JPH06256517A - エポキシシランとの反応性が高いポリアリーレンスルフィド及び該樹脂を含んでなる樹脂組成物 - Google Patents

エポキシシランとの反応性が高いポリアリーレンスルフィド及び該樹脂を含んでなる樹脂組成物

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JPH06256517A
JPH06256517A JP5047962A JP4796293A JPH06256517A JP H06256517 A JPH06256517 A JP H06256517A JP 5047962 A JP5047962 A JP 5047962A JP 4796293 A JP4796293 A JP 4796293A JP H06256517 A JPH06256517 A JP H06256517A
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epoxysilane
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sulfide
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polyarylene sulfide
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JP5047962A
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English (en)
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Takumi Yanagida
拓巳 柳田
Toshinori Sugie
敏典 杉江
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (1)316℃におけるメルトフローレート
が600g/10分以上であり、かつγ−グリシドキシ
プロピルトリメトキシシラン1.0%(対ポリアリーレ
ンスルフィド重量比)添加時において、320℃5分間
混練後の溶融粘度の上昇度が4.0〜12.0の範囲に
あるエポキシシランとの反応性が高いポリフェニレンス
ルフィド。(2)このようなポリフェニレンスルフィド
と、エポキシ基含有シラン系化合物例えばγ−グリシド
キシプロピルトリメトキシシランと、ガラス繊維及び/
または無機充填剤を必須成分として含有する樹脂組成
物。 【効果】 従来に比べてエポキシシランとの反応性が大
きいポリアリーレンスルフィドであるため、エポキシシ
ランを添加した際の曲げ強度、曲げ伸び、衝撃強度等の
機械的物性の向上効果が大きい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エポキシシランとの反
応性が高く、その添加によって機械的物性、耐湿性、熱
安定性等が著しく向上するような新規ポリアリーレンス
ルフィド及びこのようなポリアリーレンスルフィドを含
む樹脂組成物に関するものであり、各種の成形加工分野
において利用されるものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアリーレンスルフィド(以下、PA
Sと略す)は耐熱性、耐薬品性に優れた熱可塑性ポリマ
ーであり、各種の成形加工分野に利用されている。通
常、成形品の十分な機械的強度を得るために、熱架橋処
理によって分子量を上げたPASが用いられることが多
いが、このような処理を行うと強度は得られるが脆くな
るといった欠点が生じる。このような問題を解決する手
段の一つとして、エポキシシラン等のシランカップリン
グ剤を添加する方法があるが、低沸点のため、その添加
量には限度があり、十分な効果は得られていなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような理由によ
り、エポキシシランを含むPAS樹脂組成物を製造する
際には、限られた添加量で十分な物性の向上を達成する
必要があるが、そのためには、PASとエポキシシラン
との反応性を向上させることが不可欠となってくる。つ
まり、エポキシシランとの反応性が高いPASを合成す
れば、限度内で十分な物性向上効果が得られることにな
る。また、このようなPASを用いれば、同じ添加効果
