JPH06279350A - アジピン酸の製造方法 - Google Patents
アジピン酸の製造方法Info
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- JPH06279350A JPH06279350A JP5073527A JP7352793A JPH06279350A JP H06279350 A JPH06279350 A JP H06279350A JP 5073527 A JP5073527 A JP 5073527A JP 7352793 A JP7352793 A JP 7352793A JP H06279350 A JPH06279350 A JP H06279350A
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Abstract
キセンオキサイドよりアジピン酸を製造する方法。 (a)シクロヘキセンオキサイドを水和して、1,2−
ジヒドロキシシクロヘキサンと式(1)で表されるオリ
ゴマーを製造する工程。 (b)式(1)で表されるオリゴマー、又は式(1)で
表されるオリゴマー及び1,2−ジヒドロキシシクロヘ
キサン及び/またはシクロヘキセンオキサイドを硝酸水
溶液中で酸化してアジピン酸を製造する工程。 【化1】 【効果】シクロヘキセンオキサイドから高収率かつ安価
にアジピン酸を製造することができ、かつその際に消費
される硝酸の量が極めて少い。
Description
ドからアジピン酸を製造する方法に関する。
号には、水溶性バナジウム塩を含む硝酸水溶液中で1,
2−ジオキシシクロヘキサン類を酸化してアジピン酸を
製造する方法が記載されており、現在世界中で行われて
いるシクロヘキサノール及びまたはシクロヘキサノンの
硝酸酸化によるアジピン酸の製造方法に対し、硝酸を窒
素および亜酸化窒素の形で消耗してしまう割合が少ない
有利な方法としての提案がなされてる。その記載からみ
て、特に1,2−ジヒドロキシシクロヘキサンが有利の
ように思われる。
ンを製造する方法は種々の方法で可能であるが、工業的
に安価に得る方法の一つとしてシクロヘキセンから誘導
されるシクロヘキセンオキサイドを水和する方法があげ
られる。エポキサイドの水和の方法については、中西ら
訳、「モリソン・ボイド有機化学第4版」720〜72
8頁(東京化学同人刊)等にも示されているが、本発明
者らがこの水和反応について検討を加えた結果、式
(1)で示されるオリゴマーの生成という副反応が併発
することが判った。式(1)のオリゴマーの生成を最小
限に抑えるには大過剰の水を使用してシクロヘキセンオ
キサイドを水和する以外効果的な方法は見いだされなか
った。
化の方法は、硝酸の消費が少なくなる等の大きなメリッ
トが存在することは既に述べたが、わずかな不都合が工
業的実施の際には生じることも考慮する必要がある。す
なわち、硝酸を亜酸化窒素及び窒素の形で消耗してしま
う割合は大幅に減少するが、その代わりに一酸化窒素、
二酸化窒素等の形(以下NOXと称す)で反応系外に出
て来るガス量が大幅に増大し、その回収に大型の装置が
必要となることである。
や従来のシクロヘキサノール及び/またはシクロヘキサ
ノンの硝酸酸化によるアジピン酸の製造方法に関する提
案等からは式(1)のオリゴマーの取扱に関する具体的
な例示は全く無い。従って従来技術からは、大過剰の水
を使用してシクロヘキセンオキサイドの水和を実施し、
後段の工程でこれを大量のエネルギーを用いて除去する
か、もしくは生成した式(1)のオリゴマーを蒸留等の
操作で分離する方法を取らざるを得ず、工業的な実施に
際し工程を複雑にし、エネルギーを大量に使用するなど
の不利を被らざるを得ないように思われる。これを工業
的に有利に解決する方法を見いだすことが、本発明の第
一の目的である。
となるような不利を改善する方法を見いだすのが第二の
目的である。
重ね本発明をなすに至った。すなわち本発明は、下記の
(a)、(b)工程からなる、シクロヘキセンオキサイ
ドよりアジピン酸を製造する方法である。 (a)シクロヘキセンオキサイドを水和して、1,2−
ジヒドロキシシクロヘキサンと式(1)で表されるオリ
ゴマーを製造する工程。 (b)式(1)で表されるオリゴマー、又は式(1)で
表されるオリゴマーと1,2−ジヒドロキシシクロヘキ
サン及び/またはシクロヘキセンオキサイドを硝酸水溶
液中で酸化してアジピン酸を製造する工程。
水和について検討を加えた。従来から、シクロヘキセン
オキサイドの水和に触媒を用いることは知られており、
