JPH0629207B2 - 脂肪族不飽和ケトンの水素化方法 - Google Patents
脂肪族不飽和ケトンの水素化方法Info
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- JPH0629207B2 JPH0629207B2 JP59150216A JP15021684A JPH0629207B2 JP H0629207 B2 JPH0629207 B2 JP H0629207B2 JP 59150216 A JP59150216 A JP 59150216A JP 15021684 A JP15021684 A JP 15021684A JP H0629207 B2 JPH0629207 B2 JP H0629207B2
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- Japan
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- palladium
- aliphatic unsaturated
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は脂肪族不飽和ケトンを水素化して選択的に脂肪
族不飽和ケトンを得る方法に関するものである。
族不飽和ケトンを得る方法に関するものである。
オレフイン、アセチレン化合物等の炭素−炭素多重結合
を水素化して不飽和度の低い化合物に変換する反応は工
業的にも重要な反応であり、これまでにも数多くの研究
がなされてきた。これ等一群の反応に有効な触媒として
多くの金属、酸化物、硫化物等が提案されており、白
金、ロジウム、パラジウム、ルテニウム、等の貴金属触
媒、ニツケル、コバルト、銅等を主要活性成分として含
有する触媒系が活性も顕著に高く、広汎に利用されてい
る。そして、分子中に炭素−炭素多重結合以外に炭素−
酸素不飽和結合、特にカルボニル基を有する化合物(ア
ルデヒド、ケトン類)中の炭素−炭素不飽和結合のみを
選択的に水素化して飽和カルボニル化合物を製造する場
合には上記した活性成分の中でも特にパラジウムが有効
であることがよく知られている。例えば本発明者らによ
る常圧反応での各種貴金属触媒(白金、ルテニウム及び
パラジウム)による同量の4−メチル−3−ペンテン−
2−オンと4−メチル−2−ペンタノンとの水素吸収速
度の測定結果は表−1に示すようにパラジウムの炭素−
炭素不飽和結合の水素化に対する選択性の特徴を示して
いる。
を水素化して不飽和度の低い化合物に変換する反応は工
業的にも重要な反応であり、これまでにも数多くの研究
がなされてきた。これ等一群の反応に有効な触媒として
多くの金属、酸化物、硫化物等が提案されており、白
金、ロジウム、パラジウム、ルテニウム、等の貴金属触
媒、ニツケル、コバルト、銅等を主要活性成分として含
有する触媒系が活性も顕著に高く、広汎に利用されてい
る。そして、分子中に炭素−炭素多重結合以外に炭素−
酸素不飽和結合、特にカルボニル基を有する化合物(ア
ルデヒド、ケトン類)中の炭素−炭素不飽和結合のみを
選択的に水素化して飽和カルボニル化合物を製造する場
合には上記した活性成分の中でも特にパラジウムが有効
であることがよく知られている。例えば本発明者らによ
る常圧反応での各種貴金属触媒(白金、ルテニウム及び
パラジウム)による同量の4−メチル−3−ペンテン−
2−オンと4−メチル−2−ペンタノンとの水素吸収速
度の測定結果は表−1に示すようにパラジウムの炭素−
炭素不飽和結合の水素化に対する選択性の特徴を示して
いる。
また、パラジウムのカルボニル結合に対する水素化能力
の低さはChoi Sungbom,Kazunori Tanakaらによつても報
告されている(Bull.Chem.Soc.Japan 55,2275(198
2))。
の低さはChoi Sungbom,Kazunori Tanakaらによつても報
告されている(Bull.Chem.Soc.Japan 55,2275(198
