JPH06286290A - 転写フィルムおよび多色プラスチック成形品の製造方法 - Google Patents

転写フィルムおよび多色プラスチック成形品の製造方法

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JPH06286290A
JPH06286290A JP5098694A JP9869493A JPH06286290A JP H06286290 A JPH06286290 A JP H06286290A JP 5098694 A JP5098694 A JP 5098694A JP 9869493 A JP9869493 A JP 9869493A JP H06286290 A JPH06286290 A JP H06286290A
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JP
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light
ink layer
pigment ink
plastic molded
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JP5098694A
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English (en)
Inventor
Tsuneyuki Yamanaka
常行 山中
Fujio Mori
富士男 森
Hitoshi Fujioka
仁司 藤岡
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Nissha Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷では形成できない面を有する透光性プラ
スチック成形品表面でも容易にパターンが形成でき、ま
た、顔料インキ層、遮光染色部と金属層およびハードコ
ート層とが組み合わされた意匠性に富んだパターンが透
光性プラスチック成形品表面に形成でき、また、3以上
の異なる色のパターンどうしが正確に見当合わせされた
多色プラスチック成形品を生産性よく得る。 【構成】 転写フィルム4を透光性プラスチック成形品
1の表面に密着させ、加熱加圧して、透光性プラスチッ
ク成形品1に顔料インキ層43とマスキング層42とが
転写された転写品6を得た後、透光性プラスチック成形
品1の表面に遮光染色インキ層を形成し、加熱して、遮
光染色部を形成した後、遮光染色インキ層およびマスキ
ング層42を除去することにより、遮光染色部の抜き文
字パターンに顔料インキ層43が現われている多色プラ
スチック成形品を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、AV機器のフロントパ
ネルやスイッチボタン、パソコンのキートップ、自動車
の計器パネルなどの多色プラスチック成形品を製造する
ための転写フィルムおよび多色プラスチック成形品の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】AV機器のフロントパネルやボタン、パソ
コンのキートップ、自動車の計器パネルなどの多色プラ
スチック成形品は、裏側からの照明により表側の文字や
記号などのパターンそのものが光を発し、その他の部分
は遮光するように構成されているものがある。また、意
匠性や取り扱い性をよくするために、丸みや立ち上がり
のある形状の成形品が多くなっており、このような成形
品の表面にも文字や絵柄を付けたいという要求が増えて
いる。従来、この種の多色プラスチック成形品は、つぎ
のようにして製造されている。
【0003】(1)透光性プラスチック成形品の表面の
うちの平らな面に、タコ印刷やスクリーン印刷などの印
刷法によって文字や記号などのパターンの透光顔料イン
キ層を形成し、透光顔料インキ層以外の部分に、遮光顔
料インキ層を形成して製造する。
【0004】(2)透光性プラスチック成形品の表面
に、透光性の顔料インキによってアンダーコート層を形
成し、その上に金属層を形成し、さらに全面に遮光塗料
を塗布し、その後、文字や記号などのパターンを形成す
るため、レーザーエッチングによって遮光塗料と金属層
との所定箇所を除去し、文字や記号などのパターン状に
アンダーコート層を露出させて製造する。
【0005】(3)文字や記号などのパターンの部分だ
けが突出した透光性プラスチック成形部を射出成形し、
つぎに、透光性プラスチック成形部の突出した部分以外
の全てを覆うように遮光性プラスチック成形部を射出成
