JPH06257640A - 液体封入式防振装置 - Google Patents

液体封入式防振装置

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JPH06257640A
JPH06257640A JP5045430A JP4543093A JPH06257640A JP H06257640 A JPH06257640 A JP H06257640A JP 5045430 A JP5045430 A JP 5045430A JP 4543093 A JP4543093 A JP 4543093A JP H06257640 A JPH06257640 A JP H06257640A
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liquid chamber
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liquid
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/14Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
    • F16F13/1463Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially characterised by features of passages between working chambers

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 低、高周波数の振動を確実に低減させ、少部
品点数とされた液体封入式防振装置を提供すること。 【構成】 中間筒16の小径部16Bに細溝36及び幅
広溝38を形成する。受圧液室30と第1副液室46と
を連結する細溝36は、周方向に沿って形成される一対
の直線部分の端部同士を連結して略U字状とする。幅広
溝38は直線部分の間に配置する。幅広溝38は、一端
を受圧液室30に連結し、他端部は空隙部28に面した
第2ダイヤフラム44を配置して第2副液室50とす
る。細溝36及び幅広溝38を外筒14で囲って第1の
制限通路22及び第2の制限通路20とする。第1の制
限通路22がU字状とされて全長が長いので大きな減衰
力が得られる。第2ダイヤフラム44は他部材から十分
に離間しているため高周波振動時に動きが制限されな
い。第2ダイヤフラム44を本体ゴム26と同時加硫接
着することによって加硫工程、部品点数が減る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車等の車両や一般産
業機械に取り付けられて振動を吸収する液体封入式防振
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周波数の相違する振動をそれぞれの振動
に合わせて効果的に吸収できる液体封入式防振装置が提
案されている(特願平4−158209号)。
【0003】この液体封入式防振装置には、内筒と外筒
との間に本体ゴムが配設されており、この本体ゴムの内
筒の片側に液室が形成されている。
【0004】液室は隔壁部材及び第2ダイヤフラムによ
って、受圧液室、第2副液室及び第1副液室に径方向に
層状に区画されており、受圧液室は第1の制限通路を介
して第1副液室と連通されると共に、第1の制限通路よ
りも断面積が大きく、寸法の短く設定された第2の制限
通路を介して第2副液室と連通されている。第2ダイヤ
フラムは第1副液室と第2副液室との間の隔壁を構成す
ると共に第2副液室を拡縮させる役目を有しており、ま
た、第1副液室を拡縮させるための薄肉の第1ダイヤフ
ラムが第1副液室の隔壁の一部を構成している。
【0005】この液体封入式防振装置に、低周波大振幅
の例えばシェイク振動(一例として周波数5〜20Hz
、振幅±0.5〜±1.0mm程度)が入力すると、
充填されている液体が第1の制限通路を介して受圧液室
と第1副液室との間を流れ、液体が第1の制限通路で液
柱共振して、液体封入式防振装置に減衰力(ロスファク
ター:tanδ)が発生する。
【0006】また、比較的高周波小振幅の例えばアイド
ル振動(一例として周波数20〜50Hz 、振幅±0.