2))。
更に、「反応別実用触媒」(化学工業社刊、多羅間公雄
監修、昭和45年)184頁には、5%Pd/活性炭触
媒を用いて4−メチル−2−ペンタノンを常温、常圧で
各種溶媒中で水素化する場合に、水、メタノール、酢酸
メチル及び0.5N HCl中では反応が進行せず、0.5N
-NaOH中で、徐々に4−メチル−2−ペンタノールへの
水添が進行することが記載されている。即ち、溶液中の
アルカリは目的生成物である飽和カルボニル化合物への
選択率の低下をもたらす。また、液相水素化反応では溶
媒により反応性が影響を受ける。
監修、昭和45年)184頁には、5%Pd/活性炭触
媒を用いて4−メチル−2−ペンタノンを常温、常圧で
各種溶媒中で水素化する場合に、水、メタノール、酢酸
メチル及び0.5N HCl中では反応が進行せず、0.5N
-NaOH中で、徐々に4−メチル−2−ペンタノールへの
水添が進行することが記載されている。即ち、溶液中の
アルカリは目的生成物である飽和カルボニル化合物への
選択率の低下をもたらす。また、液相水素化反応では溶
媒により反応性が影響を受ける。
従つて炭素−炭素不飽和結合の水素化により不飽和カル
ボニル化合物から飽和カルボニル化合物を製造する場合
にはパラジウムが最も有効な触媒成分であり、白金、ル
テニウムは更にカルボニル基を水素化し、アルコール
(4−メチル−2−ペンタノール)にまで水素化を進行
させてしまうため好ましくない。
ボニル化合物から飽和カルボニル化合物を製造する場合
にはパラジウムが最も有効な触媒成分であり、白金、ル
テニウムは更にカルボニル基を水素化し、アルコール
(4−メチル−2−ペンタノール)にまで水素化を進行
させてしまうため好ましくない。
USP 3,736,266は活性炭に担持されたパラジウム触媒の
製造法として、粉状活性炭担体スラリーを含む可溶性パ
ラジウム塩水溶液に塩基性物質を加えてpHを12以上
にしてパラジウムを水酸化物の形で沈着させ次いで還元
する方法を提案している。この際塩基性物質としてアル
カリ又はアルカリ土類の水酸化物、好ましくはLi、Na、
K、Ba、Csの水酸化物の5〜50%水溶液を使用するの
が良く、炭酸塩、重炭酸塩の使用はpHが9〜10まで
しか高くならないので不利であるとしている。次いで、
水性媒体中で還元後、過、洗滌、乾燥により触媒を単
離している。そしてこの調製法により水素化触媒として
の活性が増大すると記載されている。
製造法として、粉状活性炭担体スラリーを含む可溶性パ
ラジウム塩水溶液に塩基性物質を加えてpHを12以上
にしてパラジウムを水酸化物の形で沈着させ次いで還元
する方法を提案している。この際塩基性物質としてアル
カリ又はアルカリ土類の水酸化物、好ましくはLi、Na、
K、Ba、Csの水酸化物の5〜50%水溶液を使用するの
が良く、炭酸塩、重炭酸塩の使用はpHが9〜10まで
しか高くならないので不利であるとしている。次いで、
水性媒体中で還元後、過、洗滌、乾燥により触媒を単
離している。そしてこの調製法により水素化触媒として
の活性が増大すると記載されている。
また、USP 3,804,779は、USP 3,736,266と同様に、酸性
のパラジウム塩水溶液中の炭素担体スラリーをより塩基
性の情景(pH5.0〜6.0)で還元し分離、洗滌す
ることによる硫黄に対する耐性の大きい担持パラジウム
触媒の製造法について報告している。ここで使用される
塩基性化合物はアルカリ又はアルカリ土類金属の水酸化
物、水酸化アンモニウム及び第四級アンモニウム化合
物、アルカリ金属の炭酸塩、重炭酸塩等であり、炭酸ナ
トリウムの使用が特に好適であるとしている。
のパラジウム塩水溶液中の炭素担体スラリーをより塩基
性の情景(pH5.0〜6.0)で還元し分離、洗滌す
ることによる硫黄に対する耐性の大きい担持パラジウム
触媒の製造法について報告している。ここで使用される
塩基性化合物はアルカリ又はアルカリ土類金属の水酸化
物、水酸化アンモニウム及び第四級アンモニウム化合
物、アルカリ金属の炭酸塩、重炭酸塩等であり、炭酸ナ
