JPH0627124B2 - 微小樹脂粒子およびその製法 - Google Patents

微小樹脂粒子およびその製法

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JPH0627124B2
JPH0627124B2 JP59110496A JP11049684A JPH0627124B2 JP H0627124 B2 JPH0627124 B2 JP H0627124B2 JP 59110496 A JP59110496 A JP 59110496A JP 11049684 A JP11049684 A JP 11049684A JP H0627124 B2 JPH0627124 B2 JP H0627124B2
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輝昭 桑島
和典 神田
敬三 石井
慎一 石倉
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は微小樹脂粒子とその製法および用途、特にそれ
自体液体分散媒に対して良好な分散性を示す微小樹脂粒
子、その製造方法ならびに前記特性を利用した被覆用組
成物に関する。
1種またはそれ以上の重合性モノマーを水中で乳化重合
して得られる高分子エマルジョンは、合成ラテックスと
も呼ばれ、エマルジョンの形で水性塗料や接着剤として
広く使用されている。エマルジョンの安定性は乳化剤お
よび保護コロイドの使用量にも依存し、その使用量に正
比例して安定性が増大する。一般に使用される乳化剤
は、陰イオン、または非イオン性の界面活性剤であり、
保護コロイドはCMC、PVA、ヒドロキシエチルセル
ロース等の水溶性ポリマーである。従って、これら乳化
剤および保護コロイドの存在は、合成ラテックス塗料に
とって必須ではあるが、乾燥した塗膜にとっては不純物
であり、その多量の存在は塗膜の性能、特に耐水性、耐
候性に悪影響を及ぼすことになる。従って乳化剤重合の
際に乳化剤または保護コロイドとしてエマルジョンの安
定化に役立つ一方、塗膜に残存してもその性能を低下さ
せることのない乳化剤または保護コロイドの開発が望ま
れている。
本発明者らは上記のごとき要請に答え得る乳化剤または
保護コロイドを求めて種々研究を重ねた結果、重合性モ
ノマーの重合に際して分子の実質上両末端に両性イオン
性基を有する化合物を分散剤として使用するときは、極
めて微小な粒子径の樹脂粒子が生成する反面、該微小樹
脂粒子が液体媒体、特に水性媒体に対し満足すべき安定
性を持って分散せしめられる事実を見出だした。従来、
乳化重合法によって得られる樹脂粒子径は精々0.2μ
(2000Å)前後であるのに対し、上記のごとき特定
の分散剤を使用して得られる樹脂粒子の粒子径は100
〜1000Åであるから、超微粒子と言っても過言では
ない。他方、このような超微粒子を安定な分散状態に維
持するためには可成り多量の乳化剤を必要とする筈であ
るが、上記特定の分散剤を使用する限り、比較的少量で
も安定な分散状態を維持することが出来る。また、通常
の乳化剤はこれを大量に使用した場合、前記のごとく塗
膜性能を劣化せしめることになるが、上記特定の分散剤
を使用すれば仮に比較的多量であっても塗膜性能の劣化
は認められない。むしろ樹脂粒子が超微小であるが故
に、その塗膜性能は従来のエマルジョン樹脂に比し、明
らかに優れている。
本発明は上記のごとき発見に基づいて完成されたもので
あって、その要旨は、 (1)(A)重合可能なエチレン性不飽和基を少なくとも1個
有するモノマーの1種またはそれ以上から成るポリマー
と、(B)分子の実質上両末端に両性イオン性基を有する
分散剤とを含有して成る、数平均粒子径(n)100
〜1000Å、粒子径分布(w/n)1.0〜3.0であっ
て、液体媒体に対する分散性が良好な微小樹脂粒子、 (2)重合開始剤の存在下、分子の実質上両末端に両性イ
オン性基を有する分散剤を含有する液体媒体中におい
て、重合可能なエチレン性不飽和基を少なくとも1個有
するモノマーの1種またはそれ以上を重合させて、数平
均粒子径(n)100〜1000Å、粒子径分布(w
/n)1.0〜3.0を有する樹脂粒子の分散体を得、必要
に応じて該分散体から液体媒体を除去して微小樹脂粒子
を得ることを特徴とする、微小樹脂粒子の製造法、 (3)(A)重合可能なエチレン性不飽和基を少なくとも1個
