JPH062739A - クランク軸へのフライホイール取付構造 - Google Patents

クランク軸へのフライホイール取付構造

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JPH062739A
JPH062739A JP15695892A JP15695892A JPH062739A JP H062739 A JPH062739 A JP H062739A JP 15695892 A JP15695892 A JP 15695892A JP 15695892 A JP15695892 A JP 15695892A JP H062739 A JPH062739 A JP H062739A
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JP
Japan
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crankshaft
flywheel
pins
lubricating oil
fitting
Prior art date
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JP15695892A
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English (en)
Inventor
Sadakatsu Ushio
定勝 牛尾
Hiromi Oshima
弘己 大島
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自動車等のエンジンに用いて好適
の、クランク軸へのフライホイール取付構造に関し、フ
ライホイールとクランクシャフトとの結合面のズレを排
除して、フライホイールの耐捩じり振動性を高めること
を目的とする。 【構成】 クランク軸1の端部1Bにボルト16を通じ
てフライホイール12を締結するクランク軸へのフライ
ホイール取付構造において、クランク軸1の端部1Bに
クランク軸1の軸心線1Aと平行な方向に向けて3本以
上のピン10,11が突設されるとともに、フライホイ
ール12に各ピン10,11がそれぞれ嵌合する嵌合穴
13,14を設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等のエンジンに
用いて好適の、クランク軸へのフライホイール取付構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等のエンジンでは、図4に
示すように、クランクシャフト1とフライホイール12
とをボルト16等により結合しているのが一般的であ
る。これらクランクシャフト1及びフライホイール12
は、ともにエンジン内で回転する部材であり、高速回転
しても振動等が発生しないように設計されている。
【0003】そして、通常はフライホイール12をクラ
ンクシャフト1に組み付けた後、このクランクシャフト
1を高速回転させて振動等が出ずに円滑に回転するかを
確認して、この時の振動等が発生するようであれば、組
み付けられたフライホイール12をいったんクランクシ
ャフト1から取り外して、フライホイール12のバラン
スを調整する。
【0004】また、フライホイール12の再組み付け時
に、フライホイール12のクランクシャフト1に対する
位相が、バランスを調整する以前の組み付け時と同一に
なるように、位置決め用のピンとしてダウエルピン10
が用いられている。このダウエルピン10は、クランク
シャフト1の端部1Bに、クランクシャフト1の回転中
心1Aと平行に1本設けられ、フライホイール12側に
は、このダウエルピン10に嵌合するような位置決め用
の穴(嵌合穴)13が1か所に設けられている。
【0005】そして、フライホイール12の嵌合穴13
にクランクシャフト1のダウエルピン10を嵌合させる
ことにより、クランクシャフト1とフライホイール12
との組み付けが所定の位相で行なわれる。そして、この
フライホイール12は、クランクシャフト1に複数のボ
ルト16で締結されて固定される。また、フライホイー
ル12とクランクシャフト1との結合強度は、このボル
ト16の締結トルクTとボルトピッチ円半径R(つま
り、T×R)によって決定されるが、フライホイール1
2とクランクシャフト1との結合面にズレがないように
十分な締結トルクで締結したり、ボルトピッチ円半径R
を大きくしたりしている。
【0006】ところで、図4に示すような、クランクシ
ャフト1のフライホイール12締結側にタイミングギア
7等のクランクシャフト1に連動する部材を有するよう
なエンジンでは、エンジンの小型軽量化のため、このタ
イミングギア7等の径を小型化することが望ましい。ま
た、このタイミングギア7の強度を確保するために浸炭
(焼入れによる表面硬化法の一種)を施すことが望まし
く、このため、タイミングギア7とクランクシャフト1
とは別体になっている。
【0007】このように、タイミングギア7を小径にす
