JPH06264949A - エネルギー吸収部材 - Google Patents
エネルギー吸収部材Info
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- JPH06264949A JPH06264949A JP5428393A JP5428393A JPH06264949A JP H06264949 A JPH06264949 A JP H06264949A JP 5428393 A JP5428393 A JP 5428393A JP 5428393 A JP5428393 A JP 5428393A JP H06264949 A JPH06264949 A JP H06264949A
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Landscapes
- Superstructure Of Vehicle (AREA)
- Vibration Dampers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 衝突変形時に突発的な荷重を発生せず、しか
も部材重量当たりのエネルギー吸収効率が良いエネルギ
ー吸収部材を提供する。 【構成】 エネルギー吸収部材1は短繊維が混入された
繊維強化樹脂で、円筒状に形成されている。筒状部2の
壁は第1端部から第2端部に向かって次第に肉厚となる
ように形成されている。筒状部2は外径が一定で、内径
が第1端部から第2端部に向かって連続的に縮小するよ
うに形成されている。筒状部2の第1端部の壁面の形状
は、その先端が筒状部の外周面より外方に突出するよう
に外側に湾曲するラッパ形状となっている。湾曲部3は
内外両面共に湾曲面となるように形成され、外面の曲率
半径が内面の曲率半径より小さく設定されている。エネ
ルギー吸収部材1は軸方向から圧縮荷重を受ける状態で
使用される。
も部材重量当たりのエネルギー吸収効率が良いエネルギ
ー吸収部材を提供する。 【構成】 エネルギー吸収部材1は短繊維が混入された
繊維強化樹脂で、円筒状に形成されている。筒状部2の
壁は第1端部から第2端部に向かって次第に肉厚となる
ように形成されている。筒状部2は外径が一定で、内径
が第1端部から第2端部に向かって連続的に縮小するよ
うに形成されている。筒状部2の第1端部の壁面の形状
は、その先端が筒状部の外周面より外方に突出するよう
に外側に湾曲するラッパ形状となっている。湾曲部3は
内外両面共に湾曲面となるように形成され、外面の曲率
半径が内面の曲率半径より小さく設定されている。エネ
ルギー吸収部材1は軸方向から圧縮荷重を受ける状態で
使用される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車に装備されるバン
パの支持部材やヘリコプターの床下部などに使用される
エネルギー吸収部材に関するものである。
パの支持部材やヘリコプターの床下部などに使用される
エネルギー吸収部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車には衝突時における車体及び搭乗
者の保護のため、一般に車体の前後に衝突時の衝撃エネ
ルギーを吸収するバンパが取り付けられている。バンパ
は自動車が障害物と衝突した際に加わる大きな負荷に対
して非可逆的にエネルギーを吸収する必要がある。そし
て、吸収エネルギーを大きくするため、従来からバンパ
本体を支持する支持部材の材質や構造の改良が種々なさ
れている。
者の保護のため、一般に車体の前後に衝突時の衝撃エネ
ルギーを吸収するバンパが取り付けられている。バンパ
は自動車が障害物と衝突した際に加わる大きな負荷に対
して非可逆的にエネルギーを吸収する必要がある。そし
て、吸収エネルギーを大きくするため、従来からバンパ
本体を支持する支持部材の材質や構造の改良が種々なさ
れている。
【0003】又、ヘリコプターの座席床下部にも衝撃吸
収部材が使用されている。この衝撃吸収部材として、不
慮の故障で機体が着地する際の衝撃を少しでも和らげ、
特に搭乗者への影響を軽減するために、軽量でエネルギ
ー吸収機能の高い部材が求められている。
収部材が使用されている。この衝撃吸収部材として、不
慮の故障で機体が着地する際の衝撃を少しでも和らげ、
特に搭乗者への影響を軽減するために、軽量でエネルギ
ー吸収機能の高い部材が求められている。
【0004】例えば、1988年2月18日公開のドイ
ツ特許(3626150)には、繊維強化プラスチック
(FRP)から成る弾性変形可能な減衰成形体を介して
バンパを車体のステイに取り付けたものが開示されてい
る。減衰成形体は実質的にリング状に形成され、減衰成
形体を形成する繊維強化プラスチックの強化繊維は周方
向に配列されている。そして、減衰成形体はその側面か
ら衝撃力が加わる状態、すなわち衝撃力が加わる方向に
対して減衰成形体の軸が直交する状態で使用される。
ツ特許(3626150)には、繊維強化プラスチック
(FRP)から成る弾性変形可能な減衰成形体を介して
バンパを車体のステイに取り付けたものが開示されてい
る。減衰成形体は実質的にリング状に形成され、減衰成
形体を形成する繊維強化プラスチックの強化繊維は周方
向に配列されている。そして、減衰成形体はその側面か
ら衝撃力が加わる状態、すなわち衝撃力が加わる方向に
対して減衰成形体の軸が直交する状態で使用される。
【0005】又、特開昭57−124142号公報には
バンパに使用する衝撃保護用構造材として、図11に示
すように繊維複合材料(例えばエポキシ樹脂含浸ガラス
繊維)製の条帯21からなる網状組織で円筒状に形成さ
れた構造体22が提案されている。条帯21は構造体2
2の長手方向軸線に対して30〜60度の傾斜角をもっ
て傾斜するように配設され、各結節点23は約10層の
繊維複合材料製の条帯21で形成されている。構造体2
