JPH0627132A - メカニカル加速度センサ及びそれを用いたガス圧起動装置 - Google Patents

メカニカル加速度センサ及びそれを用いたガス圧起動装置

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JPH0627132A
JPH0627132A JP4203251A JP20325192A JPH0627132A JP H0627132 A JPH0627132 A JP H0627132A JP 4203251 A JP4203251 A JP 4203251A JP 20325192 A JP20325192 A JP 20325192A JP H0627132 A JPH0627132 A JP H0627132A
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latch lever
firing pin
case
acceleration sensor
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Muneo Nishizawa
宗雄 西澤
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Takata Corp
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 設置位置や設置姿勢に関する制約を極力排除
したメカニカル加速度センサを提供する。 【構成】 ケース1にウェイト2、ラッチレバー3、フ
ァイヤリングピン4を可動に支持し、ラッチレバー3に
連結してサブレバー5を設け、サブレバー5とラッチレ
バー3とでウェイト2を慣性移動方向両側から挟持す
る。ウェイト2はガイド部材6を介してケース1に支持
し、ラッチレバー3はローラ35を介してファイヤリン
グピン4に係合させる。ガスジェネレータ91とセンサ
との接続部にカプラシール8を設ける。このセンサで
は、ウェイト2の加減速何れの方向の慣性移動でもラッ
チレバー3とファイヤリングピン4との係合が解除さ
れ、ファイヤリングピン4が撃発動作する。ガスジェネ
レータ91の生成ガスはカプラシール8で漏れ止めされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エアバッグ装置におけ
るインフレータやシートベルト装置におけるプリテンシ
ョナのガスジェネレータを起動させるメカニカル加速度
センサ及びそれを用いたガス圧起動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等の乗物に装備されるエアバッグ装
置のインフレータやシートベルト装置のプリテンショナ
にはそれらの駆動媒体を発生させる手段としてガスジェ
ネレータが用いられる。このガスジェネレータは、加速
度を検知して作動する加速度センサにより起動する。加
速度センサには電気信号を出力とするセンサと、部材の
機械的な変位を出力とするメカニカルセンサとがあり、
前者は加速度パルスの識別力に優れ、誤動作を生じにく
い利点を持つ反面、電源や電気結線を要するため設置位
置が制約されるのに対して、後者は加速度パルスの識別
力においては前者に劣る場合もあるものの、安価であ
り、電源や結線を必要としないため、設置位置の制約を
受けることなく使用できる利点がある。このような事情
から、従来よりメカニカルセンサに関する種々の提案が
成されている。
【0003】このようなメカニカルセンサの一形態とし
て、所定の加速度作用時にセンサのファイヤリングピン
を撃発動作させてエアバッグ装置のインフレータを起動
させるもので、センサケースにウェイトと、ラッチレバ
ーと、ファイヤリングピンとを可動支持し、ウェイトの
ケースに対する慣性移動でバネ負荷されたファイヤリン
グピンのラッチレバーによる拘束を解放してファイヤリ
ングピンを撃発動作させるものがある。(一例として実
開平2−32464号公報参照。特に、この例ではラッ
チレバーに対してウェイトの位置を調節自在としてい
る。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のメカニカルセンサは、本来エアバッグへの適用を意
図するものであるため、加速度検知方向すなわちウェイ
トの慣性移動方向が一方向とされており、これを例えば
シートベルト装置のリトラクタに取付けられたプリテン