1〜±0.04mm程度)が入力すると、第1の制限通
路は目詰まり状態となるが、充填されている液体が第2
の制限通路を介して受圧液室と第2副液室との間を流
れ、液体が第2の制限通路で液柱共振して液体封入式防
振装置の動ばね定数が低減される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この液体封
入式防振装置では、受圧液室及び複数の副液室が内筒の
片側に層状となって配設されているため、受圧液室と副
液室とを連通する制限通路は、スペースの関係でこれら
の液室とは内筒を介して反対側に配設せざるを得ない。
このため、第1の制限通路は、液体封入式防振装置を半
径方向から見て、略1/2周程度の長さしか確保するこ
とができず、大きな減衰力を出すにも限界があった。
【0008】また、受圧液室及び複数の副液室が内筒の
片側に層状となって配設されているため、各液室を区画
するための構造が複雑で、部品点数が多くなっている。
【0009】また、この液体封入式防振装置では、層状
に液室が配設されている関係で、第1の副液室は外筒に
設けられた薄肉の第1ダイヤフラムで拡縮可能に構成
し、第2の副液室は、第1の副液室と第2の副液室とを
区画する隔壁部材に設けられた厚肉の第2ダイヤフラム
で拡縮可能に構成されているが、全体でみると、本体ゴ
ム、外筒の第1ダイヤフラムと隔壁部材の第2ダイヤフ
ラムとの合計3個のゴム部材に対して加硫工程が必要で
あり、加硫工程数が多く、コスト高の要因となってい
る。
【0010】また、第1副液室及び第1副液室の拡縮用
の空気室は低周波大振幅用に使用されるため、第2副液
室よりも大きなスペースが必要とされるが、この防振装
置では内筒の片側に複数個の液室を層状に配置する関係
から、第1副液室のスペースを小さくせざるを得ず第1
副液室の径方向寸法(厚さ)が薄くなっている。このた
め第1副液室のダイヤフラムが対向した壁面等に接近せ
ざるを得ない。このため、大きな荷重が作用した場合
(エンジンマウントとして使用して内筒が大きく変位し
た場合であって、例えば、加速、減速、又はオートマチ
ック車においてドライブレンジでの停止中等において液
体封入式防振装置にトルクがかかっている場合)におい
ては、第1ダイヤフラムが大きく変形して対向面に接触
して振動し難くなる場合があり、低周波振動に対して十
分な振動低減作用(液柱共振による低動ばね定数が必
要)を起こすことが出来なくなるという懸念がある。
【0011】また、第1ダイヤフラムが、対向する高周
波振動時に振動する他のダイヤフラムに接触する場合が
あり、この場合には、高周波振動用のダイヤフラムが振
動し難くなって、高周波振動に対して十分な振動低減作
用(液柱共振による低動ばね定数が必要)を起こすこと
が出来なくなるという懸念がある。さらに、第1ダイヤ
フラムが外筒側に大きく膨らみ、外筒(または外筒の外
側に配置されるブラケット)の内周面に押さえつけられ
た状態になる場合があり、この場合には、第1副液室が
拡縮し難くなる。第1副液室が拡縮し難くなると、第2
ダイヤフラムを介して第1副液室に面する第2副液室が
拡縮し難くなり、第2の制限通路での液柱共振が弱ま
り、高周波の振動を吸収し難くなるという懸念がある。
【0012】本発明は上記事実を考慮し、広い周波数に
渡る振動を確実に吸収でき、しかも少スペース化を図る
ことのできる液体封入式防振装置を提供することが目的
である。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の液体封入式防振
装置は、振動発生部及び振動受部の一方へ連結される外
筒と、前記外筒の内側に配置され振動発生部及び振動受
部の他方へ連結される内筒と、前記内筒と前記外筒との
間に設けられ振動発生時に変形する弾性体と、前記内筒
と外筒との間に配設され前記弾性体を隔壁の一部とする
受圧液室と、第1の制限通路を介して前記受圧液室と連
結されると共に、低周波振動入力時に液圧の変化を受け
て振動する前記外筒に設けられた第1のダイヤフラムに
面する第1の副液室と、第2の制限通路を介して前記受
圧液室と連結され高周波振動入力時に液圧の変化を受け
て振動する第2のダイヤフラムに面する第2の副液室
と、を備えた液体封入式防振装置であって、前記第1の
制限通路は、軸方向に所定間隔を隔てて設けられと共に
周方向に沿って延設される一対の周方向延設部分と、前
記周方向延設部分の周方向一端部同士を連結する屈曲連
結部分と、からなり、前記第2の制限通路は前記第1の
制限通路の周方向延設部分の間に配設されると共に周方