2は筒の軸方向に圧縮負荷が加わる状態で使用され、構
造体22に軸方向の荷重が作用すると網状組織の対向す
る結節点23において層間剥離を起こし、剪断降伏が繊
維とマトリックスとの界面で生ずることによりエネルギ
ーを段階的に吸収するようになっている。
バンパに使用する衝撃保護用構造材として、図11に示
すように繊維複合材料(例えばエポキシ樹脂含浸ガラス
繊維)製の条帯21からなる網状組織で円筒状に形成さ
れた構造体22が提案されている。条帯21は構造体2
2の長手方向軸線に対して30〜60度の傾斜角をもっ
て傾斜するように配設され、各結節点23は約10層の
繊維複合材料製の条帯21で形成されている。構造体2
2は筒の軸方向に圧縮負荷が加わる状態で使用され、構
造体22に軸方向の荷重が作用すると網状組織の対向す
る結節点23において層間剥離を起こし、剪断降伏が繊
維とマトリックスとの界面で生ずることによりエネルギ
ーを段階的に吸収するようになっている。
【0006】又、USP3143321号等には図12
に示すように、円筒体24と、円筒体24の内面に食い
込む凸部25aを備えた固定部材25とからなるエネル
ギー吸収部材が提案されている。このエネルギー吸収部
材も筒の軸方向に圧縮負荷が加わる状態で使用される。
そして、円筒体24が軸圧縮を受けると、凸部25aが
円筒体24を外方に拡張するように作用して、円筒体2
4は継続的に破壊される。
に示すように、円筒体24と、円筒体24の内面に食い
込む凸部25aを備えた固定部材25とからなるエネル
ギー吸収部材が提案されている。このエネルギー吸収部
材も筒の軸方向に圧縮負荷が加わる状態で使用される。
そして、円筒体24が軸圧縮を受けると、凸部25aが
円筒体24を外方に拡張するように作用して、円筒体2
4は継続的に破壊される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記ドイツ
特許に開示されたような実質的にリング状の繊維強化プ
ラスチックに、その側面から外力を加えて破壊すると、
変形部位は荷重と同方向に延びる部位のみで破壊され、
外力に対して直角方向の部位は実質的に元のままの形状
を残し破壊されない。従って、部材に荷重を加えた際の
圧縮変形過程のエネルギー吸収量(具体的には圧縮荷重
−変位量曲線と変位量を表す軸との間の面積で表され
る)が極めて小さく、部材重量当たりの効率が悪いとい
う問題がある。
特許に開示されたような実質的にリング状の繊維強化プ
ラスチックに、その側面から外力を加えて破壊すると、
変形部位は荷重と同方向に延びる部位のみで破壊され、
外力に対して直角方向の部位は実質的に元のままの形状
を残し破壊されない。従って、部材に荷重を加えた際の
圧縮変形過程のエネルギー吸収量(具体的には圧縮荷重
−変位量曲線と変位量を表す軸との間の面積で表され
る)が極めて小さく、部材重量当たりの効率が悪いとい
う問題がある。
【0008】一方、特開昭57−124142号公報に
開示された筒状の衝撃保護用構造材は、筒の軸方向から
圧縮荷重が加わるようにバンパを支持した状態で使用さ
れる。従って、圧縮荷重を加えて破壊を行った場合は全
ての部位が破壊されるため、側方から圧縮荷重を加えた
場合に比較して部材重量当たりのエネルギー吸収効率を
高めることができる。しかし、条帯21の交差角が30
〜60度の網目組織で構成されているため、軸方向の圧
縮荷重が作用すると網目組織の変形により筒状体が小荷
重で容易に圧縮変形するという問題がある。又、バンパ
支持部材のように人体への衝撃を小さくするという条件
がある場合には、荷重の最大値を人体への影響の低いレ
ベルに抑える必要があり、荷重変動の激しい場合には全
体としてのエネルギー吸収量が小さくなる。従って、人
体への衝撃を小さく、しかも変形時のエネルギー吸収量
を大きくするという要求を満たすためには、突発的な荷
重の発生を防止し、圧縮荷重−変位量曲線をできるだけ
荷重変動の少ない平坦なレベルに保つことが重要とな
る。しかし、この衝撃保護用構造材は変位量の増加に伴
って荷重が逐次低下していくため、エネルギー吸収量が
大きくなり難いという問題がある。
開示された筒状の衝撃保護用構造材は、筒の軸方向から
圧縮荷重が加わるようにバンパを支持した状態で使用さ
れる。従って、圧縮荷重を加えて破壊を行った場合は全
ての部位が破壊されるため、側方から圧縮荷重を加えた
場合に比較して部材重量当たりのエネルギー吸収効率を
高めることができる。しかし、条帯21の交差角が30
〜60度の網目組織で構成されているため、軸方向の圧
縮荷重が作用すると網目組織の変形により筒状体が小荷
重で容易に圧縮変形するという問題がある。又、バンパ
支持部材のように人体への衝撃を小さくするという条件
がある場合には、荷重の最大値を人体への影響の低いレ
ベルに抑える必要があり、荷重変動の激しい場合には全
体としてのエネルギー吸収量が小さくなる。従って、人
体への衝撃を小さく、しかも変形時のエネルギー吸収量
を大きくするという要求を満たすためには、突発的な荷
重の発生を防止し、圧縮荷重−変位量曲線をできるだけ
荷重変動の少ない平坦なレベルに保つことが重要とな
る。しかし、この衝撃保護用構造材は変位量の増加に伴
って荷重が逐次低下していくため、エネルギー吸収量が
大きくなり難いという問題がある。
【0009】又、USP3143321号等に開示され
たエネルギー吸収部材では、筒状体の他に筒状体を破壊
するための凸部を有する固定部材を必要とし、凸部と筒
状体との嵌合状態が破壊挙動に大きく影響を与える。そ
して、筒状体と固定部材とが別々に製作されるため、両
者の製作誤差により破壊挙動が不安定になる虞がある。
たエネルギー吸収部材では、筒状体の他に筒状体を破壊
するための凸部を有する固定部材を必要とし、凸部と筒
状体との嵌合状態が破壊挙動に大きく影響を与える。そ
して、筒状体と固定部材とが別々に製作されるため、両
者の製作誤差により破壊挙動が不安定になる虞がある。
