JPH06280085A - 密着性の優れた亜鉛系めっきを施したアルミニウムおよびアルミニウム合金とその製造方法 - Google Patents

密着性の優れた亜鉛系めっきを施したアルミニウムおよびアルミニウム合金とその製造方法

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JPH06280085A
JPH06280085A JP6585493A JP6585493A JPH06280085A JP H06280085 A JPH06280085 A JP H06280085A JP 6585493 A JP6585493 A JP 6585493A JP 6585493 A JP6585493 A JP 6585493A JP H06280085 A JPH06280085 A JP H06280085A
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JP
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plating
zinc
aluminum
iron
aluminum alloy
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JP6585493A
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Keisuke Nosaka
恵介 野坂
Kazuhiko Honda
和彦 本田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はアルミニウムおよびアルミニウム合
金に対して密着性の優れた亜鉛系めっきを施したものお
よびその製造法を提供する。 【構成】 アルミニウムおよびアルミニウム合金の上に
鉄の割合が50〜100%の鉄−亜鉛フラッシュめっき
をめっき厚が0.01〜7g/m2 になるように施しそ
の上に亜鉛系のめっきを施す。この鉄−亜鉛フラッシュ
めっきの前にめっき液中でアノード処理を行ない、薄い
酸化膜を生成させると鉄−亜鉛めっきの適正作業範囲を
広げることができる。 【効果】 アルミニウムおよびアルミニウム合金の表面
に密着性の優れた亜鉛系めっきを施すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車,車両,建築材
料,船舶,航空機などに用いられる、密着性の優れた亜
鉛系めっきアルミニウムおよびアルミニウム合金の板お
よび帯に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年アルミニウムおよびアルミニウム合
金が軽量化などの目的で自動車等に用いられるようにな
ってきたが、コストや材料強度などの点で全部が従来材
から置換るまでに至らず、薄鋼板あるいは亜鉛系めっき
鋼板と共用される場合が多い。この場合には、塗装前処
理であるりん酸塩処理や電着塗装、トップコートなどは
鋼板と全く同じ処理工程で処理されることになるが、工
程適性や塗装後の特性に関しては鋼板と同等あるいはそ
れ以上の特性が要求される。
【0003】このようにアルミニウムあるいはアルミニ
ウム合金を鋼板と同時処理する場合には亜鉛系めっきを
行うとよいことがわかっているが、アルミニウムおよび
アルミニウム合金は亜鉛系めっきを施すのが難しく、最
新表面処理技術総覧(昭和63年4月産業技術サービス
センター発行)に記述のような置換めっき方法、あるい
は特開昭51−1332号公報、特開昭51−4754
9号公報、あるいは特開平4−350195号公報のよ
うに、アノード処理して酸化皮膜を生成させたあと、そ
の上に亜鉛系めっきを行う方法などが試みられてきた。
とくにアノード処理を行ってからめっきする方法は生産
