JPH06291318A - 薄膜トランジスタマトリクス装置及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタマトリクス装置及びその製造方法

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JPH06291318A
JPH06291318A JP22257793A JP22257793A JPH06291318A JP H06291318 A JPH06291318 A JP H06291318A JP 22257793 A JP22257793 A JP 22257793A JP 22257793 A JP22257793 A JP 22257793A JP H06291318 A JPH06291318 A JP H06291318A
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film
zno
thin film
matrix device
semiconductor layer
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JP22257793A
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English (en)
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Teruhiko Ichimura
照彦 市村
Junichi Watabe
純一 渡部
Yasuhiro Nasu
安宏 那須
Makoto Igarashi
誠 五十嵐
Kiyohisa Kosugi
清久 小杉
Ikuo Shiroki
育夫 代木
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、製造プロセスの簡略化が可能なTF
Tマトリクス装置及びその製造方法を提供することを目
的とする。 【構成】透明絶縁性基板10上に、ゲート電極11、S
3 4 膜13aからなるゲート絶縁膜13、α−Si
膜からなる動作半導体層14、及びSi3 4 膜からな
るチャネル保護膜15が順に積層され、動作半導体層1
4周辺部はチャネル保護膜15から外側にはみ出してい
る。動作半導体層14及びSi3 4 膜13a上に、Z
nO膜にAlが添加された透明導電膜であるZnO:A
l膜17及びCr膜18が順に積層された複合膜からな
るソース電極19及びドレイン電極20が相対して形成
され、これらのZnO:Al膜17が動作半導体層14
と良好なオーミックコンタクトをなしている。ソース電
極19に接続して、ZnO:Al膜17からなる画素電
極21が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はTFT(薄膜トランジス
タ)マトリクス装置及びその製造方法に係り、特にアク
ティブマトリクス装置駆動方式による液晶表示パネル等
に構成されるTFTマトリクス装置及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブマトリクス装置駆動方式によ
るLCD(液晶表示)パネルは、ドット表示を行う個々
の画素に対応してマトリクス状にTFTを配設して、各
画素にメモリ機能を持たせ、コントラスト良く多ライン
の表示を可能としている。このようなLCDパネルは、
例えば、X・Y方向に交差してマトリクス状に配設され
た多数のゲートバスラインとドレインバスラインに駆動
電圧を印加し、各バスライン交差部に配設されたTFT
を選択駆動することにより、対応する所望の画素をドッ
ト表示するように構成されている。
【0003】以下、かかるLCDパネルに用いられる従
来のTFTマトリクス装置の製造方法を、図13及び図
14を用いて説明する。尚、図13(a)〜図14
(e)は工程断面図であり、図13(a′)〜図14
(e′)は工程平面図である。そして図13(a′)の
A−A′線断面図画が図13(a)に相当する。図13
(a)、(a′)に示すように、透明絶縁性ガスラ基板
70上に、例えばTi(チタン)からなるゲート電極7
1及びゲートバスライン72を一体的に形成した後、P
−CVD(プラズマ気相成長)法により、SiH4 (モ
ノシラン)とNH3 (アンモニア)との混合ガスを用い
て、厚さ400nmのSi3 4(窒化シリコン)膜7
3aを全面に成膜する。尚、このSi3 4 膜73aの
代わりに、SiOX Y (シリコンオキシナイトライ
ド)膜を用いてもよい。
【0004】続いて、SiH4 ガス及びH2 (水素)ガ
スを用いて、厚さ15〜50nmのα−Si(アモルフ
ァスシリコン)膜74aを成膜し、更に厚さ120nm
のSi3 4 膜75aを成膜する。こうして、Si3
4 膜73a/α−Si膜74a/Si3 4 膜75aの
三層を連続的に積層する。ここで、ゲート電極71上の
Si3 4 膜73aを特にゲート絶縁膜73と呼ぶ。
【0005】次いで、図13(b)、(b′)に示すよ
うに、Si3 4 膜75a上の全面にポジ型のフォトレ
ジスト膜(図示せず)を塗布した後、透明絶縁性ガスラ
基板70裏面より紫外線を照射する方法を用い、現像を
行うと、ゲート電極71がマスクとなって紫外線を遮蔽
し、ゲート電極71上方のSi3 4 膜75a上にのみ
フォトレジスト膜を残存させることができる。
【0006】続いて、緩衝弗酸水溶液により、このフォ
トレジスト膜で覆われていない領域のSi3 4 膜75
aをエッチング除去して、Si3 4 膜からなるチャネ
ル保護膜75を、島状にパターニングする。その後、フ
ォトレジスト膜を剥離除去する。次いで、図13(c)
に示すように、露出したα−Si膜74a及びチャネル
保護膜75上に、P−CVD法により、SiH4 ガスと
2 ベースの1〜0.5%のPH3 (ホスフィン)との
混合ガスを用いて、n+ 型α−Si層76を形成する。
続いて、このn+ 型α−Si層76上に、スパッタ法に
より、厚さ100nmの不透明導電膜、例えばTi膜7
7を成膜する。
【0007】尚、P−CVD法によってn+ 型α−Si
層76を形成する代わりに、α−Si層を形成した後、
n型不純物のイオン注入を行う方法もあるが、LCDパ
ネルのTFTには、P−CVD法による方法が主に用い
られている。次いで、図14(d)、(d′)に示すよ
うに、Ti膜77、n+ 型α−Si層76、及びα−S
i膜74aを所定の形状にパターニングして、α−Si
膜からなる動作半導体層74、動作半導体層74に接続
するn+ 型α−Si層76及びTi膜77からなるソー
ス電極78及びドレイン電極79、並びにドレイン電極
79に接続するn+ 型α−Si層76及びTi膜77か
らなるドレインバスライン80を形成する。
【0008】次いで、図14(e)、(e′)に示すよ
うに、透明導電膜であるITO(酸化錫:インジウム)
膜からなる画素電極81を、ソース電極78に接続させ
て形成する。更に、ドレインバスライン80の低抵抗化
のためにバスラインのみ別途パターニングを行う場合も
ある。従って、このようにして作製されたLCDパネル
用のTFTマトリクス装置は、透明絶縁性ガラス基板3
1上に、多数のゲートバスライン72とドレインバスラ
イン80とが、Si3 4 膜73aを介して、例えばX
Y方向に交差した形に配設されている。また、その各両
バスライン72、80の多数の交差部には、ゲート電極
71と、このゲート電極71上にゲート絶縁膜73を介
して形成されたα−Si膜からなる動作半導体層74
と、この動作半導体層74上に相対して形成されたソー
ス電極78及びドレイン電極79とを有し、ソース電極
78及びドレイン電極79のn+ 型α−Si層76が動
作半導体層74とオーミックコンタクトしているTFT
が、マトリクス状には配設されている。更に、ソース電
極78には、ITO膜からなる画素電極81が接続され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のTFTマトリクス装置の製造方法は、その製造工程
が長く、TFTマトリクス装置を用いたLCDパネルの
コストダウンを図るには製造プロセスの簡略化が必須で
ある。このため、工程を簡略化する方法として、図15
に示されるような製造方法が提案されている(特願平5
−169288号参照)。
【0010】図15(a)〜(e)は、この提案されて
いるTFTマトリクス装置の製造方法を説明するための
工程断面図、図15(a′)〜(e′)は工程平面図で
あり、図15(a′)のA−A′線断面図画が図15
(a)に相当する。尚、上記図13及び図14に示すT
FTマトリクス装置の構成要素と同一の構成要素には同
一の符号を付して説明を省略する。
【0011】図15(a)、(a′)に示すように、従
来方法と同様にして、透明絶縁性ガスラ基板70上に、
ゲート電極71及びゲートバスライン72を一体的に形
成した後、P−CVD法により、厚さ400nmのSi
3 4 膜73a、厚さ15〜50nmのα−Si膜74
a、厚さ120nmのSi3 4 膜75aを連続的に成
膜する。
【0012】次いで、図15(b)に示すように、Si
3 4 膜75a上にポジ型のフォトレジスト膜82を塗
布した後、透明絶縁性ガスラ基板70裏面より紫外線を
照射する方法を用いて、ゲート電極71上方のSi3
4 膜75a上にのみフォトレジスト膜82をパターニン
グする。そしてこの島状にパターニングされたフォトレ
ジスト膜82をマスクとし、ウエットエッチングを用い
てSi3 4 膜75aをフォトレジスト膜82のパター
ンより内側になるようにオーバーエッチングを行ってチ
ャネル保護膜75を形成すると共に、異方性のドライエ
ッチングを用いてα−Si膜74aをフォトレジスト膜
46のパターン幅と同等にして動作半導体層74を形成
する。
【0013】こうしてα−Si膜74aのアイランド化
