JPH06287797A - チタン材の陽極酸化処理方法 - Google Patents

チタン材の陽極酸化処理方法

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JPH06287797A
JPH06287797A JP4086949A JP8694992A JPH06287797A JP H06287797 A JPH06287797 A JP H06287797A JP 4086949 A JP4086949 A JP 4086949A JP 8694992 A JP8694992 A JP 8694992A JP H06287797 A JPH06287797 A JP H06287797A
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anodizing
titanium material
acid
level
voltage
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JP4086949A
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Seishiro Ito
征司郎 伊藤
Shinichi Ishida
慎一 石田
Kikuo Yamada
紀久夫 山田
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Nippon Aluminium Co Ltd
Tokai Denshi Inc
Original Assignee
Nippon Aluminium Co Ltd
Tokai Denshi Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 火花発生電圧以上の直流電圧を印加すること
により生じる問題を解消できるとともに、安定した、μ
mオーダーの厚膜の酸化皮膜を得ることのできるチタン
材の陽極酸化処理方法を提供することである。 【構成】 チタン材を陽極酸化処理浴中で電解処理し
て、チタン材の表面に酸化皮膜を形成するチタン材の陽
極酸化処理方法において、開始レベルから直線的に上昇
しピークレベルに達した後に直線的に下降して終了レベ
ルに達するよう変化する電圧を、開始レベルから終了レ
ベルまでを1サイクルとして2サイクル以上の任意のサ
イクル数だけ連続して印加することにより、上記電解処
理を行ない、ピークレベルを火花発生電圧より小さく設
定したことを特徴とするチタン材の陽極酸化処理方法で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主に装飾品、建材、航
空機、機械部品などに用いられるチタン材の表面を着色
するための陽極酸化処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、μmオーダーの厚さを有す
る酸化皮膜を得る方法としては、チタン材を陽極酸化処
理するに際して、各種の陽極酸化処理浴を調整し、この
浴にチタン材を浸漬し、火花発生電圧以上の直流電圧を
チタン材に印加するようにしていた。例えば、特開平3
−47994号公報に示す方法では、所定の化成電圧に
達した後、一旦通電を中断し、その後所定の電流密度で
再度通電を行なうようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】上記のように火花発
生電圧以上の直流電圧で陽極酸化すると、安定した、μ
mオーダーの厚膜である多孔質酸化皮膜が得られる。し
かし、治具が焼けたり、電源容量を大きくする必要があ
ったりして、設備に支障を来たしたり、コスト高となっ
たりするという問題があった。また、処理浴の種類によ
っては、火花発生が不均一になり、皮膜焼けが生じると
いう問題もあった。
【0004】本発明は、火花発生電圧以上の直流電圧を
印加することにより生じる上記問題を解消できるととも
に、安定した、μmオーダーの厚膜の酸化皮膜を得るこ
とのできるチタン材の陽極酸化処理方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【問題点を解決するための手段】本発明は、チタン材を
陽極酸化処理浴中で電解処理して、チタン材の表面に酸
化皮膜を形成するチタン材の陽極酸化処理方法におい
て、開始レベルから直線的に上昇しピークレベルに達し
た後に直線的に下降して終了レベルに達するよう変化す
る電圧を、開始レベルから終了レベルまでを1サイクル
として2サイクル以上の任意のサイクル数だけ連続して
印加することにより、上記電解処理を行ない、ピークレ
ベルを火花発生電圧より小さく設定したことを特徴とす
るものである。
【0006】電圧を開始レベルからピークレベルまで上
昇させる速度は、時間がかかり過ぎるほど遅くなく、電
流が流れ過ぎるほど速くないよう設定し、0.01〜1
0V/sec が好ましい。
【0007】ピークレベルは、例えば、処理浴が0.1
mol/l H2SO4水溶液では85Vより小さい値、0.1
mol/l H3PO4水溶液では150Vより小さい値、0.
