JPH06265362A - 光回転検出装置 - Google Patents

光回転検出装置

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JPH06265362A
JPH06265362A JP5051898A JP5189893A JPH06265362A JP H06265362 A JPH06265362 A JP H06265362A JP 5051898 A JP5051898 A JP 5051898A JP 5189893 A JP5189893 A JP 5189893A JP H06265362 A JPH06265362 A JP H06265362A
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JP
Japan
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optical fiber
light
face
optical
fiber coupler
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Application number
JP5051898A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Watanabe
淳志 渡邊
Toru Sugano
亨 菅野
Yuko Takei
優子 竹居
Susumu Tsubosaka
晋 坪坂
Yoshihiko Honjiyouya
義彦 本庄谷
Hidehiko Negishi
英彦 根岸
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被検物体の回転状態を光を用いて検出する光
回転検出装置に関し、光ファイバをセンシングコイルに
用いた光ファイバジャイロにおいて、光ファイバ端面か
らの戻り光を抑制することにより、零点ドリフトを低減
することを目的とする。 【構成】 光ファイバカプラ2の開放端と光ファイバカ
プラ5の開放端にそれぞれ1箇所ずつと、光源モジュー
ル1の中に1箇所と、受光手段3の中に1箇所の、全部
で4箇所の光ファイバの端面のうち、少なくとも一つの
端面に、端面処理として、角度研磨処理、あるいは無反
射処理、あるいは角度研磨処理と無反射処理の両方を施
す。これらのいずれか一つの処理を施すことにより、よ
り零点ドリフトが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、移動体等に使用される
光回転検出装置に関し、特に光ファイバジャイロに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】光回転検出装置として使用される装置の
中に、ジャイロスコ−プがある。
【0003】このジャイロスコープは、角速度のみなら
ず、それを時間積分することにより、方位のデータをも
得ることができる。
【0004】このジャイロスコープの中に、光ファイバ
をセンシングコイルに用いた光ファイバジャイロがあ
る。
【0005】この光ファイバジャイロは、可動部が全く
なく、かつ小型化が可能であり、さらに最小検出可能角
速度(感度)、零点ドリフト、可測範囲(ダイナミック
レンジ)、およびスケールファクタの安定性において、
従来の機械式のジャイロスコープよりも優れており、そ
のため近年注目をあび、盛んに研究開発が行われるよう
になった。
【0006】そして、光ファイバジャイロの出力光の信
号処理方式として、位相変調方式、周波数変調方式、お
よび光ヘテロダイン方式等が提案されているが、ここで
は、位相変調方式を採用した従来の光ファイバジャイロ
を例にとって、図3を参照しながら説明する。
【0007】図3において、11は光源と光源からの光
を伝播する光学手段、例えばレンズを有する光源モジュ
ール、12および15は光を分岐し再度結合する光ファ
イバカップラ、13は受光手段、14は偏光子、15は
光ファイバカプラ、16は光ファイバコイル、17は位
相変調器、18は光ファイバコイル16と位相変調器1
7等を含むセンシングループ部、21から29は光路、
31から33は光路の端面である。
【0008】以上のように構成された光ファイバジャイ
ロについて、動作を説明する。まず、光源モジュール1
1の光源において励起され発振された光は、光源モジュ
