JPH0625932A - 特殊ポリエステル系マルチフィラメント糸及び特殊混繊糸 - Google Patents

特殊ポリエステル系マルチフィラメント糸及び特殊混繊糸

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JPH0625932A
JPH0625932A JP3220991A JP22099191A JPH0625932A JP H0625932 A JPH0625932 A JP H0625932A JP 3220991 A JP3220991 A JP 3220991A JP 22099191 A JP22099191 A JP 22099191A JP H0625932 A JPH0625932 A JP H0625932A
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JP
Japan
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yarn
shd
multifilament
polyester
denier
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JP3220991A
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Inventor
Katsumi Baba
克己 馬場
Yoshihisa Danmoto
佳久 段本
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のシックアンドシン糸使いの布帛の欠
点である風合い硬化を改良した、ソフトで張り腰感、バ
ルキー感に富むシックアンドシン糸を提供することを目
的とする。 【構成】 繊維軸方向に太細斑を有する160℃で実
質的に熱収縮特性を示さないが或いは熱伸長特性を示す
ポリエステル系マルチフィラメント糸及び該糸と熱収縮
糸とを混繊した交絡混繊糸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特殊ポリエステル系マ
ルチフィラメント糸と、それを含む特殊混繊糸に関し、
更に詳しくは、繊維軸方向に太細斑を有しながら、染色
布帛となした後にソフト感とドライ感を現出する杢調外
観効果を有する特殊ポリエステル系マルチフィラメント
糸と該ポリエステル系マルチフィラメント糸の前記の様
な効果を生かしながら、張り腰感、バルキー感において
更に好ましいものとした特殊混繊糸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリエステル系マルチフィラメン
ト糸の繊維軸方向に太細斑を持たせたシックアンドシン
糸がよく知られている。該シックアンドシン糸は多くの
場合、単に太細斑を持っているのみならず、太繊度部は
結晶化度が小さいため、染着性が大きく、細繊度部は結
晶化度が大きいため染着性が小さいという性質を持ち、
染色加工後、繊維軸方向に濃淡差持ったものとなるた
め、ポリエステル系織編物にナチュラルな杢調あるいは
霜降調外観効果を与える上で有効なものである。又、そ
の繊維軸方向での結晶化度の斑は、熱収縮特性の斑とな
り、その熱収縮特性の斑は、多くの場合染色布帛となし
後、ドライ感を付与する上で有効であると考えられてい
る。但し、従来のシックアンドシン糸は、ある一定の長
さを有するマルチフィラメント糸としては、熱収縮する
特性を有しており、製編織後染色加工を施すと、その布
帛の拘束力が強くなり、結果的に風合いの硬化を招く。
又、該シックアンドシン糸を低収縮成分として構成させ
た異収縮混繊糸も提案されている。概してシックアンド
シン糸は、通常のポリエステル系マルチフィラメント糸
に比較して、応力−ひずみ曲線が求められる初期モジュ
ラスが低いので、張り腰感に不足しがちな傾向がある
が、高収縮成分糸として初期モジュラスの高いマルチフ
ィラメント糸で構成させておくことにより、張り腰感の