【0010】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は自動車の衝突時やヘリコプター
のローター故障による着地時の衝撃を和らげ、搭乗者へ
の影響を軽減するため、衝突変形時に突発的な荷重を発
生せず、しかも部材重量当たりのエネルギー吸収効率が
良いエネルギー吸収部材を提供することにある。
のであって、その目的は自動車の衝突時やヘリコプター
のローター故障による着地時の衝撃を和らげ、搭乗者へ
の影響を軽減するため、衝突変形時に突発的な荷重を発
生せず、しかも部材重量当たりのエネルギー吸収効率が
良いエネルギー吸収部材を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め本発明のエネルギー吸収部材は、短繊維が混入された
繊維強化樹脂で筒状に成形され、筒状部の壁が第1端部
よりも第2端部側で肉厚となるように形成され、かつ第
1端部の壁面はその先端が筒状部の外周面より外方に突
出するように外側に湾曲形成されている。
め本発明のエネルギー吸収部材は、短繊維が混入された
繊維強化樹脂で筒状に成形され、筒状部の壁が第1端部
よりも第2端部側で肉厚となるように形成され、かつ第
1端部の壁面はその先端が筒状部の外周面より外方に突
出するように外側に湾曲形成されている。
【0012】又、筒状部の第2端部には底壁が形成さ
れ、筒状部内面と底壁内面とが円弧面により接続されて
いるのが好ましい。
れ、筒状部内面と底壁内面とが円弧面により接続されて
いるのが好ましい。
【0013】
【作用】本発明のエネルギー吸収部材は筒状部の軸方向
から圧縮荷重を受けるように取り付けられた状態で使用
される。エネルギー吸収部材の軸方向に荷重がかかる
と、筒状部の肉厚の薄い側すなわち断面積の小さな第1
端部側から徐々に破壊が始まり、逐次第2端部側へ破壊
部位が伝播する。そして、継続的な安定した破壊が持続
して大きなエネルギーが吸収される。破壊は筒状部の全
周にわたって全ての部位で発生してエネルギーを吸収す
るため、エネルギー吸収部材は部材重量当たりのエネル
ギー吸収効率が良くなる。
から圧縮荷重を受けるように取り付けられた状態で使用
される。エネルギー吸収部材の軸方向に荷重がかかる
と、筒状部の肉厚の薄い側すなわち断面積の小さな第1
端部側から徐々に破壊が始まり、逐次第2端部側へ破壊
部位が伝播する。そして、継続的な安定した破壊が持続
して大きなエネルギーが吸収される。破壊は筒状部の全
周にわたって全ての部位で発生してエネルギーを吸収す
るため、エネルギー吸収部材は部材重量当たりのエネル
ギー吸収効率が良くなる。
【0014】筒状体の第1端部すなわち薄肉側先端が外
方へラッパ状に湾曲しているため、衝突初期の荷重立ち
上がり時に突発的な大荷重が発生しない。筒状部の第2
端部に底壁が形成された構成の場合は、底壁に小径の孔
を形成してボルト締めなどの手段により自動車のフレー
ム等に直接取り付けることができる。又、筒状部内面と
底壁内面とが円弧面により接続されているため、接続部
に応力集中による破断が発生せず、継続的な安定した破
壊が最終段階まで持続して大きなエネルギーが吸収され
る。
方へラッパ状に湾曲しているため、衝突初期の荷重立ち
上がり時に突発的な大荷重が発生しない。筒状部の第2
端部に底壁が形成された構成の場合は、底壁に小径の孔
を形成してボルト締めなどの手段により自動車のフレー
ム等に直接取り付けることができる。又、筒状部内面と
底壁内面とが円弧面により接続されているため、接続部
に応力集中による破断が発生せず、継続的な安定した破
壊が最終段階まで持続して大きなエネルギーが吸収され
る。
【0015】
(実施例1)以下、本発明を具体化した第1実施例を図
1〜図4に従って説明する。
1〜図4に従って説明する。
【0016】図1及び図2に示すように、エネルギー吸
収部材1は円筒状に形成されている。筒状部2の壁は第
1端部から第2端部に向かって次第に肉厚となるように
形成されている。筒状部2は外径が一定で、内径が第1
端部から第2端部に向かって連続的に縮小するように形
成されている。
収部材1は円筒状に形成されている。筒状部2の壁は第
1端部から第2端部に向かって次第に肉厚となるように
形成されている。筒状部2は外径が一定で、内径が第1
端部から第2端部に向かって連続的に縮小するように形
成されている。
【0017】筒状部2の第1端部の壁面の形状は、その
先端が筒状部の外周面より外方に突出するように外側に
湾曲するラッパ形状となっている。図2(b)に示すよ
うに、湾曲部3は内外両面共に湾曲面となるように形成
され、外面3aの曲率半径が内面3bの曲率半径より小
さく設定されている。すなわち、エネルギー吸収部材1
はその断面積が第1端部側から第2端部側に向かって次
第に大きくなっている。
先端が筒状部の外周面より外方に突出するように外側に
湾曲するラッパ形状となっている。図2(b)に示すよ
うに、湾曲部3は内外両面共に湾曲面となるように形成
され、外面3aの曲率半径が内面3bの曲率半径より小
さく設定されている。すなわち、エネルギー吸収部材1
はその断面積が第1端部側から第2端部側に向かって次
第に大きくなっている。
【0018】エネルギー吸収部材1の素材には短繊維が
混入された樹脂すなわち繊維強化樹脂(FRP)が使用
されている。樹脂としては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂
のいずれであってもよいが、熱硬化性樹脂は熱可塑性樹
脂に比較して成形硬化に時間を要し、コスト高となるた
め一般的に熱可塑性樹脂の方が好適である。成形は主に
射出成形で行われる。混入される短繊維の長さ、含有率
などは自由に選択できるが、繊維長の長い方が、又、繊
維含有率の多い方が、いずれも大きな破壊荷重を発生
し、大きなエネルギー吸収効果を有するので好ましい。
但し、過大な繊維含有率は樹脂に対する分散が悪くなる
