JPH06286379A - 非接触icカードの製造方法及び非接触icカード - Google Patents

非接触icカードの製造方法及び非接触icカード

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JPH06286379A
JPH06286379A JP5100048A JP10004893A JPH06286379A JP H06286379 A JPH06286379 A JP H06286379A JP 5100048 A JP5100048 A JP 5100048A JP 10004893 A JP10004893 A JP 10004893A JP H06286379 A JPH06286379 A JP H06286379A
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JP5100048A
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Katsumi Ozaki
勝美 尾崎
Mitsunori Takeda
光徳 竹田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】十分な機械的強度と気密性が得られ、信頼性と
取扱性に優れ、さらに見栄えの良い美しい非接触ICカ
ードを提供する。 【構成】非接触ICカードの表裏を構成する少なくとも
2つの樹脂板において、少なくとも1つの樹脂板には非
接触ICモジュールを装着する為の凹部を形成してお
き、上記凹部に非接触ICモジュールを装着し、少なく
とも1つの樹脂板には接着剤を塗工して、上記2つの樹
脂板を重ね合わせ加圧し、上記2つの樹脂板と上記非接
触ICモジュールを接着一体化することを特徴とする非
接触ICカードの製造方法および非接触ICカード。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非接触ICカードの製
造方法及び非接触ICカードに関する。即ち、IC回路
と外部のデータ処理装置との情報交換が、電磁誘導方式
であって近接で行うかもしくは、電波・光方式であって
遠隔で行い、電気的かつ機械的に接続するための接続用
の接触端子電極を必要としない非接触ICカードの製造
方法及び非接触ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会の高度情報化の進展は目覚ま
しく、カードは社会生活において不可欠のものとなって
いる。従来の磁気ストライプカードに較べて、マイクロ
コンピュータ、メモリー等のICを装着、もしくは内蔵
させたICカードは、セキュリティが高くプライバシー
が保護され記憶容量が大きいという特徴があることか
ら、様々な分野での利用が広まってきている。例えば、
企業内では、社員証カードとして、社員食堂・売店利
用、社内預金利用、福利厚生利用、入出退管理、出退勤
管理、健康管理等の多目的に利用されており、また、金
融、医療、販売・サービス、交通、製造、教育等の分野
でも試験的な利用が始まっている。
【0003】これら従来のICカードは、ICカードの
IC回路と外部のデータ処理装置との情報交換のため、
電気的かつ機械的に接続するための接続用の接触端子電
極を有している。ところが、この接触端子電極を有する
ことから、IC回路の気密性の確保、静電気破壊に対す
る対策、端子電極の電気的接続不良、ICカードの読み
取り装置の機構が複雑、等々の様々な問題を含んでい
る。また、ICカードをICカードの読み取り装置に挿
入または装着するという、人による動作が必要であり、
利用分野によっては効率が悪く煩雑であり、そのような
手間が要らず携帯状態で使用できるような、遠隔のデー
タ処理装置との情報交換が可能な非接触ICカードの出
現が望まれていた。人が携帯するだけでなく、遠隔での
データ通信が可能な非接触ICカードは、製造組立て、
運送仕分け等の分野において、部品、装置、荷物、搬送
車等に取り付けてIDカードとして利用する等、利用価
値が極めて高い。そこで、ICカードのIC回路と外部
のデータ処理装置との情報交換が電磁誘導方式もしく
は、電波・光方式であって非接触で行う方式の非接触I
Cカードが考えられた。
【0004】このような非接触ICカードの製造方法と
しては、射出成形等により非接触ICモジュールを装着
できるような形状を有する樹脂基板を造り、その樹脂基
板に非接触ICモジュールを装着した後、その樹脂基板