ール11中のレンズを介して端面31から光路21に入
射される。
【0009】次に、光路21に入射された光は、光ファ
イバカプラ12で2分岐され、2分岐された光の一方は
光路23を介して偏光子14に入射される。このとき他
方の光は、開放端である光路24の端面から外部に出射
される。
【0010】そして、偏光子14から出射された光は、
光路25を介して光ファイバカプラ15に入射され、2
分岐される。
【0011】このとき2分岐された光の一方は、光路2
7を介して、センシングコイルである光ファイバコイル
16に入射される。また、他方の光は、光路28を介し
て位相変調器17に入射され、その後光路29を介して
光ファイバコイル16に入射される。
【0012】この位相変調器17は、円柱状の圧電振動
子等に光ファイバを巻回した構成であり、所定の変調信
号、例えば正弦波信号を圧電振動子に印加するにことよ
って、圧電振動子を伸縮させ、この伸縮に応じて発生す
る光ファイバの長さ、伝播定数等を変化させ、巻回され
た光ファイバ中を、光が伝播するときに、位相変調を生
じさせるものである。
【0013】このように、センシングループ部18に入
射された互いに右回り、左回りの反対方向に伝播する光
は、光ファイバカップラ15で再度結合され、この結合
された光の一方は、光路25を介して偏光子14に入射
する。また、結合された光の他方は、光路25を介して
開放端である端面33から外部に出射される。
【0014】そして、偏光子14から出射された光は、
光路23を介して光ファイバカップラ12へ入射され、
光ファイバカップラ12で2分岐される。
【0015】このように2分岐された光の一方は、光路
22を介して端面34を通じ光電検出器のような受光手
段13に入射され、他方は光路21を介して端面31を
通じ、光源モジュール11に入射される。
【0016】そして、受光手段13で受光された光は、
電気信号に変換され、その後、不図示の信号処理系で処
理される。
【0017】以上のような動作を行う光ファイバジャイ
ロに、センシングループ部18の光ファイバコイル16
が、回転等の移動を受けると、サニャック(Sagna
c)効果により、互いに反対方向に伝播する光に位相差
が発生する。
【0018】この位相差を有する光を 光ファイバカッ
プラ15で結合して干渉させ、干渉光を受光手段13で
受光検出し、その後、信号処理することにより、移動の
角速度等を求めることができる。
【0019】さて、光ファイバジャイロにおいては、す
べての光路を光ファイバで構成する場合、シングルモー
ドファイバで構成したものと、偏波面保存ファイバで構
成したものとが考えられる。
【0020】シングルモード光ファイバは、偏波面保存
ファイバに対して安価であるという利点を有するが、温
度変化等の外乱に対して偏波面が変動し、零点ドリフト
(静止状態における回転出力変動)が大きく発生する。
【0021】このため、センシングループ部18内に、
偏光解消手段を挿入して、偏波面の変動を打ち消す必要
がある。
【0022】従って、一般的には、偏波面保存ファイバ
で、全光路を構成した例が多い。そして、光路に光ファ
イバを用いた場合、少なくとも31から34の4つの端
面が存在する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上説明してきたよう
に、光ファイバジャイロにおいて、角速度等の検出に用
いる信号は、干渉出力光に対応したものであり、一般的
には、干渉出力光の強度信号である。
【0024】このため、外乱等により、互いに反対方向
に伝播する光や干渉光の伝播状態が異なっている場合
や、何等かの原因で干渉光等に変動成分が付加された場
合には、干渉出力光に真の検出成分ではない誤差成分が
発生し、零点ドリフトが増加したり、S/N比が低下す
る等の課題がある。
【0025】本願の発明者等は、この誤差成分の発生要
因について種々の検討を重ねた結果、光ファイバの端面
での光の反射による不必要な戻り光が発生し、誤差成分
となっていることを見出だした。
【0026】より詳細に説明すると、図3における4つ
の端面31から34の端面の少なくとも一つにおいてに
おいて、光ファイバを伝達されてきた光の大部分は、端
面を通過し外部に出射されるが、一部は端面で反射され
てしまう。
【0027】このとき、光ファイバのコアとクラッドと
の相対的な屈折率で規定される全反射角よりも小さな角
度で、反射光がコアとクラッドとの境界面31から34
