JPH0629227B2 - D−ベ−タ−リジルメタンジアミンおよびその製造法 - Google Patents
D−ベ−タ−リジルメタンジアミンおよびその製造法Info
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- JPH0629227B2 JPH0629227B2 JP25370085A JP25370085A JPH0629227B2 JP H0629227 B2 JPH0629227 B2 JP H0629227B2 JP 25370085 A JP25370085 A JP 25370085A JP 25370085 A JP25370085 A JP 25370085A JP H0629227 B2 JPH0629227 B2 JP H0629227B2
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Description
【発明の詳細な説明】 本発明は新規抗生物質D−ベーターリジルメタンジアミ
ンに関し、またこの化合物を、ストレプトミセス属に属
する微生物の培養によつて製造する方法に関する。
ンに関し、またこの化合物を、ストレプトミセス属に属
する微生物の培養によつて製造する方法に関する。
本発明者らは東京都品川区上大崎の微生物化学研究所構
内の土壌試料より分離された放線菌MD743−GF4
株を培養して、D−ベーターリジルメタンジアミンを生
産,蓄積せしめ、その培養物から新規化合物,D−ベー
ターリジルメタンジアミンを採取することができること
を発見した。D−ベーターリジルメタンジアミンはグラ
ム陽性菌に有効な抗生物質であり、また免疫増強作用を
有する。また、D−ベーターリジルメタンジアミンの加
水分解によつて得られるD−ベーターリジンは本発明者
らによつて発明されたグラム陰性菌に有効な抗生物質デ
オキシネガマイシンを合成する出発原料として有用であ
る。(特開昭52−59112号,昭和52年5月16
日公開)。
内の土壌試料より分離された放線菌MD743−GF4
株を培養して、D−ベーターリジルメタンジアミンを生
産,蓄積せしめ、その培養物から新規化合物,D−ベー
ターリジルメタンジアミンを採取することができること
を発見した。D−ベーターリジルメタンジアミンはグラ
ム陽性菌に有効な抗生物質であり、また免疫増強作用を
有する。また、D−ベーターリジルメタンジアミンの加
水分解によつて得られるD−ベーターリジンは本発明者
らによつて発明されたグラム陰性菌に有効な抗生物質デ
オキシネガマイシンを合成する出発原料として有用であ
る。(特開昭52−59112号,昭和52年5月16
日公開)。
第一の本発明の要旨とするところは、新規化合物として
次式(I) で表わされるD−ベーターリジルメタンジアミンおよび
その酸付加塩にある。
次式(I) で表わされるD−ベーターリジルメタンジアミンおよび
その酸付加塩にある。
この新規化合物の理化学的性状ならびに生理学的性状は
次のとおりである。
次のとおりである。
D−ベーターリジルメタンジアミンは強塩基性物質であ
り、その1/2炭酸塩として単離されたD−ベーターリジ
ルメタンジアミンは吸湿性の無色粉末で明確な融点を測
定できない。この1/2炭酸塩の比旋光度は〔α〕D 26=-
7.4゜(c0.5,水)および〔α〕D 26=-21.3゜(c0.46,0.08N
塩酸)を示し、元素分析値はC44.75%,H8.63%,N2
6.50%,O20.62%で、C7H18N4O・1/2H2CO3の分子式(理
論値:C43.89%,H9.33%,N27.30%,O19.49%)
が推定され、質量分析(SIMS)によつてm/z175
(MH+)を示した。水溶液中のD−ベーターリジルメタ
ンジアミンの紫外部吸収スペクトル曲線は特異吸収を示
さない。臭化カリウム錠で測定した赤外部吸収スペクト
ル曲線は添付図面の第1図に示すごとくである。重水中
(pD6)で測定した核磁気共鳴スペクトルの化学シフト
(δ,ppm)は第1表に示すとおりである。
り、その1/2炭酸塩として単離されたD−ベーターリジ
ルメタンジアミンは吸湿性の無色粉末で明確な融点を測
定できない。この1/2炭酸塩の比旋光度は〔α〕D 26=-
7.4゜(c0.5,水)および〔α〕D 26=-21.3゜(c0.46,0.08N
塩酸)を示し、元素分析値はC44.75%,H8.63%,N2
6.50%,O20.62%で、C7H18N4O・1/2H2CO3の分子式(理
論値:C43.89%,H9.33%,N27.30%,O19.49%)
が推定され、質量分析(SIMS)によつてm/z175
(MH+)を示した。水溶液中のD−ベーターリジルメタ
ンジアミンの紫外部吸収スペクトル曲線は特異吸収を示
さない。臭化カリウム錠で測定した赤外部吸収スペクト
ル曲線は添付図面の第1図に示すごとくである。重水中
(pD6)で測定した核磁気共鳴スペクトルの化学シフト
(δ,ppm)は第1表に示すとおりである。
D−ベーターリジルメタンジアミンは水によく溶けるが
一般に有機溶媒に難溶または不溶である。ニンヒドリン
反応およびライドン−スミス反応陽性である。セルロー
ス(アビセルSF,フナコシ薬品)の薄層クロマトグラ
フイー(展開系:プロパノール・ピリジン・酢酸・水,
15:10:3:12容)で、Rf0.38に単一スポツト
(ニンヒドリン反応)を示した。
一般に有機溶媒に難溶または不溶である。ニンヒドリン
反応およびライドン−スミス反応陽性である。セルロー
ス(アビセルSF,フナコシ薬品)の薄層クロマトグラ
フイー(展開系:プロパノール・ピリジン・酢酸・水,
15:10:3:12容)で、Rf0.38に単一スポツト
(ニンヒドリン反応)を示した。
蟻酸・酢酸・水(1:3:36容)を用いた高圧・紙
電気泳動(3,300V,15分)でアラニンの移動度を1.
