JPH06258238A - 結晶欠陥検査方法 - Google Patents
結晶欠陥検査方法Info
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- JPH06258238A JPH06258238A JP5045320A JP4532093A JPH06258238A JP H06258238 A JPH06258238 A JP H06258238A JP 5045320 A JP5045320 A JP 5045320A JP 4532093 A JP4532093 A JP 4532093A JP H06258238 A JPH06258238 A JP H06258238A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 被検査結晶体の上面に付着したごみ等の影響
を受けずに、上面近傍の被検査結晶体内に存在する結晶
欠陥等の有無を検査する方法を提供する。 【構成】 結晶欠陥検査方法は、被検査結晶体(1)の
側部に上面(7)と所定の傾き角度を有する反射面(1
3)を形成し、被検査結晶体(1)の表面を研磨し、被
検査結晶体の上面(7)の上方に載置された観察用レン
ズ(6)を被検査結晶体(1)の上面近傍に焦点合わせ
し、次に反射面(13)で反射される光ビームが上面
(7)と略平行に被検査結晶体(1)内部を伝播するよ
うに被検査結晶体の下面(12)から光ビームを入射さ
せ、観察用レンズ(6)を経て検出される散乱光(5)
による像を観察して被検査結晶体(1)内の結晶欠陥、
析出物、または異物等(4)の有無を検査することを特
徴とする。
を受けずに、上面近傍の被検査結晶体内に存在する結晶
欠陥等の有無を検査する方法を提供する。 【構成】 結晶欠陥検査方法は、被検査結晶体(1)の
側部に上面(7)と所定の傾き角度を有する反射面(1
3)を形成し、被検査結晶体(1)の表面を研磨し、被
検査結晶体の上面(7)の上方に載置された観察用レン
ズ(6)を被検査結晶体(1)の上面近傍に焦点合わせ
し、次に反射面(13)で反射される光ビームが上面
(7)と略平行に被検査結晶体(1)内部を伝播するよ
うに被検査結晶体の下面(12)から光ビームを入射さ
せ、観察用レンズ(6)を経て検出される散乱光(5)
による像を観察して被検査結晶体(1)内の結晶欠陥、
析出物、または異物等(4)の有無を検査することを特
徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、結晶基板内の結晶欠陥
等を検査する結晶欠陥検査方法に係り、特に光ビームを
用いて半導体基板内の結晶欠陥、析出物、または異物等
の有無を検査する結晶欠陥検査方法に関する。
等を検査する結晶欠陥検査方法に係り、特に光ビームを
用いて半導体基板内の結晶欠陥、析出物、または異物等
の有無を検査する結晶欠陥検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から結晶欠陥等の観察方法は種々あ
り、特に光ビームを用いた結晶欠陥等の検出方法は非破
壊で簡便であるという利点があり広く利用されている。
り、特に光ビームを用いた結晶欠陥等の検出方法は非破
壊で簡便であるという利点があり広く利用されている。
【0003】光ビームの進路に異物があると光ビームは
散乱され光ビームの波長以下の微小な異物の存在がわか
ることは、古くはチンダル現象として知られている。
散乱され光ビームの波長以下の微小な異物の存在がわか
ることは、古くはチンダル現象として知られている。
【0004】半導体結晶においては、バンドギャップよ
り低いエネルギーの波長成分を有する光ビームを入射さ
せると、光ビームは吸収されることなく結晶中を進み、
結晶欠陥、析出物、または異物など周囲の半導体結晶と
屈折率の異なる部分で散乱される。入射光の強度が大き
ければ大きいほど散乱光強度は大きくなるので、通常は
光源としてレーザ光、特に赤外レーザ光が用いられる。
また、入射される光ビームを走査することにより光を散
乱する散乱体の分布を観察することができる。
り低いエネルギーの波長成分を有する光ビームを入射さ
せると、光ビームは吸収されることなく結晶中を進み、
結晶欠陥、析出物、または異物など周囲の半導体結晶と
屈折率の異なる部分で散乱される。入射光の強度が大き
ければ大きいほど散乱光強度は大きくなるので、通常は
光源としてレーザ光、特に赤外レーザ光が用いられる。
また、入射される光ビームを走査することにより光を散
乱する散乱体の分布を観察することができる。
【0005】シリコンの半導体結晶においては、YAG
レーザからの1.12μmの赤外光を光源とし、散乱光
を赤外ビジコンで検出する。光を散乱する散乱体として
は、酸素析出物などのBMD(Bulk Micro
Defect)や積層欠陥が知られている。
レーザからの1.12μmの赤外光を光源とし、散乱光
を赤外ビジコンで検出する。光を散乱する散乱体として
は、酸素析出物などのBMD(Bulk Micro
Defect)や積層欠陥が知られている。
【0006】図5乃至図7に従来の結晶欠陥検査方法の
構成の概略を示す。シリコン結晶基板1の側部の劈開面
2から光ビーム4を入射させ、結晶欠陥等4によって散
乱された散乱光5をシリコン結晶基板1の上方に載置さ
れたTVカメラの観察用レンズ6により検出する。観察
用レンズ6はシリコン結晶基板1の上面7内部近傍の観
察しようとする結晶欠陥等4の位置に焦点合わせされて
いる。観察用レンズ6による像はTVカメラの撮像管8
の撮像面に結像され、信号処理器9によって2値化等の
信号処理や記憶がされた後、TVモニター10に表示し
て観察される。
構成の概略を示す。シリコン結晶基板1の側部の劈開面
2から光ビーム4を入射させ、結晶欠陥等4によって散
乱された散乱光5をシリコン結晶基板1の上方に載置さ
れたTVカメラの観察用レンズ6により検出する。観察
用レンズ6はシリコン結晶基板1の上面7内部近傍の観
察しようとする結晶欠陥等4の位置に焦点合わせされて
いる。観察用レンズ6による像はTVカメラの撮像管8
の撮像面に結像され、信号処理器9によって2値化等の
信号処理や記憶がされた後、TVモニター10に表示し
て観察される。
【0007】また、図6に示すように、シリコン結晶基
板1の上面7から光ビーム3を入射させ、結晶欠陥等4