向上が見られる。又、異収縮混繊糸として熱処理されれ
ば、高収縮成分糸と低収縮成分糸の間に糸足差を付与で
きので、シックアンドシン糸単独の場合よりバルキー性
向上に関して効果が見られる。但し、製編織した後の実
際の染色加工工程においては、織編物の拘束力のために
十分な糸足差を発現させることができず、必ずしもバル
キー性に関して満足し得るものとは言いきれない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記の様な課
題を解決しようとするものであって、従来のシックアン
ドシン糸が熱収縮する特性を有しているため、染色布帛
に風合い硬化を起こす点を改良し、実質的に熱収縮特性
を示さないかあるいは熱伸長特性を有するものとするこ
とにより、染色布帛にソフト感を向上させ得るものであ
る。いま1つの課題は従来の低収縮成分糸にシックアン
ドシン糸を用いて構成させた異収縮混繊糸が、布帛拘束
力下での熱処理時に、十分なバルキー感を現出すること
ができなかった点を改良し、実質的に熱収縮特性を示さ
ないか、あるいは、熱伸長特性を有するシックアンドシ
ン糸を含ませて構成させた混繊糸とすることにより、布
帛拘束力下においても十分な糸足差を発現し、結果的に
バルキー感豊かな染色布帛を得ることにある。
【0004】
【課題を解決させるための手段】即ち本発明は、繊維軸
方向に、太細斑を有する160℃乾熱収縮率が0%以下
であることを特徴とする特殊ポリエステル系マルチフィ
ラメント糸、及び、前記の特殊ポリエステル系マルチフ
ィラメント糸をマルチフィラメント群Aとして少なくと
も1群を含む2群以上から成る混繊糸であって、下記式
〜 を満足することを特徴とする特殊混繊糸。 SHD(A)〔%〕≦0…………………………… (1) SHD(B)〔%〕≧0…………………………… (2) SHD(B)−SHD(A)≧5〔%〕………… (3) 20≦Di〔ケ/m〕≦100 ………………… (4) 但し、SHD(A)はマルチフィラメント群Aの160
〔℃〕乾熱収縮率〔%〕、SHD(B)は混繊糸を構成
するマルチフィラメント群A以外の他の1群のポリエス
テル系マルチフィラメント群Bの160〔℃〕乾熱収縮
率〔%〕、Diは混繊糸の交絡度〔ケ/m〕を示す。
【0005】まず、本発明の第一の発明である特殊ポリ
エステル系マルチフィラメント糸について説明する。第
一の発明におけるポリエステル系マルチフィラメント糸
は、繊維軸方向に太細斑を有することが必要である。該
繊維軸方向の太細斑の太繊度部は、染色性が大きく、細
繊度部は染着性が小さいという性質を合わせ持つもので
ある。従って、繊維軸方向の太細斑を確認するために
は、マルチフィラメント糸で適当な周長の綛をつくる
か、又は、織編物(筒編で良い)として、常法により染
色し、繊維軸方向の濃淡差で把握し得るものである。繊
維軸方向に濃淡差を持つことにより、染色布帛となした
時、天然繊維布帛の様な自然な杢調、あるいは霜降調外
観を現出するものである。その太細斑は、後述の測定法
によるURN値に関し、15〔%〕以上である。又、そ
の繊維軸方向の太細斑は、染色布帛となした時、通常の
ポリエステル系マルチフィラメント糸が持つヌメリ感を
除去し、好ましいドライ感を現出するものである。第一
の発明におけるポリエステル系マルチフィラメント糸
は、後に詳述する測定法におけるSHDが0〔%〕以下
であることが必要である。SHD>0〔%〕の場合に
は、製編織後、染色加工する際の熱収縮する特性が、布
帛の拘束力を強め、結果的に風合いの硬化をもたらすた
めである。即ち、SHD≦0〔%〕とすることにより、
布帛染色加工時に布帛の拘束力を強めることなく、ソフ
トな風合い効果を呈するものである。そして、SHD≧
0〔%〕であったとしても、第一の発明のポリエステル
系マルチフィラメント糸が繊維軸方向の太細斑を有して
おり、それに伴う繊維軸方向の結晶化度に斑を有してい
る関係上、主に太繊度部において、熱収縮する特性を示
す部分が存在する場合があると考えられるが、布帛とな
した時、前記の熱収縮する特性を示す部分が布帛中に散
