JPH10180801A - 絵付シートとこれを用いた絵付成形品の製造方法 - Google Patents

絵付シートとこれを用いた絵付成形品の製造方法

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JPH10180801A
JPH10180801A JP35870096A JP35870096A JPH10180801A JP H10180801 A JPH10180801 A JP H10180801A JP 35870096 A JP35870096 A JP 35870096A JP 35870096 A JP35870096 A JP 35870096A JP H10180801 A JPH10180801 A JP H10180801A
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sheet
resin
hologram
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祐三 中村
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    • B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/14—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor incorporating preformed parts or layers, e.g. injection moulding around inserts or for coating articles
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    • B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29L2031/7224—Holograms

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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 色柄の隙間部に耐久性のあるホログラム柄を
ムラなく有する絵付シートとこれを用いた絵付成形品の
製造方法を提供する。 【構成】 基体シート1の片面に形成された剥離層2上
に隙間部を有する色柄層3が形成され、色柄層3が形成
されていない隙間部にホログラム層4がホットスタンプ
法により形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、成形品表面にホ
ログラム柄と色柄の組合せ柄を現出させるための転写シ
ート、インサートシートなどの絵付シートと、これを用
いた絵付成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、絵付け方法のひとつとして、転写
法がある。転写法とは、基体シートの片面に、剥離層、
色柄層、接着層からなる転写層を形成した転写シートを
用い、加熱加圧して転写層を成形品に接着させた後、基
体シートを剥離して、成形品表面に転写層を転移して絵
付けを行なうものである。そして、色柄に加えてホログ
ラム柄を成形品表面に現出させる場合、転写シートにお
いて基体シート1の片面に形成された剥離層2上に色柄
層3および部分的な金属薄膜層7を形成し、ホログラム
情報の凹凸の型を有するロール8を用いて全面的にプレ
スすることにより、金属薄膜層7の形成された部分にホ
ログラム情報の凹凸9を形成した(図8参照)。ホログ
ラムは、光の干渉縞を凹凸によって表わしたものであ
り、虹色などの明るく多様な色変化を表現できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、色柄10を隙
間部、たとえば窓部11や飛柄間部を有するパターンと
し(図9参照)、その背面より形成した金属薄膜層を隙
間部において露出させることによりホログラム柄12を
形成するような場合(図10参照:図中、13は金属薄
膜形成部を示す)、隙間部が極細であると、次のような
問題があった。
【0004】すなわち、ホログラム情報の凹凸の型を有
するロール8によるプレスを行なう際に、ロールの凹凸
面が色柄層3に阻まれて色柄間3の隙間部に思うように
進入できない(図11参照)。その結果、隙間部の中で
色柄層の形成された部分に近いほどプレスが不完全とな
り、得られるホログラム柄がムラになっていた。
【0005】また、従来技術では、部分的に金属薄膜層
を形成するために、金属薄膜層を必要とする部分を除い
て形成した水溶性インキ層の上に金属薄膜層を形成し、
その後水洗により水溶性インキ層およびその上の金属薄
