JPH06286583A - 車両の盗難防止装置 - Google Patents

車両の盗難防止装置

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JPH06286583A
JPH06286583A JP9720693A JP9720693A JPH06286583A JP H06286583 A JPH06286583 A JP H06286583A JP 9720693 A JP9720693 A JP 9720693A JP 9720693 A JP9720693 A JP 9720693A JP H06286583 A JPH06286583 A JP H06286583A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】盗難防止効果を充分に高めることができると共
に、仮に盗難された場合には盗難車の発見にも役立つ、
車両の盗難防止装置を提供する。 【構成】キーの操作によって、電源から点火装置への電
源経路を開閉したり車両の操向を制限するイグニッショ
ンスイッチの、スイッチ機構及びロック機構の破壊、取
外し等の異常をセンサによって検出する。盗難防止ユニ
ットは、ロック状態において、センサから異常信号が入
力された際に、ユニット内に取り込んだ点火装置の少な
くとも一つの部品の機能を制御し、点火装置を非作動状
態にして、エンジンの始動を不可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車、四輪自動
車等の車両の点火系を制御して、その盗難防止を図る車
両の盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の盗難を防止する装置として
は、例えば、特公昭61−40577号公報に開示の装
置が知られている。この装置は、キーを抜き取ることに
より車両の正常な運転を阻害するステアリングロック装
置と、ステアリングロック装置が破壊または取除かれた
時に閉となるスイッチ素子と、電源と点火装置間に接続
されたヒューズとを備え、スイッチ素子の一端をアース
に他端をヒューズと点火装置間に接続する。そして、ス
テアリングロック装置が破壊または取除かれた異常時
に、電源からヒューズに電流が流れヒューズを溶断さ
せ、エンジンの始動を不可能にしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この装
置にあっては、盗難防止の確実性において、充分な効果
が得られないという問題点があった。即ち、ステアリン
グロック装置が破壊または取除かれ、ヒューズが溶断し
たとしても、この溶断した回路を適宜な導電部材で短絡
するか、あるいは溶断したヒューズを正常な適宜のヒュ
ーズに交換すれば、点火装置は正常に作動してエンジン
の始動が可能になる。特に、車両には予備ヒューズを装
備している場合が多いこと、また、ヒューズの機能回復
は、電気的知識を有する者でなくても簡単に行い得るこ
と等から、異常時でも第3者によるエンジンの始動を比
較的容易に行うことができ、充分な盗難防止効果が得ら
れない。
【0004】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、盗難防止効果を充分に高めることができると
共に、仮に盗難された場合には盗難車の発見にも役立
つ、車両の盗難防止装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の盗難防止装置は、キーの操作によ
って、電源から点火装置への電源経路を開閉するスイッ
チ機構と車両の操向を制限するロック機構、及び前記ス
イッチ機構とロック機構の少なくとも一方の異常を検出
するセンサを有するイグニッションスイッチと、センサ
の検出信号に基づいて点火装置の作動を制御する盗難防
止ユニットを具備し、盗難防止ユニットは、点火装置の
少なくとも一つの部品を取り込むと共に、この部品の機
能を制御することによって、点火装置を非作動状態にす
ることを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の盗難防止装置は、盗
難防止ユニットが、センサから異常信号が入力された際
に、その回路を遮断することによって部品の機能を封止
し、点火装置を非作動状態にすることを特徴とする。ま
た、請求項3記載の盗難防止装置は、盗難防止ユニット
が、その入力部からの所定の信号により部品の機能を封
止したロック状態において、センサから異常信号が入力
された際に、その回路の一部を遮断し、この遮断した回
路が復帰し、かつ入力部からの信号によりロック状態が
解除されるまで、部品の機能を封止して、点火装置を非
作動状態にすることを特徴とする。
【0007】さらに、請求項4記載の盗難防止装置は、