トリウムの使用が特に好適であるとしている。
これらの触媒において、アルカリは過、洗滌の過程で
分離除去されるので触媒中には殆ど残留しないのが通例
であるが、アルカリ含有水溶液で洗滌する場合、或いは
洗滌が不十分である場合等にはアルカリの一部が残留す
る可能性が考えられる。しかしながら、これらの特許明
細書中にはパラジウム触媒の一般的な水素化活性または
硫黄に対する耐性の向上について記載されているだけで
あり、オレフイン性不飽和カルボニル化合物の水素化に
おける飽和カウボニル化合物への選択性を高めることに
ついては何ら示唆するものではない。
分離除去されるので触媒中には殆ど残留しないのが通例
であるが、アルカリ含有水溶液で洗滌する場合、或いは
洗滌が不十分である場合等にはアルカリの一部が残留す
る可能性が考えられる。しかしながら、これらの特許明
細書中にはパラジウム触媒の一般的な水素化活性または
硫黄に対する耐性の向上について記載されているだけで
あり、オレフイン性不飽和カルボニル化合物の水素化に
おける飽和カウボニル化合物への選択性を高めることに
ついては何ら示唆するものではない。
上記したパラジウム触媒による炭素ー炭素不飽和結合に
対する選択的水素化の改良については、従来からいくつ
かの提案があつた。しかしながら、いずれも大量の溶媒
を使用したり、アルコールのような過剰水素化物がなお
かなり副生するといつた欠点があり満足のいくものでは
なかつた。例えば前記「反応別実用触媒」第2章(第1
11〜338頁)によると、1.3%Pd/アルミナ触媒
を用いたメシチルオキシドの水素化を200℃で行ない
メチルイソブチルケトンを97%の収率で得たとされて
いるが、このような収率ではまだ精製にあたつて不純物
除去のための精留塔還流比を高くとる必要がある等の不
都合があつた。
対する選択的水素化の改良については、従来からいくつ
かの提案があつた。しかしながら、いずれも大量の溶媒
を使用したり、アルコールのような過剰水素化物がなお
かなり副生するといつた欠点があり満足のいくものでは
なかつた。例えば前記「反応別実用触媒」第2章(第1
11〜338頁)によると、1.3%Pd/アルミナ触媒
を用いたメシチルオキシドの水素化を200℃で行ない
メチルイソブチルケトンを97%の収率で得たとされて
いるが、このような収率ではまだ精製にあたつて不純物
除去のための精留塔還流比を高くとる必要がある等の不
都合があつた。
また、特公昭47−15,809号には、メシチルオキ
シドを水添してメチルイソブチルケトンを選択的に合成
する方法としてアルカリ金属酢酸塩を付着させたパラジ
ウム−炭素触媒の使用が開示されている。この触媒は予
め調製したパラジウム−炭素触媒に可溶性のアルカリ金
属酢酸塩を溶液として含浸付着させる方法で製造されて
いる。反応は気相で行なわれ、転化率99%、メチルイ
ソブチルケトン選択率99.8%(実施例−1)、又は
選択率99.7%(実施例−2)が得られている。しか
しながらこれでも、まだ転化率及び選択率(工業的には
原料及び不純物の濃度がともに1000ppm以下である
ことが望ましい)の点で不足であり、工業的に満足でき
る性能であるとは言えなかつた。本発明者らの検討によ
れば、かかる性能不足の原因としては、反応を気相で実
施していることと、使用しているアルカリの量が不適切
であつたこととの双方が考えられるが、アルカリ金属酢
酸塩が有機溶媒に可溶であることを考えると、アルカリ
を高濃度で含有する触媒を液相反応で使用することはそ
もそも不可能であつたものと思われる。
シドを水添してメチルイソブチルケトンを選択的に合成
する方法としてアルカリ金属酢酸塩を付着させたパラジ
ウム−炭素触媒の使用が開示されている。この触媒は予
め調製したパラジウム−炭素触媒に可溶性のアルカリ金
属酢酸塩を溶液として含浸付着させる方法で製造されて
いる。反応は気相で行なわれ、転化率99%、メチルイ
ソブチルケトン選択率99.8%(実施例−1)、又は
選択率99.7%(実施例−2)が得られている。しか
しながらこれでも、まだ転化率及び選択率(工業的には
