagawaensis Yamamoto, Nakazawa,
Horii, and Miyake (Shirling, E.B. & D. Gottlieb:
Cooperative description of type strains of Strepto
myces. V. Additional descriptions. Int. J. Syst.
Bacteriol 22 : 265〜394,1972)に最も良く似ていた。
そこで、NR0577株の微生物学的特徴をStreptomyc
es neyagawaensis IFO 13477の特徴と直接比較した。
ち、Streptomyces neyagawaensis Yamamoto, Nakazawa,
Horii, and Miyake (Shirling, E.B. & D. Gottlieb:
Cooperative description of type strains of Strepto
myces. V. Additional descriptions. Int. J. Syst.
Bacteriol 22 : 265〜394,1972)に最も良く似ていた。
そこで、NR0577株の微生物学的特徴をStreptomyc
es neyagawaensis IFO 13477の特徴と直接比較した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】血小板凝集は、フィブリノーゲンが血小板
上のフィブリノーゲン受容体に結合し、血小板同士を架
橋することにより起こる。フィブリノーゲンは二量体と
して働らくと考えられており、血小板同士を架橋し、血
小板凝集を引き起こす。フィブリノーゲンは、α,β,
およびγ鎖から構成されており、この中の2つの領域が
血小板のフィブリノーゲンリセプターGPIIbおよびG
PIII aに結合することが明らかにされている。すなわ
ち、フィブリノーゲンα鎖中の4つのアミノ酸配列、ア
ルギニル−グリシル−アスパルチル−セリン(RGD
S)を持つ部分がGPIII aに、フィブリノーゲンγ鎖
のC末端の12のアミノ酸より成る部分(γ400−4
11)がGPIIbに結合する。
上のフィブリノーゲン受容体に結合し、血小板同士を架
橋することにより起こる。フィブリノーゲンは二量体と
して働らくと考えられており、血小板同士を架橋し、血
小板凝集を引き起こす。フィブリノーゲンは、α,β,
およびγ鎖から構成されており、この中の2つの領域が
血小板のフィブリノーゲンリセプターGPIIbおよびG
PIII aに結合することが明らかにされている。すなわ
ち、フィブリノーゲンα鎖中の4つのアミノ酸配列、ア
ルギニル−グリシル−アスパルチル−セリン(RGD
S)を持つ部分がGPIII aに、フィブリノーゲンγ鎖
のC末端の12のアミノ酸より成る部分(γ400−4
11)がGPIIbに結合する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:465) (C12P 13/00 C12R 1:465) 7804−4B (72)発明者 佐藤 知子 神奈川県藤沢市大庭5683−7番地 駒寄47 −505号室 (72)発明者 渡辺 順子 神奈川県横浜市港南区港南台1丁目5番12 −405号
Claims (6)
- 【請求項1】 式I、 【化1】 で表わされる化合物、そのN−アシル誘導体、ケトン部
分が還元されたヒドロキシ誘導体またはそのエステルも
しくは塩。 - 【請求項2】 前記式Iで表わされる化合物、そのN−
アシル誘導体、ケトン部分が還元されたヒドロキシ誘導
体またはそのエステルもしくは塩の治療学的な有効量お
よび治療学的に不活性な担体を含む医薬組成物。 - 【請求項3】 前記式Iで表わされる化合物を産生しう
る微生物を培養し、培養液から式Iで表わされる化合物
を採取することを特徴とする式Iで表わされる化合物の
製造方法。 - 【請求項4】 微生物が、ストレプトミセス属に属する
前記式Iで表わされる化合物の生産菌である請求項3に
記載の製造方法。 - 【請求項5】 微生物が、Streptomyces neyagawaensis
NR0577 (FERM-BP 4214)もしくはその変異株である請求
項4に記載の製造方法。 - 【請求項6】 ミルクのペプトン化及び硝酸塩の還元が
陽性である、前記式Iで表わされる化合物生産性のStre
ptomyces neyagawaensis NR0577(FERM-BP 4214) もしく
はその変異株。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4776893A JPH06256275A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 抗血小板薬 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4776893A JPH06256275A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 抗血小板薬 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06256275A true JPH06256275A (ja) | 1994-09-13 |
Family
ID=12784560
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4776893A Pending JPH06256275A (ja) | 1993-03-09 | 1993-03-09 | 抗血小板薬 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06256275A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002074970A1 (en) * | 2001-03-19 | 2002-09-26 | Council Of Scientific And Industrial Research | A process for the production of an inhibitor of human platelet aggregation and soybean lipoxygenase |
-
1993
- 1993-03-09 JP JP4776893A patent/JPH06256275A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002074970A1 (en) * | 2001-03-19 | 2002-09-26 | Council Of Scientific And Industrial Research | A process for the production of an inhibitor of human platelet aggregation and soybean lipoxygenase |
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