JPH0645606A - 薄膜トランジスタ・マトリクスの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ・マトリクスの製造方法

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JPH0645606A
JPH0645606A JP19504092A JP19504092A JPH0645606A JP H0645606 A JPH0645606 A JP H0645606A JP 19504092 A JP19504092 A JP 19504092A JP 19504092 A JP19504092 A JP 19504092A JP H0645606 A JPH0645606 A JP H0645606A
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JP
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film
gate
bus line
electrode
thickness
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JP19504092A
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Kiyohisa Kosugi
清久 小杉
Junichi Watabe
純一 渡部
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜トランジスタ・マトリクスの製造方法に
関し、Alからなるゲート電極或いはゲート・バス・ラ
インにAl2 3 のALD膜からなるゲート絶縁膜を組
み合わせても、ゲート絶縁耐圧の低下がなく、良好なT
FT特性が得られるようにする。 【構成】 透明絶縁性基板1上に少なくとも表面がAl
で構成されたゲート電極2及びゲート・バス・ラインを
形成し、酸化に依って絶縁体にすることができる厚さの
金属膜を形成し、金属膜を原子層デポジション成膜装置
内に於いて酸化したり、或いは、酸素プラズマ・アッシ
ング装置内に於いて酸化するなどして絶縁性金属酸化膜
に変換し、その上に原子層デポジション法でAl2 3
膜11Bを積層してゲート絶縁膜11を形成し、その
後、動作半導体層4、ソース電極7S及びドレイン電極
7D、ドレイン・バス・ライン8及び画素電極9を順に
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブ・マトリク
ス駆動方式で駆動される液晶表示パネルなどに用いて好
適な薄膜トランジスタ・マトリクスの製造方法に関す
る。
【0002】液晶表示パネルなどのアクティブ・マトリ
クス駆動に用いられる薄膜トランジスタ・マトリクスに
於いて、ゲート絶縁膜には、緻密性が高いこと、高絶縁
耐圧であること、高誘電率であること、低ストレスであ
ること、下地電極との密着性が良好であることなど要求
される。
【0003】そこで、原子層堆積(atomic la
yer deposition:ALD)法を適用し、
Al2 3 原子層の積層体からなるゲート絶縁膜を形成
することが行われているのであるが、このようなゲート
絶縁膜を用いるには、未だ多くの改良をしなければなら
ない。
【0004】
【従来の技術】例えば、アクティブ・マトリクス駆動方
式で駆動される液晶表示パネルに於いては、ドット表示
を行う為の個々の画素に対してマトリクス状に薄膜トラ
ンジスタ(thin film transisto
r:TFT)を配設し、各画素にメモリ機能をもたせ、
良好なコントラストで、且つ、多ラインの表示を可能に
している。
【0005】このような液晶表示パネルは、ガラスなど
の透明絶縁性基板上に例えばX方向及びY方向に交差し
てマトリクス状に配設された多数のゲート・バス・ライ
ン及びドレイン・バス・ラインに選択的に駆動電圧を印
加することに依り、各ゲート・バス・ライン及び各ドレ
イン・バス・ラインの交差点に配設されたTFTを選択
的に駆動し、その選択されたTFTに対応する画素でド
ット表示をするように構成されている。
【0006】図3は従来のTFTマトリクスを解説する
為の要部切断側面図を表している。図に於いて、1は例