原料及び不純物の濃度がともに1000ppm以下である
ことが望ましい)の点で不足であり、工業的に満足でき
る性能であるとは言えなかつた。本発明者らの検討によ
れば、かかる性能不足の原因としては、反応を気相で実
施していることと、使用しているアルカリの量が不適切
であつたこととの双方が考えられるが、アルカリ金属酢
酸塩が有機溶媒に可溶であることを考えると、アルカリ
を高濃度で含有する触媒を液相反応で使用することはそ
もそも不可能であつたものと思われる。
また、従来の上記したような一般的なパラジウム担持触
媒を用いた場合、不飽和カルボニル化合物の水素化によ
り不純物、即ち、未反応の原料不飽和カルボニル化合物
及び過剰水素化物である飽和アルコールがそれぞれ50
0〜10,000ppm及び1,000〜50,000ppm
程度生成してしまうため選択性の点で依然として問題が
あつた。
媒を用いた場合、不飽和カルボニル化合物の水素化によ
り不純物、即ち、未反応の原料不飽和カルボニル化合物
及び過剰水素化物である飽和アルコールがそれぞれ50
0〜10,000ppm及び1,000〜50,000ppm
程度生成してしまうため選択性の点で依然として問題が
あつた。
例えば前述の特公昭47−15,809号に記載の実施
例−1による反応成績は99%転化率(未反応メシチル
オキシド10,000ppm)、メチルイソブチルケトン
の選択率99.8%、低沸点分解物およびメチルイソブ
チルカルビノール(飽和アルコール)の合計は0.2%
以下であつたとされている。特公昭47−15,809
号の第一表によるとアセトンの沸点以下の低沸点化合物
の副生成量は0.02%以下であるので、マチルイソブ
チルカルビノールの量は0.1〜0.2%(1,000
〜2,000ppm)と評価される。
例−1による反応成績は99%転化率(未反応メシチル
オキシド10,000ppm)、メチルイソブチルケトン
の選択率99.8%、低沸点分解物およびメチルイソブ
チルカルビノール(飽和アルコール)の合計は0.2%
以下であつたとされている。特公昭47−15,809
号の第一表によるとアセトンの沸点以下の低沸点化合物
の副生成量は0.02%以下であるので、マチルイソブ
チルカルビノールの量は0.1〜0.2%(1,000
〜2,000ppm)と評価される。
本発明者らは、パラジウム触媒を使用して脂肪族不飽和
ケトンを選択的に水素化する方法の改良を目差し、緩和
な条件下で高い選択率をもって脂肪族不飽和ケトンを脂
肪族飽和ケトンへ水素化する触媒を鋭意探索した結果、
活性成分としてパラジウム及びアルカリ金属を担持した
活性炭に触媒が顕著に有効であり、転化率を99.9%
以上の非常に高い水準に設定して使用しても、高い選択
性が維持されることを見出して本発明を完成した。
ケトンを選択的に水素化する方法の改良を目差し、緩和
な条件下で高い選択率をもって脂肪族不飽和ケトンを脂
肪族飽和ケトンへ水素化する触媒を鋭意探索した結果、
活性成分としてパラジウム及びアルカリ金属を担持した
活性炭に触媒が顕著に有効であり、転化率を99.9%
以上の非常に高い水準に設定して使用しても、高い選択
性が維持されることを見出して本発明を完成した。
即ち本発明の目的は、脂肪族不飽和ケトンを水素化して
脂肪族飽和ケトンを製造する際の反応の選択性を一層向
上し、脂肪族飽和アルコールの副次的生成を極限的に抑
制することにあり、その要旨は、脂肪族不飽和ケトンを
触媒の存在下に液相で水素化して脂肪族飽和ケトンを得
る方法において、該触媒が、活性成分として活性炭に担
持されたパラジウム及びアルカリ金属を含有するもので
あり、かつ、水素化反応に供するに先立ちX線光電子分
光法により深さ方向で約50Åまでの触媒表面のアルカ
リ金属/パラジウム原子比を求め、該原子比が0.7〜
3.5の範囲内にあるものを水素化反応に供することを
特徴とする脂肪族不飽和ケトンの水素化方法、に存す
る。
脂肪族飽和ケトンを製造する際の反応の選択性を一層向
上し、脂肪族飽和アルコールの副次的生成を極限的に抑