ため限界があり、通常ほぼ40%以上にすることは困難
である。繊維長3mmのガラス繊維を使用し、繊維含有
率30%程度の繊維強化樹脂を使用した場合、良好な結
果が得られた。
混入された樹脂すなわち繊維強化樹脂(FRP)が使用
されている。樹脂としては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂
のいずれであってもよいが、熱硬化性樹脂は熱可塑性樹
脂に比較して成形硬化に時間を要し、コスト高となるた
め一般的に熱可塑性樹脂の方が好適である。成形は主に
射出成形で行われる。混入される短繊維の長さ、含有率
などは自由に選択できるが、繊維長の長い方が、又、繊
維含有率の多い方が、いずれも大きな破壊荷重を発生
し、大きなエネルギー吸収効果を有するので好ましい。
但し、過大な繊維含有率は樹脂に対する分散が悪くなる
ため限界があり、通常ほぼ40%以上にすることは困難
である。繊維長3mmのガラス繊維を使用し、繊維含有
率30%程度の繊維強化樹脂を使用した場合、良好な結
果が得られた。
【0019】次に前記のように構成されたエネルギー吸
収部材1の作用を説明する。このエネルギー吸収部材1
は軸方向から圧縮荷重を受ける状態で、バンパの支持部
材としてあるいは、直接荷重が作用する衝撃保護部材と
して使用される。
収部材1の作用を説明する。このエネルギー吸収部材1
は軸方向から圧縮荷重を受ける状態で、バンパの支持部
材としてあるいは、直接荷重が作用する衝撃保護部材と
して使用される。
【0020】破壊荷重は通常肉厚に比例するため、エネ
ルギー吸収部材1が軸方向の圧縮荷重を受けると、筒状
部2はその肉厚が最も薄い第1端部で破壊が開始され
る。先端(第1端部)の薄肉部は小さな荷重で容易に破
壊が開始されるため、突発的な大荷重が発生せず搭乗者
に衝撃を与えない。
ルギー吸収部材1が軸方向の圧縮荷重を受けると、筒状
部2はその肉厚が最も薄い第1端部で破壊が開始され
る。先端(第1端部)の薄肉部は小さな荷重で容易に破
壊が開始されるため、突発的な大荷重が発生せず搭乗者
に衝撃を与えない。
【0021】筒状部2の先端で発生した破壊は、もし荷
重が大きなレベルであれば、隣接する厚肉でより大きな
破壊荷重を必要とする部分に波及し、次々と連続的に破
壊が進展して大きなエネルギーを吸収する。筒状部2は
筒状部の全周にわたって全ての部位で破壊を起こしてエ
ネルギーを吸収する。従って、筒状部2を構成する材料
の重量が小さいにも拘らず、大きなエネルギーを吸収
し、極めて効率のよい優れたエネルギー吸収部材とな
る。
重が大きなレベルであれば、隣接する厚肉でより大きな
破壊荷重を必要とする部分に波及し、次々と連続的に破
壊が進展して大きなエネルギーを吸収する。筒状部2は
筒状部の全周にわたって全ての部位で破壊を起こしてエ
ネルギーを吸収する。従って、筒状部2を構成する材料
の重量が小さいにも拘らず、大きなエネルギーを吸収
し、極めて効率のよい優れたエネルギー吸収部材とな
る。
【0022】もし筒状部2全体が対等の強度を持った部
位で構成されていると、すなわち肉厚が一定であると、
圧縮荷重により筒状部全体が破壊の対象となり、その中
の最も弱い部分(通常は中央部分)で破壊(座屈)が発
生して筒状の形態を保持できなくなる。その結果、残さ
れた部位には荷重が伝播されず、継続的な破壊が行われ
ないため、最終的な全体の吸収エネルギーは極めて小さ
なレベルになる。
位で構成されていると、すなわち肉厚が一定であると、
圧縮荷重により筒状部全体が破壊の対象となり、その中
の最も弱い部分(通常は中央部分)で破壊(座屈)が発
生して筒状の形態を保持できなくなる。その結果、残さ
れた部位には荷重が伝播されず、継続的な破壊が行われ
ないため、最終的な全体の吸収エネルギーは極めて小さ
なレベルになる。
【0023】又、筒状部2の先端湾曲部3が外方に向か
ってラッパ状に拡がっていることが筒状部2を破砕しな
がら、厚肉側に向けて破壊を連続させるのに極めて重要
な機能を担っている。湾曲部3の存在により、初期段階
の破壊が筒状部2の壁を外方に向けて、数個の亀裂によ
って引き裂き、丁度花の蕾が外側に向かって数枚の花弁
一枚一枚に分かれて、しかも一斉に拡がるように破壊が
進行する。このとき、壁は破壊に先行して裂けるのでは
なく、壁の破壊と同時あるいは若干遅れて裂ける。すな
わち、壁は軸方向からの荷重により、引き裂かれながら
花弁状に開き、隣接部にその破壊のパターンを伝達し、
再現性のある安定した破壊挙動に繋がる。
ってラッパ状に拡がっていることが筒状部2を破砕しな
がら、厚肉側に向けて破壊を連続させるのに極めて重要
な機能を担っている。湾曲部3の存在により、初期段階
の破壊が筒状部2の壁を外方に向けて、数個の亀裂によ
って引き裂き、丁度花の蕾が外側に向かって数枚の花弁
一枚一枚に分かれて、しかも一斉に拡がるように破壊が
進行する。このとき、壁は破壊に先行して裂けるのでは
なく、壁の破壊と同時あるいは若干遅れて裂ける。すな
わち、壁は軸方向からの荷重により、引き裂かれながら
花弁状に開き、隣接部にその破壊のパターンを伝達し、
再現性のある安定した破壊挙動に繋がる。
【0024】ただ単に壁の肉厚が筒状部2の軸方向に沿
って変化しているのみでは、安定した連続的な破壊挙動
が得られず、様々な破壊態様のため、変形荷重曲線は多
様に変化し、破壊荷重に対する吸収エネルギーは大きく
ばらつくことになる。
って変化しているのみでは、安定した連続的な破壊挙動
が得られず、様々な破壊態様のため、変形荷重曲線は多
様に変化し、破壊荷重に対する吸収エネルギーは大きく
ばらつくことになる。
【0025】又、この実施例では筒状部2の内面が一方
向に向かうテーパ状、すなわち第2端部側ほど縮径とな
るように形成されているため、射出成形で製作する際
に、型抜き等の作業がし易いというメリットもある。
向に向かうテーパ状、すなわち第2端部側ほど縮径とな
るように形成されているため、射出成形で製作する際