を行って動作半導体層74を形成すると共に、動作半導
体層74と後の工程度形成するソース電極及びドレイン
電極とを接続させるために、動作半導体層74の周辺部
がチャネル保護膜75の外側にはみ出すようにする。次
いで、図15(c)、(c′)に示すように、フォトレ
ジスト膜82を剥離した後、イオン注入法により、チャ
ネル保護膜75をマスクとして、例えば加速電圧10〜
30KeV、ドーズ量1×1015cm-2の条件でP+
(燐)イオンを動作半導体層74に注入し、チャネル保
護膜75より外側にはみ出した領域に高濃度のn+ 型不
純物領域83を形成する。
【0014】次いで、図15(d)、(d′)に示すよ
うに、透明導電膜であるITO膜84及び不透明導電膜
であるMo(モリブデン)膜85を被覆した後、これら
のITO膜84及びMo膜85を所定の形状にパターニ
ングして、動作半導体層74のn+ 型不純物領域83に
接続するITO膜84及びMo膜85からなるソース電
極86及びドレイン電極87、ソース電極86に接続す
るITO膜84からなる画素電極88、並びにドレイン
電極86に接続するITO膜84及びMo膜85からな
るドレインバスライン89を形成する。続いて、画素電
極88上のMo膜85を選択的に除去し開口部を形成し
てITO膜84を露出させ、画素電極88からなる画素
部の透明化を行う。
【0015】このようにして、提案されているTFTマ
トリクス装置の製造方法によれば、動作半導体層とソー
ス電極及びドレイン電極とのオーミックコンタクトをと
るために、上記従来の製造方法が、n+ 型α−Si層7
6を成膜するのに対して、図15(c)に示すように、
イオン注入法により動作半導体層74の周辺部にn+
不純物領域83を形成しており、また上記従来の製造方
法が、ITO膜からなる画素電極81をn+ 型α−Si
層76及びTi膜77からなるソース電極78と別途に
形成するのに対して、図15(d)、(d′)に示すよ
うに、ソース電極86を構成するITO膜84と画素電
極88をなすITO膜84とを同時に一体的に形成して
いる。
【0016】しかしながら、提案されているTFTマト
リクス装置の製造方法においては、イオン注入法により
動作半導体層74にn+ 型不純物領域83を形成する場
合、動作半導体層74にα−Si膜74aを用いている
ことにより、イオン注入後の格子欠陥を無くすためのア
ニール温度が300℃以下でなければならないという制
限があるため、注入イオンの活性化等が不適当となり、
実用化は難しいという問題がある。
【0017】また、イオン注入法の代わりに、プラズマ
による不純物のドーピング法を用いても、そのドーピン
グ処理に長時間を要するため、スループットの面で未だ
実用化が難しい。更に、従来の成膜で行う方法では、n
+ 層によりバックライトの光の透過率が低下するため、
再度n+ 層のパターニングを行って、画素部となる部分
のn+ 層を除去する必要があり、工程の簡略化という要
請に反する。
【0018】そこで本発明は、製造プロセスの簡略化が
可能なTFTマトリクス装置及びその製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記課題は、透明絶縁基
板と、前記透明絶縁基板上にマトリクス状に配置され、
ゲート電極と、前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を介し
て形成された動作半導体層と、前記動作半導体層上に相
対して形成されたソース電極及びドレイン電極とを有し
ている薄膜トランジスタと、前記薄膜トランジスタの前
記ソース電極に接続されている画素電極と、前記画素電
極間に配列され、前記薄膜トランジスタ部の前記ゲート
電極に接続されているゲートバスラインと、前記画素電
極間に前記ゲートバスラインと交差して配列され、前記
薄膜トランジスタの前記ドレイン電極に接続されている
ドレインバスラインとを備えた薄膜トランジスタマトリ
クス装置において、前記動作半導体層が、アモルファス
シリコン膜又は多結晶シリコン膜からなり、前記ソース
電極及び前記ドレイン電極が、金属元素又はIV族元素
が添加されたZnO膜を含む透明導電膜を有し、前記ソ
ース電極及び前記ドレイン電極の前記透明導電膜が前記
動作半導体層と接触していることを特徴とする薄膜トラ
ンジスタマトリクス装置によって達成される。
【0020】また、上記の薄膜トランジスタマトリクス
装置において、前記ソース電極及び前記ドレイン電極
が、前記透明導電膜と前記透明導電膜上に積層された不
透明導電膜とからなることを特徴とする薄膜トランジス
タマトリクス装置によって達成される。また、上記の薄
膜トランジスタマトリクス装置において、前記画素電極
が、金属元素又はIV族元素が添加されたZnO膜を含
む透明導電膜からなることを特徴とする薄膜トランジス
タマトリクス装置によって達成される。
【0021】また、上記の薄膜トランジスタマトリクス
装置において、前記透明導電膜が、ZnO膜にAlが添
加されたZnO:Al膜であることを特徴とする薄膜ト
ランジスタマトリクス装置によって達成される。また、
上記の薄膜トランジスタマトリクス装置において、前記
透明導電膜が、ZnO膜にSiが添加されたZnO:S
i膜であることを特徴とする薄膜トランジスタマトリク
ス装置によって達成される。
【0022】また、上記の薄膜トランジスタマトリクス
装置において、前記透明導電膜が、ZnO膜にAl及び
Siが添加されたZnO:Al:Si膜であり、前記Z
nO:Al:Si膜中のAl濃度が、前記動作半導体層
との接触面近傍において最もに低く、前記ZnO:A
l:Si膜中のSi濃度が、前記動作半導体層との接触
面近傍において最も高いことを特徴とする薄膜トランジ
スタマトリクス装置によって達成される。
【0023】また、上記の薄膜トランジスタマトリクス
装置において、前記透明導電膜が、ZnO膜にSiが添
加されたZnO:Si膜とZnO膜にAlが添加された
ZnO:Al膜とが順に積層された複合膜であることを
特徴とする薄膜トランジスタマトリクス装置によって達
成される。また、上記の薄膜トランジスタマトリクス装
置において、前記透明導電膜が、Zn薄膜と、ZnO膜
と、金属元素又はIV族元素が添加されたZnO膜とが
順に積層された複合膜であることを特徴とする薄膜トラ
ンジスタマトリクス装置によって達成される。
【0024】また、上記の薄膜トランジスタマトリクス
装置において、前記Zn薄膜が、10nm以下の膜厚で
あることを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス装置
によって達成される。また、上記の薄膜トランジスタマ
トリクス装置において、前記ZnO膜に添加された元素
が、Al、Ti、Si、又はGeであることを特徴とす
る薄膜トランジスタマトリクス装置によって達成され
る。
【0025】また、上記課題は、透明絶縁基板上に、第
1の不透明導電膜を成膜した後、所定の形状にパターニ
ングして、前記第1の不透明導電膜からなるゲート電極
及び前記ゲート電極に接続するゲートバスラインを形成
する第1の工程と、全面に、第1の絶縁膜、アモルファ
スシリコン膜又は多結晶シリコン膜からなる半導体層、
第2の絶縁膜を順に積層した後、前記ゲート電極上方の
前記第2の絶縁膜上に前記ゲート電極と同じ幅又はより
小さい幅にパターニングしたレジスト膜を島状に形成す
る第2の工程と、前記レジスト膜をマスクとして、前記
第2の絶縁膜及び前記半導体層を異方性エッチングする
と共に前記チャネル保護膜を等方性エッチングして、前
記ゲート電極上に、前記第1の絶縁膜からなるゲート絶
縁膜を介して、前記半導体層からなる動作半導体層及び
輪郭が前記動作半導体層の輪郭の内側になる前記第2の
絶縁膜からなるチャネル保護膜を形成する第3の工程
と、前記レジスト膜を除去した後、前記第1の絶縁膜、
前記動作半導体層、及び前記チャネル保護膜を被覆し
て、金属元素又はIV族元素が添加されたZnO膜を含
む透明導電膜を形成する第4の工程と、前記透明導電膜
を所定の形状にパターニングして、前記動作半導体層に
それぞれ接続された前記透明導電膜からなるソース電極
及びドレイン電極、前記ソース電極に接続された前記透
明導電膜からなる画素電極、並びに前記ドレイン電極に
接続された前記透明導電膜からなるドレインバスライン
を形成する第5の工程と、全面に、第3の絶縁膜を堆積
した後、前記画素電極上の前記第3の絶縁膜を選択的に
エッチング除去して、画素開口部を形成する第6の工程
とを含むことを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス
装置の製造方法によって達成される。
【0026】また、上記の薄膜トランジスタマトリクス
装置の製造方法において、前記第4の工程が、前記第1
の絶縁膜、前記動作半導体層、及び前記チャネル保護膜
を被覆して、金属元素又はIV族元素が添加されたZn
O膜を含む透明導電膜を形成した後、前記透明導電膜上
に、第2の不透明導電膜を成膜する工程であり、前記第
5の工程が、前記第2の不透明導電膜及び前記透明導電
膜を所定の形状にパターニングして、前記動作半導体層
にそれぞれ接続された前記透明導電膜及び前記第2の不
透明導電膜からなるソース電極及びドレイン電極、前記
ソース電極に接続された前記透明導電膜からなる画素電
極、並びに前記ドレイン電極に接続された前記透明導電
膜及び前記第2の不透明導電膜からなるドレインバスラ
インを形成する工程であり、前記第6の工程が、全面に
第3の絶縁膜を堆積した後、前記画素電極上の前記第3
の絶縁膜及び前記第2の不透明導電膜を選択的にエッチ
ング除去して、画素開口部を形成する工程であることを
特徴とする薄膜トランジスタマトリクス装置の製造方法
によって達成される。
【0027】また、上記の薄膜トランジスタマトリクス
装置の製造方法において、前記透明導電膜を形成する工