0としたとき、D−ベーターリジルメタンジアミンの移
動度は2.50を示した。
電気泳動(3,300V,15分)でアラニンの移動度を1.
0としたとき、D−ベーターリジルメタンジアミンの移
動度は2.50を示した。
D−ベーターリジルメタンジアミンのピクリン酸塩は黄
色結晶で分解点181−183℃を示し、元素分析値は
C34.74%,H3.21%,N21.40%,O40.95%で、C7H18
N4O・3C6H3N3O7の理論値(C34.85%,H3.16%,N21.1
3%,O40.85%)に合致した。
色結晶で分解点181−183℃を示し、元素分析値は
C34.74%,H3.21%,N21.40%,O40.95%で、C7H18
N4O・3C6H3N3O7の理論値(C34.85%,H3.16%,N21.1
3%,O40.85%)に合致した。
本発明で得られたD−ベーターリジルメタンジアミン
(1/2炭酸塩)は、0.5%ペプトン寒天平板上で測定
した黄色ブドウ球菌(スミス株)、枯草菌(B−558
株およびPCI219株)に対する最小発育阻止濃度が
それぞれ50mcg/mlであつた。さらに、D−ベーターリ
ジルメタンジアミンを連日静脈注射されたマウスに対し
て、ヒツジ赤血球(SRBC)を抗原として投与し、その数
日后に脾臓を摘出して脾臓細胞について抗体産生細胞数
を測定したところ、対照試験に比べて抗体産生細胞数が
増加していることが見出され、D−ベーターリジルメタ
ンジアミンは液性免疫増強作用を有することが認められ
た。また、D−ベーターリジルメタンジアミンを連日、
腹腔内投与されたマウスに対して、抗原としてSRBCをマ
ウスの足蹠に投与し、SRBCに対する免疫の成立後に再び
SRBCを投与してから足蹠の厚さの増加、すなわち浮腫増
加率を求める手法で遅延性過敏症(Delayed Type Hyper
sensitivity)の応答を調べたところ、細胞性免疫増強
作用が認められた。
(1/2炭酸塩)は、0.5%ペプトン寒天平板上で測定
した黄色ブドウ球菌(スミス株)、枯草菌(B−558
株およびPCI219株)に対する最小発育阻止濃度が
それぞれ50mcg/mlであつた。さらに、D−ベーターリ
ジルメタンジアミンを連日静脈注射されたマウスに対し
て、ヒツジ赤血球(SRBC)を抗原として投与し、その数
日后に脾臓を摘出して脾臓細胞について抗体産生細胞数
を測定したところ、対照試験に比べて抗体産生細胞数が
増加していることが見出され、D−ベーターリジルメタ
ンジアミンは液性免疫増強作用を有することが認められ
た。また、D−ベーターリジルメタンジアミンを連日、
腹腔内投与されたマウスに対して、抗原としてSRBCをマ
ウスの足蹠に投与し、SRBCに対する免疫の成立後に再び
SRBCを投与してから足蹠の厚さの増加、すなわち浮腫増
加率を求める手法で遅延性過敏症(Delayed Type Hyper
sensitivity)の応答を調べたところ、細胞性免疫増強
作用が認められた。
D−ベーターリジルメタンジアミンのマウス静脈内投与
による急性毒性試験で250mg/kgの投与量で死亡例は
なかつた。
による急性毒性試験で250mg/kgの投与量で死亡例は
なかつた。
第一の本発明によるD−ベーターリジルメタンジアミン
は遊離塩基またはその水和物または炭酸塩として得るこ
とができるが、通常の方法により薬学的に許容できる酸
を加えて他の任意の無毒性の産付加塩とすることができ
る。付加すべき酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、
燐酸、硝酸などの無機塩、酢酸、リンゴ酸、クエン酸、
アスコルビン酸、メタンスルホン酸、ピクリン酸などの
有機酸が用いられる。
は遊離塩基またはその水和物または炭酸塩として得るこ
とができるが、通常の方法により薬学的に許容できる酸
を加えて他の任意の無毒性の産付加塩とすることができ
る。付加すべき酸としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、
燐酸、硝酸などの無機塩、酢酸、リンゴ酸、クエン酸、
アスコルビン酸、メタンスルホン酸、ピクリン酸などの
有機酸が用いられる。
第二の本発明の要旨とするところは、ストレプトミセス
属に属するD−ベーターリジルメタンジアミンの生産菌
を培養し、その培養物からD−ベーターリジルメタンジ
アミンを採取するD−ベーターリジルメタンジアミンの
製造法にある。
属に属するD−ベーターリジルメタンジアミンの生産菌
を培養し、その培養物からD−ベーターリジルメタンジ
アミンを採取するD−ベーターリジルメタンジアミンの
製造法にある。
本発明の方法によれば、D−ベーターリジルメタンジア
ミンはそれぞれ純粋な状態で、あるいは粗製の状態で、
また溶液の状態で、あるいは固体の状態で採取される。
ミンはそれぞれ純粋な状態で、あるいは粗製の状態で、
また溶液の状態で、あるいは固体の状態で採取される。
D−ベーターリジルメタンジアミン生産菌の一例は昭和
48年2月、微生物化学研究所において、研究所構内の
土壌により分離された放線菌で、MD743−GF4の
菌株番号が付された菌株である。MD743−GF4株
の菌学的性状は次に示すとおりである。
