JPH0626526B2 - 冷凍シヨウケース - Google Patents

冷凍シヨウケース

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JPH0626526B2
JPH0626526B2 JP59120038A JP12003884A JPH0626526B2 JP H0626526 B2 JPH0626526 B2 JP H0626526B2 JP 59120038 A JP59120038 A JP 59120038A JP 12003884 A JP12003884 A JP 12003884A JP H0626526 B2 JPH0626526 B2 JP H0626526B2
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昭夫 日向寺
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は透明なパネルで組立てられた高度に断熱性を有
する冷凍シヨウケースに関する。
〔従来の技術〕
冷凍食品の普及に伴い,食料品店では,冷凍シヨウケー
スが不可欠の時代になつている。従来より,アイスクリ
ームなどの店頭販売で見られるアイスストツカーの一般
名称で知られる冷凍シヨウケースがあつたが,シヨウケ
ースの上部の一面のみが透明パネルで構成され他の面が
断熱材により構成されていたため,熱効率は,比較的良
好であつた。
しかしながら,近年冷凍シヨウケースのシヨウウインド
ウ化がすすみ,透明窓部分の面積を広く設けた冷凍シヨ
ウケースが一般化してきた。この種の冷凍シヨウケース
においては,透明部分は,ガラスパネルであることが一
般的であるが,熱損失が極めて大きい。そのためこれら
冷凍シヨウケースの透明窓部は2重ガラスでパネル化し
たものを用いることが普通であるが,これをもつてして
も,断熱材使用部に比して,熱損失ははるかに大きい。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ガラスパネルの断熱性がよくないため時として,ガラス
表面が結露する場合がある。冷凍シヨウケースはガラス
面が透明であることに重要な意味をもつているにもかか
わらず,かかる結露の現象は,シヨウケースとしての意
味を失なわせる欠陥となつていた。これら欠点を改善す
るためガラス窓に,抵抗発熱体をはり合わせたシヨウケ
ースもあるが,熱ロスが大きく極めて不経済であつた。
本発明者らはこれら諸問題を改善するため,冷凍シヨウ
ケースに断熱性を有するフイルムをはり合わせたガラス
パネルを使用して,熱ロスの測定を行なつたところ前記
諸問題を一挙に解消できることがわかり鋭意検討した結
果本発明に到達した。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち,本発明は,2枚の透明板(1)の間に一定の間隙を
もたせて,赤外線及びそれより長波長の光を選択的に反
射する2枚のフイルム(2)を挟んでなるパネル(3)により
組立てられてなる冷凍シヨウケース,である。
2枚の透明板(1)の間隙は少なくとも6mm以上あり,か
つその間に挟まれた2枚のフイルム(2)との間隙がそれ
ぞれ少くとも2mm以上であることが好ましく,また透明
板(1)の材質は無機ガラスまたはアクリル樹脂,ポリカ
ーボネート樹脂など有機ガラスから選ばれるが,表面硬
度,耐久性の点から無機ガラスを使用する方が好まし
い。
フイルム(2)の構成は,基材となる透明樹脂フイルム(4)
上に透明でかつ高屈折率の金属酸化膜(5)と銀を主成分
とする金属膜(6)を(4)−(5)−(6)−(5)の順に積層した
ものであるが,この積層方法は,スパツタリング法,イ
オンプレーテイング法,真空蒸着法のいずれを選択する
こともできる。
フイルム(4)は軟化温度が高く,透明なフイルムを形成
する能力があれば,本発明の条件を満足することができ
るが,フイルム強度,耐光性なども考慮して,材質はポ
リエチレンテレフタレート,ポリカーボネート,ポリエ
ーテルスルホン樹脂などが好ましい。
透明金属酸化膜(5)は高屈折率で透明であれば本発明の
目的を満足しうるが,製膜性,樹脂フイルムとの密着
性,耐久性などより,酸化インジウム,酸化スズ,酸化
インジウムと酸化スズとの混合体,酸化ジルコニウム,
酸化チタン,酸化ビスマスなどの化合物群から選択され
ることが好ましく,更に積層の厚さは少くとも500Å以
上を必要とする。しかしながら,該金属酸化物は高価な
原料であること及び生産性が悪いことより,主として経
済的観点から,10000Å以下が好ましい。
金属膜(6)は銀単独で使用することもできるが,銀を60
%以上含む銅および,または金の混合成分の積層体で構
成され,スパツタリング法,イオンプレーテイング法,
真空蒸着法などにより製される。
金属膜(6)は高い透明性を得る目的から200Å以下の極め
て薄い膜であるので,スパツタリング法が選択されるこ
とが多く,特に,銀,銅,金混合成系の積層において
は,多極スパツタリング法が採用される。
〔作用〕
かかる材料構成及び構造により組立てられたパネル(3)
を透明部にそなえた冷凍シヨウケースは,例えば,従来