に所望の印刷を施された粘着テープを貼り付けてその樹
脂基板の表裏両面をカバーする製造方法が知られてい
る。また、打抜き等により非接触ICモジュールを装着
できるような形状を有する厚紙基板を造り、その厚紙基
板に非接触ICモジュールを装着した後、その厚紙基板
の表裏両面にその厚紙基板と同程度の大きさの所望の印
刷を施された紙を仮止めし、次にその厚紙基板より一回
り大きい防水性の透明プラスチックフィルムを使用し
て、その非接触ICモジュールを装着し紙を仮止めした
厚紙基板の表裏両面を挟んで、しかるのち熱溶着等によ
り四方シールして封入する、いわゆるラミネートによる
製造方法が知られている。
【0005】しかし、前者の場合では非接触ICモジュ
ールを粘着テープで封入する構造のため、樹脂基板から
粘着テープが剥がれることがあって気密性の点で難点が
あった。また粘着テープは比較的薄く機械的強度も十分
ではなく耐久性に劣るものであった。また後者の場合は
曲げ等の外力に対する強度が劣り取扱上の問題がある
上、エッジ部分から切り欠きが進行する等耐久性がとて
も悪く、更に見た目にも安っぽく品質に対する不安を利
用者に与えるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、この
ような従来の技術的な欠点を解決することにあり、十分
な機械的強度と気密性が得られ、信頼性と取扱性に優
れ、さらに見栄えの良い美しい非接触ICカードの製造
方法と非接触ICカードを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題を達成する
のに、種々研究を行った結果、非接触ICカードを構成
する少なくとも2つの樹脂板において、少なくとも1つ
の樹脂板には非接触ICモジュールを装着する為の凹部
を形成しておき、上記凹部に非接触ICモジュールを装
着し、少なくとも1つの樹脂板には接着剤を塗工して、
上記2つの樹脂板を合わせ加圧することによって上記2
つの樹脂板と上記非接触ICモジュールを接着一体化し
たことを特徴とする非接触ICカードによって、上記課
題を達成できることを見出し本発明を完成するにいたっ
た。
【0008】
【作用】非接触ICカードの表裏両面が樹脂板で構成さ
れそれらが接着されているため、十分な機械的強度と、
気密性が得られ、信頼性と取扱性に優れている。さらに
樹脂板は印刷適正に優れており、美しい印刷が可能であ
り見栄えの良い高品質の非接触ICカードを本発明の製
造方法によって製造できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明について好適な実施例に基づき
詳細に説明する。図1は本発明の非接触ICカードの構
成図である。図1において1は樹脂板(表)である。こ
の樹脂板(表)1は、単体樹脂、積層樹脂、繊維強化樹
脂等よりなる樹脂板であって図1における3の非接触I
Cモジュールを装着できるような凹部4が設けられてい
る。このような凹部4は彫刻機あるいはフライス盤等に
よる切削加工で造ることができる。また金型を造って射
出成形によって製造すると量産に向いている。図1にお
いて2の樹脂板(裏)も樹脂板(表)1と同様の材料、
同様の製造方法で造ることができるが、必ずしも同様で
ある必要性はなく、用途、目的に応じて自由な選択が可
能である。
【0010】本発明の非接触ICカードは上記樹脂板
(表)1と樹脂板(裏)2が合わさる面の少なくとも一
方の面に接着剤を塗布して、上記樹脂板(表)1と樹脂
板(裏)2のいずれか一方の上記凹部に非接触ICモジ
ュール3を装着して、しかる後に上記樹脂板(表)と樹
脂板(裏)の接着面7を合わせて加圧し、接着剤が硬化
するまで加圧し続けることにより製造される。
【0011】図2は本発明に利用できる非接触ICモジ
ュール3の一例を示している。図2において、11はプ
リント回路基板である、プリント回路基板11上には1
2に示すようにCPU、メモリー、アナログIC等のI
Cチップがボンディングされており、更にキャパシター
13等の電子回路部品、その他が実装されている。IC
チップ等は、回路基板上に形成された導電パターンの必
要箇所にワイヤーボンディングあるいはワイヤレスボン
ディング等により電気的に接続されている。また、種々
の目的をもった端子部が設けられている。図2におい
て、14は絶縁被服銅線等から成る楕円状のコイルであ
って、ループアンテナを構成している。そのループアン
テナ14は、プリント回路基板11上のアンテナ端子1