によって散乱されて劈開面2から放出される散乱光5を
劈開面2の上方に載置されたTVカメラの観察用レンズ
6により検出する。観察用レンズ6はシリコン結晶基板
1の劈開面2内部近傍の観察しようとする結晶欠陥等4
の位置に焦点合わせされている。そして図5の場合と同
様に、信号処理器9を経てTVモニター10に表示して
観察される。
板1の上面7から光ビーム3を入射させ、結晶欠陥等4
によって散乱されて劈開面2から放出される散乱光5を
劈開面2の上方に載置されたTVカメラの観察用レンズ
6により検出する。観察用レンズ6はシリコン結晶基板
1の劈開面2内部近傍の観察しようとする結晶欠陥等4
の位置に焦点合わせされている。そして図5の場合と同
様に、信号処理器9を経てTVモニター10に表示して
観察される。
【0008】また最近は、図7に示すように、シリコン
結晶基板1の上面7に垂直な偏光面を有する光ビーム3
をブリュスター角で入射させ、上面7における反射が生
じないようにして全ての光ビーム3が結晶内に進入させ
ることを利用した赤外トモグラフが報告されている。
結晶基板1の上面7に垂直な偏光面を有する光ビーム3
をブリュスター角で入射させ、上面7における反射が生
じないようにして全ての光ビーム3が結晶内に進入させ
ることを利用した赤外トモグラフが報告されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】超LSI用シリコン結
晶基板は素子特性に悪影響を与える残留結晶欠陥は全く
ないことが望ましい。少なくともデバイス活性領域とな
る上面から数μmの範囲においては無欠陥である必要が
ある。デバイス活性領域となる範囲は超LSIの種類に
よって異なるが最大10μm程度である。この範囲にお
いてシリコン結晶基板から放出される散乱光を検出して
結晶欠陥を検出しようとする場合にいくつかの問題点が
存在する。
晶基板は素子特性に悪影響を与える残留結晶欠陥は全く
ないことが望ましい。少なくともデバイス活性領域とな
る上面から数μmの範囲においては無欠陥である必要が
ある。デバイス活性領域となる範囲は超LSIの種類に
よって異なるが最大10μm程度である。この範囲にお
いてシリコン結晶基板から放出される散乱光を検出して
結晶欠陥を検出しようとする場合にいくつかの問題点が
存在する。
【0010】まず図5に示す従来の場合には、シリコン
結晶基板1内を上面7から10μm以内で光ビーム3を
上面7と極めて平行に入射させることは極めて難しいと
いう問題点がある。例えば、入射した光ビームが100
0μm進行する間に上面7と光ビーム3との距離の変化
を1μm以内にするように、試料であるシリコン結晶基
板1と光ビーム3との角度を調整することは通常の試料
台では困難である。また、シリコン結晶基板1の劈開面
2の縁の部分は通常きれいには劈開せず、この部分を通
過した光ビームの進路は曲げら上面7と極めて平行に進
行することは難しい。
結晶基板1内を上面7から10μm以内で光ビーム3を
上面7と極めて平行に入射させることは極めて難しいと
いう問題点がある。例えば、入射した光ビームが100
0μm進行する間に上面7と光ビーム3との距離の変化
を1μm以内にするように、試料であるシリコン結晶基
板1と光ビーム3との角度を調整することは通常の試料
台では困難である。また、シリコン結晶基板1の劈開面
2の縁の部分は通常きれいには劈開せず、この部分を通
過した光ビームの進路は曲げら上面7と極めて平行に進
行することは難しい。
【0011】また、図6に示すように、シリコン結晶基
板1の上面3に入射し劈開面2から散乱光を観察しよう
とする場合には、光ビーム3が上面3で散乱され上面7
近傍の欠陥を検出することは困難であるという問題点が
あった。また、劈開面2の縁の乱れも上面7近傍の欠陥
の検出を困難にしていた。
板1の上面3に入射し劈開面2から散乱光を観察しよう
とする場合には、光ビーム3が上面3で散乱され上面7
近傍の欠陥を検出することは困難であるという問題点が
あった。また、劈開面2の縁の乱れも上面7近傍の欠陥
の検出を困難にしていた。
【0012】一方、図7に示すように、シリコン結晶基
板1の上面3に対して垂直な偏向面を有する光ビーム3
をブリュスター角で入射する場合には、上面7における
反射を無くすることができるので、原理的には上面7近
傍からの散乱光を検出することにより結晶欠陥を検出す
ることができる。
板1の上面3に対して垂直な偏向面を有する光ビーム3
をブリュスター角で入射する場合には、上面7における
反射を無くすることができるので、原理的には上面7近
傍からの散乱光を検出することにより結晶欠陥を検出す
ることができる。
【0013】この場合、シリコン結晶基板1の内部へ進
行した光ビーム3の強度は、αを吸収係数、tを光ビー
ム3の進行距離とするとexp(−αt)にしたがって
減衰しながら伝播する。そしてBMDなどの散乱体で散
乱される。この散乱光は散乱体から上面7までの距離を
t´とするとexp(−αt´)に減衰した後上面7か
ら放出される。検出器が高感度である場合や入射光ビー
ムが十分に強い場合には、所定の深さ以内に存在する散
乱体を全て検出することができ好都合である。特に超L
SIでは、上面7から数μmの領域における結晶欠陥の
有無が問題となり、上面7の極く近傍にある欠陥のみを
高感度で検出すればよい。このことは本願発明の他の実
施例で説明するように、吸収係数の大きい波長成分を有
する光ビームを選択することによって可能となる。
行した光ビーム3の強度は、αを吸収係数、tを光ビー
ム3の進行距離とするとexp(−αt)にしたがって
減衰しながら伝播する。そしてBMDなどの散乱体で散
乱される。この散乱光は散乱体から上面7までの距離を
t´とするとexp(−αt´)に減衰した後上面7か
ら放出される。検出器が高感度である場合や入射光ビー
ムが十分に強い場合には、所定の深さ以内に存在する散
乱体を全て検出することができ好都合である。特に超L
SIでは、上面7から数μmの領域における結晶欠陥の
有無が問題となり、上面7の極く近傍にある欠陥のみを
高感度で検出すればよい。このことは本願発明の他の実
施例で説明するように、吸収係数の大きい波長成分を有
する光ビームを選択することによって可能となる。
【0014】しかしながら、シリコン結晶基板1の上面
7にごみ等の微粒子が付着していると、上面7にあるご