点火装置がCDIユニットを有し、このCDIユニット
の点火用コンデンサを充電するためのダイオードを、盗
難防止ユニット内に配設することを特徴とし、請求項5
記載の盗難防止装置は、点火装置がトランジスタ式点火
回路を有し、この回路のトランジスタを、盗難防止ユニ
ット内に配設することを特徴とする。
【0008】また、請求項6記載の盗難防止装置は、入
力部からの所定の入力信号とイグニッションスイッチの
異常信号とが入力される制御回路と、点火装置から取り
込んだ少なくとも一つの部品と、制御回路の出力信号に
よって部品の機能を制御する封止回路を具備し、制御回
路は、入力信号が入力された際に、封止回路をロック状
態にして部品の機能を封止させると共に、このロック状
態において異常信号が入力された際に、封止回路の一部
を遮断して、この遮断した回路が復帰し、かつ入力信号
により封止回路のロック状態が解除されるまで、部品の
機能を封止することを特徴とする。
【0009】
【作用】まず、請求項1記載の盗難防止装置によれば、
イグニッションスイッチに設けられたセンサは、スイッ
チ機構とロック機構の少なくとも一方が、破壊、取外し
等された場合に、盗難防止ユニットに異常信号を出力す
る。盗難防止ユニットは、センサから異常信号が入力さ
れると、該ユニット内に取り込まれている点火装置の部
品の機能を、例えば封止して、点火装置を非作動状態に
する。この状態は、盗難防止ユニットが正常な状態、即
ち、部品の機能が回復するまで維持され、その間エンジ
ンの始動が不可能になる。したがって、異常が発生する
と、第3者による部品の機能回復が難しく、エンジンに
よる車両の走行が不可能になり、盗難防止効果を高める
ことができる。
【0010】また、請求項2記載の盗難防止装置によれ
ば、センサから異常信号が入力された際に、盗難防止ユ
ニットはその回路を遮断して、ユニット内に取り込まれ
ている点火装置の部品の機能を封止する。これにより、
遮断した回路が復帰し、部品の機能が回復するまで、点
火装置は作動できず、エンジンの始動が不可能になる。
また、請求項3記載の盗難防止装置によれば、盗難防止
ユニットがロック状態、即ち、車両を駐車等させる状態
で異常信号が入力されると、盗難防止ユニットの回路の
一部を遮断して点火装置の部品の機能を封止する。この
状態は、遮断した回路を復帰させ入力部から所定の信号
を入力して、盗難防止ユニットのロック状態を解除する
まで維持され、その間エンジンの始動が不可能になる。
【0011】さらに、請求項4記載の盗難防止装置によ
れば、盗難防止ユニット内に配設されたCDIユニット
のダイオードは、例えば異常時に、盗難防止ユニットに
よってその整流機能が失われ、また、請求項5記載の盗
難防止装置によれば、盗難防止ユニット内に配設された
トランジスタのスイッチング機能が失われる。したがっ
て、異常が発生すると、CDIユニットまたはトランジ
スタ式点火回路が機能しなくなり、点火装置は作動でき
ず、エンジンの始動が不可能になる。
【0012】また、請求項6記載の盗難防止装置によれ
ば、制御回路は、入力部から所定の入力信号が入力され
た際に、封止回路をロック状態にして、点火装置から取
り込んだ部品の機能を封止する。また、このロック状態
において異常信号が入力されると封止回路の一部を遮断
して、部品の封止状態を維持する。この状態は、封止回
路の遮断した回路が復帰し、かつ入力部からの所定の入
力信号により封止回路のロック状態が解除されるまで維
持される。したがって、異常が発生すると、第3者によ
る部品の機能回復が難しくなり、エンジンによる車両の
走行が不可能になり、盗難防止効果をより高めることが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は本発明に係わる盗難防止装置のブ
ロック図を示している。図1において、盗難防止装置1
は、電源装置2に接続されたイグニッションスイッチ3
と、点火装置4に接続された盗難防止ユニット5等を有
している。イグニッションスイッチ3は、接点S1、S
2を有するスイッチ機構6と、イグニッションスイッチ
3の破壊を検出する破壊センサ7と、イグニッションス
イッチ3の取外しを検出する取外しセンサ8等からな
る。
【0014】そして、このイグニッションスイッチ3
は、図2に示すように、そのフレーム9がプレート10
を介してハンドル部に固定されている。このフレーム9
の上部に嵌装されている図示しないロータに、キー11
を挿入して回転させることにより、イグニッションスイ
ッチ3は、図3に示す、「LOCK」、「OFF」、
「ON」の3つの位置に保持される。
【0015】この「LOCK」位置とは、キー11をイ
グニッションスイッチ3から抜き取る位置、即ち、例え
ば車両を駐車等させる位置であり、この位置において、
イグニッションスイッチ3のロック機構を構成するロッ
クピン12が、ハンドルシャフト13側に突出する。そ