形し、透光性プラスチック成形部と遮光性プラスチック
成形部とを重ね合わせて製造する。
【0006】なお、(1)〜(3)においては、多色プ
ラスチック成形品の意匠性をよくするために、金属層を
形成して光沢のあるパターンとしたり、パターンの耐摩
耗性をよくするためにハードコート層をパターン上に形
成している。
【0007】(4)透光性プラスチック成形品の表面
に、まず熱移行性染料と防染樹脂とを混合した防染兼染
色インキ層を印刷によって形成し、加熱して、透光染色
部を形成し、つぎに、透光性プラスチック成形品の表面
に熱移行性染料を含む遮光染色インキ層を印刷によって
形成し、加熱して、遮光染色部を形成し、つぎに、透光
性プラスチック成形品の表面上の防染兼染色インキを除
去して製造する。透光性プラスチック成形品表面の防染
兼染色インキに覆われた部分は、防染兼染色インキの防
染機能が働き、遮光染色部が形成されない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】(1)は、文字や記号
などのパターンの透光顔料インキ層を印刷法により形成
するので、平らな面にしか文字や記号などのパターンが
形成できない。たとえば凹曲面や起伏の大きい凹凸面、
多面体形状の立体成形品の複数の面などは、印刷が不可
能なので、文字や記号などのパターンの透光顔料インキ
層が形成しにくい。したがって、パターンを形成できる
形状に制約がある製品しか得られない製造方法であっ
た。
【0009】(2)は、アンダーコート層や金属層など
余分な層を形成したり、レーザーエッチングしたりする
ので、手間と時間がかかり生産性が悪い製造方法であっ
た。また、遮光性塗料の色とアンダーコート層の色との
2つの異なる色(色調や色彩)のプラスチック成形品し
か得られず、意匠性が乏しい製品しか得られない製造方
法であった。
【0010】(3)は、透光性プラスチック成形部の色
と遮光性プラスチック成形部の色との2つの異なる色の
プラスチック成形品しか得られない。また、2色成形装
置では細線部分が表現しにくく意匠性が乏しい製品しか
得られない製造方法であった。また、透光性プラスチッ
ク成形部を射出成形するための金型と、遮光性プラスチ
ック成形部を射出成形するための金型との2種類の金型
と射出装置を用意しなければならず、色数が3色4色と
増えるごとに設備費などのコストがかかる製造方法であ
った。
【0011】また、(1)〜(3)においては、金属層
やハードコート層などを設けるために、文字や記号など
のパターンの形成とは別に、真空蒸着装置や塗布装置な
どによって余計な加工を施さなければならない。したが
って、金属層やハードコート層が形成された多色プラス
チック成形品を完成させるのに手間や時間のかかる製造
方法であった。
【0012】(4)は、透光染色部の中に金属層やハー
ドコート層を設けることができない。なぜなら、防染兼
染色インキ層上に重ねて金属層やハードコート層を設け
た場合は、防染兼染色インキ層を除去する際に一緒に除
去されてしまうからである。また、防染兼染色インキ層
と透光性プラスチック成形品との間に金属層やハードコ
ート層を設けた場合は、金属層やハードコート層に邪魔
されて、熱移行性染料が透光性プラスチック成形品の表
層に熱移行できないからである。したがって、金属層や
ハードコート層と透光染色部とが組み合わされたものを
形成することができず意匠性のない製品しかえられない
製造方法であった。
【0013】また、3以上の異なる色のプラスチック成
形品を得る場合、色が異なるごとに版をかえて一色づつ
印刷を行なうので、異なる色のパターンどうしの印刷の
見当合わせが困難であり、そのため異なる色のパターン
間の見当精度の悪い多色プラスチック成形品となりやす
い製造方法であった。
【0014】この発明は、印刷では形成できない面を有
する透光性プラスチック成形品表面でも容易にパターン
が形成でき、また、顔料インキ層、遮光染色部と金属層
およびハードコート層とが組み合わされた意匠性に富ん
だパターンが透光性プラスチック成形品表面に形成で
き、また、3以上の異なる色のパターンどうしが正確に
見当合わせされた多色プラスチック成形品を生産性よく
得ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の転写フィルム
は、離型性を有する基材フィルム上に、文字や記号など
からなるパターン状のマスキング層が形成され、さらに
マスキング層より大面積の着色された顔料インキ層がマ
スキング層を覆うように形成されているように構成し
た。
【0016】また、この発明の転写フィルムは、離型性
を有する基材フィルム上に、文字や記号などからなるパ
ターン状のマスキング層が形成され、さらにマスキング