48年2月、微生物化学研究所において、研究所構内の
土壌により分離された放線菌で、MD743−GF4の
菌株番号が付された菌株である。MD743−GF4株
の菌学的性状は次に示すとおりである。
1.形態 MD743−GF4株は、顕微鏡下で分枝した基底菌糸
よりらせん状の気菌糸を形成し、輪生枝は、みとめられ
ない。成熟した胞子鎖は、20個以上の胞子の連鎖をみ
とめ、胞子の大きさは0.6〜0.7×1.4〜1.7
ミクロン位で、胞子の表面は、平滑である。
よりらせん状の気菌糸を形成し、輪生枝は、みとめられ
ない。成熟した胞子鎖は、20個以上の胞子の連鎖をみ
とめ、胞子の大きさは0.6〜0.7×1.4〜1.7
ミクロン位で、胞子の表面は、平滑である。
2.各種培地における生育状態 色の記載について〔 〕内に示す標準は、コンテイナー
・コーポレーシヨン・オブ・アメリカのカラー・ハーモ
ニー・マニユアル(Container Corporation of America
のColor harmony manual)を用いた。
・コーポレーシヨン・オブ・アメリカのカラー・ハーモ
ニー・マニユアル(Container Corporation of America
のColor harmony manual)を用いた。
(1)シユクロース・硝酸塩寒天培地(27℃培養) 無色の発育上に、明るい茶灰〔4ge,Rose Beige〕の気
菌糸をうつすらと着生し、溶解性色素はみとめられな
い。
菌糸をうつすらと着生し、溶解性色素はみとめられな
い。
(2)グリセリン・硝酸塩寒天培地(27℃培養) うす黄〔2gc,Bamboo〕〜にふ黄〔3pc,Amber〕の発育
上に、白の気菌糸をうつすらと着生し、溶解性色素は、
黄色味をおびる。
上に、白の気菌糸をうつすらと着生し、溶解性色素は、
黄色味をおびる。
(3)グルコース・アスパラギン寒天培地(27℃培養) うす黄〔2gc,Bamboo〕の発育上に、明るい茶灰〔4ge,
Rose Beige〕の気菌糸を着生し、溶解性色素はみとめら
れない。
Rose Beige〕の気菌糸を着生し、溶解性色素はみとめら
れない。
(4)イースト・麦芽寒天培地(ISP−培地2,27℃培
養) うす黄茶〔3ng,Yellow Maple〕の発育上に、明るい茶
灰〔3dc,Natural〜5fe,Ashes〕の気菌糸を着生し、溶
解性色素はみとめられない。
養) うす黄茶〔3ng,Yellow Maple〕の発育上に、明るい茶
灰〔3dc,Natural〜5fe,Ashes〕の気菌糸を着生し、溶
解性色素はみとめられない。
(5)オートミール寒天培地(ISP−培地3,27℃培養) うす黄〔3ie,Camel〕の発育上に、明るい茶灰〔5fe,A
shes〕の気菌糸を着生し、溶解性色素はみとめられな
い。
shes〕の気菌糸を着生し、溶解性色素はみとめられな
い。
(6)スターチ・無機塩寒天培地(ISP−培地4,27℃培
養) 無色〜うす茶〔3lg,Lt Brown〕の発育上に、明るい茶
灰〔5fe,Ashes〕の気菌糸を着生し、溶解性色素はみと
められない。
養) 無色〜うす茶〔3lg,Lt Brown〕の発育上に、明るい茶
灰〔5fe,Ashes〕の気菌糸を着生し、溶解性色素はみと
められない。
(7)グリセリン・アスパラギン寒天培地(ISP−培地5,
27℃培養) うす茶〔3pg,Golden Brown〕の発育上に、白〜明るい
茶灰〔5fe,Ashes〕の気菌糸を着生し、溶解性色素は、
黄色味をおびる程度である。
27℃培養) うす茶〔3pg,Golden Brown〕の発育上に、白〜明るい
茶灰〔5fe,Ashes〕の気菌糸を着生し、溶解性色素は、
黄色味をおびる程度である。
(7)チロシシ寒天培地(ISP−培地7,27℃培養) うす茶〔3ng,Yellow Maple〕の発育上に、明るい灰
〔3dc,Natural〕〜明るい茶灰〔5fe,Ashes〕の気菌糸
を着生し、溶解性色素はほとんどみとめられない。
〔3dc,Natural〕〜明るい茶灰〔5fe,Ashes〕の気菌糸
を着生し、溶解性色素はほとんどみとめられない。
(8)リンゴ酸石灰寒天培地(27℃培養) 発育は、うす黄〔2ea,Lt Wheat〕,気菌糸はうつすら
と白色を呈し、溶解性色素はみとめられない。
と白色を呈し、溶解性色素はみとめられない。
(9)栄養寒天培地(27℃培養) 発育はうす茶〔2pi,Mustard Brown〕で、気菌糸は着生
せず、溶解性色素もみとめられない。
せず、溶解性色素もみとめられない。
(10)スターチ寒天培地(27℃培養) うす黄〔2gc,Bamboo〕の発育上に、明るい茶灰〔3dc,
Natural〜5fe,Ashes〕の気菌糸を着生し、溶解性色素
はみとめられない。
Natural〜5fe,Ashes〕の気菌糸を着生し、溶解性色素
はみとめられない。
(11)脱脂牛乳(37℃培養) うす黄〔2ic,Honey Gold〕の発育上に、茶灰の気菌糸
を着生し、溶解性色素はわずかに茶色味をおびる程度で
ある。
を着生し、溶解性色素はわずかに茶色味をおびる程度で
ある。
(12)ゼラチン穿刺培養 単純ゼラチン培地(20℃培養)では、うす黄茶〔3n
e,Topaz〕の発育上に、うつすらと白〜灰色の気菌糸を