を得るためのエポキシシラン添加量は少なくなり、この
ことは、品質面のみならず、安全性、経済性からみても
非常に望ましいことである。
【0004】本発明者らはこの点に着目し、検討を積み
重ねた結果、従来のPASと比較してエポキシシランと
の反応性が高い新規PASを合成することに成功した。
すなわち本発明は、エポキシシランとの反応性の高い新
規PAS及びこのようなPASを含む樹脂組成物を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】一般的に、ポリアリーレ
ンスルフィドは、アルカリ金属硫化物、ポリハロ芳香族
化合物とを有機極性溶媒存在下で重合して製造されるも
のであって、例えば特公昭45−3368号、USP3
919177、USP4415729、USP4645
826等に開示されているような方法で製造され得る。
本発明者らはアルカリ金属硫化物に一定量以上のアルカ
リ金属水酸化物を添加することにより、さらには重合反
応終了後の処理方法を工夫することにより、エポキシシ
ランとの反応性が高いPASが得られることを見い出し
た。
【0006】即ち、本発明は、316℃におけるメルト
フローレートが600g/10分以上であり、かつγ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1.0%(対
ポリアリーレンスルフィド重量比)添加時において、3
20℃5分間混練後の溶融粘度の上昇度が4.0〜1
2.0の範囲であることを特徴とするポリアリーレンス
ルフィドにある。
【0007】エポキシシランとの反応性が高い本発明の
PASを製造法としては、例えば極性有機溶媒中でアル
カリ金属硫化物とポリハロ芳香族化合物と反応せしめる
際に、使用するアルカリ金属硫化物に対して一定量以上
のアルカリ金属水酸化物を添加する、即ち3〜20%、
好ましくは4〜10%(モル比)のアルカリ金属水酸化
物を添加することを必須とする方法がある。なお、通常
アルカリ金属硫化物中にはアルカリ金属水硫化物、アル
カリ金属チオ硫化物が微量存在するので、これらと反応
させて全量を硫化アルカリ金属に代える目的のために極
微量(モル比で1%程度)のアルカリ金属水酸化物を添
加することは、例えば特開昭62−177027号の記
載からも知られている通り、すでに製造時の一般的手段
である。しかし、本発明の目的とするエポキシシランと
の反応性が高いPASを得るには、アルカリ金属硫化物
に対して前記目的のための量を越えた一定量のアルカリ
金属水酸化物を添加する(モル比で3〜20%、好まし
くは4〜10%)ことが必要であり、本発明はかかる知
見に主として基づくものである。
【0008】本発明で用いられるアルカリ金属硫化物と
しては、硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウ
ム、硫化ルビジウム、硫化セシウム及びその混合物が含
まれる。 また、かかるアルカリ金属水酸化物として
は、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウム及びその混合物
が含まれる。
【0009】前記のアルカリ金属硫化物は、反応中にア
ルカリ金属水硫化物とアルカリ金属水酸化物とから合成
されてもよい。この場合においてはアルカリ金属水酸化
物は、アルカリ金属水硫化物と反応してアルカリ金属硫
化物を生成させるために必要な量に加えて、生成したア
ルカリ金属硫化物に対して3〜20%、好ましくは4〜
10%(モル比)を添加することになる。
【0010】アルカリ金属水硫化物としては、水硫化リ
チウム、水硫化ナトリウム、水硫化カリウム、水硫化ル
ビジウム、水硫化セシウム及びその混合物が含まれる。
かかるアルカリ金属硫化物、アルカリ金属水酸化物及び
アルカリ金属水硫化物は水和物および/または水性混合
物あるいは無水の形で用いることができ、その形状にも
制限はなく、結晶、フレーク状、溶液状、溶融状態いず
れでもよい。
【0011】アルカリ金属硫化物によってスルフィド化
されるポリハロ芳香族化合物は、芳香核に直接結合した
2個のハロゲン原子を有するハロゲン化芳香族化合物で
あり、具体的には、p−ジクロロベンゼン、m−ジクロ
ロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼ
ン、テトラクロロベンゼン、ジクロロナフタレン、トリ
クロロナフタレン、ジブロモベンゼン、トリブロモベン
ゼン、ジブロモナフタレン、ジヨードベンゼン、トリヨ
ードベンゼン、ジクロロジフェニルスルホン、ジブロモ
ジフェニルスルホン、ジクロロベンゾフェノン、ジブロ
モベンゾフェノン、ジクロロジフェニルエーテル、ジブ
ロモジフェニルエーテル、ジクロロジフェニルスルフィ
ド、ジブロモジフェニルスルフィド、ジクロロビフェニ
ル、ジブロモビフェニル等、及びこれらの混合物等のジ
ハロ芳香族化合物が使用される。
【0012】本発明で用いる極性有機溶媒としては、ホ
ルムアミド、アセトアミド、N−メチルホルムアミド、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリド
ン、N−エチル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタ
ム、N−メチル−ε−カプロラクタム、ヘキサメチルホ
スホルアミド、テトラメチル尿素、N,N−ジメチルプ
ロピレン尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノ
ン酸のアミド尿素及びラクタム類;スルホラン、ジメチ
ルスルホラン等のスルホン類;ベンゾニトリル等のニト
リル類;メチルフェニルケトン等のケトン類;ポリエチ
レングリコール等及びその混合物があげられる。
【0013】使用するポリハロ芳香族化合物の量的割合
は、アルカリ金属硫化物に対するモル比で、0.50〜
10.0、好ましくは0.80〜5.0の範囲である。
また、本発明における極性有機溶媒の使用量は、アルカ
リ金属硫化物に対するモル比で10〜2.0、好ましく
は8.0〜3.0の範囲である。
【0014】本発明のPAS製造時における反応温度は
80〜300℃の範囲であり、反応途中でその温度を段
階的に、もしくは連続的に変化させることができる。ま
た反応時間は、反応温度にも影響されるが、0.5〜3
0時間、好ましくは1〜15時間の範囲である。反応時
間がこの範囲より短いと、十分な粘度のポリマーを得る
ことが困難になり、また反応時間がこの範囲より長い
と、生産性が悪くなる。またこの反応は、好ましくは、
不活性ガスの雰囲気下で行われる。
【0015】重合反応系内に存在する水分量は、アルカ
リ金属硫化物に対し0.5〜5モル、好ましくは0.6
〜2.0モル更に好ましくは0.7〜1.5モロであ
る。反応系内における水分量が前記した範囲より少ない
場合は重合反応の遂行が困難である。
【0016】PAS製造における反応装置としては、槽
型、管型等いずれでもよく、また回分操作、半回分操
作、流通操作のいずれで反応を行ってもかまわない。
【0017】前記の反応によって得られたPASは、通
常の方法、例えば、反応終了後の反応混合物のろ過、引
き続く水洗により、または反応混合物の水による希釈、
引き続き、ろ過及び水洗する方法等によって反応混合物
から分離、精製することができる。ここで、PASを反
応混合物から分離、精製する際に、まず溶媒を蒸留回収
し、多量の水を添加してろ過した後に、さらに120〜
300℃の熱水にて洗浄するプロセスを含む方法を用い
ることは、エポキシシランとの反応性が一層向上したP
ASを得る上で有効な手段である。
【0018】また前記した方法によって製造されるPA
Sの精製方法として、酸によって処理する方法を用いる
ことは、エポキシシランとの反応性がさらに向上したP
ASが得られるために有効である。用いる酸としては、
取扱いの容易さ、経済性の点で希塩酸、希りん酸、希酢
酸等を用いるのが好ましい。またこのような酸洗浄の条
件としては、ポリマー1重量部に対し30〜95℃の温
水2〜20重量部を加えたのスラリー状混合物に対し、
pH=0.5〜5.5、好ましくは1.0〜3.5とな
るように酸を加え、10分以上攪拌後ろ過し、さらに水
を加えて、ろ液のpHが6.0〜8.0になるまで繰り
返し水洗を行うことが好ましい。攪拌時間が短かったり
pH値が高すぎたりすると、酸洗浄の効果が小さく、ま
たpH値が低すぎるとポリマーの劣化を引き起こす可能
性があるため注意が必要である。
【0019】本発明のPASは、316℃におけるメル
トフローレート(FRと略す)が600g/10分以上
であることもまた必須であり、したがって該FRの範囲
内となるように製造時の反応条件を調整することが必要