るためには、クランクシャフト1の端部1Bを小径にす
ることになり、十分なボルトピッチ円半径を確保するこ
とができず、ボルト16の締結力Tを大きくしても、フ
ライホイール12の回転によって発生する強い捩じり振
動により、フライホイール12とクランクシャフト1と
の結合面にズレが生じることが考えられる。そして、こ
の結合面にズレが生じると、締結ボルトの緩みや破損を
招きかねない。
【0008】このため、ダウエルピン10とフライホイ
ールの嵌合穴13との嵌め合い公差をきつくして、フラ
イホイール12とクランクシャフト1との結合面のズレ
を防止している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常ダウエ
ルピン10とフライホイール12の嵌合穴13との間に
は、加工上の誤差等により、僅かながらも隙間ができて
しまい、フライホイール12とクランクシャフト1との
結合面の位相ズレを十分に防止するには至らない。
【0010】例えば、図5に示すように、1本のダウエ
ルピン10でフライホイール12の位置を固定すると、
クランクシャフト1が回転した時に、嵌合穴13とダウ
エルピン10との間の隙間により、フライホイール12
とクランクシャフト1の結合面との間でズレが生じてし
まう。また、図6に示すように、2本のダウエルピン1
0でフライホイール12の位置決めを行なう場合、嵌合
穴13とダウエルピン10との隙間(図6中、白丸印又
は黒丸印で示す)により、やはり、結合面においてズレ
が生じてしまうという問題がある。そして、この結合面
にズレが生じると、締結ボルトの緩みや破損を招くこと
が考えられる。
【0011】本発明は、上述の課題に鑑み創案されたも
ので、フライホイールとクランクシャフトとの結合面の
ズレを排除して、フライホイールの耐捩じり振動性を高
めるようにした、クランク軸へのフライホイール取付構
造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のクラ
ンク軸へのフライホイール取付構造は、クランク軸の端
部にボルトを通じてフライホイールを締結するクランク
軸へのフライホイール取付構造において、上記クランク
軸の端部に該クランク軸の軸心線と平行な方向に向けて
複数のピンが突設されるとともに、上記フライホイール
に上記各ピンがそれぞれ嵌合する嵌合穴が設けられてい
ることを特徴としている(請求項1)。
【0013】また、好ましくは、上記ピンが3本突設さ
れるとともに、上記嵌合穴が3つ設けられて、上記3本
のピンが上記クランク軸の軸心線に対する同心円上に略
等間隔に設けられるように構成する(請求項2)。さら
に好ましくは、上記3本のピンのうちの1本のピンの突
出部が、他の2本と区別しうるように大きさ又は形状を
設定されて、このピンの嵌合する嵌合穴がこのピンに対
応してその大きさ又は形状を設定されるように構成する
(請求項3)。
【0014】
【作用】上述の本発明のクランク軸へのフライホイール
取付構造では、クランク軸の端部に、このクランク軸の
軸心線と平行な方向に向けて突設された3本以上のピン
がフライホイールに設けられた嵌合穴に嵌合してフライ
ホイールが取り付けられ、ボルトを通じてフライホイー
ルが締結される。この結果、クランク軸の回転に伴うフ
ライホイールの捩じり振動に対して、フライホイールが
ずれようとするのを各ピンが協働して防止する(請求項
1)。
【0015】また、上記ピンを3本とし、フライホイー
ルの嵌合穴を3つ設け、これらのピンを、上記クランク
軸の軸心線に対する同心円上に略等間隔に設けた場合、
3本のピンによりフライホイールのずれが確実に防止さ
れる(請求項2)。また、上記3本のピンのうちの1本
の突出部が大きさ又は形状を他の2本と異なって設定さ
れて、このピンの嵌合する嵌合穴がこのピンに対応して
その大きさ又は形状を設定されることで、上記3本のピ
ンのうちの1本のピンの突出部が、他の2本と容易に区
別されて、フライホイールの装着時に、この1本のピン
が所要の嵌合穴に嵌合すると、フライホイールが所定の
位相で装着される(請求項3)。
【0016】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
のクランク軸へのフライホイール取付構造について説明
すると、図1はその構造を示す模式的な側面図であって
図2におけるB矢視図、図2はその構造を示す模式的な
正面図であって図1におけるA矢視図、図3はその作用
について説明するための模式的な正面図である。
【0017】まず、図1に示すように、このクランクシ
ャフト1には、軸心線1Aに平行に潤滑油通路6が設け
られている。このクランクシャフト1は、V型6気筒あ
るいはV型12気筒のものを示しているので、クランク
ピン部4は、120°の位相差で3か所に設けられてい
る。そして、潤滑油通路6は、クランクシャフト1の各
メインジャーナル部2から、隣接するクランクピン部4
に通じるように設けられており、図2に示すように、計
3本の潤滑油通路6が設けられている。
【0018】これら各潤滑油通路6は、クランクシャフ