ショナの起動手段とする場合、車両に対してリトラクタ
が左置きであるか右置きであるかによって、それに対す
るメカニカルセンサの取付けを逆向きとしなければなら
ない。このような配設姿勢の制限はそれに応じた幾種類
ものメカニカルセンサを準備しなけばならないことを意
味する。
【0005】また、上記従来のメカニカルセンサでは、
ウェイトがケースに比較的ルーズに可動支持されている
ため、作動の正確さを期することが困難で、取付け姿勢
による影響も受け易いばかりでなく、ラッチレバーの動
作空間とウェイトの移動空間とを分けなければならない
ため、ウェイトの重量に比して、センサの外形と重量が
大型化する問題点があった。
【0006】本発明は、上述のような事情に鑑み案出さ
れたものであって、設置位置や設置姿勢に関する制約を
極力排除したメカニカル加速度センサを提供することを
共通の第1の目的とする。
【0007】次に本発明は、上記目的に加えて、加減速
両方向の加速度に応答可能な感度を有するメカニカル加
速度センサを提供することを第2の目的とする。
【0008】さらに本発明は、頭書の目的に加えて、組
付後にラッチレバーとファイヤリングピンとの係合位置
を調整する初期セッティングが可能なメカニカル加速度
センサを提供することを第3の目的とする。
【0009】さらに本発明は、頭書の目的に加えて、ウ
ェイト寸法に比して全体形状のコンパクトなメカニカル
加速度センサを提供することを第4の目的とする。
【0010】さらに本発明は、頭書の目的に加えて、係
合部の低摩擦化により常に初期セッティング位置が維持
され、それにより作動の安定したメカニカル加速度セン
サを提供することを第5の目的とする。
【0011】さらに本発明は、上記各目的に加えて、セ
ンサ側に格別のシール手段を設けることなく、ガスジェ
ネレータとセンサとの連結により、共通のシール手段で
漏れ止めされるガス圧起動装置を提供することを第6の
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の各目的を達成する
ため、本発明は、ケースに可動に支持してウェイトと、
セット荷重を負荷されて前記ウェイトに対峙するラッチ
レバーと、ばね負荷されて前記ラッチレバーに係合する
ファイヤリングピンとが配設され、前記ウェイトの前記
ケースに対する慣性移動により、セット荷重に抗して前
記ラッチレバーの前記ファイヤリングピンに対する係合
を解除して該ファイヤリングピンを撃発動作させるメカ
ニカル加速度センサにおいて、前記ラッチレバーに連結
してサブレバーが設けられ、該サブレバーは、前記ラッ
チレバーとは反対側で前記ウェイトに対峙し、前記ラッ
チレバーと協働して前記ウェイトをその慣性移動方向両
側から挟持することを構成とする。
【0013】次に、本発明は、ケースに可動に支持して
ウェイトと、セット荷重を負荷されて前記ウェイトに対
峙するラッチレバーと、ばね負荷されて前記ラッチレバ
ーに係合するファイヤリングピンとが配設され、前記ウ
ェイトの前記ケースに対する慣性移動により、セット荷
重に抗して前記ラッチレバーの前記ファイヤリングピン
に対する係合を解除して該ファイヤリングピンを撃発動
作させるメカニカル加速度センサにおいて、前記ラッチ
レバーに連係して該ラッチレバーと前記ファイヤリング
ピンとの係合位置を前記ケースの外部から調整可能なセ
ット手段が配設されたことを構成とする。
【0014】さらに本発明は、ケースに可動に支持して
ウェイトと、セット荷重を負荷されて前記ウェイトに対
峙するラッチレバーと、ばね負荷されて前記ラッチレバ
ーに係合するファイヤリングピンとが配設され、前記ウ
ェイトの前記ケースに対する慣性移動により、セット荷
重に抗して前記ラッチレバーの前記ファイヤリングピン
に対する係合を解除して該ファイヤリングピンを撃発動
作させるメカニカル加速度センサにおいて、前記ウェイ
トはその慣性移動方向回りの回転を拘束するガイド部材
を介してケースに支持されたことを構成とする。
【0015】そして、本発明は、ケースに可動に支持し
てウェイトと、セット荷重を負荷されて前記ウェイトに
対峙するラッチレバーと、ばね負荷されて前記ラッチレ
バーに係合するファイヤリングピンとが配設され、前記
ウェイトの前記ケースに対する慣性移動により、セット
荷重に抗して前記ラッチレバーの前記ファイヤリングピ
ンに対する係合を解除して該ファイヤリングピンを撃発
動作させるメカニカル加速度センサにおいて、前記ラッ