程が、前記第1の絶縁膜、前記動作半導体層、及び前記
チャネル保護膜を被覆して、Zn薄膜を形成し、前記Z
n薄膜の表面層のみを酸化して、前記Zn薄膜上にZn
O膜を形成し、前記ZnO膜上に、金属元素又はIV族
元素が添加されたZnO膜を形成して、前記Zn薄膜と
前記ZnO膜と前記金属元素又はIV族元素が添加され
たZnO膜とが順に積層された複合膜を形成する工程で
あることを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス装置
の製造方法によって達成される。
【0028】また、上記の薄膜トランジスタマトリクス
装置の製造方法において、前記Zn薄膜の表面層のみを
酸化して前記Zn薄膜上にZnO膜を形成する際、温度
300℃以下の水蒸気雰囲気中で酸化することを特徴と
する薄膜トランジスタマトリクス装置の製造方法によっ
て達成される。また、上記の薄膜トランジスタマトリク
ス装置の製造方法において、前記金属元素又はIV族元
素が添加されたZnO膜の形成を、スパッタ法を用いて
行うことを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス装置
の製造方法によって達成される。
【0029】また、上記の薄膜トランジスタマトリクス
装置の製造方法において、前記金属元素又はIV族元素
が添加されたZnO膜の形成を、高真空中で所定の原料
ガスを交互に複数回供給して1原子層ずつ堆積させる原
子層デポジション法を用いて行うことを特徴とする薄膜
トランジスタマトリクス装置の製造方法によって達成さ
れる。
【0030】また、上記の薄膜トランジスタマトリクス
装置の製造方法において、前記ZnO膜に添加する金属
元素又はIV族元素の原料ガスの供給量を制御して、前
記ZnO膜中の金属元素又はIV族元素の濃度分布を制
御することを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス装
置の製造方法によって達成される。
【0031】
【作用】本発明によれば、薄膜トランジスタの動作半導
体層が、アモルファスシリコン膜又は多結晶シリコン膜
からなり、ソース電極及びドレイン電極が、AlやSi
等が添加されたZnO膜を含む透明導電膜を有し、この
透明導電膜が動作半導体層と接触しているため、動作半
導体層上へのn+ 型α−Si層の形成や、動作半導体層
74へのイオン注入法によるn+ 型不純物領域の形成を
行う工程を用いることなく、動作半導体層とソース電極
及びドレイン電極との良好なオーミックコンタクトを確
保することが可能となる。
【0032】また、ソース電極及びドレイン電極を構成
するAlやSi等が添加されたZnO膜を含む透明導電
膜と画素電極を構成するAlやSi等が添加されたZn
O膜を含む透明導電膜と同時に成膜することができる。
従って、従来のTFTマトリクス装置の製造方法やその
簡略化された製造方法よりも更なる製造プロセスの簡略
化を実現することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明を図示する実施例に基づき具体
的に説明する。図1(a)は本発明の第1の実施例によ
るTFTマトリクス装置を示す平面図であり、図1
(b)はそのA−A′線断面図である。透明絶縁性基板
10は、例えば不純物としてのNa(ナトリウム)を除
去したNaフリーのガラス基板からなっている。この透
明絶縁性基板10上に、不透明導電膜、例えば厚さ80
0nmのTi膜からなるゲート電極11及びこのゲート
電極11に接続するゲートバスライン12が形成されて
いる。そしてこれらゲート電極11及びゲートバスライ
ン12上には、Si3 4 膜13aが形成されている。
ここで、ゲート電極11上のSi3 4 膜13aを特に
ゲート絶縁膜13と呼ぶ。
【0034】また、ゲート電極11上には、ゲート絶縁
膜13を介して、α−Si膜からなる動作半導体層14
及びSi3 4 膜からなるチャネル保護膜15が順に積
層されて形成されている。ここで、ゲート電極11上方
の動作半導体層14の輪郭は、ゲート電極11の輪郭と
ほぼ一致するか、或いはゲート電極11の輪郭の僅かに
内側にくる。また、動作半導体層14上のチャネル保護
膜15の形状は、動作半導体層14の形状より小さいた
め、動作半導体層14周辺部はチャネル保護膜15から
外側にはみ出している。
【0035】また、チャネル保護膜15から外側にはみ
出している動作半導体層14及びSi3 4 膜13a上
に、厚さ80nmのZnO:Al膜17及び厚さ200
nmのCr膜18が順に積層された複合膜からなるソー
ス電極19及びドレイン電極20が相対して形成され、
ソース電極19のZnO:Al膜17及びドレイン電極
20のZnO:Al膜17がそれぞれ動作半導体層14
に接触している。
【0036】ここで、ZnO:Al膜17は、ZnO膜
にAlが添加された透明導電膜である。そしてZnO:
Al膜17中のAl濃度が、少なくとも動作半導体層1
4との界面近傍において例えば10〜15%程度であ
り、このZnO:Al膜17とα−Si膜からなる動作
半導体層14との接触は良好なオーミックコンタクトと
なる。また、ZnO:Al膜17とCr膜18との接触
も当然に良好なオーミックコンタクトとなる。更に、こ
の程度の濃度のAlが添加されたZnO:Al膜17
は、充分に高い透明度を有している。
【0037】また、ソース電極19に接続して、厚さ8
0nmのZnO:Al膜17からなる画素電極21が形
成されている。また、ドレイン電極20に接続して、厚
さ80nmのZnO:Al膜17及び厚さ200nmの
Cr膜18からなるドレインバスライン22が形成され
ている。次に、図1に示すTFTマトリクス装置の製造
方法を、図2及び図3の工程図を用いて説明する。尚、
図2(a)〜図3(h)は、図1(b)に対応する工程
断面図であり、図2(a′)〜図3(h′)は、図1
(a)に対応する工程平面図である。
【0038】透明絶縁性基板10上に、スパッタ法を用
いて、Ti膜を800nmの厚さに成膜する。続いて、
全面にフォトレジスト膜(図示せず)を塗布した後、リ
ソグラフィ技術を用いた露光、現像により所定の形状に
パターニングする。そしてこのレジストパターンをマス
クとして、フォトレジスト膜で覆われていない部分のT
i膜を塩素系のガスプラズマによりエッチング除去した
後、フォトレジスト膜を剥離して、Ti膜からなるゲー
ト電極11及びこのゲート電極11に接続するゲートバ
スライン12を一体的に形成する(図2(a)、
(a′)参照)。
【0039】次いで、P−CVD法により、SiH4
NH3 との混合ガスを用いて、厚さ400nmのSi3
4 膜13aを成膜し、続いてSiH4 ガスとH2 ガス
を用いて、厚さ15〜50nmのα−Si膜14aを成
膜し、更に厚さ120nmのSi3 4 膜15aを成膜
する。こうして、Si3 4 膜13a/α−Si膜14
a/Si3 4 膜15aの3層を連続的に積層する。こ
こで、ゲート電極11上のSi3 4 膜13aを特にゲ
ート絶縁膜13と呼ぶ(図2(b)参照)。
【0040】次いで、全面にフォトレジスト膜16を塗
布した後、透明絶縁性基板10裏面からゲート電極11
をマスクとして紫外線を照射すると共に、ゲート電極1
1を覆うマスクを用いて透明絶縁性基板10上方から紫
外線を照射し、現像することにより、ゲート電極11上
方のSi3 4 膜15a上にゲート電極11とほぼ同一
形状にフォトレジスト膜16を残存させる。
【0041】続いて、このフォトレジスト膜16をマス
クとして、Si3 4 膜15a及びα−Si膜14aを
順次エッチングし、ゲート電極11上のゲート絶縁膜1
3上に、α−Si膜からなる動作半導体層14及びSi
3 4 膜からなるチャネル保護膜15を形成する(図2
(c)参照)。尚、このときのエッチングは、好ましく
は、RIE(反応性イオンエッチング)法等の異方性エ
ッチングを用い、フォトレジスト16端からのサイドエ
ッチング量ができるだけ小さくなるように制御する。
【0042】次いで、フォトレジスト膜16を残したま
まチャネル保護膜15のみをサイドエッチングする。こ
のチャネル保護膜15のサイドエッチングにより、動作
半導体層14周辺部はチャネル保護膜15よりはみ出し
て露出する(図2(d)、(d′)参照)。尚、このチ
ャネル保護膜15の選択的なサイドエッチングは、弗酸
系のエッチャントを用いてチャネル保護膜15の等方性
エッチングを行うことで可能となる。またこのとき、S
3 4 膜13aも露出しているが、P−CVD法で成
膜するSi3 4 膜はその成膜条件によって弗酸系エッ
チャントに対するエッチングレートを大きく変化させる
ことが可能であり、チャネル保護膜15のエッチングレ
ートのみを大きくすることができる。
【0043】例えば、P−CVD法によるSi3 4
15aの成膜の際に、基板温度を低くする方法、成膜材
料ガスの希釈ガスであるH2 ガス及びN2 (窒素)ガス
の内、H2 ガス流量の比率を低くする方法、SiH4
NH3 等の成膜材料ガスの内、SiH4 流量の比率を低
くする方法などを用いることにより、チャネル保護膜1
5のエッチングレートをSi3 4 膜13aのそれより
も相対的に大きくすることができる。
【0044】ところで、図2(c)及び図2(d)に示
す工程は、その順序を逆にして、まず先にフォトレジス
ト膜16をマスクとしたSi3 4 膜15aの等方性エ
ッチングにより、サイドエッチングされたチャネル保護
膜15を形成し、その後、フォトレジスト膜16をマス
クとしたα−Si膜14aの異方性エッチングを行っ
て、動作半導体層14を形成してもよい。但し、この場
合も、チャネル保護膜15のサイドエッチングを確実に
行うにはそのエッチングレートが大きくなるように制御
することが好ましい。
【0045】次いで、フォトレジスト膜16を除去した
後、スパッタ法、例えばZnO(酸化亜鉛)とAl(ア