み等と上面7近傍の散乱体とがともに観察用レンズ6の
焦点深度内にある場合には判別することができないとい
う問題点があった。この場合、ごみ等の大きさがかなり
大きいときには散乱光強度が強くなり他から判別するこ
とができるのに対し、微小なごみ等による散乱光強度は
BMD等による散乱光と同程度であるので区別が困難で
ある。またシリコン結晶基板1の上面の傷や凸凹などに
よってもごみ等と同様に入射光ビームは散乱され、上面
7近傍の結晶欠陥検出の妨げとなる。
7にごみ等の微粒子が付着していると、上面7にあるご
み等と上面7近傍の散乱体とがともに観察用レンズ6の
焦点深度内にある場合には判別することができないとい
う問題点があった。この場合、ごみ等の大きさがかなり
大きいときには散乱光強度が強くなり他から判別するこ
とができるのに対し、微小なごみ等による散乱光強度は
BMD等による散乱光と同程度であるので区別が困難で
ある。またシリコン結晶基板1の上面の傷や凸凹などに
よってもごみ等と同様に入射光ビームは散乱され、上面
7近傍の結晶欠陥検出の妨げとなる。
【0015】そこで、本発明の目的は、上記従来技術の
有する問題を解消し、被検査結晶体の上面に付着したご
み等の影響を受けずに、上面近傍の被検査結晶体内に存
在する結晶欠陥等の有無を検査する方法を提供すること
である。
有する問題を解消し、被検査結晶体の上面に付着したご
み等の影響を受けずに、上面近傍の被検査結晶体内に存
在する結晶欠陥等の有無を検査する方法を提供すること
である。
【0016】また、本発明の他の目的は、被検査結晶体
に反射面を形成しなくとも、高精度で簡易に上面近傍の
被検査結晶体内に存在する結晶欠陥の有無を検査する方
法を提供することである。
に反射面を形成しなくとも、高精度で簡易に上面近傍の
被検査結晶体内に存在する結晶欠陥の有無を検査する方
法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明による結晶欠陥検査方法
は、被検査結晶体の側部に上面と所定の傾き角度を有す
る反射面を形成し、被検査結晶体の表面を研磨し、被検
査結晶体の上面の上方に載置された観察用レンズを被検
査結晶体の上面近傍に焦点合わせし、前記反射面で反射
される光ビームが上面と略平行に被検査結晶体内部を伝
播するように被検査結晶体の下面から光ビームを入射さ
せ、前記観察用レンズを経て検出される散乱光による像
を観察して被検査結晶体内の結晶欠陥、析出物、または
異物等の有無を検査することを特徴とする。
に、請求項1に記載の本発明による結晶欠陥検査方法
は、被検査結晶体の側部に上面と所定の傾き角度を有す
る反射面を形成し、被検査結晶体の表面を研磨し、被検
査結晶体の上面の上方に載置された観察用レンズを被検
査結晶体の上面近傍に焦点合わせし、前記反射面で反射
される光ビームが上面と略平行に被検査結晶体内部を伝
播するように被検査結晶体の下面から光ビームを入射さ
せ、前記観察用レンズを経て検出される散乱光による像
を観察して被検査結晶体内の結晶欠陥、析出物、または
異物等の有無を検査することを特徴とする。
【0018】また、請求項3に記載の発明にあっては、
光ビームの波長成分を非検査結晶体の吸収係数が略10
0cm−1以上となるように選択し、被検査結晶体の上
面の上方に載置された観察用レンズを被検査結晶体の上
面近傍に焦点合わせし、前記光ビームを略ブリュースタ
角で被検査結晶体の上面に入射させ、前記観察用レンズ
経て検出される散乱光による像を観察して被検査結晶体
内の結晶欠陥、析出物、または異物等の有無を検査する
ことを特徴とする。
光ビームの波長成分を非検査結晶体の吸収係数が略10
0cm−1以上となるように選択し、被検査結晶体の上
面の上方に載置された観察用レンズを被検査結晶体の上
面近傍に焦点合わせし、前記光ビームを略ブリュースタ
角で被検査結晶体の上面に入射させ、前記観察用レンズ
経て検出される散乱光による像を観察して被検査結晶体
内の結晶欠陥、析出物、または異物等の有無を検査する
ことを特徴とする。
【0019】
【作用】次に本発明の作用について説明する。請求項1
に記載の発明にあっては、被検査結晶体の下面から入射
された光ビームは反射面で反射されて被検査結晶体の上
面と略平行に被検査結晶体内部を伝播し、結晶欠陥、析
出物、または異物等が存在すると散乱され、この散乱光
を被検査結晶体の上面近傍に焦点合わせした観察用レン
ズによって検出する。被検査結晶体の側部に上面と所定
の傾き角度を有する反射面を形成し、光ビームを被検査
結晶体の下面から入射するようにしたので、被検査結晶
体の上面に付着したごみ等があったとしても直接その影
響をうけないで高精度に結晶欠陥、析出物、または異物
等の有無を検査することができる。
に記載の発明にあっては、被検査結晶体の下面から入射
された光ビームは反射面で反射されて被検査結晶体の上
面と略平行に被検査結晶体内部を伝播し、結晶欠陥、析
出物、または異物等が存在すると散乱され、この散乱光
を被検査結晶体の上面近傍に焦点合わせした観察用レン
ズによって検出する。被検査結晶体の側部に上面と所定
の傾き角度を有する反射面を形成し、光ビームを被検査
結晶体の下面から入射するようにしたので、被検査結晶
体の上面に付着したごみ等があったとしても直接その影
響をうけないで高精度に結晶欠陥、析出物、または異物
等の有無を検査することができる。
【0020】また、請求項3に記載の発明にあっては、
光ビームの波長成分を非検査結晶体の吸収係数が略10
0cm−1以上となるように選択し、光ビームを略ブリ
ュースタ角で被検査結晶体の上面に入射させたので、光
ビームは被検査結晶体内部の上面近傍にのみ進入し、光
ビームが被検査結晶体の下面で反射されることの影響を
受けることなく、また被検査結晶体に反射面を形成しな
くとも、高精度で簡易に上面近傍の被検査結晶体内に存
在する結晶欠陥の有無を検査することができる。
光ビームの波長成分を非検査結晶体の吸収係数が略10
0cm−1以上となるように選択し、光ビームを略ブリ
ュースタ角で被検査結晶体の上面に入射させたので、光
ビームは被検査結晶体内部の上面近傍にのみ進入し、光
ビームが被検査結晶体の下面で反射されることの影響を
受けることなく、また被検査結晶体に反射面を形成しな
くとも、高精度で簡易に上面近傍の被検査結晶体内に存
在する結晶欠陥の有無を検査することができる。