着生し、溶解性色素は茶色味をおびる。グルコース・ペ
プトン・ゼラチン培地(27℃培養)では、発育はうす
黄茶〔2ic,Honey Gold〕で、気菌糸は着生せず、溶解
性色素は暗い茶色を呈する。
e,Topaz〕の発育上に、うつすらと白〜灰色の気菌糸を
着生し、溶解性色素は茶色味をおびる。グルコース・ペ
プトン・ゼラチン培地(27℃培養)では、発育はうす
黄茶〔2ic,Honey Gold〕で、気菌糸は着生せず、溶解
性色素は暗い茶色を呈する。
(13)セルロース(27℃培養) 無色の発育上に茶灰の気菌糸を着生し、溶解性色素はみ
とめられない。
とめられない。
3.生理的性質 (1)生育温度範囲 イースト・スターチ寒天(イーストエキス(大五栄養化
学製)0.2%,可溶性デンプン(小宗化学製)1.0
%,ひも寒天3.0%,pH7.0)を用い、20℃,2
4℃,27℃,30℃,37℃,50℃の各温度で試験
の結果、50℃を除いて、そのいずれの温度でも発育し
たが、最適生育温度は、24℃〜27℃付近であると思
われる。
学製)0.2%,可溶性デンプン(小宗化学製)1.0
%,ひも寒天3.0%,pH7.0)を用い、20℃,2
4℃,27℃,30℃,37℃,50℃の各温度で試験
の結果、50℃を除いて、そのいずれの温度でも発育し
たが、最適生育温度は、24℃〜27℃付近であると思
われる。
(2)ゼラチンの液化(15%単純ゼラチン,20℃培
養;グルコース・ペプトン・ゼラチン,27℃培養) 単純ゼラチン培地では培養後14日目頃から、グルコー
ス・ペプトン・ゼラチン培地の場合は、培養後10日目
頃から、それぞれ液化が始まる。その作用は共に中等度
である。
養;グルコース・ペプトン・ゼラチン,27℃培養) 単純ゼラチン培地では培養後14日目頃から、グルコー
ス・ペプトン・ゼラチン培地の場合は、培養後10日目
頃から、それぞれ液化が始まる。その作用は共に中等度
である。
(3)スターチの加水分解(スターチ・無機塩寒天培地お
よびスターチ寒天培地、いずれも27℃培養) スターチ無機塩寒天培地では、培養後3日目頃から、ま
たスターチ寒天培地では、培養後7日目頃から、ともに
水解性がみとめられ、その作用は強い方である。
よびスターチ寒天培地、いずれも27℃培養) スターチ無機塩寒天培地では、培養後3日目頃から、ま
たスターチ寒天培地では、培養後7日目頃から、ともに
水解性がみとめられ、その作用は強い方である。
(4)脱脂牛乳の凝固・ペプトン化(10%スキムミルク
(Difco),37℃培養) 培養後9日目頃から弱いペプトン化が始まり、13日目
頃に完了する。その作用は強い方である。凝固は、みと
められない。
(Difco),37℃培養) 培養後9日目頃から弱いペプトン化が始まり、13日目
頃に完了する。その作用は強い方である。凝固は、みと
められない。
(5)メラニン様色素の生成(トリプトン・イースト・ブ
ロス,ISP−培地1;ペプトン・イースト・鉄寒天、
ISP−培地6;チロシン寒天,ISP−培地7,いず
れも27℃培養) いずれの培地でもメラニン様色素の生成が認められた。
その作用は、トリプトン・イースト・ブロスでは中程
度、ペプトン・イースト・鉄寒天では強い方で、チロシ
ン寒天では弱い方である。
ロス,ISP−培地1;ペプトン・イースト・鉄寒天、
ISP−培地6;チロシン寒天,ISP−培地7,いず
れも27℃培養) いずれの培地でもメラニン様色素の生成が認められた。
その作用は、トリプトン・イースト・ブロスでは中程
度、ペプトン・イースト・鉄寒天では強い方で、チロシ
ン寒天では弱い方である。
(6)炭素源の利用性(プリドハム・ゴトリーブ寒天培
地,ISP−培地9,27℃培養) グルコース,ラフイノースを利用して発育し、L−アラ
ビノース,D−キシロース,D−フラクトース,シユク
ロース,イノシトール,L−ラムノース,D−マンニト
ールは利用しない。
地,ISP−培地9,27℃培養) グルコース,ラフイノースを利用して発育し、L−アラ
ビノース,D−キシロース,D−フラクトース,シユク
ロース,イノシトール,L−ラムノース,D−マンニト
ールは利用しない。
(7)リンゴ酸石灰の溶解(リンゴ酸石灰寒天,27℃培
養) リンゴ酸石灰の溶解がみとめられ、その作用は中等度〜
強い方である。
養) リンゴ酸石灰の溶解がみとめられ、その作用は中等度〜
強い方である。
(8)硝酸塩の還元反応(0.1%硝酸カリ含有ペプトン
水,ISP−培地8,27℃培養) 陽性である。
水,ISP−培地8,27℃培養) 陽性である。
以上の性状を要約すると、MD743−GF4株は、ス
トレプトミセス(Streptomyces)属に属し、細胞壁に含
まれる2,6−ジアミノピメリン酸は、LL−型であ
る。又、胞子のうをみとめず、気菌糸は、らせん形成を
有し、輪生枝はみとめられない。また胞子の表面は平滑
である。種々の培地で無色〜うす黄茶、あるいはうす茶
の発育上に白〜明るい茶灰の気菌糸を着生し、溶解性色
素はほとんど認められないか、わずかに黄色味を呈す
る。メラニン様色素は陽性、蛋白分解力は中等度、スタ
ーチの水解性は強い方である。
トレプトミセス(Streptomyces)属に属し、細胞壁に含