層より大面積の着色された顔料インキ層がマスキング層
を覆うように形成され、さらに接着層が形成されている
ように構成した。
【0017】この発明の転写フィルムでは、マスキング
層と顔料インキ層との間の少なくとも一部に挟まれるよ
うに、金属層が形成されているように構成してもよい。
【0018】この発明の転写フィルムでは、マスキング
層と顔料インキ層との間の少なくとも一部に挟まれるよ
うに、ハードコート層が形成されているように構成して
もよい。
【0019】この発明の多色プラスチック成形品の製造
方法は、前記いずれかの転写フィルムの最外層に位置す
る顔料インキ層あるいは接着層を透光性プラスチック成
形品の表面に密着させ、加熱加圧して、基材フィルムを
剥離し、透光性プラスチック成形品に顔料インキ層とマ
スキング層とが転写された転写品を得た後、転写品の表
面に熱移行性染料を含む遮光染色インキ層を形成し、加
熱して、遮光染色インキ層中の熱移行性染料を遮光を必
要とする部分の表層に熱移行させた後、遮光染色インキ
層およびマスキング層を除去して、抜き文字パターンの
遮光染色部を形成することにより、遮光染色部の抜き文
字パターンに顔料インキ層が現われている多色プラスチ
ック成形品を得るように構成した。
【0020】この発明の多色プラスチック成形品の製造
方法は、前記いずれかの転写フィルムを一対の射出成形
金型間に挟み込み、金型のキャビティ内に透光性の成形
樹脂を射出し、冷却後、基材フィルムを剥離し、透光性
プラスチック成形品に顔料インキ層とマスキング層とが
転写された成形同時転写品を得た後、成形同時転写品の
表面に熱移行性染料を含む遮光染色インキ層を形成し、
加熱して、遮光染色インキ層中の熱移行性染料を遮光を
必要とする部分の表層に熱移行させた後、遮光染色イン
キ層およびマスキング層を除去して、抜き文字パターン
の遮光染色部を形成することにより、遮光染色部の抜き
文字パターンに顔料インキ層が現われている多色プラス
チック成形品を得るように構成した。
【0021】この発明の多色プラスチック成形品の製造
方法では、遮光染色インキ層として、水溶性あるいはア
ルコール可溶性の樹脂を含むものを用い、水あるいはア
ルコールによる洗浄により遮光染色インキ層およびマス
キング層を除去するように構成してもよい。
【0022】
【作用】この発明では、透光性プラスチック成形品表面
に、転写フィルムを用いた転写法あるいは成形同時転写
法によって、マスキング層と顔料インキ層とを形成した
後、転写品あるいは成形同時転写品の表層に適宜な方法
によって遮光染色部を形成し、透光性プラスチック成形
品の印刷が難しい表面、たとえば、凹曲面を呈する表面
(図6〜図8参照)や多面体形状の立体成形品の複数の
面(図11〜図15参照)に、文字や記号などのパター
ンが形成される。
【0023】また、この発明では、マスキング層は顔料
インキ層より小面積で形成されているので、顔料インキ
層の表面のうちマスキング層が形成されなかった部分た
とえば顔料インキ層の端部などには、遮光染色インキ層
中の熱移行性染料が熱移行する。したがって、顔料イン
キ層の端部では、遮光染色部と重なって形成されるが、
顔料インキ層の色より、遮光染色部の色の方が濃いの
で、遮光染色部の色となる(図7、図8参照)。
【0024】また、遮光染色インキ層およびマスキング
層を除去することによって、遮光染色インキ層によって
覆われていた透光性プラスチック成形品の表面に、マス
キング層のパターンと同じパターンで顔料インキ層が露
出し顔料インキ層の色を呈する。このようにして、遮光
染色部の色を呈する部分と、顔料インキ層の色を呈する
文字や記号の部分とが多色プラスチック成形品の表面に
現われる(図8、図14参照)。つまり、色の異なる顔
料インキ層のパターンどうしの見当合わせは、転写フィ
ルムにあらかじめ形成されるマスキング層のパターンに
規制される。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照しながら説明する。この発
明の転写フィルム4を説明する(図1〜図5参照)。基
材フィルム41は、離型性を有するものであり、たとえ
ば、ポリエチレンテレフタレートなどのフィルムの表面
に、ワックスなどの離型剤を塗布したものがある。
【0026】マスキング層42は、後述する遮光染色イ
ンキ層5中の熱移行性染料が、同じく後述する顔料イン
キ層43を染色しないように防染する層である。例え
ば、セルロース樹脂、炭酸カルシウムなどの体質顔料な
どを混合したインキを用いて、スクリーン印刷法などに
よって形成するとよい。マスキング層42は、文字や記
号などのパターンに形成されている。マスキング層42