【0021】
【実施例】次に図面を参照して本発明による結晶欠陥検
査方法の実施例を以下に詳細に説明する。図1乃至図3
を参照して本発明の第1実施例を説明する。市販の15
0mm径のシリコン結晶基板を試料として用いる。抵抗
率が2〜3オームcmのN型(100)の基板である。
酸素濃度は1.6x1018/cm3(旧AST)であ
る。このような基板から15mmx15mmの観察用試
料を切り出す。図3(a)に示すように、切り出された
シリコン結晶基板1の上面7は鏡面ポリッシュされてい
るが、下面12はエッチング面であり光沢はあるがざら
ざらした面になっている。
査方法の実施例を以下に詳細に説明する。図1乃至図3
を参照して本発明の第1実施例を説明する。市販の15
0mm径のシリコン結晶基板を試料として用いる。抵抗
率が2〜3オームcmのN型(100)の基板である。
酸素濃度は1.6x1018/cm3(旧AST)であ
る。このような基板から15mmx15mmの観察用試
料を切り出す。図3(a)に示すように、切り出された
シリコン結晶基板1の上面7は鏡面ポリッシュされてい
るが、下面12はエッチング面であり光沢はあるがざら
ざらした面になっている。
【0022】このようなざらざらした面である下面12
を#2000のアルミナ砥粒で研磨し、その後0.05
μmのアルミナ懸濁液を用いて鏡面仕上げし、上面7と
平行な鏡面を形成した(図3(b))。
を#2000のアルミナ砥粒で研磨し、その後0.05
μmのアルミナ懸濁液を用いて鏡面仕上げし、上面7と
平行な鏡面を形成した(図3(b))。
【0023】次に図3(b)に示すシリコン結晶基板1
を45度傾斜した試料ホルダーに張り付け#800のア
ルミナ砥粒を用いて側部を研磨し、上面7に対して45
度の角度になるような反射面13を形成した。さらに反
射面13を#2000のアルミナ砥粒で研磨し、その後
0.05μmのアルミナ懸濁液を用いて鏡面仕上げし
た。
を45度傾斜した試料ホルダーに張り付け#800のア
ルミナ砥粒を用いて側部を研磨し、上面7に対して45
度の角度になるような反射面13を形成した。さらに反
射面13を#2000のアルミナ砥粒で研磨し、その後
0.05μmのアルミナ懸濁液を用いて鏡面仕上げし
た。
【0024】また、本実施例においても図5等に示す場
合と同様に、シリコン結晶基板1の上面7の上方に観察
用レンズ6が設けられている。観察用レンズ6はシリコ
ン結晶基板1内部の上面7近傍の観察しようとする結晶
欠陥等4の位置に焦点合わせされている。観察用レンズ
6の焦点深度は約2μmである。
合と同様に、シリコン結晶基板1の上面7の上方に観察
用レンズ6が設けられている。観察用レンズ6はシリコ
ン結晶基板1内部の上面7近傍の観察しようとする結晶
欠陥等4の位置に焦点合わせされている。観察用レンズ
6の焦点深度は約2μmである。
【0025】次に図1に示すように、シリコン結晶基板
1の下面12の下方から光ビーム3を下面12に垂直に
スリット14を介して入射する。光ビーム3はNd:Y
AGレーザから供給され、波長成分は1.24μmであ
る。スリット14の幅は10μmである。この1.24
μmの波長成分の光ビーム3はシリコン結晶基板1に対
して十分に透過的である。
1の下面12の下方から光ビーム3を下面12に垂直に
スリット14を介して入射する。光ビーム3はNd:Y
AGレーザから供給され、波長成分は1.24μmであ
る。スリット14の幅は10μmである。この1.24
μmの波長成分の光ビーム3はシリコン結晶基板1に対
して十分に透過的である。
【0026】図1において、スリット14を通過した光
ビーム15の下面12への入射位置をa,b,cと移動
させて光ビーム15を入射させる。入射位置aで入射さ
れた光ビーム15はシリコン結晶基板1内を透過し(a
´)、シリコン結晶基板1の上面7を通過して光ビーム
15の全部が出射する(a´´)。
ビーム15の下面12への入射位置をa,b,cと移動
させて光ビーム15を入射させる。入射位置aで入射さ
れた光ビーム15はシリコン結晶基板1内を透過し(a
´)、シリコン結晶基板1の上面7を通過して光ビーム
15の全部が出射する(a´´)。
【0027】入射位置bで入射された光ビーム15はシ
リコン結晶基板1内を透過し(b´)、光ビーム15の
一部が反射面13で反射し、他は上面7を通過して出射
する。反射面13で反射した光ビームはシリコン結晶基
板1の内部の上面7近傍を上面7に沿って伝播する(b
´´)。散乱体であるBMD等の結晶欠陥等4がこの光
路にあると光ビームは散乱され、散乱光5が上面7へ放
出される。
リコン結晶基板1内を透過し(b´)、光ビーム15の
一部が反射面13で反射し、他は上面7を通過して出射
する。反射面13で反射した光ビームはシリコン結晶基
板1の内部の上面7近傍を上面7に沿って伝播する(b
´´)。散乱体であるBMD等の結晶欠陥等4がこの光
路にあると光ビームは散乱され、散乱光5が上面7へ放
出される。
【0028】入射位置cで入射された光ビーム15はシ
リコン結晶基板1内を透過し(c´)、全部が反射面1
3で反射し(c´´)、シリコン結晶基板1の比較的内
部の深い領域を伝播する。結晶欠陥等4がこの光路にあ
ると光ビームは散乱される。散乱光5の波長は光ビーム
3の波長と同じでありシリコン結晶基板1に対して十分
に透過的であるので、さほど減衰せずに上面7へ放出さ
れる。従って、光ビーム3の入射位置を変えることによ
り上面7から種々の深さにある結晶欠陥等4を観察する
ことができる。
リコン結晶基板1内を透過し(c´)、全部が反射面1
3で反射し(c´´)、シリコン結晶基板1の比較的内
部の深い領域を伝播する。結晶欠陥等4がこの光路にあ
ると光ビームは散乱される。散乱光5の波長は光ビーム
3の波長と同じでありシリコン結晶基板1に対して十分
に透過的であるので、さほど減衰せずに上面7へ放出さ
れる。従って、光ビーム3の入射位置を変えることによ
り上面7から種々の深さにある結晶欠陥等4を観察する
ことができる。
【0029】超LSIにとって重要な素子活性領域は上
面7から数μm以内であるので、この範囲における結晶
欠陥等4の有無の検査が重要となる。これに対応するた
めに、図2に示すように、スリット14の幅と光ビーム
3の入射位置とを調節することにより、反射面13で反
射された光ビームが上面7の極く近傍のみを伝播するよ