に入射されると、この反射光は、元来た光路とは反対方
向にそのまま伝播されることになる。
【0028】このようにして発生した戻り光が、センシ
ングループ部18に入射されると、互いに反対方向に伝
播する光の伝播状態が異なる原因となる。
【0029】また、戻り光が、受光手段13へ向かう光
路22等の光ファイバに入射すると、干渉光等に変動成
分が付加される原因となる。
【0030】以上のような戻り光の発生による零点ドリ
フトの増加等の問題は、光路を偏波面保存ファイバで構
成した場合には、民生分野で使用する場合には、実用上
無視し得る程度であるが、特に、光路をシングルモード
ファイバで構成した場合には、出力信号にの変動に与え
る影響が極めて大きく、民生用であっても検出精度を向
上するために克服すべき重要な課題である。
【0031】本発明は、上記課題を解決し、光路を、シ
ングルモードファイバで構成した場合のみならず、偏波
面保存ファイバで構成した場合においても、十分な低零
点ドリフト性、高S/N比を実現できる光回転検出装置
を実現することを目的とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光回転検出装置は、光源モジュールの中の
発光素子から出射された光を光ファイバに入射させる光
ファイバの端面、第1の光ファイバカプラの分枝の中で
いずれとも結合されていない光ファイバの端面、第2の
光ファイバカプラの分枝の中でいずれとも結合されてい
ない光ファイバの端面、および受光手段の中で受光素子
に光を出射する光ファイバの端面のうち、少なくとも一
つの光ファイバの端面に、戻り光の発生しない処理を行
なう構成を有する。
【0033】この戻り光の発生させない処理は、角度形
成処理と無反射処理の、いずれかあるいは両方の端面処
理を施したものである。
【0034】この角度形成処理は、光ファイバの端面か
ら反射した戻り光がその光ファイバのコア部とクラッド
部との境界部で実質的に反射しないように、光ファイバ
の端面に、その光軸に対して角度を与えるものであり、
好適には、角度研磨処理である。
【0035】一方、無反射処理は、ファイバの端面に隣
接して無反射処理物質層を形成するものである。
【0036】この無反射処理物質層の厚さは、好適に
は、無反射処理物質層の、光ファイバと反対側の端面か
らの反射光が、その光ファイバのコア部に入射しないよ
うに設定されている。
【0037】
【作用】上記のような構成を用いることにより、本発明
の光回転検出装置は、光ファイバの端面に到達した光
が、端面で反射し、再びセンシングループ部に逆方向に
戻って、左回り光や右回り光に変動を与えたりすること
や、発光素子へ戻った光が発光素子の発振状態を不安定
にすること、あるいは受光手段への光ファイバに伝搬し
て、干渉光自体に変動を与えたりすることがなくなる。
このことにより、戻り光による悪影響を完全に除去する
ことが可能となるため、零点ドリフトをより低減するこ
とができるとともに、光回転検出装置のS/N比を向上
することができる。
【0038】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0039】図1は、本発明の実施例における光回転検
出装置の構成を表す模式図を示す。図1において、1は
発光素子としてスーパールミネッセントダイオードを用
いた光源モジュールであり、その内部に発光素子からの
射出光が入射されるレンズと光路としての光ファイバを
有する。
【0040】次に、2は光源モジュール1からの光を二
分岐する光ファイバカプラであり、3は光ファイバ内を
伝搬してきた光を受光して電気信号に変換する受光手段
であり、4は光ファイバカプラ2で二分岐された光のう
ち、一方の光の偏光方向を規定して直線偏光化するため
の偏光子(例えば積層型、またはファイバ型偏光子が使
用可能である)であり、5は偏光子4により直線偏光化
された光を二分岐するための光ファイバカプラである。
【0041】ここで、光ファイバカプラ2、5は、安価
で信頼性が高いシングルモード光ファイバを用いた光フ
ァイバ型カプラであり、分岐比は1対1に調整されてい
るものを用いた。
【0042】次に、6はボビンにシングルモード光ファ
イバを巻回して構成した光ファイバコイルであり、サニ
ャック効果によって、左回り光と右回り光の間の位相差
を得るためのものである。7は円筒状圧電振動子にシン
グルモード光ファイバを巻回して形成した位相変調器
で、この部分を通過する左回り光と右回り光の間に、所