膜層を除去するという手段が用いられる。しかし、金属
薄膜層が水洗工程を経ているのでその耐久性が経時的に
劣化するという問題があった。
【0006】したがって、本発明の目的は、上記の問題
を解決することにあって、色柄の隙間部に耐久性のある
ホログラム柄をムラなく有する絵付シートとこれを用い
た絵付成形品の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の絵付シートは、以下クレームと同じ
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら本発明に
ついて詳細に説明する。
【0009】図1は本発明に係る転写シートの一実施例
を示す模式断面図、図2は本発明に係る転写シートのホ
ログラム層の形成工程の一実施例を示す模式断面図、図
3は本発明で使用するホットスタンプ箔の一実施例を示
す模式断面図、図4は本発明に係る絵付成形品の一実施
例を示す模式断面図、図5は本発明に係るインサートシ
ートの一実施例を示す模式断面図、図6は本発明に係る
インサートシートのホログラム層の形成工程の一実施例
を示す模式断面図、図7は本発明に係る絵付成形品の他
の実施例を示す模式断面図である。図中、1は基体シー
ト、2は剥離層、3は色柄層、4はホログラム層、41
は接着層、42は後アンカー層、43は金属薄膜層、4
4は凹凸、45は前アンカー層、46は剥離層、47は
基体シート、48はホットスタンプ箔、5は接着層、6
は成形品をそれぞれ示す。
【0010】本発明の絵付シートとしては、転写シート
とインサートシートとが含まれる。転写シートは、基体
シート1の片面に剥離層2を形成してから、色柄層3、
ホログラム層4などを形成し、成形品に絵付シートを接
着させた後に、基体シート1を剥がすものである。ま
た、インサートシートは、透明な基体シート1に直接、
色柄層3、ホログラム層4などを形成し、成形品に絵付
シートを接着させた後に、基体シート1を剥がさないも
のである。
【0011】まず、転写シートについて説明する。図1
に示す転写シートは、基体シート1の片面に剥離層2、
色柄層3、ホログラム層4、接着層5からなる転写層を
形成したものである。
【0012】基体シート1の材質としては、ポリプロピ
レン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂などの樹脂シート、アルミニウム箔、銅箔などの
金属箔、グラシン紙、コート紙、セロハンなどのセルロ
ース系シート、あるいは以上の各シートの複合体など、
通常の転写シートの基体シート1として用いられるもの
を使用することができる。
【0013】基体シート1からの転写層の剥離性を改善
するためには、基体シート1上に転写層を設ける前に、
離型層を全面的に形成してもよい。離型層は、転写後ま
たは成形同時転写後に基体シート1を剥離した際に、基
体シート1とともに転写層から離型する。離型層の材質
としては、メラミン樹脂系離型剤、シリコーン樹脂系離
型剤、フッ素樹脂系離型剤、セルロース誘導体系離型
剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオレフィン樹脂系離型剤、
パラフィン系離型剤およびこれらの複合型離型剤などを
用いることができる。離型層の形成方法としては、グラ
ビアコート法、ロールコート法、コンマコート法、リバ
ースコート法、リップコート法などのコート法、グラビ
ア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。離型
層の乾燥膜厚は1〜6μmとするのが一般的である。
【0014】剥離層2は、基体シート1上にまたは離型
層上に全面的または部分的に形成される。剥離層2は、
転写後または成形同時転写後に基体シート1を剥離した
際に、基体シート1から剥離して成形品の最外面となる
層である。剥離層2の材質としては、アクリル系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロー
ス系樹脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミ
ド系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂などのほか、塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポリマーを用い
るとよい。剥離層2に硬度が要求される場合には、紫外
線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化性樹脂な
どの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを選定して用