向に沿って延設されることを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明の液体封入式防振装置によれば、内筒ま
たは外筒の一方を振動発生部へ連結し、他方を振動受部
へ連結して使用する。
【0015】この液体封入式防振装置に振動が入力され
ると、弾性体が変形し、弾性体の内部摩擦に基づく抵抗
によって振動が吸収される。
【0016】入力された振動が、低周波大振幅の場合に
は、受圧液室の圧力変化が第1の制限通路を介して第1
の副液室に伝達され、これによって第1のダイヤフラム
が変形し、液体は第1の制限通路内を行き来して液柱共
振し、液体封入式防振装置に大きな減衰力が発生して低
周波振動が吸収される。
【0017】一方、入力された振動が、高周波小振幅の
場合には、第1の制限通路は目詰まり状態となるが、こ
の場合には、受圧液室の圧力変化が第2の制限通路を介
して第2の副液室に伝達され、これによって第2のダイ
ヤフラムが変形し、液体は第2の制限通路内を行き来し
て液柱共振し、液体封入式防振装置の動ばね定数が低減
される。
【0018】本発明の液体封入式防振装置においては、
例えば、内筒の片側に受圧液室と第1副液室とが配設さ
れ、内筒を介してこれら受圧液室及び第1副液室の反対
側にしか第1の制限通路を配置できない場合であって
も、第1の制限通路は軸方向に所定間隔を隔てて設けら
れ周方向に沿って延設される一対の周方向延設部分と、
周方向延設部分の周方向一端部同士を連結する屈曲連結
部分とから形成されて全長の寸法が大きくとれるため、
低周波振動入力時に大きな液柱共振を発生させることが
できる。
【0019】また、第2の制限通路は、第1の制限通路
の周方向延設部分の間に配設されるため、スペースの有
効利用が図られて液体封入式防振装置の小型化に寄与す
る。
【0020】また、第2の副液室が第1の副液室と離れ
て設けられるため、第1の副液室に設けられた第1ダイ
ヤフラムが対向面、例えば、第1副液室の壁面や反対側
の空気室の壁面から十分な距離を隔てることができ、他
部材との接触が防止できる。また、第2の副液室に設け
られた第2のダイヤフラムも第1のダイヤフラムと接触
することがなくなる。
【0021】
【実施例】
〔第1実施例〕本発明の第1実施例に係る液体封入式防
振装置10を図1乃至図5にしたがって説明する。
【0022】図1、3に示すように、この液体封入式防
振装置10では、内筒12と外筒14とが同一軸方向に
配置されている。内筒12と外筒14との間には外筒1
4と同軸的に中間筒16が配置されている。なお、この
中間筒16は、金属パイプ、金属板等を絞り成型、プレ
ス成型等して形成されている。
【0023】図2、3に示すように、中間筒16の軸方
向中間部には小径部16Bが形成されている。小径部1
6Bの軸方向両端部は大径部16Aとされ、外周面が前
記外筒14の内周面に加硫接着された薄膜ゴム14Aと
圧接されている。
【0024】なお、この薄膜ゴム14Aは外気に曝され
るため、耐オゾン性に優れるゴム材が使用されている。
【0025】図3に示すように、外筒14の軸方向両端
部が縮径してかしめられることによって中間筒16が固
定されている。
【0026】図1、2、3に示すように、前記内筒12
と中間筒16との間には弾性体としての本体ゴム26が
配置され、本体ゴム26は内筒12及び中間筒16にそ
れぞれ加硫接着されている。なお、本体ゴム26は、低
ロスのゴム材が使用されている。
【0027】外筒14には下側に一対の貫通孔14Bが
形成されており、前記薄膜ゴム14Aは外筒14の貫通
孔14Bに対応する部分が加硫接着されておらず、内筒
12方向に向かって凸となる第1ダイヤフラム24とさ
れている。
【0028】外筒14と第1ダイヤフラム24との間は
空気室25とされており、外筒14の空気孔15を介し
て外気と連通される。
【0029】図1、2に示すように、本体ゴム26に
は、内筒12の上側(矢印C方向側)に液体封入式防振
装置10の軸方向に貫通する空隙部28が形成されてい
る。
【0030】図1、3に示すように、本体ゴム26に
は、内筒12を挟んで空隙部28の反対側に内筒12方
向に大きく切りかかれた凹部26Aが形成されている。
なお、この凹部26Aは、軸方向から見て(図1参
照)、内筒12の長手方向に沿った側壁の中間部に段部
26Bが形成されている。
【0031】この凹部26Aは、前記第1ダイヤフラム
24及び薄膜ゴム14Aとで閉塞されて水、オイル等の