えばガラスからなる透明絶縁性基板、2はゲート電極、
2Aはゲート電極を構成する例えばTi膜、2Bはゲー
ト電極を構成する例えばAl膜、3はゲート絶縁膜、3
Aはゲート絶縁膜を構成するSiO2 膜、3Bはゲート
絶縁膜を構成するSiN膜、4はアモルファス・シリコ
ン(a−Si)からなる動作半導体層、5はSiN膜か
らなるチャネル保護膜、6Sはn+ −a−Siからなる
ソース電極コンタクト層、6Dはn+ −a−Siからな
るドレイン電極コンタクト層、7SはTiからなるソー
ス電極、7DはTiからなるドレイン電極、8はドレイ
ン・バス・ライン、8Aはドレイン・バス・ラインを構
成するCr膜、8Bはドレイン・バス・ラインを構成す
るAl膜、9はITO(indium tin oxi
de)からなる画素電極をそれぞれ示している。
【0007】図から明らかなように、このTFTマトリ
クスに於いては、透明絶縁性基板1上に多数のゲート電
極2を結ぶゲート・バス・ラインと多数のドレイン電極
7Dを結ぶドレイン・バス・ライン8とがゲート絶縁膜
3などを介してX方向及びY方向に交差した状態に形成
され、その多数の交差点にTFTがマトリクス状に配設
されている。尚、ゲート・バス・ラインは多数のゲート
電極2を結んで図の横方向、即ちX方向に延在している
のであるが切断面の関係で図示できない。
【0008】TFTを介してドレイン・バス・ライン8
と反対側にはソース電極7Sにコンタクトする画素電極
9が形成されている。動作半導体層4として、プラズマ
化学気相堆積(plasma chemical va
pour deposition:P−CVD)法を適
用して形成したa−Siを用いる場合、ゲート絶縁膜3
としては、同じくP−CVD法を適用して形成した窒化
シリコン膜やオキシナイトライド膜などが用いられてい
る。
【0009】P−CVD法を適用すると、ゲート絶縁膜
3も動作半導体層4も同一の成長室内で連続して成膜す
ることができるので、製造工程は簡単であるが、ゲート
電極2の存在など、下地段差のステップ・カバレイジが
十分でないなどの理由からクラックを生じ易く、十分な
絶縁耐圧、或いは、絶縁抵抗が得られない旨の問題があ
る。
【0010】そこで、ゲート絶縁膜3としてALD膜を
用いる技術が開発された。ALD膜は、絶縁耐圧が窒化
シリコン膜に比較して高く、高電圧印加時に於いても、
絶縁破壊を起こし難い旨の利点があり、また、誘電率が
窒化シリコン膜に比較して高く、従って、更に厚く形成
することが可能であるから、絶縁耐圧を高めることがで
きる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】通常、ゲート電極やゲ
ート・バス・ラインはAlを用いて構成され、また、ゲ
ート絶縁膜を構成するALD膜はAl2 3 を用いて構
成されることが多い。これはAlとAl2 3 との馴染
みが良いことに起因し、このようにすると、Al2 3
のALD膜からなるゲート絶縁膜と他の金属からなるゲ
ート電極とを組み合わせた場合に比較して絶縁耐圧の面
からは優れている。
【0012】然しながら、AlとAl2 3 とを用いた
場合、ゲート電極或いはゲート・バス・ラインのエッジ
でAlが突起状に異常成長し、その部分ではゲート絶縁
膜が実質的に薄くなった状態となるので絶縁耐圧は低下
してしまう。従って、無欠陥のTFTマトリクス、延い
ては無欠陥の液晶表示パネルなどを再現性よく実現する
ことは甚だ困難である。
【0013】本発明は、Alからなるゲート電極或いは
ゲート・バス・ラインとAl2 3のALD膜からなる
ゲート絶縁膜とを組み合わせても、ゲート絶縁耐圧の低
下がなく、良好なTFT特性が得られるようにする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らが行った数多
くの実験に依ると、ゲート電極並びにゲート・バス・ラ
インを形成した後、ALD膜を形成する前に予め薄い絶
縁性金属酸化膜を形成しておくことで、ALD膜の成膜
時にAlの突起状異常成長を抑制できることが確認され
た。
【0015】前記絶縁性金属酸化膜としては、Al,T
i,Ni,Cr,Alを含むTi、Alを含むNi、A
lを含むCrなどの酸化物を用いることができる。例え
ば、Alを含むTi、或いはAlを含むNiなどを用い
る場合は、それ等の材料膜をALD法で形成する際、基
板を加熱してH2 Oを供給しつつ成膜することで、それ