有するモノマーの1種またはそれ以上から成るポリマー
と、(B)分子の実質上両末端に両性イオン性基を有する
分散剤とを含有して成る、数平均粒子径(n)100
〜1000Å、粒子径分布(w/n)1.0〜3.0である
微小樹脂粒子を液体媒体に分散させてなる被覆用組成物
に存する。
本発明の微小樹脂粒子は、重合開始剤の存在下、分子の
実質上両末端に両性イオン性基を有する分散剤を含有す
る液体媒体中において、重合可能なエチレン性不飽和基
を少なくとも1個有するモノマーの1種またはそれ以上
を重合させることにより、製造することが出来る。
上記製造法における特徴は、分散剤として分子の実質上
両末端に両性イオン性基を有する化合物を使用する点に
ある。両性イオン性基が分子中に存在してもその位置が
実質的に分子の末端でなかったり、末端であっても一方
にしか存在しない場合には、生成した樹脂粒子は充分に
微小とはならず、また満足すべき分散安定性を有しな
い。
両性イオン性基の種類について格別の制限はなく、次式
で示されるものがその典型例である: (式中、RおよびRはそれぞれ同一もしくは異なっ
て、−O−および/または−COO−を含むこともある
炭素数20を越えないアルキル基またはシクロアルキル
基、もしくはRおよびRは両者合してそれらが結合
する窒素原子と共に含窒素ヘテロ環を表わし、Rは置
換されていることもある炭素数8を越えないアルキレン
基を表わし、YはCO 、SO またはPO
表わす。) (式中、Rは−O−および/または−COO−を含む
こともある炭素数20を越えないアルキル基またはシク
ロアルキル基を表わし、Rは置換されていることもあ
る炭素数8を越えないアルキレン基を表わし、ZはCO
、SO またはPO を表わす。)。
このような両性イオン性基が分子鎖の両末端に存在する
化合物が本発明における分散剤として使用されるのであ
るが、それら両性イオン性基によってはさまれた中間部
分の分子鎖は非イオン性のものであることが好ましく、
通常親油性もしくは疎水性と考えられている分子鎖、た
とえばアルキレン鎖、ポリエーテル鎖などであって良
い。従って分散剤の具体例としては、次のような化合物
を挙げることが出来る: など。
重合可能なエチレン性不飽和基を少なくとも1個有する
モノマーとしては、次のものを例示することが出来る: (a)ヒドロキシル基含有単量体(たとえば、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレ
ート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキ
シプロピルメタクリレート、ヒドロキシブチルアクリレ
ート、ヒドロキシブチルメタクリレート、アリルアルコ
ール、メタアリルアルコールなど)、 (b)カルボキシル基含有単量体(たとえば、アクリル
酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸、これらの誘導体など)、 (c)グリシジル基含有単量体(たとえば、グリシジルア
クリレート、グリシジルメタクリレートなど)、 (d)アルキルアクリレートもしくはメタクリレート(た
とえば、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、
エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレートなど)、 (e)含窒素アルキルアクリレートもしくはメタクリレー
ト(たとえば、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレー
ト、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートな
ど)、 (f)重合性アミド(たとえば、アクリル酸アミド、メタ
クリル酸アミド、n−ブトキシメチルアクリルアミドな
ど)、 (g)重合性ニトリル(たとえば、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなど)、 (h)重合性芳香族化合物(たとえば、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン、t−ブチルスチレンな
ど)、 (i)α−オレフィン化合物(たとえば、エチレン、プロ