うにする。このために、光ビーム16を上面7と反射面
13の角部20近傍に照射するように光ビーム16の入
射位置を調節し、次に上面7から透過する光ビーム17
がなくなるようにスリット14の幅を調節すればよい。
面7から数μm以内であるので、この範囲における結晶
欠陥等4の有無の検査が重要となる。これに対応するた
めに、図2に示すように、スリット14の幅と光ビーム
3の入射位置とを調節することにより、反射面13で反
射された光ビームが上面7の極く近傍のみを伝播するよ
うにする。このために、光ビーム16を上面7と反射面
13の角部20近傍に照射するように光ビーム16の入
射位置を調節し、次に上面7から透過する光ビーム17
がなくなるようにスリット14の幅を調節すればよい。
【0030】結晶欠陥等4によって散乱されて上面7へ
放出された散乱光5は、図5等に示した場合と同様に、
観察用レンズ6によってTVカメラの撮像管8の撮像面
に結像される。そして、撮像管8の撮像面に結像された
像は信号処理器9によって2値化等の信号処理や記憶処
理をされた後、TVモニター10に表示して観察され
る。
放出された散乱光5は、図5等に示した場合と同様に、
観察用レンズ6によってTVカメラの撮像管8の撮像面
に結像される。そして、撮像管8の撮像面に結像された
像は信号処理器9によって2値化等の信号処理や記憶処
理をされた後、TVモニター10に表示して観察され
る。
【0031】また、結晶欠陥等4を3次元的に観察する
ために図2に示すように、スリット14の幅と光ビーム
3の入射位置とを調節して、反射面13で反射した光ビ
ームが上面7から深さhの位置で上面7に平行に伝播す
るような入射位置に光ビーム19を入射する。そして、
光ビーム19の入射位置を変えて深さhを変え、各深さ
hで結晶欠陥等4を観察する。各深さhにおける結晶欠
陥等4の像は信号処理器9によって処理されるとともに
コンピュータによって画像解析され、3次元的に合成さ
れた像としてTVモニター10に表示される。
ために図2に示すように、スリット14の幅と光ビーム
3の入射位置とを調節して、反射面13で反射した光ビ
ームが上面7から深さhの位置で上面7に平行に伝播す
るような入射位置に光ビーム19を入射する。そして、
光ビーム19の入射位置を変えて深さhを変え、各深さ
hで結晶欠陥等4を観察する。各深さhにおける結晶欠
陥等4の像は信号処理器9によって処理されるとともに
コンピュータによって画像解析され、3次元的に合成さ
れた像としてTVモニター10に表示される。
【0032】本実施例の構成によれば、反射面13で反
射される光ビームが上面7と略平行にシリコン結晶基板
1内部を伝播するようにシリコン結晶基板1の下面12
から光ビーム3を入射させるので、上面7に付着したご
み等の影響を受けずに、シリコン結晶基板1内の結晶欠
陥等4を高精度に検査することができる。
射される光ビームが上面7と略平行にシリコン結晶基板
1内部を伝播するようにシリコン結晶基板1の下面12
から光ビーム3を入射させるので、上面7に付着したご
み等の影響を受けずに、シリコン結晶基板1内の結晶欠
陥等4を高精度に検査することができる。
【0033】また、光ビーム19の入射位置を変えるこ
とにより上面7からの深さhを容易に変えることができ
るので、シリコン結晶基板1における結晶欠陥等4の分
布等の3次元的特性を容易に観察することができる。
とにより上面7からの深さhを容易に変えることができ
るので、シリコン結晶基板1における結晶欠陥等4の分
布等の3次元的特性を容易に観察することができる。
【0034】次に図3等を参照して請求項3に記載の発
明の一実施例を説明する。
明の一実施例を説明する。
【0035】まず、請求項3に記載の発明に関する一般
的内容について説明する。図7に示したように赤外トモ
グラフの手法によって結晶欠陥等4を検出する場合、従
来は、使用する光ビーム3の波長成分はシリコン結晶基
板1の吸収係数があまり大きくないように選択されてい
た。これは、使用する光ビーム3の波長成分が大きい吸
収係数を与える場合には、結晶欠陥等4による散乱光の
波長は入射する光ビーム3の波長と同じため散乱光がシ
リコン結晶基板1中で吸収されてしまい散乱光が検出さ
れなくなることを防ぐためである。
的内容について説明する。図7に示したように赤外トモ
グラフの手法によって結晶欠陥等4を検出する場合、従
来は、使用する光ビーム3の波長成分はシリコン結晶基
板1の吸収係数があまり大きくないように選択されてい
た。これは、使用する光ビーム3の波長成分が大きい吸
収係数を与える場合には、結晶欠陥等4による散乱光の
波長は入射する光ビーム3の波長と同じため散乱光がシ
リコン結晶基板1中で吸収されてしまい散乱光が検出さ
れなくなることを防ぐためである。
【0036】一方、市販のシリコン結晶基板1の下面1
2は通常ざらざらした面になっている。シリコン結晶基
板1の吸収係数があまり大きくない波長成分を有する光
ビーム3を用いる場合には、下面12へ光ビーム3が到
達し、ざらざらした面である下面12で散乱される。そ
して、図9に示すように、不均一なバックグランドノイ
ズを与え、本来検出されるべき結晶欠陥等4による散乱
光の検出を妨げていた。なお、この不均一なバックグラ
ンドノイズは、下面12を鏡面を研磨することによって
ある程度除去することが可能である。しかしこの場合、
下面12を鏡面研磨するという工程がさらに必要とな
り、通常の検査工程や実験室で簡便に行えないという問
題点があった。
2は通常ざらざらした面になっている。シリコン結晶基
板1の吸収係数があまり大きくない波長成分を有する光
ビーム3を用いる場合には、下面12へ光ビーム3が到
達し、ざらざらした面である下面12で散乱される。そ
して、図9に示すように、不均一なバックグランドノイ
ズを与え、本来検出されるべき結晶欠陥等4による散乱
光の検出を妨げていた。なお、この不均一なバックグラ
ンドノイズは、下面12を鏡面を研磨することによって
ある程度除去することが可能である。しかしこの場合、
下面12を鏡面研磨するという工程がさらに必要とな
り、通常の検査工程や実験室で簡便に行えないという問
題点があった。
【0037】請求項3に記載の発明は、使用する光ビー
ム3の波長成分をシリコン結晶基板1の吸収係数があま
り大きくないように選択していた従来の考えかたと異な
るものである。すなわち、超LSI等にとって重要な素