まれる2,6−ジアミノピメリン酸は、LL−型であ
る。又、胞子のうをみとめず、気菌糸は、らせん形成を
有し、輪生枝はみとめられない。また胞子の表面は平滑
である。種々の培地で無色〜うす黄茶、あるいはうす茶
の発育上に白〜明るい茶灰の気菌糸を着生し、溶解性色
素はほとんど認められないか、わずかに黄色味を呈す
る。メラニン様色素は陽性、蛋白分解力は中等度、スタ
ーチの水解性は強い方である。
これらの性状より、MD743−GF4株に近縁の既知
菌種を検索すると、次の種があげられる。
菌種を検索すると、次の種があげられる。
すなわち、ストレプトミセス・ナツシユビルエンシス
(Streptomyces nashvillensis,文献International Jou
rnal of Systematic Bacteriology,19巻,455頁,196
9;Antibiotics and Chomotherapy,11巻,312頁,196
1),ストレプトミセス・ミサキエンシス(Streptomyce
s misakiensis,文献International Journal of Systema
tic Bacteriology,18巻348頁,1968)、およびストレ
プトミセス・キサントシデイカス(Streptomyces xanth
ocidicus,文献International Journal of Systematic B
acteriology,22巻,372頁,1972)である。これら3
種のISP菌株を入手し、MD743−GF4株と比較
検討した。その結果、ストレプトミセス・ミサキエンシ
スは蛋白分解力が極めて弱く、糖の利用でD−キシロー
ス,D−フラクトース,シユクロースを利用する点でM
D743−GF4株と区別される。他方、ストレプトミ
セス・キサントシデイカスとは、この株が蛋白分解力を
示さないこと、糖の利用能でL−アラビノース,D−キ
シロース,D−フラクトース,シユクロースを利用して
発育するなど、MD743−GF4株と大きな相異点を
示した。残るストレプトミセス・ナツシユビルエンシス
とは、比較実験の成績を次の第2表に示した。
(Streptomyces nashvillensis,文献International Jou
rnal of Systematic Bacteriology,19巻,455頁,196
9;Antibiotics and Chomotherapy,11巻,312頁,196
1),ストレプトミセス・ミサキエンシス(Streptomyce
s misakiensis,文献International Journal of Systema
tic Bacteriology,18巻348頁,1968)、およびストレ
プトミセス・キサントシデイカス(Streptomyces xanth
ocidicus,文献International Journal of Systematic B
acteriology,22巻,372頁,1972)である。これら3
種のISP菌株を入手し、MD743−GF4株と比較
検討した。その結果、ストレプトミセス・ミサキエンシ
スは蛋白分解力が極めて弱く、糖の利用でD−キシロー
ス,D−フラクトース,シユクロースを利用する点でM
D743−GF4株と区別される。他方、ストレプトミ
セス・キサントシデイカスとは、この株が蛋白分解力を
示さないこと、糖の利用能でL−アラビノース,D−キ
シロース,D−フラクトース,シユクロースを利用して
発育するなど、MD743−GF4株と大きな相異点を
示した。残るストレプトミセス・ナツシユビルエンシス
とは、比較実験の成績を次の第2表に示した。
第2表にみられるように、MD743−GF4株とスト
レプトミセス・ナツシユビルエンシスとは、L−アラビ
ノース,D−キシロースの利用性を除いて、よく一致し
ている。
レプトミセス・ナツシユビルエンシスとは、L−アラビ
ノース,D−キシロースの利用性を除いて、よく一致し
ている。
MD743−GF4株のL−アラビノースの利用につい
ては、くりかえしの実験で変動がみられ、わずかに利用
する場合もある。この点を考え合わせると両者の確実な
相異点は、D−キシロースの利用のみとも考えられる。
これらのことから、MD743−GF4株はストレプト
ミセス・ナツシユビルエンシス(Streptomyces nashvil
lensis)に近縁の種と考えられ、ストレプトミセス・ナ
ツシユビルエンシスMD743−GF4と同定した。な
お、MD743−GF4株を工業技術院微生物工業技術
研究所に昭和60年9月7日、保管委託申請し、受託番
号は、微工研菌寄第8442号である。なお、このMD
743−GF4株は、平成3年12月25日に再寄託さ
れて微工研第12676号の寄託番号が付与された。
ては、くりかえしの実験で変動がみられ、わずかに利用
する場合もある。この点を考え合わせると両者の確実な
相異点は、D−キシロースの利用のみとも考えられる。
これらのことから、MD743−GF4株はストレプト
ミセス・ナツシユビルエンシス(Streptomyces nashvil
lensis)に近縁の種と考えられ、ストレプトミセス・ナ
ツシユビルエンシスMD743−GF4と同定した。な