である(ASTM法D−1238−74で測定)。FR
が600g/10分未満であると、エポキシシランを添
加することによる溶融粘度の上昇が大きいため、流動性
が悪く成形が困難になる。但し、製造されたPASを熱
架橋処理すると、エポキシシランとの反応性が影響を受
けるため、熱架橋処理したPASのエポキシシラン添加
前のFRが、この値より低くてもよい場合もある。
【0020】強度、耐熱性、寸法安定性等の性能を改善
するために、前記した本発明のPASに加えてエポキシ
基を有するシラン系化合物と各種充填材とを組み合わせ
て使用することは好適である。
【0021】本発明のPASの添加剤として用いる、エ
ポキシ基を有するシラン系化合物の例としては、前記の
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランのほかγ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、β−
(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキ
シシラン等があげられる。また、これらのエポキシシラ
ンの添加量は、樹脂組成物100重量部中0.01〜
5.0重量部、好ましくは0.05〜3.0重量部の範
囲である。
【0022】充填材としては、繊維状充填材、無機充填
材等が挙げられる。繊維状充填材としては、ガラス繊
維、炭素繊維、シランガラス繊維、セラミック繊維、ア
ラミド繊維、金属繊維、チタン酸カリウム、炭化珪素、
硫酸カルシウム、珪酸カルシウム等の繊維、ウォラスト
ナイト等の天然繊維等が使用できる。また無機充填材と
しては、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、クレー、バイ
ロフェライト、ベントナイト、セリサイト、ゼオライ
ト、マイカ、雲母、タルク、アタルパルジャイト、フェ
ライト、珪酸カルシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネ
シウム、ガラスビーズ等が使用できる。充填材の樹脂組
成物中に占める割合は、樹脂組成物100重量部中5〜
80重量部の範囲内であることが成形加工上から好まし
い。
【0023】製造される本発明のPASの具体例とし
て、代表的にはPPS(ポリフェニレンスルフィド)が
あげられる。しかし前記した方法によって製造されるP
ASはこのものに限らず、前記の原料によって製造しう
るすべてのポリマー及びその共重合体がある。これらの
PASはエポキシシランを添加することにより、射出成
形用、圧縮成形用、フィルム・繊維・シート・管・チュ
ーブなどの押出成形品及びブロー成形品、トランジスタ
・コンデンサ・IC等の電子部品の封止に用いられるよ
うな非常に優れた性質を付与させることができる。エポ
キシシランを添加しない場合においても、このような用
途に使用することが可能であることはいうまでもない。
また、エポキシシランを添加する/しないに係わらず、
必要ならばこのポリマーに、前記した充填材のほか顔
料、難燃剤、安定化剤及び他のシランカップリング剤や
他のポリマーを配合することも好適である。
【0024】
【実施例】以下、本発明の方法を実施例及び比較例によ
り具体的に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限
定されるものではない。
【0025】(1)メルトフローレート(FR)の測定 PASの316℃におけるメルトフローレートは、AS
TM法D−1238−74に準じて測定。
【0026】(2)エポキシシラン添加時の溶融粘度の
上昇度の評価方法 γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン1.0%
(対ポリマー重量比)添加溶融混練時の、溶融粘度の上
昇度で評価を行った。ここで、溶融混練は、ラボプラス
トミル(20−200C、R−60タイプミキサー使
用、東洋精機製)を用いて、320℃、100rpm
で、5分間行った。また、エポキシシラン添加溶融混練
時の溶融粘度上昇度は、次式で表される。 上昇度=(エポキシシラン未添加時のFR)/(添加後
のFR)
【0027】実施例1 底弁を有する撹拌機付4.5リットルオートクレーブ
に、硫化ナトリウム2.9水和物556.1g(4.2
71モル)、N−メチルピロリドン1500g、48.