液体が充填される液室29を構成している。
【0032】液室29内には、液室29を径方向に2室
に区画する隔壁部材34が配設されている。図1、2に
示すように、隔壁部材34には長手方向両端部が切り欠
かれた略半円形状の一対の側板部34Aが対向して設け
られており、これら側板部34Aの直線部分には側板部
34Aに連続して矩形状の頂板部34Bが設けられてい
る。頂板部34Bの両端部には、下方向へ傾斜する傾斜
部34Dが設けられている。また、前記側板部34Aの
縁部分には屈曲されたフランジ部34Cが連続形成され
ており、図3に示すように、隔壁部材34は、軸線に沿
った断面が略ハット形状を呈している。
【0033】隔壁部材34は、フランジ部34Cの外筒
14側外周面が外筒14の薄膜ゴム14Aに密着してお
り、頂板部34Bの傾斜部34D及び側板部34Aの長
手方向端部が本体ゴム26に密着しており、これによっ
て液室29は、隔壁部材34の内筒12側に形成される
受圧液室30と隔壁部材34と外筒14との間に形成さ
れる第1副液室46との2室に区画される。
【0034】図2に示すように、中間筒16の小径部1
6Bには、制限通路形成ゴム18が加硫接着されてい
る。なお、この制限通路形成ゴム18は、本体ゴム26
の加硫と同時に中間筒16に加硫接着されるものであ
る。本実施例では制限通路形成ゴム18の材質は本体ゴ
ム26と同一材質であり一部が繋がっている。
【0035】制限通路形成ゴム18には、後述する制限
通路を構成する細溝36と幅広溝38とが形成されてい
る。
【0036】図2、4、5に示すように、細溝36は、
軸方向一方側(矢印B方向側)に配置され周方向に沿っ
て形成される周方向延設部分としての第1の直線溝部分
36Aと、軸方向他方側(矢印B方向とは反対方向側)
に配置され同じく周方向に沿って形成される周方向延設
部分としての第2の直線溝部分36B及び半径方向一方
側(矢印A方向とは反対方向側)に配置され、前記第1
の直線溝部分36Aの一端部と前記第2の直線溝部分3
6Bの一端部とを連結する曲率半径が大とされた屈曲連
結部分としての円弧状溝部分36Cとによって構成され
て、外側から見た全体形状としては略U字状を呈してい
る。なお、円弧状溝部分36Cの曲率を小さくすると液
体が流れる際に通過抵抗となるため、できる範囲内で大
きく設定することが好ましい。
【0037】図4に示すように、この幅広溝38の一端
部及び前記第1の直線溝部分36Aの他端部は、小径部
16Bの下側に設けられた矩形穴17の近傍に形成され
た矩形孔40に連結されている。図1に示すように、こ
の矩形孔40はさらに本体ゴム26を貫通して凹部26
Aの側壁に達している。
【0038】また、図4に示すように、細溝36は、前
記第2の直線溝部分36Bの他端部が矩形穴17の端部
で終端しており、凹部26Aの外筒14側(隔壁部材3
4よりも外側)の端部に連結されている。
【0039】一方、幅広溝38は、前記第1の直線溝部
分36Aと前記第2の直線溝部分36Bとの間に配置さ
れ、周方向に沿って延びている。幅広溝38は、一端が
前記矩形孔40に連結されており、他端が前記円弧状溝
部分36Cの近傍で終端している。この幅広溝38の他
端部に面して前記中間筒16の小径部16Bには、空隙
部28の側方に矩形孔42が形成されており、この矩形
孔42は厚肉の第2ダイヤフラム44で閉塞されてい
る。
【0040】なお、この第2ダイヤフラム44は、中間
筒16と内筒12とに本体ゴム26を加硫接着する際に
同時に中間筒16へ加硫接着されるものである。また、
本実施例では、第2ダイヤフラム44の材質は、本体ゴ
ム26のゴム材と同一であるが、外気に曝されるため、
耐オゾン性に優れたゴム材料(この場合、本体ゴム26
と別種のゴム材料となってもよい)を用いることが好ま
しい。
【0041】この第2ダイヤフラム44は、第1ダイヤ
フラム24よりも厚肉とされ、第1ダイヤラム24より
も液圧に対する剛性が高く設定されている。
【0042】図1、3に示すように、中間筒16の大径
部16A及び制限通路形成ゴム18Aは、外周面が前記
薄膜ゴム14Aに圧接され、細溝36は外筒14によっ
て囲まれてシェイク振動等の低周波振動吸収用の第1の
制限通路22を構成し、幅広溝38は外筒14によって
囲まれてアイドル振動等の高周波振動吸収用の第2の制
限通路20を構成している。
【0043】ここで、第2ダイヤフラム44に面する第
2の制限通路20の他端部周辺(幅広溝38の他端部周
辺)は、第2副液室50としての役目を有している。