ピレンなど)、 (j)ビニル化合物(たとえば、酢酸ビニル、プロピオン
酸ビニルなど)、 (k)ジエン化合物(たとえば、ブタジエン、イソプレン
など)など。
その他、以下に例示する多官能性単量体も使用すること
が出来る: エチレングリコールジアクリレート、エチレングリコー
ルジメタクリレート、トリエチレングリコールジメタク
リレート、テトラエチレングリコールジメタクリレー
ト、1,3−ブチレンジメタクリレート、1,3−ブチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リアクリレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、1,4−ブタンジオールアクリレート、ネオペン
チルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ペンタエリスリトー
ルジメタクリレート、ペンタエリスリトールトリメタク
リレート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレー
ト、グリセロールジメタクリレート、グリセロールジア
クリレート、グリセロールアクリロキシメタクリレー
ト、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジアクリレ
ート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタントリアク
リレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタンジメ
タクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルエタン
メタクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチルプロ
パンジアクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシメチル
プロパントリアクリレート、1,1,1−トリスヒドロキシ
メチルプロパンジメタクリレート、1,1,1−トリスヒド
ロキシメチルプロパントリメタクリレート、トリアリル
シアヌレート、トリアリルトリメリテート、ジアリルテ
レフタレート、ジアリルフタレートおよびジビニルベン
ゼンなど。
重合開始剤としては、通常のものが使用でき、たとえば
過酸化ベンゾイル、t−ブチルペルオキシド、クメンハ
イドロペルオキシドなどの有機過酸化物、アゾビスシア
ノ吉草酸、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビス−
(2,4−ジメチル)バレロニトリル、アゾビス−(2−
アミジノブロパン)ハイドロクロライドなどの有機アゾ
化合物、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、過硫酸
ナトリウム、過酸化水素などの無機水溶性ラジカル開始
剤、これらの無機水溶性ラジカル開始剤とピロ亜硫酸ナ
トリウム、亜硫酸水素ナトリウム、2価の鉄イオンなど
の組み合わせで得られるレドックス系開始剤などが挙げ
られ、これらの1種もしくは2種以上の混合物を使用に
供する。
液体媒体としては水性媒体が普通であるが、必ずしもこ
れに限定されるものではなく、油性媒体であってもよ
い。水性媒体は水だけから構成されても良いが、これに
メタノール、エタノール、メチルセロソルブ、エチルセ
ロソルブなどの親水性溶剤が混入されていても良い。
重合は前記のごとき重合開始剤の存在下、前記のごとき
分散剤を含む液体媒体、特に水性媒体中に重合性モノマ
ーを滴下して行なうのが好ましい。
重合開始剤の使用量は、重合性モノマーの重量に対して
通常0.05〜5%(重量)、好ましくは0.1〜3%の範囲
で選定されてよい。分散剤は重合性モノマーの重量に対
して通常0.1〜10%(重量)、好ましくは0.3〜8%、
特に好ましくは0.5〜6%使用する。
液体媒体は生成した樹脂粒子(固形分)が2〜65%
(重量)、特に20〜60%となるような量で用いるの
が好ましい。液体媒体が水性媒体である場合、分散剤の
種類によってはその溶解性を高めるため、適量の塩基を
配合しても良い。塩基としては水酸化アルカリ、アンモ