5に接続されている。
【0012】また、図2の下の図において、プリント回
路基板11の裏面には複数の接触端子16が設けられて
おり、表面とはスルーホールによって電気的に接続され
ている。これらの接触端子16は非接触ICへ書込みが
出来ないICモジュールに設けられ、完成した非接触I
Cモジュール3の動作テストをする場合、メモリにID
コード等を書き込む場合、あるいは、外部に接触端子1
6を有する非接触ICカードであって利用途中でメモリ
の内容を書き換える場合等で使用される。また、外部情
報処理装置から発射される電磁波をループアンテナ14
が受け、その電磁波から電力を得て非接触ICモジュー
ルがその電磁波を変調、反射して交信動作する方式も可
能であるが、図2のようにバッテリー17を内蔵させバ
ッテリー17の電力によってよりパワフルな能動的動作
をさせる方式とすることもできる。
【0013】(実施例1)本発明についてより具体的な
一例を挙げて説明する。図3は本発明の非接触ICカー
ドの断面図であり、図1においてA−A’の断面を表し
ている。図3における樹脂板(表)1と樹脂板(裏)2
は多層構造となっており、樹脂板(表)1は軟質塩化ビ
ニール樹脂の透明オーバーシート23、白色顔料等の充
填材を含有する塩化ビニール樹脂の白色コア24、白色
コアと同様白色ではあるが白色コアよりも物理的性質が
透明オーバーシートに近い白色オーバーシート25の3
層から構成されている。また樹脂板(裏)2も同様に透
明オーバーシート23、白色コア24、白色オーバーシ
ート25の3層から構成されている。これら樹脂板
(表)1と樹脂板(裏)2には非接触ICモジュール3
を装着するための凹部が設けられており、図3に示すよ
うに非接触ICモジュール3はこの凹部に装着されてお
り、接着剤によって樹脂板の表裏面が接着されて密閉封
入されている。
【0014】次に、このような構造の非接触ICカード
の製造方法について説明する。図4は、本発明の非接触
ICカードを構成する上記樹脂板(表)1を製造する工
程である。この図において、塩化ビニール樹脂の白色コ
ア24は大判サイズ 0.5〜0.6t× 500〜700 × 300〜40
0mm であって非接触ICカード30枚を一括で製造できる
大きさである。この白色コア24はオフセット印刷等の
印刷工程51において所望の印刷が施される。次に、加
熱加圧固定工程57において、大判サイズ0.05〜0.2t×
500〜700 ×300〜400mm の透明オーバーシート23と
白色オーバーシート25によって前記印刷済みの白色コ
ア24上下面をサンドイッチ状に挟んで熱プレスで加熱
加圧固定し、多層大判シート26を得る。熱プレスの条
件は、温度は120 ℃〜170 ℃(好ましくは 140〜160
℃)、圧力は加圧開始時から約5 分(好ましくは 1〜3
分)経過時までは毎分当たり0.5kg/cm2 〜2kg/cm2 (好
ましくは 0.8〜1.5kg/cm2)の加圧速度で加圧し、又は
加熱開始時より2kg/cm2 〜5kg/cm2 (好ましくは 2.5〜
4kg/cm2 )の一定圧力で加圧し、30秒〜10分(好ましく
は 1〜3 分)経過時に10kg〜30kg/cm2(好ましくは20〜
28kg/cm2)の圧力まで昇圧した上、10分〜30分(好まし
くは15〜25分)加熱加圧し、その後冷却する条件が適当
である。
【0015】次に、打ち抜き工程58において、小切れ
のカードの大きさ 0.6〜1.0t×85.6×54mmに上記大判シ
ートを打ち抜き、多層小切れシート27を得る。この打
ち抜きは上記大判シートに印刷されている位置合わせマ
ークに基づいて位置合わせを行った上、上記大きさの刃
型を用いてプレスによって上記大判シートを押し切りす
ることによって行われる。次に、切削加工工程59にお
いて、彫刻機、フライス盤等を用いて、非接触ICモジ
ュール3の形に合わせて切削加工を行って非接触ICカ
ードを構成する1つの樹脂板(表)1を得る。この切削
加工は打ち抜かれた多層塩化ビニールカードのエッジ基
準で位置合わせして行う。
【0016】図5は、非接触ICカードを構成するもう
1つの樹脂板(裏)2を製造する製造工程図である。樹
脂板(裏)を製造する工程は前記非接触ICカードを構
成するもう1つの樹脂板(表)1を製造する前記の製造
工程と、印刷の内容と切削加工の形以外には基本的には
変わりないから、説明を省略する。
【0017】以上のように、非接触ICカードを構成す
る2つの樹脂板を製造した後、次にこれらと非接触IC