お、MD743−GF4株を工業技術院微生物工業技術
研究所に昭和60年9月7日、保管委託申請し、受託番
号は、微工研菌寄第8442号である。なお、このMD
743−GF4株は、平成3年12月25日に再寄託さ
れて微工研第12676号の寄託番号が付与された。
放線菌は人工的に、また自然界で変異をおこしやすい
が、本発明にいうストレプトミセス・ナツシユビルエン
シスはその変異菌のすべてを包含する。本発明にいうD
−ベーターリジルメタンジアミン生産菌は、D−ベータ
ーリジルメタンジアミンを生産して上記のMD743−
GF4株およびその変異菌と明確に区別されない菌株を
含めて、ストレプトミセス属に属してD−ベーターリジ
ルメタンジアミンを生産する菌株のすべてを包含する。
が、本発明にいうストレプトミセス・ナツシユビルエン
シスはその変異菌のすべてを包含する。本発明にいうD
−ベーターリジルメタンジアミン生産菌は、D−ベータ
ーリジルメタンジアミンを生産して上記のMD743−
GF4株およびその変異菌と明確に区別されない菌株を
含めて、ストレプトミセス属に属してD−ベーターリジ
ルメタンジアミンを生産する菌株のすべてを包含する。
本発明の方法では、D−ベーターリジルメタンジアミン
生産菌、特に前記のMD743−GF4株を通常の微生
物が利用しうる栄養源含有培地に接種して、培養し、好
ましくは好気的条件下に発育させることによつて、主に
培養液中にD−ベーターリジルメタンジアミンを生産蓄
積させ、さらに培養物、特に培養液から目的物を分離す
る。
生産菌、特に前記のMD743−GF4株を通常の微生
物が利用しうる栄養源含有培地に接種して、培養し、好
ましくは好気的条件下に発育させることによつて、主に
培養液中にD−ベーターリジルメタンジアミンを生産蓄
積させ、さらに培養物、特に培養液から目的物を分離す
る。
用いる培地中の栄養源としては、放線菌の栄養源として
用いられる公知のものが使用できる。例えば市販されて
いる大豆粉、落花生粉、棉実粉、乾燥酵母、ペプトン、
肉エキス、カゼイン、コーン・スチープ・リカー、硝酸
ソーダ、硫酸アンモンなどの窒素源、および市販されて
いるグルコース、ガラクトール、澱粉、グリセリン、マ
ルトース、デキストリン、燕糖、乳糖などの炭水化物、
あるいは大豆油、脂肪などの炭素源と、必要に応じて食
塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化マンガ
ン、硫酸アンモニウム、燐酸塩などの無機塩類および各
種のアミノ酸などを使用できる。これらのものはD−ベ
ーターリジルメタンジアミン生産菌が利用し、D−ベー
ターリジルメタンジアミンの生産に役立つものであれば
良く、公知の放線菌の培養材料はすべて使用できる。そ
の大量生産には、液体通気攪拌培養が好ましく、培養温
度はD−ベーターリジルメタンジアミン生産菌が発育
し、D−ベーターリジルメタンジアミンを生産する範囲
で適用しうるが、殊に好ましいのは25〜30℃であ
る。培養は普通、D−ベーターリジルメタンジアミンが
充分蓄積するまで継続され、通常2〜7日間の培養が行
なわれる。
用いられる公知のものが使用できる。例えば市販されて
いる大豆粉、落花生粉、棉実粉、乾燥酵母、ペプトン、
肉エキス、カゼイン、コーン・スチープ・リカー、硝酸
ソーダ、硫酸アンモンなどの窒素源、および市販されて
いるグルコース、ガラクトール、澱粉、グリセリン、マ
ルトース、デキストリン、燕糖、乳糖などの炭水化物、
あるいは大豆油、脂肪などの炭素源と、必要に応じて食
塩、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化マンガ
ン、硫酸アンモニウム、燐酸塩などの無機塩類および各
種のアミノ酸などを使用できる。これらのものはD−ベ
ーターリジルメタンジアミン生産菌が利用し、D−ベー
ターリジルメタンジアミンの生産に役立つものであれば
良く、公知の放線菌の培養材料はすべて使用できる。そ
の大量生産には、液体通気攪拌培養が好ましく、培養温
度はD−ベーターリジルメタンジアミン生産菌が発育
し、D−ベーターリジルメタンジアミンを生産する範囲
で適用しうるが、殊に好ましいのは25〜30℃であ
る。培養は普通、D−ベーターリジルメタンジアミンが
充分蓄積するまで継続され、通常2〜7日間の培養が行
なわれる。
D−ベーターリジルメタンジアミンの定量は、試験菌と
してバシルス・サブチリスPCI219株を使用して、
抗生物質の定量に用いられる通常の円筒平板法によつて
行ない、本発明で得られた精製D−ベーターリジルメタ
ンジアミンを1000mcg(単位)/mgとして標準物質とし
た。
してバシルス・サブチリスPCI219株を使用して、
抗生物質の定量に用いられる通常の円筒平板法によつて
行ない、本発明で得られた精製D−ベーターリジルメタ
ンジアミンを1000mcg(単位)/mgとして標準物質とし
た。
D−ベーターリジルメタンジアミンおよびその塩は水に
よく溶け、D−ベーターリジルメタンジアミン生産菌の
培養物中に、主として液体部分中に存在する。液体中の
D−ベーターリジルメタンジアミンは実質的にブタノー
ル、酢酸ブチル、クロロホルムなどの有機溶媒に抽出さ