在することにより、布帛としてバルキーな特性を示すこ
ととなり、好ましいものである。
【0006】次に、本発明の第二の発明である特殊混繊
糸について説明する。第二の発明である混繊糸は、第一
の発明の特殊ポリエステル系マルチフィラメント糸をマ
ルチフィラメント群Aとして、少なくとも1群を含む2
群以上から成る混繊糸であることが必要である。マルチ
フィラメント群Aは、繊維軸方向の太細斑に伴う染着性
の斑を有し、杢調あるいは霜降調外観効果を呈するもの
であると共にドライ感を呈するものであり、SHD≦0
〔%〕の特性を有するものである。又、第二の発明の混
繊糸は、マルチフィラメント群A以外の他のSHD≧0
〔%〕なる特性を有するマルチフィラメント群Bも含ま
れていなければならない。マルチフィラメント群A及び
マルチフィラメント群Bの両者が混繊糸に含まれている
ことにより、製編織後染色加工される時に、布帛全体と
しては熱収縮するものの、マルチフィラメント群Aは実
質的に熱伸長しようとする特性を示すため、布帛の拘束
力下においても大きな糸足差を発現し、ソフト感と、バ
ルキー感を現出するものであり、張り腰感において、マ
ルチフィラメント群Bの存在により効果が見られる。但
し、マルチフィラメント群BのSHDとマルチフィラメ
ント群Aとの差は少なくとも5〔%〕以上必要である。
5〔%〕未満の場合には、十分な糸足差を得ることがで
きず、ソフト感、バルキー感において満足し得るものが
得られない。より好ましくは10〔%〕以上である。第
二の発明の混繊糸は、後述の測定法によるDiが20
〔ケ/m〕以上100〔ケ/m〕以下であることが必要
である。20〔ケ/m〕未満の場合には、混繊糸を構成
する複数のフィラメント群間の一体性が、不十分にな
り、後工程での取扱性および通過性が悪くなる。100
〔ケ/m〕を越える場合には、風合いの極度な硬化およ
びモアレ斑と称する好ましくない布帛外観欠点が生じる
ため本発明から除外する。より好ましいDiの範囲とし
て30〔ケ/m〕以上80〔ケ/m〕以下を例示でき
る。本発明の第一の発明である特殊ポリエステル系マル
チフィラメント糸を構成するフィラメントの単繊維デニ
ールは、ソフト感を現出させるため、あまりに大きいも
のは好ましくなく、5デニール以下、より好ましくは3
デニール以下を例示できる。フィラメントの横断面形状
は特に限定されず、通常の丸断面の他、多角断面、多葉
断面、中空断面、扁平断面、その他特殊異形断面等どの
様なものも適用可能である。
【0007】本発明の第二の発明である特殊混繊糸は、
前記の特殊ポリエステル系マルチフィラメント糸をマル
チフィラメント群Aとして少なくとも1群を含み、且
つ、SHD≧0〔%〕なる特性を有するマルチフィラメ
ント群Bをも含む混繊糸であるが、該マルチフィラメン
ト群Bを構成するフィラメントの単繊維デニールは1デ
ニール以上、6デニール以下を例示できる。より好まし
くは、2デニール以上5デニール以下である。1デニー
ル未満の場合には、布帛の張り腰感が不足する様になり
好ましくなく、6デニールを超える場合には、粗硬感が
現れるため好ましくない。マルチフィラメント群Bを構
成するフィラメントの横断面形状は、マルチフィラメン
ト群Aを構成するフィラメントと同様にどの様なものも
適用可能である。本発明で言うポリエステル系とは、ポ
リエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレー
ト等の他、イソフタル酸成分共重合ポリエステル、カチ
オン染料可染性ポリエステル、常圧カチオン染料可染性
ポリエステル等共重合ポリエステルであっても良い。更
には酸化チタン等の艶消剤やカオリナイト等の微細孔形
成剤の他、帯電防止剤等が少量添加されていても良い。
【0008】本発明の第二の発明である特殊混繊糸を構
成する各マルチフィラメント群で、同一のポリエステル
チップから溶融紡糸させたマルチフィラメント群ばかり
で構成させておいても良いし、異なるポリエステルチッ
プから溶融紡糸させたマルチフィラメント群で構成させ