例えば一般の酸、塩基触媒(例えば米国特許35768
90号、ドイツ国特許1793247号等)のほか、ゼ
オライト、モンモリロナイト等の無機固体酸(米国特許
4,011278号、特開平4ー41449号公報等)
やイオン交換樹脂(B.C.Ranu and R.Chakraborty,Synth
etic Comunications,20(12),1751-1767(1990)等)等が
例示できる。本発明者らの検討によれば、これら種々の
触媒を使用しても、シクロヘキセンの水和では式(1)
で示されるオリゴマーの副生が避けられないことがわか
った。さらにこれを最小限に減少するためには水和に使
用する水を量論量よりも大過剰に使用しなければならな
いことも明らかになった。従来の硝酸酸化の技術からは
この式(1)のオリゴマーについての取扱についての具
体的な例はみられず、本発明者らはこの点について更に
深く検討を試みた。
のオリゴマーが硝酸により容易に酸化されアジピン酸を
高収率で生成し、しかも従来のシクロヘキサノール、シ
クロヘキサノンの硝酸酸化の際に較べ、窒素、亜酸化窒
素として失われる硝酸の量がはるかに少ない量であるこ
とを見いだしたのである。式(1)のオリゴマーのnは
数平均で1から5の範囲が特に好ましく、この範囲より
大きい場合、アジピン酸の収率が悪化する。
マーを、1,2−ジヒドロキシシクロヘキサンとの混合
物を硝酸水溶液中で酸化させることにより、硝酸消費量
が減少し、アジピン酸の収率が向上することを見いだし
た。発明者らの検討によると、理由は定かではないが、
式(1)のオリゴマーと1,2−ジヒドロキシシクロヘ
キサンを硝酸水溶液中で酸化した方が、それぞれを単独
で反応させた場合の相加平均値よりも亜酸化窒素の発生
量が減少し、アジピン酸の収率が向上する。その効果は
任意の混合割合の所で認められるが、特に式(1)のオ
リゴマーと、1,2−ジヒドロキシシクロヘキサンとの
重量比が60:40〜1:99の範囲が顕著である。こ
のことにより、たとえシクロヘキセンオキサイドを水和
する(a)工程において式(1)のオリゴマーが生成す
るという不都合が生じても、1,2−ジヒドロキシシク
ロヘキサン等とともに硝酸酸化させることにより、極め
て高収率でアジピン酸に変換でき、その際に消失する硝
酸の割合も極めて小さいものとする技術が確立できたの
である。尚、この際混合する1,2−ジヒドロキシシク
ロヘキサンはcis体、trans体のいずれでも、ま
た混合物でもよい。
(1)のオリゴマーと1,2−ジヒドロキシシクロヘキ
サンとを混合して硝酸酸化させる場合、触媒としてバナ
ジウム、又はバナジウムおよびIB族、IIB族、II
I族、IV族、V族、VIB族、VIIB族およびVI
II族金属の中から選ばれる一種または二種以上を用い
ることがさらに好ましい。
塩、錯体等硝酸に溶解するものであれば良い。用いる触
媒の量は比較的許容範囲が広く、用いる金属の合計の重
量が反応に用いる硝酸水溶液の0.01重量%〜飽和溶
解度まで可能であるが、通常5重量%以下の範囲で用い
られる。さて、窒素や亜酸化窒素の発生が少ない酸化の
方法は、硝酸の消費が少なくなる等の大きなメリットが
存在することは既に述べたが、わずかな不都合が工業的
実施の際には生じることも考慮する必要がある。すなわ
ち、硝酸を亜酸化窒素及び窒素の形で消耗してしまう割
合は大幅に減少するが、その代わりNOXの形で反応系
外に出て来るガス量が大幅に増大し、その回収に大型の
装置が必要となることである。そこで、この点に関し本
発明者らは鋭意研究し、1,2−ジヒドロキシシクロヘ
キサン及び/又は式(1)で表されるオリゴマーを硝酸
で酸化してアジピン酸の製造する際に、反応系に酸素ま
たは酸素含有ガスを吹き込みながら反応させることによ
り、NOXの反応系外への留出を抑制できることを見い
だした。さらに、この際アジピン酸の収率も改善される
ことも見いだした。
て、使用する水の量は量論量以上あればよいが、通常シ
クロヘキセンオキサイドの重量の0.25〜10倍の範
囲が適用される。この範囲より小さい場合、反応がきわ
めて遅くなるし、この範囲より大きい場合には、過剰に
使用した水の分離に多大なエネルギーを必要とすること
となる。
反応を促進する触媒を用いてもよく、一般の酸、塩基触
媒(例えば米国特許3576890号、ドイツ国特許1
793247号等)のほか、ゼオライト、モンモリロナ
イト等の無機固体酸(米国特許4,011278号、特
開平4ー41449号公報等)やイオン交換樹脂(B.C.