ルミニウム)のターゲットを用いた回転ドラム型のスパ
ッタ法により、または金属Zn(亜鉛)とAlを用いた
対向ターゲット式のスパッタ法により、ZnO膜にAl
を添加した透明導電膜としてのZnO:Al膜17を8
0nmの厚さに成膜する。この際、ZnO:Al膜17
のAl濃度を10〜15%に制御する。更に、このZn
O:Al膜17上に、不透明導電膜としてのCr膜18
を200nmの厚さに成膜する(図2(e)参照)。
【0046】尚、ZnO:Al膜17を成膜する前に、
薄い弗酸液によるスライトエッチングや水素プラズマ処
理等により、露出している動作半導体層14表面の自然
酸化膜の除去工程を行うことが望ましい。次いで、所定
の形状にパターニングしたフォトレジスト膜(図示せ
ず)をマスクとし、硝酸セリウム第2アンモンを成分と
する水溶液及び塩酸を成分とする水溶液により、それぞ
れCr膜18及びZnO:Al膜17を順にエッチング
して、動作半導体層14にそれぞれ接続するZnO:A
l膜17及びCr膜18からなるソース電極19及びド
レイン電極20、ソース電極19に接続するZnO:A
l膜17からなる画素電極21、並びにドレイン電極2
0に接続するZnO:Al膜17及びCr膜18からな
るドレインバスライン22を形成する(図2(f)、
(f′)参照)。
【0047】次いで、フォトレジスト膜を除去した後、
P−CVD法により、全面に、Si 3 4 膜からなる保
護絶縁膜23を300nmの厚さに成膜する。続いて、
画素電極21上方の保護絶縁膜23を選択的にエッチン
グ除去して、その輪郭が画素電極21の内側になる開口
部24を形成する(図2(g)参照)。次いで、保護絶
縁膜23をマスクとして、開口部24内のCr膜18を
エッチング除去してZnO:Al膜17を露出させ、画
素電極21からなる画素部の透明化を行う(図2
(h)、(h′)参照)。尚、これら保護絶縁膜23及
びCr膜18のエッチングは全て一度のフォトプロセス
工程で形成したフォトレジスト膜をマスクとして連続的
に行うこともできる。
【0048】以上のようにして、4枚のフォトマスクを
使用して、図示はしなかったが各電極の端子部の形成、
及び保護絶縁膜加工を含めて、全てのTFTマトリクス
基板工程を終了し、図1に示すTFTマトリクス装置を
作製する。このように本実施例によれば、ソース電極1
9及びドレイン電極20がそれぞれZnO:Al膜17
及びCr膜18から形成され、洗浄されたα−Si膜か
らなる動作半導体層14と接触するZnO:Al膜17
の界面近傍におけるAl濃度が10〜15%であるた
め、動作半導体層14とソース電極19及びドレイン電
極20との良好なオーミックコンタクトを実現すること
ができる。従って、動作半導体層14にイオン注入やイ
オンドーピング等により高濃度不純物領域の形成が不要
となるため、製造プロセスの簡略化を図り、コストダウ
ンを実現することができる。
【0049】しかも、画素電極21は透明導電膜である
ZnO:Al膜17からなり、ソース電極19及びドレ
イン電極20を形成する工程で同時に形成することがで
きるため、ZnO:Al膜17の形成が工程の増加を招
くこともない。尚、上記第1の実施例による薄膜トラン
ジスタマトリクス装置の製造方法においては、ZnO:
Al膜17はスパッタ法により形成したが、他の方法と
して、CVD(化学気相成長)の一種であるALD(原
子層デポジション)法によっても行うことができる。
【0050】このALD法は、特開平2−246161
号に記載されているように、数Torrの真空度において原
料ガス雰囲気を切り換え、基板上に1層1層原子層を堆
積し、目的とする化合物薄膜を形成する方法である。こ
のALD法では、数十ミリTorr以下の反応炉圧力で成膜
を行うため、原料ガス中に巨大クラスター分子が殆どな
く、従って、基板表面の凹凸が激しい場合や異物粒子が
付着している場合でも、膜中の積層欠陥や異常成長核が
なく、無欠陥の膜を形成できる。
【0051】以下、ALD法によるZnO:Al膜の形
成方法について、図4を用いて説明する。図4に示すA
LD薄膜形成装置において、扇状の反応管25の弧の中
央部に不活性ガスであるAr(アルゴン)ガスのバリア
ガス出口26aが配設され、第1の弁27aに接続して
いる。また、バリアガス出口26aの左右の位置に原料
ガス出口26b、26c及び原料ガス出口26dが配設
されている。
【0052】Znを供給する原料ガス出口26bは、第
2の弁27bを介して、例えばDMZ(ジメチルジン
ク;Zn(CH3 2 )を入れたDMZ容器28に接続
している。尚、このDMZ容器28にはヒータ29が付
設され、加熱によりDMZ蒸気を発生させるようになっ
ている。また、Alを供給する原料ガス出口26cは、
第3の弁27cを介して、有機アルミニウム、例えばT
MA(トリメチルアルミニウム;Al(CH3 3 )を
入れたTMA容器30に接続している。尚、このTMA
容器30にもヒータ31が付設され、加熱によりTMA
蒸気を発生させるようになっている。尚、TMAの代わ
りに、トリメチルアミンアラン等の有機アルミニウムを
用いてもよい。
【0053】更に、水蒸気(H2 O)を供給する原料ガ
ス出口26dは、第4の弁27dを介して、純水を入れ
た水容器32に接続している。尚、この水容器32に
は、図示はしないが、保温器が付設され、水蒸気を発生
させるようになっている。他方、反応管25の扇の要の
部分には吸気口が配設され、オリフィス弁33を介し
て、排気用ターボ分子ポンプ34に接続されている。そ
して反応管25内の中央部には、扇形に左右に移動でき
るステージが設置され、このステージ上にZnO:Al
膜を形成すべき基板35を搭載するようになっている。
【0054】次に、図4に示すALD薄膜形成装置を用
いたZnO:Al膜の形成方法について述べる。先ず、
扇状の反応管25中央に位置するステージ上に基板35
を搭載した後、排気用ターボ分子ポンプ34により、反
応管25内の雰囲気を5×10-7Torrまで排気する。そ
して第1の弁27aを開けてArガスを500sccm流
し、0.01Torrになるようにオリフィス弁33を絞
る。こうしてArバリアガス36をバリアガス出口26
aから反応管25内の中央部に定常流として流す。
【0055】次いで、第1の弁27aを開けたまま、A
rバリアガス36の定常流を流している状態で、ヒータ
29によりDMZ容器28を70℃に加熱してDMZ蒸
気を発生させ、第2の弁27bを開ける。こうしてAr
ガスをキャリアガスとするDMZ蒸気37を、原料ガス
出口26bから反応管25内の左側に定常流として流
す。
【0056】同様に、保温器により40℃に保温した水
容器32内に水蒸気を発生させ、第4の弁27dを開け
る。こうしてArガスをキャリアガスとする水蒸気38
を、原料ガス出口26dから反応管25内の右側に定常
流として流す。次いで、ヒータ31によりTMA容器3
0を110℃に加熱してTMA蒸気を発生させ、第3の
弁27cを開ける。こうしてArガスをキャリアガスと
するTMA蒸気39を、原料ガス出口26cから反応管
25内の左側に送り込む。
【0057】このようにして作られた定常流を乱さない
ような速度、例えば往復3秒の周期で、基板35を搭載
したステージを左右に移動させ、ZnO膜にAlが添加
された透明導電膜であるZnO:Al膜を基板35上に
形成する。尚、ZnO:Al膜中のAl濃度は、TMA
蒸気39の流量を制御することにより、基板35の下地
の動作半導体層との界面近傍において例えば15%と高
く、膜厚が厚くなるにつれて低下させ、膜厚80nmで
は10%となるように制御することができる。
【0058】次に、本発明の第2の実施例によるTFT
マトリクス装置を、図5を用いて説明する。図5(a)
は第2の実施例によるTFTマトリクス装置を示す平面
図であり、図5(b)はそのA−A′線断面図である。
尚、上記図1に示すTFTマトリクス装置の構成要素と
同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略す
る。
【0059】本実施例は、上記第1の実施例におけるZ
nO:Al膜17の代わりに、ZnO膜にSiが添加さ
れた透明導電膜であるZnO:Si膜が用いられている
点に特徴がある。即ち、透明絶縁性基板10上に、ゲー
ト電極11及びこのゲート電極11に接続するゲートバ
スライン12が形成され、これらゲート電極11及びゲ
ートバスライン12上に、Si3 4 膜13aが形成さ
れている。また、ゲート電極11上には、Si3 4
13aからなるゲート絶縁膜13を介して、α−Si膜
からなる動作半導体層14及びSi3 4 膜からなるチ
ャネル保護膜15が順に積層されている。そして動作半
導体層14周辺部はチャネル保護膜15から外側にはみ
出している。
【0060】また、チャネル保護膜15から外側にはみ
出している動作半導体層14及びSi3 4 膜13a上
に、厚さ100nmのZnO:Si膜40及びCr膜1
8が順に積層された複合膜からなるソース電極41及び
ドレイン電極42が相対して形成され、ソース電極41
のZnO:Si膜40及びドレイン電極42のZnO:
Si膜40がそれぞれ動作半導体層14に接触してい
る。
【0061】ここで、ZnO:Si膜40中のSi濃度
が、動作半導体層14との界面近傍において例えば20
%と高く、膜厚が厚くなるにつれて低下し、Cr膜18
との界面近傍において5%となるように制御されている
ため、α−Si膜からなる動作半導体層14とZnO:
Si膜40との接触は良好なオーミックコンタクトとな
る。また、ZnO:Si膜40とCr膜18との接触も
当然に良好なオーミックコンタクトとなる。更に、この
程度の濃度のSiが添加されたZnO:Si膜40は、
充分に高い透明度を有している。
【0062】また、ソース電極41に接続して、Zn
O:Si膜40からなる画素電極43が形成されてい
る。また、ドレイン電極42に接続して、ZnO:Si