品である,1枚ガラスによるパネル,2重構造ガラスパ
ネル,よりもはるかに断熱性にすぐれ省エネに役立ち,
更にシヨウケースの本来の目的である透明性に関しても
すぐれた効果を奏することが明白である。
〔実施例〕
図1は本発明になる冷凍シヨウケースに使用する透明パ
ネル(3)の断面を例示し,2枚の透明板(1)は6mm以上の
間隔を置いて配置され,それら2枚の透明板(1)の間に
約2mmの間隔を置いて赤外線及びそれより長波長の光を
選択的に反射する2枚のフイルム(2)が配置され接着剤
(7)で固定されている構造の断面図である。
図2は本発明になる冷凍シヨウケースに使用する赤外線
及びそれより長波長の光を選択的に反射するのフイルム
(2)が透明フイルム(4),金属膜(6)及び透明高屈折金属
酸化膜(5)よりなる構造を例示する断面図である。
実施例1 50μm厚みの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの上にDCマグネトロンスパッタリング法によ
り、酸化インジウム(500Å)/銀(120Å)/酸
化インジウム(500Å)からなる赤外線を選択的に反
射するフィルムを作製した。このフィルム2枚を3mmの
フロートガラス2枚の間に各々6mmの空間を設けて配置
して、冷凍ショウケースを作製した。
一方のガラス面をマイナス10℃、他方を25℃、70
%RHの恒温恒湿槽に対面させた。24時間この状態に
放置したが、結露の発生は無かった。この時の熱貫流率
は、1.06kcal/m2・hr・℃であった。
実施例2 2枚のフロートガラス及び2枚のフイルムとのそれぞれ
の空間の配置を8mm/3mm/8mmに変更した事以外は、
実施例1と同じ冷凍ショウケースを作製した。
実施例1と同様の評価を行ったが、結露の発生は無かっ
た。
この時の熱貫流率は、1.00kcal/m2・hr・℃
であった。
実施例3 50μm厚みのポリエーテルスルホンフィルム上にイオ
ンプレーティング法により、酸化インジウム、酸化スズ
(500Å)/銀(100Å)/酸化インジウム、酸化
スズ(500Å)からなる赤外線を選択的に反射するフ
ィルムを作製した。このフィルム2枚を実施例1と同様
にして冷凍シヨウケースを作製した。
実施例1と同様の評価を行ったが、結露の発生は無かっ
た。
この時の熱貫流率は、1.09kcal/m2・hr・℃
であった。
実施例4 50μm厚みのポリカーボネートフィルム上にスパッタ
リング法により、酸化チタン(300Å)/銀(110
Å)/酸化チタン(300Å)からなる赤外線を選択的
に反射するフィルムを作製した。このフィルム2枚を実
施例1と同様にして冷凍シヨウケースを作製した。
実施例1と同様の評価を行ったが、結露の発生は無かっ
た。
この時の熱貫流率は、1.08kcal/m2・hr・℃
であった。
実施例5 50μm厚みの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフ
ィルムの上に真空蒸着法により、酸化ビスマス(300
Å)/銀(100Å)/酸化ビスマス(300Å)から
なる赤外線を選択的に反射するフィルムを作製した。こ
のフィルム2枚を3mmのフロートガラス2枚の間に各々
6mmのエアスペースを配置して、冷凍ショウケースを作
製した。
実施例1と同様の評価を行ったが、結露の発生は無かっ
た。
この時の熱貫流率は、1.08kcal/m2・hr・℃
であった。
比較例1 実施例3で作製したフィルム一枚を、一方の3mmフロー
トガラスに貼り合わせて、もう一枚の3mmフロートガラ
スと18mmのエアスペースを取って冷凍シヨウケースを
作製した。
実施例1と同様のテストを行ったところ、ガラス表面に
露が発生し、ガラス表面が結露限界温度以下であること
が確認された。
この時の熱貫流率は、1.45kcal/m2・hr・℃
であった。
比較例2 3mmの厚みのフロートガラスに熱線反射フイルム(商品
名ヒートミラー88)を粘着剤により貼り合わせ、熱線
反射フイルムを内側の面に配して、3mmのフロートガラ
スを25mmの間隔で配置し、冷凍シヨウケース用窓枠を
作成した。
一方のガラス面をマイナス10℃、他方を25℃、70
%RHの恒温恒湿槽に対面させた。
24時間この状態に放置したところ、ガラス表面に結露
が発生していた。この時の熱貫流率は、1.38kca
l/m2・hr・℃であった。
比較例3 2枚の3mmの厚みのフロートガラスを12mmの間隔をゆ
うするように配置し、冷凍シヨウケース用窓枠を作成し
た。
一方のガラス面をマイナス10℃、他方を25℃、70
%RHの恒温恒湿槽に対面させた。
24時間この状態に放置したところ、ガラス表面に結露
が発生していた。この時の熱貫流率は、2.56kca
l/m2・hr・℃であった。
比較例4 3枚の3mmの厚みのフロートガラスを12mmの間隔を有
するように配置し、冷凍シヨウケース用窓枠を作成し
た。
一方のガラス面をマイナス10℃、他方を25℃、70
%RHの恒温恒湿槽に対面させた。
24時間この状態に放置したところ、ガラス表面に結露
が発生していた。この時の熱貫流率は、1.55kca
l/m2・hr・℃であった。
冷凍シヨウケース用窓枠の重量は、実施例に比べ約1.