子活性領域は上面7から数μm以内でありこの範囲にお
ける結晶欠陥等4の有無の検査が重要であることに着目
して、使用する光ビーム3の波長成分をシリコン結晶基
板1の吸収係数があまり小さくないように選択したこと
である。
ム3の波長成分をシリコン結晶基板1の吸収係数があま
り大きくないように選択していた従来の考えかたと異な
るものである。すなわち、超LSI等にとって重要な素
子活性領域は上面7から数μm以内でありこの範囲にお
ける結晶欠陥等4の有無の検査が重要であることに着目
して、使用する光ビーム3の波長成分をシリコン結晶基
板1の吸収係数があまり小さくないように選択したこと
である。
【0038】次に、シリコン結晶基板を試料とする場合
の吸収係数について数値的に検討する。シリコン結晶基
板における吸収係数が100cm−1以上となる波長は
0.98μm以下である。また、この波長範囲における
ブリュスタ角は74度〜79度であり、従って入射する
光ビームの光路長は垂直入射に比べて2.5%〜3.5
%長くなり、散乱光の光路長も約3%長くなる。
の吸収係数について数値的に検討する。シリコン結晶基
板における吸収係数が100cm−1以上となる波長は
0.98μm以下である。また、この波長範囲における
ブリュスタ角は74度〜79度であり、従って入射する
光ビームの光路長は垂直入射に比べて2.5%〜3.5
%長くなり、散乱光の光路長も約3%長くなる。
【0039】シリコン結晶基板1として市販の625μ
mの厚さのウエーハを用いたときブリュースタ角で入射
した光ビームがウエーハの下面12で散乱または反射さ
れ、再び上面7へ達するまでの光路長は0.0625x
2x1.03=0.1288cmである。また、YAG
レーザの1.06μm波長における吸収係数は10cm
−1であり、従って光ビーム3の強度は上面7−下面1
2−上面7を経て28%に減衰する。また吸収係数が1
00cm−1となる波長成分0.98μmの場合は2.
5x10−4%に減衰する。吸収係数が300cm−1
となる波長成分0.9μmの場合は2.1x10−15
%に減衰し、吸収係数が1000cm− 1となる波長成
分0.8μmの場合は1.2x10−54%に減衰しす
る。
mの厚さのウエーハを用いたときブリュースタ角で入射
した光ビームがウエーハの下面12で散乱または反射さ
れ、再び上面7へ達するまでの光路長は0.0625x
2x1.03=0.1288cmである。また、YAG
レーザの1.06μm波長における吸収係数は10cm
−1であり、従って光ビーム3の強度は上面7−下面1
2−上面7を経て28%に減衰する。また吸収係数が1
00cm−1となる波長成分0.98μmの場合は2.
5x10−4%に減衰する。吸収係数が300cm−1
となる波長成分0.9μmの場合は2.1x10−15
%に減衰し、吸収係数が1000cm− 1となる波長成
分0.8μmの場合は1.2x10−54%に減衰しす
る。
【0040】以上のことより、吸収係数が100cm
−1以上となるような波長成分を有する光ビーム3を用
いれば、シリコン結晶基板1の上面7近傍内部の結晶欠
陥等4の検出にとって下面12からの散乱の影響を無視
できると考えられる。
−1以上となるような波長成分を有する光ビーム3を用
いれば、シリコン結晶基板1の上面7近傍内部の結晶欠
陥等4の検出にとって下面12からの散乱の影響を無視
できると考えられる。
【0041】なお、一般に吸収係数の大きな結晶基板か
らの散乱光を検出する場合、近似的に(1/吸収係数)
の深さ範囲からの散乱光が主に検出されると考えられ
る。従って、吸収係数が略100cm−1以上から略5
000cm−1以下の間になるように波長成分を選択し
たときは、上面7から略100μmから略5μmの深さ
範囲からの散乱光が主に検出される。
らの散乱光を検出する場合、近似的に(1/吸収係数)
の深さ範囲からの散乱光が主に検出されると考えられ
る。従って、吸収係数が略100cm−1以上から略5
000cm−1以下の間になるように波長成分を選択し
たときは、上面7から略100μmから略5μmの深さ
範囲からの散乱光が主に検出される。
【0042】次に、請求項3に記載の発明の一実施例を
具体的に説明する。図4において、のシリコン結晶基板
1は市販の150mm径のシリコンウエーハであり、X
Yステージに載置されている。シリコン結晶基板1の上
面7の上方には、図5等に示した場合と同様に観察用レ
ンズ6が設けられ、観察用レンズ6はシリコン結晶基板
1内部の上面7近傍の観察しようとする結晶欠陥等4の
位置に焦点合わせされている。
具体的に説明する。図4において、のシリコン結晶基板
1は市販の150mm径のシリコンウエーハであり、X
Yステージに載置されている。シリコン結晶基板1の上
面7の上方には、図5等に示した場合と同様に観察用レ
ンズ6が設けられ、観察用レンズ6はシリコン結晶基板
1内部の上面7近傍の観察しようとする結晶欠陥等4の
位置に焦点合わせされている。
【0043】また、レーザ光源25からファイバ26に
よって伝播された光ビーム3はブリュースタ角でシリコ
ン結晶基板1の上面7へ照射される。nを波長に依存す
る屈折率とすると、ブリュースタ角θBは、 θB=tan−1n 式(1) で与えられる。吸収係数が1000cm−1以上になる
と吸収の影響も考慮して次のように定められる。すなわ
ち、反射率をRとすると、Rは式(2)で与えられる
が。このRを最小にするθとしてブリュースタ角θBが
求められる。
よって伝播された光ビーム3はブリュースタ角でシリコ
ン結晶基板1の上面7へ照射される。nを波長に依存す
る屈折率とすると、ブリュースタ角θBは、 θB=tan−1n 式(1) で与えられる。吸収係数が1000cm−1以上になる
と吸収の影響も考慮して次のように定められる。すなわ
ち、反射率をRとすると、Rは式(2)で与えられる
が。このRを最小にするθとしてブリュースタ角θBが
求められる。
【0044】
【数1】 ここで、n,kは各々複素屈折率(n+ik)の実数部
と虚数部である。ブリュースタ角θBは波長が1.0μ
m〜0.47μmの範囲で74度〜79度である。
と虚数部である。ブリュースタ角θBは波長が1.0μ
m〜0.47μmの範囲で74度〜79度である。
【0045】レーザ光源25としては、Nd:YAGレ
ーザ(波長1.06μm)の他にKrレーザ(波長0.