Ranu and R.Chakraborty,Synthetic Comunications,20
(12),1751-1767(1990)等)等エポキサイドの水和能を持
つ触媒が使用できる。使用量は触媒の種類や条件によっ
て異なるが、通常、酸または塩基として、シクロヘキセ
ンオキサイドの0.01mol%以上の量が使用され
る。
常温から200℃の範囲で実施される。シクロヘキセン
オキサイドの水和は完全に行われることは必須ではない
が、通常は50%以上さらに望ましくは70%以上の添
加率の範囲で行われる。(a)の工程でシクロヘキセン
オキサイドの添加率が100%でない場合には、1,2
−ジヒドロキシシクロヘキサンと式(1)で表されるオ
リゴマーのほかシクロヘキセンオキサイドを含んだ混合
物として得られる。本発明者らの検討によれば、式
(1)のオリゴマー、1,2−ジヒドロキシシクロヘキ
サン、シクロヘキセンオキサイドの混合物を硝酸水溶液
中で酸化した場合でも、式(1)のオリゴマーと1,2
−ジヒドロキシシクロヘキサンの混合物の硝酸水溶液中
で酸化を行った場合と同様の効果がみられることがわか
った。つまり、式(1)のオリゴマーと、1,2−ジヒ
ドロキシシクロヘキサン及びシクロヘキセンオキサイド
の混合物を硝酸水溶液中で酸化した場合の方が、それぞ
れを単独で反応させた場合の相加平均値よりも亜酸化窒
素の発生量が減少し、アジピン酸の収率が向上する。そ
の効果は任意の混合割合の所で認められるが、特に式
(1)のオリゴマーと1,2−ジヒドロキシシクロヘキ
サンとの重量比が60:40〜1:99の範囲が顕著で
ある。
反応速度が遅くなり、高すぎると副反応が増大するので
20〜120℃、さらに望ましくは30〜90℃であ
る。(b)の工程に用いる硝酸は10〜80重量%の広
い範囲で実施が可能であるが、好ましくは30〜70重
量%の範囲で実施される。(b)の工程において、用い
る原料中のシクロ環と硝酸は、通常、モル比で2以上、
好ましくは3以上の範囲で実施される。
得られた反応液をそのまま(b)の工程に投入すること
ができるが、例えば(a)の工程中の過剰の水を蒸発さ
せるなどして濃縮してから(b)工程に用いることも可
能である。また、(a)工程で生成した1,2−ジヒド
ロキシシクロヘキサン及び/または未反応のシクロヘキ
センオキサイドの一部または全部を蒸留等の方法で分離
した後、分離した1,2−ジヒドロキシシクロヘキサン
及び/またはシクロヘキセンオキサイドや式(1)のオ
リゴマーを含有する分離残さそれぞれを(b)工程の反
応に用いることも実施可能である。
オリゴマー以外の副生物、例えば硝酸を使った水和で生
成するニトロ化された1,2−ジヒドロキシシクロヘキ
サン等が例示できる、が生成した場合でも、本発明の効
果を著しく損なわない限り(b)の工程で1,2−ジヒ
ドロキシシクロヘキサン及び/又はシクロヘキセンオキ
サイド及び/又は式(1)で表されるオリゴマーととも
に反応に供してもかまわない。
しくは式(1)のオリゴマーと1,2−ジヒドロキシシ
クロヘキサン及び、またはシクロヘキセンオキサイドと
の混合物に水等の反応に不活性な溶媒を加えて実施する
こともできる。本発明の方法において、シクロヘキセン
