JPH0627083B2 - プロパンジオールおよびその製造法 - Google Patents

プロパンジオールおよびその製造法

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JPH0627083B2
JPH0627083B2 JP1302644A JP30264489A JPH0627083B2 JP H0627083 B2 JPH0627083 B2 JP H0627083B2 JP 1302644 A JP1302644 A JP 1302644A JP 30264489 A JP30264489 A JP 30264489A JP H0627083 B2 JPH0627083 B2 JP H0627083B2
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、可塑
剤、化粧品などの合成原料および熱媒、反応溶媒、導体
膜形成用ビヒクル等として、高性能に利用出来、液体で
あるため取扱が容易な2−ペンチル−2−プロピル−
1,3−プロパンジオールおよびその製造法に関する。
(従来技術) 一般にβ−炭素原子に水素原子を有しないグリコール
類、例えばネオペンチルグリコールを原料として合成さ
れたポリエステル樹脂が耐熱性、耐水性、耐アルカリ
性、耐酸性などに優れていることは既に知られている。
特にネオペンチルグリコールのエステル類がアルカリお
よび酸に対して安定で、加水分解され難いのはネオペン
チルグリコールのβ−炭素原子の2個のメチル基が水酸
イオンおよび水素イオンの攻撃を妨害する為と考えられ
ている。また耐熱性においてもβ位の炭素原子に水素原
子を持たない為、熱分解過程に遷移状態としての六員環
を形成することが出来ない為と考えられている。しかし
ながら最近の各種用途における高機能化の要求はさらに
高まっており、より機能性を有する原料ジオールが求め
られている。
2,2−ジアルキル置換−1,3−プロパンジオールと
して、ジアルキル基がジメチルのもの(ネオペンチルグ
リコール、以下NPGと略すときがある)、ジエチルの
もの(2,2−ジエチル−1,3−プロパンジオール、
以下DMPと略すときがある)、エチル、ブチルのもの
(2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、以下DMHと略すときがある)が公知である。また
1〜6の炭素原子のアルキル基のあるジオールとして特
公昭39−1545号公報が公知である。同様な記載に特公昭
41−8769号公報、特開昭47−10223号公報、特公昭51−1
8928号公報、特開昭57−53421号公報がある。
(発明が解決しようとする問題点) 1〜6の炭素原子のアルキル基のあるジオールとして特
公昭39−1545号公報などが公知であるが、詳細な説明
に、最も近い化合物として2,2−ジプロピル−1,3
−プロパンジオール、2−メチル−2−ドデシル−1,
3−プロパンジオール、2,2−ジイソプロピル−1,
3−プロパンジオールの記載がある。しかし2−ペンチ
ル−2−プロピル−1,3−プロパンジオールの詳細な
記載はない。
さらに従来知られている2,2−ジアルキル置換の1,
3−プロパンジオールはすべて室温において固体であ
り、移送、および反応仕込の取扱上の煩雑さばかりでな
く、例えば多塩基酸とのポリエステル合成においてエス
テル交換の際、留出導管内でジオール成分が固化し、閉
塞が起こる等の問題が生じていた。
従来はこうした問題の対策として、配管を外部より強制
加熱するか、エチレングリコール等の凝固防止剤を添加
していたが、配管の加熱は設備費がかかる上、ユーティ
リティーの点でも不利であり、また凝固防止剤の添加は
製品品質の低下を引き起こす要因となっていた。
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、可塑剤、化粧品
などの分野において最近ますます高機能化が求められて
きているが、こうした種々の高機能化に対処出来る原料
ジオールは現在まで知られていない。
本発明は、ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、可塑
剤、化粧品などの分野における、高機能化に対処出来る
原料ジオール、取扱容易なジオールとその製造法を提供
するものである。
(問題点を解決する為の手段) 本発明者らは近年のこうした高機能化の要求に鑑み鋭意
検討した結果、新規ジオールである2−ペンチル−2−
プロピル−1,3−プロパンジオールが種々の用途に原
料として使用した場合に極めて優れた性能を有すること
を見いだした。
本発明は、2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プロ
パンジオール、およびアルカリ金属水酸化物またはアル
カリ土類金属水酸化物の水溶液存在下に2−プロピルヘ
プタナールとホルムアルデヒドもしくはパラホルムアル
デヒドとを反応させる2−ペンチル−2−プロピル−
1,3−プロパンジオールの製造法である。
すなわち本発明のジオールは2位の炭素原子にペンチル
およびプロピル基を有する1,3−プロパンジオールで
あり、ネオペンチルグリコール同様、β位の炭素原子に
水素原子を持たず、またネオペンチルグリコールに比
べ、極めて大きな分岐アルキル基を有している。