等の金属酸化膜を得ることができ、また、Alを含まな
い金属の場合は、酸素プラズマ・アッシング装置を利用
し、酸化処理することに依って得られる。尚、本発明者
らの実験に依れば、Alを酸素プラズマ・アッシング処
理すると、Alの異常成長は促進されることが判ってい
る。
【0016】このようなことから、本発明に依る薄膜ト
ランジスタ・マトリクス及びその製造方法に於いては、 (1)透明絶縁性基板(例えばガラスからなる透明絶縁
性基板1)上に少なくとも表面がAlで構成されたゲー
ト電極(例えばゲート電極2)及びゲート・バス・ライ
ンを形成する工程と、次いで、酸化に依って絶縁体にす
ることができる厚さの金属膜を形成する工程と、次い
で、前記金属膜を原子層デポジション成膜装置内に於い
て酸化させ絶縁性金属酸化膜(例えばAl2 3 膜11
A)に変換する工程と、次いで、引き続き原子層デポジ
ション成膜装置内に於いて原子層デポジション法に依っ
てAl2 3 薄膜を積層(例えばAl2 3 膜11B)
してゲート絶縁膜(例えばゲート絶縁膜11)を形成す
る工程と、次いで、動作半導体層(例えば動作半導体層
4)、ソース電極(例えばソース電極7S)及びドレイ
ン電極(例えばドレイン電極7D)、ドレイン・バス・
ライン(例えばドレイン・バス・ライン8)及び画素電
極(例えば画素電極9)をそれぞれ順に形成して完成さ
せる工程とが含まれてなることを特徴とするか、或い
は、
【0017】(2)前記(1)に於いて、酸化によって
絶縁体にすることができる厚さの金属膜がAlを含み且
つ熱酸化で絶縁性金属酸化膜に変換されることを特徴と
するか、或いは、
【0018】(3)前記(1)に於いて、酸化によって
絶縁体にすることができる厚さの金属膜がAlを含まず
且つ酸素プラズマ・アッシング法に依る酸化で絶縁性金
属酸化膜に変換されることを特徴とするか、或いは、
【0019】(4)前記(2)に於いて、Alを含む金
属膜の厚さが50〔Å〕以下であることを特徴とする
か、或いは、
【0020】(5)前記(3)に於いて、Alを含まな
い金属膜の厚さが300〔Å〕以下であることを特徴と
する。
【0021】
【作用】前記手段を採ることに依り、透明絶縁性基板上
にAlからなるゲート電極及びゲート・バス・ラインを
形成し、それを覆うAl2 3 からなるゲート絶縁膜を
ALD法にて成膜しても、前記ゲート電極やゲート・バ
ス・ラインのエッジにはAlの突起状異常成長は現れな
い。従って、ゲート電極やゲート・バス・ライン上のゲ
ート絶縁膜は所定の厚さを維持すること、即ち、必要と
される絶縁耐圧を維持することができ、局所的に絶縁耐
圧が低下してTFTが正常な動作をしないなどの虞はな
くなる。その結果、無欠陥のTFTマトリクス、延いて
は無欠陥の液晶表示パネルなどが高い歩留りで得られる
ようになる。
【0022】
【実施例】図1は本発明一実施例に依って作成されたT
FTマトリクスを解説する為の要部切断側面図であり、
図3に於いて用いた記号と同記号は同部分を表すか或い
は同じ意味を持つものとする。
【0023】図示のTFTマトリクスが図3について説
明した従来例と相違する点は、図3に見られる従来例の
ゲート絶縁膜3がゲート絶縁膜11に代替されているこ
とであり、そのゲート絶縁膜11は、スパッタリング法
で形成したAl膜を酸化することで得られたAl2 3
膜11AとALD法で直接形成したAl2 3 膜11B
とからなっている。
【0024】図1に見られるTFTマトリクスを製造す
るには、例えば次のような工程を採ることができる。 (1) スパッタリング法を適用することに依り、ガラ
スからなる透明絶縁性基板1上に厚さ50〔nm〕のT
i膜2A及び厚さ50〔nm〕のAl膜2Bを順に形成
する。 (2) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセ
ス、及び、エッチャントをリン酸、硝酸、酢酸系溶液と
するウエット・エッチング法を適用することに依り、工
程(1)で形成したAl膜2Bのパターニングを行う。
【0025】(3) 工程(3)で用いたマスクを残し
たまま、エッチング・ガスをCCl4系ガスとする反応
性イオン・エッチング(reactive ion e
tching:RIE)法を適用することに依り、工程
(1)で形成したTi膜2Aのパターニングを行う。 工程(2)及び(3)を経ることに依り、ゲート電極2