制することにあり、その要旨は、脂肪族不飽和ケトンを
触媒の存在下に液相で水素化して脂肪族飽和ケトンを得
る方法において、該触媒が、活性成分として活性炭に担
持されたパラジウム及びアルカリ金属を含有するもので
あり、かつ、水素化反応に供するに先立ちX線光電子分
光法により深さ方向で約50Åまでの触媒表面のアルカ
リ金属/パラジウム原子比を求め、該原子比が0.7〜
3.5の範囲内にあるものを水素化反応に供することを
特徴とする脂肪族不飽和ケトンの水素化方法、に存す
る。
以下に本発明につき更に詳細に説明する。
本発明の脂肪族不飽和ケトンの水素化方法においては活
性成分として担体担持されたパラジウム及びアルカリ金
属を含有する触媒を使用する。
性成分として担体担持されたパラジウム及びアルカリ金
属を含有する触媒を使用する。
該担体としては活性炭、が使用される。粉体、小塊状、
粒状等の成型体等いずれでも良いが、粉体状の活性炭が
最も一般的である。
粒状等の成型体等いずれでも良いが、粉体状の活性炭が
最も一般的である。
上記触媒は、例えばパラジウム成分として可溶性のパラ
ジウム塩、例えば塩化パラジウム、硝酸パラジウム、パ
ラジウムアミン錯体等を担体に担持し、還元してパラジ
ウム担持触媒を製造した後、アルカリ金属成分としてア
ルカリ金属の塩、水酸化物等を溶液から追加担持するこ
とによつて調製される。また、両成分を同時に担体に担
持させても良い。
ジウム塩、例えば塩化パラジウム、硝酸パラジウム、パ
ラジウムアミン錯体等を担体に担持し、還元してパラジ
ウム担持触媒を製造した後、アルカリ金属成分としてア
ルカリ金属の塩、水酸化物等を溶液から追加担持するこ
とによつて調製される。また、両成分を同時に担体に担
持させても良い。
本発明方法で使用される触媒は、パラジウム及びアルカ
リ金属を担持された活性成分として含有するものである
が、特に、担持パラジウム触媒中にアルカリ金属を一定
の範囲内の量で共存させることが効果的である。
リ金属を担持された活性成分として含有するものである
が、特に、担持パラジウム触媒中にアルカリ金属を一定
の範囲内の量で共存させることが効果的である。
例えばアルカリ金属としてナトリウムまたはリチウムが
用いられる場合のアルカリ金属/パラジウムの好適な原
子比の範囲は、バルク組成で0.15〜4、より好適に
は0.2〜3.5である。また、その他のカリウム、セ
シウム等ではバルク組成で0.2〜1.5の範囲が好適
である。アルカリ金属のうちではナトリウムが最も効果
的である。
用いられる場合のアルカリ金属/パラジウムの好適な原
子比の範囲は、バルク組成で0.15〜4、より好適に
は0.2〜3.5である。また、その他のカリウム、セ
シウム等ではバルク組成で0.2〜1.5の範囲が好適
である。アルカリ金属のうちではナトリウムが最も効果
的である。
上記のパラジウム及びアルカリ金属は触媒粒子の表面に
担持されているのがよい。上記のバルク組成では、担体
自体に少量のアルカリ金属が含有されている場合もあ
り、必ずしも表面担持量が明確に表現されるものではな
い。表面担持量はX線光電子分光法(ESCA)による表面
組成分析によつて見積る。本発明者らの検討によれば、
ESCAによる深さ方向で約50Åまでの触媒表面組成分析
においてアルカリ金属/パラジウムの原子比が0.7〜
3.5である場合、特に1.0〜2.0である場合に有
効であり、高活性、高選択性を安定的に達成することが
できる。
担持されているのがよい。上記のバルク組成では、担体
自体に少量のアルカリ金属が含有されている場合もあ
り、必ずしも表面担持量が明確に表現されるものではな
い。表面担持量はX線光電子分光法(ESCA)による表面
組成分析によつて見積る。本発明者らの検討によれば、
ESCAによる深さ方向で約50Åまでの触媒表面組成分析
においてアルカリ金属/パラジウムの原子比が0.7〜
3.5である場合、特に1.0〜2.0である場合に有
効であり、高活性、高選択性を安定的に達成することが
できる。
一方、パラジウムの好ましい担持率は担体に対して0.