【0044】図1に示すように、本体ゴム26には断面
略円弧状の拘束板52が受圧液室30を周回するように
埋設されており、本体ゴム26の剛性を調整して変形量
を制限している。
【0045】次に本実施例の作用を説明する。液体封入
式防振装置10を自動車のエンジンマウントとして自動
車に取り付ける場合は、一例として外筒14を図示しな
いブラケットを介して自動車の車体へ連結し、内筒12
を図示しない連結棒を介してエンジンに固定する。ここ
でエンジンの荷重は矢印C方向とは反対方向とする。こ
れによってエンジンの自重が作用する内筒12は本体ゴ
ム26を弾性変形させ、図1の状態よりも隔壁部材34
側へ移動し、内筒12と外筒14とが略同軸的に配置さ
れる。このため、空隙部28が上下方向に広がる。
【0046】なお、これとは逆に、内筒12へ自動車の
車体を、外筒14へエンジンを連結してもよい。
【0047】エンジンの振動が、液体封入式防振装置1
0に入力すると本体ゴム26が変形して受圧液室30内
の液圧が変動する。
【0048】エンジンの振動が、例えばシェイク振動
(一例として周波数5〜20Hz 、振幅±0.5〜±
1.0mm程度)等の低周波大振幅振動である場合に
は、第1副液室46に面する剛性の低い第1ダイヤフラ
ム24が液圧の変化を受けて大きく変形する。これによ
り、液体が断面積の小さい第1の制限通路22で液柱共
振して液体封入式防振装置10に大きな減衰力が発生す
る。本実施例では、第1の制限通路22の長手寸法が従
来のこの種の液体封入式防振装置に比較して長くされて
いるため(周方向に往復しているため略2倍程度長くな
る)液柱共振が大きくなり、従来よりも大きな減衰力が
発生する。
【0049】なお、第2ダイヤフラム44も同時に低周
波大振幅振動による液圧変化を受けるが、剛性が高いた
め殆ど変形することはない。
【0050】一方、エンジンの振動が、例えばアイドル
振動(一例として周波数20〜50Hz 、振幅±0.1
〜±0.04mm程度)等の高周波小振幅振動である場
合には、断面積の小さい第1の制限通路22は目づまり
状態となる。このときには、第2ダイヤフラム44が変
形して、第2の制限通路20で液柱共振が生じ、液体封
入式防振装置10の動ばね定数が低下してアイドル振動
等の高周波振動が吸収される。
【0051】なお、本実施例では、第2副液室50が第
1副液室46に隣接していないので第1副液室46及び
空気室25の容積を大きくとれ、第1ダイヤフラム24
と対向面との間に十分な余裕をもてるので、大きな圧力
が作用した場合(内筒12が大きく変位した場合であっ
て、例えば、加速、減速、又はオートマチック車におい
てドライブレンジでの停止中等において液体封入式防振
装置にトルクがかかっている場合)であっても、第1ダ
イヤフラム24が他部材に接触すること(例えば、第1
ダイヤフラム24が凹んで隔壁部材34に接触したり、
凸に膨らんで外筒14等に接触したりすること)がな
い。したがって、受圧液室30からの大きな圧力を受け
た状態下において低周波振動が入力しても、この低周波
振動を確実に吸収することができる。また、第2副液室
50の第2ダイヤフラム44が、第1ダイヤフラム24
と隔離されているため、第1ダイヤフラム24から影響
を受けることがなく、高周波振動時には確実に振動する
ことができる。
【0052】また、従来の液体封入式防振装置では、第
1副液室と第2副液室とが隔壁部材によって区画されて
いた関係で、第1副液室と第2副液室との間で液体が漏
れる懸念があったが、本実施例の液体封入式防振装置1
0では、第1副液室46と第2副液室50とが隔離され
ているため、第1副液室46と第2副液室50との間で
液体が行き来することがなく、液漏れによる防振特性の
変化が起こらない。
【0053】また、本実施例の液体封入式防振装置10
では、第2ダイヤフラム44が本体ゴム26の加硫と同
時に行われているため、従来では、外筒へ第1ダイヤフ
ラムの加硫する工程、中間筒と内筒とに本体ゴムを加硫
する工程及び第2ダイヤフラムを隔壁部材に加硫する工
程の、合計3回の加硫工程を必要としたが、本実施例で
は2回の加硫工程で済むため、製造工程が簡素化すると
共に、組み立て部品(ダイヤフラム)の点数が軽減で
き、従来品よりもコスト低減が図れる。
【0054】〔第2実施例〕次に、本発明の第2実施例
を図6にしたがって説明する。なお、本実施例は第1実
施例の変形例であり、第1実施例と同一構成に関しては
同一符号を付し、その説明は省略する。
【0055】図6に示すように、本実施例の液体封入式