性において優れており、アルミニウムおよびアルミニウ
ム合金を連続的短時間に処理することが可能であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
対して、より生産性に優れ、高速で安価に処理ができ
ること。品質特性が塗装下地として適性であって、鋼
板あるいは亜鉛めっき鋼板と同時に処理しても塗装後の
特性は鋼板あるいは亜鉛めっき鋼板と同じかあるいは優
れていることが望まれている。そのためには、今までよ
りもさらに密着性の優れた亜鉛系めっき層を有するアル
ミニウムおよびアルミニウム合金が必要とされている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は、鋭意
検討を続けた結果、亜鉛系めっきとアルミニウムおよび
アルミニウム合金との密着性をよくするには、アルミニ
ウムおよびアルミニウム合金の表面に鉄含有量の多い鉄
−亜鉛フラッシュめっきを施し、その上に所定のめっき
を施すことによって優れた密着性が得られることを見い
だし、本発明に至った。すなわち本発明は、下層表面に
鉄の割合が50〜100%の鉄−亜鉛フラッシュめっき
層を厚みで0.01〜7g/m2 有し、その上に亜鉛系
めっき層を有する密着性の優れたアルミニウムおよびア
ルミニウム合金。あるいは、表面にアルミ酸化膜を生成
させ、その上に鉄の割合が50〜100%の鉄−亜鉛フ
ラッシュめっき層を厚みで0.01〜7g/m2 有し、
その上に亜鉛系めっき層を有する密着性の優れたアルミ
ニウムおよびアルミニウム合金。
【0006】さらにはこのようなアルミニウムおよびア
ルミニウム合金を得るために第一鉄イオンを20〜10
0g/l、亜鉛イオンを50g/l以下、遊離酸5〜8
0g/lを含むめっき液で電流密度100〜700A/
dm2 にてフラッシュめっきし、そのあと亜鉛系電気め
っきを行う方法。あるいは、第一鉄イオンを20〜10
0g/l、亜鉛イオンを50g/l以下、遊離酸5〜8
0g/lを含むめっき液でアルミニウムおよびアルミニ
ウム合金をアノードとして電気量10〜200c/dm
2 で電解処理し、そのままカソードとして電流密度50
〜600A/dm2 にてフラッシュめっきし、そのあと
亜鉛系電気めっきを行う方法を要旨とする。
【0007】
【作用】以下、本発明を詳細に説明する。本発明のめっ
き皮膜の構成図を図1に示す。(a)はアルミニウムお
よびアルミニウム合金1の表面の酸化皮膜を除いて鉄含
有量の多い鉄−亜鉛フラッシュめっき3を施し、その上
に亜鉛系めっき4を行ったもので、(b)はアノード処
理によってアルミニウムおよびアルミニウム合金1の表
面に酸化膜2を付着させ、その上に鉄含有量の多い鉄−
亜鉛フラッシュめっき3を施し、その上に亜鉛系めっき
4を行ったもので、(c)は(b)の鉄−亜鉛フラッシ
ュめっきを施した段階で表面からみた2000倍の拡大
模式図である。
【0008】本発明のアルミニウムおよびアルミニウム
合金としては、板厚2.0mm以下の高純度アルミニウ
ムのほかに5000系あるいは6000系などマグネシ
ウムを10%以下含むものや銅を合金化したものも用い
ることができる。表面処理の観点からは合金化金属はで
きるだけ少ないものが望ましい。また、表面は圧延のま
まあるいは熱処理を受けたものでもよいが、酸化膜はで
きるだけ薄く、また防錆油もできるだけ少ない方が望ま
しい。酸化膜および油、汚れの付着状況によってアルカ
リ脱脂と酸洗の処理条件を決め、適性なめっき用表面を
得る必要がある。
【0009】アルミニウムおよびアルミニウム合金のア
ルカリ脱脂および/あるいは酸洗は、表面調整をも兼ね
るのでかなり慎重に処理条件を選定する必要がある。ま
たこれらの工程で表面の酸化皮膜を除いても処理直後か
ら改めて酸化皮膜が生成しはじめ、めっき性を阻害する
ことになるので、極力早期にめっき工程に移る必要があ
る。通常の表面は、アルミニウムおよびアルミニウム合