ても良く、マルチフィラメント群間で染色性あるいは染
着性の異なるポリエステルチップを用いた場合には、フ
イラメント群Aの繊維軸方向の染着性と混合され、より
複雑な杢調あるいは霜降調外観となる。本発明の第二の
発明である特殊混繊糸を構成するマルチフィラメント群
Bは、SHD≧0〔%〕の特性を有するシックアンドシ
ン糸であることも好ましいが、張り腰感の観点から、極
度に初期モジュラスの低いものは好ましくない。本発明
の第二の発明である特殊混繊糸を構成するマルチフィラ
メント群Aのデニール及びマルチフィラメント群Bのデ
ニールは各々、混繊糸全体のデニールに対して少なくと
も20〔%〕以上含まれていることが好ましい。マルチ
フィラメント群Aのデニール混率が20〔%〕未満の場
合には、張り腰感は満足されるが、ソフト感、バルキー
感、ドライ感、杢調、あるいは、霜降調外観において好
ましくない。マルチフィラメント群Bのデニール混率が
20〔%〕未満の場合には、張り腰感が不足し、好まし
くない。
【0009】本発明の特殊ポリエステル系マルチフィラ
メント糸およびそれを含む混繊糸は、特にその製造方法
において制限されるものではないが、実施可能な製造方
法を述べる。本発明の第一の発明である特殊ポリエステ
ル系マルチフィラメント糸は、ポリエステルを常法の溶
融紡糸法によって得られる未延伸糸を、特殊な条件で延
伸し、繊維軸方向に太細斑を有する高収縮糸とした後、
弛緩熱処理して得られる。溶融紡糸における引取り速度
は、通常の1500〔m/min 〕程度でも良いが、20
00〜3500〔m/min 〕程度の部分配向未延伸糸と
して引取ることが好ましい。その未延伸糸を延伸機を用
いて延伸する際に繊維軸方向への太細斑を付与する。太
細斑を付与する手法として、延伸が実質的に開始される
ローラの温度とポリエステルのガラス転移温度より、低
めの常温〜78℃程度とすること、延伸倍率を通常の繊
維軸方向の太さが均斉な延伸糸をつくる場合より小さく
すること、延伸が実質的に開始されるローラから実質的
に終了するローラの間に摩擦抵抗体を設け、該摩擦抵抗
体に糸条を接触走行させること等が例示でき、それから
手法を適宜組み合わせることにより、太細斑の程度、頻
度を適正にする。但し、延伸糸は後述の測定法によるS
HDが15〔%〕以上の高収縮糸として引取ることが好
ましい。次に前記の繊維軸方向に太細斑を付与された高
収縮延伸糸をSHD≦0〔%〕となる様、弛緩熱処理す
る。SHD≦0〔%〕とするためには、結晶化度をなる
べく増加させることなく、配向度のみを減少させること
が好ましい。そのためには、30〔%〕以上といった弛
緩率で、且つ非接触式ヒータを用いることが好ましい。
弛緩熱処理後糸条の繊維軸方向の太細斑は、染着差によ
り確認できるが、後述の測定法によるURN が15
〔%〕以上となっていることを例示できる。
【0010】上述の様にして、本発明の第一の発明であ
る特殊ポリエステル系マルチフィラメント糸は製造され
る。本発明の第二の発明である特殊混繊糸は、該ポリエ
ステル系マルチフィラメント糸をマルチフィラメント群
Aとして少なくとも1群を含む2群以上のマルチフィラ
メント群から成る。マルチフィラメント群A以外の他の
1群のポリエステル系マルチフィラメント群Bは、SH
D≧0〔%〕から、マルチフィラメント群Aより、SH
Dが5〔%〕以上大きい特性を有するものであることが
必要であり、ポリエステルを溶融紡糸し、延伸された延
伸糸である。延伸時の熱履歴をなるべく少なくし、高収
縮な特性を有するものとしておけば良い。マルチフィラ
メント群Aと、マルチフィラメント群Bを含む2群以上
のマルチフィラメント群は、前述の弛緩熱処理後連続し
て、あるいは別途、流体交絡処理し、巻き取ることによ
り混繊糸とする。この際、流体交絡処理ノズルとして、
公知のインターレーサーノズル、およびタスランノズル
等と呼ばれるエアージェットノズルが適用でき、後述の
測定法によるDiが、20〔ケ/m〕以上100〔ケ/
m〕となる様給糸張力および、エアー圧を適宜調節すれ