のパターンによって、後述する遮光染色部3の抜き文字
パターンが形成されることになる。
【0027】顔料インキ層43は、着色顔料を含有し着
色された層である。顔料インキ層43は、遮光性を有す
るように着色されていてもよいし、透光性を有するよう
に着色されていてもよい。顔料インキ層43は、たとえ
ば、金属粉や有機顔料などの着色顔料、アクリル樹脂、
ポリエステル樹脂などの樹脂バインダー、溶剤などを混
合したインキを用いて、スクリーン印刷法などによって
形成するとよい。
【0028】顔料インキ層43は、マスキング層42よ
り大面積で、マスキング層42を覆うように形成する。
顔料インキ層43は、透光性プラスチック成形品1の表
面全面に形成するような大きさに形成しておくこともで
きる。異なる色の顔料インキ層43、たとえば、第1顔
料インキ層47と第2顔料インキ層48とを形成する場
合は、一つのマスキング層42上に、第1顔料インキ層
47と第2顔料インキ層48のいずれか一つの顔料イン
キ層43を形成するようにしてもよいし、一つのマスキ
ング層42上に、第1顔料インキ層47と第2顔料イン
キ層48との両方を隣接させて形成してもよい(図2
(b)参照)。
【0029】顔料インキ層43は、第1顔料インキ層4
7および第2顔料インキ層48の他に、第1顔料インキ
層47および第2顔料インキ層48とは異なる色の第3
顔料インキ層(図示せず)を形成してもよい。
【0030】顔料インキ層43中に接着性を有する樹脂
を用いた場合は、顔料インキ層43が透光性プラスチッ
ク成形品1と接着される。しかし、顔料インキ層43が
接着性を持たない場合は、接着層44を別に設けるとよ
い(図2(a)参照)。
【0031】この発明の転写フィルム4では、マスキン
グ層52と顔料インキ層53との間の少なくとも一部に
挟まれるように、金属層45が形成されていてもよい
(図3(a)参照)。マスキング層52上には、第1顔
料インキ層47、金属層45、第2顔料インキ層48が
順次形成されるようにしてもよい(図3(b)参照)。
金属層45は、真空蒸着法やスパッタリング法、イオン
プレーティング法などにより形成された層や、金箔や銀
泊を貼り付けた層、あるいはメタリック顔料インキを印
刷した層などがある。金属層45は、光を完全に反射し
光沢がでるように形成してもよいし、光の一部を透過さ
せる半透明のものでもよい。
【0032】この発明の転写フィルム4では、マスキン
グ層42と顔料インキ層43との間の少なくとも一部
に、ハードコート層46が挟まれるように形成されてい
てもよい(図4参照)。ハードコート層46は、電子線
あるいは紫外線が照射されることによって硬化する光硬
化型樹脂、あるいは加熱されることによって熱硬化型樹
脂などを、印刷法などにより形成した層である。
【0033】この発明の転写フィルム4では、金属層4
5とハードコート層46との両方が、マスキング層42
と顔料インキ層43との間の少なくとも一部に挟まれる
ように形成されていてもよい(図5参照)。この場合
は、金属層45がハードコート層46により保護される
ので、金属層45の耐性がよくなる。
【0034】この発明の転写フィルム4では、紫外線遮
蔽層が、マスキング層42と顔料インキ層43との間に
形成されていてもよい(図示せず)。紫外線遮蔽層は、
サリチル酸系紫外線吸収剤などの有機の紫外線吸収剤、
あるいは酸化チタンや酸化亜鉛などの無機の微粒子から
なる紫外線吸収剤を、樹脂バインダー中に混入したイン
キを用いて、印刷法などにより形成した層である。
【0035】転写法を用いた多色プラスチック成形品の
製造方法を説明する(図6〜図8、図15参照)。ま
ず、前記した転写フィルム4の顔料インキ層43を透光
性プラスチック成形品1の表面に密着させ、加熱加圧し
た後、基材フィルム41を剥離して、顔料インキ層43
とマスキング層42とを転写フィルム4から透光性プラ
スチック成形品1に転写し、透光性プラスチック成形品
1の表面に顔料インキ層43とマスキング層42とが形
成された転写品6を得る(図6参照)。
【0036】透光性プラスチック成形品1は、透光性を
有するとともに、熱移行性染料によって加熱染色される
プラスチック材料、たとえばポリブチレンテレフタレー
ト樹脂などによって成形された成形品である。透光性プ
ラスチック成形品1の形状は、たとえば、凹曲面のよう
な印刷法では印刷できない表面を有する形状のもの(図
6参照)や、多面体形状をしているもの(図11参
照)、印刷可能な平らな面を有する形状のものなどがあ
る。
【0037】加熱加圧は、加熱されたゴムロールやシリ
コンパッドにより、約200〜250℃の温度下で行なうとよ
い。加熱加圧することによって、顔料インキ層43の接