に、型抜き等の作業がし易いというメリットもある。
【0026】強化用の短繊維としてガラス繊維(繊維
長:3mm)を混入したポリプロピレン樹脂(繊維の重
量含有率30%)を使用して射出成形により、図1,2
に相当する形状のエネルギー吸収部材1を製造した。そ
して、そのエネルギー吸収部材1に対して、軸方向から
の圧縮荷重を加えた場合の圧縮荷重と変位量との関係を
測定した結果を図3に示す。なお、圧縮はエネルギー吸
収部材1の両端間の距離がほぼ70mm程度となるまで
行った。又、各部の寸法は次の通りである。
長:3mm)を混入したポリプロピレン樹脂(繊維の重
量含有率30%)を使用して射出成形により、図1,2
に相当する形状のエネルギー吸収部材1を製造した。そ
して、そのエネルギー吸収部材1に対して、軸方向から
の圧縮荷重を加えた場合の圧縮荷重と変位量との関係を
測定した結果を図3に示す。なお、圧縮はエネルギー吸
収部材1の両端間の距離がほぼ70mm程度となるまで
行った。又、各部の寸法は次の通りである。
【0027】 湾曲部3の湾曲開始部位の肉厚t1 :5mm 筒状部2の外径φ:60mm 筒状部2の第2端部の肉厚t2 :10mm エネルギー吸収部材1の長さL:100mm 湾曲部外面3aの曲率半径R1 :2.5mm 湾曲部内面3bの曲率半径R2 :7mm 湾曲部先端の突出長さp:1mm 又、比較のため、筒状部2の第1端部に湾曲部3が存在
しない点だけが異なり、その他の構造、寸法が前記のも
のと同じエネルギー吸収部材に対しても同じ測定を行っ
た。その結果を図4に示す。
しない点だけが異なり、その他の構造、寸法が前記のも
のと同じエネルギー吸収部材に対しても同じ測定を行っ
た。その結果を図4に示す。
【0028】図3から明らかなように、先端に湾曲部3
が存在するエネルギー吸収部材1の場合は、変位量の増
加に伴って荷重は若干増大傾向にあるが、ほぼ一定荷重
を発生して安定して推移している。その結果、荷重曲線
と変位量を表す軸との間の面積で表される吸収エネルギ
ーも大きい。
が存在するエネルギー吸収部材1の場合は、変位量の増
加に伴って荷重は若干増大傾向にあるが、ほぼ一定荷重
を発生して安定して推移している。その結果、荷重曲線
と変位量を表す軸との間の面積で表される吸収エネルギ
ーも大きい。
【0029】一方、湾曲部3のないエネルギー吸収部材
の場合は、筒状部2の薄肉部位の一部で座屈的な破断が
生じたため、図4に示すように圧縮初期に突発的な大荷
重が発生した後、比較的小さな荷重が断続的に持続し
た。その結果、吸収エネルギーも小さいレベルであっ
た。又、エネルギー吸収部材の破壊状況を観察したとこ
ろ、花弁状の破壊は見られなかった。
の場合は、筒状部2の薄肉部位の一部で座屈的な破断が
生じたため、図4に示すように圧縮初期に突発的な大荷
重が発生した後、比較的小さな荷重が断続的に持続し
た。その結果、吸収エネルギーも小さいレベルであっ
た。又、エネルギー吸収部材の破壊状況を観察したとこ
ろ、花弁状の破壊は見られなかった。
【0030】(実施例2)次に第2実施例を図5〜図7
に従って説明する。この実施例では筒状部2の第2端部
に底壁4が一体に形成されている点と、筒状部2の肉厚
が巨視的にみて軸方向に2段階に変化するように形成さ
れている点とが第1実施例のものと大きく異なってい
る。
に従って説明する。この実施例では筒状部2の第2端部
に底壁4が一体に形成されている点と、筒状部2の肉厚
が巨視的にみて軸方向に2段階に変化するように形成さ
れている点とが第1実施例のものと大きく異なってい
る。
【0031】筒状部2は外径が一定で肉厚が巨視的にみ
て2段階に変化するように形成されている。すなわち、
筒状部2は比較的薄肉の第1段目2aと、厚肉の第2段
目2bとからなり、第1段目2aの先端に湾曲部3が形
成されている。第1段目2a及び第2段目2bはいずれ
も底壁4に近い側ほど肉厚となるように、その内面が僅
かなテーパ状に形成されている。第1段目2aと第2段
目2bとの連続部は小さな円弧面で接続されたテーパ状
に形成されている。
て2段階に変化するように形成されている。すなわち、
筒状部2は比較的薄肉の第1段目2aと、厚肉の第2段
目2bとからなり、第1段目2aの先端に湾曲部3が形
成されている。第1段目2a及び第2段目2bはいずれ
も底壁4に近い側ほど肉厚となるように、その内面が僅
かなテーパ状に形成されている。第1段目2aと第2段
目2bとの連続部は小さな円弧面で接続されたテーパ状
に形成されている。
【0032】第2段目2bと底壁4との連続部の内面、
すなわち筒状部2の内面と底部3の内面とは円弧面4a
により接続されている。底壁4の中央には小径の孔5が
形成されている。孔5はエネルギー吸収部材1を自動車
のフレーム等に取り付ける際のボルト挿通孔の役割を果
たす。底壁4は破壊されずエネルギー吸収に寄与しない
ので、あまり厚くして大きな重量を持たせることは、軽
量化に反し好ましくない。従って、底壁4は筒状部2が
破壊される荷重に耐えられる厚さがあればよい。
すなわち筒状部2の内面と底部3の内面とは円弧面4a
により接続されている。底壁4の中央には小径の孔5が
形成されている。孔5はエネルギー吸収部材1を自動車
のフレーム等に取り付ける際のボルト挿通孔の役割を果
たす。底壁4は破壊されずエネルギー吸収に寄与しない
ので、あまり厚くして大きな重量を持たせることは、軽
量化に反し好ましくない。従って、底壁4は筒状部2が
破壊される荷重に耐えられる厚さがあればよい。
【0033】このエネルギー吸収部材1も軸方向から圧
縮荷重を受ける状態で使用される。エネルギー吸収部材
1を自動車フレーム等に取り付ける方法には大きく分け
て2種類ある。第1の方法は底壁4の孔5にボルトを挿
通して、底壁4を直接ボルト締めなどの手段により固定
する方法である。第2の方法は図7に示すように、エネ
ルギー吸収部材1の第1端部に蓋体6を取り付け、底壁