定のタイミングで所定量の位相差を与えるものである。
【0043】次に、8は偏光解消手段であり、伝搬光を
強制的に無偏光化して、偏光状態の変動による不要な干
渉雑音成分を取り除くことを目的として、光ファイバコ
イル6に隣接して挿入されている。
【0044】ただし、偏光解消手段8の挿入する位置
は、図1で示した位置のほかに、光ファイバカプラ5と
位相変調器7との間、あるいは光ファイバコイル6と位
相変調器7との間のいずれでも可能であり、これらの位
置のうち、複数箇所に挿入しても良い。
【0045】また、本実施例においては、センシングル
ープ部9内に偏光解消手段を配置したが、この偏光解消
手段を具備しない構成でも差し支えない。
【0046】この偏光解消手段としては、偏波面保存光
ファイバの主軸角を約45度傾斜させて融着させたLY
OT(リョー)型のファイバタイプのデポラライザが好
適である。
【0047】また、この偏光解消手段としては、光学的
異方性を持つ結晶板などを、主軸が約45度ずれるよう
に組み合わせたバルク型デポラライザでもかまわない。
【0048】本実施例において、51乃至60は光路で
あり、これらの光路51乃至60、および光ファイバコ
イル6の部分の光路、および、位相変調器7の部分の光
路は、すべてシングルモード光ファイバで構成されてい
る。
【0049】なお、これらの光ファイバの一部もしくは
全部を偏波面保存光ファイバに代えた構成でも差し支え
ない。
【0050】61乃至64は光ファイバの端面である。
具体的には、61は発光素子で励起された光が光源モジ
ュール内部の光ファイバから光路51に入射される際の
端面であり、62および63は、それぞれ光路54およ
び56を伝搬してきた光を外に出射する端面であり、6
4は光路52を伝搬してきた光を受光手段3に出射する
端面である。
【0051】図2は、本発明の実施例における光ファイ
バの端面付近の光の伝搬の概念を示す図面である。
【0052】図2において、100は光ファイバの軸線
であり、101は光ファイバの端面であり、102はク
ラッドであり屈折率mを有し、103はコアであり屈折
率nを有し、111は光ファイバの中を伝搬してきた光
であり、112は光111が端面101を透過した光で
あり、113は光111が端面101で反射した光であ
り、114は光113がコア103とクラッド102の
境界面を透過した光である。
【0053】また、iは光111の端面101に対する
入射角であり、jは光112の端面101に対する出射
角であり、kは光113のコア103とクラッド102
の境界面に対する入射角であり、lは光114のコア1
03とクラッド102の境界面に対する出射角である。
【0054】次に図1と図2に基づき、本光回転検出装
置の動作を詳細に説明する。光源モジュール1より出力
された光は、光路51を通り、光ファイバカプラ2に入
力される。
【0055】光ファイバカプラ2により、二分岐された
光は、光路53を介し偏光状態を1方向のみに規定する
偏光子4、光路55を順次通過後、光ファイバカプラ5
に入射される。
【0056】光ファイバカプラ5に入力された光は、光
路57、58にそれぞれ均等に2分岐される。
【0057】光路57への入力光は、偏光解消手段8に
より無偏光化され、光路60を介し、光ファイバコイル
6を右回りに進行後、光路59を通り、予め設定された
光学的位相を付加する位相変調器7を経て、光路508
を通過後、光ファイバカプラ5に逆方向で入力される。
【0058】ここで、位相変調器7は光ファイバコイル
6内で発生するサニャック位相差の検出感度を高めるた
めに、予め設定された光学的位相を付加する。
【0059】一方、光ファイバカプラ5において二分岐
され、光路58に入力された光は、上述の光波と全く逆
方向に進行する。
【0060】つまり、光路58、位相変調器7、光路5
9をこの順序に通過した光は光ファイバコイル6内を左
回りに伝搬後、光路60、偏光解消手段8、光路57を
この順序で通過し、光ファイバカプラ5に入力される。
【0061】そして、このように光ファイバカプラ5で
互いに逆方向に二分岐された光は、光ファイバコイル6
を伝搬後、再度光ファイバカプラ5で結合される。
【0062】結合された光は光路55を通過後、偏光子
4、光路53、光ファイバカプラ2を逆方向に伝搬し
て、光路52により、受光手段3に入力され電気信号に
変換される。
【0063】上記の構成による光ファイバジャイロに