ニア、有機アミンが使用しうるが、揮散して塗膜に無機
イオンが残存しないアンモニアまたは有機アミンが好ま
しい。さらに必要に応じて通常の連鎖移動剤(たとえば
ラウリルメルカプタンなどのメルカプタン類)を適量使
用してもよい。
その他の重合の操作および条件は、常套の乳化重合方法
に従って行なわれれば良い。
上記重合反応の結果、重合反応成績体である微小樹脂粒
子が安定に分散した分散体が得られる。該微小樹脂粒子
は、重合反応に使用した重合性モノマーが重合して出来
たポリマーと、該ポリマーを包囲する分散剤とから構成
されており、通常、数平均粒子径(n)100〜10
00Å、粒子径分布(w/n)1.0〜3.0である。
上記数平均粒子径および粒子径分布は、電子顕微鏡でN
個のサンプルの粒子径Dを測定し、下記の式で求めた値
である(粒子径Diの個数をNiとし、N数は約300個で
算出する)。
上記分散体はそのままで以下に述べるような用途に供す
ることも出来るが、運搬や貯蔵に便ならしめるため液体
媒体を除去し、微小樹脂粒子を単離してもよい。たとえ
ば、前記分散体を噴霧乾燥したり、凍結乾燥すればそれ
自体液体媒体に対する分散性の良好な微小樹脂粒子が得
られる。
上記微小樹脂粒子の液体媒体に対する分散体はそれ自体
もしくは常套の樹脂成分または被膜形成成分ないしは添
加剤を配合して被覆用組成物として使用することが出来
る。特に水性媒体に対する分散体は水性塗料、たとえば
焼付型上塗塗料として有用である。
本発明の微小樹脂粒子は、その粒子径が極めて小さく、
しかも各種液体媒体に対し分散性が良好であって、高濃
度かつ高安定性の分散体を与えることが出来る。この特
性に鑑み、該分散体は塗装作業性に優れ、塗膜外観およ
び塗膜物性の良好な塗膜を与えるものである。
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
ただし、部および%とあるのは特記しない限り重量部お
よび重量%を表わす。
参考例1 攪拌器、冷却管および温度制御装置を備えた2のフラ
スコへタウリンのナトリウム塩225部、エチレングリ
コール100部およびエチレングリコールモノエチルエ
ーテル200部を仕込み、攪拌しながら温度を120℃
に上げる。内容物が均一な溶解状態になった後、デナコ
ールEx931(長瀬産業(株)製ポリプロピレンオキ
シドジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、エポキシ当
量384)384部とエチレングリコールモノエチルエ
ーテル400部からなる溶液を2時間で滴下する。滴下
後、20時間攪拌と加熱を継続して反応を終了する。反
応液を塩酸酸性とし、得られた溶液を減圧下濃縮乾燥
し、メチルセロソルブによる再沈澱法により精製し、減
圧下で再濃縮し、液状残留物1020部を得た。固形分
99%。
この固形分のKOH滴下による酸価は110で、蛍光X
線分析による硫黄含量は6.3%であった。この固形分は
実質的にその分子両末端に両性イオン性基を有する物質
である。得られる化合物は以下の式を示す: 参考例2 参考例1と同じ装置と同じ操作を採用し、デナコールE
x931に代えてエピコート1001(シエルケミカル
社製ビスフェノールAジグリシジルエーテル型エポキシ
樹脂、エポキシ当量470)470部を反応させた。こ
の結果、液状残留物1212部を得た。固形分98%。
この固形分のKOH滴下による酸価は94で、蛍光X線
分析による硫黄含量は5.3%であった。この固形分は実
質的にその分子両末端に両性イオン性基を有する物質で
ある。得られた化合物は以下の式を有する: 参考例3 攪拌器、冷却管および温度制御装置を備えた1のフラ
スコへ1,12−ジブロモドデカン53.2部、ニコチン
酸40部およびジメチルホルムアミド400部を仕込
み、90〜100℃で20時間反応させた。反応後、ジ
メチルホルムアミドを減圧下で除き、アセトンを加えて
結晶化させ(収量42部)、アセトン/エタノールから
再結晶して1,12−ドデカンビス(3−カルボキシ−1
−ビリジニウム)ジブロミドを得た。m.p.219〜22
0℃。元素分析の結果、窒素含有量は6.74%であった。
このジブロミド30部をメタノール100部に溶かし、
イオン交換樹脂(アンバーライトIRA−4000H
型)で処理し、濃縮、アセトンから再結晶して最終精製