れないので、これらの溶媒による処理は夾雑物の除去の
ために必要ならば利用できる。培養液あるいは水溶液中
のD−ベーターリジルメタンジアミンは種々の吸着剤を
用いて吸着することにより採取することができる。吸着
剤として活性炭を使用した場合、吸着した抗生物質は弱
酸性水および弱酸性のメタノール水、プロパノール水、
アセトン水などで溶出される。
よく溶け、D−ベーターリジルメタンジアミン生産菌の
培養物中に、主として液体部分中に存在する。液体中の
D−ベーターリジルメタンジアミンは実質的にブタノー
ル、酢酸ブチル、クロロホルムなどの有機溶媒に抽出さ
れないので、これらの溶媒による処理は夾雑物の除去の
ために必要ならば利用できる。培養液あるいは水溶液中
のD−ベーターリジルメタンジアミンは種々の吸着剤を
用いて吸着することにより採取することができる。吸着
剤として活性炭を使用した場合、吸着した抗生物質は弱
酸性水および弱酸性のメタノール水、プロパノール水、
アセトン水などで溶出される。
また、D−ベーターリジルメタンジアミンはその塩基性
の性状にもとづいて、収率よく陽イオン交換樹脂に吸着
され適当な溶出剤で溶出される。この吸着溶出法は大量
の培養液より採取するのに最も適した方法である。陽イ
オン交換体としては、カルボン酸を活性基とするアンバ
ーライトIRC−50,CG−50(ローム・アンド・
ハース社製),レワチツトCNP(バイエル社製)、C
M−セフアデツクス(フアルマシア社製)などのH型,
Na型,NH4型などおよびそれらの混合型が用いら
れ、吸着した抗生物質は酸性水、稀アンモニア水および
無機塩の水溶液などによつて収率よく溶出され、通常
0.2−1N塩酸および0.2N−1Nアンモニア水が
使用される。D−ベーターリジルメタンジアミンは実質
的に陰イオン交換樹脂に吸着しないので、その酸性溶液
の中和や、酸性の夾雑物を除去するのに好ましい材料で
ある。
の性状にもとづいて、収率よく陽イオン交換樹脂に吸着
され適当な溶出剤で溶出される。この吸着溶出法は大量
の培養液より採取するのに最も適した方法である。陽イ
オン交換体としては、カルボン酸を活性基とするアンバ
ーライトIRC−50,CG−50(ローム・アンド・
ハース社製),レワチツトCNP(バイエル社製)、C
M−セフアデツクス(フアルマシア社製)などのH型,
Na型,NH4型などおよびそれらの混合型が用いら
れ、吸着した抗生物質は酸性水、稀アンモニア水および
無機塩の水溶液などによつて収率よく溶出され、通常
0.2−1N塩酸および0.2N−1Nアンモニア水が
使用される。D−ベーターリジルメタンジアミンは実質
的に陰イオン交換樹脂に吸着しないので、その酸性溶液
の中和や、酸性の夾雑物を除去するのに好ましい材料で
ある。
D−ベーターリジルメタンジアミンは上述の抽出法、分
離法を適宜組合せ、あるいは繰返すことによつて純粋に
採取することができる。
離法を適宜組合せ、あるいは繰返すことによつて純粋に
採取することができる。
以下に本発明を実施例を示して説明するが、D−ベータ
ーリジルメタンジアミンの性状が本発明によつて明らか
にされたので、それらの性状にもとずきD−ベーターリ
ジルメタンジアミンの製造法を種々考案することができ
る。従つて、本発明は実施例に限定されるものではな
く、実施例の修飾手段は勿論、本発明によつて明らかに
されたD−ベーターリジルメタンジアミンの性状にもと
ずいて公知の手段を施してD−ベーターリジルメタンジ
アミンを生産、濃縮、抽出、精製する方法をすべて包括
する。
ーリジルメタンジアミンの性状が本発明によつて明らか
にされたので、それらの性状にもとずきD−ベーターリ
ジルメタンジアミンの製造法を種々考案することができ
る。従つて、本発明は実施例に限定されるものではな
く、実施例の修飾手段は勿論、本発明によつて明らかに
されたD−ベーターリジルメタンジアミンの性状にもと
ずいて公知の手段を施してD−ベーターリジルメタンジ
アミンを生産、濃縮、抽出、精製する方法をすべて包括
する。
実施例1 寒天斜面培地に培養したストレプトミセス・ナツシユビ
ルエンシスMD743−GF4株(微工研菌寄第844
2号)を、ガラクトース2.0%、デキストリン2.0%、ペ
プトン(バクトソイトン、デイフコ製)1.0%、コーン
・ステイープ・リカー(味の素製)0.5%、硫酸アンモ
ニウム0.2%、炭酸カルシウム0.2%を含む液体培地(5
00ml三角フラスコ中110ml)に接種し、28℃で2
日間回転振盪培養(毎分180回転)して種培養を得
た。この種培養各2mlを上記と同様の培地(110ml)
に接種し、同様の条件で90本の三角フラスコを3日間
培養した。
ルエンシスMD743−GF4株(微工研菌寄第844
2号)を、ガラクトース2.0%、デキストリン2.0%、ペ
プトン(バクトソイトン、デイフコ製)1.0%、コーン
・ステイープ・リカー(味の素製)0.5%、硫酸アンモ
ニウム0.2%、炭酸カルシウム0.2%を含む液体培地(5
00ml三角フラスコ中110ml)に接種し、28℃で2
日間回転振盪培養(毎分180回転)して種培養を得
た。この種培養各2mlを上記と同様の培地(110ml)
に接種し、同様の条件で90本の三角フラスコを3日間
培養した。