5倍の重量となった。
実施例1〜5及び比較例1〜4の結果を表−1にまとめ
て示す。
表−1の結果より断熱性の指標尺度を表す熱貫流率の値
が本願発明の実施例で得られる値は比較例による値と比
べ約50%以上向上しており、その結果冷凍シヨウケー
スのパネルガラスの表面における結露の発生も極端に向
上して防止することができる。なお、これらの熱貫流率
の値から、実施例1〜5においては相対湿度約70%以
上であるのに対し、比較例の場合の相対湿度は60%程
度と推定される。
〔発明の効果〕 本発明の冷凍シヨウケースは熱線反射フイルムの熱遮断
特性と気体の断熱性の両者の効果を併せ奏することがで
きる省エネルギー型冷凍シヨウケースであることが確認
された。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明になる冷凍シヨウケースに使用するパネル
を例示する透明パネル(3)の断面図である。 図2は本発明になる冷凍シヨウケースに使用するパネル
(3)を構成する赤外線及びそれより長波長の光を選択的
に反射するフイルム(2)の断面図である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の透明板(1)の間に一定の間隙をも
    たせて、赤外線及びそれより長波長の光を選択的に反射
    する2枚のフイルム(2)を挟んでなるパネル(3)に
    より組立てられ、かつ、2枚の透明板(1)の間隙が少
    なくとも6mm以上であり、さらに、これに挟まれた2枚
    のフイルム(2)との間隙がそれぞれ少なくとも2mm以
    上であることを特徴とする冷凍シヨウケース。
  2. 【請求項2】透明板(1)が無機ガラスまたは有機ガラ
    スである特許請求の範囲第1項記載の冷凍シヨウケー
    ス。
  3. 【請求項3】フイルム(2)が透明樹脂フイルム(4)
    上に透明高屈折率金属酸化膜(5)と銀を主成分とする
    金属膜(6)を、 (4)−(5)−(6)−(5)の順に積層してなる特
    許請求の範囲第1項または第2項に記載の冷凍シヨウケ
    ース。
  4. 【請求項4】透明樹脂フイルムが(4)がポリエチレン
    テレフタレート、ポリカーボネートまたはポリエーテル
    スルホン樹脂である特許請求の範囲第3項に記載の冷凍
    シヨウケース。
  5. 【請求項5】金属酸化膜(5)が酸化インジウム、酸化
    スズ、酸化インジウムと酸化スズの混合体、酸化ジルコ
    ニウム、酸化チタンまたは酸化ビスマスから選ばれたも
    のである特許請求の範囲第3項に記載の冷凍シヨウケー
    ス。
  6. 【請求項6】金属酸化膜(5)が、スパツタリング法、
    イオンプレーテイング法または真空蒸着法から選ばれた
    手法により製されたフイルム(2)である特許請求の範
    囲第3項に記載された冷凍シヨウケース。
  7. 【請求項7】金属膜(6)が銀単独または銀60%以上
    を含む金および/または銅の混合成分からなり、かつ実
    質透明な薄膜を積層してなるフイルム(2)である特許
    請求の範囲第3項に記載の冷凍シヨウケース。
  8. 【請求項8】金属膜(6)がスパツタリング法、イオン
    プレーテイング法または真空蒸着法から選ばれた手法に
    より製されたフイルム(2)である特許請求の範囲第3
    項に記載された冷凍シヨウケース。
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