着性の樹脂が軟化して、透光性プラスチック成形品1表
面に接着する。転写フィルム4に接着層44が形成され
ている場合は、接着層44が透光性プラスチック成形品
1表面に接着する。
【0038】つぎに、転写品6の表面に熱移行性染料を
含む遮光染色インキ層5を形成する(図7参照)。遮光
染色インキ層5は、光を遮ることができるような色の熱
移行性染料を含有するものならば、どのような色を呈す
るものでも用いることができる。たとえば、黒色の分散
染料、水溶性あるいはアルコール可溶性の樹脂、水、イ
ソプロピルアルコールなどを混合したインキを用いて、
スクリーン印刷法やスプレー噴霧による塗布法やディッ
ピング法、印刷法などによって形成する。水溶性あるい
はアルコール可溶性の樹脂としては、アクリル系樹脂や
セルロース系樹脂あるいはビニルアルコール系の樹脂な
どがある。
【0039】つぎに、加熱により遮光染色インキ層5中
の熱移行性染料を、透光性プラスチック成形品1の遮光
を必要とする部分の表層に熱移行させ、遮光染色部3を
形成する(図8参照)。透光性プラスチック成形品1の
表層とは、透光性プラスチック成形品1の内部のうち、
透光性プラスチック成形品1の表面に近い部分のことで
ある。加熱は、遮光染色インキ層5中の熱移行性染料
が、透光性プラスチック成形品1の表層に熱移行して染
色する温度で行なう。熱移行性染料の材質と透光性プラ
スチック成形品1の材料との組み合わせによって、温度
や加熱時間を調節する。たとえば、透光性プラスチック
成形品1としてポリブチレンテレフタレート樹脂を用
い、遮光染色インキ層5として黒色の分散染料を用いた
場合は、約150℃で5分間加熱を行なうとよい。
【0040】遮光染色インキ層5中の熱移行性染料は、
透光性プラスチック成形品1の表層のうち、マスキング
層42が形成されなかった部分には熱移行し、マスキン
グ層42が形成された部分には熱移行しない。マスキン
グ層42が形成されなかった顔料インキ層43の端部4
31にも遮光染色インキ層5中の熱移行性染料が熱移行
する。遮光染色部3の染色の深さは、十分な遮光性を得
るために、透光性プラスチック成形品1の表面から10μ
m以上が好ましい。
【0041】つぎに、遮光染色インキ層5およびマスキ
ング層42を除去して、抜き文字パターンの遮光染色部
3を形成する(図8参照)。
【0042】熱移行性染料が熱移行した遮光染色インキ
層5やマスキング層42の除去は、顔料インキ層43
が、溶解しないような液体を用いて行なう。たとえば、
水あるいはアルコールを用いた洗浄により行なうとよ
い。なお、ハードコート層46がマスキング層42と顔
料インキ層43との間の少なくとも一部に挟まれるよう
に形成された場合は、顔料インキ層4はハードコート層
46によって保護されるので、顔料インキ層4を構成す
る樹脂として水溶性あるいはアルコール可溶性の樹脂に
限定する必要はない。
【0043】成形同時転写法を用いた多色プラスチック
成形品の製造方法を説明する(図9〜図15参照)。ま
ず、転写フィルム4を、一対の射出成形金型間71に挟
み込み(図9参照)、金型のキャビティ73内に透光性
の成形樹脂72を射出し(図10参照)、冷却後、基材
フィルム41を剥離し(図11参照)、透光性プラスチ
ック成形品1の成形と同時に、顔料インキ層43とマス
キング層42とを転写フィルム4から透光性プラスチッ
ク成形品1に転写し、透光性プラスチック成形品1に顔
料インキ層43とマスキング層42とが形成された成形
同時転写品7を得る(図12参照)。
【0044】一対の射出成形金型71は、型閉めされる
ことによって、キャビティ73が形成される(図9参
照)。一方の射出成形金型71には、透光性の成形樹脂
72が射出される樹脂射出孔74が形成されている。成
形樹脂72としては、たとえばポリブチレンテレフタレ
ート樹脂などがある。
【0045】成形樹脂72が、キャビティ73内に射出
され、顔料インキ層43に接触することによって、顔料
インキ層43の接着性の樹脂が軟化して、透光性プラス
チック成形品1表面に接着する(図10参照)。転写フ
ィルム4に接着層44が形成されている場合は、接着層
44が透光性プラスチック成形品1表面に接着する。
【0046】つぎに、成形同時転写品7の表面に熱移行
性染料を含む遮光染色インキ層5を形成する(図13参
照)。遮光染色インキ層5の成分や大きさ、形成方法な
どの諸条件は、転写法による製造方法の場合と同じであ
る。
【0047】つぎに、加熱により遮光染色インキ層5中
の熱移行性染料を遮光を必要とする部分の表層に熱移行
させる(図14参照)。加熱温度、遮光染色部3のパタ
ーン、染色の深さなどの諸条件は、転写法による製造方
法の場合と同じである。