ト1の端部1Bから他端まで一直線に設けられ、クラン
クシャフト1の外部に通じている部分(図中、バランス
ウェイト8部等)には、潤滑油通路6内にスチールボー
ル9が嵌入している。また、潤滑油通路6には、メイン
ジャーナル部2において、潤滑油導入部3が設けられて
いる。このメインジャーナル部2は、クランクシャフト
1がシリンダブロック(図示省略)に支持されている部
位であって、通常は、このメインジャーナル部2とシリ
ンダブロックとの間に、図示はしないがベアリングとし
てのメタルが設けられている。また、クランクシャフト
1が回転すると、メタルとメインジャーナル部2との間
には潤滑油が供給されるようになっており、これによ
り、このメインジャーナル部2は、潤滑油の油膜によっ
てシリンダブロックから浮き上がって回転駆動され、ク
ランクシャフト1とシリンダブロックとの摩擦が低減さ
れるようになっている。
【0019】また、潤滑油導入部3は、クランクシャフ
ト1の外側から潤滑油通路6に潤滑油を送給するように
なっている。すなわち、メタルとメインジャーナル部2
との間では、クランクシャフト1が回転駆動している時
も、潤滑油が供給されているので、このメインジャーナ
ル部2の円周方向に潤滑油導入部3を設けることによ
り、メタルとメインジャーナル部2との間の潤滑油が潤
滑油通路6に送給されるようになっている。
【0020】そして、このクランクシャフト1のクラン
クピン部4には、潤滑油通路6からクランクシャフト1
の軸心線1Aの外側に向かって、潤滑油送出部5が設け
られており、この潤滑油送出部5の一端は、クランクピ
ン部4の外側に通じている。そして、潤滑油送出部5か
らは、潤滑油導入部3から潤滑油通路6を通って送給さ
れた潤滑油が送出されるようになっており、これによ
り、コネクティングロッドのメタル部(図示省略)とク
ランクピン部4との間の隙間に潤滑油が送給されて、こ
れらのコネクティングロッドのメタル部とクランクシャ
フト1との摩擦が低減されるようになっている。また、
スチールボール9により、この潤滑油は、潤滑油送出部
5以外からは、クランクシャフト1の外側に洩れないよ
うになっている。
【0021】また、図1に示すように、このクランクシ
ャフト1には、ボルト螺合穴15も設けられている。こ
のボルト螺合穴15には、フライホイール12をクラン
クシャフト1に固定するためのボルト(図示省略)が螺
合するようになっている。また、このボルト螺合穴15
は同心円(ボルトピッチ円)上に設けられ、クランクシ
ャフト1の端部1Bでボルトピッチ円半径を大きくする
ことで、フライホイール12の締結強度を確保できるよ
うになっている。このため、クランクシャフト1の端部
1Bでは、可能な限りこのボルトピッチ円半径を大きく
して、ボルト螺合穴15が設けられている。
【0022】そして、図1に示すように、クランクシャ
フト1のフライホイール12側端部1Bでは、3本の潤
滑油通路6にそれぞれピン(ダウエルピン)10,1
0,11が嵌入している。また、これらのピン10,1
0,11は、3本の潤滑油通路6に嵌入しているので、
同心円上にそれぞれ略120°ずつ位相をかえて等間隔
で並んでいる。
【0023】また、ダウエルピン11は、その突出部1
1Aを2本のダウエルピン10,10の突出部よりも、
僅かに細く形成されており、他のダウエルピン10,1
0とは区別されるようになっている。これらのダウエル
ピン10,10,11は、全長のうち約半分が潤滑油通
路6に嵌入している部分であり、残りの約半分がクラン
クシャフト1の軸1Aに平行に突出している。また、3
本の潤滑油通路6は、いずれも同じ径で設けられてお
り、ダウエルピン11の潤滑油通路6に嵌入している部
分は、ダウエルピン10,10と同一径になっている。
【0024】そして、フライホイール12には、これら
のダウエルピン10,10,11に嵌合するような嵌合
穴13,13,14が設けられている。この嵌合穴14
は嵌合穴13よりも小径に形成されており、ダウエルピ
ン11は、嵌合穴14に嵌合するようになっている。こ
れにより、クランクシャフト1にフライホイール12を
固定する時は、嵌合穴13,13にダウエルピン10,
10を嵌合させ、嵌合穴14にダウエルピン11を嵌合
させて、この後、図示しないボルトによりフライホイー
ル12が締結されるようになっている。また、これらの
ダウエルピン10,10,11と嵌合穴13,13,1
4とにより、このフライホイール12は、クランクシャ
フト1に対して取り付けられる方向(位相)が1つに決
定されるようになっている。
【0025】また、ダウエルピン10,10,11を3
本用いることにより、嵌合穴13,13,14とダウエ
ルピン10,10,11との間にガタがなくなるように
なっている。つまり、この嵌合穴13,13,14とダ
ウエルピン10,10,11とには、僅かながらクリア
ランス(例えば、6〜44μm程度)が設けられている
が、嵌合穴13,13,14とこれらの各穴に対応する
ダウエルピン10,10,11とは加工上の誤差によ
り、例えば、±50μm程度の位置ズレが生じてしま