は、4箇所の光ファイバの端面が存在する。
【0064】すなわち、光ファイバカプラ2と光ファイ
バカプラ5にそれぞれ1箇所ずつと、光源モジュール1
の中に1箇所と、受光手段3の中に1箇所の、全部で4
箇所の光ファイバの端面61乃至64が存在する。
【0065】従来、これらの端面には特別な処理を施さ
ず、通常光ファイバを切断するように、端面が光ファイ
バの軸に垂直になるように切断したり、あるいは研磨し
たりしていた。
【0066】しかし、光ファイバ中を伝搬してきた光が
これらの端面に到達したとき、光の大部分は、端面を通
過して光ファイバの外に出るが、一部は端面で反射して
しまう。
【0067】このような反射光の方向が、光ファイバの
コアとクラッドの境界面と、全反射を起こす臨界角より
も小さな角度を成してしまうと、この反射光は、光ファ
イバの中を、伝搬してきた方向と逆方向に進行してしま
う。
【0068】ここで、臨界角をθとすると、θは次式で
表される。
【0069】
【数1】
【0070】すなわち、図2のように、反射してきた光
113の、コア103とクラッド102の境界面に対す
る入射角kが、(90度−θ)よりも大きいときは、戻
り光が再び光ファイバの中を伝搬してしまう。
【0071】そして、このような戻り光がセンシングル
ープ部11を伝搬してしまうと、不要な干渉を生じた
り、あるいは、戻り光が光源に達して発光素子の発光状
態に変動を生じるなど、様々な悪影響を及ぼしてしま
う。
【0072】このような理由により、光ファイバの端面
からの戻り光はできる限り減少させなければならない。
【0073】本実施例では、光ファイバの端面からの戻
り光をできる限り減少させるため、光ファイバジャイロ
内に存在する4つの光ファイバの端面61乃至64につ
いて、端面処理を施した。
【0074】この端面処理は、図2で示しているよう
に、光111が端面101で反射しても、反射光113
の、コア103とクラッド102の境界面に対する入射
角kが(90度−θ)よりも小さく、全反射せずにクラ
ッドに出射してしまうように、光ファイバの端面101
を斜めに形成するものである。
【0075】具体的には、斜め形状になるように切断す
る方法もあるが、技術的に難しく、失敗が多いため、確
実で、ほとんど失敗のない角度研磨を施すことの方がが
好適である。
【0076】この角度研磨を、光源モジュール1内の光
ファイバの端面61に施したところ、発光素子から発せ
られて端面61で反射した光が、再び発光素子へ戻るこ
とがなくなったため、発光素子の発光状態が安定するこ
とが確かめられた。
【0077】また、この角度研磨を、受光手段3の中の
光ファイバの端面64に施したところ、光ファイバを伝
搬してきた光が端面64で反射して、再びセンシングル
ープ部11まで伝搬し、センシングのための右回り光と
左回り光に悪影響を及ぼすということがなくなるととも
に、受光手段3に出力される光出力の中で、センシング
に無関係な出力バイアスが低減された。
【0078】また、光ファイバカプラ2の開放端の端面
62に角度研磨を施したところ、端面62からの戻り光
が受光手段3に達することによって生じるセンシングに
無関係な出力バイアスが大幅に低減された。
【0079】さらに、光ファイバカプラ5の開放端の端
面63に角度研磨を施したところ、端面63からの戻り
光が光ファイバカプラ5で分岐されてセンシングループ
部11内を伝搬し、光ファイバカプラ5で再び結合し
て、不要な干渉を生じるということがなくなったため、
雑音が大幅に低減され、静止状態での光回転検出装置の
出力変動、すなわち零点ドリフトが大幅に低減されるこ
とが確認された。
【0080】なお、これらの処理は、4つの開放端の全
てに施してもよいし、適当に組合わせて施してもよい。
【0081】(実施例2)次に、本発明の第2実施例に
ついて図1および図3を参照しながら詳細に説明する。
【0082】図3は、本発明の実施例における光ファイ
バの端面付近の光の伝搬の概念を示す図面である。
【0083】図3において、200は光ファイバの軸線
であり、201は光ファイバの端面であり、202はク
ラッドであり、203はコアであり、204は無反射処
理のために塗布した物質層であり、205は無反射処理
物質層204の端面であり、211は光ファイバの中を
伝搬してきた光であり、212は光211が光ファイバ
の端面201を透過した光であり、213は光211が
無反射処理物質の端面205を透過した光であり、21