防振装置10では、外筒14に孔14Cが形成されてこ
の孔14Cに第2ダイヤフラム44が設けられている例
である。
【0056】この第2ダイヤフラム44は、第1実施例
と同様に第1ダイヤフラム24よりも厚肉であり、液圧
に対する剛性が高く設定されている。また、この例の第
2ダイヤフラム44は、第1ダイヤフラムと同様に薄膜
ゴム14Aの一部で形成されているため、耐オゾン性に
優れる。
【0057】なお、その他の構成及び作用は第1実施例
と同様である。 〔第3実施例〕次に、本発明の第3実施例を図7にした
がって説明する。なお、本実施例は第2実施例の変形例
であり、第1実施例及び第2実施例と同一構成に関して
は同一符号を付し、その説明は省略する。
【0058】図7に示すように、本実施例の液体封入式
防振装置10では、第2実施例の第2ダイヤフラム44
よりも厚肉とされた第2ダイヤフラム44が外筒14の
上側(矢印C方向側であり、凹部26Aの中心及び内筒
12の軸芯を通る線上)に設けられており、第2の制限
通路20が第2実施例の第2の制限通路20よりも短く
設定されている例である。
【0059】本実施例では、この構成により第2実施例
よりも高い周波数の振動を吸収できるようになってい
る。
【0060】さらに、本実施例では、図7に示すように
外筒16が凹部26Aの中心及び内筒12の軸芯を通る
対称軸線に対して左右対称形状となるため、中間筒16
との組み付け時に左右を区別する必要がなく、組み立て
が楽になる。
【0061】なお、その他の構成及び作用は第1実施例
と同様である。 〔第4実施例〕次に、本発明の第4実施例を図8乃至図
11にしたがって説明する。なお、本実施例は第1実施
例の変形例であり、第1実施例と同一構成に関しては同
一符号を付し、その説明は省略する。
【0062】図8乃至図11に示すように、本実施例の
液体封入式防振装置10では、中間筒16の小径部16
Bには、第1実施例の制限通路形成ゴム18の代わりに
硬質材料(例えば、アルミ合金、樹脂等)で形成された
制限通路形成部材60(例えば、アルミ合金ダイキャス
ト、樹脂成型品)が嵌め込まれている。この制限通路形
成部材60は、小径部16B側に密着する底板60Aを
有しており、この底板60A、細溝36及び幅広溝38
の側壁部分が薄肉とされている。なお、底板60Aに
は、中間筒16の矩形孔42に対応する部分に逃げ孔6
2が形成されている。
【0063】本実施例では、制限通路形成部材60が硬
質材料で形成されているため、液圧の変化によって、第
1の制限通路22及び第2の制限通路20が変形するこ
とはなく、第1の制限通路22及び第2の制限通路20
の変形による防振特性の変化を防止することができる。
【0064】また、硬質材料で制限通路形成部材60を
形成することにより、第1の制限通路22及び第2の制
限通路20の壁面の肉厚を薄くすることが可能となり、
通路を同一断面積とした場合には、防振装置の更なる小
型化を図ることができ、防振装置の大きさを同一とした
場合には、各制限通路の断面積を大きくすることが可能
である。
【0065】なお、その他の構成及び作用は第1実施例
と同様である。 〔第5実施例〕次に、本発明の第5実施例を図12にし
たがって説明する。なお、本実施例は第4実施例の変形
例であり、第1実施例及び第4実施例と同一構成に関し
ては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0066】図12に示すように、本実施例の液体封入
式防振装置10では、第4実施例の液体封入式防振装置
10において、外筒14に厚肉の第2ダイヤフラム44
を設けた例である。
【0067】本実施例では、2個の第2ダイヤフラム4
4を備えているため、第2副液室50の剛性の調整が容
易になり、特性調整範囲を拡大することができる。
【0068】なお、その他の構成は第1実施例と同様で
ある。 〔第6実施例〕次に、本発明の第6実施例を図13乃至
図16にしたがって説明する。なお、第1実施例と同一
構成に関しては同一符号を付し、その説明は省略する。
【0069】図13乃至図16に示すように、本実施例
の液体封入式防振装置10の中間筒16は、例えば、ア
ルミ合金等の硬質材料で形成された成型品であり、中間
筒16の全体形状は、例えば、第1実施例における中間
筒16に制限通路形成ゴム18とが一体化した形状とな
っている。本実施例の場合、液圧の変化によって、第1
の制限通路22及び第2の制限通路20が変形すること
はなく、第1の制限通路22及び第2の制限通路20の