0%水酸化ナトリウム水溶液21.4g(0.257モ
ル(硫化ナトリウムに対して6.0モル%))を仕込
み、窒素雰囲気下で200℃まで2時間かけて150r
pmで撹拌しながら徐々に昇温し、水及び若干のN−メ
チルピロリドンの混合物を留出させた。最終的な留出分
は146.01gであった。本留出分中の水分及び硫黄
分を測定したところ、水分130.94g(理論留出水
量234.07g)、硫黄分13.5ミリモル(仕込硫
黄分に対して0.32%)を含有していた。
【0028】次いでこの系を密閉し、p−ジクロロベン
ゼン638.41g(4.343モル)及びN−メチル
ピロリドン348.4gを加え、220℃で4.5時間
重合を行った。その後30分かけて255℃まで昇温
し、さらに3時間反応を続行した。反応終了後、室温ま
で冷却した後に、反応混合物スラリーを常法に従い多量
の温水で希釈後、水洗洗浄、乾燥して、微褐色のポリフ
ェニレンスルフィド445.6g(収率96.9%)を
得た。本ポリマーのFRは900g/10分、溶融粘度
上昇度は5.4であった。
【0029】実施例2 反応終了後、反応混合物スラリーから溶媒及び副生した
水等を留去し、これに多量の水を加えて洗浄した後に、
さらにポリマーに対して10倍重量の水を加え200℃
で30分加熱攪拌した後にろ過、水洗洗浄、乾燥したこ
と以外は、実施例1と同様な操作を行った。微褐色のポ
リフェニレンスルフィド445.7g(収率96.9
%)を得た。本ポリマーのFRは1000g/10分、
溶融粘度上昇度は7.8であった。
【0030】実施例3 実施例2において、ポリマーに対して10倍重量の水を
添加し200℃で30分加熱攪拌、ろ過を行った後で、
さらに10倍重量の80℃温水を加え、保温攪拌しなが
らリン酸にてpH=2.0に調整し、30分間攪拌した
後にろ過、水洗洗浄、乾燥したこと以外は、実施例2と
同様な操作を行った。微褐色のポリフェニレンスルフィ
ド445.4g(収率96.9%)を得た。本ポリマー
のFRは1050g/10分、溶融粘度上昇度は8.1
であった。
【0031】実施例4 実施例3で得られたポリマーを、空気存在下で220℃
にて6時間加熱架橋した。本ポリマーのFRは412g
/10分、溶融粘度上昇度は7.4であった。
【0032】実施例5 実施例3で得られたポリマーを、空気存在下で220℃
にて12時間加熱架橋した。本ポリマーのFRは202
g/10分、溶融粘度上昇度は7.1であった。
【0033】以上の実施例においては、合成時の水酸化
ナトリウム仕込量は、硫化ナトリウムに対してすべて
6.0モル%である。これに対して、以下に説明する比
較例においては、水酸化ナトリウム仕込量は、すべて
2.0モル%である。
【0034】比較例1 底弁を有する撹拌機付4.5リットルオートクレーブ
に、硫化ナトリウム2.9水和物556.1g(4.2
71モル)、N−メチルピロリドン1500g、48.
0%水酸化ナトリウム水溶液7.13g(0.0856
モル(硫化ナトリウムに対して2.0モル%))を仕込
み、窒素雰囲気下で200℃まで2時間かけて150r
pmで撹拌しながら徐々に昇温し、水及び若干のN−メ
チルピロリドンの混合物を留出させた。最終的な留出分
は144.55gであった。本留出分中の水分及び硫黄
分を測定したところ、水分123.60g(理論留出水
量226.65g)、硫黄分13.6ミリモル(仕込硫
黄分に対して0.32%)を含有していた。
【0035】次いでこの系を密閉し、p−ジクロロベン
ゼン638.41g(4.343モル)及びN−メチル
ピロリドン348.4gを加え、220℃で4.5時間
重合を行った。その後30分かけて255℃まで昇温
し、さらに3時間反応を続行した。反応終了後、室温ま
で冷却した後に、反応混合物スラリーを常法に従い多量
の温水で希釈後、水洗洗浄、乾燥して、微褐色のポリフ
ェニレンスルフィド445.8g(収率97.0%)を
得た。本ポリマーのFRは700g/10分、溶融粘度
上昇度は1.1であった。
【0036】比較例2 反応終了後、反応混合物スラリーから溶媒及び副生した
水等を留去し、これに多量の水を加えて洗浄した後に、
さらにポリマーに対して10倍重量の水を加え200℃
で30分加熱攪拌した後にろ過、水洗洗浄、乾燥したこ
と以外は、比較例1と同様な操作を行った。微褐色のポ
リフェニレンスルフィド446.0g(収率97.0
%)を得た。本ポリマーのFRは750g/10分、溶
融粘度上昇度は1.9であった。
【0037】比較例3 比較例2において、ポリマーに対して10倍重量の水を
添加し200℃で30分加熱攪拌、ろ過を行った後で、
さらに10倍重量の80℃温水を加え、保温攪拌しなが
らリン酸にてpH=2.0に調整し30分間攪拌した後
にろ過、水洗洗浄、乾燥したこと以外は、比較例2と同
様な操作を行った。微褐色のポリフェニレンスルフィド