チレバーはローラを介して前記ファイヤリングピンに係
合することを構成とする。
【0016】上記各構成に加えて、本発明は、前記メカ
ニカル加速度センサは、そのケースを前記ガスジェネレ
ータのハウジングに取付けられて前記ガスジェネレータ
と接続され、前記ハウジングと前記ケースとの接続部に
前記ガスジェネレータ作動時の生成ガスの接続部外への
漏れを阻止するカプラシールが配設されたことを構成と
する。
【0017】
【作用】上述の本発明の各メカニカル加速度センサ及び
それを加速度検知手段とするガス圧起動装置では、先
ず、ラッチレバーに連結してサブレバーが設けられ、そ
れらが協働してウェイトをその慣性移動方向両側から挟
持する構成により、ウェイトの慣性移動でセンサにかか
る正負何れの慣性移動方向の加速度をも検知可能とな
る。勿論、この構成は、何れかの方向への移動を拘束し
て、感度を一方向に制限する使用を妨げるものではな
い。
【0018】次に、ラッチレバーに連係してセット手段
を配設した構成により、センサの組付後に、外部からの
セット手段の操作でラッチとファイヤリングピンとの係
合位置調整を行なうセッティングが可能となる。
【0019】また、ウェイトを慣性移動方向回りの回転
を拘束するガイド部材を介してケースに支持した構成に
より、ウェイトはセット状態及び作動時を通じて回転す
ることがない。したがって、センサの設置姿勢による影
響でウェイトが他の部材と干渉することがない。
【0020】さらに、ラッチレバーがローラを介してフ
ァイヤリングピンに係合する構成により、ラッチレバー
とファイヤリングピンとの係合部の摩擦抵抗が極減され
るため、非作動時には、両者の係合位置は初期セッティ
ング状態に保たれ、その状態から解放状態まで、ほとん
ど摩擦力に影響されることなく円滑に作動する。
【0021】そして、ガスジェネレータのハウジングと
メカニカル加速度センサのケースとの接続部にカプラシ
ールを配設した構成により、ガスジェネレータ作動時の
生成ガスの接続部外への漏れは、ガスジェネレータとメ
カニカル加速度センサとに共通のカプラシールにより阻
止される。
【0022】
【実施例】次に、本発明をプリテンショナに適用して、
そのガス圧起動装置とした一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。図1の側断面図に示すように、このメカニ
カル加速度センサ(以下、実施例の説明において「セン
サ」と略称する)は、ケース1に可動に支持されたウェ
イト2と、セット荷重を負荷されてウェイト2に対峙す
るラッチレバー3と、ばね負荷されてラッチレバー3に
係合するファイヤリングピン4とを備えている。そし
て、ラッチレバー3に連結してサブレバー5が設けられ
ている。サブレバー5は、ラッチレバー3とは反対側で
ウェイト2に対峙する位置関係に置かれ、したがって、
ラッチレバー3と協働してウェイト2をその慣性移動方
向両側から挟持する。ウェイト2はその慣性移動方向回
りの回転を拘束するガイド部材6を介してケース1に可
動支持されている。ラッチレバー3はローラ35を介し
てファイヤリングピン4に係合している。このように構
成されたセンサは、そのケース1をプリテンショナ9の
ハウジング90に取付けられてガスジェネレータ91と
接続され、ハウジング90とケース1との接続部にガス
ジェネレータ作動時の生成ガスの接続部外への漏れを阻
止するカプラシール8が配設されている。そして、この
センサは、ウェイト2のケース1に対する慣性移動によ
り、ラッチレバー3とファイヤリングピン4との係合を
解除してファイヤリングピン4を撃発動作させるもので
ある。
【0023】さらに、細部の構成について各部材を分解
して示す斜視図である図2を併せ参照しつつ詳述する
(以下、便宜上、ファイヤリングピン4の撃発動作方向
を前として位置関係を説明するが、これは車両に対する
位置関係を限定するものではない。)。先ず、ケース1
は、後方が開いた角筒状の本体10と、その後方開放端
を塞ぐリッド19とから成り、本体10の前端に外方へ
張り出す板状のフランジ部11が連設されてハウジング
90との合わせ部を構成している。フランジ部11には
ケース1をハウジング90に取り付けるための3個のネ
ジ通し孔が形成されている。本体10の前壁12上方に
は壁を貫通する段付孔121が形成され、ファイヤリン
グピン4の挿通孔を構成しており、段付孔121前方の
拡径部は、ハウジング90との接続部とされている。本