して、ハンドルシャフト13に固定した図示しないロッ
クプレートに、ロックピン12が噛み合い、ハンドルシ
ャフト13の回転が禁止、即ち、ハンドルがロックされ
る。なお、ロックピン12を作動させるロック機構とし
ては、周知の構成を採用し得るため、その詳細な説明は
省略する。
【0016】また、イグニッションスイッチ3の「OF
F」位置とは、例えばエンジンを始動させずに車両を移
動させ得る位置であり、「ON」位置とは、各操向系及
び制御系に電源が供給され、図示しない始動ボタンでエ
ンジンを始動させ得る位置である。この「OFF」及び
「ON」位置においては、ロックピン12はハンドルシ
ャフト13側に突出しない。なお、このイグニションス
イッチ3は、オートバイの例を示し、四輪自動車等の場
合は、例えば「LOCK」、「ACC」、「ON」、
「ST」の4つの位置に保持されるように構成される。
【0017】イグニッションスイッチ3には、破壊セン
サ7と、取外しセンサ8とが一体的に配設されている。
破壊センサ7は、フレーム9内に配設されたプリント基
板14を有し、この基板14上に形成されたパターンの
両端にリード線15を接続する。この破壊センサ7は、
イグニッションスイッチ3が破壊され、プリント基板1
4が折られたり取外されることにより、そのパターンや
リード線15が断線して、「OFF」の異常信号がリー
ド線15を介して出力される。
【0018】また、取外しセンサ8は、フレーム9とプ
レート10間に配設された、例えばマイクロスイッチ等
で構成され、イグニッションスイッチ3がプレート10
から取外された時に、該センサ8が作動し、例えば「O
N」の異常信号がリード線16を介して出力される。こ
の両センサ7、8とリード線15、16等によってイグ
ニッションスイッチ3の異常が検出される。なお、リー
ド線15、16は、盗難防止効果をより高めるために、
例えば、各車両のイグニッションスイッチ3に対応して
異なる線色で構成されている。
【0019】図4は、このイグニッションスイッチ3の
接点構成図を示している。図において、例えば「ON」
の位置の場合には、後述する、チャージコイル19と盗
難防止ユニット5のダイオード28とが接点S1を介し
て接続され、バッテリー18とターンシグナル22他と
が接点S2を介して、さらにCPU23の一対の端子が
接点S3を介してそれぞれ接続されることを示してい
る。他の「OFF」、「LOCK」位置等についても同
様であり、イグニッションスイッチ3は、合計6個の接
点S1〜S6を有している。この接点S3〜S5が破壊
センサ7の接点に相当し、接点S6が取外しセンサ8の
接点に相当する。
【0020】なお、電源装置2は、図1に示すように、
バッテリー18と、チャージコイル19及びパルサーコ
イル20からなるマグネトー21等を有しており、マグ
ネトー21の回転によって、チャージコイル19及びパ
ルサーコイル20は、所定の交流電圧及びパルスを発生
する。
【0021】盗難防止ユニット5は、図1に示すよう
に、例えば4ビットのマイクロコンピュータからなるC
PU23(制御回路)、入力部24、封止回路25、電
源回路26、リレー27、ダイオード28等を有してい
る。CPU23は、図5に示すように、データメモリ
(RAM)29、プログラムメモリ(ROM)30、演
算論理回路(ALU)31等からなり、入力される暗唱
番号、信号等により封止回路25を制御する。また、入
力部24は、「1」〜「4」の4個の番号キー24a
と、セットキー24b及びリセットキー24c等からな
り、暗唱番号等をCPU23に出力する。
【0022】封止回路25は、CPU23の出力端子に
そのベースがそれぞれ接続された一対のトランジスタ3
2、33を有し、トランジスタ32のコレクタは、リレ
ー27のコイルに接続され、トランジスタ33のコレク
タは、抵抗34を介して内蔵電池からなる電源回路26
の陽極側に接続されている。また、トランジスタ32の
エミッタは、トランジスタ33のエミッタに接続され、
このエミッタとアース間にはヒューズ35が接続されて
いる。このヒューズ35は、後述する如く異常発生時に
溶断するが、ヒューズ35の代わりに、例えば所定以上
の電流で容易に破壊される他の電子部品(トランジス
タ、ヒューズ抵抗等)を使用することもできる。
【0023】電源回路26の陽極側は、ダイオード36
のカソードが接続され、このダイオード36のアノード
は、リレー27のコイルに接続されると共に、バッテリ
ー18の陽極側に接続されている。なお、電源回路26
は、CPU23を常時動作可能な状態に維持させるため
のものである。
【0024】一方、盗難防止ユニット5に取り込まれ
た、点火装置4の一部品としてのダイオード28は、そ
のアノードがイグニッションスイッチ3に接続され、カ
ソードが点火装置4に接続されている。そして、ダイオ
ード28には、リレー27のブレーク接点S7が並列接