オキサイドの水和以外の方法で製造された式(1)で示
されるオリゴマー、1,2−ジヒドロキシシクロヘキサ
ンを加えて実施することもかまわない。例えば式(1)
のオリゴマーの他の製法として、1,2−ジヒドロキシ
シクロヘキサンの脱水縮合、シクロヘキセンオキサイド
の開環重合、1,2−ジヒドロキシシクロヘキサンとシ
クロヘキセンオキサイドの付加、ジ(2−クロロシクロ
ヘキシル)エーテル等のOH基による置換反応、また
1,2−ジヒドロキシシクロヘキサンの他の製法として
カテコールの水添等が例示できる。
式いずれも適用できる。特に(b)の工程の硝酸水溶液
中での酸化反応は、従来シクロヘキサノール、シクロヘ
キサノンで実施されている形式のものも好適に使用出来
る。
明するが、本発明はこれら実施例になんら限定されるも
のではない。尚、分析にはGPC,LC,GC等を用い
て行った。尚、実施例、比較例中のアジピン酸の収率
は、用いた原料中の式(1)のオリゴマー、1,2−ジ
ヒドロキシシクロヘキサン、シクロヘキセンオキサイド
等の混合物に含まれるシクロ環に対するモル収率で示し
た。
イオン交換樹脂(三菱化成、Daiaion SK1BH)10grを
反応器に仕込み、80℃にて撹拌下、シクロヘキセンオ
キサイド100gr約30分かけて滴下し、その後30
分撹拌を続けた。得られた反応液から陽イオン交換樹脂
を濾過分離し、さらに樹脂を30grの水で洗浄し、そ
の洗浄液を炉液に加えた液を分析したところ、シクロヘ
キセンの転化率99.7%、1,2−ジヒドロキシシク
ロヘキサンが90.2%、(1)式のn=1の二量体が
9.5%の収率で得られた。
水を20重量%まで濃縮した液のうち30.0grを、
0.230重量%のアンモニウムメタバナデートを含
み、温度80℃に保持された60%硝酸250grに3
0分かけて添加した。その後30分、80℃で反応を継
続後、反応生成物及び放出されたガス成分を分析した。
アジピン酸が95.7%の収率で得られ、窒素及び亜酸
化窒素として失われた硝酸の量はアジピン酸の生成量1
Kgに対し0.039Kgに相当する量であった。ま
た、放出されたNOXの量は用いた原料中のシクロ環の
モル数に対し3.3倍に相当する量であった。
イオン交換樹脂(三菱化成、Daiaion SK1BH)10gr
を反応器に仕込み、80℃にて撹拌下、シクロヘキセン
オキサイド100gr約30分かけて滴下し、その後3
0分撹拌を続けた。得られた反応液から陽イオン交換樹
脂を濾過分離し、さらに樹脂を30grの水で洗浄し、
その洗浄液を炉液に加えた液を分析したところ、シクロ
ヘキセンの転化率99.7%、1,2−ジヒドロキシシ
クロヘキサンが90.2%、(1)式のn=1の二量体
が9.5%の収率で得られた。
蒸留し純度99.7%以上の1,2−ジヒドロキシシク
ロヘキサンを得た。このようにして得られた1.2−ジ
ヒドロキシシクロヘキサン25.0grを0.230重
量%のアンモニウムメタバナデートを含み、温度80℃
に保持された60%硝酸250grに30分かけて添加
した。その後30分、80℃で反応を継続後、反応生成
物及び放出されたガス成分を分析した。アジピン酸が9
5.8%の収率で得られ、窒素及び亜酸化窒素として失
われた硝酸の量はアジピン酸の生成量1Kgに対し0.