膜40及びCr膜18からなるドレインバスライン44
が形成されている。また、これらソース電極41及びド
レイン電極42等の上には、Si3 4 膜からなる保護
絶縁膜23が形成されている。但し、画素電極43上に
は開口部24が形成され、この開口部24内においては
ZnO:Si膜40が露出しているため、画素電極43
からなる画素部は透明化されている。
【0063】次に、図5のTFTマトリクス装置の製造
方法を、図6に示す工程図を用いて説明する。尚、図6
(a)〜(c)は、図5(b)に対応する工程断面図で
あり、図6(a′)〜(c′)は、図5(a)に対応す
る工程平面図である。また、上記図2及び図3に示すT
FTマトリクス装置の構成要素と同一の構成要素には同
一の符号を付して説明を省略する。
【0064】上記図2(a)〜(d)に示される工程と
同様にして、透明絶縁性基板10上にゲート電極11及
びゲートバスライン12を一体的に形成し、全面にSi
3 4 膜13a、α−Si膜14a、及びSi3 4
15aを連続的に成膜し、ゲート電極11上方に形成し
たフォトレジスト膜16をマスクとして、Si3 4
15a及びα−Si膜14aの異方性エッチングとSi
3 4 膜15aの等方性エッチングとを行い、Si3
4 膜からなるチャネル保護膜15及び周辺部がチャネル
保護膜15よりはみ出しているα−Si膜からなる動作
半導体層14を形成する。即ち、ゲート電極11上のS
3 4 膜13aからなるゲート絶縁膜13上に、動作
半導体層14及びチャネル保護膜15を順に形成する
(図6(a)、(a′)参照)。
【0065】次いで、フォトレジスト膜16を除去した
後、ALD法により、全面に透明導電膜としてのZn
O:Si膜40を100nmの厚さに成膜する。更に、
このZnO:Si膜40上に、不透明導電膜としてのC
r膜18を200nmの厚さに成膜する(図6(b)参
照)。尚、このときのZnO:Si膜40の成膜は、図
7に示すALD薄膜形成装置を用いて行う。この図7の
ALD薄膜形成装置は、図4に示すALD薄膜形成装置
とほぼ同様であり、ただAlを含むTMA蒸気を供給す
る代わりに、Siを含むガスを供給するようになってい
る。
【0066】即ち、図4においては、原料ガス出口26
cが第3の弁27cを介してTMA容器30に接続し、
ヒータ24によりTMA容器30内に発生させたTMA
蒸気39を原料ガス出口26cから反応管25内に送り
込むようになっているが、図7のALD薄膜形成装置に
おいては、例えばTEOS(テトラエトキシシラン;S
i(OC2 5 4 )ガスを、第3の弁45を介して、
原料ガス出口46から反応管25内に送り込むようにな
っている。
【0067】従って、反応管25中央のステージ上に基
板35を搭載し、反応管25内の雰囲気を所定の圧力に
制御した後、Arバリアガス36をバリアガス出口26
aから反応管25内の中央部に定常流として流し、DM
Z蒸気37を原料ガス出口26bから反応管25内の左
側に流し、水蒸気38を原料ガス出口26dから反応管
25内の右側に流すと共に、TEOSガス47を第3の
弁45を介して原料ガス出口46から反応管25内に周
期的に導入する。
【0068】そして定常流を乱さないような速度、例え
ば往復3秒の周期で、基板35を搭載したステージを左
右に移動させ、基板35上にZnO膜にSiが添加され
た透明導電膜であるZnO:Si膜40を形成する。
尚、ZnO:Si膜40中のSi濃度は、TEOSガス
47を反応管25内に導入する周期を制御し、成膜の初
期段階ではその導入周期を短くし、その後の段階で導入
周期を長くすることにより、基板35の下地の動作半導
体層との界面近傍においては例えば20%と高く、膜厚
が厚くなるにつれて低下させ、膜厚100nmでは5%
となるように制御する。
【0069】尚、ZnO:Si膜40を成膜する前に、
薄い弗酸液によるスライトエッチングや水素プラズマ処
理等により、露出している動作半導体層14表面の自然
酸化膜の除去することが望ましいのは、上記第1の実施
例の場合と同様である。次いで、上記図3(f)〜
(h)に示される工程と同様にして、Cr膜18及びZ
nO:Si膜40を所定の形状にパターニングして、動
作半導体層14にそれぞれ接続するZnO:Si膜40
及びCr膜18からなるソース電極41及びドレイン電
極42、ソース電極41に接続するZnO:Si膜40
からなる画素電極43、並びにドレイン電極42に接続
するZnO:Si膜40及びCr膜18からなるドレイ
ンバスライン44を形成した後、全面にSi3 4 膜か
らなる保護絶縁膜23を成膜し、続いて画素電極43上
の保護絶縁膜23及びCr膜18を選択的にエッチング
除去して開口部24を形成し、ZnO:Si膜40を露
出させることにより画素電極43からなる画素部の透明
化を行う(図6(c)、(c′)参照)。以上のように
して、図5に示すTFTマトリクス装置を作製する。
【0070】このように本実施例によれば、ソース電極
41及びドレイン電極42が、それぞれ動作半導体層1
4との界面近傍におけるSi濃度が例えば20%である
ZnO:Si膜40及びCr膜18から形成されると共
に、画素電極43が透明導電膜であるZnO:Si膜4
0から形成されているため、上記第1の実施例の場合と
同様の効果を奏することができる。
【0071】しかも、上記第1の実施例の場合には、ソ
ース電極19及びドレイン電極20のZnO:Al膜1
7とα−Si膜からなる動作半導体層14との接触面に
おいて、ZnO:Al膜17中のAl原子が動作半導体
層14内に拡散する現象が生じ、TFT素子特性を低下
させる恐れがあるが、本実施例の場合は、ZnO:Al
膜17の代わりにZnO:Si膜40を用いているた
め、α−Si膜からなる動作半導体層14への不純物拡
散が生じることはなく、素子特性劣化の恐れはない。従
って、この点においては、上記第1の実施例よりも優れ
た効果を発揮することができる。
【0072】尚、上記第2の実施例においては、Zn
O:Si膜40中のSi濃度が動作半導体層14との界
面近傍において最も高く、膜厚が厚くなるにつれて低下
しているが、こうしたSi濃度の分布に限定されること
はなく、動作半導体層14及びCr膜18のそれぞれと
の良好なオーミックコンタクトを確保することができ、
かつZnO:Si膜40の透明性を損なわない限り、種
々の濃度分布をとることが可能である。次に、本発明の
第3の実施例によるTFTマトリクス装置を、図8及び
図9を用いて説明する。
【0073】図8は第3の実施例によるTFTマトリク
ス装置を示す断面図であり、図9はそのソース電極及び
ドレイン電極を構成するZnO:Si:Al膜中に含有
されるSi及びAlの分布を示すグラフである。尚、第
3の実施例によるTFTマトリクス装置を示す平面図
は、上記図1(a)又は図2(a)と同様であるため、
省略する。また、上記図1又は図2に示すTFTマトリ
クス装置の構成要素と同一の構成要素には同一の符号を
付して説明を省略する。
【0074】本実施例は、上記第2の実施例におけるZ
nO:Si膜40の代わりに、ZnO膜にAl及びSi
の両方が添加された透明導電膜であるZnO:Si:A
l膜が用いられている点に特徴がある。即ち、透明絶縁
性基板10上に、ゲート電極11が形成され、このゲー
ト電極11上には、Si3 4 膜13aからなるゲート
絶縁膜13を介して、α−Si膜からなる動作半導体層
14及びSi3 4 膜からなるチャネル保護膜15が順
に積層され、動作半導体層14周辺部はチャネル保護膜
15から外側にはみ出している。
【0075】また、チャネル保護膜15から外側にはみ
出している動作半導体層14及びSi3 4 膜13a上
に、厚さ100nmのZnO:Si:Al膜48及びC
r膜18が順に積層された複合膜からなるソース電極4
9及びドレイン電極50が相対して形成されており、ソ
ース電極49及びドレイン電極50のZnO:Si:A
l膜48がそれぞれ動作半導体層14に接触している。
【0076】尚、図9のグラフに示されるように、Zn
O:Si:Al膜48中のSi濃度は動作半導体層14
との界面近傍において20%と高く、膜厚が厚くなるに
つれて低下し、Cr膜18との界面近傍において0%と
なるように制御されている。また、ZnO:Si:Al
膜48中のAl濃度は動作半導体層14との界面近傍に
おいて0%であり、膜厚が厚くなるにつれて増加し、C
r膜18との界面近傍において5%となるように制御さ
れている。
【0077】従って、α−Si膜からなる動作半導体層
14とZnO:Si:Al膜48との接触は良好なオー
ミックコンタクトとなると共に、ZnO:Si:Al膜
48とCr膜18との接触も良好なオーミックコンタク
トとなる。また、ZnO:Si:Al膜48中のAl原
子のα−Si膜からなる動作半導体層14内への拡散は
極めて微小であるため、TFT素子特性を低下させる恐
れは殆どない。更に、この程度の濃度のSi及びAlが
添加されたZnO:Si:Al膜48は、充分に高い透
明度を有している。
【0078】また、ソース電極49に接続して、Zn
O:Si:Al膜48からなる画素電極51が形成され
ている。更に、これらソース電極49及びドレイン電極
50等の上には、Si3 4 膜からなる保護絶縁膜23
が形成されているが、画素電極51上には開口部24が
形成され、この開口部24内においてはZnO:Si:
Al膜48が露出しているため、画素電極51からなる
画素部は透明化されている。
【0079】尚、図5のTFTマトリクス装置の製造方
法は、上記図2、図3又は図6に示される上記第1又は
第2の実施例の場合とほぼ同様であるため、その説明を
省略する。但し、ZnO:Si:Al膜48は、図4及
び図7に示すALD薄膜形成装置を組み合わせた装置を
用いての成膜すればよい。また、ZnO:Si:Al膜
48中のSi濃度及びAl濃度は、Si及びAlを含む
原料ガスの流量を制御すればよい。例えば成膜開始時に