物を得た。この物質は実質的にその分子両末端にピリジ
ンカルボン酸型の両性イオン性基を有するものである。
得られた化合物は以下の式を有する: 参考例4 参考例3と同じ装置を使用して1,12−ジブロモドデカ
ン100部とチオ尿素48部から1,12−ドデカンジチ
オールを製造した。収量80部。この粗ジチオール80
部を20%水酸化ナトリウム水溶液200部に加えてし
ばらく攪拌し、ヨウ化メチル100部、ベンゼン200
部およびヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド
2部を加え、激しく攪拌しながら6時間還流した。反応
後、ベンゼン層を分取し、中性になるまで水洗した後、
硫酸ナトリウムで乾燥した。ベンゼンを留去し、1,12
−ビス(メチルチオ)ドデカン70.8部を得た。これを精
留し、b.p.180〜180.5℃/2mmHgの留分を集めた。
元素分析の結果、硫黄含有量は24.56%であった。
このメチルチオ体30部とモノブロモ酢酸29部を室温
で攪拌しながら3時間反応させ、生成した白色粉末をエ
ーテルでよく洗浄して1,12−ドデカンビス(5−カル
ボキシメチル−5−メチルスルホニウム)ジブロミド4
4.1部を得た。アセトン/メタノールから数回再結晶を
行なって精製した。m.p.129〜130℃。元素分析の
結果、硫黄含有量は11.91%であった。精製したスルホ
ニウム塩30部をメタノール100部に溶かし、これを
イオン交換樹脂で処理し、濃縮、再結晶して最終精製物
を得た。
実施例1 攪拌器、冷却管および温度制御装置を備えた1の反応
容器に脱イオン水420部、参考例1で得た物質15部
およびジメチルアミノエタノール2.6部を仕込み、攪拌
しながら80℃まで昇温させた。内容物が溶解した後、
攪拌しながら温度を80℃に保持し、これにアゾビスシ
アノ吉草酸4.8部、ジメチルアミノエタノール4.56部お
よび脱イオン水48部からなる水溶液を仕込み、次いで
スチレン81部、メチルメタクリレート81部、n−ブ
チルアクリレート108部および2−ヒドロキシエチル
アクリレート30部よりなる混合液を50分を要して滴
下した。滴下後、さらに同温度でアゾビスシアノ吉草酸
1.2部、ジメチルアミノエタノール1.14部および脱イオ
ン水12部からなる水溶液を添加し、60分間攪拌して
固形分39%、pH7.0、粒子径600Å、粒子径分布1.1
のエマルジョンを得た。このエマルジョンはブツがな
く、機械的安定性も良好であり、室温に3ケ月放置して
も凝集物や沈澱を生じることもなく安定であった。な
お、機械的安定性はエマルジョンの1滴を親指と人差し
指の間で5回こすり合わせたとき融着が起こらないもの
を良好とした。
実施例2 重合性単量体の混合物をスチレン36部、メチルメタク
リレート81部、n−ブチルアクリレート108部、2
−ヒドロキシエチルアクリレート30部およびエチレン
グリコールジメタクリレート45部から調製する以外は
実施例1と同様の操作および条件に従ってエマルジョン
を製造した。得られたエマルジョンは固形分40%、pH
7.1、粒子径580Å、粒子径分布1.12であった。
実施例1と同様ブツがなく、機械的安定性および貯蔵安
定性も良好であった。
実施例3〜10 第1表に示す割合で分散剤(分子の両末端に両性イオン
性基を有する化合物)、脱イオン水、ジメチルアミノエ
タノールおよび重合性単量体混合液を用いる以外は実施
例1と同様の操作および条件に従ってエマルジョンを製
造した。得られたエマルジョンの性状を第1表に示す。
証:DMEA…ジメチルエタノールアミン、ST…スチ
レン、MMA…メチルメタクリレート、n-BA…n-ブチ
ルアクリレート、MA…メタクリル酸、2−HEA…2
−ヒドロキシエチルアクリレート、EGDM…エチレン
グリコールジメタクリレート、AA…アクリル酸。
参考例5 攪拌器、冷却管および温度制御装置を備えた1の反応
容器にエチレングリコールモノブチルエーテル76部を
仕込み、スチレン45部、メチルメタクリレート63
部、2−ヒドロキシエチルメタクリレート48部、n−
ブチルアクリレート117部、メタクリル酸27部、ラ
ウリルメルカプタン3部およびアゾビスイソブチロニト
リル3部の割合からなる重合性モノマー混合液61部を
添加し、攪拌下温度を120℃に調整した。上記重合性
モノマー混合液245部を3時間で滴下した後、1時間