いるとよい。また、硬化性樹脂からなる剥離層2は、成
形品のコーナーなどでのクラック発生を防止するため
に、転写前には未硬化で転写後に電子線または紫外線を
照射することにより表面強度をもたせるようにしてもよ
い。剥離層2の形成方法としては、グラビアコート法、
ロールコート法、コンマコート法、リバースコート法、
リップコート法などのコート法、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷法がある。材料が硬化性樹脂の
場合はコート法を、そうでない場合は印刷法を用いる。
また、剥離層2の乾燥膜厚は、材料が硬化性樹脂の場合
1〜6μm、そうでない場合1μm前後とするのが一般
的である。
【0015】色柄層3の材質としては、ポリビニル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアク
リル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセター
ル系樹脂、ポリエステルウレタン系樹脂、セルロースエ
ステル系樹脂、アルキド樹脂などの樹脂をバインダーと
し、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有する
着色インキを用いるとよい。色柄層3の形成方法として
は、オフセット印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法などの通常の印刷法などを用いるとよい。
【0016】ホログラム層4は、ホットスタンプ法によ
り形成される(図2参照)。ホットスタンプ法とは、基
体シート47の片面にホットスタンプ層(本発明ではホ
ログラム層4)を形成したホットスタンプ箔48を用
い、加熱加圧してホットスタンプ層を被ホットスタンプ
物表面に接着させた後、基体シート47を剥離して、被
ホットスタンプ物表面にホットスタンプ層を転移させる
方法である。
【0017】以下、本発明で使用するホットスタンプ箔
48について説明する。ホットスタンプ箔48は、基体
シート47の片面に、剥離層46、表面にホログラム情
報の凹凸44を有する前アンカー層45、金属薄膜層4
3、後アンカー層42、接着層41などからなるホログ
ラム層4が順次形成されたものである(図3参照)。な
お、後アンカー層42が接着層41の機能を兼ね備えて
いる場合には、接着層41を省略することができる。ま
た、前アンカー層45が剥離層46の機能を兼ね備えて
いる場合には、剥離層46を省略することができる。ま
た、基体シート47からのホログラム層4の剥離性を改
善するために、基体シート47上にホログラム層4を設
ける前に、離型層を全面的に形成してもよい。
【0018】ホットスタンプ箔48の基体シート47、
離型層、剥離層46、接着層41については、剥離層4
6が硬化性樹脂を使用しないことを除き、いずれも転写
シートに用いるのと同様のものを使用することができ
る。
【0019】前アンカー層45および後アンカー層42
の材質としては、2液性硬化ウレタン樹脂、熱硬化ウレ
タン樹脂、メラミン系樹脂、セルロースエステル系樹
脂、塩素含有ゴム系樹脂、塩素含有ビニル系樹脂、ポリ
アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系共重合体樹
脂樹脂などを使用するとよい。とくに熱硬化ウレタン樹
脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系共重合
体樹脂などの耐熱性のある樹脂を前アンカー層45また
は後アンカー層46のいずれかに使用すれば、金型内に
絵付シートを配置して射出成形と同時に絵付を行なう場
合でもホログラム情報の凹凸44が射出する溶融樹脂の
熱により変形することがない。前アンカー層45および
後アンカー層42の形成方法としては、グラビアコート
法、ロールコート法、コンマコート法、リバースコート
法、リップコート法などのコート法、グラビア印刷法、
スクリーン印刷法などの印刷法がある。
【0020】金属薄膜層43の材料としては、アルミニ
ウム、ニッケル、クロム、錫などの金属や、酸化チタ
ン、酸化インジウム錫、酸化亜鉛、酸化硅素、硫化亜鉛
などの金属化合物を使用する。金属薄膜層43の形成方
法は、スパッタリング法、イオンプレーティング法、抵
抗加熱法などの真空蒸着法がある。金属薄膜層の膜厚は
400〜800Åとするのが一般的である。
【0021】ホログラム情報の凹凸44を形成するに
は、全面にホログラム情報の凹凸44の型が形成された
ロールを用いるとよい。このようなロールに金属薄膜層
43などが形成された製造途中のホットスタンプ箔を通
して温度120〜130℃程度、圧力2000kg/m
2程度の条件でプレスすることにより、ホログラム情報