金板をアルカリ脱脂あるいはアルカリ脱脂後に常温の5
%硫酸に浸漬酸洗して得られた。また、平滑で完全に酸
化皮膜を除いた良好な表面状態は、アルカリ脱脂あるい
はアルカリ脱脂後酸洗処理したあと、めっき液に少なく
とも1〜30秒浸漬して、その液中でめっきする方法に
よって可能であった。
【0010】鉄−亜鉛フラッシュめっきの密着性に関し
て、まずめっき組成と密着性との関係について調査した
結果、通常の前処理条件では鉄50%以上であれば充分
な密着性が得られることが判明した。めっき後のめっき
液に接触する時間、めっき液の遊離酸濃度、あるいはつ
ぎのめっきのめっき液に対する浸漬時間、遊離酸濃度に
よっても鉄−亜鉛めっきの必要最低鉄比率を決めること
ができた。通常の場合には、鉄の割合が50から100
%になるようにすれば充分であった。このような鉄の組
成比50%以上の鉄−亜鉛フラッシュめっきの付着量
は、平滑な表面の場合には3g/m2 以下あればよく、
さらに平滑で完全に酸化膜を除いた表面状態であれば
0.01g/m2 もあれば充分であった。
【0011】めっき浴の組成としては、第一鉄イオン、
亜鉛イオン,遊離酸が不可欠である。めっき層中に鉄を
50%以上含有させ、効率よく析出させるには、第一鉄
イオン濃度は20g/l以上は必要であった。一方、第
一鉄イオン濃度100g/l以上は溶解しにくかった。
また、鉄−亜鉛めっき中の鉄の組成比率は、一次的に
は、めっき浴中の亜鉛イオンと第一鉄イオンの比率によ
って決まる。そこで、鉄を50%以上含むめっきを行う
場合には、第一鉄イオンと亜鉛イオンに対する第一鉄イ
オンの比率を60%以上にする必要があった。このため
には亜鉛イオンは67g/l以下、望ましくは50g/
l以下にする必要があった。
【0012】遊離酸濃度については、低すぎると鉄や亜
鉛の水酸化物などが付着し、めっきが黒くなるので5g
/l以上にする必要があった。しかし、あまり高くする
と鉄の組成比が低くなり、電流効率が低下するので80
g/l以下にする必要があった。また、めっきの電流密
度について調査した結果、電流密度が低いとめっきの亜
鉛含有率が高くなり、密着性が悪くなるので、通常の場
合には100A/dm2以上が望ましかった。しかし、
電流密度が高くなりすぎると、めっき量のコントロール
が難しくなるだけでなく、密着性も劣化するので上限を
700A/dm2にする必要があった。鉄の含有率の多
い鉄−亜鉛フラッシュめっきの上のめっきとしては亜鉛
含有率の多い鉄−亜鉛めっきあるいは亜鉛めっきなどを
必要厚みだけ行うことが可能である。
【0013】次に、アノード電解処理を行う方法につい
て述べる。本発明においては、アノード処理によって表
面にアルミ酸化膜を生成させる。通常、酸化膜は電気抵
抗が大きいので直接めっきすることはできない。しか
し、本発明の鉄−亜鉛フラッシュめっきを行う場合には
実験の結果、密着性のよい鉄の組成比50%以上の鉄−
亜鉛フラッシュめっきを行いやすくするのに有効である
ことがわかった。図1(c)に示したように、鉄−亜鉛
フラッシュめっきを施した段階で表面からみたアルミ酸
化膜の面積は、めっきの面積の60%以下であれば充分
な密着性を得ることができた。
【0014】アノード処理は、アルカリ脱脂あるいはア
ルカリ脱脂したあとめっき液中でアルミニウムおよびア
ルミニウム合金をアノードとして電解し酸化皮膜を生成
させることによって行った。アノード処理後は、表面が
変化する前にめっきするため、めっき液中でそのまま極
性をカソードに切り換えてめっきした方がよかった。ア
ノード処理によって生成する酸化皮膜の厚みは、通電電
気量によってコントロールが可能であるが、厚すぎると
不めっきの部分が多く残るので、通電量は200c/d
m2 以下、望ましくは150c/dm2 以下にする必要
があった。酸化膜の平均膜厚は100Å以下が望ましか