本発明のジオールおよび、このものを原料とする化合物
は現在まで知られておらず、本発明の2−ペンチル−2
−プロピル−1,3−プロパンジオールが新規ジオール
であることは注目される。
本発明の製造法は2−プロピルヘプタナールとホルムア
ルデヒドとからメチロール化および交差カニッツアロ反
応を行うことにより2−ペンチル−2−プロピル−1,
3−プロパンジオールを容易に得るものである。
本発明の方法において使用する2−プロピルヘプタナー
ルはバレルアルデヒドを通常のアルドール縮合後部分水
添することにより得られるものである。
本発明の2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プロパ
ンジオールが今日まで知られなかった理由として原料の
バレルアルデヒドの入手の非容易性が挙げられる。すな
わち現在の石油化学はエチレン、プロピレンを基礎に発
展してきており、オキソ法により製造されるアルデヒド
類はブチルアルデヒドまでであり、ブテンのオキソ反応
によるバレルアルデヒドの製造は未だ、コマーシャルレ
ベルでは製造されていない。一方、昨今のファインケミ
カル化の流れは新しいシーズを求めており、ブテン−1
の誘導体、例えばバレルアルデヒド、さらには、その誘
導体の開発は今後とも広く多くの分野から求められる物
である。
本発明の方法において使用するホルムアルデヒドとして
工業的に入手可能な5〜50wt%ホルムアルデヒド水
溶液をそのまま使用することもできるが、70〜95w
t%のパラホルムアルデヒドを使用するのが、目的生成
物である2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プロパ
ンジオールの溶解損失と、廃水処理量を減らす上から有
利である。使用するホルムアルデヒドは普通一般には1
モルの2−プロピルヘプタナールに対して理論量ないし
過剰量で使用される。即ち、2.0〜4.0モル特に
2.1〜3.0モルの使用量が好ましい。
触媒として使用するアルカリ金属水酸化物またはアルカ
リ土類金属水酸化物は水溶液として使用し、濃度は1%
から飽和溶液までどの様な濃度でも構わないが、ホルム
アルデヒドと同様に、目的生成物である2−ペンチル−
2−プロピル−1,3−プロパンジオールの溶損失と廃
水処理量を減らす上から高濃度の方が有利であり、加熱
して溶解度を上げてより高濃度で使用することも可能で
ある。使用するアルカリ金属水酸化物またはアルカリ土
類金属水酸化物は普通一般には1モルの2−プロピルヘ
プタナールに対して理論量ないし過剰量で使用される。
即ち、1.0〜1.5モル特に1.1〜1.2モルの使
用量が好ましい。アルカリ金属水酸化物またはアルカリ
土類金属水酸化物の具体例としては、水酸化リチウム、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウ
ム、水酸化バリウムなどを挙げることができるが、反応
成績、および価格を考慮すると水酸化ナトリウムが特に
好ましい。反応温度としては、約5〜100℃の範囲、
特に好ましくは30〜90℃の範囲が選ばれる。
2−プロピルヘプタナールとホルムアルデヒドとからメ
チロール化および交差カニッツアロ反応を具体的に実施
する方法としては、イ)2−プロピルヘプタナール、ホ
ルムアルデヒドおよびアルカリ水溶液を同時に滴下しな
がら反応させる方法、ロ)2−プロピルヘプタナールと
アルカリ水溶液の混合液を撹拌しているところへホルム
アルデヒドを添加しながら反応させる方法、ハ)2−プ
ロピルヘプタナールとホルムアルデヒドの混合液を撹拌
しているところへアルカリ水溶液を添加させながら反応
させる方法、の3通りが考えられるが、本発明者らの検
討によればハ)の方法が収率上、また装置の経済性、あ
るいは操作性のうえから、最も好ましいことが判った。
カニッツアロ反応終了後、蟻酸塩が多量に含まれている
水層を除去し、有機層はアルカリ分を除去する為に水洗
を行う。水洗は水洗水のpHが7〜7.5となるまで行
うことが好ましい。pHが7.5以上であると蒸留時に
分解が起こり副生物の生成が顕著となり収率の低下とな
る。
水洗を終了した反応液は、単蒸留、必要ならば充填塔あ
るいは棚段塔を利用して精留を行ってもよい。
(実施例) 以下実施例、比較例を挙げさらに詳細に本発明を説明す
る。
実施例 1 温度計、冷却管、滴下ロートを備えた2L4つ口フラス
コに2−プロピルヘプタナール624.0gとパラホル
ムアルデヒド(92±1%)300.0gを仕込み窒素
シール下、撹拌しながら滴下ロートより、48%−Na
OH水溶液26.6gを5分かけて滴下した。反応液の
温度は55℃まで上昇した。その後55℃で2時間撹
拌、熟成した。その後昇温し反応液が65℃になってか
ら48%−NaOH水溶液356.0gを65分かけて
滴下した。滴下時の反応温度は75℃以下を維持した。
反応終了後、油水分離を行い、有機層を200ccの水
で3回水洗した。その後有機層を減圧下に蒸留し、水、
低沸分を除去後、釜温175℃、3mmHg、135〜
145℃の主留分を得た。
このものはNMR、IR、GC−MS等の機器分析によ
り構造を確認した。その他、特性値を併せて測定結果を
第1表に示す。
実施例 2 アジピン酸146.0g、実施例1で得られた2−ペン
チル−2−プロピル−1,3−プロパンジオール23
3.0g、エステル化触媒として三酸化アンチモン0.