この培養液を集め過して9000mlの液(pH6.0,
8.0mcg/ml)を得た。この液をアンバーライトI
RC−50(NH4型:H型,7:3)550mlを充填
した塔に通過、D−ベーターリジルメタンジアミンを吸
着せしめ、水洗(1.100ml)後、1.2Nアンモニア水
で溶出した。活性溶離液(1370ml)を集めて減圧濃縮乾
燥し、粗粉末636mg(644mcg/mg)を得た。
8.0mcg/ml)を得た。この液をアンバーライトI
RC−50(NH4型:H型,7:3)550mlを充填
した塔に通過、D−ベーターリジルメタンジアミンを吸
着せしめ、水洗(1.100ml)後、1.2Nアンモニア水
で溶出した。活性溶離液(1370ml)を集めて減圧濃縮乾
燥し、粗粉末636mg(644mcg/mg)を得た。
この粗粉末を10mgの水にとかし、アンバーライトCG
−50(NH4型)60mlをつめた塔にかけて吸着せし
め、水120ml(分面1−18)、0.6Nアンモニア
水300ml(分画19−60)で洗浄後、1.2Nアン
モニア水300ml(分画61−101)で溶出した。分
画77−95を合して減圧濃縮乾固し、さらに乾燥する
と、D−ベーターリジルメタンジアミンの1/2炭酸塩が
無色の粉末状物質(吸湿性)として得られた。収量は3
70mg(1,000mcg/mg)で培養液よりの収率が50.8
%であつた。この物質の比旋光度〔α〕D 26−7.4°
(c0.5,水)を示した。なお、この物質は吸湿する
と無色あめ状になつた。
−50(NH4型)60mlをつめた塔にかけて吸着せし
め、水120ml(分面1−18)、0.6Nアンモニア
水300ml(分画19−60)で洗浄後、1.2Nアン
モニア水300ml(分画61−101)で溶出した。分
画77−95を合して減圧濃縮乾固し、さらに乾燥する
と、D−ベーターリジルメタンジアミンの1/2炭酸塩が
無色の粉末状物質(吸湿性)として得られた。収量は3
70mg(1,000mcg/mg)で培養液よりの収率が50.8
%であつた。この物質の比旋光度〔α〕D 26−7.4°
(c0.5,水)を示した。なお、この物質は吸湿する
と無色あめ状になつた。
第1図は本発明によるD−ベーターリジルメタンジアミ
ン炭酸塩の臭化カリウム錠中で測定した赤外部吸収スペ
クトル曲線を示す。
ン炭酸塩の臭化カリウム錠中で測定した赤外部吸収スペ
クトル曲線を示す。
Claims (2)
- 【請求項1】次式(I) で表わされるD−ベーターリジルメタンジアミンおよび
その酸付加塩。 - 【請求項2】ストレプトミセス属に属するD−ベーター
リジルメタンジアミンの生産菌を培養し、その培養物か
らD−ベーターリジルメタンジアミンを採取することを
特徴とするD−ベーターリジルメタンジアミンの製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25370085A JPH0629227B2 (ja) | 1985-11-14 | 1985-11-14 | D−ベ−タ−リジルメタンジアミンおよびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25370085A JPH0629227B2 (ja) | 1985-11-14 | 1985-11-14 | D−ベ−タ−リジルメタンジアミンおよびその製造法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62114947A JPS62114947A (ja) | 1987-05-26 |
| JPH0629227B2 true JPH0629227B2 (ja) | 1994-04-20 |
Family
ID=17254934
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25370085A Expired - Lifetime JPH0629227B2 (ja) | 1985-11-14 | 1985-11-14 | D−ベ−タ−リジルメタンジアミンおよびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0629227B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05178743A (ja) * | 1991-12-27 | 1993-07-20 | Microbial Chem Res Found | エイズウイルス感染阻害剤 |
| JPH0859588A (ja) * | 1994-08-24 | 1996-03-05 | Microbial Chem Res Found | D−β−リジルメタンジアミン誘導体、およびそれらの製法 |
-
1985
- 1985-11-14 JP JP25370085A patent/JPH0629227B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62114947A (ja) | 1987-05-26 |
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