った。一方、通電量が低すぎると酸化膜が少なすぎるの
で最低10c/dm2 は通電する必要があった。生成し
た酸化膜は、めっき液を通過中あるいは鉄の含有率の高
い鉄−亜鉛フラッシュめっきの初期の段階に一部は消失
し、その部分にはめっきが生成するらしく、アノード処
理の通電量だけでめっきの最適条件を決めることができ
ない面もあった。
【0015】アノード処理後のめっき液の条件は、既に
前述した条件と同様でよい。ただ、電流密度について
は、めっき前にアノード処理を行う場合は、50A/d
m2 以上、望ましくは70A/dm2 以上と比較的低い
電流密度から密着のよいめっきが可能であった。これ
は、アノード処理を行うことによって表面のかなりの部
分が電気抵抗の大きな酸化膜によって被われるので、初
期電着時における実質のめっき面積が減少するからアノ
ード処理を行わないものに比べて、めっき電流が小さく
ても実質的には大きな電流密度で電着されていることに
なり、アルミニウムおよびアルミニウム合金との界面付
近のめっきに鉄の含有率の高い鉄−亜鉛めっきが生成し
たためと思われる。実験の結果、鉄−亜鉛めっき中の亜
鉛の割合が高いと、通電後にめっき液に接触している
間、さらにこの上にめっきするような場合にめっき液に
よって亜鉛が優先的に溶解し、めっきの密着性を損なわ
れることもわかった。アノード処理を行った場合にも電
流密度に上限があって600A/dm2 以上になると密
着性に問題が生じた。
【0016】鉄−亜鉛めっきの付着量は、アノード処理
によって酸化膜を生成させた場合には、酸化膜の厚みに
もよるが2000倍のSEMで検鏡してアルミニウム下
地が見えなくするには7g/m2 必要な場合もあった。
ただアノード処理によって下層のめっきがアルミニウム
あるいはアルミニウム合金の表面全面を被わない場合に
はその上にめっきを行うことは困難であった。もしめっ
きされない面積が極く小さい場合には、その上にめっき
する時電流密度をできるだけ小さく、例えば5A/dm
2 以下にすることによってカバーすることができる場合
もあった。
【0017】本発明のめっきを行う工程としては、例え
ば図2に示す方法が考えられる。図2(a)はアルミニ
ウムおよびアルミニウム合金帯1を搬送ロール12とシ
ンクロール11を介して搬送しながら、最初のタンク1
0の鉄−亜鉛めっき液13中で対極6を用いて高電流密
度の通電を行い、鉄含有量の多い鉄−亜鉛フラッシュめ
っきを行い、つぎのタンク10中の亜鉛系めっき液14
中で対極7との間で亜鉛系めっきを行う方法である。ま
た図2(b)は最初のタンク10の鉄−亜鉛めっき液1
3の入り側で対極5を用いアノード処理を行い、出側の
対極6を用いて高電流密度で鉄含有量の多い鉄−亜鉛フ
ラッシュめっきを行い、つぎのタンク10の対極7を用
いて亜鉛系のめっきを行う方法である。
【0018】上層に鉄−亜鉛めっきを行う場合には鉄含
有量がめっき電流密度に依存することを利用して、例え
ば図2(c)に示すようにアルミニウムおよびアルミニ
ウム合金の帯1に最初対極6との間で高電流密度でフラ
ッシュめっきを行い、絶縁体の隔離板9を挟んで対極8
を設け、所定の亜鉛含有量の鉄−亜鉛めっきを得ること
ができる電流密度の電流を流すことによって2層のめっ
きを行うことも考えられる。さらに図2(d)に示すよ
うに最初のパスに対極5を設けアノード処理を行ってか
ら、図2(c)の処理と同じ処理を行うことも考えられ
る。またさらにアノードを帯に対して斜めに設置し、め
っき初期においてはアノードと帯の間隔を小さく、めっ
き出側で大きくすればめっき組成を断面方向で変化させ
ることも可能である。ただこれらの方法では大幅に組成
の異なるめっきを行うことは困難である。
【0019】
【実施例】
実施例1 自動車の部材として用いられる板厚1.0mmのアルミ
ニウム合金(Al−5.5%Mg)の冷間圧延帯を温度
70℃の60g/lFC315(日本パーカライジング