及びゲート・バス・ライン(図示せず)が形成される。
尚、ゲート・バス・ラインは切断面の関係で図示できな
いが、図の横方向、即ちX方向に延在するものである。
【0026】(4) スパッタリング法を適用すること
に依り、全面に厚さ4〔nm〕のAl膜を形成する。 (5) ALD成膜装置内に於いて、H2 Oを供給しつ
つ、透明絶縁性基板1を時間約20〔分〕で温度500
〔℃〕に加熱する。尚、ALD成膜装置については、特
開平3−234025号公報に開示されたものを用いる
と良い。 この処理に依って、工程(4)で形成したAl膜は絶縁
性金属酸化膜であるAl2 3 膜11Aに変換される。
【0027】(6) 同じくALD成膜装置内に於い
て、ALD法を適用することに依り、厚さ例えば400
〔nm〕のAl2 3 膜11Bを形成する。尚、ALD
法に依る成膜については、後に詳記する。 前記工程(5)及び(6)で形成したAl2 3 膜11
B及び11Aがゲート絶縁膜11になることは云うまで
もない。
【0028】(7) P−CVD成膜装置内に於いて、
厚さ例えば10〔nm〕のa−Siからなる動作層4、
厚さ例えば100〔nm〕のSiNからなるチャネル保
護膜5を順に形成する。 (8) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセ
ス、及び、エッチャントを緩衝フッ化水素酸とするウエ
ット・エッチング法を適用することに依り、前記工程
(7)で形成したチャネル保護膜5のパターニングを行
ってゲート電極2に対向する部分のみを残す。
【0029】(9) P−CVD成膜装置内に於いて、
厚さ例えば50〔nm〕のn+ −a−Si膜を成長させ
る。 (10) スパッタリング法を適用することに依り、厚
さ例えば100〔nm〕のTi膜を形成する。
【0030】(11) リソグラフィ技術に於けるレジ
スト・プロセス、及び、エッチング・ガスをCCl4
ガスとするRIE法を適用することに依って、前記工程
(10)で形成したTi膜のパターニングを行い、ソー
ス電極7S及びドレイン電極7Dを形成する。
【0031】(12) 前記工程(11)で用いたマス
クをそのままとし、エッチング・ガスCF4 系ガスとす
るRIE法を適用することに依り、前記工程(9)で形
成したn+ −a−Si膜及びa−Siからなる動作層4
のパターニングを行う。 この工程を経ることで、n+ −a−Siからなるソース
電極コンタクト層6S及びドレイン電極コンタクト層6
Dが形成され、また、a−Siからなる動作層4はTF
T毎に分離独立したものとなる。
【0032】(13) スパッタリング法を適用するこ
とに依り、厚さ例えば100〔nm〕のCr膜8A及び
厚さ例えば200〔nm〕のAl膜8Bを形成する。 (14) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセ
ス及びエッチャントをリン酸、硝酸、酢酸系溶液(Al
用)並びに(硝酸アンモニウム+過塩素酸)系溶液(C
r用)とするウエット・エッチング法を適用することに
依り、Al膜8B及びCr膜8Aのパターニングを行っ
てドレイン・バス・ライン8を形成する。
【0033】(15) スパッタリング法を適用するこ
とに依り、厚さ例えば200〔nm〕のITO膜を形成
する。 (16) リソグラフィ技術に於けるレジスト・プロセ
ス並びにエッチャントを(HCl+HNO3 )混合液と
するウエット・エッチング法を適用することに依り、前
記工程(15)で形成したITO膜のパターニングを行
って画素電極9を形成する。
【0034】このようにして作成されたTFTマトリク
スに於けるゲート電極2やゲート・バス・ラインのエッ
ジにはAlの突起状異常成長は発生せず、従って、ゲー
ト絶縁耐圧が実用上十分な程度に高いことは云うまでも
ない。
【0035】さて、ここでALD法を適用してAl2
3 膜11Bを形成する工程を詳細に説明しよう。図2は
特開平3−234025号公報に開示されたALD成膜
装置を表す要部斜面説明図である。
【0036】図に於いて、21は扇型をなす反応室、2
2はバリヤ・ガス送入管、23はトリメチルアルミニウ
ム(TMA:Al(CH3 3 )蒸気送入管、24は水
蒸気(H2 O)+Arガス送入管、25〜27はバル
ブ、28はTMA容器、29はヒータ、30はオリフィ