体10の前壁12中央には左右一対のスライドバー支持
孔122が形成され、それらの中間よりやや下方にセッ
トネジ孔123とそれに続くバネ座孔124が形成され
ている。本体10の底壁13には前後一対のアジャスト
ネジ孔131,132が形成されている。本体10の上
壁14及び底壁13の外方の山形の肉厚部にはそれらの
後端から切り込まれた一対のネジ孔が形成されている。
なお、本体10の両側壁には互いに対向する後方部が広
幅の対をなす溝15が形成され、ラッチレバー3及びサ
ブレバー5を前後回転自在に支持する小径のピン30と
大径のピン50の両端の支持部を構成している。リッド
19には、本体10の前記一対のネジ孔に対応する対を
成すネジ通し孔が形成されている他、前記段付孔121
の軸線と合致する支持孔193を備えるバネ座突起19
4と、前記一対のスライドバー支持孔122と軸線が合
致する左右一対の支持孔195も形成されている。
【0024】ウェイト2は、角柱形状とされ、その前
面、上面及び後面途中にかけて中央部に切込み21が設
けられ、ラッチレバー3及びサブレバー5の収容空間が
形成されている。なお、ウェイト2上面前後の切り欠き
は、ラッチレバー3及びサブレバー5の支持ピン30,
50との干渉を避けるためのものである。ウェイト2に
はその長手方向に全通する一対のスライドバー挿通孔2
2が形成され、下面には前後壁をテーパ面とした台形断
面の溝23が形成されている。
【0025】ラッチレバー3は、一対のアームを備える
L字状に構成されており、その屈曲部に前記支持ピン3
0が通され、該ピン30回りに回転自在とされている。
一方のアームの前記バネ座孔124と対峙する部分には
セットスプリング33のアーム側端部を位置決めする突
起31が形成され、その背後にはウェイト2の前面と対
峙する突起32が形成されている。他方のアームの先端
は、インボリュート歯34を構成する形状とされ、その
上部中央に形成された切込みにベアリングとして機能す
るローラ35がピン36止めして支持されている。
【0026】サブレバー5も同様に一対のアームを備え
るL字状に構成されており、その屈曲部に前記支持ピン
50が挿通され、該ピン50回りに回転自在とされてい
る。一方のアーム前面にはウェイト2の後面と対峙する
突起51が形成されている。他方のアームの先端は、前
記ラッチレバー3の一方のアーム先端のインボリュート
歯34と噛み合うインボリュート歯52が形成されてい
る。
【0027】ファイヤリングピン4は、その前端が雷管
への衝撃点を集中させるべく尖鋭化され、中央部にラッ
チレバー3との係合部とバネ座を兼ねるカラー40が形
成されており、カラー40の前面は、前記ローラ35の
外周面の曲率と対応する曲率の凹円筒面401とされ、
後面は縮径されてファイヤリングスプリング41のバネ
座を構成している。
【0028】図1及び図2は、このように構成されたセ
ンサのプリテンショナ9への取付け関係をも示してお
り、ハウジング90の開口とケース1の段付孔121と
で囲まれる接続部にはカプラーと一体化されたシール材
すなわちカプラシール8が介装されている。プリテンシ
ョナ9のハウジング90の円筒部901にはガスジェネ
レータ91が収容され、その前端はスナップリング92
で止められている。なお、符合93はハウジング90の
リッド、911はガスジェネレータケース910に装填
された装薬、912はその背後に埋め込まれた雷管、9
13はファイヤリングピン4の進入孔を示す。カプラシ
ール8はその前端に、ガスジェネレータケース910と
ハウジング90との間に挟持される外向きのシールフラ
ンジ81を備え、後端に内向きのフランジ部を経て前方
に延びる筒状の先端が薄肉化されたシールリップ82を
備えている。そして、ファイヤリングピン4の先端部
は、セット状態で、シールリップ82を通ってガスジェ
ネレータケース910の後端に達している。
【0029】このように構成されたセンサは、図3に示
すセッティング手順で設定される。図の(A)は、各部
材を所定の関係位置に組込んだセッティング前の組付け
状態を示す。この状態で図の(B)に示すように、ラッ
チレバー3用のセッティング手段7を構成するアジャス
トスクリュー71を所定の締め付けトルクで締め込むト
ルクドライバ等を用いてねじ込むと、ローラ35はファ
イヤリングピン4のカラー40の凹円錐面に対して正し
く位置付けられる。この状態のまま同じくトルクドライ
バ等により、図の(C)に示すように、ウェイト用のセ