モジュールとを一体化して、非接触ICカードを製造す
る工程について図6に基づき説明する。図6の接着剤塗
布工程54において、樹脂板(裏)2には接着剤9が塗
布される。接着剤9としては、塩化ビニール樹脂に対す
る接着性の良いものであれば如何なる物でも使用できる
が、接着力に優れ耐久性のある硬化性接着剤で、硬化後
ゴム弾性を有するものが好ましく、特に作業性を考慮す
ると、2液タイプよりは1液タイプがよい。また、加熱
硬化タイプであると、加熱温度によっては切削加工を行
った樹脂板の部分に歪みが発生して変形することがある
ため、加熱温度が低いか、常温硬化タイプが望ましい。
例えば、空気中の水分によって硬化反応を起こす、反応
基としてシリル基を有する接着剤等が好適である。具体
的には、セメダイン (株) 製のスーパーX等を使用する
ことができる。上記接着剤9を樹脂板に塗布する方法と
しては、スプレーコート、ロールコート等の方法を用い
ることができ、薄く均一に塗布できれば塗布方法は如何
なる方法でもよい。さらに、上記接着剤9が有機溶剤を
含有するタイプであれば有機溶剤を乾燥させる。
【0018】次に、装着工程52において、非接触IC
モジュール3を接着剤9を塗布した上記樹脂板(裏)2
に装着する。装着は人手によっても可能であるが、ロボ
ットハンドを用いる組立方法を実施することができる。
次に、加圧固定工程55において、樹脂板(表)1を樹
脂板(裏)2の接着面に位置合わせを行って、貼り合わ
せ、接着剤9が硬化するまでの間、プレス機により加圧
し続け、硬化完了後プレス機より取り出して非接触IC
カードの製造が完了する。尚、上記の説明では、接着剤
は樹脂板(裏)2にのみ塗布した例を示したが、樹脂板
(表)1にのみ塗布することも、両方の樹脂板に塗布す
ることもできる。また、上記硬化完了後、接着剤9のは
み出し等がある場合は、それを取り除く工程を前記工程
に追加することができる。
【0019】(実施例2)本発明についてより具体的な
別の一例を挙げて説明する。図7は非接触ICモジュー
ル3の図であり図2とは別の例を示している。図7にお
いて14はループアンテナ、16は接触端子を表してい
る。図2の非接触ICモジュール3においても非接触用
のアンテナループ14と接触用の端子16の両方を有し
ており、図2の非接触ICモジュール3を使って接触非
接触両用ICカードを造ることが可能であるが、図7の
非接触ICモジュール3を接触非接触両用ICカードに
用いると、気密性に優れ、見た目にも見栄えのする接触
非接触両用ICカードを製造することができる。実施例
2はこのような接触非接触両用ICカードの製造方法に
関する。
【0020】図7におけるA─A’断面図である図8に
基づき、本実施例で用いる非接触ICモジュールの製造
方法について説明する。まず、厚さ0.1mm 程度のガラス
エポキシフィルム基板71に、35μm厚さの銅箔をラミ
ネートしたプリント配線用フィルムを用いて、所望のパ
ターンを得るためにエッチングした後、ニッケル及び金
メッキ等を行い、外部との接続端子用電極パターン7
2、回路パターン73、及び接続端子用電極パターン7
2と回路パターン73を電気的に接続するスルーホール
等を形成し、所望の大きさに打ち抜くことにより、非接
触ICモジュールの回路基板を造る。この回路パターン
73上の所定位置にICチップ75をダイボンディング
し、ICチップ75上の電極76と回路パターン73と
を、導体77によりワイヤーボンディング方式により接
続する。尚、この部分はワイヤを使用しないワイヤレス
ボンディング方式で実施することもでき、その場合には
より薄い非接触ICモジュールを造ることができる。
【0021】次に、エポキシ樹脂ポッティング時の流れ
止め用に、ガラスエポキシ等の材質で成るポッティング
枠78をエポキシ系の接着剤等でガラスエポキシフィル
ム基板71に取り付け、エポキシ樹脂79を流し込んで
モールドする。この時、比較的粘度の高いエポキシ樹脂
(105CPS程度)で先ずスルーホール74を隠し、充分硬化
したことを確認した後に、低粘度のエポキシ樹脂(103C
PS程度)を流し込む方法を採れば、スルーホール74を
通してポッティング用のエポキシ樹脂79が、カード表
面となる接続端子用電極パターン72側に出ることを防
ぐことができる。以上の方法により、非接触ICカード
用の接触非接触両用ICモジュールを造ることができ
る。
【0022】図9は本発明の非接触ICカードの外観を
示す図である。非接触用のアンテナループ14は内蔵さ
れていて隠されており、接触用の端子16は外から見る