1mol/l NaOH水溶液では50Vより小さい値であ
る。
【0008】陽極酸化処理浴としては、例えば次のもの
が用いられる。 (1)硫酸、リン酸、硝酸、ホウ酸などの無機酸から選
択された1種又は2種以上の水溶液からなるもの、
(2)上記無機酸に過酸化水素水を添加してなる混合水
溶液からなるもの、(3)上記無機酸に金属塩を添加し
てなる水溶液からなるもの、(4)シュウ酸、酒石酸、
クエン酸、酢酸、スルホサリチル酸、ナフタレンジスル
ホン酸などの有機酸から選択された1種又は2種以上の
水溶液からなるもの、(5)上記有機酸の塩からなるも
の、(6)Na、K、Ca、Li、Mgの水酸化物、水
溶性の炭酸塩、水酸化アンモニウムなどのアルカリ水溶
液から選択された1種又は2種以上からなるもの。
【0009】
【作用】印加電圧の上限であるピークレベルが火花発生
電圧より小さいので、治具が焼けることはなく、電源容
量を大きくする必要もなく、皮膜焼けが生じることもな
い。2サイクル以上の任意のサイクル数だけ印加するの
で、膜厚は印加するサイクル数に応じて確実に厚くな
り、また、膜厚の制御即ち色調の制御も容易となる。
【0010】
【実施例】
(第1実施例)純チタン板を、20℃の0.3mol/l H
3PO4水溶液からなる浴中に浸漬し、図1に示すように
変化する電圧を印加することにより、電解処理する。図
1において、開始レベルaからピークレベルbを経て終
了レベルcに至る各サイクルは全て同じ波形を有してお
り、開始レベルa及び終了レベルcは共に0Vであり、
ピークレベルbは50Vであり、開始レベルaからピー
クレベルbへの昇圧速度は1V/sec であり、ピークレ
ベルbから終了レベルcへの降圧速度は100V/sec
である。表1は、印加したサイクル数と得られた酸化皮
膜の厚さ及び色調を示している。なお、表1中の*印は
比較例である。
【0011】
【表1】
【0012】(第2実施例)チタン合金(Ti−6Al
−4V)板を、次に示す(a)〜(e)の5種類の浴中
にそれぞれ浸漬し、表2に示す電解処理条件でそれぞれ
陽極酸化処理し、表2に示す厚さ及び色調を有する酸化
皮膜を得た。なお、印加電圧は第1実施例と同じであ
る。 (a)30℃、0.2mol/l NaOH水溶液、(b)2
5℃、0.1mol/l 酒石酸水溶液、(c)pH10.
0、20℃、0.5mol/l クエン酸ナトリウム水溶液、
(d)0.3mol/l H3PO4と0.2mol/l H2SO4
0.3mol/l H22とからなる混合水溶液、(e)0.
2mol/l 硫酸コバルトと0.1mol/l H3PO4と1.5
mol/l H2SO4とからなる混合水溶液。
【0013】なお、比較例として、上記チタン合金を、
3A/dm2の定電流密度で200Vまで昇圧するとい
う電解処理条件にて陽極酸化処理を行なった。得られた
酸化皮膜の厚さは5.27μm、色調は黄緑色であっ
た。また、表2中、*印も比較例である。
【0014】
【表2】
【0015】(第3ないし第7実施例)陽極酸化処理に
おける印加電圧は、図1のように変化するものに限ら
ず、図2ないし図6に示すように変化するものであって
もよい。
【0016】図2は一般的な三角波の波形を有するもの
であり、第3実施例を示す。開始レベルaから直線的に
漸次上昇してピークレベルbに至り、直線的に漸次下降
して終了レベルcに至る各サイクルは、全て同じ大きさ
及び形の波形を有しており、開始レベルa及び終了レベ
ルcは共に0Vである。各サイクルのピークレベルbは
もちろん、同じ値であり、火花発生電圧より小さい値に
設定されている。
【0017】図3は徐々に上昇する三角波の波形を有す
るものであり、第4実施例を示す。1サイクル目は、0
Vである開始レベルa1から直線的に漸次上昇してピー
クレベルb1に至り、直線的に漸次下降して終了レベル
1に至っている。終了レベルc1は所定値v1となって
いる。そして、2サイクル目は、終了レベルc1を開始
レベルa2として、1サイクル目と同じ上昇速度及び下
降速度で変化しており、ピークレベルb2は1サイクル
目のピークレベルb1より所定値v1だけ大きくなってい
る。このようなサイクルの波形が繰返されている。そし
て、最大のピークレベルbn(nは2以上の整数)は火
花発生電圧より小さい値に設定されている。
【0018】図4は一般的なのこぎり波の波形を有する
ものであり、第5実施例を示す。開始レベルaから直線
的に漸次上昇してピークレベルbに至り、直線的に一気
に下降して終了レベルcに至る各サイクルは、全て同じ
大きさ及び形の波形を有しており、開始レベルa及び終
了レベルcは共に0Vである。各サイクルのピークレベ
ルbはもちろん、同じ値であり、火花発生電圧より小さ
い値に設定されている。
【0019】図5は0Vまで下降しないのこぎり波の波
形を有するものであり、第6実施例を示す。1サイクル