445.6g(収率96.9%)を得た。本ポリマーの
FRは760g/10分、溶融粘度上昇度は2.1であ
った。
【0038】比較例4 比較例3で得られたポリマーを、空気存在下で220℃
にて10時間加熱架橋した。本ポリマーのFRは391
g/10分、溶融粘度上昇度は1.8であった。
【0039】比較例5 比較例3で得られたポリマーを、空気存在下で220℃
にて21時間加熱架橋した。本ポリマーのFRは207
g/10分、溶融粘度上昇度は1.5であった。
【0040】実施例6〜10、比較例6〜10 上記実施例1〜5で得られたPPS60重量部、ガラス
繊維(RES03−TP86 日本硝子繊維(株)製)
40重量部及びγ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン(日本ユニカー(株)製)0.3重量部を混合
し、この混合物を押出し機にて320℃で溶融混練し、
ペレット化した。また比較のため上記比較例1〜5で得
られたPPSを用いて同様にペレット化した。
【0041】得られたそれぞれのペレットを射出成形機
にて、樹脂温度320℃、金型温度150℃で物性測定
用のテストピースを作成し、物性を測定した。結果を下
表1〜2に示す。
【0042】
【表1】
【0043】すべてγ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシランを使用
【0044】
【表2】
【0045】すべてγ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシランを使用
【0046】実施例11〜13 実施例3〜5で得られたPPS60重量部、ガラス繊維
40重量部及びγ−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン0.1重量部を混合したものについても同様にペ
レット化した。
【0047】実施例14 実施例3で得られたPPS60重量部、ガラス繊維40
重量部及びβ−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン(日本ユニカー(株)製)0.
3重量部を混合したものについても同様にペレット化し
た。
【0048】得られたそれぞれのペレットを射出成形機
にて、樹脂温度320℃、金型温度150℃で物性測定
用のテストピースを作成し、物性を測定した。結果を下
表3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】(a):β−(3,4−エポキシシクロヘキ
シル)エチルトリメトキシシラン使用 他はすべてγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン使用
【0051】エポキシシランを0.3%添加した実施例
6〜10、14においては、おなじエポキシシラン添加
量である比較例6〜10に比べて、非常によい成形物性
を示した。また、エポキシシラン添加量を0.1%に減
らした実施例11〜13においても、同程度のコンパウ
ンドのFRを有する比較例と比べて優れた成形物性を維
持している。
【0052】
【発明の効果】本発明のPASは、従来のPASに比べ
てエポキシシランとの反応性が大きく、エポキシシラン
を添加した際の機械的物性等の向上効果が大きい。した
がって、従来量のエポキシシランを添加した場合、これ
らの物性は著しく改良される。また、より少ない添加量
においても、従来以上の優れた物性を達成することがで
き、射出成形用、電子部品等の封止用等に大変有用なP
AS成形材料となり得る。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 316℃におけるメルトフローレートが
    600g/10分以上であり、かつγ−グリシドキシプ
    ロピルトリメトキシシラン1.0%(対ポリアリーレン
    スルフィド重量比)添加時において、320℃5分間混
    練後の溶融粘度の上昇度が4.0〜12.0の範囲であ
    ることを特徴とするポリアリーレンスルフィド。
  2. 【請求項2】 (A)請求項1記載のポリアリーレンス
    ルフィド、(B)エポキシ基を有するシラン系化合物、
    および(C)充填材を必須成分として含有することを特
    徴とする樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (A′)請求項1記載のポリアリーレン
    スルフィドを熱架橋処理した樹脂、(B)エポキシ基を
    有するシラン系化合物、および(C)充填材を必須成分
    として含有することを特徴とする樹脂組成物。
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