ことができる。図10は本発明の非接触ICカードの断
面図であり、図9においてA−A’の断面を表してい
る。図9における樹脂板(表)1と樹脂板(裏)2は多
層構造となっており、樹脂板(表)1は軟質塩化ビニー
ル樹脂の透明オーバーシート23、白色顔料等の充填材
を含有する塩化ビニール樹脂の白色コア24、白色コア
と同様白色ではあるが白色コアよりも物理的性質が透明
オーバーシートに近い白色オーバーシート25の3層か
ら構成されている。また樹脂板(裏)2も同様に透明オ
ーバーシート23、白色コア24、白色オーバーシート
25の3層から構成されている。これら樹脂板(表)1
と樹脂板(裏)2には非接触ICモジュール3を装着す
るための凹部4が設けられており、図10に示すように
非接触ICモジュール3はこの凹部4に装着されてお
り、接着剤9によって樹脂板の表裏面が接着されて密閉
封入されている。
【0023】次に、このような構造の非接触ICカード
の製造方法について説明する。まず、非接触ICカード
を構成する樹脂板(表)1の製造方法であるが、基本的
に実施例1と変わりない。ただし、切削加工工程59に
おいて、彫刻機、フライス盤等を用いて、非接触ICモ
ジュール3の形に合わせて切削加工を行うが、非接触I
Cモジュール3の形の全ての部分において切削加工する
ことも可能であるが、ICをポッティングした電極の部
分は本実施例では樹脂板(表)を貫通しているから、樹
脂板(表)1を打ち抜きによって開けることができる。
通常は打ち抜きの方が精度がよい。この切削加工及び打
ち抜きは、打ち抜かれた多層塩化ビニールカードのエッ
ジ基準で位置合わせして行う。こうして非接触ICカー
ドを構成する1つの樹脂板(表)1が完成する。次に、
非接触ICカードを構成するもう1つの樹脂板(裏)2
を製造する製造工程図であるが、これも実施例1と基本
的に変わりない。
【0024】以上のように、非接触ICカードを構成す
る2つの樹脂板を製造した後、次にこれらと非接触IC
モジュールとを一体化して、非接触ICカードを製造す
る工程について図11に基づき説明する。図11の装着
工程52において、樹脂板(表)には非接触ICモジュ
ール3を装着する。装着は人手によっても可能である
が、ロボットハンドを用いる組立方法を実施することが
できる。次に、接着剤塗布工程52において、上記非接
触ICモジュール3を装着した樹脂板(表)1に接着剤
9が塗布される。接着剤9としては、塩化ビニール樹脂
に対する接着性の良いものであれば如何なる物でも使用
できるが、接着力に優れ耐久性のある硬化性接着剤で、
硬化後ゴム弾性を有するものが好ましく、特に作業性を
考慮すると、2液タイプよりは1液タイプがよい。ま
た、加熱硬化タイプであると、加熱温度によっては切削
加工を行った樹脂板の部分に歪みが発生して変形するこ
とがあるため、加熱温度が低いか、常温硬化タイプが望
ましい。例えば、空気中の水分によって硬化反応を起こ
す、反応基としてシリル基を有する接着剤等が好適であ
る。具体的には、セメダイン (株) 製のスーパーX等を
使用することができる。上記接着剤を樹脂板に塗布する
方法としては、スプレーコート、ロールコート等の方法
を用いることができ、薄く均一に塗布できれば塗布方法
は如何なる方法でもよい。さらに、上記接着剤が有機溶
剤を含有するタイプであれば有機溶剤を乾燥させる。
【0025】次に、樹脂板(表)1を樹脂板(裏)2の
接着面に位置合わせを行って、貼り合わせ、接着剤9が
硬化するまでの間、プレス機により加圧し続け、硬化完
了後プレス機より取り出して非接触ICカードの製造が
完了する。尚、上記の説明では、接着剤は樹脂板(表)
1にのみ塗布した例を示したが、樹脂板(裏)2にのみ
塗布することも、両方の樹脂板に塗布することもでき
る。また、上記硬化完了後、接着剤9のはみ出し等があ
る場合は、それを取り除く工程を前記工程に追加するこ
とができる。
【0026】以上、実施例1、実施例2においては、非
接触ICカードを構成する樹脂板として多層の塩化ビニ
ール樹脂を用いた例を説明したが、適合する他の樹脂で
あっても同様に実施することが可能であるし、またプラ
スチックシートを積層するのではなく、樹脂板を射出成
形によって製造することもできる。射出成形によって製
造する場合は、成形型に非接触ICモジュールの形を持
たせることができるから切削工程は不要となり、精度も
向上するメリットがある。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、非接触ICカードの表