続されている。このダイオード28は、後述する如く、
その整流作用によって点火装置4の作動を可能にする。
【0025】点火装置4は、図1及び図6に示すよう
に、CDI(Capacitiv Discharge
Ignition)ユニット38と、一次コイル39
a及び二次コイル39bからなるイグニッションコイル
39と、スパークプラグ40等を有している。CDIユ
ニット38は、アノードが盗難防止ユニット5内のダイ
オード28のカソードに接続されたサイリスタ41を有
し、このサイリスタ41のアノードとカソード間には、
サイリスタ41を保護するためのダイオード42が逆方
向に接続されている。また、サイリスタ41のゲートと
カソード間には、抵抗43が接続されると共に、ゲート
と電源装置2のパルサーコイル20との間には、コンデ
ンサ44、抵抗45及び逆方向に接続されたツェナーダ
イオード46とが直列接続されている。
【0026】サイリスタ41のアノードとイグニッショ
ンコイル39との間には、点火用のコンデンサ47が接
続されており、これにより、チャージコイル19とイグ
ニッションコイル39とが、イグニッションスイッチ3
の接点S1、ダイオード28(ブレーク接点S7)、コ
ンデンサ47を介して電気的に接続される。なお、バッ
テリー18、チャージコイル19、パルサーコイル2
0、イグニッションコイル39、スパークプラグ40等
は、その一端がそれぞれ車体に接続されアースされてい
る。
【0027】次に、上記盗難防止装置1の動作の一例を
図7のフローチャートに基づいて説明する。このフロー
チャートは、CPU23のプログラムメモリ(ROM)
30に格納されているプログラムによって実行される。
盗難防止ユニット5が車両に正常に取付けられて電源が
投入されると、プログラムが開始(S100)され、ま
ず、入力部24から暗唱番号が入力されたか否かを判断
(S101)する。このステップ101は暗唱番号が入
力されるまで繰り返される。
【0028】暗唱番号が入力されると、CPU23に既
に番号が記憶されているか否かを判断(S102)す
る。このステップ102で「NO」の場合、即ち、番号
が記憶されていない場合は、その番号をCPU23に記
憶(S105)する。ステップ102で「NO」になる
場合としては、例えば、盗難防止ユニット5に最初に暗
唱番号を入力する場合、あるいは入力部24のリセット
キー24c等によって、記憶されている番号をリセット
した後に、暗唱番号を入力する場合等である。
【0029】一方、ステップ102で「YES」の場
合、即ち、既に番号が記憶されている場合は、入力され
た暗唱番号と記憶されている番号とが一致するか否かを
判断(S103)する。このステップ103で「NO」
の場合、即ち、入力された暗唱番号が記憶されている番
号と一致しない場合は、記憶されている番号をキャンセ
ル(S104)し、ステップ101で入力された暗唱番
号を記憶(S105)する。このステップ103〜10
5においては、記憶されている番号と異なる暗唱番号が
入力されると、新たに入力された暗唱番号を記憶するこ
とになる。
【0030】そして、ステップ105で番号が記憶され
ると、盗難防止ユニット5をアンロック状態(S10
6)にさせる。この盗難防止ユニット5のアンロック状
態とは、車両が運転可能な状態であり、盗難防止ユニッ
ト5及び点火装置4等は、次のように動作する。即ち、
CPU23によって、封止回路25のトランジスタ32
のベースに信号を出力し、該トランジスタ32をオンさ
せ、リレー27のコイルにバッテリー18から電流を供
給する。これにより、リレー27がオンして、ブレーク
接点S7が開状態となり、ダイオード28が機能し得る
状態、即ち、整流作用が行える状態になる。
【0031】この状態において、イグニッションスイッ
チ3を、「ON」位置まで回転させて、始動ボタンを押
しマグネトー21を回転させると、チャージコイル19
に電圧が発生し、この電圧がイグニッションスイッチ3
の接点S1を介してダイオード28に供給される。な
お、チャージコイル19に発生する電圧は、マグネトー
21の極数に応じた周波数の交流電圧となる。
【0032】ダイオード28に供給された交流電圧は、
整流されて直流電圧となり、点火装置4のコンデンサ4
7が所定の電圧に充電される。コンデンサ47が充電さ
れた後、更にマグネトー21が回転して点火時期になる
と、パルサーコイル20からパルスが発生する。このパ
ルスは、ツェナーダイオード46によって整流されて、
サイリスタ41のゲートに供給され、サイリスタ41が
オンする。
【0033】サイリスタ41がオンすると、コンデンサ
47に蓄えられていた電荷が、急激にイグニッションコ
イル39の一次コイル39aに放電され、該コイル39
の二次コイル39bに高電圧が発生する。この電圧によ
り、スパークプラグ40に放電が発生し、エンジンが点