ば良い。本発明のポリエステル系マルチフィラメント糸
とそれを含む混繊糸は撚糸して用い布帛とすることも好
ましく、杢調あるいは霜降調外観をより自然なものとす
ることができる。又、布帛を染色加工工程においてアル
カリ減量処理することも風合いソフト化の観点から好ま
しい。
【0011】次に、SHD,Di,URN の測定法につ
いて説明する。 (SHD)適当な枠周のラップリールで初荷重1/10
〔g/デニール〕で8回巻のカセをとり、カセに1/3
0〔g/デニール〕の荷重をかけその長さL0〔mm〕
を測定する。ついでその荷重を取り除き、1/1000
〔g/デニール〕の荷重をかけた状態でカセを沸騰水中
に30分間浸漬する。その後カセを沸騰水中から取り出
し、ついで60〔℃〕で30分乾燥した後1/1000
〔g/デニール〕の荷重をかけた状態で、乾熱160
〔℃〕のオーブン中で熱処理する。ついで冷却後再び1
/30〔g/デニール〕の荷重をかけてそのときの長さ
L1(mm)を測定する。乾熱収縮率(SHD)は次式
により計算する。 SHD(%)=(L0−L1)×100/L0 (Di)適当な長さの糸をとり出し、下端に1/10
〔g/デニール〕の荷重をかけて、垂直につり下げる。
ついで適当な針を糸中につき出し、ゆっくりと持ち上げ
荷重が持ち上がるまでに移動する距離L(cm)を10
0回測定し、これより平均値L(cm)を求め次式によ
り交絡度(Di)を算定する。 Di(ケ/m)=100/(2×L) (URN )計測器工業社製 イーブネステスターを用い
て、試料を糸速50m/分で走行させ、仮撚を付与しつ
つ、資料のデニールによりスロットを選択し、ノーマル
テストにて、2分間測定し、チャートを2.5cm/分
で描かせる。次にチャートを2.5cm毎に2分割し、
各々の区間の最高値H1 、H2 および最低値L1 、L2
を読み取り、次式により算定する。 URN (%){(|H1+H2 |/2)+(|L1+L
2|/2)}×100
【0012】
【実施例】以下、具体的実施例をあげて説明する。
【0013】実施例1 ポリエチレンテレフタレートを常法により溶融紡糸し、
速度3000〔m/min 〕で引取り、31デニール/1
8フイラメントの高配向未延伸糸を得た。該未延伸糸を
延伸機で実質的に延伸が開始されるローラの温度を70
〔℃〕、延伸倍率を1.55〔倍〕とし、該延伸が開始
されるローラと終了するローラの間に設けた110
〔℃〕に加熱した摩擦抵抗体に長さ50〔mm〕に渡っ
て接触させながら、速度400〔m/min 〕で延伸し、
20デニール/18フイラメントの繊維軸方向に太細斑
を有するSHDが34〔%〕の高収縮延伸糸を得た。該
延伸糸をローラ間の弛緩率を45〔%〕とし、両ローラ
の中間に位置する長さ25〔cm〕の260〔℃〕に加
熱した非接触式ヒータで糸速300〔m/min 〕で弛緩
熱処理し、30デニール/18フイラメントポリエステ
ル系マルチフィラメントフイラメント糸を得た。該ポリ
エステル系マルチフィラメント糸のSHDは−4.5
〔%〕、URN は52〔%〕であった。該ポリエステル
系マルチフィラメント糸を筒編し、常法により染色加工
を施したところ、好ましい杢調外観を呈し、ソフト感、
ドライ感を兼備する好ましいものであった。
【0014】比較例1 実施例1中で得た31デニール/18フイラメントの高
配向未延伸糸を延伸機で実質的に延伸が開始されるロー
ラの温度を80〔℃〕、延伸倍率1.67倍で摩擦抵抗
体を用いることなく冷延伸し、19デニール/18フイ
ラメントでSHDが40%の高収縮ポリエステル系マル
チフィラメント延伸糸を得た。該延伸糸を実施例1と同
様に弛緩熱処理し、29デニール/18フイラメントで
SHDが−4.5〔%〕、URN が8〔%〕のポリエス
テル系マルチフィラメント糸とし、実施例1同様、染色
筒編地を得た。該筒編地は、ソフト感は満足できるが、
杢調外観を示さず、ドライ感においても満足できるもの
ではなかった。
【0015】比較例2 実施例1中で得た20デニール/18フイラメントの繊
維軸方向に太細斑を有するSHDが34〔%〕の延伸糸