う。このような加工上の誤差により、図3に示すよう
に、図中白丸印又は、黒丸印の場所がきつく(タイト
に)嵌合して、嵌合穴13,13,14とダウエルピン
10,10,11との位置関係が拘束されるようにな
り、フライホイール12は、上述のクリアランス程度の
移動(ガタ)も許容されなくなるようになっている。こ
れにより、フライホイール12の回転方向のガタが解消
されるようになっている。したがって、クランクシャフ
ト1が高速回転した時のフライホイール12のガタつき
が解消されて、フライホイール12が所定の位置で固定
されるようになっている。
【0026】また、図1に示すように、クランクシャフ
ト1とフライホイール12との間にタイミングギア7が
設けられているようなエンジンにおいては、クランクシ
ャフト1の端部1Bは小径となり、十分なボルトピッチ
円半径を確保できなくなるが、フライホイール12は、
クランクシャフト1にガタやズレがなく取り付けられて
いるので、フライホイール12の耐捩じり振動性を十分
確保することができるようになっている。
【0027】本発明の一実施例としてのクランク軸への
フライホイール取付構造は、上述のように構成されてい
るので、このクランクシャフト1にフライホイール12
を組み付ける時は、ダウエルピン11と嵌合穴14とに
より、クランクシャフト1とフライホイール12との位
相が決定される。そして、図示しないボルトをボルト螺
合穴15に螺合させることにより、フライホイール12
をクランクシャフト1に組み付けた後、このクランクシ
ャフト1を高速回転させて振動等が出ずに円滑に回転す
るかを確認して、この時の振動等が発生するようであれ
ば、組み付けられたフライホイール12をいったんクラ
ンクシャフト1から取り外して、フライホイール12の
バランスを調整する。
【0028】そして、フライホイール12の再組み付け
時に、フライホイール12のクランクシャフト1に対す
る位相が、ダウエルピン11と嵌合穴14とを嵌合させ
ることにより、フライホイール12のバランスを調整す
る以前の組み付け時と同一になり、クランクシャフト1
とフライホイール12との組み付け位置が所定の位相で
固定される。そして、この後、ボルトによりフライホイ
ール12をクランクシャフト1に固定する。
【0029】また、ダウエルピン10,10,11を3
本用いることにより、フライホイール12のガタがなく
なる。つまり、ダウエルピン10,10,11を3本用
いてフライホイール12をクランクシャフト1に組み付
けると、これら嵌合穴13,13,14とダウエルピン
10,10,11とは、加工上の誤差により、位置が例
えば±50μm程度ずれて、嵌合穴13,13,14と
ダウエルピン10,10,11とに設けられているクリ
アランス(例えば、6〜44μm程度)よりも大きくな
り、この時、嵌合穴13,13,14とダウエルピン1
0,10,11との位置関係が拘束されて、フライホイ
ール12は、上述のクリアランス程度の移動(ガタ)も
許容されなくなる。
【0030】なお、上述のようにピン10,10,11
がタイトになる確立は、1−〔(6〜44)/200〕
3 である。一方、ピンが2本である場合は、1−〔(6
〜44)/200〕となり、3本のピンによって、確実
にずれが防止される。これにより、クランクシャフト1
が高速回転した時のフライホイール12のガタつきが解
消されて、フライホイール12が所定の位置で固定され
る。
【0031】さらに、ボルトによりこのフライホイール
12をクランクシャフト1に締結することにより、フラ
イホイール12のガタつきや、クランクシャフト1との
結合面のズレが解消される。また、図1に示すように、
クランクシャフト1とフライホイール12との間にタイ
ミングギア7が設けられているようなエンジンにおいて
は、クランクシャフト1の端部1Bは小径となり、十分
なボルトピッチ円半径を確保できなくなるが、フライホ
イール12は、クランクシャフト1にガタやズレがなく
取り付けられているので、フライホイール12の耐捩じ
り振動性を十分確保することができる。
【0032】なお、本実施例では、ダウエルピン10,
10,11を潤滑油通路6に嵌入させることにより、ク
ランクシャフト1から突出させているが、ダウエルピン
10,10,11を嵌入させる穴は、潤滑油通路6でな
くてもよく、新たに設けてもよい。また、ピンの本数や
ピンの位相はこれに限定されるものではなく、ピンが3
本以上であったり、ピンが不等間隔であっても良い。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のクランク
軸へのフライホイール取付構造によれば、クランク軸の
端部にボルトを通じてフライホイールを締結するクラン
ク軸へのフライホイール取付構造において、上記クラン
ク軸の端部に該クランク軸の軸心線と平行な方向に向け
て複数のピンが突設されるとともに、上記フライホイー
ルに上記各ピンがそれぞれ嵌合する嵌合穴が設けられる
という構成により、クランクシャフト端部に十分なボル
トピッチ円半径を確保できない場合でもフライホイール