4の孔5と蓋体6の孔6aとを貫通するボルト7と、ボ
ルト7に螺合されるナット8とにより固定する方法であ
る。この方法では、エネルギー吸収部材1は底壁4がフ
レーム9に接触し、蓋体6がバンパーレインフォースメ
ント10に接触する状態で自動車に固定される。
縮荷重を受ける状態で使用される。エネルギー吸収部材
1を自動車フレーム等に取り付ける方法には大きく分け
て2種類ある。第1の方法は底壁4の孔5にボルトを挿
通して、底壁4を直接ボルト締めなどの手段により固定
する方法である。第2の方法は図7に示すように、エネ
ルギー吸収部材1の第1端部に蓋体6を取り付け、底壁
4の孔5と蓋体6の孔6aとを貫通するボルト7と、ボ
ルト7に螺合されるナット8とにより固定する方法であ
る。この方法では、エネルギー吸収部材1は底壁4がフ
レーム9に接触し、蓋体6がバンパーレインフォースメ
ント10に接触する状態で自動車に固定される。
【0034】蓋体6はその内側に形成された一対の突部
6bが、湾曲部3より奥において筒状部2の内面と係合
して位置決めされた状態で、エネルギー吸収部材1に取
り付けられる。蓋体6は筒状部2に特に接着する必要は
ないが、取扱上などの都合で予め軽く接着しておいても
よい。
6bが、湾曲部3より奥において筒状部2の内面と係合
して位置決めされた状態で、エネルギー吸収部材1に取
り付けられる。蓋体6は筒状部2に特に接着する必要は
ないが、取扱上などの都合で予め軽く接着しておいても
よい。
【0035】エネルギー吸収部材1が軸方向の圧縮荷重
を受けると、第1実施例の場合と同様に、筒状部2の先
端側から逐次破壊が進展する。筒状部2と底壁4との接
続部が円弧面ではなく角状であると、破壊の過程で当該
接続部に応力集中が起こり、破壊が接続部に到達する前
に亀裂を生じて破断し易くなる。破壊途中でこの破断が
発生すると、エネルギー吸収機能が著しく阻害される。
しかし、筒状部2と底壁4との接続部が円弧面で接続さ
れているため接続部に応力集中が発生せず、筒状部2は
確実に先端部から底壁4に向かって逐次破壊され、大き
なエネルギーを吸収する。
を受けると、第1実施例の場合と同様に、筒状部2の先
端側から逐次破壊が進展する。筒状部2と底壁4との接
続部が円弧面ではなく角状であると、破壊の過程で当該
接続部に応力集中が起こり、破壊が接続部に到達する前
に亀裂を生じて破断し易くなる。破壊途中でこの破断が
発生すると、エネルギー吸収機能が著しく阻害される。
しかし、筒状部2と底壁4との接続部が円弧面で接続さ
れているため接続部に応力集中が発生せず、筒状部2は
確実に先端部から底壁4に向かって逐次破壊され、大き
なエネルギーを吸収する。
【0036】この実施例のエネルギー吸収部材1は筒状
部2の肉厚が2段階に変化しているため、薄肉部である
第1段目2aの破壊が終了するまでは、第1のレベルに
荷重が保持され、その後、厚肉部である第2段目2bの
破壊が起こり第2のレベルに荷重が上昇する。すなわ
ち、エネルギー吸収部材1は肉厚に応じた2段階の荷重
変化挙動を示し、1個の部材で2種のレベルの異なる衝
突速度に対応可能である。この挙動は自動車の搭乗者保
護のために使用されるいわゆるエアバッグの作動に対す
るセンサのチューナー機能として極めて重要となる。第
1段目2a及び第2段目2bの肉厚はどの程度の衝突速
度までを対象とするかによって設定される。
部2の肉厚が2段階に変化しているため、薄肉部である
第1段目2aの破壊が終了するまでは、第1のレベルに
荷重が保持され、その後、厚肉部である第2段目2bの
破壊が起こり第2のレベルに荷重が上昇する。すなわ
ち、エネルギー吸収部材1は肉厚に応じた2段階の荷重
変化挙動を示し、1個の部材で2種のレベルの異なる衝
突速度に対応可能である。この挙動は自動車の搭乗者保
護のために使用されるいわゆるエアバッグの作動に対す
るセンサのチューナー機能として極めて重要となる。第
1段目2a及び第2段目2bの肉厚はどの程度の衝突速
度までを対象とするかによって設定される。
【0037】例えば、第2段目2bの破壊が起こる第2
のレベルを、搭乗者に障害となる虞のある一定速度以上
の速度での衝突時にエネルギー吸収部材1に作用する荷
重レベルに設定し、第2段目2bの破壊荷重レベルを検
知してエアバッグが開くようにシステムを構成すること
ができる。この場合は、遅い衝突速度に対しては第1段
目2aが破壊されてエネルギー吸収が行われるがエアバ
ッグは開かず、搭乗者に障害となる虞のある一定速度以
上の速度での衝突時に更に大きなエネルギーを吸収しつ
つエアバッグが開く。従って、このエネルギー吸収部材
1を前記チューナー部材として使用すると、軽量で確実
でしかも安価な機能部材となる。
のレベルを、搭乗者に障害となる虞のある一定速度以上
の速度での衝突時にエネルギー吸収部材1に作用する荷
重レベルに設定し、第2段目2bの破壊荷重レベルを検
知してエアバッグが開くようにシステムを構成すること
ができる。この場合は、遅い衝突速度に対しては第1段
目2aが破壊されてエネルギー吸収が行われるがエアバ
ッグは開かず、搭乗者に障害となる虞のある一定速度以
上の速度での衝突時に更に大きなエネルギーを吸収しつ
つエアバッグが開く。従って、このエネルギー吸収部材
1を前記チューナー部材として使用すると、軽量で確実
でしかも安価な機能部材となる。
【0038】第1実施例と同様に強化用の短繊維として
ガラス繊維(繊維長:3mm)を混入したポリプロピレ
ン樹脂(繊維の重量含有率30%)を使用して射出成形
により、図5に相当する形状のエネルギー吸収部材1を
製造した。そして、そのエネルギー吸収部材1に対し
て、軸方向からの圧縮荷重を加えた場合の圧縮荷重と変
位量との関係を測定した結果を図6に示す。各部の寸法
は次の通りである。
ガラス繊維(繊維長:3mm)を混入したポリプロピレ
ン樹脂(繊維の重量含有率30%)を使用して射出成形
により、図5に相当する形状のエネルギー吸収部材1を