2〜10wt%、更に好ましくは1〜5wt%である。アル
カリ金属の担持率は上記したとおりパラジウム担持量見
合いで決定される。
2〜10wt%、更に好ましくは1〜5wt%である。アル
カリ金属の担持率は上記したとおりパラジウム担持量見
合いで決定される。
本発明方法により種々の脂肪族不飽和ケトンを選択的に
水素化して脂肪族飽和ケトンを得ることができる。例え
ばシクロヘキセノンからシクロヘキサノンを、また4−
メチル−3−ペンテン−2−オンから4−メチル−2−
ペンタノンが得られる。
水素化して脂肪族飽和ケトンを得ることができる。例え
ばシクロヘキセノンからシクロヘキサノンを、また4−
メチル−3−ペンテン−2−オンから4−メチル−2−
ペンタノンが得られる。
本発明方法は液相で実施される。アルコール、エステ
ル、エーテル、芳香族化合物等の適当な反応溶媒を使用
することもできるが、好ましくは無溶媒で反応を実施す
る。反応温度は通常、40〜200℃の範囲である。圧
力条件としては常圧〜50kg/cmが採用される。
ル、エーテル、芳香族化合物等の適当な反応溶媒を使用
することもできるが、好ましくは無溶媒で反応を実施す
る。反応温度は通常、40〜200℃の範囲である。圧
力条件としては常圧〜50kg/cmが採用される。
更に、本発明方法に従つて脂肪族不飽和ケトンを水素化
して得られる生成液中には目的とする脂肪族飽和ケトン
が極めて高純度で得られるので、簡単な蒸留等により、
目的生成物を取り出すことができる。
して得られる生成液中には目的とする脂肪族飽和ケトン
が極めて高純度で得られるので、簡単な蒸留等により、
目的生成物を取り出すことができる。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、
本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実施例によ
つて限定されるものではない。
本発明は、その要旨を越えない限り、以下の実施例によ
つて限定されるものではない。
なお、X線光電子分光法(ESCA)による表面組成分析に
よる本発明における触媒の表面のアルカリ金属/パラジ
ウム原子比の決定は以下の方法に従つて行なつた。
よる本発明における触媒の表面のアルカリ金属/パラジ
ウム原子比の決定は以下の方法に従つて行なつた。
被測定試料の調製 触媒粉末をそのまま室温にて減圧乾燥する。乾燥後両面
接着テープを用いて触媒粉末を試料ホルダーに固定し、
以下の測定に供する。
接着テープを用いて触媒粉末を試料ホルダーに固定し、
以下の測定に供する。
測定及び解析法 装 置:KRATOS製 XSAM 800 励 起 源:AlKα線(14KV×20mA) 測定モード:減速比固定(Fixed Retarding Ratio) C1S、Pd3d、Na2S、K2P各準位を走査巾20eVで計算機制
御により測定する。得られたスペクトルのピーク面積を
直線ベースライン差し引きを行なつて求める。得られた
ピーク面積を元素感度比で補正してモル比(原子数比)
を求める。(この方法による深さ方向で約50Åまでの
表面についての分析値が得られる。) 元素感度比(C1Sの値を1.00として) Pd3d 14.1 Na2S 0.649 K2P 0.259 原子比 実施例1〜2及び比較例1〜3 塩化パラジウムを含む水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、
活性炭粉末及び還元剤を使用してナトリウムイオン及び
原子状パラジウムを含む活性炭触媒を調製した。この触
媒を脱塩水で洗滌して徐々にナトリウム成分を抽出除去
する方法を反復して種々のナトリウム含有量の触媒を調
製した。得られた触媒のナトリウム成分の担持量(バル
ク組成)、Na/Pd原子比(バルク組成)及びX線光電子
分光法により決定される触媒表面のNa/Pd原子比は、表
−2に示すとおりであつた。なおパラジウム担持率(乾
燥触媒基準)は2wt%であつた。200mlの上下攪拌型
オートクレーブに4−メチル−3−ペンテン−2−オン
30g及び調製された触媒(約50%含有率)0.6g
を仕込み、150℃、水素圧0.9MPaで2時間反応さ
せて水素化を行なつた。生成物は静置により触媒を沈降
分離した後、上澄成分について分析を行なつた。結果を
表−2に示した。
御により測定する。得られたスペクトルのピーク面積を
直線ベースライン差し引きを行なつて求める。得られた
ピーク面積を元素感度比で補正してモル比(原子数比)
を求める。(この方法による深さ方向で約50Åまでの
表面についての分析値が得られる。) 元素感度比(C1Sの値を1.00として) Pd3d 14.1 Na2S 0.649 K2P 0.259 原子比 実施例1〜2及び比較例1〜3 塩化パラジウムを含む水溶液、炭酸ナトリウム水溶液、
活性炭粉末及び還元剤を使用してナトリウムイオン及び
原子状パラジウムを含む活性炭触媒を調製した。この触
媒を脱塩水で洗滌して徐々にナトリウム成分を抽出除去
する方法を反復して種々のナトリウム含有量の触媒を調