ッティング手段7を構成するアジャストスクリュー72
を締め込むと、ウェイト2はラッチレバー3に押し付け
られて、両者の間のクリアランスが無くなり、ウェイト
2の遊びが除去される。最後にアジャストスクリュー7
1を抜くとセッティングは完了する。この後、図の
(D)に示すように、別の短いスクリュー73をネジ孔
123にねじ込んで孔を塞ぐ。このように、センサのセ
ッティングは、目視を必要とせずに、全てを外部からの
ねじ込み操作によるトルクの管理のみで行なうことがで
きる。
【0030】このセンサは、種々のセット状態で、且つ
種々の設置姿勢で動作させることができる。以下、これ
らについて順に説明する。先ず、図4は加減速両方の加
速度で作動可能に設定したものを示す。この場合、上記
した設定状態から、図の(A)に示すように、ウェイト
2のラッチレバー3に対する遊びを規制しているアジャ
ストスクリュー72を抜き去る。このような設定にする
と、車両の衝突等の際の大きな減速方向の加速度が加わ
り、それが設定値を超えると、図の(B)に示すよう
に、ウェイト2はセットスプリング33の荷重に抗して
前方へ移動する。その結果、ラッチレバー3とファイヤ
リングピン4との係合解除動作が生じる。他方、追突等
により過大な加速方向の加速度が掛かった場合には、図
の(C)に示すように、ウェイト2は後方に移動する。
この場合には、ウェイト2の慣性力はサブレバー5を図
示反時計回りに回転させ、それに噛み合うラッチレバー
3を時計回りに回転させるため、同様のラッチレバー動
作が生じて、ファイヤリングピン4の解除動作が生じ
る。
【0031】ところで、このセンサでは、ラッチレバー
3とファイヤリングピン4とがローラ35を介して係合
する構成としているため、係合部の摩擦抵抗が極めて小
さくなり、その結果、センサの感度を実質上セットスプ
リング33のバネ荷重のみで決定することができる。こ
の構成は、バネ荷重の管理が摩擦抵抗の管理より容易で
あることから、セット荷重を正確にするのに役立つばか
りでなく、設定値を超えない加速度の作用によりウェイ
ト2の微動が生じて係合部の位置がずれた場合でも、加
速度の解除により係合位置が自ずと設定時の位置に復帰
する動作を保証するものである。すなわち、図5に示す
ように、ある値の加速度の作用によりウェイト2が移動
すると、それによりラッチレバー3が時計回り回転し
て、ローラ35と凹円錐面401との接点が凹円錐面に
関して外周側にずれる。その後、加速度が消滅すると、
セットスプリング33のバネ荷重によりラッチレバー3
は戻り方向に回転し、それに連れてウェイト2もラッチ
レバー3に押されて後退する。やがて係合点が図に2点
鎖線で示す原位置に達するとき、ウェイト2はラッチレ
バー3とサブレバー5に挟持されて移動不能となり、係
合点のそれ以上のずれも阻止される。したがって、この
センサによれば、セット位置が常に適正に保たれる。
【0032】図6はセンサの設置状態を前後逆にした場
合に、それに応じて加速度の感知方向を合わせる設定が
可能であることを示す。このような設定は、アジャスト
スクリュー72をケース1の一対のアジャストネジ孔1
31,132の何れのねじ込むかの選択によって成され
る。このようにすると、アジャストスクリュー72はウ
ェイト2の反対方向への動きを規制するストッパとして
機能する。この設定は、例えばセンサを車両の左右に逆
向きに設置し、過減速にのみ応答させる場合に使用され
る。
【0033】図7はセンサをウェイト2あるいはファイ
ヤリングピン4の移動軸線回りに適宜回転させた設置が
可能であることを示す。このような可能性は、ウェイト
2の移動軸線回りの回転を一対のガイド部材6で拘束し
たことにより、ラッチレバー3とウェイト2との入り組
んだ配置にも拘わらず、作動時にラッチレバー3とウェ
イト2とが干渉しないことによる。図の(A)は通常の
設置姿勢、(B)はそれに対して上下逆転させた設置姿
勢、(C)は横倒し設置姿勢を示す。なお、これらの中
間的姿勢をとることが可能であることは言うまでもな
い。このような設置姿勢の制限の排除は、主としてセン
サが取付けられたリトラクタの車両に対する設置姿勢の
自由度の向上に役立つものである。
【0034】図8はセンサの設置軸線を上下に所定角度
傾斜させた設置すなわちタイピング角αの調整が可能で
あることを示す。この実施例のものにおいては、セット
スプリング荷重やウェイト重量の変更調整により前後1