78μm、0.66μm、0.54μm)とTiサファ
イアレーザを用いた。Tiサファイアレーザは0.66
μm〜1.10μmの波長可変の範囲のうち、0.69
μm〜0.95μmの範囲で大きな出力で使用可能であ
る。
ーザ(波長1.06μm)の他にKrレーザ(波長0.
78μm、0.66μm、0.54μm)とTiサファ
イアレーザを用いた。Tiサファイアレーザは0.66
μm〜1.10μmの波長可変の範囲のうち、0.69
μm〜0.95μmの範囲で大きな出力で使用可能であ
る。
【0046】吸収係数がどの程度の大きさであればシリ
コン結晶基板1の下面12からの散乱光を無視できるか
について、当初は予測困難であったので、試みにTiサ
ファイアレーザを0.9μmで発振させて上面7へ照射
した。この場合、吸収係数は約300cm−1であり、
上面7から約30μmの深さまで光ビーム3は進入して
いると考えられる。上面7から約30μm前後に観察用
レンズ6を焦点合わせして写真撮影したところ、図8に
示すような写真が得られた。図8において、27a、2
7b、27c・・・は結晶欠陥等4に対応する像であ
る。なお、符号28はその形状から判断して上面7にあ
るごみによる散乱光と思われる。図8から明らかのよう
に、図9に示したような下面12における散乱光に起因
すると思われる像29a、29b、29c・・から形成
された不均一なバックグランドノイズは全く見られなか
った。
コン結晶基板1の下面12からの散乱光を無視できるか
について、当初は予測困難であったので、試みにTiサ
ファイアレーザを0.9μmで発振させて上面7へ照射
した。この場合、吸収係数は約300cm−1であり、
上面7から約30μmの深さまで光ビーム3は進入して
いると考えられる。上面7から約30μm前後に観察用
レンズ6を焦点合わせして写真撮影したところ、図8に
示すような写真が得られた。図8において、27a、2
7b、27c・・・は結晶欠陥等4に対応する像であ
る。なお、符号28はその形状から判断して上面7にあ
るごみによる散乱光と思われる。図8から明らかのよう
に、図9に示したような下面12における散乱光に起因
すると思われる像29a、29b、29c・・から形成
された不均一なバックグランドノイズは全く見られなか
った。
【0047】また、Krレーザ(波長0.78μm等)
を用いた場合にも同様に結晶欠陥等4を検出することが
できた。なお、波長0.66μmの場合においては吸収
係数が3000cm−1であり、従って上面7から約3
μmの深さまで光ビーム3は進入していると考えられる
が、上面7の極く近傍の結晶欠陥等4の他に図8におけ
る符号28のような上面7に付着した微粒子による散乱
もより多く検出された。なお、これらの微粒子による散
乱と、結晶欠陥等4による散乱との識別するためには、
観察用レンズ6の焦点合わせをずらしたときの像の変化
のしかたより可能であった。
を用いた場合にも同様に結晶欠陥等4を検出することが
できた。なお、波長0.66μmの場合においては吸収
係数が3000cm−1であり、従って上面7から約3
μmの深さまで光ビーム3は進入していると考えられる
が、上面7の極く近傍の結晶欠陥等4の他に図8におけ
る符号28のような上面7に付着した微粒子による散乱
もより多く検出された。なお、これらの微粒子による散
乱と、結晶欠陥等4による散乱との識別するためには、
観察用レンズ6の焦点合わせをずらしたときの像の変化
のしかたより可能であった。
【0048】また、光ビーム3の波長成分をシリコン結
晶基板1の吸収係数が略100cm−1以上から略50
00cm−1以下の間となるように連続的に選択し、各
波長において観察用レンズ6の焦点合わせをしなおし、
各深さhにおける結晶欠陥等4の像を得ることができ
る。これらの結果は信号処理器9によって処理されコン
ピュータによって画像解析され、3次元的に合成された
像としてTVモニター10に表示される。これにより、
シリコン結晶基板1の結晶欠陥等4を3次元的に検査を
行うことができる。
晶基板1の吸収係数が略100cm−1以上から略50
00cm−1以下の間となるように連続的に選択し、各
波長において観察用レンズ6の焦点合わせをしなおし、
各深さhにおける結晶欠陥等4の像を得ることができ
る。これらの結果は信号処理器9によって処理されコン
ピュータによって画像解析され、3次元的に合成された
像としてTVモニター10に表示される。これにより、
シリコン結晶基板1の結晶欠陥等4を3次元的に検査を
行うことができる。
【0049】なお、レーザ光源25として波長0.48
8μmのArレーザを用いた場合は、吸収係数が200
00cm−1であり、上面7から0.5μm程度の深さ
しか進行しないことになる。観察用レンズ6の焦点深度
が約2μmであり、上面7に付着した微粒子と上面7近
傍の結晶欠陥等4とは区別できなかった。
8μmのArレーザを用いた場合は、吸収係数が200
00cm−1であり、上面7から0.5μm程度の深さ
しか進行しないことになる。観察用レンズ6の焦点深度
が約2μmであり、上面7に付着した微粒子と上面7近
傍の結晶欠陥等4とは区別できなかった。
【0050】本実施例の構成によれば、光ビーム3の波
長成分をシリコン結晶基板1の吸収係数を略100cm
以上に選択したので、シリコン結晶基板1の下面12か
らの散乱の影響を受けることなく、反射面を形成しなく
とも、高精度で簡易に上面7近傍に存在する結晶欠陥等
4の有無を検査することができる。
長成分をシリコン結晶基板1の吸収係数を略100cm
以上に選択したので、シリコン結晶基板1の下面12か
らの散乱の影響を受けることなく、反射面を形成しなく
とも、高精度で簡易に上面7近傍に存在する結晶欠陥等
4の有無を検査することができる。
【0051】また、光ビーム3の波長成分をシリコン結
晶基板1の吸収係数が略100cm−1以上から略50
00cm−1以下の間となるように選択することによ
り、シリコン結晶基板1の結晶欠陥等4を3次元的に検
査を行うことができる。
晶基板1の吸収係数が略100cm−1以上から略50