ス弁、31はターボ分子ポンプ、32はバリヤ・ガスの
流れ、33はTMA蒸気の流れ、34は水蒸気+Arガ
スの流れ、35は基板、36は薄膜形成領域をそれぞれ
示している。
【0037】図から明らかなように、このALD成膜装
置に於いては、反応室21の扇型曲面の略中央にバリヤ
・ガス送入管22の送気口が設けられ、それに対向する
反対側に排気用のターボ分子ポンプ31の吸気口が設け
られていて、基板35は例えばArガスであるバリヤ・
ガスの流れ32を越えて左右に移動できるようになって
いる。従って、基板35は、その表面を送入管23から
供給されるTMA蒸気或いは送入管24から供給される
水蒸気+Arガスの何れかに選択的に曝すことができる
ようになっている。
【0038】さて、成膜を行うに際しては、まず、ター
ボ分子ポンプ31で雰囲気を例えば5×10-7〔Tor
r〕程度まで排気してから、薄膜形成領域36に配置さ
れた基板35を温度500〔℃〕に加熱する間にバルブ
27を開き、送入管24から水蒸気を流し、予め形成し
てあった金属薄膜、例えばAl膜の酸化を行う。尚、こ
の際、オリフィス弁30に依って圧力を約1〔Tor
r〕に調整する。次に、バルブ27を閉じてから、バル
ブ25を開いてArからなるバリヤ・ガスの定常流を流
すと共にオリフィス弁30を調節して反応室21内の圧
力が0.01〔Torr〕となるようにする。
【0039】次に、TMA容器28をヒータ29で加熱
し、TMA蒸気を発生させ、バルブ26を開いてTMA
蒸気送入管23を介しTMA蒸気を反応室21に送入す
る。次に、水容器(図示せず)を20〔℃〕に保温した
状態でバルブ27を開いて水蒸気+Arガス送入管24
を介し水蒸気を反応室21に送入する。尚、TMA蒸気
と水蒸気とはバリヤ・ガスの定常流で分離されるので両
者が混合されることはない。また、この時の反応室21
内の真空度は0.01〔Torr〕に維持されている。
【0040】次に、バリヤ・ガスの定常流を乱さない程
度の速度、例えば往復1〔秒〕の周期で基板35を左右
に揺動させ、TMA蒸気雰囲気と水蒸気雰囲気とに交互
に曝す。この往復を5400回繰り返し、そして、成膜
温度500〔℃〕、成膜レート約45〔Å〕の条件で厚
さ400〔nm〕のALD法に依るAl2 3 膜を得
る。この場合、両蒸気の流量比は、 TMA蒸気流量:水蒸気流量=2:5 の割合とした。
【0041】本実施例で、一回で成長させるAl膜の膜
厚を45〔Å〕とした理由は、前記ALD成膜装置に於
ける酸化でAl膜をAl2 3 膜に変換し、シート抵抗
を無限大にすることができるAl膜の膜厚は約50
〔Å〕以下であることに依る。また、Niを絶縁性金属
酸化膜にする為、酸素プラズマ・アッシングを行ったと
ころ、シート抵抗が無限大になる膜厚は約300〔Å〕
以下であった。
【0042】
【発明の効果】本発明に依る薄膜トランジスタ・マトリ
クスの製造方法に於いては、透明絶縁性基板上に少なく
とも表面がAlで構成されたゲート電極及びゲート・バ
ス・ラインを形成し、酸化に依って絶縁体にすることが
できる厚さの金属膜を形成し、金属膜を原子層デポジシ
ョン成膜装置内に於いて酸化させるか、或いは、酸素プ
ラズマ・アッシング処理で酸化させて絶縁性金属酸化膜
に変換し、引き続き原子層デポジション成膜装置内に於
いて原子層デポジション法に依ってAl2 3 薄膜を積
層してゲート絶縁膜を形成し、動作半導体層、ソース電
極及びドレイン電極、ドレイン・バス・ライン及び画素
電極をそれぞれ順に形成して完成させる。
【0043】前記構成を採ることに依り、透明絶縁性基
板上にAlからなるゲート電極及びゲート・バス・ライ
ンを形成し、それを覆うAl2 3 からなるゲート絶縁
膜をALD法にて成膜しても、前記ゲート電極やゲート
・バス・ラインのエッジにはAlの突起状異常成長は現
れない。従って、ゲート電極やゲート・バス・ライン上
のゲート絶縁膜は所定の厚さを維持すること、即ち、必
要とされる絶縁耐圧を維持することができ、局所的に絶
縁耐圧が低下してTFTが正常な動作をしないなどの虞
はなくなる。その結果、無欠陥のTFTマトリクス、延
いては無欠陥の液晶表示パネルなどが高い歩留りで得ら
れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例に依って作成されたTFTマト
リクスを解説する為の要部切断側面図である。