080Kgに相当する量であった。また、放出されたN
OXの量は用いた原料中のシクロ環のモル数に対し3.
0倍に相当する量であった。
てシクロヘキセンオキサイド24gr用い、0.230
重量%のアンモニウムメタバナデートのみを含む60%
硝酸250grに30分かけて添加した。その後30
分、80℃で反応を継続後、反応生成物及び放出された
ガス成分を分析した。アジピン酸が83.7%の収率で
得られ、窒素及び亜酸化窒素として失われた硝酸の量は
アジピン酸の生成量1Kgに対し0.172Kgに相当
する量であった。また、放出されたNOXの量は用いた
原料中のシクロ環のモル数に対し2.6倍に相当する量
であった。
重量%のアンモニウムメタバナデートのみを含む60%
硝酸250grに30分かけて添加した。その後30
分、80℃で反応を継続後、反応生成物及び放出された
ガス成分を分析した。アジピン酸が88.0%の収率で
得られ、窒素及び亜酸化窒素として失われた硝酸の量は
アジピン酸の生成量1Kgに対し0.724Kgに相当
する量であった。また、放出されたNOXの量は用いた
原料中のシクロ環のモル数に対し0.7倍に相当する量
であった。
型ゼオライト25grを反応器に仕込み、80℃にて撹
拌下、シクロヘキセンオキサイド1000grを約30
分かけて滴下し、その後30分撹拌を続けた。反応液を
分析したところ、シクロヘキセンの転化率70.0%、
1,2−ジヒドロキシシクロヘキサンが60.0%、
(1)式のn=1の二量体が9.0%の収率であった。
からゼオライトを濾過分離し、減圧下に蒸留し、水、シ
クロヘキセンオキサイド、1,2−ジヒドロキシシクロ
ヘキサンを除去し、(1)式のn=1の二量体85重量
%、n=2の三量体14重量%を含む混合物を得た。こ
の混合物25.0grを0.230重量%のアンモニウ
ムメタバナデートを含み、温度80℃に保持された60
%硝酸250grに30分かけて添加した。その後30
分、80℃で反応を継続後、反応生成物及び放出された
ガス成分を分析した。アジピン酸が86.0%の収率で
得られ、窒素及び亜酸化窒素として失われた硝酸の量は
アジピン酸の生成量1Kgに対し0.110Kgに相当
する量であった。また、放出されたNOXの量は用いた
原料中のシクロ環のモル数に対し2.9倍に相当する量
であった。
1に示す触媒をもちいた以外は実施例2と同様の方法を
用いて反応を行った。結果を表1に示す。
イオン交換樹脂(三菱化成、Daiaion SK1BH)10gr
を反応器に仕込み、80℃にて撹拌下、シクロヘキセン
オキサイド100grを約30分かけて滴下し、その後
30分撹拌を続けた。得られた反応液から陽イオン交換
樹脂を濾過分離し、さらに樹脂を30grの水で洗浄
し、その洗浄液を炉液に加えた液を分析したところ、シ
クロヘキセンの転化率99.7%、1,2−ジヒドロキ
シシクロヘキサンが90.2%、式(1)のn=1の二
量体が9.5%の収率で得られた。
に蒸留し、水、1,2−ジヒドロキシシクロヘキサン等
を溜去し、1,2−ジヒドロキシシクロヘキサンが7
0.0重量%、式(1)のオリゴマーが30.0重量%
の混合物を得た。この混合物25.0grを0.230
重量%のアンモニウムメタバナデートを含み、温度80
℃に保持された60%硝酸250grに30分かけて添
加した。その後30分、80℃で反応を継続後、反応生
成物及び放出されたガス成分を分析した。アジピン酸が
94.8%の収率で得られ、窒素及び亜酸化窒素として
失われた硝酸の量はアジピン酸の生成量1Kgに対し
0.051Kgに相当する量であった。また、放出され
たNOXの量は用いた原料中のシクロ環のモル数に対し
3.2倍に相当する量であった。
ヘキサン等の溜去を調節して、1,2−ジヒドロキシシ
クロヘキサンと式(1)式のオリゴマーの割合を表2に
示したようにした以外は実施例10と同様な方法で反応
を行った。結果を表2に示す。
表3に示す触媒をもちいた以外は実施例11と同様の方
法を用いて反応を行った。結果を表3に示す。
通して空気を硝酸水溶液中に毎時70Nリットルの割合
で吹き込んだ以外は実施例11と同様の方法で反応を行
った。アジピン酸が95.2%の収率で得られ、窒素及
び亜酸化窒素として失われた硝酸の量はアジピン酸の生
成量1Kgに対し0.052Kgに相当する量であっ
た。また、放出されたNOXの量は用いた原料中のシク
ロ環のモル数に対し1.7倍に相当する量であった。
通して空気を硝酸水溶液中に毎時70Nリットルの速度
で吹き込んだ以外は実施例16と同様の方法で反応を行
った。アジピン酸が95.9%の収率で得られ、窒素及
び亜酸化窒素として失われた硝酸の量はアジピン酸の生