火される。点火装置4は、この動作を繰り返す。なお、
CPU23は、車両の運転中はステップ101に戻り、
次の暗唱番号が入力されるまで、待機することになる。
【0034】一方、ステップ103で「YES」の場
合、即ち、入力された暗唱番号が記憶されている番号と
一致した場合は、盗難防止ユニット5をロック状態(S
107)にさせる。この盗難防止ユニット5のロック状
態とは、点火装置4の作動を禁止している状態であり、
盗難防止ユニット5は、次のように動作する。即ち、C
PU23がトランジスタ32のベースへの信号出力を中
止して、該トランジスタ32をオフさせる。このトラン
ジスタ32のオフにより、リレー27は励磁されずその
ブレーク接点S7は閉じる。したがって、ダイオード2
8は、その両端がショートされているため、整流作用が
不可能に、即ち、整流機能が封止され、点火装置4は作
動できない状態となる。
【0035】なお、ステップ101〜107において
は、続けて同じ暗唱番号が入力された場合に、盗難防止
ユニット5がロック状態になることを示している。した
がって、例えば運転開始前に、適宜の暗唱番号を入力
し、運転終了後にこの暗唱番号を再度入力することによ
って、盗難防止ユニット5をロック状態にさせることが
できる。また、例えば運転開始前に入力した暗唱番号を
忘れた場合でも、運転終了後、同じ暗唱番号を続けて入
力することによって、盗難防止ユニット5をロック状態
にさせることができる。
【0036】ステップ107でロック状態になると、破
壊センサ7からCPU23に入力される信号A1が、オ
フか否かを判断(S108)し、このステップ108で
「YES」の場合は、取外しセンサ8から入力される信
号A2が、オンか否かを判断(S109)する。ステッ
プ109で「YES」の場合、即ち、例えば、駐車中に
イグニッションスイッチ3のスイッチ機構6やロックピ
ン12等が、第3者(窃盗者)により破壊されたり取外
されたりして、破壊センサ7及び取外しセンサ8から異
常信号A1=オフ、A2=オンの信号が入力されると、
CPU23は、封止回路25に信号を出力(S111)
し、該回路25を次のようにして動作させる。
【0037】即ち、CPU23から封止回路25のトラ
ンジスタ33のベースに信号を出力し、該トランジスタ
33をオンさせ、バッテリー18からダイオード36、
抵抗34、トランジスタ33を介してヒューズ35に所
定の電流を供給する。この電流によってヒューズ35が
溶断する。ヒューズ35が溶断すると、トランジスタ3
2のオンが不可能になって、リレー27の励磁ができな
くなる。これにより、ダイオード28に並列接続された
ブレーク接点S7は常時閉じており、ダイオード28の
整流機能が封止されて、点火用のコンデンサ47が充電
されず、点火装置4が作動できない非作動状態となる。
この状態でプログラムは終了(S112)する。
【0038】そして、この点火装置4が作動できない非
作動状態は、スイッチ機構6またはロックピン12等が
破壊等されていること、及びヒューズ35が溶断して封
止回路25が機能しなくなっていることから、半永久的
に維持されることになる。この状態の回復は、盗難防止
ユニット5のヒューズ35の交換あるいは盗難防止ユニ
ット5自体を交換し、後述するように盗難防止ユニツト
5をアンロック状態にさせることにより行われる。
【0039】一方、ステップ108、109で「NO」
の場合は、盗難防止ユニット5が、アンロック状態か否
か判断(S110)し、このステップ110で「NO」
の場合は、ステップ108に戻る。即ち、盗難防止ユニ
ット5がロック状態の場合は、アンロック状態になるま
で、ステップ108〜110を繰り返し、異常信号の発
生をチェックすることになる。ステップ110で「YE
S」の場合は、ステップ101に戻る。このステップ1
10で「YES」になるのは、入力された暗唱番号が記
憶されて、盗難防止ユニット5がステップ106でアン
ロック状態になった時である。
【0040】なお、このフローチャートは一例であっ
て、ステップ108、109における異常か否かの判断
を、例えば、A1=オフ、A2=オンの少なくとも一方
の信号で異常と判断するようにしてもよいし、また、ヒ
ューズ35の溶断時に、例えば溶断時刻等の状況をCP
U23に記憶させるようにしてもよい。さらに、イグニ
ッションスイッチ3が「LOCK」及び「OFF」位置
にある時に、上記のフローチャートが動作し得るように
し、例えば、運転中に、記憶されている番号と同一の暗
唱番号が誤って入力された時の不都合に対処するように
してもよい。
【0041】このように、上記実施例においては、盗難
防止ユニット5がロック状態において、破壊センサ7及
び取外しセンサ8から異常信号が入力されると、盗難防
止ユニット5は、封止回路25のヒューズ35を溶断さ
せて点火装置4を半永久的に非作動状態にする。したが