は、DMZ蒸気37と共にTEOSガス41を流す一
方、TMA蒸気39を流さないでおく。成膜が進につれ
て徐々にTEOSガス41の流量を減少させると共に、
TMA蒸気39の流量を増加していく。そしてDMZ蒸
気37は常に一定量を流し続ける。こうして、図9のグ
ラフに示されるような所望の分布に制御することができ
る。
【0080】尚、TEOSガス41及びTMA蒸気39
の流量を制御する代わりに、これらTEOSガス41及
びTMA蒸気39の導入周期を制御することにより、S
i及びAlの濃度分布を制御することも可能である。こ
のように本実施例によれば、ソース電極49及びドレイ
ン電極50が、それぞれZnO:Si:Al膜48及び
Cr膜18が順に積層された複合膜から形成され、動作
半導体層14と接触するZnO:Si:Al膜48の動
作半導体層14との界面近傍におけるSi濃度が20%
と高く、Al濃度が0%と低いことにより、また画素電
極49が、ZnO:Si:Al膜48からなる透明導電
膜であることにより、上記第2の実施例の場合と同様の
効果を奏することができる。
【0081】次に、本発明の第4の実施例によるTFT
マトリクス装置を、図10を用いて説明する。図10は
第4の実施例によるTFTマトリクス装置を示す断面図
である。尚、第4の実施例によるTFTマトリクス装置
を示す平面図は、上記図1(a)又は図2(a)と同様
であるため、省略する。また、上記図1又は図2に示す
TFTマトリクス装置の構成要素と同一の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0082】本実施例は、上記第3の実施例におけるZ
nO:Si:Al膜48の代わりに、ZnO:Si膜及
びZnO:Al膜が順に積層された2層構造の透明導電
膜が用いられている点に特徴がある。即ち、透明絶縁性
基板10上に、ゲート電極11が形成され、このゲート
電極11上には、Si3 4 膜13aからなるゲート絶
縁膜13を介して、α−Si膜からなる動作半導体層1
4及びSi3 4 膜からなるチャネル保護膜15が順に
積層され、動作半導体層14周辺部はチャネル保護膜1
5から外側にはみ出している。
【0083】また、チャネル保護膜15から外側にはみ
出している動作半導体層14及びSi3 4 膜13a上
に、厚さ100nmのZnO:Si膜52、厚さ100
nmのZnO:Al膜53及びCr膜18が順に積層さ
れた複合膜からなるソース電極54及びドレイン電極5
5が相対して形成され、ソース電極54及びドレイン電
極55のZnO:Si膜52がそれぞれ動作半導体層1
4に接触している。
【0084】尚、ZnO:Si膜52中のSi濃度は少
なくとも動作半導体層14との界面近傍において20%
となるように制御され、ZnO:Al膜53中のAl濃
度は少なくともCr膜18との界面近傍において5%と
なるように制御されている。従って、α−Si膜からな
る動作半導体層14とZnO:Si膜52との接触は良
好なオーミックコンタクトとなると共に、ZnO:Al
膜53とCr膜18との接触も良好なオーミックコンタ
クトとなる。また、ZnO:Si膜52の介在により、
ZnO:Al膜53中のAl原子のα−Si膜からなる
動作半導体層14内への拡散が防止されるため、TFT
素子特性を低下させる恐れはない。更に、この程度の濃
度のSi及びAlがそれぞれ添加されたZnO:Si膜
52及びZnO:Al膜53は、共に充分に高い透明度
を有している。
【0085】また、ソース電極54に接続して、Zn
O:Si膜52及びZnO:Al膜53からなる画素電
極56が形成されている。更に、これらソース電極54
及びドレイン電極55等の上には、Si3 4 膜からな
る保護絶縁膜23が形成されているが、画素電極56上
には開口部24が形成され、この開口部24内において
はZnO:Al膜53が露出しているため、画素電極5
6からなる画素部は透明化されている。
【0086】尚、図5のTFTマトリクス装置の製造方
法は、上記図2、図3又は図6に示される上記第1又は
第2の実施例の場合とほぼ同様であるため、その説明を
省略する。但し、ZnO:Si膜52及びZnO:Al
膜53の成膜は、図4及び図7に示すALD薄膜形成装
置を組み合わせた装置を用いて連続して行えばよい。或
いはまた、本実施例の場合、ZnO:Si膜52中のS
i濃度及びZnO:Al膜53中のAl濃度は一定であ
ってもよいため、上記第1の実施例において説明したス
パッタ法を用いて成膜してもよい。
【0087】このように本実施例によれば、ソース電極
54及びドレイン電極55が、それぞれ動作半導体層1
4との界面近傍におけるSi濃度が高いZnO:Si膜
52、Cr膜18との界面近傍におけるAl濃度が高い
ZnO:Al膜53、及びCr膜18が順に積層された
複合膜から形成されると共に、画素電極56が、Zn
O:Si膜52及びZnO:Al膜53が順に積層され
た透明導電膜であることにより、上記第3の実施例の場
合と同様の効果を奏することができる。
【0088】尚、上記第3の実施例においては、ソース
電極54及びドレイン電極55の動作半導体層14と接
触する膜としてZnO:Si膜52を用いているが、こ
のZnO:Si膜52の代わりに、上記図8に示すZn
O:Si:Al膜48を用いてもよい。従って、この場
合、ソース電極54及びドレイン電極55は、それぞれ
ZnO:Si:Al膜48、ZnO:Al膜53、及び
Cr膜18から形成され、画素電極56は、ZnO:S
i:Al膜48及びZnO:Al膜53から形成される
ことになる。
【0089】次に、本発明の第5の実施例によるTFT
マトリクス装置を、図11を用いて説明する。図11は
第5の実施例によるTFTマトリクス装置を示す断面図
である。尚、第5の実施例によるTFTマトリクス装置
を示す平面図は、上記図1(a)又は図2(a)と同様
であるため、省略する。また、上記図1又は図2に示す
TFTマトリクス装置の構成要素と同一の構成要素には
同一の符号を付して説明を省略する。
【0090】本実施例は、上記第4の実施例における2
層構造のZnO:Si膜及びZnO:Al膜の代わり
に、Zn薄膜、ZnO膜及び、Alが添加されたZn
O:Al膜が順に積層された3層構造の透明導電膜が用
いられている点に特徴がある。即ち、透明絶縁性基板1
0上に、ゲート電極11が形成され、このゲート電極1
1上には、Si3 4 膜13aからなるゲート絶縁膜1
3を介して、α−Si膜からなる動作半導体層14及び
Si3 4 膜からなるチャネル保護膜15が順に積層さ
れ、動作半導体層14周辺部はチャネル保護膜15から
外側にはみ出している。
【0091】また、チャネル保護膜15から外側にはみ
出している動作半導体層14及びSi3 4 膜13a上
に、厚さ5nmのZn薄膜57、厚さ15nmのZnO
膜58、厚さ100nmのZnO:Al膜59、及びC
r膜18が順に積層された複合膜からなるソース電極6
0及びドレイン電極61が相対して形成され、ソース電
極60及びドレイン電極61のZn薄膜57がそれぞれ
動作半導体層14に接触している。
【0092】尚、α−Si膜からなる動作半導体層14
とZn薄膜57との接触は良好なオーミックコンタクト
となると共に、ZnO:Al膜59中のAl濃度は少な
くともCr膜18との界面近傍において5%となるよう
に制御されているため、ZnO:Al膜59とCr膜1
8との接触も良好なオーミックコンタクトとなる。ま
た、Zn薄膜57及びZnO膜58の介在により、Zn
O:Al膜59中のAl原子のα−Si膜からなる動作
半導体層14内への拡散が防止されるため、TFT素子
特性を低下させる恐れはない。
【0093】更に、Zn薄膜57は本来は不透明である
が、5nmの程度の膜厚であれば透明性を有する。ま
た、この程度の濃度のAlが添加されたZnO:Al膜
59は、充分に高い透明度を有している。従って、Zn
薄膜57、ZnO膜58、及びZnO:Al膜59が順
に積層された複合膜は、全体として透明導電膜となって
いる。
【0094】また、ソース電極60に接続して、Zn薄
膜57、ZnO膜58、及びZnO:Al膜59からな
る画素電極62が形成されている。更に、これらソース
電極60及びドレイン電極61等の上には、Si3 4
膜からなる保護絶縁膜23が形成されているが、画素電
極62上には開口部24が形成され、この開口部24内
においてはZnO:Al膜59が露出しているため、画
素電極62からなる画素部は透明化されている。
【0095】次に、図11のTFTマトリクス装置の製
造方法を、図12に示す工程図を用いて説明する。尚、
上記図2及び図3に示すTFTマトリクス装置の構成要
素と同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略
する。上記図2(a)〜(d)に示される工程と同様に
して、透明絶縁性基板10上にゲート電極11を形成
し、全面にSi3 4 膜13a、α−Si膜14a、及
びSi3 4 膜15aを順に成膜し、ゲート電極11上
方に形成したフォトレジスト膜16をマスクとして、S
3 4 膜15a及びα−Si膜14aの異方性エッチ
ングとSi3 4 膜15aの等方性エッチングとを行
い、Si3 4 膜からなるチャネル保護膜15及び周辺
部がチャネル保護膜15からはみ出しているα−Si膜
14aからなる動作半導体層14を形成する。即ち、ゲ
ート電極11上のSi3 4 膜13aからなるゲート絶
縁膜13上に、動作半導体層14及びチャネル保護膜1
5を順に形成する(図12(a)参照)。
【0096】次いで、フォトレジスト膜16を除去した
後、DMZを原料ガスとするCVD法により、全面にZ
n薄膜57を200nmの厚さに成膜した後、このZn
薄膜57の表面層約150nmを酸化してZnO膜58
を形成する。尚、このZn薄膜57表面層の酸化は、動
作半導体層14がα−Si膜14aからなることを考慮
して、水蒸気雰囲気中で温度300℃以下の条件で行