00cm−1以下の間となるように選択することによ
り、シリコン結晶基板1の結晶欠陥等4を3次元的に検
査を行うことができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被検査結晶体の側部に上面と所定の傾き角度を有する反
射面を形成し、光ビームを被検査結晶体の下面から入射
するようにしたので、被検査結晶体の上面に付着したご
み等があったとしても直接その影響をうけないで高精度
に結晶欠陥、析出物、または異物等の有無を検査するこ
とができる。
被検査結晶体の側部に上面と所定の傾き角度を有する反
射面を形成し、光ビームを被検査結晶体の下面から入射
するようにしたので、被検査結晶体の上面に付着したご
み等があったとしても直接その影響をうけないで高精度
に結晶欠陥、析出物、または異物等の有無を検査するこ
とができる。
【0053】また、光ビームの波長成分を非検査結晶体
の吸収係数が略100cm−1以上となるように選択
し、光ビームを略ブリュースタ角で被検査結晶体の上面
に入射させたので、光ビームは被検査結晶体内部の上面
近傍にのみ進入し、光ビームが被検査結晶体の下面で反
射されることの影響を受けることなく、また被検査結晶
体に反射面を形成しなくとも、高精度で簡易に上面近傍
の被検査結晶体内に存在する結晶欠陥の有無を検査する
ことができる。
の吸収係数が略100cm−1以上となるように選択
し、光ビームを略ブリュースタ角で被検査結晶体の上面
に入射させたので、光ビームは被検査結晶体内部の上面
近傍にのみ進入し、光ビームが被検査結晶体の下面で反
射されることの影響を受けることなく、また被検査結晶
体に反射面を形成しなくとも、高精度で簡易に上面近傍
の被検査結晶体内に存在する結晶欠陥の有無を検査する
ことができる。
【図1】本発明による結晶欠陥検査方法の一実施例にお
ける光ビームの照射の仕方を示す図。
ける光ビームの照射の仕方を示す図。
【図2】同シリコン結晶基板内の異なる深さhに光ビー
ムを照射する仕方を示す図。
ムを照射する仕方を示す図。
【図3】同シリコン結晶基板の研磨および反射面13の
形成することを示す図。
形成することを示す図。
【図4】本発明による結晶欠陥検査方法の他の実施例を
示す概略構成図。
示す概略構成図。
【図5】従来の結晶欠陥検査方法の構成を示す概略構成
図。
図。
【図6】従来の他の結晶欠陥検査方法の構成を示す概略
構成図。
構成図。
【図7】従来のさらに他の結晶欠陥検査方法の構成を示
す概略構成図。
す概略構成図。
【図8】本発明による結晶欠陥検査方法の一実施例にお
いて得られたシリコン結晶基板1の上面7近傍の結晶欠
陥等による像を示す図。
いて得られたシリコン結晶基板1の上面7近傍の結晶欠
陥等による像を示す図。
【図9】従来の結晶欠陥検査方法において得られたシリ
コン結晶基板1の下面12による散乱による像を示す
図。
コン結晶基板1の下面12による散乱による像を示す
図。
1 シリコン結晶基板 2 劈開面 3 光ビーム 4 結晶欠陥等 5 散乱光 6 観察用レンズ 7 上面 8 TVカメラの撮像管 9 信号処理器 10 TVモニター 12 下面 13 反射面 14 スリット 15 光ビーム 27a 結晶欠陥等4の像 28 上面7の微粒子による像 29 下面12における散乱光による像
Claims (4)
- 【請求項1】被検査結晶体の側部に上面と所定の傾き角
度を有する反射面を形成し、被検査結晶体の表面を研磨
し、被検査結晶体の上面の上方に載置された観察用レン
ズを被検査結晶体の上面近傍に焦点合わせし、前記反射
面で反射される光ビームが上面と略平行に被検査結晶体
内部を伝播するように被検査結晶体の下面から光ビーム
を入射させ、前記観察用レンズを経て検出される散乱光
による像を観察して被検査結晶体内の結晶欠陥、析出
物、または異物等の有無を検査することを特徴とする結
晶欠陥検査方法。 - 【請求項2】被検査結晶体の側部に上面と所定の傾き角
度を有する反射面を形成し、被検査結晶体の表面を研磨
し、被検査結晶体の上面の上方に載置された観察用レン
ズを被検査結晶体の上面近傍に焦点合わせし、前記反射
面で反射される光ビームが上面と略平行に被検査結晶体
内部を伝播するように被検査結晶体の下面から光ビーム
を入射させ、前記観察用レンズを経て検出される散乱光
による像を観察し、次に前記反射面で反射される光ビー
ムが以前と異なる深さで上面と略平行に被検査結晶体内
部を伝播するように光ビームを前記反射面の異なる位置
で反射させて前記観察用レンズを経て検出される像を以
前の像と比較することによって被検査結晶体内の結晶欠
陥、析出物、または異物等の有無を検査することを特徴
とする結晶欠陥検査方法。 - 【請求項3】光ビームの波長成分を非検査結晶体の吸収
係数が略100cm−1以上となるように選択し、被検
査結晶体の上面の上方に載置された観察用レンズを被検
査結晶体の上面近傍に焦点合わせし、前記光ビームを略
ブリュースタ角で被検査結晶体の上面に入射させ、前記
観察用レンズを経て検出される散乱光による像を観察し
て被検査結晶体内の結晶欠陥、析出物、または異物等の
有無を検査することを特徴とする結晶欠陥検査方法。 - 【請求項4】光ビームの波長成分を非検査結晶体の吸収
係数が略100cm−1以上から略5000cm−1以
下の間となるように選択し、被検査結晶体の上面の上方
に載置された観察用レンズを被検査結晶体の上面近傍に
焦点合わせし、次に前記光ビームを略ブリュースタ角で
被検査結晶体の上面に入射させ、前記観察用レンズを経
て検出される散乱光による像を観察し、次に光ビームの
波長成分を非検査結晶体の吸収係数が略100cm−1
以上から略5000cm−1以下の間で以前と異なるよ
うに選択し、前記観察用レンズを経て検出される散乱光
による像を以前の像と比較することによって被検査結晶
体内の結晶欠陥、析出物、または異物等の有無を検査す
ることを特徴とする結晶欠陥検査方法。
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