って、例えばスイッチ機構6、ロックピン12を有する
ロック機構等を破壊、取外して車両を移動させようとし
ても、エンジンの始動が不可能であるため、車両を容易
に移動させることができない。
【0042】特に、盗難防止ユニット5は、一旦作動し
てしまうと、盗難防止ユニット5内のヒューズ35を交
換しただけでは、点火装置4を作動させることはできな
い。つまり、点火装置を作動させるには、ヒューズ35
を交換し、かつ暗唱番号を入力して該ユニット5のロッ
ク状態を解除するか、盗難防止ユニット5自体を交換し
なければならない。したがって、例えば、盗難防止ユニ
ット5の販売、修理を制限することにより、点火装置4
の安易な回復を防止することができる。
【0043】また、CDIユニット38の重要部品であ
るダイオード28を、盗難防止ユニット5内に配設して
異常発生時にはその機能を封止するため、単に配線の接
続だけではバイパス回路を作ることはできないし、盗難
防止ユニット5が正常に動作し得る所定規格のダイオー
ド28をすぐに入手することが困難であると共に、電気
的知識を有する者でなければ、ダイオード28の機能を
容易に回復させることが難しい。これらのことから、一
旦作動した盗難防止ユニットの第3者による正常状態へ
の回復が難しく、盗難防止効果をより高めることができ
る。
【0044】また、仮に車両が盗難された場合であって
も、前述したように、盗難時の状況等を盗難防止ユニッ
ト5のCPU23に記憶させたり、盗難防止ユニット5
の販売、修理等を制限することにより、盗難車の発見が
容易になると共に、窃盗犯人の逮捕にも役立てることが
できる。
【0045】さらに、イグニッションスイッチ3のスイ
ッチ機構6及びロック機構、破壊センサ7、取外しセン
サ8等は、取外しあるいは破壊され得ることを前提とし
ているため、大ががりで強固な機構等は不要になって、
各機構及び装置の小型かつ軽量化が可能になると共に、
そのコストダウンが図れる。また、盗難防止ユニット5
自体を小型に構成し得るため、オートバイ等の車両にも
容易に装着することができ、特に既に市販されている車
両にもオプションとして容易に装着することができる
等、各種の車両に適用できる汎用性の高い盗難防止装置
1が得られる。
【0046】なお、上記実施例においては、点火装置4
にCDIユニット38を使用する場合について説明した
が、例えばトランジスタ式点火回路を使用してもよい。
以下この実施例を図8〜図10に基づいて説明する。図
中、前述した実施例と同一部位には同一符号を付し、そ
の詳細な説明は省略する。図8は、盗難防止装置1のブ
ロック図を示し、点火装置4は、トランジスタ式点火回
路50と、イグニッションコイル39と、スパークプラ
グ40等からなる。
【0047】トランジスタ式点火回路50は、図9に示
すように、1対のトランジスタ51、52を有し、この
トランジスタ51、52の各ベースには、抵抗53、5
4とダイオード55、56(ダイオード56はツェナー
ダイオード)の直列回路がそれぞれ接続されると共に、
ベースとエミッタ間には抵抗57、58がそれぞれ接続
されている。ダイオード55、56の接続点とアース間
には、コンデンサ59と、ツェナーダイオード60が並
列に接続され、トランジスタ51のエミッタとアース間
には、抵抗61とダイオード62の直列回路が接続され
ている。
【0048】そして、トランジスタ52のコレクタ(端
子a)がイグニッションコイル39の一次コイル39a
に接続されている。また、トランジスタ51のエミッタ
(端子c)が、図8に示すように、イグニッションスイ
ッチ3の接点S1に接続され、ダイオード55、56の
接続点(端子d)が、盗難防止ユニット5内に配設され
たトランジスタ66のコレクタに接続されている。トラ
ンジスタ66のベース(端子b、e)は、シグナルジェ
ネレータ65に接続されると共に、抵抗63を介してア
ースされている。
【0049】盗難防止ユニット5内に配設されたトラン
ジスタ66は、そのコレクタとエミッタ間に、リレー2
7のブレーク接点S7が接続されている。したがって、
通常その機能、即ちスイッチング動作は封止され、リレ
ー27の動作によってブレーク接点S7が開いた時に、
スイッチング動作が可能な状態になる。また、シグナル
ジェネレータ65は、図10に示すように、クランクシ
ャフト67に取付けられ、その周面に磁石68が固定さ
れたタイミングロータ69と、磁束変化を検出するホー
ル素子70等を有し、所定の直流電圧信号をトランジス
タ式点火回路50に出力する。なお、このシグナルジェ
ネレータ65は、ホール素子70を使用したが、例え
ば、ピックアップコイルや磁気抵抗素子による他の点火
時期検出方式を使用してもよい。
【0050】次に、この点火装置4の動作について説明
する。まず、図7のステップ107で盗難防止ユニット
5がロック状態になると、リレー27が励磁されず、ト