4は光212が無反射処理物質層の端面205を透過し
た光である。
【0084】この無反射物質層204としては、コア2
03を伝搬してきた光211の実質的に全部が、端面2
01を透過してしまうように、コア203の屈折率とほ
ぼ同じ屈折率を持つ物質であれば、無機物、有機物を問
わずに用いることが可能である。
【0085】次に、本実施例の動作について図3を参照
しながら説明する。図3に示されるように、コア203
中を伝播してきた光211は、端面201で実質的に反
射されることなく無反射処理物質層204内へ透過され
る。
【0086】そして、この透過された光212は、無反
射処理物質層204の端面205で一部は透過され透過
光213となり、他は反射され反射光214となる。
【0087】図3の構成においては、無反射処理物質層
204により、端面201で光211が反射されること
なく無反射処理物質層204側に透過されるため、この
部分における戻り光の発生はない。
【0088】さらに、無反射処理物質層204の端面2
05では、確かに反射光214が発生するが、無反射処
理物質層204の長さLを、この反射光214がコア2
03に入射しないような充分な長さに設定するに設定す
ることにより、光ファイバ内への戻り光の発生を防止で
きる。
【0089】この無反射処理物質層を、図1の光ファイ
バカプラ2の開放端の端面62に施したところ、端面6
2からの戻り光が受光手段3に達することによって生じ
る、センシングに無関係な出力バイアスが大幅に低減さ
れた。
【0090】また、図1の光ファイバカプラ5の開放端
の端面63に無反射処理物質層を施したところ、端面6
3からの戻り光が光ファイバカプラ5で分岐されてセン
シングループ部11内を伝搬し、光ファイバカプラ5で
再び結合して発生する不要な干渉雑音が大幅に低減さ
れ、結果的に零点ドリフトが大幅に低減された。
【0091】さらに、他の端面に本実施例の無反射処理
物質層を形成すると、第1の実施例と同様の効果がえら
れる。
【0092】なお、これらの処理は、4つの開放端の全
てに施してもよいし、適当に組合わせて施してもよい。
【0093】(実施例3)次に、本発明の第3実施例に
ついて図4を参照しながら詳細に説明する。
【0094】本実施例は、第1の実施例と第2の実施例
の双方の端面処理を行なった構成を有する。
【0095】図4は、本発明の実施例における光ファイ
バの端面付近の光の伝搬の概念を示す図面である。
【0096】図4において、300は光ファイバの軸線
であり、301は光ファイバの端面であり、302はク
ラッドであり、303はコアであり、304は無反射処
理物質層であり、305は無反射処理物質層の端面であ
る。
【0097】また、311は光ファイバの中を伝搬して
きた光であり、312は光311が端面301を透過し
た光であり、313は光311が端面301で反射した
光であり、314は光313がコア303とクラッド3
02の境界面を透過した光であり、315は無反射処理
物質層である。
【0098】また、iは光311の端面301に対する
入射角であり、jは光312の端面301に対する出射
角であり、kは光313のコア303とクラッド302
の境界面に対する入射角であり、lは光314のコア3
03とクラッド302の境界面に対する出射角である。
【0099】本実施例では、光ファイバの端面からの戻
り光をできる限り減少させるため、光ファイバジャイロ
内に存在する4つの光ファイバの端面61乃至64につ
いて、端面処理を施した。
【0100】この端面処理のうちの1は、図4で示して
いるように、光311が端面301で反射しても、反射
光313の、コア303とクラッド302の境界面に対
する入射角kが、それらの臨界角をθとすると、(90
度−θ)よりも小さく、全反射せずにクラッドに出射し
てしまうように、光ファイバの端面101を斜めに角度
研磨等により形成するものである。
【0101】さらに、一方の端面処理は、第2の実施例
と同様の無反射処理物質層304を、光ファイバの端面
301側に形成することである。
【0102】この無反射処理物質層304の長さMは、
端面305からの反射光316がコア303に入射しな
いように、第2の実施例と同様に充分な長さに設定され
ている。
【0103】これらの双方の端面処理を、図1における
光源モジュール1内の光ファイバの端面61に施したと
ころ、発光素子から発せられて端面61で反射した光
が、再び発光素子へ戻ることがなくなり、発光素子の発