15gを温度計、窒素導入管、撹拌機、分水器、および
還流冷却器を付した内容積1Lのフラスコに仕込み、窒
素気流中、195〜220℃で6時間のエステル化を行
った。反応中は生成水を留出させ、6時間の反応により
35.7gの生成水を留出させた。ついで同温度におい
て、反応系を減圧下に系内の過剰ジオールを22.9g
留出させ、数平均分子量2000のポリエステルポリオ
ール285gを得た。反応中、固体の析出による管内の
閉塞は一切起こらなかった。
次に、反応液を室温まで冷却したのち、シクロヘキサノ
ン480g、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート35gを添加し、80℃で2時間反応させ、固形分
40%、粘度9400cps(25℃)、数平均分子量
25000のウレタン樹脂組成物を得た。
比較例 1 アジピン酸146.0g、ネオペンチルグリコール12
9.0g、エステル化触媒として三酸化アンチモン0.
15gを用い実施例3と同様の方法により、数平均分子
量2000ポリエステルポリオール225gを得た。減
圧反応中にネオペンチルグリコールが冷却管内に大量に
析出したため、冷却水を止め、強制加熱を施し溶解させ
た。
次に、反応液を室温まで冷却したのち、シクロヘキサノ
ン400g、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート35gを添加し、80℃で2時間反応させ、固形分
40%、数平均分子量21000のウレタン樹脂組成物
を得た。
比較例 2 アジピン酸146.0g、2−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオール198.0g、エステル化触
媒として三酸化アンチモン0.15gを用い実施例3と
同様の方法により、数平均分子量2000のポリエステ
ルポリオール285gを得た。反応中該ジオールが冷却
管内に析出し管内を閉塞したので、冷却水を停止し60
℃の温水を通し溶解させた。
次に、反応液を室温まで冷却したのち、シクロヘキサノ
ン400g、4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート35gを添加し、80℃で2時間反応させ、固形分
40%、数平均分子量25000のウレタン樹脂組成物
を得た。
試験例 1 実施例2および比較例1,比較例2に示したウレタン樹
脂組成物を厚さ0.8mm、300mm×50mmの冷
延鋼板上にスプレーガンで塗布し、室温で丸一日間、塗
装面を乾燥した後、さらに100℃の熱乾燥器中で2時
間乾燥を行った。完全乾燥時の塗膜厚さを0.4mmに
した。
得られた試験片の評価は以下に示す方法により行った。
損失係数(η) 得られた試験片(短冊型)の二端を固定して、試験片に
500Hzの振動を与え、その共振性能から損失係数を
求める事で制振性能を評価した。
耐水性 試験片を流水中(室温)に2週間浸漬した時、浸漬前と
比較して塗膜の状態に全く変化が認められなかったもの
を〇印、一部変化しているものを△印、著しく変化して
いるものを×印で示した。
耐熱性 試験片を200℃の温度下に垂直状態にして2時間静置
した時、加温前と比較して塗膜の状態に全く変化が認め
られなかったものを〇印、一部変化しているものを△
印、著しく変化しているものを×印で示した。
耐候性 試験片をサンシャインウエザロメーター中に1200時
間保持し、ブランクと比較して塗膜の状態に全く変化が
認められなかったものを〇印、一部変化しているものを
△印、著しく変化しているものを×印で示した。
耐衝撃性 試験片を水平に置き、所定の高さから先端が1/2イン
チ球面で500gの撃芯を落下させ著しい変化が認めら
れない時の高さを求めた。
以上の試験結果を第2表に示す。
実施例3 アジピン酸205.5g、2−ペンチル−2−プロピル
−1,3−プロパンジオール284.0g、2−エチル
ヘキサノール83.2gを温度計、窒素導入管、撹拌
機、分水器、およぢ還流冷却器を付した内容積1Lのフ
ラスコに仕込み窒素気流中で撹拌しながら加熱を行い、
反応液の温度が140℃になった時点で、触媒として、
テトライソプロピルチタネートを0.1g添加し、分水
器により生成水を連続的に系外に除去しながら反応液の
酸価がおよそ20mgKOH/gになるまで温度200
℃にコントロールし反応させた。反応時間は2.5時間
であった。ついでこの反応系を2〜3mmHgの減圧