製造した。そして、そのエネルギー吸収部材1に対し
て、軸方向からの圧縮荷重を加えた場合の圧縮荷重と変
位量との関係を測定した結果を図6に示す。各部の寸法
は次の通りである。
【0039】 湾曲部3の湾曲開始部位の肉厚t1 :5mm 筒状部2の外径φ:60mm 第1段目2aの基端の肉厚t3 :6mm 第2段目2bの先端の肉厚t4 :8mm 第2段目2bの基端の肉厚t5 :9mm エネルギー吸収部材1の長さL:100mm 第1段目2aの長さL1 :40mm、 底壁4の肉厚t6 :9mm 孔5の径d:11mm 第2段目2bと底壁4との接続部の曲率半径R3 :5m
m、 湾曲部外面3aの曲率半径R1 :2.5mm 湾曲部内面3bの曲率半径R2 :7mm 湾曲部先端の突出長さp:1mm 図6から明らかなように、エネルギー吸収部材1の肉厚
の2段階の変化に対応して、エネルギー吸収レベルが2
段階に変化している。荷重が肉厚にほぼ比例することが
裏付けられる。
m、 湾曲部外面3aの曲率半径R1 :2.5mm 湾曲部内面3bの曲率半径R2 :7mm 湾曲部先端の突出長さp:1mm 図6から明らかなように、エネルギー吸収部材1の肉厚
の2段階の変化に対応して、エネルギー吸収レベルが2
段階に変化している。荷重が肉厚にほぼ比例することが
裏付けられる。
【0040】なお、本発明は前記両実施例に限定される
ものではなく、例えば、筒状部2の肉厚を必ずしも第2
端部側に向かって連続的に厚くする必要はない。図8
(a)に示すように肉厚が間欠的に変化、すなわち連続
的に変化する部分と一定部分とを有するようにしたり、
図8(b)に示すように肉厚が2段階に変化する場合に
第1段目2a及び第2段目2bの長さにもよるが、いず
れか一方又は両方の肉厚をそれぞれ一定にしてもよい。
又、図9に示すように肉厚の変化が多段階で間欠的に変
化するようにしてもよい。すなわち、肉厚が第1端部側
から第2端部側に向かって次第に増大すれば、その変化
は連続的、間欠的、段階的のいずれであってもよい。し
かし、一定の肉厚が長く連続するよりも僅かずつでも肉
厚が変化する方が好ましい。
ものではなく、例えば、筒状部2の肉厚を必ずしも第2
端部側に向かって連続的に厚くする必要はない。図8
(a)に示すように肉厚が間欠的に変化、すなわち連続
的に変化する部分と一定部分とを有するようにしたり、
図8(b)に示すように肉厚が2段階に変化する場合に
第1段目2a及び第2段目2bの長さにもよるが、いず
れか一方又は両方の肉厚をそれぞれ一定にしてもよい。
又、図9に示すように肉厚の変化が多段階で間欠的に変
化するようにしてもよい。すなわち、肉厚が第1端部側
から第2端部側に向かって次第に増大すれば、その変化
は連続的、間欠的、段階的のいずれであってもよい。し
かし、一定の肉厚が長く連続するよりも僅かずつでも肉
厚が変化する方が好ましい。
【0041】又、筒状部2の形状は円筒状が好ましい
が、角筒状でもよい。しかし、筒状部の壁を均等に破壊
していくためには、なるべく滑らかな曲面で形成されて
いる円筒、楕円筒が好ましく、角筒状とする場合は角数
の多いものの方が望ましい。角筒状とする場合には、各
面の接合部が角状となって異常な応力集中が生じるのを
防止するため、接合部を曲面とするのが好ましい。例え
ば、六角筒状とした場合、図10(a),(b)に示す
ように筒状部2の内外両面とも角部がなく各面が曲面で
滑らかに接続される。又、自動車等への結合では、それ
らの部材が四角状断面が多いため、四角筒を選定し、周
辺部材との審美的調和を図る必要が生じるケースも多
い。そのような場合も、角部は円弧状に滑らかに接続
し、鋭い屈曲部を設けない方が、破壊を継続的に起こさ
せるために好ましい。円筒形状が特に好ましい形状であ
ることは、湾曲部3が周方向に均整に分布され、偏りの
ない均整な花弁状の破壊に繋がり易いことからも容易に
推測される。
が、角筒状でもよい。しかし、筒状部の壁を均等に破壊
していくためには、なるべく滑らかな曲面で形成されて
いる円筒、楕円筒が好ましく、角筒状とする場合は角数
の多いものの方が望ましい。角筒状とする場合には、各
面の接合部が角状となって異常な応力集中が生じるのを
防止するため、接合部を曲面とするのが好ましい。例え
ば、六角筒状とした場合、図10(a),(b)に示す
ように筒状部2の内外両面とも角部がなく各面が曲面で
滑らかに接続される。又、自動車等への結合では、それ
らの部材が四角状断面が多いため、四角筒を選定し、周
辺部材との審美的調和を図る必要が生じるケースも多
い。そのような場合も、角部は円弧状に滑らかに接続
し、鋭い屈曲部を設けない方が、破壊を継続的に起こさ
せるために好ましい。円筒形状が特に好ましい形状であ
ることは、湾曲部3が周方向に均整に分布され、偏りの
ない均整な花弁状の破壊に繋がり易いことからも容易に
推測される。
【0042】又、素材のFRPを構成する強化繊維とし
てガラス繊維に代えてカーボン繊維、アラミド繊維等の
高強度の物性をもった各種の機能繊維を使用してもよ
い。又、エネルギー吸収部材1を直接衝撃荷重を受ける
衝撃吸収部材あるいはヘリコプターの座席床下部等に適
用してもよい。エネルギー吸収部材1を自動車等の移動
体において、バンパ等を介さずにエネルギー吸収部材1
が直接荷重を受ける状態で使用する場合、最も荷重が加
わり易い方向にエネルギー吸収部材1の先端が向かうよ
うに設置するのが好ましい。すなわち、移動体の前部又
は後部の中央寄りに設置する場合はエネルギー吸収部材
1を前進又は後進方向と平行に設置し、側部に設置する
場合は先端が斜め前方あるいは斜め後方に向かうように
設置するのが好ましい。
てガラス繊維に代えてカーボン繊維、アラミド繊維等の
高強度の物性をもった各種の機能繊維を使用してもよ
い。又、エネルギー吸収部材1を直接衝撃荷重を受ける
衝撃吸収部材あるいはヘリコプターの座席床下部等に適
用してもよい。エネルギー吸収部材1を自動車等の移動
体において、バンパ等を介さずにエネルギー吸収部材1