変形による防振特性の変化を防止することができる。
【0070】また、上記各実施例では液体封入式防振装
置10をエンジンマウントとして用いた例を示したが、
本発明はこれに限らず、この液体封入式防振装置10を
キャブマウント、ボディーマウント、一般産業用機械等
に用いてもよいのは勿論である。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の液体封入
式防振装置は上記構成としたので、広い周波数に渡る振
動を確実に吸収でき、しかも少スペース化を図ることが
できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る液体封入式防振装置
の軸線に直角な断面図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る液体封入式防振装置
の分解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例に係る液体封入式防振装置
の図1の3−3線断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る液体封入式防振装置
の中間筒の右側面図である。
【図5】本発明の第1実施例に係る液体封入式防振装置
の中間筒の左側面図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る液体封入式防振装置
の軸線に直角な断面図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る液体封入式防振装置
の軸線に直角な断面図である。
【図8】本発明の第4実施例に係る液体封入式防振装置
の軸線に沿った断面図である。
【図9】本発明の第4実施例に係る液体封入式防振装置
の図8の9−9線断面図である。
【図10】本発明の第4実施例に係る液体封入式防振装
置の中間筒の右側面図である。
【図11】本発明の第4実施例に係る液体封入式防振装
置の中間筒の左側面図である。
【図12】本発明の第5実施例に係る液体封入式防振装
置の軸線に直角な断面図である。
【図13】本発明の第6実施例に係る液体封入式防振装
置の軸線に沿った断面図である。
【図14】本発明の第6実施例に係る液体封入式防振装
置の図13の13−13線断面図である。
【図15】本発明の第6実施例に係る液体封入式防振装
置の中間筒の右側面図である。
【図16】本発明の第6実施例に係る液体封入式防振装
置の中間筒の左側面図である。
【符号の説明】
10 液体封入式防振装置 12 内筒 14 外筒 20 第2の制限通路 22 第1の制限通路 24 第1ダイヤフラム(第1のダイヤフラム) 26 本体ゴム(弾性体) 30 受圧液室 34 隔壁部材 36A 第1の直線溝部分(周方向延設部分) 36B 第2の直線溝部分(周方向延設部分) 36C 円弧状溝部分(屈曲連結部分) 44 第2ダイヤフラム(第2のダイヤフラム) 46 第1副液室(第1の副液室) 50 第2副液室(第2の副液室) 76 第2ダイヤフラム(第2のダイヤフラム) 80 ストッパー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方へ連結さ
    れる外筒と、 前記外筒の内側に配置され振動発生部及び振動受部の他
    方へ連結される内筒と、 前記内筒と前記外筒との間に設けられ振動発生時に変形
    する弾性体と、 前記内筒と外筒との間に配設され前記弾性体を隔壁の一
    部とする受圧液室と、 第1の制限通路を介して前記受圧液室と連結されると共
    に、低周波振動入力時に液圧の変化を受けて振動する前
    記外筒に設けられた第1のダイヤフラムに面する第1の
    副液室と、 第2の制限通路を介して前記受圧液室と連結され高周波
    振動入力時に液圧の変化を受けて振動する第2のダイヤ
    フラムに面する第2の副液室と、 を備えた液体封入式防振装置であって、 前記第1の制限通路は、軸方向に所定間隔を隔てて設け
    られと共に周方向に沿って延設される一対の周方向延設
    部分と、前記周方向延設部分の周方向一端部同士を連結
    する屈曲連結部分と、からなり、 前記第2の制限通路は前記第1の制限通路の周方向延設
    部分の間に配設されると共に周方向に沿って延設される
    ことを特徴とする液体封入式防振装置。
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