5度程度までのタイピング角αの変更が可能である。図
の(A)は、前下がり15度の状態を示し、(B)は、
前上がり15度の状態を示す。このような可能性は、主
として前述の遊び除去設定により、ラッチレバー3にウ
ェイト2による衝撃荷重が作用しないようにしたことに
より得られる。このような設置姿勢制限の緩和は、セン
サが取付けられるリトラクタを車両のピラーの傾斜に合
わせて傾斜設置する場合に最も有効に活用することがで
きる。
【0035】最後に、図9はガスジェネレータ91によ
り生成されるガス圧を利用したカプラシール8の漏れ止
め作用を示す。ファイヤリングピン4の撃発動作で着火
された装薬の燃焼により生じたガスは、図に矢印で示す
ように、作動ガスとしてプリテンショナ9の図示しない
アクチュエータに導かれるが、そのガス圧力Pは、ガス
ジェネレータ91のケース910の内外にも作用する。
その結果、ケース910には、カプラシール8のシール
フランジ81の面積A分の不平衡力、即ちP×Aが作用
する。この力がシールフランジ81に対する挟持力とな
り、ケース910背後からのガス漏れを防止する。他
方、進入孔913から接続部に入った圧力は、カプラシ
ール8の折り返し部を後方へ押す力を及ぼすため、外周
側で片持ち支持状態とされた折り返し部に回転モーメン
トが作用し、それによりリップ部82の内径は縮めら
れ、リップ部82はファイヤリングピン4の外周に圧接
される。こうして、接続部からセンサへのガス漏れも阻
止される。
【0036】以上、本発明をシートベルト装置における
プリテンショナの起動装置に適用した一実施例に基づき
詳述したが、本発明は、上述の実施例のみに限定される
ことなく、例えばエアバッグ装置のインフレータにも適
用可能なものであり、また、特許請求の範囲に記載の事
項の範囲内で、種々に具体的構成を変更して実施するこ
とができるものである。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のメカニカ
ル加速度センサ及びそれを用いたガス圧起動装置によれ
ば、次に記載の効果が得られる。先ず、請求項1のメカ
ニカル加速度センサにおいては、ラッチレバーとサブレ
バーが互いに連結されてウェイトを挟持しており、ウェ
イトの何れの方向への移動によってもファイヤリングピ
ンが作動するため、センサに加減速両方向の感度をもた
せることができる。さらに、用途によっては何れかの方
向へのウェイトの移動を規制して他方向の感度を無くす
使用も可能となる。
【0038】次に、請求項2のメカニカル加速度センサ
においては、ラッチのファイヤリングピンに対する位置
調整をセンサの組付後に外部から行なうことができるた
め、セッティング作業が容易となるばかりでなく、セン
サの組付作業も平易なものとなる。
【0039】さらに、請求項3のメカニカル加速度セン
サにおいては、ウェイトの回転の阻止により、他の構成
要素との密接ないしは錯綜した配置が可能となるため、
各構成要素の合理的な配置によりセンサ全体の小型化が
可能となる。また、ウェイト移動時の他の構成要素との
干渉も避けられるので、センサが付設される装置をも含
めて設置姿勢を用途に応じて自由に選択することができ
る効果が得られる。
【0040】そして、請求項4のメカニカル加速度セン
サにおいては、ラッチレバーとファイヤリングピンとの
係合部の摩擦抵抗の極減により、撃発動作に至らない微
小動作後のセット位置への復帰性能が向上するため、係
合位置を常に一定に保つことができ、センサの感度を安
定させることができる効果が得られる。そして、セット
位置復帰性能の向上に伴い、セット荷重の軽減も可能と
なるので、ウェイトを含めた各部品の軽量小型化により
センサ全体をコンパクトなものとすることができる。
【0041】最後に、請求項5のガス圧起動装置におい
ては、カプラシールの採用によりガスジェネレータから
センサへのガス漏れを単一の部品で防いで、ガスジェネ
レータの発生ガス圧を効率よく必要な作動部に供給する
ことができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をシートベルト装置におけるプリテンシ
ョナのメカニカル加速度センサに適用した一実施例を示
す側断面図である。
【図2】実施例の分解斜視図である。
【図3】実施例のメカニカル加速度センサのセッティン
グ手順を順を追って側断面で示す説明図である。
【図4】実施例のセンサの正負両方の加速度に応じた作