(株)製、非エッチング型弱アルカリクリーナー)に1
分20秒間浸漬し、水洗後60℃の40g/l硫酸にて
酸洗し、水洗した。この材料をカソードとして60℃の
第一鉄イオン95g/l、亜鉛イオン10g/l、遊離
酸45g/l、に添加剤を含む溶液中で電流密度200
A/dm2 にて0.3秒間電解し、めっき付着量1g/
m2 、めっき中の鉄含有率70%の鉄−亜鉛フラッシュ
めっきしたあと50℃の亜鉛イオン110g/l、遊離
酸50g/lの溶液にて電流密度100A/dm2 にて
4秒間電解し、水洗乾燥した。このようにして得られた
アルミニウム合金板のめっきにセロテープを張り付け、
その上から消しゴムでこすり、中の空気を押し出したあ
と急激にセロテープを剥離し、めっきがセロテープ側に
付着してくるか否かでめっきの密着性を調べたが剥離は
全くなかった。
【0020】実施例2 自動車の部材として用いられる板厚1.0mmのアルミ
ニウム合金(Al−5.5%Mg)の冷間圧延帯を温度
70℃の60g/lFC315(日本パーカライジング
(株)製、非エッチング型弱アルカリクリーナー)に1
分20秒間浸漬し、水洗した。この材料を60℃の第一
鉄95g/l、亜鉛イオン10g/l、遊離酸45g/
lに添加剤を含む溶液中でまずアノードとして電流密度
3A/dm2 にて18秒電解処理し、そのまま同じ液中
でアルミニウム合金をカソードとして電流密度100A
/dm2 にて0.8秒間電解し、めっき付着量1g/m
2、めっき中の鉄含有率75%の鉄−亜鉛フラッシュめ
っきしたあと、50℃の亜鉛イオン110g/l、遊離
酸50g/lの溶液にて電流密度100A/dm2にて
1秒間電解し、水洗乾燥した。このようにして得られた
アルミニウム合金板のめっきにセロテープを張り付け、
その上から消しゴムでこすり、中の空気を押し出したあ
と急激にセロテープを剥離し、めっきがセロテープ側に
付着してくるか否かでめっきの密着性を調べたが剥離は
全くなかった。
【0021】実施例3 自動車の部材として用いられる板厚1.0mmのアルミ
ニウム合金(Al−5.5%Mg)の冷間圧延帯を温度
70℃の60g/lのファインクリーナー315(日本
パーカライジング(株)製、非エッチング型弱アルカリ
クリーナー)に1分20秒間浸漬し、水洗後60℃の4
0g/l硫酸にて酸洗し、水洗した。この材料をカソー
ドとして60℃の第一鉄イオン81g/l、亜鉛イオン
23g/l、遊離酸52g/lに添加剤を含む溶液中で
電流密度50A/dm2 にて1.3秒間電解し、めっき
付着量1g/m2 、めっき中の鉄含有率40%の鉄−亜
鉛フラッシュめっきしたあと、50℃の亜鉛イオン11
0g/l、遊離酸50g/lの溶液にて電流密度100
A/dm2 にて4秒間電解し、水洗乾燥した。このよう
に鉄−亜鉛フラッシュめっきの電流密度の条件が本発明
の範囲100A/dm2 以上の外で処理し、めっき中の
鉄含有率が50%以上から外れたアルミニウム合金板の
めっきにセロテープを張り付け、その上から消しゴムで
こすり、中の空気を押し出したあと急激にセロテープを
剥離し、めっきがセロテープ側に付着してくるか否かで
めっきの密着性を調べたところ完全に剥離した。
【0022】実施例4 自動車の部材として用いられる板厚1.0mmのアルミ
ニウム合金(Al−5.5%Mg)の冷間圧延帯を温度
70℃の60g/lのファインクリーナー315(日本
パーカライジング(株)製、非エッチング型弱アルカリ
クリーナー)に1分20秒間浸漬し、水洗した。この材
料を60℃の第一鉄イオン81g/l、亜鉛イオン23
g/l、遊離酸52g/lに添加剤を含む溶液中でまず
対極として鉛電極を設置したパスを通し、電流密度3A
/dm2 にて18秒アノード処理し、つぎに同じ液中で
対極として鉛電極を設置したパスに導き、アルミニウム
合金をカソードとして電流密度40A/dm2 にて1.