下、220℃にて2.5時間エステル交換反応を行わせ
て所定のポリエステル可塑剤を得た。エステル交換反応
時固体の析出は一切認められなかった。
比較例3 アジピン酸314.5g、ネオペンチルグリコール26
7.4g、2−エチルヘキサノール108.6gを温度
計、窒素導入管、撹拌機、分水器、および還流冷却器を
付した内容積1Lのフラスコに仕込み、窒素気流中で撹
拌しながら加熱を行い、反応液の温度が140℃になっ
た時点で、触媒として、テトライソプロピルチタネート
を0.1g添加し、分水器により生成水を連続的に系外
に除去しながら反応液の酸価がおよそ20mgKOH/
gになるまで温度200℃にコントロールし反応させ
た。反応間は2.5時間であった。ついでこの反応系を
2〜3mmHgの減圧下、220℃にて2.5時間エス
テル交換反応を行わせて所定のポリエステル可塑剤を得
た。エステル交換反応時ネオペンチルグリコールの析出
が著しく冷却管内で閉塞が起きたため冷却水を止め、強
制加熱により該ジオールを溶解させた。
比較例4 アジピン酸205.5g、2−ブチル−2−エチル−
1,3−プロパンジオール241.5g、2−エチルヘ
キサノール83.2gを温度計、窒素導入管、撹拌機、
分水器、および還流冷却器を付した内容積1Lのフラス
コに仕込、窒素気流中で撹拌しながら加熱を行い、反応
液の温度が140℃になった時点で、触媒として、テト
ライソプロピルチタネートを0.1g添加し、分水器に
より生成水を連続的に系外に除去しながら反応液の酸価
がおよそ20mgKOH/gになるまで温度200℃に
コントロールし反応させた。反応時間は2.5時間であ
った。ついでこの反応系を2〜3mmHgの減圧下、2
20℃にて2.5時間エステル交換反応を行わせて所定
のポリエステル可塑剤を得た。エステル交換反応時2−
ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールの析出
が著しく冷却管内で閉塞が起きたため冷却水を止め、6
0℃の温水を通し該ジオールを溶解させた。
試験例2 実施例3で示した本発明の2−ペンチル−2−プロピル
−1,3−プロパンジオールを原料としたポリエステル
可塑剤および比較例3、比較例4のポリエステル可塑剤
の諸特性をまとめて第3表に示した。また耐水性、相溶
性(ブリード性)および移行性を調べる為、ポリ塩化ビ
ニル樹脂(ニポリットSM重合度1300のホモポリマ
ー)100重量部に実施例3で合成したポリエステル可
塑剤90重量部、安定剤として二塩基性硫酸鉛4重量
部、ステアリン酸鉛1重量部をヘンセルミキサーで混合
し、ロール温度160℃の8インチロールで7分間混練
りした。得られたシートを170℃のプレス成型機にか
け圧150Kg/cm加圧3分、冷却3分の条件下に
プレス成型し、得られたプレスシートより所定の試験片
を作成し各種試験に供試した。なお前記耐水性、ブリー
ド性、移行性の試験の他に引っ張り試験、熱安定性、硬
度等の一般的性能についても測定した。また比較として
比較例3、比較例4で合成したポリエステル可塑剤のほ
かに市販のアジペート系ポリエステル可塑剤2種類を選
び同様の各種試験を実施した。各種試験は次の方法によ
り実施した。
耐水性試験 試験片(JIS K7113の2号形試験片)をあらか
じめ90℃以上に熱しておいた熱湯の入ったステンレス
容器に浸漬し、密閉する。これを100℃のオーブン中
に入れ、48時間放置後、取り出し、試験片表面のベタ
つきを拭き取った後100℃のオーブン中で2時間乾燥
する。乾燥後該試験片の重量を測定し、試験前の該試験
片の重量との重量変化率を求める。
ブリード性試験 長さ60mm、幅30mm、厚し1mmの試験片を温度
70℃、相対湿度80%の定温定湿の状態におき、経時
的に該試験片の表面状態を観察しブリードの有無、程度
を判定する。
移行性試験 長さ50mm、幅50mm、厚み1mmの試験片をAB
S樹脂板またはAS樹脂板にはさみ、1Kgの加重をか
け、温度70℃で168時間放置後試験片の試験前後の
重量変化から移行性を算出する。
またアクリル塗装板への移行については、試験片をアク
リル塗装板にはさみ、加重1Kg、温度70℃で相対湿
度80%、240時間放置し試験片の試験前後の重量変
化から移行性を算出する。
熱安定性試験 長さ30mm、幅25mm、厚み1mmの試験片を、1
80℃のギヤーオーブンに入れ、10分毎に試験片の着
色状態を観察し比較する。