動を側断面で示す動作説明図である。
【図5】実施例のセンサのセッティング位置への戻り動
作を側断面で示す動作説明図である。
【図6】実施例のセンサの加速度検知方向を設置姿勢に
合わせ、且つ制限する使用態様を示す側断面図である。
【図7】実施例のセンサの姿勢を軸線回りに自由に回転
させて設置することが可能であることを示す背面図であ
る。
【図8】実施例のセンサの軸線を上下に所定角度傾斜さ
せた設置即ちタイピング角の調整が可能であることを側
断面で示す説明図である。
【図9】実施例装置のガス圧シール機能を側断面で示す
動作説明図である。
【符号の説明】
1 ケース 2 ウェイト 3 ラッチレバー 4 ファイヤリングピン 5 サブレバー 6 ガイド部材 7 セット手段 8 カプラシール 9 ガスジェネレータ 35 ローラ 90 ハウジング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースに可動に支持してウェイトと、セ
    ット荷重を負荷されて前記ウェイトに対峙するラッチレ
    バーと、ばね負荷されて前記ラッチレバーに係合するフ
    ァイヤリングピンとが配設され、前記ウェイトの前記ケ
    ースに対する慣性移動により、セット荷重に抗して前記
    ラッチレバーの前記ファイヤリングピンに対する係合を
    解除して該ファイヤリングピンを撃発動作させるメカニ
    カル加速度センサにおいて、前記ラッチレバーに連結し
    てサブレバーが設けられ、該サブレバーは、前記ラッチ
    レバーとは反対側で前記ウェイトに対峙し、前記ラッチ
    レバーと協働して前記ウェイトをその慣性移動方向両側
    から挟持することを特徴とするメカニカル加速度セン
    サ。
  2. 【請求項2】 ケースに可動に支持してウェイトと、セ
    ット荷重を負荷されて前記ウェイトに対峙するラッチレ
    バーと、ばね負荷されて前記ラッチレバーに係合するフ
    ァイヤリングピンとが配設され、前記ウェイトの前記ケ
    ースに対する慣性移動により、セット荷重に抗して前記
    ラッチレバーの前記ファイヤリングピンに対する係合を
    解除して該ファイヤリングピンを撃発動作させるメカニ
    カル加速度センサにおいて、前記ラッチレバーに連係し
    て該ラッチレバーと前記ファイヤリングピンとの係合位
    置を前記ケースの外部から調整可能なセット手段が配設
    されたことを特徴とするメカニカル加速度センサ。
  3. 【請求項3】 ケースに可動に支持してウェイトと、セ
    ット荷重を負荷されて前記ウェイトに対峙するラッチレ
    バーと、ばね負荷されて前記ラッチレバーに係合するフ
    ァイヤリングピンとが配設され、前記ウェイトの前記ケ
    ースに対する慣性移動により、セット荷重に抗して前記
    ラッチレバーの前記ファイヤリングピンに対する係合を
    解除して該ファイヤリングピンを撃発動作させるメカニ
    カル加速度センサにおいて、前記ウェイトはその慣性移
    動方向回りの回転を拘束するガイド部材を介してケース
    に支持されたことを特徴とするメカニカル加速度セン
    サ。
  4. 【請求項4】 ケースに可動に支持してウェイトと、セ
    ット荷重を負荷されて前記ウェイトに対峙するラッチレ
    バーと、ばね負荷されて前記ラッチレバーに係合するフ
    ァイヤリングピンとが配設され、前記ウェイトの前記ケ
    ースに対する慣性移動により、セット荷重に抗して前記
    ラッチレバーの前記ファイヤリングピンに対する係合を
    解除して該ファイヤリングピンを撃発動作させるメカニ
    カル加速度センサにおいて、前記ラッチレバーはローラ
    を介して前記ファイヤリングピンに係合することを特徴
    とするメカニカル加速度センサ。
  5. 【請求項5】 前記メカニカル加速度センサは、そのケ
    ースを前記ガスジェネレータのハウジングに取付けられ
    て前記ガスジェネレータと接続され、前記ハウジングと
    前記ケースとの接続部に前記ガスジェネレータ作動時の
    生成ガスの接続部外への漏れを阻止するカプラシールが
    配設されたことを特徴とする請求項1,2,3又は4記
    載のメカニカル加速度センサを用いたガス圧起動装置。
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