攪拌を継続した。さらにジメチルエタノールアミン28
部と脱イオン水200部を添加して固形分50%、樹脂
の数平均分子量6000の水性樹脂(アクリル樹脂ワニ
ス)を得た。
実施例11〜17 (顔料ペーストの調製) 1.5の密閉できるステンレス容器に参考例5で得られ
た水性樹脂100部とタイペークR−820(石原産業
(株)製ルチル型酸化チタン顔料)320部と脱イオン
水60部を秤取し、ガラスビーズを500ml加えて攪拌
器で予備混合した後、ペイントコンディショナーで2時
間混合分散して顔料ペーストを得た。
(塗料組成物の調製) ステンレス容器に第2表に示す材料を秤取し、室温で攪
拌混合して塗料組成物を得た。
上記実施例11〜17の各塗料組成物を脱イオン水で希
釈してフォードカップ♯4で30秒の粘度に調整した。
常法に従い、鋼板上にスプレー塗装し、5分間セッティ
ングした後、150℃で15分間焼き付けて三次元化塗
膜を得た。
各組成物におけるピンおよびタレ限界膜圧(塗装作業
性)と光沢値および塗膜実用性能(膜圧40μ)を第3
表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石倉 慎一 大阪府寝屋川市池田中町19番17号 日本ペ イント株式会社内 (56)参考文献 特開 昭48−18373(JP,A)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)重合可能なエチレン性不飽和基を少な
    くとも1個有するモノマーの1種またはそれ以上から成
    る乳化重合で得られたポリマーと、(B)高分子または長
    鎖アルキル鎖の実質上両末端に両性イオン性基を有する
    分散剤とを含有して成る、数平均粒子径(n)100
    〜1000Å、粒子径分布(w/n)1.0〜3.0であっ
    て、液体媒体に対する分散性が良好な微小樹脂粒子。
  2. 【請求項2】両性イオン性基が式: (式中、RおよびRはそれぞれ同一もしくは異なっ
    て、−O−および/または−COO−を含むこともある
    炭素数20を越えないアルキル基またはシクロアルキル
    基、もしくはRおよびRは両者合してそれらが結合
    する窒素原子と共に含窒素ヘテロ環を表わし、Rは置
    換されていることもある炭素数8を越えないアルキレン
    基を表わし、YはCO 、SO またはPO
    表わす。)で示される基である分散剤(B)を使用する特
    許請求の範囲第1項に記載の微小樹脂粒子。
  3. 【請求項3】両性イオン性基が式: (式中、Rは−O−および/または−COO−を含む
    こともある炭素数20を越えないアルキル基またはシク
    ロアルキル基を表わし、Rは置換されていることもあ
    る炭素数8を越えないアルキレン基を表わし、ZはCO
    、SO またはPO を表わす。) で示される基である分散剤(B)を使用する特許請求の範
    囲第1項に記載の微小樹脂粒子。
  4. 【請求項4】両性イオン性基が非イオン性基の両末端に
    存在する分散剤(B)を使用する特許請求の範囲第1項に
    記載の微小樹脂粒子。
  5. 【請求項5】ポリマー(A)と分散剤(B)の割合が100:
    0.1〜10(重量比)である特許請求の範囲第1項に記
    載の微小樹脂粒子。
  6. 【請求項6】重合開始剤の存在下、高分子または長鎖ア
    ルキル鎖の実質上両末端に両性イオン性基を有する分散
    剤を含有する液体媒体中において、重合可能なエチレン
    性不飽和基を少なくとも1個有するモノマーの1種また
    はそれ以上を乳化重合させて、数平均粒子径(n)1
    00〜1000Å、粒子径分布(w/n)1.0〜3.0を
    有する樹脂粒子の分散体を得、必要に応じて該分散体か
    ら液体媒体を除去して微小樹脂粒子を得ることを特徴と
    する、微小樹脂粒子の製造法。
  7. 【請求項7】液体媒体が水性媒体である特許請求の範囲
    第6項に記載の微小樹脂粒子の製造法。
  8. 【請求項8】ポリマー(A)と分散剤(B)の割合が100:
    0.1〜10(重量比)である特許請求の範囲第6項に記
    載の微小樹脂粒子の製造法。
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