【図2】特開平3−234025号公報に開示されたA
LD成膜装置を表す要部斜面説明図である。
【図3】従来のTFTマトリクスを解説する為の要部切
断側面図である。
【符号の説明】
1 例えばガラスからなる透明絶縁性基板 2 ゲート電極 2A ゲート電極を構成する例えばTi膜 2B ゲート電極を構成する例えばAl膜 3 ゲート絶縁膜 3A ゲート絶縁膜を構成するSiO2 膜 3B ゲート絶縁膜を構成するSiN膜 4 アモルファス・シリコン(a−Si)からなる動作
半導体層 5 SiN膜からなるチャネル保護膜 6S n+ −a−Siからなるソース電極コンタクト層 6D n+ −a−Siからなるドレイン電極コンタクト
層 7S Tiからなるソース電極 7D Tiからなるドレイン電極 8 ドレイン・バス・ライン 8A ドレイン・バス・ラインを構成するCr膜 8B ドレイン・バス・ラインを構成するAl膜 9 ITOからなる画素電極 11 ゲート絶縁膜 11A Al膜を酸化することで得られたAl2 3 膜 11B ALD法で直接形成したAl2 3

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明絶縁性基板上に少なくとも表面がAl
    で構成されたゲート電極及びゲート・バス・ラインを形
    成する工程と、 次いで、酸化に依って絶縁体にすることができる厚さの
    金属膜を形成する工程と、 次いで、前記金属膜を原子層デポジション成膜装置内に
    於いて酸化させ絶縁性金属酸化膜に変換する工程と、 次いで、引き続き原子層デポジション成膜装置内に於い
    て原子層デポジション法に依ってAl2 3 薄膜を積層
    してゲート絶縁膜を形成する工程と、 次いで、動作半導体層、ソース電極及びドレイン電極、
    ドレイン・バス・ライン及び画素電極をそれぞれ順に形
    成して完成させる工程とが含まれてなることを特徴とす
    る薄膜トランジスタ・マトリクスの製造方法。
  2. 【請求項2】酸化によって絶縁体にすることができる厚
    さの金属膜がAlを含み且つ熱酸化で絶縁性金属酸化膜
    に変換されることを特徴とする請求項1記載の薄膜トラ
    ンジスタ・マトリクスの製造方法。
  3. 【請求項3】酸化によって絶縁体にすることができる厚
    さの金属膜がAlを含まず且つ酸素プラズマ・アッシン
    グ法に依る酸化で絶縁性金属酸化膜に変換されることを
    特徴とする請求項1記載の薄膜トランジスタ・マトリク
    スの製造方法。
  4. 【請求項4】Alを含む金属膜の厚さが50〔Å〕以下
    であることを特徴とする請求項2記載は薄膜トランジス
    タ・マトリクスの製造方法。
  5. 【請求項5】Alを含まない金属膜の厚さが300
    〔Å〕以下であることを特徴とする請求項3記載の薄膜
    トランジスタ・マトリクスの製造方法。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100275727B1 (ko) * 1998-01-06 2001-01-15 윤종용 반도체 장치의 커패시터 형성방법
KR20020002156A (ko) * 2000-06-29 2002-01-09 박종섭 커패시터 제조방법
KR100363082B1 (ko) * 1999-09-21 2002-11-30 삼성전자 주식회사 트랜지스터 제조과정에서 이원화된 두께를 갖는 게이트 절연막형성방법
KR100414870B1 (ko) * 2001-06-30 2004-01-13 주식회사 하이닉스반도체 원자층 증착 방법을 이용한 캐패시터의 제조 방법
US7732325B2 (en) 2002-01-26 2010-06-08 Applied Materials, Inc. Plasma-enhanced cyclic layer deposition process for barrier layers
US7781326B2 (en) 2001-02-02 2010-08-24 Applied Materials, Inc. Formation of a tantalum-nitride layer
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