【0048】つぎに、遮光染色インキ層5およびマスキ
ング層42を除去して、抜き文字パターンの遮光染色部
3を形成する(図15参照)。
【0049】以上の転写法あるいは成形同時転写法をに
用いる転写フィルムとして、顔料インキ層43の色数を
増やした場合は、一枚の転写フィルムを用いて転写ある
いは成形同時転写するだけで、3色以上の異なる色でパ
ターンが描かれ意匠性に富んだ多色プラスチック成形品
を容易に得ることができる。
【0050】また、転写法あるいは成形同時転写法に用
いる転写フィルムとして、顔料インキ層43ととも金属
層45やハードコート層46を構成層とするものを用い
た場合は、一枚の転写フィルムを用いて転写あるいは成
形同時転写するだけで、金色や銀色などの着色された光
沢色などの多様な意匠、あるいは顔料インキ層43の保
護などの多様な機能を持った層を透光性プラスチック成
形品1の表面に容易に形成することができる。したがっ
て、真空蒸着装置や塗布装置などによって余計な加工を
透光性プラスチック成形品1に施す必要がなく、手間や
時間のかからない。
【0051】また、転写法あるいは成形同時転写法に用
いる転写フィルムとして、顔料インキ層43とマスキン
グ層42とに分けて、顔料インキ層43の上に金属層4
5やハードコート層46を形成したものを用いている。
よって、顔料インキ層43は、マスキング層42を除去
する際に一緒に除去されてしまうことはなく、そのまま
透光性プラスチック成形品1表面に残留する層であるの
で、金属層45やハードコート層46は、顔料インキ層
43とともに除去されることはない。したがって、意匠
性金属層やハードコート層と顔料インキ層とが組み合わ
されたものを形成することができ、意匠性の優れた製品
が得られる。
【0052】
【発明の効果】この発明の転写フィルムおよび多色プラ
スチック成形品の製造方法では、転写フィルムを用いて
顔料インキ層を形成し、遮光染色インキを用いて遮光染
色部を形成するようにしたので、印刷では形成すること
が難しい表面にでも、顔料インキ層によるパターンが簡
単に形成でき、形状に制約のない製品を得ることができ
る。
【0053】また、この発明では、マスキング層を用い
て顔料インキ層をパターン化するので、異なる色の顔料
インキ層のパターンどうしの見当あわせが簡単で、見当
精度のよい染色によるパターンが形成された多色プラス
チック成形品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の多色プラスチック成形品の製造方
法に用いる転写フィルムの一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】 この発明の多色プラスチック成形品の製造方
法に用いる転写フィルムの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図3】 この発明の多色プラスチック成形品の製造方
法に用いる転写フィルムの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図4】 この発明の多色プラスチック成形品の製造方
法に用いる転写フィルムの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図5】 この発明の多色プラスチック成形品の製造方
法に用いる転写フィルムの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図6】 この発明の多色プラスチック成形品の製造方
法において、顔料インキ層とマスキング層とを透光性プ
ラッスチック成形品に転写し、基材フィルムを剥離して
いるところの説明断面図である。
【図7】 この発明の多色プラスチック成形品の製造方
法において、遮光染色インキ層を形成したところの説明
断面図である。
【図8】 この発明の多色プラスチック成形品の製造方
法において、遮光染色インキ層の熱移行性染料を透光性
プラッスチック成形品に熱移行させ、マスキング層を除
去したところの説明断面図である。
【図9】 この発明の多色プラスチック成形品の製造方
法において、転写フィルムを一対の射出成形金型間に挟
み込んだところの説明断面図である。
【図10】 この発明の多色プラスチック成形品の製造
方法において、射出成形金型のキャビティ内に成形樹脂
を射出したところの説明断面図である。
【図11】 この発明の多色プラスチック成形品の製造
方法において、顔料インキ層とマスキング層とを透光性
プラッスチック成形品に転写し、基材フィルムを剥離し
ているところの説明断面図である。
【図12】 成形同時転写品の説明断面図である。