を実施例1同様に、染色筒編地とした。杢調外観はある
が、染色時の糸条の収縮があまりにも大きく、風合い
は、全く粗硬で好ましくなかった。
【0016】比較例3 実施例1中で得た20デニール/18フイラメントの繊
維軸方向に太細斑を有するSHDが34〔%〕の延伸糸
を220〔℃〕に加熱した接触式ヒータで、弛緩率10
〔%〕、糸速300〔m/min 〕で弛緩熱処理し、SH
Dが〔%〕で、URN が25〔%〕の22デニール/1
8フイラメントの糸条を得た。染色筒編地の風合いは、
比較例2の染色筒編地に比較して染色時の糸条の収縮は
小さいが、本発明の目的とするソフト感は満足しなかっ
た。
【0017】実施例2 実施例1で弛緩熱処理後に得たSHDが−4.5〔%〕
でURN が52〔%〕の30デニール/18フイラメン
トのポリエステル系マルチフィラメント糸と別途ポリエ
チレンテレフタレートを溶融紡糸後冷延伸して得た75
デニール/24フイラメントでSHDが16〔%〕のマ
ルチフィラメント糸をインターレーサーノズルを用いて
エアー圧4〔kg/cm2 〕、糸速300〔m/min 〕
で流体交絡処理を施し、105デニール/42フイラメ
ントでDiが55〔ケ/m〕の混繊糸を得た。該混繊糸
に450〔T/m〕の撚糸を施し、経糸に用い、一方、
緯糸として150デニール/96フイラメントでSHD
が12%ポリエチレンテレフタレート延伸糸に1800
〔T/m〕の撚糸を施したものを用いて平織し、常法に
より染色加工を施した。その際アルカリ処理して20重
量〔%〕の減量加工を施した。該織物は、SHDが−
4.5〔%〕のマルチフィラメント群の存在により、織
物拘束力下においても十分な糸足差が発現して、ソフト
感、バルキー感において優れており、また、該マルチフ
ィラメント群の太細斑は、撚糸の効果とも合わさり、こ
なれの良い杢調外観と、ドライ感を現出し、一方、SH
Dが16〔%〕であるマルチフィラメント糸の存在によ
り、適度な張り腰感をも兼備した好ましいものであっ
た。
【0018】比較例4 比較例1中で得た29デニール/18フイラメントのS
HDが−4.5〔%〕、URN が8〔%〕のポリエステ
ル系マルチフィラメント糸と実施例2中で用いた75デ
ニール/24フイラメントでSHDが16〔%〕のポリ
エステル系マルチフィラメント糸を実施例2同様に流体
交絡処理し、104デニール/42フイラメントでDi
が55〔ケ/m〕の混繊糸を得た。該混繊糸を経糸に用
い、実施例2と同様に撚糸製織、染色加工を施し、染色
織物を得た。該織物は、ソフト感、バルキー感、張り腰
感に優れるが、杢調外観を示さず、ドライ感に乏しいも
のであった。
【0019】比較例5 比較例3中で得た22デニール/18デニールのSHD
が3〔%〕で、URNが25〔%〕のポリエステル系マ
ルチフィラメント糸と実施例2中で用いた75デニール
/24フイラメントのSHDが16〔%〕のポリエステ
ル系マルチフィラメント糸を実施例2同様に流体交絡処
理し、97デニール/42フイラメントでDiが58
〔ケ/m〕の混繊糸を得た。該混繊糸を撚糸として経糸
に用い、織密度を調節して、実施例2と同様に染色織物
を得た。該織物は、ドライ感、張り腰感杢調外観の点で
好ましいが、染色加工時の熱処理による糸足差の発現が
必ずしも十分でなく、ソフト感、バルキー感においては
従来の異収縮混繊糸と大差のないものとなってしまっ
た。
【0020】比較例6 実施例2中で、両マルチフィラメント群間に流体交絡処
理を施すことなく、単に合糸するのみとし、巻き取っ
た。該糸条を実施例2同様に撚糸し、経糸として製織し
たところ、撚糸時での取扱い性が良くなく、又、製織工
程の通過性も良くなかった。
【0021】実施例3 実施例1中の30デニール/18フイラメントでSHD
が−4.5〔%〕、URN が52〔%〕のポリエステル
系マルチフィラメント糸と、75デニール/36フイラ
メントでSHDが40〔%〕、URN が42〔%〕の繊
維軸方向に太細斑を有するポリエステル系マルチフィラ
メント糸を実施例2同様に流体交絡処理し、Diが47