の凹凸44を全面的に形成することができる。また、ホ
ログラム情報の凹凸44を形成してから凹凸面に金属薄
膜層43を形成する順序でもよい。
【0022】次に、ホットスタンプ箔48を用い、ホッ
トスタンプ法にて製造途中の転写シートの色柄層3が形
成された面にホログラム層4を形成する方法について説
明する。まず、転写シートの色柄層3が形成された面
に、ホットスタンプ箔48をその基体シート47側が外
表面となるように重ね合わせる。次に、シリコンラバー
や真鍮からなる刻印部を備えたホットスタンプ装置を用
い、温度140〜160℃程度、0.2〜0.5秒、圧
力1000kg/m2程度の条件に設定した刻印部を介
してホットスタンプ箔48の基体シート47側から必要
部分に熱圧49を加えることにより、ホログラム層4を
転写シートの色柄層3の形成されていない隙間部に接着
する。このときホログラム層4を色柄層3と一部重複さ
せて設けるようにすると、ホットスタンプ位置が多少ず
れてもホログラム柄を確実に得ることができる。最後に
ホットスタンプ箔48の基体シート48を剥がすと、ホ
ットスタンプ箔48の基体シート47と剥離層46との
境界面で剥離が起こり、ホットスタンプが完了する。ま
た、ホットスタンプ箔48の基体シート47上に離型層
を設けた場合は、ホットスタンプ箔48の基体シート4
7を剥がすと、離型層と剥離層46との境界面で剥離が
起こり、ホットスタンプが完了する。なお、ホログラム
層4を色柄層3の隙間部の面積より小さく形成し、その
外形パターンをホログラム柄としてもよい。
【0024】このようにして得られるホログラム層4
は、接着層41、後アンカー層42、金属薄膜層43、
金属薄膜層43と接する面にホログラム情報の凹凸44
を有する前アンカー層45、剥離層46からなり、その
接着層41が転写シートの剥離層2と接することとな
る。なお、後アンカー層42が接着層41の機能を兼ね
備えている場合には、接着層41を省略することができ
る。また、前アンカー層45が剥離層46の機能を兼ね
備えている場合には、剥離層46を省略することができ
る。
【0025】転写シートの接着層5は、成形品表面に上
記の各層を接着するものであり、色柄層3またはホログ
ラム層4と成形品との接着性が悪い場合に、色柄層3お
よびホログラム層4上に接着層5を形成する。接着層5
は、接着させたい部分に形成する。すなわち、接着させ
たい部分が部分的なら、色柄層3およびホログラム層4
上に接着層5を部分的に形成する。接着層5としては、
成形品の素材に適した感熱性あるいは感圧性の樹脂を適
宜使用する。成形品の材質がポリアクリル系樹脂の場合
はポリアクリル系樹脂を用いるとよい。また、成形品の
材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレン系樹脂、
ポリカーボネート系樹脂、スチレン共重合体系樹脂、ポ
リスチレン系ブレンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親
和性のあるポリアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ポリアミド系樹脂などを使用すればよい。さらに、成形
品の材質がポリプロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオ
レフィン樹脂、塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂、環化ゴム、クマロンインデン樹脂が使用可能であ
る。接着層5の形成方法としては、グラビアコート法、
ロールコート法、コンマコート法、リバースコート法、
リップコート法などのコート法、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷法がある。接着層5の乾燥膜厚
は1〜5μmとするのが一般的である。なお、色柄層3
およびホログラム層4が接着層5の機能を兼ね備えてい
る場合には、接着層5を省略することができる。
【0026】また、転写シートの剥離層2に硬化性樹脂
を用いる場合には、剥離層2と色柄層3の密着性を改善
するために、剥離層2上に色柄層3を設ける前に、アン
カー層を全面的に形成してもよい。このアンカー層の材
質としては、2液性硬化ウレタン樹脂、熱硬化ウレタン
樹脂、メラミン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、塩
素含有ゴム系樹脂、塩素含有ビニル系樹脂、ポリアクリ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系共重合体樹脂樹脂
などを使用するとよい。アンカー層の形成方法として
は、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート
法、リバースコート法、リップコート法などのコート
法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法が
ある。
【0027】以下に、上記構成の転写シートを用い、転
写法を利用して成形品表面に絵付けを行なう方法につい
て説明する。成形品としては、樹脂成形品、ゴム製品、
金属製品、木工品、ガラス製品、陶磁器製品もしくは各
種材質からなる複合製品などを挙げることができる。成
形品は、透明、半透明、不透明のいずれでもよい。ま
た、成形品は、着色されていても、着色されていなくて
もよい。樹脂としては、アクリル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、アク
リロニトリルポリスチレン共重合体、アクリロニトリル
ブタジエンポリスチレン共重合体樹脂、ポリアセタール
樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリウレタン樹脂などを使用
するとよい。まず、成形品表面に、転写シートを基体シ
ート1側が外表面となるように重ね合わせる。次に、耐
熱ゴム状弾性体たとえばシリコンラバーを備えたロール
転写機、アップダウン転写機などの転写機を用い、温度
80〜260℃程度、圧力50〜200kg/m2程度
の条件に設定した耐熱ゴム状弾性体を介して転写シート
の基体シート1側から熱と圧力とを加える。こうするこ
とにより、転写層が成形品6表面に接着する。最後に、
冷却後に基体シート1を剥がすと、基体シート1と剥離
層2との境界面で剥離が起こり、転写が完了する。ま
た、基体シート1上に離型層を設けた場合は、基体シー
ト1を剥がすと、離型層と剥離層2との境界面で剥離が
起こり、転写が完了する。
【0028】次に、上記構成の転写シートを用い、射出
成形による成形同時転写法を利用して成形品表面に絵付
けを行なう方法について説明する。まず、可動型と固定
型とからなる成形用金型内に転写シートを送り込む。こ
の際、枚葉の転写シートを1枚づつ送り込んでもよい
し、長尺の転写シートの必要部分を間欠的に送り込んで
もよい。長尺の転写シートを使用する場合、位置決め機
構を有する送り装置を使用して、転写シートの色柄層3
およびホログラム層4と成形用金型との見当が一致する
ようにするとよい。また、転写シートを間欠的に送りむ
際に、転写シートの位置をセンサーで検出した後に転写
シートを可動型と固定型とで固定するようにすれば、常
に同じ位置で転写シートを固定することができ、色柄層
3およびホログラム層4の位置ずれが生じないので便利
である。成形用金型を閉じた後、固定型に設けたゲート
より溶融状態の成形樹脂をキャビティ内に射出充満さ
せ、成形品6を得るのと同時に転写シートと接着させ
る。成形品6を冷却した後、成形用金型を開いて成形品
を取り出す。最後に、基体シート1を剥がすことによ
り、転写が完了する(図4参照)。
【0029】次に、インサートシートについて説明す
る。インサートシートは、透明な基体シート1の片面
に、直接、色柄層3、ホログラム層4などを形成したも
のである(図5参照)。
【0030】基体シート1の材質としては、ポリプロピ
レン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂などの樹脂シートなど、通常のインサートシート
の透明な基体シート1として用いられるものを使用する
ことができる。
【0031】インサートシートにおいて、色柄層3、ホ
ログラム層4、接着層5の材質および形成方法(図6参
照)については、いずれも転写シートと同様のものを使
用することができる。
【0032】また、透明な基体シート1の色柄層3やホ
ログラム層4を形成した面と反対側の面に、ハードコー
ト層を設けてもよい。ハードコート層の材質としては、
紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化性樹
脂などの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを選定し
て用いるとよい。また、ハードコート層は、成形品のコ
ーナーなどでのクラック発生を防止するために、成形前
には未硬化で成形後に電子線または紫外線を照射するこ
とにより表面強度をもたせるようにしてもよい。ハード
コート層の形成方法としては、グラビアコート法、ロー
ルコート法、コンマコート法、リバースコート法、リッ
プコート法などのコート法を用いる。
【0033】以下に、上記構成のインサートシートを用
い、インサート成形法を利用して成形品表面に絵付けを
行なう方法について説明する。インサート成形法は、成
形同時転写法とほぼ同様に行なうが、最後に透明な基体
シート1を剥がさない点で成形同時転写法と異なる。ま