製した。得られた触媒のナトリウム成分の担持量(バル
ク組成)、Na/Pd原子比(バルク組成)及びX線光電子
分光法により決定される触媒表面のNa/Pd原子比は、表
−2に示すとおりであつた。なおパラジウム担持率(乾
燥触媒基準)は2wt%であつた。200mlの上下攪拌型
オートクレーブに4−メチル−3−ペンテン−2−オン
30g及び調製された触媒(約50%含有率)0.6g
を仕込み、150℃、水素圧0.9MPaで2時間反応さ
せて水素化を行なつた。生成物は静置により触媒を沈降
分離した後、上澄成分について分析を行なつた。結果を
表−2に示した。
実施例3〜6 炭酸アルカリ水溶液の種類及び使用量を変化させてアル
カリ金属/パラジウム原子比を表−3に示すように変更
した以外は実施例1と同様にして触媒を調製した。
カリ金属/パラジウム原子比を表−3に示すように変更
した以外は実施例1と同様にして触媒を調製した。
調製された触媒を用いて、実施例−1と同じ条件で反応
を行なつた。結果を表−3に示す。
を行なつた。結果を表−3に示す。
〔効果〕 本発明方法によって脂肪族不飽和ケトンの水素化を行な
えば、得られる反応生成液中の組成は例えば次に示すよ
うに脂肪族飽和ケトンが極めて高純度であるので、簡単
な蒸留で製品を高純度で取り出すことができる。脂肪族
飽和ケトン(目的生成物)中の
えば、得られる反応生成液中の組成は例えば次に示すよ
うに脂肪族飽和ケトンが極めて高純度であるので、簡単
な蒸留で製品を高純度で取り出すことができる。脂肪族
飽和ケトン(目的生成物)中の
Claims (2)
- 【請求項1】脂肪族不飽和ケトンを触媒の存在下に液相
で水素化して脂肪族飽和ケトンを得る方法において、該
触媒が、活性成分として活性炭に担持されたパラジウム
及びアルカリ金属を含有するものであり、かつ、水素化
反応に供するに先立ちX線光電子分光法により深さ方向
で約50Åまでの触媒表面のアルカリ金属/パラジウム
原子比を求め、該原子比が0.7〜3.5の範囲内にあるもの
を水素化反応に供することを特徴とする脂肪族不飽和ケ
トンの水素化方法。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の脂肪族不飽
和ケトンの水素化方法において、該脂肪族不飽和ケトン
が4−メチル−3−ペンテン−2−オンであることを特
徴とする方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59150216A JPH0629207B2 (ja) | 1984-07-19 | 1984-07-19 | 脂肪族不飽和ケトンの水素化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59150216A JPH0629207B2 (ja) | 1984-07-19 | 1984-07-19 | 脂肪族不飽和ケトンの水素化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6130545A JPS6130545A (ja) | 1986-02-12 |
| JPH0629207B2 true JPH0629207B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=15492071
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59150216A Expired - Fee Related JPH0629207B2 (ja) | 1984-07-19 | 1984-07-19 | 脂肪族不飽和ケトンの水素化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0629207B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0753680B2 (ja) * | 1989-07-17 | 1995-06-07 | 高砂香料工業株式会社 | 光学活性ケトンの製造法 |
| CN110713436B (zh) * | 2018-07-12 | 2022-06-14 | 北京工商大学 | 一种α,β-烯酮类化合物的光化学催化进行1,4-共轭还原的方法 |
-
1984
- 1984-07-19 JP JP59150216A patent/JPH0629207B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6130545A (ja) | 1986-02-12 |
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Legal Events
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|---|---|---|---|
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