光状態が安定することが確かめられた。
【0104】また、これらの処理を、端面64に施した
ところ、光ファイバを伝搬してきた光が端面64で反射
して、再びセンシングループ部11まで伝搬し、センシ
ングのための右回り光と左回り光に悪影響を及ぼすとい
うことがなくなるとともに、受光手段3に出力される光
出力の中で、センシングに無関係な出力バイアスが低減
された。
【0105】また、これらの処理を、端面62に施した
ところ、端面62からの戻り光が受光手段3に達するこ
とによって生じるセンシングに無関係な出力バイアスが
大幅に低減された。
【0106】また、光ファイバカプラ5の開放端の端面
63に、これらの処理を施したところ、端面63からの
戻り光が、光ファイバカプラ5で分岐されてセンシング
ループ部11内を伝搬し、光ファイバカプラ5で再び結
合して、不要な干渉を生じるということがなくなったた
め、雑音が大幅に低減され、静止状態での光回転検出装
置の出力変動、すなわち零点ドリフトが大幅に低減され
ることが確認された。
【0107】さらに、光ファイバカプラ2の開放端の端
面62と光ファイバカプラ5の開放端の端面63の双方
に、これらの端面処理を施し、光源モジュール1内の光
ファイバの端面61と受光手段3の中の光ファイバの端
面64に、角度研磨処理を施した光ファイバジャイロを
構成し、受光手段3で電気信号に変換された出力電圧値
を測定したところ、上記の処理を施していない場合と比
べて、電圧バイアス値が約20パーセント減少した。
【0108】さらに零点ドリフトを測定した結果、従来
構成における零点ドリフトが0.05(度/秒)以内で
あったのに対して、上記の端面処理を施したところ、
0.005(度/秒)となり、各端面からの戻り光によ
り発生していた反射雑音成分が、極めて低減されたとい
う実験結果を得た。
【0109】このことから、本実施例の2つの端面処理
を適当に組合わせることにより、反射による戻り光が、
受光手段3に伝搬しないように、十分抑えられているこ
とが判明した。
【0110】なお、これらの端面処理は、一方かあるい
は両方の処理を、少なくとも一箇所の端面に施すことに
より、その効果が現れるわけであり、上で示したパター
ンだけでなく、異なるパターンでこれらの処理を施して
もよい。
【0111】
【発明の効果】以上のように本発明は、光ファイバジャ
イロの中に存在する光ファイバの端面に、角度研磨処理
と無反射処理のいずれかあるいは両方を施すことによ
り、端面反射による戻り光が再び光ファイバの中を伝搬
することがなくなるので、センシングループ部を伝搬す
る光や、出力信号となる干渉信号光に、不要な変動を与
えることがなくなる。
【0112】このため、零点ドリフトが低減され、S/
N比が高い、高精度な光回転検出装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における光回転検出装置の模式
【図2】本発明の第1の実施例で説明された光ファイバ
の端面付近の光の伝搬の概念図
【図3】本発明の第2の実施例で説明された光ファイバ
の端面付近の光の伝搬の概念図
【図4】本発明の第3の実施例で説明された光ファイバ
の端面付近の光の伝搬の概念図
【図5】従来例における光回転検出装置の模式図
【符号の説明】
1 光源モジュール 2 光ファイバカプラ 3 受光手段 4 偏光子 5 光ファイバカプラ 6 光ファイバコイル 7 位相変調器 8 偏光解消手段 9 センシングループ部 11 光源モジュール 12 光ファイバカプラ 13 受光手段 14 偏光子 15 光ファイバカプラ 16 光ファイバコイル 17 位相変調器 18 偏光解消手段 19 センシングループ部 21 光路 22 光路 23 光路 24 光路 25 光路 26 光路 27 光路 28 光路 29 光路 31 端面 32 端面 33 端面 34 端面 51 光路 52 光路 53 光路 54 光路 55 光路 56 光路 57 光路 58 光路 59 光路 61 端面 62 端面 63 端面 64 端面 100 中心軸 101 端面 102 クラッド 103 コア 200 中心軸 201 端面 202 クラッド 203 コア 204 無反射処理物質層 300 中心軸 301 端面 302 クラッド 303 コア 304 無反射処理物質層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坪坂 晋 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内 (72)発明者 本庄谷 義彦 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 根岸 英彦 神奈川県川崎市多摩区東三田3丁目10番1 号 松下技研株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発光素子含む光源モジュールと、前記光