裏両面が樹脂板で構成されそれらが接着されているた
め、十分な機械的強度と、気密性が得られ、信頼性、耐
久性と取扱性に優れている。さらに樹脂板は印刷適性に
優れており、美しい印刷が可能であり見栄えの良い従来
のクレジットカードなみの美しい外観が得られ、高品質
の非接触ICカードを本発明の製造方法によって製造で
きる。また、非接触ICモジュールの異形モジュールに
容易に対応でき、他品種小ロット生産に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の非接触ICカードの構成を示す図。
【図2】本発明で用いる非接触ICモジュールの構造を
示す図。
【図3】本発明の非接触ICカードの断面を示す図。
【図4】本発明の非接触ICカードを構成する樹脂板の
製造工程を示す図。
【図5】本発明の非接触ICカードを構成する樹脂板の
製造工程を示す図。
【図6】本発明の非接触ICカードの製造工程を示す
図。
【図7】本発明で用いる接触非接触両用ICモジュール
の構造を示す図。
【図8】本発明で用いる接触非接触両用ICモジュール
のICボンディング部分の断面図。
【図9】本発明の非接触ICカードの外観図。
【図10】本発明の非接触ICカードの断面図。
【図11】本発明の非接触ICカードの製造工程を示す
図。
【符号の説明】
1.樹脂板(表) 2.樹脂板(裏) 3.非接触ICモジュール 4.非接触ICモジュール装着用凹部 7.接着面 8.印刷 9.接着剤 11.プリント回路基板 12.ICチップボンディング部 13.キャパシター 14.ループアンテナ 15.アンテナ端子 16.接触端子 17.バッテリー 18.非接触ICカードの輪郭 23.透明オーバーシート 24.白色コア 25.白色オーバーシート 26.多層大判シート 27.多層小切れシート 51.印刷工程 52.装着工程 54.接着剤塗布工程 55.加圧固定工程 58.打ち抜き工程 59.切削加工工程

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非接触ICカードを構成する少なくとも2
    つの樹脂板において、少なくとも1つの樹脂板には非接
    触ICモジュールを装着する為の凹部を形成しておき、
    上記凹部に非接触ICモジュールを装着し、少なくとも
    1つの樹脂板には接着剤を塗工して、上記2つの樹脂板
    を重ね合わせ加圧することによって上記2つの樹脂板と
    上記非接触ICモジュールを接着一体化することを特徴
    とする非接触ICカードの製造方法。
  2. 【請求項2】非接触ICカードを構成する少なくとも2
    つの樹脂板において、少なくとも1つの樹脂板には非接
    触ICモジュールを装着する為の凹部を形成しておき、
    上記凹部に非接触ICモジュールを装着し、少なくとも
    1つの樹脂板には接着剤を塗工して、上記2つの樹脂板
    を重ね合わせ加圧することによって上記2つの樹脂板と
    上記非接触ICモジュールを接着一体化したことを特徴
    とする非接触ICカード。
JP5100048A 1993-04-05 1993-04-05 非接触icカードの製造方法及び非接触icカード Pending JPH06286379A (ja)

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JP5100048A Pending JPH06286379A (ja) 1993-04-05 1993-04-05 非接触icカードの製造方法及び非接触icカード

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JP (1) JPH06286379A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001256461A (ja) * 2000-03-13 2001-09-21 Hitachi Cable Ltd コンビ型icカードの製造方法

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JP2001256461A (ja) * 2000-03-13 2001-09-21 Hitachi Cable Ltd コンビ型icカードの製造方法

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