ず、可動型と固定型とからなる成形用金型内にインサー
トシートを装着する。インサートシートを金型内に固定
する方法としては、インサートシートを帯電させて金型
に保持したり、金型に設置した吸引孔から減圧吸引する
ことで金型に保持したりする方法がある。成形用金型を
閉じた後、固定型に設けたゲートより溶融状態の成形樹
脂をキャビティ内に射出充満させ、成形品を得るのと同
時にインサートシートと接着させる。成形品を冷却した
後、成形用金型を開いて成形品を取り出す(図7参
照)。
【0034】
【実施例】
実施例1 厚み38μm、幅650mmの長尺のポリエチレンテレ
フタレートフィルムからなる基体シートの片面に、グラ
ビアコート法にて厚さ2μmのアクリルメラミン樹脂か
らなる離型層を形成した。その上にリップコート法にて
厚さ5μmのウレタンアクリレート樹脂からなる剥離層
を全面形成し、さらに剥離層上にグラビア印刷法にて厚
さ2μmのウレタン樹脂からなるアンカー層を全面形成
した。次に、グラビア印刷法にて厚さ3μmのアクリル
ビニル樹脂中に着色剤を含む色柄層を極細の窓部を有す
るパターンに形成した。次いで、色柄層が形成されてい
ない窓部にホットスタンプ法にて色柄層と一部重複する
ホログラム層を形成した後、グラビア印刷法にて厚さ1
μmのアクリル樹脂からなる接着層を全面形成して転写
シートを得た。
【0035】上記ホットスタンプ法に用いるホットスタ
ンプ箔は、厚み19μm、幅650mmの長尺のポリエ
チレンテレフタレートフィルムからなる基体シートの片
面に、グラビアコート法にて厚さ2μmのアクリルメラ
ミン樹脂からなる離型層を形成し、その上にグラビア印
刷法にて厚さ1μmのアクリル樹脂からなる剥離層およ
び厚さ1μmのウレタン樹脂からなる前アンカー層を全
面形成した。次に真空蒸着法にて厚さ600Åのアルミ
ニウムからなる金属薄膜層を形成した後、圧力2000
kg/m2、ロール温度120〜130℃のホログラム
情報の凹凸の型を有するプレスロールで熱圧プレスを行
なうことによって前アンカー層および金属薄膜層表面に
ホログラム情報の凹凸を形成し、その上にグラビア印刷
法にて厚さ1μmのビニル樹脂からなる後アンカー層お
よび厚さ2μmのアクリル樹脂からなる接着層を全面形
成して得た。
【0036】また、上記ホットスタンプは、シリコンラ
バーからなる刻印部を備えたアップダウン式ホットスタ
ンプ装置を用いて圧力1000kg/m2、温度150
℃で0.2秒間行なった。
【0037】この転写シートを金型内に配置し、240
℃の溶融したアクリル樹脂をキャビティ内に射出充満さ
せ、成形品を得るのと同時に成形品の表面に転写シート
を接着した後、基体シートを剥離した。
【0038】このようにして得られた絵付成形品は、色
柄の隙間部に耐久性のあるホログラム柄をムラなく有す
るものであった。
【0039】実施例2 厚み38μm、幅650mmの長尺のポリエチレンテレ
フタレートフィルムからなる基体シートの片面に、グラ
ビア印刷法にて厚さ5μmのアクリルビニル樹脂中に着
色剤を含む色柄層を極細の飛柄間部を有するパターンに
形成し、色柄層が形成されていない飛柄間部にホットス
タンプ法にて色柄層と一部重複するホログラム層を形成
した後、グラビア印刷法にて厚さ2μmのアクリル樹脂
からなる接着層を全面形成してインサートシートを得
た。
【0040】上記ホットスタンプ法に用いるホットスタ
ンプ箔は、厚み19μm、幅650mmの長尺のポリエ
チレンテレフタレートフィルムからなる基体シートの片
面に、グラビアコート法にて厚さ2μmのアクリルメラ
ミン樹脂からなる離型層および厚さ1μmのアクリル樹
脂からなる剥離層を全面形成し、剥離層上にグラビア印
刷法にて厚さ1μmのウレタン樹脂からなる前アンカー
層を形成し、圧力2000kg/m2、ロール温度12
0〜130℃のホログラム情報の凹凸の型を有するプレ
スロールで熱圧プレスを行なうことによって前アンカー
層表面にホログラム情報の凹凸を形成し、その上に真空
蒸着法にて厚さ600Åのアルミニウムからなる金属薄
膜層を凹凸表面に沿って形成した後、その上にグラビア
印刷法にて厚さ1μmのビニル樹脂からなる後アンカー
層および厚さ2μmのアクリル樹脂からなる接着層を全
面形成して得た。
【0041】また、上記ホットスタンプは、シリコンラ
バーからなる刻印部を備えたアップダウン式ホットスタ
ンプ装置を用いて圧力1000kg/m2、温度130
℃で0.3秒間行なった。
【0042】このインサートシートを金型内に配置し、
240℃の溶融したアクリル樹脂をキャビティ内に射出
充満させ、成形品を得るのと同時に成形品の表面にイン
サートシートを接着した。
【0043】このようにして得られた絵付成形品は、色
柄の隙間部に耐久性のあるホログラム柄をムラなく有す
るものであった。