ランジスタ66のコレクタ、エミッタ間がブレーク接点
S7でショートされ、トランジスタ66の機能が封止さ
れ、トランジスタ式点火回路50は作動しない。一方、
ステップ106で盗難防止ユニット5がアンロック状態
になると、リレー27のブレーク接点S7が開き、トラ
ンジスタ66が機能できる状態となる。
【0051】この状態において、イグニッションスイッ
チ3を「ON」位置まで回転させると、ホール素子70
に電圧が供給されて動作可能な状態になる。この状態で
始動ボタンを押すと、クランクシャフト67及びタイミ
ングロータ69が回転する。このタイミングロータ69
の回転、即ち、磁石68の回転により、磁束変化が発生
し、この磁束変化をホール素子70が検出して所定の直
流電圧を発生する。この直流電圧が、トランジスタ式点
火回路50(端子e)を介して盗難防止ユニット5内の
トランジスタ66のベースに供給され、トランジスタ6
6がオンする。このトランジスタ66のオンにより、ト
ランジスタ51のエミッタとベース間にバイアス電圧が
供給されてトランジスタ51がオンする。トランジスタ
51のオンにより、このトランジスタ51を介してトラ
ンジスタ52のエミッタとベース間にバイアス電圧が供
給され、トランジスタ52もオンする。この両トランジ
スタ51、52のオンにより、バッテリー18からイグ
ニッションコイル39の一次コイル39aに電流が流れ
る。
【0052】そして、タイミングロータ69が更に回転
すると、磁束が減少し、ホール素子70から発生してい
た直流電圧が消滅する。この直流電圧の消滅により、ト
ランジスタ66がオフする。このトランジスタ66のオ
フにより、連動してトランジスタ51、52もオフす
る。トランジスタ52がオフすると、イグニッションコ
イル39の一次コイル39aに流れている電流が遮断さ
れ、イグニッションコイル39の二次コイル39bに高
電圧が発生する。この電圧により、スパークプラグ40
が放電して、エンジンが点火される。なお、この実施例
における盗難防止ユニット5の他の動作については、前
述した実施例と同一であるため、その説明は省略する。
【0053】トランジスタ52がオフすると、イグニッ
ションコイル39の一次コイル39aに流れている電流
が遮断され、イグニッションコイルの二次コイル39b
に高電圧が発生する。この電圧により、スパークプラグ
40が放電して、エンジンが点火される。なお、この実
施例における盗難防止ユニット5の他の動作について
は、前述した実施例と同一であるため、その説明は省略
する。
【0054】このように、この実施例においては、トラ
ンジスタ式点火回路50の一部品であるトランジスタ6
6を盗難防止ユニット5内に取り込み、該ユニット5に
よってトランジスタ66のスイッチング機能を制御す
る。そして、異常発生時等には、トランジスタ66を封
止して、トランジスタ式点火回路50の作動を禁止す
る。したがって、前述した実施例と同様、一旦異常が発
生すると、盗難防止ユニット5の正常状態への回復が難
しく、盗難防止効果を高めることができる。特に、この
実施例においては、前述した実施例のダイオードに関す
る知識以上に電気的知識を有する者でないと、トランジ
スタ66の交換等が困難で、盗難防止効果をより高める
ことができる。
【0055】なお、上記各実施例においては、盗難防止
ユニットに配設したダイオードやトランジスタに、リレ
ーのブレーク接点を並列接続したが、本発明はこれに何
等限定されず、例えば、リレーのメーク接点をダイオー
ドやトランジスタに直列接続しても、上記各実施例と同
様の作用効果が得られる。また、上記各実施例において
は、CDIユニットやトランジスタ式点火回路の一部品
を、盗難防止ユニット内に取り込んだが、例えば複数個
の部品を取り込むこともできる。
【0056】さらに、上記実施例においては、盗難防止
ユニットの入力部として、番号キー等を使用し暗唱番号
を入力するようにしたが、例えばIDカード等の他の入
力手段を使用し適宜の信号を入力するようにしてもよい
し、点火装置として他の無接点式あるいは接点式の点火
装置を使用してもよい。また、上記実施例における、イ
グニッションスイッチの接点構成及び、破壊センサ、取
外しセンサの構成、封止回路等の回路構成は一例であっ
て、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変更
可能であることは言うまでもない。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の車両の盗
難防止装置にあっては、盗難防止効果を充分に高めるこ
とができると共に、仮に車両が盗難にあった場合でも、
盗難車両の発見が容易になる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる盗難防止装置のブロック図