引っ張り試験 JIS K6723に準拠した。
硬度 JISK6301(スプリング式硬さ試験A型による)
に準拠した。
これらの結果をまとめて第4表に示した。
以上の結果から本発明の2−ペンチル−2−プロピル−
1,3−プロパンジオールをウレタン塗料などの原料と
して使用した場合、例えばネオペンチルグリコールを原
料とした物を比較し、極めて優れた耐水性、耐熱性、耐
候性、耐衝撃性、制振性などの性能を有していることが
認められた。同様にポリエステル可塑剤の原料として用
いた場合、市販のポリエステル可塑剤またはネオペンチ
ルグリコールを原料としたものと比較して優れた耐水
性、相溶性、非移行性が認められた。また比較例に示し
た2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオール
と比べて大幅な性能の向上が認められた。
(発明の効果) 本発明の2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プロパ
ンジオールは、室温に於て、液状であった。現在知られ
ている種々の2,2−ジアルキル置換の1,3−プロパ
ンジオールはネオペンチルグリコールをはじめとして、
すべて室温で固体であることから考えて、このことは特
筆すべき性質である。反応に用いる原料が、室温におい
て、固体であるか、液体であるかの違いは、原料移送の
場合はもちろん、反応器への仕込の容易さなどから操作
上、格段の違いをもたらすことは自明である。
本発明の2−ペンチル−2−プロピル1,3−プロパン
ジオールは、室温で液体であることから、ポリエステル
ポリオールや、ポリエステル可塑剤などを製造する際、
減圧下に過剰のグリコールを抜き出す場合、管内閉塞を
起さないため、特別の高価な加熱保温設備は備える必要
はない。
さらに本発明の2−ペンチル−2−プロピル−1,3−
プロパンジオールは、室温で液状であるゆえにこの他、
熱媒、反応溶媒、導体膜形成用ビヒクルなどさまざまな
用途に使用できる。
当然のことながら本発明の2−ペンチル−2−プロピル
−1,3−プロパンジオールはネオペンチルグリコール
と同様、末端に反応性の極めて高いアルコール性一級水
酸基を有していることから、種々の合成反応の用途に使
用することができ、例えばアジピン酸等の二塩基酸とポ
リエステルポリオールとした後、フェニルメタンジイソ
シアネート等のジイソシアネートとウレタン化させ塗膜
物性を評価したところ、ネオペンチルグリコールに比較
し、優れた耐水性、耐熱性、耐候性、耐衝撃性、制振性
などの性能を有することが判明した。
また例えば本発明の2−ペンチル−2−プロピル−1,
3−プロパンジオールをポリエステル可塑剤にした場
合、耐水性、相溶性、非移行性において特に優れた性能
が見い出された。また2−ブチル−2−エチル−1,3
−プロパンジオールと比べても大幅な性能の向上が認め
られた。
このように本発明の2−ペンチル−2−プロピル−1,
3−プロパンジオールは、室温で液状であるという利点
を生かし、取扱が容易で、熱媒、反応溶媒、導体膜形成
用ビヒクルに、また最近ますます高機能化が求められて
きているポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、可塑
剤、化粧品などの原料ジオールとして有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−65808(JP,A) 特開 昭57−53421(JP,A) 特開 昭56−30932(JP,A) 特開 昭48−64008(JP,A) 特公 昭41−8769(JP,B1) 特公 昭48−43085(JP,B1)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プ
    ロパンジオール
  2. 【請求項2】アルカリ金属水酸化物またはアルカリ土類
    金属水酸化物の水溶液存在下に2−プロピルヘプタナー
    ルとホルムアルデヒドもしくはパラホルムアルデヒドと
    を反応させる2−ペンチル−2−プロピル−1,3−プ
    ロパンジオールの製造法。
JP1302644A 1989-11-21 1989-11-21 プロパンジオールおよびその製造法 Expired - Lifetime JPH0627083B2 (ja)

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