目は、0Vである開始レベルa1から直線的に漸次上昇
してピークレベルb1に至り、直線的に一気に下降して
終了レベルc1に至っている。終了レベルc1は所定値v
1となっている。そして、2サイクル目は、終了レベル
1が開始レベルa2となって直線的に漸次上昇してピー
クレベルb1と同じ値のピークレベルb2に至り、直線的
に一気に下降して終了レベルc1と同じ値の終了レベル
2に至るようになっている。このようなサイクルの波
形が繰返されている。そして、ピークレベルは火花発生
電圧より小さい値に設定されている。
【0020】図6は徐々に上昇するのこぎり波であり、
第7実施例を示す。開始レベルaから直線的に漸次上昇
してピークレベルbに至り、直線的に一気に下降して終
了レベルcに至る各サイクルは、全て同じ形の波形を有
しているが、大きさはサイクルを経る毎に所定値v1
つピークレベルが大きくなるようになっている。そし
て、最大のピークレベルは火花発生電圧より小さい値に
設定されている。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明のチタン材の陽極酸
化処理方法によれば、火花発生電圧より小さい電圧によ
り、安定した、μmオーダーの厚膜の酸化皮膜を得るこ
とができる。従って、火花発生電圧以上の電圧を印加す
ることによる問題、即ち、治具が焼けたり、電源容量を
大きくする必要があったりするために、設備に支障を来
たしたり、コスト高となったりするという問題や、火花
発生が不均一となるために皮膜焼けが生じるという問題
を解消することができる。
【0022】しかも、印加するサイクル数を変えること
により、酸化皮膜の膜厚を容易に変えることができ、皮
膜の色調を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1及び第2実施例における印加電
圧の変化を示す図である。
【図2】 本発明の第3実施例における印加電圧の変化
を示す図である。
【図3】 本発明の第4実施例における印加電圧の変化
を示す図である。
【図4】 本発明の第5実施例における印加電圧の変化
を示す図である。
【図5】 本発明の第6実施例における印加電圧の変化
を示す図である。
【図6】 本発明の第7実施例における印加電圧の変化
を示す図である。
【符号の説明】
1、a2 開始レベル b1、b2 ピークレベル c1、c2 終了レベル
フロントページの続き (72)発明者 石田 慎一 大阪府大阪市淀川区三国本町3丁目9番39 号 株式会社日本アルミ内 (72)発明者 山田 紀久夫 大阪府大阪市淀川区三国本町3丁目9番39 号 株式会社日本アルミ内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン材を陽極酸化処理浴中で電解処理
    して、チタン材の表面に酸化皮膜を形成するチタン材の
    陽極酸化処理方法において、開始レベルから直線的に上
    昇しピークレベルに達した後に直線的に下降して終了レ
    ベルに達するよう変化する電圧を、開始レベルから終了
    レベルまでを1サイクルとして2サイクル以上の任意の
    サイクル数だけ連続して印加することにより、上記電解
    処理を行ない、ピークレベルを火花発生電圧より小さく
    設定したことを特徴とするチタン材の陽極酸化処理方
    法。
  2. 【請求項2】 上記陽極酸化処理浴が、硫酸、リン酸、
    硝酸、ホウ酸などの無機酸から選択された1種又は2種
    以上の水溶液からなるものである請求項1記載のチタン
    材の陽極酸化処理方法。
  3. 【請求項3】 上記陽極酸化処理浴が、上記無機酸に過
    酸化水素水を添加してなる混合水溶液からなるものであ
    る請求項2記載のチタン材の陽極酸化処理方法。
  4. 【請求項4】 上記陽極酸化処理浴が、上記無機酸に金
    属塩を添加してなる水溶液からなるものである請求項2
    記載のチタン材の陽極酸化処理方法。
  5. 【請求項5】 上記陽極酸化処理浴が、シュウ酸、酒石
    酸、クエン酸、酢酸、スルホサリチル酸、ナフタレンジ
    スルホン酸などの有機酸から選択された1種又は2種以
    上の水溶液からなるものである請求項1記載のチタン材
    の陽極酸化処理方法。
  6. 【請求項6】 上記陽極酸化処理浴が、上記有機酸の塩
    からなるものである請求項5記載のチタン材の陽極酸化
    処理方法。
  7. 【請求項7】 上記陽極酸化処理浴が、Na、K、C
    a、Li、Mgの水酸化物、水溶性の炭酸塩、水酸化ア
    ンモニウムなどのアルカリ水溶液から選択された1種又
    は2種以上からなるものである請求項1記載のチタン材
    の陽極酸化処理方法。
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