【図2】同イグニッションスイッチの取付け状態の一例
を示す側面図
【図3】同イグニッションスイッチの平面図
【図4】同イグニッションスイッチの接点構成図
【図5】同盗難防止ユニットの一例を示す回路図
【図6】同点火装置の一例を示す回路図
【図7】同盗難防止装置の動作の一例を示すフローチャ
ート
【図8】本発明の他の実施例を示すブロック図
【図9】同点火装置の回路図
【図10】同シグナルジェネレータの構成図
【符号の説明】
1・・・・・盗難防止装置 2・・・・・電源装置 3・・・・・イグニッションスイッチ 4・・・・・点火装置 5・・・・・盗難防止ユニット 6・・・・・スイッチ機構 7・・・・・破壊センサ 8・・・・・取外しセンサ 12・・・・ロックピン 23・・・・CPU 24・・・・入力部 25・・・・封止回路 28・・・・ダイオード 35・・・・ヒューズ 38・・・・CDIユニット 41・・・・サイリスタ 47・・・・コンデンサ 50・・・・トランジスタ式点火回路 65・・・・シグナルジェネレータ 66・・・・トランジスタ 70・・・・ホール素子 S1〜S6・接点 S7・・・・ブレーク接点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キーの操作によって、電源から点火装置へ
    の電源経路を開閉するスイッチ機構と車両の操向を制限
    するロック機構、及びスイッチ機構とロック機構の少な
    くとも一方の異常を検出するセンサを有するイグニッシ
    ョンスイッチと、センサの検出信号に基づいて点火装置
    の作動を制御する盗難防止ユニットを具備し、前記盗難
    防止ユニットは、前記点火装置の少なくとも一つの部品
    を取り込むと共に、該部品の機能を制御することによっ
    て、点火装置を非作動状態にすることを特徴とする車両
    の盗難防止装置。
  2. 【請求項2】前記盗難防止ユニットは、前記センサから
    異常信号が入力された際に、その回路を遮断することに
    よって前記部品の機能を封止し、点火装置を非作動状態
    にすることを特徴とする請求項1記載の車両の盗難防止
    装置。
  3. 【請求項3】前記盗難防止ユニットは、その入力部から
    の所定の信号により前記部品の機能を封止したロック状
    態において、前記センサから異常信号が入力された際
    に、その回路の一部を遮断し、この遮断した回路が復帰
    し、かつ入力部からの信号により前記ロック状態が解除
    されるまで、前記部品の機能を封止して、点火装置を非
    作動状態にすることを特徴とする請求項1または請求項
    2記載の車両の盗難防止装置。
  4. 【請求項4】前記点火装置は、CDIユニットを有し、
    該CDIユニットの点火用コンデンサを充電するための
    ダイオードを、前記盗難防止ユニット内に配設すること
    を特徴とする請求項1記載の車両の盗難防止装置。
  5. 【請求項5】前記点火装置は、トランジスタ式点火回路
    を有し、該回路のトランジスタを、前記盗難防止ユニッ
    ト内に配設することを特徴とする請求項1記載の車両の
    盗難防止装置。
  6. 【請求項6】入力部からの所定の入力信号とイグニッシ
    ョンスイッチの異常信号とが入力される制御回路と、点
    火装置から取り込んだ少なくとも一つの部品と、制御回
    路の出力信号によって前記部品の機能を制御する封止回
    路を具備し、前記制御回路は、前記入力信号が入力され
    た際に、封止回路をロック状態にして前記部品の機能を
    封止させると共に、このロック状態において、前記異常
    信号が入力された際に、封止回路の一部を遮断して、こ
    の遮断した回路が復帰し、かつ前記入力信号により封止
    回路の前記ロック状態が解除されるまで、前記部品の機
    能を封止することを特徴とする車両の盗難防止装置。
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EP94104981A EP0618113B1 (en) 1993-03-30 1994-03-29 Antitheft Device for a Vehicle and Method of preventing undesired Use of a Vehicle
DE69416021T DE69416021T2 (de) 1993-03-30 1994-03-29 Diebstahlsicherung für ein Kraftfahrzeug und Verfahren zum Verhindern unerwünschter Benutzung eines Kraftfahrzeugs

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