【図13】 この発明の多色プラスチック成形品の製造
方法において、遮光染色インキ層を形成したところの説
明断面図である。
【図14】 この発明の多色プラスチック成形品の製造
方法において、遮光染色インキ層中の熱移行性染料を透
光性プラッスチック成形品の表層に熱移行させ、マスキ
ング層と遮光染色インキ層とを除去したところの説明断
面図である。
【図15】 この発明の多色プラスチック成形品の製造
方法によって得られる多色プラスチック成形品の斜視図
である。
【符号の説明】
1 透光性プラスチック成形品 3 遮光染色部 4 転写フィルム 41 基材フィルム 42 マスキング層 43 顔料インキ層 431 端部 44 接着層 45 金属層 46 ハードコート層 47 第1顔料インキ層 48 第2顔料インキ層 5 遮光染色インキ層 6 転写品 7 成形同時転写品 71 射出成形金型 72 成形樹脂 73 キャビティ 74 樹脂射出孔

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離型性を有する基材フィルム上に、文字
    や記号などからなるパターン状のマスキング層が形成さ
    れ、さらにマスキング層より大面積の着色された顔料イ
    ンキ層がマスキング層を覆うように形成されていること
    を特徴とする転写フィルム。
  2. 【請求項2】 離型性を有する基材フィルム上に、文字
    や記号などからなるパターン状のマスキング層が形成さ
    れ、さらにマスキング層より大面積の着色された顔料イ
    ンキ層がマスキング層を覆うように形成され、さらに接
    着層が形成されていることを特徴とする転写フィルム。
  3. 【請求項3】 マスキング層と顔料インキ層との間の少
    なくとも一部に挟まれるように、金属層が形成されてい
    る請求項1あるいは請求項2記載の転写フィルム。
  4. 【請求項4】 マスキング層と顔料インキ層との間の少
    なくとも一部に挟まれるように、ハードコート層が形成
    されている請求項1〜請求項3のいずれかに記載の転写
    フィルム。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    転写フィルムの最外層に位置する顔料インキ層あるいは
    接着層を透光性プラスチック成形品の表面に密着させ、
    加熱加圧して、基材フィルムを剥離し、透光性プラスチ
    ック成形品に顔料インキ層とマスキング層とが転写され
    た転写品を得た後、転写品の表面に熱移行性染料を含む
    遮光染色インキ層を形成し、加熱して、遮光染色インキ
    層中の熱移行性染料を遮光を必要とする部分の表層に熱
    移行させた後、遮光染色インキ層およびマスキング層を
    除去して、抜き文字パターンの遮光染色部を形成するこ
    とにより、遮光染色部の抜き文字パターンに顔料インキ
    層が現われている多色プラスチック成形品を得ることを
    特徴とする多色プラスチック成形品の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の
    転写フィルムを一対の射出成形金型間に挟み込み、金型
    のキャビティ内に透光性の成形樹脂を射出し、冷却後、
    基材フィルムを剥離し、透光性プラスチック成形品に顔
    料インキ層とマスキング層とが転写された成形同時転写
    品を得た後、成形同時転写品の表面に熱移行性染料を含
    む遮光染色インキ層を形成し、加熱して、遮光染色イン
    キ層中の熱移行性染料を遮光を必要とする部分の表層に
    熱移行させた後、遮光染色インキ層およびマスキング層
    を除去して、抜き文字パターンの遮光染色部を形成する
    ことにより、遮光染色部の抜き文字パターンに顔料イン
    キ層が現われている多色プラスチック成形品を得ること
    を特徴とする多色プラスチック成形品の製造方法。
  7. 【請求項7】 遮光染色インキ層として、水溶性あるい
    はアルコール可溶性の樹脂を含むものを用い、水あるい
    はアルコールによる洗浄により遮光染色インキ層および
    マスキング層を除去する請求項6あるいは請求項7記載
    の多色プラスチック成形品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102398437A (zh) * 2010-09-17 2012-04-04 比亚迪股份有限公司 一种图纹转移方法及表面具有图纹的模具的制备方法

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