う。
【0097】続いて、ALD法により、このZnO膜5
8上に、透明導電膜としてのZnO:Al膜59を10
0nmの厚さに成膜する。更に、このZnO:Al膜5
9上に、不透明導電膜としてのCr膜18を成膜する
(図12(b)参照)。尚、このとき、ZnO:Al膜
59中のAl濃度は一定であってもよいため、ZnO:
Al膜59の成膜は上記第1の実施例において説明した
スパッタ法を用いてもよい。
【0098】次いで、上記図3(f)〜(h)に示され
る工程と同様にして、Cr膜18、ZnO:Al膜5
9、ZnO膜58及びZn薄膜57を所定の形状にパタ
ーニングして、動作半導体層14にそれぞれ接続するZ
n薄膜57、ZnO膜58、ZnO:Al膜59、及び
Cr膜18からなるソース電極60及びドレイン電極6
1、ソース電極60に接続するZn薄膜57、ZnO膜
58、及びZnO:Al膜59からなる画素電極62を
形成した後、全面にSi3 4 膜からなる保護絶縁膜2
3を成膜し、続いて画素電極62上の保護絶縁膜23及
びCr膜18を選択的にエッチング除去して開口部24
を形成し、ZnO:Al膜59を露出させることにより
画素電極43からなる画素部の透明化を行う(図12
(c)参照)。以上のようにして、図11に示すTFT
マトリクス装置を作製する。
【0099】このように本実施例によれば、ソース電極
54及びドレイン電極55が、それぞれZn薄膜57、
ZnO膜58、ZnO:Al膜59及びCr膜18が順
に積層された複合膜から形成され、そのZn薄膜57と
動作半導体層14との接触が良好なオーミックコンタク
トをなすことにより、また画素電極56が、Zn薄膜5
7、ZnO膜58、及びZnO:Al膜59が順に積層
された透明導電膜であることにより、上記第3の実施例
の場合と同様の効果を奏することができる。
【0100】尚、上記第1〜第5の実施例においては、
ソース電極19、41、49、54、60及びドレイン
電極20、42、50、55、61は、それぞれAl又
はSiが添加されたZnO膜17、40、48、52、
53、59を有し、画素電極21、43、51、56、
62は、Al又はSiが添加されたZnO膜17、…、
59からなっているが、このZnO膜に添加される元素
はAl又はSiに限定されず、例えばTi等の金属元素
又はGe等のIV族元素であってもよい。
【0101】また、上記第1〜第5の実施例において
は、ソース電極19、…、60及びドレイン電極20、
…、61は、Al又はSiが添加されたZnO膜17、
…、59とCr膜18とが順に積層された複合膜からな
っているが、Cr膜18等の不透明導電膜は必ずしも存
在しなくてもよい。即ち、ソース電極及びドレイン電極
を、それぞれAl又はSiが添加されたZnO膜等から
のみ構成してもよい。
【0102】この場合、Cr膜18の成膜、パターニン
グ、画素電極上の開口部形成の際の選択エッチング等の
工程が省略できるため、製造プロセスを更に簡略化する
ことができる。但し、Cr膜18を省略した分、Al又
はSiが添加されたZnO膜等の膜厚を厚くすることが
望ましい。更に、上記第1〜第5の実施例においては、
動作半導体層14が全てα−Si膜からなる場合につい
て述べたが、動作半導体層14が多結晶Si膜からなる
場合についても、本発明を適用することができる。
【0103】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、透明絶縁基板と、この透明絶縁基板上にマト
リクス状に配置されたTFTと、このTFTのソース電
極に接続された画素電極と、画素電極間に配列されたゲ
ートバスラインと、画素電極間にゲートバスラインと交
差して配列されたドレインバスラインとを備えた薄膜ト
ランジスタマトリクス装置において、TFTの動作半導
体層が、アモルファスシリコン膜又は多結晶シリコン膜
からなり、ソース電極及びドレイン電極が、金属元素又
はIV族元素が添加されたZnO膜を含む透明導電膜を
有し、この透明導電膜が動作半導体層と接触しているこ
とにより、ソース電極及びドレイン電極と動作半導体層
との良好なオーミックコンタクトを確保することができ
る。
【0104】また、透明絶縁基板上に第1の不透明導電
膜からなるゲート電極及び前記ゲート電極に接続するゲ
ートバスラインを形成し、全面に第1の絶縁膜、アモル
ファスシリコン膜又は多結晶シリコン膜からなる半導体
層、及び第2の絶縁膜を順に積層した後、所定の形状に
パターニングしたレジスト膜をマスクとする第2の絶縁
膜及び半導体層の異方性エッチング及びチャネル保護膜
の等方性エッチングにより、ゲート電極上に第1の絶縁
膜からなるゲート絶縁膜を介して半導体層からなる動作
半導体層及び輪郭が動作半導体層の輪郭の内側になる第
2の絶縁膜からなるチャネル保護膜を形成し、全面に金
属元素又はIV族元素が添加されたZnO膜を含む透明
導電膜を形成し、この透明導電膜を所定の形状にパター
ニングして、動作半導体層にそれぞれ接続された透明導
電膜からなるソース電極及びドレイン電極、ソース電極
に接続された透明導電膜からなる画素電極、並びにドレ
イン電極に接続された透明導電膜からなるドレインバス
ラインを形成し、全面に第3の絶縁膜を堆積した後、画
素電極上の第3の絶縁膜を選択的にエッチング除去し
て、画素開口部を形成することにより、ソース電極及び
ドレイン電極を構成する透明導電膜と画素電極を構成す
る透明導電膜と同時に成膜することができるため、TF
Tマトリクス装置の製造方法の簡略化を実現することが
できる。従って、TFTマトリクス装置を用いたLCD
パネルのコストダウンに大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例によるTFTマトリクス
装置を示す平面図及びその断面図である。
【図2】図1のTFTマトリクス装置の製造方法を説明
するための工程図(その1)である。
【図3】図1のTFTマトリクス装置の製造方法を説明
するための工程図(その2)である。
【図4】図1のTFTマトリクス装置の製造に用いるA
LD薄膜形成装置を示す概略図である。
【図5】本発明の第2の実施例によるTFTマトリクス
装置を示す平面図及びその断面図である。
【図6】図5のTFTマトリクス装置の製造方法を説明
するための工程図である。
【図7】図5のTFTマトリクス装置の製造に用いるA
LD薄膜形成装置を示す概略図である。
【図8】本発明の第3の実施例によるTFTマトリクス
装置を示す断面図である。
【図9】図8のTFTマトリクス装置のソース電極及び
ドレイン電極をなすZnO:Si:Al膜中に含有され
るSi及びAlの分布を示すグラフである。
【図10】本発明の第4の実施例によるTFTマトリク
ス装置を示す断面図である。
【図11】本発明の第5の実施例によるTFTマトリク
ス装置を示す断面図である。
【図12】図11のTFTマトリクス装置の製造方法を
説明するための工程図である。
【図13】従来のTFTマトリクス装置の製造方法を説
明するための工程図(その1)である。
【図14】従来のTFTマトリクス装置の製造方法を説
明するための工程図(その2)である。
【図15】提案されているTFTマトリクス装置の製造
方法を説明するための工程図である。
【符号の説明】
10…透明絶縁性基板 11…ゲート電極 12…ゲートバスライン 13a、15a…Si3 4 膜 13…ゲート絶縁膜 14a…α−Si膜 14…動作半導体層 15…チャネル保護膜 16…フォトレジスト膜 17、53、59…ZnO:Al膜 18…Cr膜 19、41、49、54、60…ソース電極 20、42、50、55、61…ドレイン電極 21、43、51、56、62…画素電極 22、44…ドレインバスライン 23…保護絶縁膜 24…開口部 25…反応管 26a…バリアガス出口 26b、26c、26d、46…原料ガス出口 27a…第1の弁 27b…第2の弁 27c…第3の弁 27d…第4の弁 28…DMZ容器 29、31…ヒータ 30…TMA容器 32…水容器 33…オリフィス弁 34…排気用ターボ分子ポンプ 35…基板 36…Arバリアガス 37…DMZ蒸気 38…水蒸気 39…TMA蒸気 40、52…ZnO:Si膜 45…第5の弁 47…TEOSガス 48…ZnO:Si:Al膜 57…Zn膜 58…ZnO膜 70…透明絶縁性ガスラ基板 71…ゲート電極 72…ゲートバスライン 73a…Si3 4 膜 73…ゲート絶縁膜 74a…α−Si膜 74…動作半導体層 75a…Si3 4 膜 75…チャネル保護膜 76…n+ 型α−Si膜 77…Ti膜 78、86…ソース電極 79、87…ドレイン電極 80、89…ドレインバスライン 81、88…画素電極 82…フォトレジスト膜 83…n+ 型不純物領域 84…ITO膜 85…Mo膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 五十嵐 誠 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 小杉 清久 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 代木 育夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明絶縁基板と、 前記透明絶縁基板上にマトリクス状に配置され、ゲート
    電極と、前記ゲート電極上にゲート絶縁膜を介して形成
    された動作半導体層と、前記動作半導体層上に相対して
    形成されたソース電極及びドレイン電極とを有している
    薄膜トランジスタと、 前記薄膜トランジスタの前記ソース電極に接続されてい
    る画素電極と、 前記画素電極間に配列され、前記薄膜トランジスタ部の
    前記ゲート電極に接続されているゲートバスラインと、 前記画素電極間に前記ゲートバスラインと交差して配列