〔ケ/m〕の105デニール54フイラメント混繊糸を
得た。該混繊糸に実施例2同様、撚糸し経糸に用い、織
密度調節の上平織し、染色織物を得た。該織物は、実施
例2に対し、更にドライ感、杢調外観において明瞭にし
た非常に好ましいものであった。
【0022】実施例4 実施例1中の30デニール/18フイラメントでSHD
が−4.5〔%〕、URN が52〔%〕のポリエステル
系マルチフィラメント糸と、75デニール/24フイラ
メントでSHDが20〔%〕のカチオン染料可染性共重
合ポリエステルマルチフィラメント糸とに流体交絡処理
を施し、105デニール/24フイラメントでDiが5
5〔ケ/m〕の混繊糸を得た。該混繊糸を実施例2同様
に撚糸、製織の後、分散染料と分散型カチオン染料で染
色し、染色織物を得た。該織物は、カチオン染料可染性
ポリエステルの異染色性効果もあわさり、こなれの良い
杢調外観を呈する非常に好ましいものであった。
【0023】
【発明の効果】本発明の第1の発明は、従来のシックア
ンドシン糸が染色加工時の熱処理により風合いが硬化を
招く点を改良し、熱処理された際に収縮しないか、又は
実質的に伸長する特性を有するものとすることにより、
シックアンドシン糸のもつ繊維軸方向への染着差による
杢調外観とドライ感に従来に見られないソフト感を付与
することができる様にした。第二の発明では、シックア
ンドシン糸を低収縮成分糸として含ませた異収縮混繊糸
がバルキー感において必ずしも満足できなかった点を改
良し、第一の発明のポリエステル系マルチフィラメント
糸を含ませて構成させることにより、布帛の拘束力下に
おいても、熱処理による十分な糸足差を発現し、杢調あ
るいは霜降調外観とドライ感、ソフト感、バルキー感、
張り腰感を兼備した従来に見られない好ましい布帛を提
供できる様にした。本発明の特殊ポリエステル系マルチ
フィラメント糸とそれを含む混繊糸は、 紳士物厚地衣料
用途から、婦人物薄地衣料用途まで幅広く用いることの
できる新規なものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維軸方向に太細斑を有する160℃乾
    熱収縮率が0%以下であることを特徴とする特殊ポリエ
    ステル系マルチフィラメント糸。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の特殊ポリエステル系マル
    チフィラメント糸をマルチフィラメント群Aとして少な
    くとも1群を含む2群以上から成る混繊糸であって、下
    記式(1)〜(4)を満足することを特徴とする特殊混
    繊糸。 SHD(A)〔%〕≦0…………………………… (1) SHD(B)〔%〕≧0…………………………… (2) SHD(B)−SHD(A)≧5〔%〕………… (3) 20≦Di〔ケ/m〕≦100 ………………… (4) 但し、SHD(A)は、マルチフィラメント群Aの16
    0〔℃〕乾熱収縮率〔%〕。SHD(B)は、混繊糸を
    構成するマルチフィラメント群A以外の他の1群のポリ
    エステル系マルチフィラメント群のBの160〔℃〕乾
    熱収縮率〔%〕、Diは混繊糸の交絡度〔ケ/m〕を示
    す。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150100071A1 (en) * 2013-10-08 2015-04-09 Applied Medical Technology, Inc. Magnetic U-Stitch Device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20150100071A1 (en) * 2013-10-08 2015-04-09 Applied Medical Technology, Inc. Magnetic U-Stitch Device

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