    源モジュールから射出された光を入射して二分岐する第
    1の光ファイバカプラと、前記第1の光ファイバカプラ
    により分岐された光の一方が入射する偏光子と、前記偏
    光子から射出された光を入射して二分岐する第2の光フ
    ァイバカプラと、サニャック効果を生じる光ファイバコ
    イルと位相変調手段とを有して前記第2の光ファイバカ
    プラと結合されるセンシングループ部と、前記センシン
    グループ部から射出して前記第2の光ファイバカプラと
    前記偏光子を経て前記第1の光ファイバカプラで二分岐
    されて光ファイバから出射された光を受光する受光手段
    とを備えた光回転検出装置であって、前記光源モジュー
    ル、第1の光ファイバカプラ、偏光子、第2の光ファイ
    バカプラ、センシングループ部、および受光手段の内
    の、少なくとも1つの内部またはそれらを結合する部位
    に存在する光ファイバのすべての端面の内、少なくとも
    一つに戻り光の発生しない端面処理を施した光回転検出
    装置。
  2. 【請求項2】 光源モジュールの中の発光素子からの光
    が入射され次の光学要素に射出する光ファイバの端面、
    第1の光ファイバカプラの分枝の中でいずれとも結合さ
    れていない光ファイバの端面、第2の光ファイバカプラ
    の分枝の中でいずれとも結合されていない光ファイバの
    端面、および受光手段の中で受光素子に光を出射する光
    ファイバの端面の内の、少なくとも一つの端面を角度形
    成処理することを特徴とする請求項1記載の光回転検出
    装置。
  3. 【請求項3】 光源モジュールの中の発光素子からの光
    が入射され次の光学要素に射出する光ファイバの端面、
    第1の光ファイバカプラの分枝の中でいずれとも結合さ
    れていない光ファイバの端面、第2の光ファイバカプラ
    の分枝の中でいずれとも結合されていない光ファイバの
    端面、および受光手段の中で受光素子に光を出射する光
    ファイバの端面の内の、少なくとも一つの端面を無反射
    処理する請求項1記載の光回転検出装置。
  4. 【請求項4】 光源モジュールの中の発光素子からの光
    が入射され次の光学要素に射出する光ファイバの端面、
    第1の光ファイバカプラの分枝の中でいずれとも結合さ
    れていない光ファイバの端面、第2の光ファイバカプラ
    の分枝の中でいずれとも結合されていない光ファイバの
    端面、および受光手段の中で受光素子に光を出射する光
    ファイバの端面の内の、少なくとも一つの端面につい
    て、角度形成処理および無反射処理の内の少なくとも一
    方を行なう請求項1記載の光回転検出装置。
  5. 【請求項5】 角度形成処理は、光ファイバの端面から
    反射した戻り光が前記光ファイバのコア部とクラッド部
    との境界部で実質的に反射しないように、前記光ファイ
    バの端面に、その光軸に対して角度を与える請求項2ま
    たは4記載の光回転検出装置。
  6. 【請求項6】 角度形成処理は、角度研磨処理である請
    求項2、4または5記載の光回転検出装置。
  7. 【請求項7】 無反射処理は、光ファイバの端面に隣接
    して無反射処理物質層を形成する請求項3または4記載
    の光回転検出装置。
  8. 【請求項8】 無反射処理物質層の厚さは、前記無反射
    処理物質層の光ファイバと反対側の端面からの反射光
    が、前記光ファイバのコア部に入射しないように設定さ
    れている請求項7記載の光回転検出装置。
JP5051898A 1993-03-12 1993-03-12 光回転検出装置 Pending JPH06265362A (ja)

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