成量1Kgに対し0.052Kgに相当する量であっ
た。また、放出されたNOXの量は用いた原料中のシク
ロ環のモル数に対し1.8倍に相当する量であった。
型ゼオライト25grを反応器に仕込み、80℃にて撹
拌下、シクロヘキセンオキサイド1000grを約30
分かけて滴下し、その後30分撹拌を続けた。反応液を
分析したところ、シクロヘキセンの転化率70.0%、
1,2−ジヒドロキシシクロヘキサンが60.0%、式
(1)のn=1の二量体が9.0%の収率であった。
からゼオライトを濾過分離し、減圧下に蒸留し、水、シ
クロヘキセンオキサイド、1,2−ジヒドロキシシクロ
ヘキサンを除去し、式(1)のn=1の二量体85重量
%、n=2の三量体14重量%、1,2−ジヒドロキシ
シクロヘキサン1重量%の混合物を得た。この混合物と
蒸留で除去したシクロヘキセンオキサイド、1,2−ジ
ヒドロキシシクロヘキサンを再度混合して、表4に示し
た組成の混合物を調整した。
5.0grを0.230重量%のアンモニウムメタバナ
デートを含み、温度80℃に保持された60%硝酸25
0grに30分かけて添加した。その後30分、80℃
で反応を継続後、反応生成物及び放出されたガス成分を
分析した。結果を表4に示す。
表5に示す触媒をもちいた以外は実施例25と同様の方
法を用いて反応を行った。結果を表5に示す。
通して空気を硝酸水溶液中に毎時70Nリットルの速度
で吹き込んだ以外は実施例25と同様の方法で反応を行
った。アジピン酸が91.4%の収率で得られ、窒素及
び亜酸化窒素として失われた硝酸の量はアジピン酸の生
成量1Kgに対し0.096Kgに相当する量であっ
た。また、放出されたNOXの量は用いた原料中のシク
ロ環のモル数に対し1.8倍に相当する量であった。
℃とした以外は実施例1と同様の方法で反応を行った。
アジピン酸が96.6%の収率で得られ、窒素及び亜酸
化窒素として失われた硝酸の量はアジピン酸の生成量1
Kgに対し0.038Kgに相当する量であった。ま
た、放出されたNOXの量は用いた原料中のシクロ環の
モル数に対し3.3倍に相当する量であった。
キサイドから高収率にアジピン酸を得られ、かつその際
に消費される硝酸の量を極めてわずかなものにでき、安
価にアジピン酸の製造ができる。
Claims (9)
- 【請求項1】下記の(a)、(b)工程からなる、シク
ロヘキセンオキサイドよりアジピン酸を製造する方法。 (a)シクロヘキセンオキサイドを水和して、1,2−
ジヒドロキシシクロヘキサンと式(1)で表されるオリ
ゴマーを製造する工程。 (b)式(1)で表されるオリゴマー、又は式(1)で
表されるオリゴマー及び1,2−ジヒドロキシシクロヘ
キサン及び/またはシクロヘキセンオキサイドを硝酸水
溶液中で酸化してアジピン酸を製造する工程。 【化1】 - 【請求項2】式(1)で表されるオリゴマーを硝酸水溶
液中で酸化するに際して、酸化の触媒として溶解したバ
ナジウム、又はバナジウムおよびIB族、IIB族、I
II族、IV族、V族、VIB族、VIIB族およびV
III族金属の一種または二種以上を用いることを特徴
とする請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項3】式(1)で表されるオリゴマーを硝酸水溶
液中で酸化するに際して、酸化反応系に酸素または酸素
含有ガスを吹き込みながら反応させることを特徴とする
請求項4に記載の製造方法。 - 【請求項4】式(1)で表されるオリゴマー及び1,2
−ジヒドロキシシクロヘキサンを硝酸水溶液中で酸化す
るに際して、酸化の触媒として溶解したバナジウム、又
はバナジウムおよびIB族、IIB族、III族、IV
族、V族、VIB族、VIIB族およびVIII族金属
の一種または二種以上を用いることを特徴とする請求項
1に記載の製造方法。 - 【請求項5】式(1)で表されるオリゴマー及び1,2
−ジヒドロキシシクロヘキサンを硝酸水溶液中で酸化す
るに際して、酸化反応系に酸素または酸素含有ガスを吹
き込みながら反応させることを特徴とする請求項6に記
載の製造方法。 - 【請求項6】式(1)で表されるオリゴマーと1,2−
ジヒドロキシシクロヘキサンの割合が重量で60:40
〜1:99である、請求項1、4または5に記載の製造
方法。 - 【請求項7】式(1)で表されるオリゴマー、1,2−
ジヒドロキシシクロヘキサン及びシクロヘキセンオキサ
イドを硝酸水溶液中で酸化するに際して、酸化の触媒と
して溶解したバナジウム、又はバナジウムおよびIB
族、IIB族、III族、IV族、V族、VIB族、V
IIB族およびVIII族金属の一種または二種以上を
用いることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。 - 【請求項8】式(1)で表されるオリゴマー、1,2−
ジヒドロキシシクロヘキサン及びシクロヘキセンオキサ
イドを硝酸水溶液中で酸化するに際して、酸化反応系に
酸素または酸素含有ガスを吹き込みながら反応させるこ
とを特徴とする請求項9に記載の製造方法。 - 【請求項9】式(1)で表されるオリゴマーと、1,2
−ジヒドロキシシクロヘキサン及びシクロヘキセンオキ
サイドの合計との割合が重量で60:40〜1:99で
ある、請求項1、7または8に記載の製造方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05073527A JP3086564B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | アジピン酸の製造方法 |
| SG1996006369A SG66270A1 (en) | 1993-03-31 | 1993-04-09 | Process for preparing adipic acid |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05073527A JP3086564B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | アジピン酸の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06279350A true JPH06279350A (ja) | 1994-10-04 |
| JP3086564B2 JP3086564B2 (ja) | 2000-09-11 |
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ID=13520805
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05073527A Expired - Fee Related JP3086564B2 (ja) | 1993-03-31 | 1993-03-31 | アジピン酸の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3086564B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008539205A (ja) * | 2005-04-29 | 2008-11-13 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | テトラカルボン酸の製造方法 |
| CN101792227A (zh) * | 2010-03-30 | 2010-08-04 | 兖矿鲁南化肥厂 | 一种含聚乙二醇二甲醚工业废水的处理设备及方法 |
| JP2019112368A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | 旭化成株式会社 | 1,2−シクロヘキサンジオールの製造方法 |
-
1993
- 1993-03-31 JP JP05073527A patent/JP3086564B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008539205A (ja) * | 2005-04-29 | 2008-11-13 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | テトラカルボン酸の製造方法 |
| CN101792227A (zh) * | 2010-03-30 | 2010-08-04 | 兖矿鲁南化肥厂 | 一种含聚乙二醇二甲醚工业废水的处理设备及方法 |
| JP2019112368A (ja) * | 2017-12-26 | 2019-07-11 | 旭化成株式会社 | 1,2−シクロヘキサンジオールの製造方法 |
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| Publication number | Publication date |
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| JP3086564B2 (ja) | 2000-09-11 |
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