    され、前記薄膜トランジスタの前記ドレイン電極に接続
    されているドレインバスラインとを備えた薄膜トランジ
    スタマトリクス装置において、 前記動作半導体層が、アモルファスシリコン膜又は多結
    晶シリコン膜からなり、 前記ソース電極及び前記ドレイン電極が、金属元素又は
    IV族元素が添加されたZnO膜を含む透明導電膜を有
    し、 前記ソース電極及び前記ドレイン電極の前記透明導電膜
    が前記動作半導体層と接触していることを特徴とする薄
    膜トランジスタマトリクス装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の薄膜トランジスタマトリ
    クス装置において、 前記ソース電極及び前記ドレイン電極が、前記透明導電
    膜と前記透明導電膜上に積層された不透明導電膜とから
    なることを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の薄膜トランジス
    タマトリクス装置において、 前記画素電極が、金属元素又はIV族元素が添加された
    ZnO膜を含む透明導電膜からなることを特徴とする薄
    膜トランジスタマトリクス装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載の薄膜
    トランジスタマトリクス装置において、 前記透明導電膜が、ZnO膜にAlが添加されたZn
    O:Al膜であることを特徴とする薄膜トランジスタマ
    トリクス装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれかに記載の薄膜
    トランジスタマトリクス装置において、 前記透明導電膜が、ZnO膜にSiが添加されたZn
    O:Si膜であることを特徴とする薄膜トランジスタマ
    トリクス装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3のいずれかに記載の薄膜
    トランジスタマトリクス装置において、 前記透明導電膜が、ZnO膜にAl及びSiが添加され
    たZnO:Al:Si膜であり、 前記ZnO:Al:Si膜中のAl濃度が、前記動作半
    導体層との接触面近傍において最もに低く、前記Zn
    O:Al:Si膜中のSi濃度が、前記動作半導体層と
    の接触面近傍において最も高いことを特徴とする薄膜ト
    ランジスタマトリクス装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至3のいずれかに記載の薄膜
    トランジスタマトリクス装置において、 前記透明導電膜が、ZnO膜にSiが添加されたZn
    O:Si膜とZnO膜にAlが添加されたZnO:Al
    膜とが順に積層された複合膜であることを特徴とする薄
    膜トランジスタマトリクス装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至3のいずれかに記載の薄膜
    トランジスタマトリクス装置において、 前記透明導電膜が、Zn薄膜と、ZnO膜と、金属元素
    又はIV族元素が添加されたZnO膜とが順に積層され
    た複合膜であることを特徴とする薄膜トランジスタマト
    リクス装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の薄膜トランジスタマトリ
    クス装置において、 前記Zn薄膜が、10nm以下の膜厚であることを特徴
    とする薄膜トランジスタマトリクス装置。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、8、及び9のいず
    れかに記載の薄膜トランジスタマトリクス装置におい
    て、 前記ZnO膜に添加された元素が、Al、Ti、Si、
    又はGeであることを特徴とする薄膜トランジスタマト
    リクス装置。
  11. 【請求項11】 透明絶縁基板上に、第1の不透明導電
    膜を成膜した後、所定の形状にパターニングして、前記
    第1の不透明導電膜からなるゲート電極及び前記ゲート
    電極に接続するゲートバスラインを形成する第1の工程
    と、 全面に、第1の絶縁膜、アモルファスシリコン膜又は多
    結晶シリコン膜からなる半導体層、第2の絶縁膜を順に
    積層した後、前記ゲート電極上方の前記第2の絶縁膜上
    に前記ゲート電極と同じ幅又はより小さい幅にパターニ
    ングしたレジスト膜を島状に形成する第2の工程と、 前記レジスト膜をマスクとして、前記第2の絶縁膜及び
    前記半導体層を異方性エッチングすると共に前記チャネ
    ル保護膜を等方性エッチングして、前記ゲート電極上
    に、前記第1の絶縁膜からなるゲート絶縁膜を介して、
    前記半導体層からなる動作半導体層及び輪郭が前記動作
    半導体層の輪郭の内側になる前記第2の絶縁膜からなる
    チャネル保護膜を形成する第3の工程と、 前記レジスト膜を除去した後、前記第1の絶縁膜、前記
    動作半導体層、及び前記チャネル保護膜を被覆して、金
    属元素又はIV族元素が添加されたZnO膜を含む透明
    導電膜を形成する第4の工程と、 前記透明導電膜を所定の形状にパターニングして、前記
    動作半導体層にそれぞれ接続された前記透明導電膜から
    なるソース電極及びドレイン電極、前記ソース電極に接
    続された前記透明導電膜からなる画素電極、並びに前記
    ドレイン電極に接続された前記透明導電膜からなるドレ
    インバスラインを形成する第5の工程と、 全面に、第3の絶縁膜を堆積した後、前記画素電極上の
    前記第3の絶縁膜を選択的にエッチング除去して、画素
    開口部を形成する第6の工程とを含むことを特徴とする
    薄膜トランジスタマトリクス装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の薄膜トランジスタマ
    トリクス装置の製造方法において、 前記第4の工程が、前記第1の絶縁膜、前記動作半導体
    層、及び前記チャネル保護膜を被覆して、金属元素又は
    IV族元素が添加されたZnO膜を含む透明導電膜を形
    成した後、前記透明導電膜上に、第2の不透明導電膜を
    成膜する工程であり、 前記第5の工程が、前記第2の不透明導電膜及び前記透
    明導電膜を所定の形状にパターニングして、前記動作半
    導体層にそれぞれ接続された前記透明導電膜及び前記第
    2の不透明導電膜からなるソース電極及びドレイン電
    極、前記ソース電極に接続された前記透明導電膜からな
    る画素電極、並びに前記ドレイン電極に接続された前記
    透明導電膜及び前記第2の不透明導電膜からなるドレイ
    ンバスラインを形成する工程であり、 前記第6の工程が、全面に第3の絶縁膜を堆積した後、
    前記画素電極上の前記第3の絶縁膜及び前記第2の不透
    明導電膜を選択的にエッチング除去して、画素開口部を
    形成する工程であることを特徴とする薄膜トランジスタ
    マトリクス装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12に記載の薄膜トラ
    ンジスタマトリクス装置の製造方法において、 前記透明導電膜を形成する工程が、前記第1の絶縁膜、
    前記動作半導体層、及び前記チャネル保護膜を被覆し
    て、Zn薄膜を形成し、前記Zn薄膜の表面層のみを酸
    化して、前記Zn薄膜上にZnO膜を形成し、前記Zn
    O膜上に、金属元素又はIV族元素が添加されたZnO
    膜を形成して、前記Zn薄膜と前記ZnO膜と前記金属
    元素又はIV族元素が添加されたZnO膜とが順に積層
    された複合膜を形成する工程であることを特徴とする薄
    膜トランジスタマトリクス装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の薄膜トランジスタマ
    トリクス装置の製造方法において、 前記Zn薄膜の表面層のみを酸化して前記Zn薄膜上に
    ZnO膜を形成する際、温度300℃以下の水蒸気雰囲
    気中で酸化することを特徴とする薄膜トランジスタマト
    リクス装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項11乃至14のいずれかに記載
    の薄膜トランジスタマトリクス装置の製造方法におい
    て、 前記金属元素又はIV族元素が添加されたZnO膜の形
    成を、スパッタ法を用いて行うことを特徴とする薄膜ト
    ランジスタマトリクス装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項11乃至14のいずれかに記載
    の薄膜トランジスタマトリクス装置の製造方法におい
    て、 前記金属元素又はIV族元素が添加されたZnO膜の形
    成を、高真空中で所定の原料ガスを交互に複数回供給し
    て1原子層ずつ堆積させる原子層デポジション法を用い
    て行うことを特徴とする薄膜トランジスタマトリクス装
    置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の薄膜トランジスタマ
    トリクス装置の製造方法において、 前記ZnO膜に添加する金属元素又はIV族元素の原料
    ガスの供給量を制御して、前記ZnO膜中の金属元素又
    はIV族元素の濃度分布を制御することを特徴とする薄
    膜トランジスタマトリクス装置の製造方法。
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