が直接荷重を受ける状態で使用する場合、最も荷重が加
わり易い方向にエネルギー吸収部材1の先端が向かうよ
うに設置するのが好ましい。すなわち、移動体の前部又
は後部の中央寄りに設置する場合はエネルギー吸収部材
1を前進又は後進方向と平行に設置し、側部に設置する
場合は先端が斜め前方あるいは斜め後方に向かうように
設置するのが好ましい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のエネルギー
吸収部材は、破壊される際に筒状部の断面積の小さな側
の端部から徐々に破壊が始まり、破壊は筒状部の全周に
わたって全ての部位で発生してエネルギーを吸収すると
ともに安定した破壊が継続して大きなエネルギーが吸収
され、部材重量当たりのエネルギー吸収効率が良くな
る。
吸収部材は、破壊される際に筒状部の断面積の小さな側
の端部から徐々に破壊が始まり、破壊は筒状部の全周に
わたって全ての部位で発生してエネルギーを吸収すると
ともに安定した破壊が継続して大きなエネルギーが吸収
され、部材重量当たりのエネルギー吸収効率が良くな
る。
【図1】本発明を具体化した第1実施例のエネルギー吸
収部材の断面図である。
収部材の断面図である。
【図2】(a)はエネルギー吸収部材の平面図、(b)
はエネルギー吸収部材の先端の部分拡大断面図である。
はエネルギー吸収部材の先端の部分拡大断面図である。
【図3】エネルギー吸収部材に軸方向荷重を加えた場合
の圧縮荷重−変位量の関係を示すグラフである。
の圧縮荷重−変位量の関係を示すグラフである。
【図4】比較例のエネルギー吸収部材に軸方向荷重を加
えた場合の圧縮荷重−変位量の関係を示すグラフであ
る。
えた場合の圧縮荷重−変位量の関係を示すグラフであ
る。
【図5】第2実施例のエネルギー吸収部材の断面図であ
る。
る。
【図6】第2実施例のエネルギー吸収部材に軸方向荷重
を加えた場合の圧縮荷重−変位量の関係を示すグラフで
ある。
を加えた場合の圧縮荷重−変位量の関係を示すグラフで
ある。
【図7】自動車のフレームに取り付けられた状態のエネ
ルギー吸収部材を示す部分断面図である。
ルギー吸収部材を示す部分断面図である。
【図8】変更例のエネルギー吸収部材の断面図である。
【図9】別の変更例のエネルギー吸収部材の断面図であ
る。
る。
【図10】(a)は別の変更例のエネルギー吸収部材の
断面図、(b)はその平面図である。
断面図、(b)はその平面図である。
【図11】従来の衝撃保護用構造材を示す概略斜視図で
ある。
ある。
【図12】従来のエネルギー吸収部材を示す断面図であ
る。
る。
1…エネルギー吸収部材、2…筒状部、2a…第1段
目、2b…第2段目、3…湾曲部、3a…外面、3b…
内面、4…底壁、4a…円弧面、5…孔。
目、2b…第2段目、3…湾曲部、3a…外面、3b…
内面、4…底壁、4a…円弧面、5…孔。
Claims (2)
- 【請求項1】 短繊維が混入された繊維強化樹脂で筒状
に成形され、筒状部の壁が第1端部よりも第2端部側で
肉厚となるように形成され、かつ第1端部の壁面はその
先端が筒状部の外周面より外方に突出するように外側に
湾曲形成されているエネルギー吸収部材。 - 【請求項2】 短繊維が混入された繊維強化樹脂で有底
筒状に成形され、筒状部内面と底部内面とが円弧面によ
り接続され、筒状部の壁が第1端部から第2端部に向か
って肉厚となるように形成され、かつ第1端部の壁面は
その先端が筒状部の外周面より外方に突出するように外
側に湾曲形成されているエネルギー吸収部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05428393A JP3246041B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | エネルギー吸収部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05428393A JP3246041B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | エネルギー吸収部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06264949A true JPH06264949A (ja) | 1994-09-20 |
| JP3246041B2 JP3246041B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=12966241
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05428393A Expired - Lifetime JP3246041B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | エネルギー吸収部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3246041B2 (ja) |
Cited By (21)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1999000608A1 (fr) | 1997-06-27 | 1999-01-07 | Nippon Petrochemicals Co., Ltd. | Element d'absorption d'une energie de rupture |
| JP2002039245A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-06 | Hitachi Metals Ltd | アルミニウム合金鋳物製衝撃吸収部材 |
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