の耐捩じり振動性を十分確保することができる。
【0034】特に、上記ピンが3本突設されるととも
に、上記嵌合穴が3つ設けられる構成で、嵌合穴とピン
との位置関係に、加工上の誤差を利用しつつ容易な加工
で、嵌合穴とダウエルピンとの位置関係が拘束されて、
フライホイールは、嵌合穴とピンとの間に設けられたク
リアランス程度の移動(ガタ)も許容されなくなる。し
たがって、フライホイールのガタがなくなり、クランク
シャフトが高回転域でも円滑に回転する。そして、これ
により、フライホイールとクランクシャフトとの結合面
のズレを排除することができる。さらに、ボルトにより
このフライホイールをクランクシャフトに締結すること
により、フライホイールのガタつきや、クランクシャフ
トとの結合面のズレが解消される。
【0035】また、上記3本のピンが、上記クランク軸
の軸心線に対する同心円上に略等間隔に設けられること
で、各ピンには略同等の荷重が掛かって、フライホイー
ルとクランク軸との結合状態を均一に保つことができ
る。また、クランク軸が回転した時の、フライホイール
とクランク軸との回転バランスが保たれる。そして、上
記3本のピンのうちの1本の突出部が、他の2本と区別
しうるように大きさ又は形状を設定されて、このピンの
嵌合する嵌合穴がこのピンに対応してその大きさ又は形
状を設定されることで、フライホイールの再組み付け時
に、フライホイールのクランクシャフトに対する位相が
所定の位相で固定することができる。また、これによ
り、フライホイールのバランスの調整が容易になり、ク
ランク軸を高速で回転させた時の振動を抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのクランク軸へのフラ
イホイール取付構造を示す模式的な構成図であって、図
2におけるB矢視図である。
【図2】本発明の一実施例としてのクランク軸へのフラ
イホイール取付構造を示す模式的な正面図であって、図
1におけるA矢視図である。
【図3】本発明の一実施例としてのクランク軸へのフラ
イホイール取付構造の作用について説明するための模式
的な正面図である。
【図4】従来のフライホイール取付構造を示す模式的な
構成図である。
【図5】従来のフライホイール取付構造の作用について
説明するための模式的な正面図である。
【図6】従来のフライホイール取付構造の作用について
説明するための模式的な正面図である。
【符号の説明】
1 クランクシャフト 1A クランクシャフト軸心線 1B クランクシャフト軸端部 2 メインジャーナル部 3 潤滑油導入部 4 クランクピン部 5 潤滑油送出部 6 潤滑油通路 7 タイミングギア 8 バランスウェイト 9 スチールボール 10,11 ダウエルピン 11A ダウエルピン突出部 12 フライホイール 13,14 嵌合穴 15 ボルト螺合穴 16 クランクシャフト締結用ボルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク軸の端部にボルトを通じてフラ
    イホイールを締結するクランク軸へのフライホイール取
    付構造において、上記クランク軸の端部に該クランク軸
    の軸心線と平行な方向に向けて3本以上のピンが突設さ
    れるとともに、上記フライホイールに上記各ピンがそれ
    ぞれ嵌合する嵌合穴が設けられていることを特徴とす
    る、クランク軸へのフライホイール取付構造。
  2. 【請求項2】 上記ピンが3本突設されるとともに、上
    記嵌合穴が3つ設けられて、上記3本のピンが上記クラ
    ンク軸の軸心線に対する同心円上に略等間隔に設けられ
    ていることを特徴とする、請求項1記載のクランク軸の
    潤滑油供給構造。
  3. 【請求項3】 上記3本のピンのうちの1本のピンの突
    出部が、他の2本と区別しうるように大きさ又は形状を
    設定されて、このピンの嵌合する嵌合穴がこのピンに対
    応してその大きさ又は形状を設定されていることを特徴
    とする、請求項2記載のクランク軸の潤滑油供給構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008063627A (ja) * 2006-09-08 2008-03-21 Denki Kogyo Co Ltd クランクシャフトの高周波焼戻方法及びこの高周波焼戻方法に用いる高周波誘導加熱コイル体
EP2489741A1 (en) 2007-04-06 2012-08-22 Kyowa Hakko Bio Co., Ltd. Method for production of glutathione or gamma-glutamylcysteine

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A02 Decision of refusal

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Effective date: 19980113