5秒間電解し、めっき付着量1g/m2 、めっき中の鉄
含有率40%の鉄−亜鉛フラッシュめっきしたあと、5
0℃の亜鉛イオン110g/l、遊離酸50g/lの溶
液にて電流密度100A/dm2 にて4秒間電解し、水
洗乾燥した。このように鉄−亜鉛フラッシュめっき液中
でアノード処理し、そのままカソードとして鉄−亜鉛フ
ラッシュめっきするときの電流密度の条件が本発明の範
囲50A/dm2 以上の外で処理し、めっき中の鉄含有
率が50%以上から外れたアルミニウム合金板のめっき
にセロテープを張り付け、その上から消しゴムでこす
り、中の空気を押し出したあと急激にセロテープを剥離
し、めっきがセロテープ側に付着してくるか否かでめっ
きの密着性を調べたところ完全に剥離した。
【0023】
【発明の効果】本発明の皮膜構成のめっきを行えば従来
難しかったアルミニウムおよびアルミニウム合金の密着
性の優れた亜鉛系めっきが容易にできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はアルミニウムおよびアルミニウム合金
に鉄含有量の多い鉄−亜鉛フラッシュめっきを施した
例、(b)はアルミニウムおよびアルミニウム合金をア
ノード処理し、表面に酸化膜を生成させ、その上に鉄含
有量の多い鉄−亜鉛フラッシュめっきを施し、さらに亜
鉛系めっきを施した例、(c)は(b)の鉄−亜鉛フラ
ッシュめっきを施したところを表面からみた2000倍
の拡大模式図、
【図2】本発明のアルミニウムおよびアルミニウム合金
帯に密着性の優れた鉄含有量の多い鉄−亜鉛合金フラッ
シュめっきと亜鉛系めっきを施す装置の一例、(a)は
直接鉄含有量の多い鉄−亜鉛合金フラッシュめっきと亜
鉛系めっきを施す装置の例、(b)はアノード処理後鉄
含有量の多い鉄−亜鉛合金フラッシュめっきと亜鉛系め
っきを施す装置の例、(c)は直接鉄含有量の多い鉄−
亜鉛合金フラッシュめっきと亜鉛含有率のより多い亜鉛
系めっきを施す装置の例、(d)はアノード処理後鉄含
有量の多い鉄−亜鉛合金フラッシュめっきと亜鉛含有率
のより多い亜鉛系めっきを施す装置の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 アルミニウム,アルミニウム合金帯 2 酸化膜 3 鉄含有量の多い鉄−亜鉛フラッシュめっき 4 亜鉛系めっき 5 アノード処理用対極 6 鉄含有量の多い鉄−亜鉛合金フラッシュめっきを施
す対極 7 亜鉛系めっき用対極 8 亜鉛含有率のより多い鉄−亜鉛系めっきを施す対極 9 絶縁性隔壁 10 処理タンク 11 シンクロール 12 搬送ロール 13 鉄−亜鉛めっき浴 14 亜鉛系めっき浴
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】このようにアルミニウムあるいはアルミニ
ウム合金を鋼板と同時処理する場合には亜鉛系めっきを
行うとよいことがわかっているが、アルミニウムおよび
アルミニウム合金は亜鉛系めっきを施すのが難しく、最
新表面処理技術総覧(昭和63年4月産業技術サービス
センター発行)に記述のような置換めっき方法、あるい
は特開昭51−1332号公報、特開昭51−4754
9号公報、あるいは特開平4−35019号公報のよう
に、アノード処理して酸化皮膜を生成させたあと、その
上に亜鉛系めっきを行う方法などが試みられてきた。と
くにアノード処理を行ってからめっきする方法は生産性
において優れており、アルミニウムおよびアルミニウム
合金を連続的短時間に処理することが可能であった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
対して、より生産性に優れ、高速で安価に処理ができ
ること。品質特性が塗装下地として適正であって、鋼
板あるいは亜鉛めっき鋼板と同時に処理しても塗装後の
特性は鋼板あるいは亜鉛めっき鋼板と同じかあるいは優