【0044】
【発明の効果】本発明の絵付シートとこれを用いた絵付
成形品の製造方法は、上記した構成からなるので、次の
ような効果を有する。
【0045】すなわち、絵付シートが、ムラのないホロ
グラムを現出するホログラム層をあらかじめ形成したホ
ットスタンプ箔を用い、ホットスタンプ法にて色柄層の
形成されていない隙間部にホログラム層を転移したもの
なので、絵付シートのホログラム柄は隙間部が極細であ
る場合でもムラにならない。
【0046】また、必要な部分のみにホットスタンプす
ることによりホログラム柄を得るので、絵付シートが水
洗工程を経ることがなく、ホログラム柄の耐久性は経時
的に劣化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る転写シートの一実施例を示す模式
断面図である。
【図2】本発明に係る転写シートのホログラム柄の形成
工程の一実施例を示す模式断面図である。
【図3】本発明で使用するホットスタンプ箔の一実施例
を示す模式断面図である。
【図4】本発明に係る絵付成形品の一実施例を示す模式
断面図である。
【図5】本発明に係るインサートシートの一実施例を示
す模式断面図である。
【図6】本発明に係るインサートシートのホログラム柄
の形成工程の一実施例を示す模式断面図である。
【図7】本発明に係る絵付成形品の他の実施例を示す模
式断面図である。
【図8】従来の転写シートのホログラム柄の形成工程を
示す模式断面図である。
【図9】色柄の一実施例を示す図である。
【図10】色柄の極細窓部にホログラム柄が存在する組
合せ柄の一実施例を示す図である。
【図11】従来の転写シートのホログラム柄の形成工程
を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 基体シート 2 剥離層 3 色柄層 4 ホログラム層 41 接着層 42 後アンカー層 43 金属薄膜層 44 ホログラム情報の凹凸 45 前アンカー層 46 剥離層 47 基体シート 48 ホットスタンプ箔 5 接着層 6 成形品 7 金属薄膜層 8 ホログラム情報の凹凸の型を有するロール 9 ホログラム情報の凹凸 10 色柄 11 窓部 12 ホログラム柄 13 金属薄膜形成部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体シートの片面に形成された剥離層上
    に隙間部を有する色柄層が形成され、色柄層が形成され
    ていない隙間部にホログラム層がホットスタンプ法によ
    り形成されたことを特徴とする絵付シート。
  2. 【請求項2】 ホログラム層が少なくとも後アンカー
    層、金属薄膜層、金属薄膜層と接する面にホログラム情
    報の凹凸を有する前アンカー層からなり、ホログラム層
    の後アンカー層側が剥離層と接している請求項1記載の
    絵付シート。
  3. 【請求項3】 前アンカー層または後アンカー層が、耐
    熱性のある樹脂である請求項2記載の絵付シート。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2の絵付シートを
    成形品の表面に重ね合わせ、基体シート側から熱と圧力
    とを加えて成形品の表面に絵付シートを接着した後、基
    体シートを剥離することを特徴とする絵付成形品の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3の絵付シートを金型内に配
    置し、成形樹脂を射出成形するのと同時に成形品の表面
    に絵付シートを接着した後、基体シートを剥離すること
    を特徴とする絵付成形品の製造方法。
  6. 【請求項6】 透明な基体シートの片面に隙間部を有す
    る色柄層が形成され、色柄層が形成されていない隙間部
    にホログラム層がホットスタンプ法により形成されたこ
    とを特徴とする絵付シート。
  7. 【請求項7】 ホログラム層が少なくとも後アンカー
    層、金属薄膜層、金属薄膜層と接する面にホログラム情
    報の凹凸を有する前アンカー層からなり、ホログラム層
    の後アンカー層側が基体シートと接している請求項6記
    載の絵付シート。
  8. 【請求項8】 前アンカー層または後アンカー層が、耐
    熱性のある樹脂である請求項7記載の絵付シート。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8の絵付シートを金型内に配
    置し、成形樹脂を射出成形するのと同時に成形品の表面
    に絵付シートを接着することを特徴とする絵付成形品の
    製造方法。
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