れていることが望まれている。そのためには、今までよ
りもさらに密着性の優れた亜鉛系めっき層を有するアル
ミニウムおよびアルミニウム合金が必要とされている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】本発明のアルミニウムおよびアルミニウム
合金としては、板厚2.0mm以下の高純度アルミニウ
ムのほかに5000系あるいは6000系などマグネシ
ウムを10%以下含むものや銅を合金化したものも用い
ることができる。表面処理の観点からは合金化金属はで
きるだけ少ないものが望ましい。また、表面は圧延のま
まあるいは熱処理を受けたものでもよいが、酸化膜はで
きるだけ薄く、また防錆油もできるだけ少ない方が望ま
しい。酸化膜および油、汚れの付着状況によってアルカ
リ脱脂と酸洗の処理条件を決め、適性なめっき用表面を
得る必要がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】次に、アノード電解処理を行う方法につい
て述べる。本発明においては、アノード処理によって表
面にアルミ酸化膜を生成させる。通常、酸化膜は電気抵
抗が大きいので直接めっきすることはできない。しか
し、本発明の鉄−亜鉛フラッシュめっきを行う場合に
は、実験の結果、密着性のよい鉄の組成比50%以上の
鉄−亜鉛フラッシュめっきを行いやすくするのに有効で
あることがわかった。図1(c)に示したように、鉄−
亜鉛フラッシュめっきを施した段階で表面からみたアル
ミ酸化膜の面積は、めっきの面積の60%以下であれば
充分な密着性を得ることができた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムおよびアルミニウム合金の
    上層表面に鉄の割合が50〜100%(以下重量%を意
    味する。)の鉄−亜鉛フラッシュめっき層を厚みで0.
    01〜7g/m2 有し、その上に亜鉛系めっき層を有す
    る密着性の優れたアルミニウムおよびアルミニウム合
    金。
  2. 【請求項2】 アルミニウムおよびアルミニウム合金の
    表面にアルミ酸化膜を生成させ、その上に鉄の割合が5
    0〜100%の鉄−亜鉛フラッシュめっき層を厚みで
    0.01〜7g/m2 有し、その上に亜鉛系めっき層を
    有する密着性の優れたアルミニウムおよびアルミニウム
    合金。
  3. 【請求項3】 請求項第1項記載のアルミニウムおよび
    アルミニウム合金を製造するため、第一鉄イオンを20
    〜100g/l、亜鉛イオンを50g/l以下、遊離酸
    5〜80g/lを含むめっき液で電流密度100〜70
    0A/dm2以上にてフラッシュめっきし、そのあと亜
    鉛系電気めっきを行う方法。
  4. 【請求項4】 請求項第2項記載のアルミニウムおよび
    アルミニウム合金を製造するため、第一鉄イオンを20
    〜100g/l、亜鉛イオンを50g/l以下、遊離酸
    5〜80g/lを含むめっき液でアルミニウムおよびア
    ルミニウム合金をアノードとして電気量10〜200c
    /dm2 で電解処理し、そのままカソードとして電流密
    度50〜600A/dm2 以上にてフラッシュめっき
    し、そのあと亜鉛系電気めっきを行う方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101288085B1 (ko) * 2012-10-11 2013-08-07 남동화학(주) 전기아연 도금용 복합아연 플래쉬 도금용액, 이를 이용한 전기아연 도금방법 및 이에 의해 제조된 전기아연도금강판

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